説明

回路基板用シールドケース、該回路基板用シールドケースを備える高周波ユニット及び高周波機器

【課題】コネクタピン同士の間隔に係わらず、製造が容易であるとともにシールド性能が確保される回路基板用シールドケース、該回路基板用シールドケースを備える高周波ユニット及び高周波機器を提供する。
【解決手段】回路基板用シールドケースは、一列に配列された複数のコネクタピン24を介して外部基板に電気的に接続される回路基板を収容するために用いられる。回路基板用シールドケースは、コネクタピン24が挿通される開口30同士を仕切る横断要素32を有する金属板14cを備える。横断要素32は、同一の直線上に位置し且つ相互に離間した端部32aと、直線に沿う端部32aの側縁に一体に連なり、端部32a同士を繋ぐ中央部32bとを有し、且つ、中央部32bが端部32aに対し直角に連なるよう、側縁にて折り曲げられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回路基板用シールドケース、該回路基板用シールドケースを備える高周波ユニット及び高周波機器に関する。
【背景技術】
【0002】
回路基板用シールドケースは、例えば、テレビチューナの筐体に用いられる。特許文献1が開示する回路基板用シールドケースは、丸孔が形成された金属製のカバーを有し、丸孔を通じて接続端子が外部に突出させられる。そして、接続端子が、テレビのマザーボードに電気的に接続される。
【0003】
特許文献1が開示する回路基板用シールドケースでは、丸孔同士がカバーの一部(横断要素)によって相互に区切られており、横断要素は、外部から回路基板用シールドケース内に妨害電波が侵入することを抑制する。つまり、横断要素によって、シールドケースのシールド性能が向上している。
また、特許文献1が開示する回路基板用シールドケースでは、丸孔の開口縁から一体に突出するアース端子によって、更にシールド性能が向上している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−79590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術のように、カバーに丸孔を形成する場合、接続端子同士の間隔が短くなると、丸孔同士も近くなり、カバーの材料を打ち抜いて丸孔を形成することが困難になる。
また、丸孔の場合、接続端子同士の間隔が短くなると、丸孔の直径も小さくする必要があり、接続端子と丸孔の縁との距離が近くなる。接続端子と丸孔の縁との距離が近くなり過ぎると、寸法公差や組み立て時のばらつき等に起因して、接続端子と丸孔とが接触する可能性が高くなる。このため絶縁の確保が困難になり、丸孔を通じて接続端子を外部に突出させている場合、接続端子同士の間隔を短くするにも限界がある。
【0006】
本発明は上記した事情に鑑みてなされ、その目的とするところは、コネクタピン同士の間隔に係わらず、製造が容易であるとともにシールド性能が確保される回路基板用シールドケース、該回路基板用シールドケースを備える高周波ユニット及び高周波機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明は以下の解決手段を採用する。
【0008】
解決手段1:本発明の一態様によれば、一列に配列された複数のコネクタピンを介して外部基板に電気的に接続される回路基板を収容するための回路基板用シールドケースにおいて、前記コネクタピンが挿通される複数の開口及び前記開口同士を仕切る横断要素を有する金属板を備え、前記横断要素の各々は、同一の直線上に位置し且つ相互に離間した端部と、前記直線に沿う前記端部の側縁に一体に連なり、前記端部同士を繋ぐ中央部とを有し、且つ、前記中央部が前記端部に対し直角に連なるよう、前記側縁にて折り曲げられていることを特徴とする回路基板用シールドケースが提供される。
【0009】
解決手段1の回路基板用シールドケースでは、開口同士を仕切る横断要素によって、シールドケース内への妨害電波の侵入が抑制され、シールド性能が確保される。
一方、この回路基板用シールドケースでは、コネクタピン同士の間に位置する横断要素の中央部が、端部に対して直角に連なっている。従って、コネクタピンの配列方向での中央部の幅は、金属板の厚さに等しく、極めて小さい。このため、コネクタピン同士の間隔が短くても、コネクタピンが中央部に接触することが防止され、コネクタピンと中央部との間の絶縁が確保される。
【0010】
他方、この回路基板用シールドケースでは、横断要素は、端部の側縁にて折り曲げられており、コネクタピンの間隔に係わらず、金属板を展開してみたとき、横断要素の幅が十分に確保される。このため、折り曲げ前の横断要素の形状を残すように、金属板の材料板を打ち抜くことは容易である。
なお、中央部が端部に直角に連なるという表現は、正確に直角に連なることのみならず、直角から数度の誤差をもって連なることも含む。
【0011】
解決手段2:好ましくは、前記横断要素は、前記中央部が前記シールドケースの内側に突出するように、折り曲げられている。
【0012】
解決手段2の回路基板用シールドケースでは、中央部が内側に突出しているため、中央部がシールドケースの外部の物体と衝突し難い。この結果、中央部の形状が不所望に変化させられることが防止され、コネクタピンと中央部との間の絶縁がより一層確保される。
【0013】
解決手段3:好ましくは、前記横断要素は、展開してみたとき、クランク形状を有する。
【0014】
解決手段3の回路基板用シールドケースでは、横断要素がクランク形状を有することによって、横断要素が端部の側縁にて容易に折り曲げられる。また、横断要素がクランク形状を有することによって、折り曲げ前の横断要素の形状を残すように、金属板の材料板を打ち抜くことは容易である。
【0015】
解決手段4:好ましくは、前記横断要素は、前記中央部に一体に設けられ、展開してみたとき、隣の横断要素に向けて突出する凸部を含む。
【0016】
解決手段4の回路基板用シールドケースでは、横断要素を折り曲げた後、凸部によっても妨害電波のシールドケース内への侵入が抑制される。この結果として、この回路基板用シールドケースは、更に優れたシールド性能を有する。
一方、展開してみたとき、横断要素はクランク形状を有するので、一の横断要素の中央部と隣の横断要素の凸部との間には十分な距離が確保される。このため、凸部を設けても、金属板の材料板を打ち抜くことは容易である。
【0017】
解決手段5:本発明の他の態様によれば、解決手段1乃至4の何れか一項に記載の回路基板用シールドケースと、前記回路基板用シールドケース内に配置される回路基板とを備えることを特徴とする高周波ユニットが提供される。
【0018】
解決手段5の高周波ユニットでは、コネクタピン同士の間隔が短くても、コネクタピンと横断要素との間の絶縁が確保されるので、コネクタピンの小型化が可能である。このため、この高周波ユニット全体の小型化も可能である。
【0019】
解決手段6:本発明の更に他の態様によれば、解決手段5に記載の高周波ユニットと、前記高周波ユニットが搭載される前記外部基板としてのマザーボードとを備えることを特徴とする高周波機器が提供される。
【0020】
解決手段6の高周波機器では、マザーボードに搭載される高周波ユニットの小型化が可能であるため、マザーボードやマザーボードを収容するハウジングの小型化が可能である。このため、この高周波機器全体の小型化も可能である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、コネクタピン同士の間隔に係わらず、製造が容易であるとともにシールド性能が確保される回路基板用シールドケース、該回路基板用シールドケースを備える高周波ユニット及び高周波機器を提供する提供される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】一実施形態の高周波ユニットとしてのテレビチューナをマザーボードとともに概略的に示す斜視図である。
【図2】図1のテレビチューナがマザーボードに固定された状態を示す側面図である。
【図3】図1のテレビチューナの同軸型コネクタとは反対側を示す概略的な斜視図である。
【図4】図3中の領域IVを拡大して示す概略的な斜視図である。
【図5】図1のテレビチューナに用いられたカバーを示す概略的な平面図である。
【図6】図5中の領域VIを拡大して示す概略的な部分平面図である。
【図7】図5のカバーを展開して示す概略的な平面図である。
【図8】図7中の領域VIIIを拡大して示す概略的な部分平面図である。
【図9】変形例の横断要素を説明するための図8に相当する概略的な部分平面図である。
【図10】他の変形例の横断要素を説明するための図8に相当する概略的な部分平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態に係る高周波ユニットとしてのテレビチューナ10をマザーボート(外部基板)12とともに概略的に示す斜視図である。マザーボード12は、例えば液晶テレビのための主回路基板であり、テレビチューナ10は、マザーボード12に搭載された状態で、液晶テレビに内蔵される。
【0024】
つまり、テレビチューナ10及びマザーボード12は、液晶テレビの一部を構成している。テレビチューナ10は、テレビ放送の信号を受信して復調し、復調された信号に基づいて、図示しない液晶テレビの液晶パネルに画像が表示される。
【0025】
テレビチューナ10は、金属製の箱形状のシールドケース14を有する。例えば、シールドケース14の一辺(高さ)は他の二辺(縦及び横)に比べて短く、シールドケース14は、扁平若しくは薄型の箱形状を有する。
【0026】
より詳しくは、シールドケース14は枠部材14aを有する。枠部材14aは、ケースの一辺を含む4つの側面を構成し、平面でみて四角形状を有する。また、シールドケース14は、2つのカバー14b,14cを有し、カバー14b,14cは、シールドケース14の縦及び横の二辺を含む広い面を構成している。
【0027】
カバー14b,14cには、適当な形状の複数の係合爪16が一体に形成されている。カバー14b,14cは、係合爪16によって、枠部材14aの開口を覆うように、枠部材14aに取り外し可能に取り付けられている。
【0028】
枠部材14aには、略4隅に固定突起18が一体に設けられ、固定突起18は、シールドケース14の高さ方向に突出している。マザーボード12には、固定突起18の先端を受け入れる固定孔20が形成され、固定突起18は、固定孔20に挿入され半田付けされる。
固定孔20の壁面にはグランド端子を構成するように導体層が設けられており、固定突起18を介して、シールドケース14はマザーボードのグランド端子に電気的に接続される。
【0029】
カバー14bには、例えばF型の同軸型コネクタ22の根元が固定され、同軸型コネクタ22は、シールドケース14の高さ方向に突出している。同軸型コネクタ22には、外部に設けられたアンテナ及び同軸ケーブルが接続される。
【0030】
一方、カバー14cからは、複数のコネクタピン24が突出しており、コネクタピン24に対応して、マザーボード12にはスルーホール26が形成されている。コネクタピン24の先端は、スルーホール26に挿入されて半田付けされる。
【0031】
スルーホール26の壁面には、テレビチューナ10とマザーボード12との間での電源供給、制御信号の送信、及び、復調された信号の受信のための端子として、導体層が設けられており、コネクタピン24を介して、マザーボード12からテレビチューナ10への電源供給及び制御信号の送信が行われるとともに、テレビチューナ10からマザーボード12への復調された信号の送信が行われる。
【0032】
図2は、テレビチューナ10がマザーボード12に固定された状態を示す側面図である。図2に点線で示したように、シールドケース14内には、回路基板28が収容され、回路基板28は、カバー14b,14cと平行になるように配置されている。
【0033】
回路基板28は、図示しないけれども、絶縁基板と適当な形状の導体パターンとからなり、ICチップ等の電子部品が実装されている。導体パターン及び電子部品は、テレビ放送の信号を復調するための電気回路を構成し、この電気回路に、同軸型コネクタ22を通じてテレビ放送の信号が入力される。
【0034】
また、回路基板28には、コネクタピン24の根元が半田付けされ、コネクタピン24を介して、電気回路への電源供給、制御信号の入力、及び、復調された信号の出力が行われる。
【0035】
図3は、同軸型コネクタ22とは反対側のテレビチューナ10のカバー14c側を示す概略的な斜視図である。図3に示したように、コネクタピン24は、ケース14の横又は縦方向にて、一定間隔にて一列に配列され、各コネクタピン24は、ケース14の高さ方向に延びている。カバー14cには、コネクタピン24に対応して複数の開口30が設けられ、1つの開口30に1つのコネクタピン24が挿通されている。従って、開口30も、ケース14の横又は縦方向にて一列に配列されている。
【0036】
図4は、図3中の領域IVを拡大して示す概略的な斜視図である。図4に示したように、開口30は、カバー14cの平坦な領域に形成され、開口30同士は、横断要素32によって相互に仕切られている。横断要素32は、同一の直線上を延びる端部32aと、端部32aの側縁に一体に連なり、端部32a同士を繋ぐ中央部32bとからなる。
【0037】
図5はカバー14cの概略的な平面図であり、図6は、図5中の領域VIを拡大して示す概略的な部分平面図である。図6に示したように、コネクタピン24同士の間には、横断要素32の中央部32bが位置している。横断要素32は、端部32aの側縁にて折り曲げられており、中央部32bは、端部32aに直角に連なっている。なお、ここでいう直角は、厳密な直角のみならず、直角を中心とする数度程度の誤差範囲内の角度も含む。
【0038】
従って、コネクタピン24の配列方向でみて、中央部32bの幅Wは、カバー14cの平坦な領域の厚さ、つまり材料板の厚さに等しい。材料板の厚さは、例えば0.2mmであり、コネクタピン24のピッチ(中心距離)Pは例えば2mmである。
【0039】
一方、端部32aは、カバー14cの平坦な領域と同一平面を規定しており、コネクタピン24の配列方向でみて、端部32aの幅は中央部32bの幅Wよりも大である。換言すれば、中央部32bの幅Wは端部32aの幅よりも小である。
【0040】
そして、対をなす端部32a同士の間には空間が存しており、端部32a同士の間隔、即ち中央部32bの長さは、コネクタピン24の幅若しくは直径よりも十分に長い。この端部32a同士の間の空間の存在によって、開口30は、平面でみて“凸”の字の形状を有する。
【0041】
図7は、展開されたカバー14c、則ちカバー14cの中間製品34を示す概略的な展開図であり、図8は、図7中の領域VIIIを拡大して示す概略的な部分展開図である。カバー12cは、金属製の材料板をプレス加工により図7に示される形状の中間製品34に成形してから、中間製品34の所定箇所を適当に折り曲げて製造される。横断要素32は、図8に1点鎖線で示された山折り線36にて折り曲げられ、プレス加工によって形成された中間製品34の開口38が、より大きな開口30に変形する。
【0042】
図8でみたとき、横断要素32はクランク形状を有し、端部32aはI字形状、中央部32bはコの字形状若しくは角張ったU字形状を有する。ここで好ましい態様として、横断要素32は、図8に示したように、中央部32bと一体の凸部32cを有する。凸部32cは、中央部32bに沿って設けられているが、中央部32bよりも短い。
【0043】
凸部32cは、展開図でみたとき、端部32aとは反対側に位置し、隣の横断要素32に向けて突出しているが、横断要素32が折り曲げられると、シールドケース14内の回路基板28に向けて突出する。そして、隣の横断要素32は、凸部32cとの間に隙間を確保するように、“コ”の字形状の切欠40が形成されている。
【0044】
上述した一実施形態のシールドケース14では、開口30同士を仕切る横断要素32によって、シールドケース14内への妨害電波の侵入が抑制され、シールド性能が確保される。
【0045】
一方、このシールドケース14では、コネクタピン24同士の間に位置する横断要素32の中央部32bが、端部32aに対して直角に連なっている。従って、コネクタピン24の配列方向での中央部32bの幅Wは、カバー14cの平坦な領域の厚さに等しく、極めて小さい。このため、コネクタピン24同士の間隔が短くても、コネクタピン24が中央部32bに接触することが防止され、コネクタピン24と中央部32bとの間の絶縁が確保される。
【0046】
他方、このシールドケース14では、横断要素32は、端部32aの側縁にて折り曲げられており、コネクタピン24同士の間隔に係わらず、カバー14cを展開してみたとき、横断要素32の幅が十分に確保される。このため、折り曲げ前の横断要素32の形状を残しながら、カバー14cの材料板を打ち抜くことは容易である。
【0047】
上述した一実施形態のシールドケース14では、中央部32bがシールドケース14の内側に向けて突出しているため、中央部32bがシールドケース14の外部の物体と衝突し難い。この結果、中央部32bの形状が不所望に変化させられることが防止され、コネクタピン24と中央部32bとの間の絶縁がより一層確保される。
【0048】
上述した一実施形態のシールドケース14では、横断要素32がクランク形状を有することによって、横断要素32が端部32aの側縁にて容易に折り曲げられる。また、横断要素32がクランク形状を有することによって、折り曲げ前の横断要素32の形状を残しながら、カバー14cの材料板を打ち抜くことは容易である。
【0049】
上述した一実施形態のシールドケース14では、横断要素32を折り曲げた後、凸部によっても妨害電波のシールドケース14内への侵入が抑制される。この結果として、このシールドケース14は、更に優れたシールド性能を有する。
【0050】
一方、展開してみたとき、横断要素32はクランク形状を有するので、一の横断要素32の中央部32bと隣の横断要素32の凸部32cとの間には十分な距離があり、凸部32cを設けても、カバー14cの材料板を打ち抜くことは容易である。
【0051】
上述した一実施形態のテレビチューナ10では、コネクタピン24同士の間隔が短くても、コネクタピン24と横断要素32との間の絶縁が確保されるので、コネクタピン24の小型化が可能である。このため、このテレビチューナ10全体の小型化も可能である。
【0052】
上述した一実施形態のテレビチューナ10を内蔵する液晶テレビでは、マザーボード12に搭載されるテレビチューナ10の小型化が可能であるため、マザーボード12やマザーボード12を収容するハウジングの小型化が可能である。このため、液晶テレビ全体の小型化も可能である。
【0053】
本発明は、上述した一実施形態に限定されることはなく、上述した一実施形態に変更を加えた形態も含む。特に、図示とともに示した構成は、いずれも好ましい例であり、本発明の実施に際してこれらを適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0054】
上述した一実施形態においては、同軸型コネクタ22はF型の同軸型コネクタであったけれども、IECコネクタであってもよい。また、同軸型コネクタ22は、枠部材14aに取り付けられていてもよい。
【0055】
また、上述した一実施形態においては、コネクタピン24が挿通される開口30がカバー14cの平坦な領域に形成されていたが、枠部材14aに形成されていてもよい。つまり、開口30は、シールドケース14を構成する金属板の何れにでも形成可能である。
【0056】
更に、上述した一実施形態においては、横断要素32の凸部32cが、回路基板22のグランド端子に半田付けされていてもよい。また、横断要素32は、中央部32b及び凸部32cがシールドケース14の外側に突出するように折り曲げられていてもよい。
【0057】
また更に横断要素32の形状は、一実施形態に限定されることはない。例えば、図9に示したように、横断要素32は、凸部32cを有していなくてもよい。また、図10に示したように、横断要素32の角が適当に面取りされていてもよい。
【0058】
最後に、本発明の回路基板用シールドケースは、テレビチューナ以外の機器にも適用可能であるのは勿論である。
【符号の説明】
【0059】
10 テレビチューナ(高周波ユニット)
12 マザーボード(外部基板)
14 シールドケース
14a 枠部材
14b カバー
14c カバー(金属板)
22 同軸型コネクタ
24 コネクタピン
28 回路基板
30 開口
32 横断要素
32a 端部
32b 中央部
32c 凸部
34 中間製品
36 山折り線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一列に配列された複数のコネクタピンを介して外部基板に電気的に接続される回路基板を収容するための回路基板用シールドケースにおいて、
前記コネクタピンが挿通される複数の開口及び前記開口同士を仕切る横断要素を有する金属板を備え、
前記横断要素の各々は、
同一の直線上に位置し且つ相互に離間した端部と、
前記直線に沿う前記端部の側縁に一体に連なり、前記端部同士を繋ぐ中央部とを有し、且つ、
前記中央部が前記端部に対し直角に連なるよう、前記側縁にて折り曲げられている
ことを特徴とする回路基板用シールドケース。
【請求項2】
請求項1に記載の回路基板用シールドケースにおいて、
前記横断要素は、前記中央部が前記シールドケースの内側に突出するように、折り曲げられている
ことを特徴とする回路基板用シールドケース。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の回路基板用シールドケースにおいて、
前記横断要素は、展開してみたとき、クランク形状を有する
ことを特徴とする回路基板用シールドケース。
【請求項4】
請求項3に記載の回路基板用シールドケースにおいて、
前記横断要素は、前記中央部に一体に設けられ、展開してみたとき、隣の横断要素に向けて突出する凸部を含む
ことを特徴とする回路基板用シールドケース。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の回路基板用シールドケースと、
前記回路基板用シールドケース内に配置される回路基板と
を備えることを特徴とする高周波ユニット。
【請求項6】
請求項5に記載の高周波ユニットと、
前記高周波ユニットが搭載される前記外部基板としてのマザーボードと
を備えることを特徴とする高周波機器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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