説明

噴霧器

【課題】 ビタミン類、無機質類、糖類、タンパク質、脂質、生理活性物質等を含む食事を補完する製品、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)や、あるいはハーブ類等の口腔内に清涼感または快適感を与える口腔用組成物を有効かつ簡便に身体に供給することのできる噴霧器を提供すること。
【解決手段】 容器本体と、前記容器本体内部に収容された内容物と、前記容器本体に取り付けられるとともに前記内容物を口腔内に噴霧することのできる噴霧部とを備えた噴霧器であって、前記内容物は、栄養素含有液体、生理活性含有液体および/または口腔用組成物である。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、噴霧器に関するものであり、さらに詳しくは、ビタミン類、無機質類、糖類、タンパク質、脂質、生理活性物質等を含む食事を補完する製品、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)や、あるいはハーブ類等の口腔内に清涼感または快適感を与える口腔用組成物を有効かつ簡便に身体に供給することのできる噴霧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、健康に関する知識が公衆の間で高まるにつれ、とくに若い女性等の間で栄養補助食品に対する関心が高まってきている。そして栄養補助食品市場は急拡大する傾向にある。
また、美容感の高まりからダイエット食品や口腔内に清涼感または快適感を与える口腔用組成物の摂取も盛んに行われている。
【0003】
しかしながら、従来の栄養補助食品や口腔用組成物の摂取方法は、食品そのものを摂取するか、錠剤、カプセル、顆粒等の形状に成形されたものを摂取するか、等であり、いつでもどこでも気軽に摂取することはできなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
したがって本考案の目的は、ビタミン類、無機質類、糖類、タンパク質、脂質、生理活性物質等を含む食事を補完する製品、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)や、あるいはハーブ類等の口腔内に清涼感または快適感を与える口腔用組成物を有効かつ簡便に身体に供給することのできる噴霧器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本考案は、容器本体と、前記容器本体内部に収容された栄養素含有液体と、前記容器本体に取り付けられるとともに前記栄養素含有液体を口腔内に噴霧することのできる噴霧部とを備えた噴霧器を提供するものである。
また本考案は、容器本体と、前記容器本体内部に収容された生理活性物質含有液体と、前記容器本体に取り付けられるとともに前記生理活性含有液体を口腔内に噴霧することのできる噴霧部とを備えた噴霧器を提供するものである。
また本考案は、容器本体と、前記容器本体内部に収容された口腔用組成物と、前記容器本体に取り付けられるとともに前記口腔用組成物を口腔内に噴霧することのできる噴霧部とを備えた噴霧器を提供するものである。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案で使用する噴霧器は、前記のように容器本体、および容器本体に取り付けられるとともに容器本体の内容物を噴霧することのできる噴霧部からなる噴霧器基体を備えている。
噴霧器基体は、公知のものを利用することができ、とくに制限されないが、その一例を図面を用いて説明する。
図1は、噴霧器基体の一例の平面図(a)および正面図(b)である。噴霧器基体11は、容器本体12および噴霧部13を備えている。容器本体12と噴霧部13とは、図1で一部が透視されているように、螺着手段(ねじ)16により脱着可能となっている。また、噴霧部13は、上端部のステム131、その下部のポンプ(図示せず)および容器本体12の内部に向かって伸びるチューブ(図示せず)を備えている。ステム131を押し下げることにより、ポンプに接続されたチューブが容器本体12に収容された内容物を吸い上げ、同時にノズル14から内容物が噴霧されるようになっている。また、ノズル14の汚染を防止するキャップ15が設けられている。
【0007】
容器本体12を構成する素材は、とくに制限されないが、成形加工しやすく携帯感に優れる熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等を利用するのがよい。また携帯性を高めるために、容器本体12の形状は円筒状のものが好ましい。その場合、容器本体の直径や長さは目的とする容量などにより適宜決定すればよい。
【0008】
なお、容器本体の容量や1回の噴霧量も適宜決定すればよい。
【0009】
本考案で用いる栄養素含有液体とは、栄養素、すなわち炭水化物、脂質、タンパク質、無機質、ビタミン類のような生態内に摂取された生理的機能を円滑にするものを含む液体である。これらの成分の濃度は、噴霧に適当な粘度を満たすとともに、成分の身体に対する効果等を勘案して適宜決定することができる。
【0010】
本考案で用いる生理活性物質含有液体とは、生命現象に微量で関与し影響を与える有機物質または無機物質を含む液体である。生理活性物質は、前記の栄養素と一部重複するが、例えばビタミン類、酵素類、ホルモン類、抗生物質類等を包含する。これら成分の濃度は、噴霧に適当な粘度を満たすとともに、成分の身体に対する効果等を勘案して適宜決定することができる。
【0011】
本考案で用いる口腔用組成物とは、前記の栄養素含有液体および生理活性物質含有液体以外に、ハーブ類等の香料や甘味料、その他の口腔内に清涼感または快適感を与える物質を含む組成物である。一般的に主要成分の媒体は水である。口腔用組成物に含まれる成分の濃度は、噴霧に適当な粘度を満たすとともに、成分の身体に対する効果等を勘案して適宜決定することができる。
【0012】
また、本考案においては、上記の各種成分を組合せ、食事を補完する製品、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)として容器本体の内容物とすることもできる。
【0013】
下記の表は、本考案で適用可能な、具体的な栄養補助食品の組成の一例を示している。
【0014】
【表1】


【0015】
【表2】


【0016】
【表3】


【0017】
なお、口腔内への噴霧は、有効成分が直接舌の下で吸収(舌下吸収)されるため、錠剤、カプセル、顆粒等に比べて生理的有効度が高くなる。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、ビタミン類、無機質類、糖類、タンパク質、脂質、生理活性物質等を含む食事を補完する製品、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)や、あるいはハーブ類等の口腔内に清涼感または快適感を与える口腔用組成物を有効かつ簡便に身体に供給することのできる噴霧器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴霧器基体の一例の平面図(a)および正面図(b)である。
【符号の説明】
11 噴霧器基体
12 容器本体
13 噴霧部
131 ステム
14 ノズル

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 容器本体と、前記容器本体内部に収容された栄養素含有液体と、前記容器本体に取り付けられるとともに前記栄養素含有液体を口腔内に噴霧することのできる噴霧部とを備えた噴霧器。
【請求項2】 容器本体と、前記容器本体内部に収容された生理活性物質含有液体と、前記容器本体に取り付けられるとともに前記生理活性含有液体を口腔内に噴霧することのできる噴霧部とを備えた噴霧器。
【請求項3】 容器本体と、前記容器本体内部に収容された口腔用組成物と、前記容器本体に取り付けられるとともに前記口腔用組成物を口腔内に噴霧することのできる噴霧部とを備えた噴霧器。

【図1】
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【登録番号】実用新案登録第3072680号(U3072680)
【登録日】平成12年8月9日(2000.8.9)
【発行日】平成12年10月24日(2000.10.24)
【考案の名称】噴霧器
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2000−2602(U2000−2602)
【出願日】平成12年4月20日(2000.4.20)
【出願人】(500182242)
【出願人】(500178430)株式会社アストラル (1)