説明

回転シャッター式製品分配装置

本装置は、それぞれが入口および出口(28A、28B)をもつ2つの管路(28、30)を有する回転シャッター(10)を備える。これらの出口は、シャッター(10)の同一面(10B)内に設けられ、2つの管路の出口がシャッター要素(20)によりマスキングされる休止位置と、いずれか一方の管路の出口がシャッター要素の分配穴(21)の正面になる2つの分配位置とを占めることができるように間隔がとられる。シャッターは、相対する方向への回転により、その休止位置から分配位置まで移動され、ある分配位置からは休止位置に向かって移動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入口および出口を有する第1管路を有し、第1管路の出口を分配穴の正面、あるいはシャッター要素のマスキング・ゾーンの正面に置くために、シャッター要素を基準として回転移動できる回転シャッターを備える、製品、特に食品の分配装置に関する。
【0002】
特に回転シャッターは、シャッターの回転軸に対し直角なシャッターの平坦端面内に管路の出口があり、シャッターの回転時にこの平坦端がその上を滑動する不動プレートによりシャッター要素が形成される「ガラス・シャッター(obturateur a glace)」タイプと呼ばれるタイプのものである。
【背景技術】
【0003】
本発明が対象とする装置は、たとえば、包装設備内で製造および/または搬送される容器に食品を分配するのに用いられる。
そのような設備は製品の分配装置を備える単数または複数の分量装置を備えることが多いので、同一の設備から異なる製品を包装するためには、分配される製品の種類を変えることができることが有利である。
【0004】
前出の種類の従来の分配装置の場合、同一の設備について、ある特定の製品の分配にそれぞれ適合した複数の分配装置を使用できることが必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、使用上の柔軟性がより高く、特に、分配される製品をより簡単に変更できる分配装置を提供することにより、先行技術の装置を改良することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、回転シャッターが、第1管路とは別で、1つの入口および1つの出口をもつ第2管路を有すること、および、第1および第2管路の出口が、回転シャッターの同一面内に設けられ、2つの管路の出口がマスキング・ゾーンの正面になる休止位置、第1管路の出口は分配穴の正面にあるが第2管路の出口はマスキング・ゾーンの正面にある第1分配位置、および第2管路の出口は分配穴の正面にあるが第1管路の出口はマスキング・ゾーンの正面にある第2分配位置、を占めることができるよう相互に間隔がとられ、前記管路の各入口が、第1および第2分配位置で、分配すべき製品を供給することができることにより達成される。
【0007】
本発明の装置は、まず、第1管路により第1の製品を分配するのに使用することができることがわかる。そのために、回転シャッターは、休止位置と第1分配位置の間を往復運動するよう駆動される。第2管路により第2の製品を分配するために、今度は回転シャッターは、休止位置と第2分配位置の間を往復運動するよう駆動される。本発明の装置は、衛生条件が遵守されれば、2つの製品を分配しながらも、掃除をする間隔を先行技術よりもはるかに長くすることができる。たとえば製品を変える際は、直前に使用した管路をすばやくすすいでこの管路内に残っている製品を除去した後、もう一方の製品をもう一方の管路から分配すればよい。
【0008】
本装置が含む投入路が1つしかなく、そこに2つの管路の入口を接続する場合、製品を切り換えるには、この投入路を新しい製品供給装置に接続し、投入路に含まれていた古い製品を「空」分配し投入路から前出のすすぎを行うことにより、投入路を空にすればよい

【0009】
また本装置は異なる2つの投入路をもつことができ、それぞれが1つの管路の入口に割り当てられる。
有利には、第1または第2分配位置を選択するために、回転シャッターを休止位置から2つの相反する回転方向に駆動することができる一方、分配位置の1つからは、回転シャッターは休止位置への回転方向にのみ駆動することができる。
【0010】
シャッターはその休止位置から分配位置のうちの1つまで回転駆動される。次に、休止位置に復帰する場合、シャッターは反対方向に駆動され、その結果、今まで占めていた分配位置から、もう一方の分配位置を経由することなく、直接、休止位置に復帰する。こうすることにより、シャッターが休止位置に復帰する際に、管路のうちの1つから分配中の製品がもう一方の管路に入りこのもう一方の管路に滞留することを防ぐことができる。事実、このもう一方の管路に滞留し鮮度が失われる製品は、分配される製品の品質を損ねるおそれがある。
【0011】
有利には、第1および第2分配位置は休止位置の両側で相互に対称である。
これにより、回転時に常に同じ角度の扇形だけ移動する回転シャッターの制御が容易になる。
【0012】
第1および第2管路は、(たとえば、それらが含むことのある小片の粘度または粒度という観点から見て)異なる特性を有する製品の分配に適合するのが有利であり、分配すべき製品について異なる通過断面積を有することが好ましい。特に第2管路の出口は、束上に分布した複数の吐出開口部を備える。
【0013】
この有利な特徴により、異なる特徴を有する製品の分配に本発明の装置を適合させることができる。したがって、異なる特性を有する製品を分配する場合、先行技術においては2つの専用の分配器が必要となるところを、同一の装置でその分配を行うことができる。たとえば、第1管路が大きい断面積を有し、高い粘度を有する製品あるいは小片を含む製品の分配に適合させるようにすることができる。第2管路は、製品の通過断面積をより小さくし、粘度が低い液状またはペースト状の製品の分配に適合させるようにすることができる。第2管路の出口が複数の吐出開口部を有する時は、この第2管路の通過断面積はより小さな出口の通過断面積により画定される。出口を束状に分布させることにより、クーリまたはカラメルを主成分とするソースなど、粘度が低い製品の均一な分配が可能になる。この束は、製品を良好に分布させるために、若干先広がりであってもよい。
【0014】
有利には、シャッターはさらに洗浄位置を占めることができ、洗浄位置では、管路の入口が洗浄流体用入口に同時に通じ、前記管路の出口が排出開口部に同時に通じる。
こうすることにより装置の洗浄を簡単に行うことができる。
【0015】
本発明は、非限定的例として示した実施例についての以下の説明を読むことにより、より良く理解され、その長所が明らかになろう。説明は添付の図面を参照して行う。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1を参照すると、本装置は、円筒形中空体12の内部に配置された回転シャッター10を備えている。より正確には、シャッターは円筒形中空体12の内部のこの中空体の内壁のライニングを形成するスリーブ14内に取り付けられる。たとえばこのスリーブ14は、中空体の壁の穴を通りスリーブ14の凹部に入るピン16により中空体12内に保持され、さらにスリーブは中空体12の内壁に接着されるのが有利である。
【0017】
図示例では、シャッター10は駆動ロッド18に接続され、分配用平坦端面10Bとは反対側のシャッターの端部10Aは駆動ロッド18の下端凹部18A内に嵌入され、たとえば接着によりこのロッドに固設される。
【0018】
本装置は、たとえばねじによる締めつけなど任意の適切な手段により中空体の固定脚12Aに固定された支持ワッシャ22によりたとえば中空体12を基準として保持される不動プレートで形成されるシャッター要素20をさらに含む。
【0019】
漏れのリスクを回避しつつ製品の分配を容易にするために、シャッター10、スリーブ14、およびシャッター要素20を、あるいはこれらの部品のうちの少なくとも1つをセラミックで作製するのが有利である。
【0020】
駆動ロッド18は適切な任意の手段によりその移動駆動手段に接続することができる。この場合、ロッドは、シャッターの端部10Bとは反対の端部に、モータMの出力側を接続することができる延長部18Bを有する(この目的のため、延長部18Bはねじ締めによる固定が可能なドリル穴を含む)。このモータは、ニーズに従ってプログラム化された電子制御ユニットECUにより駆動することが可能である。
【0021】
以下の説明でわかるように、モータは、ロッド18、すなわち矢印Rで示すようにこのロッドに連結されたシャッター10の回転移動を発生させることができる。ロッドおよびシャッター10からなるユニットはまた、シリンダ(図示せず)により、洗浄を行うために、矢印Tで示すように、シャッターの回転軸Aに平行に移動することもできる。この平行移動はたとえばモータのクラッチが外されている時に行われる。
【0022】
往復回転運動により製品を連続的に分量して分配することができ、他方、平行移動によれば、装置を洗浄するために、シャッターおよび駆動ロッド18を図10に示すような高い位置にセットすることが可能である。
【0023】
中空体12は、たとえば接続カラー23により、分配する製品の供給装置に接続することができる入口24を含む。この入口は、その入力部の真正面に位置するスリーブ14の穴26に通じている。一方、シャッター10は分配する製品用の第1管路28を含むが、この管路は入口28Aおよび出口28Bを有する。図1では、シャッターは第1分配位置にあり、第1管路の出口28Bはシャッター要素20が含む分配穴21の正面に配置されるが、前記管路の入口28Aは入口24の正面、より正確にはスリーブ14の穴26に対し直角に配置される。
【0024】
シャッター10は、図2でその詳細な構造を示すが、第2管路30を有する。シャッターが回転することにより、第2管路30の入口30Aがスリーブ14の開口部26に対し直角に位置することができること、および、同時に管路の出口30Bが分配穴21の正面に位置することができることがわかる。
【0025】
図示例では、第1管路28はエルボ29を有し、軸Aに対し横方向で入口28Aとこのエルボ29の間に延びる第1部分29Aと、このエルボ29から出口28Bまで軸方向に延びる第2部分29Bとで形成される。
【0026】
管路28および30の入口28Aおよび30Aは両者とも回転シャッターの円筒形面10C内に開口し、これらの管路の出口28Aおよび30Aは両者とも分配面10B内に開口する。ただし管路30は管路28との間で交点を持たないよう作製される。これを実現するために、管路30の入口30Aは、前記円筒形面10Cの中に設けられた溝31Aであってらせんの一部分を形成するよう傾斜した溝内に形成される。この溝はその上端で、
管路28の入口28Aと同じシャッターの軸方向断面TA内に開口する。別の言い方をすれば、管路の入口30Aおよび28Aはシャッターの面10Bから同じ距離のところにある。溝31Aはその下端では、管路28の第1部分29Aの下を通過し、ほぼ軸方向の管路30の終端部分によってこの管路の出口30Bに接続される管路30のほぼ横方向の部分31Bに接続される。この場合、管路30の出口30Bは1つの束を形成するよう分布した複数の吐出開口部32を備える。またその場合、各吐出開口部32は特別な切削加工部32Aにより前記部分31Bに接続される。これらの切削加工部32Aは先広がりの小型管束を形成する。
【0027】
全体として、管路30の出口30Bを形成する吐出開口部32は、管路28の出口28Bと同じ領域に内接し、その結果、後者と同様に、シャッター要素20の分配穴21に対応するように設置することができる。
【0028】
図4から図8には分配穴21の位置を点線で示したが、この要素の中実部分はマスキング・ゾーン20Aを形成している。
図4で、回転シャッター10の角度位置は、管路28および30の出口28Bおよび30Bが双方ともマスキング・ゾーン20Aの正面に来て、シャッターの面10Bの中実部分が分配穴21の正面に来るような位置になっている。したがって2つの管路の出口はマスクされている。同様に、管路の入口28Aおよび30Aは双方ともスリーブ14の円筒形壁の中実部分の正面に位置する。したがってシャッターのこの角度位置では、この円筒形壁により入口がマスクされ、入口への製品の供給が行われない。
【0029】
シャッター10は、図4の位置から図5の位置まで移動するために、第1管路の出口28Bが分配穴21に対応するようになるまで方向S1に反転されている。この同じ角度位置では、この管路の入口28Aもスリーブ14の円筒形壁の穴26の正面に位置し、スリーブによりこの入口が開放され、入口への製品の供給が可能になる。その結果、製品は第1管路から分配することができる。シャッター10が図5の位置から図4の位置に復帰するには、方向S1とは反対の方向R1にシャッターを向けなければならない。
【0030】
シャッター10が図4の位置から図6の位置に移動するには、方向R1に対応する方向S2にシャッターを旋回させなければならない。図6で、吐出開口部32により形成される第2管路の出口30Bは分配穴21の正面に位置し、この管路の入口30Aはスリーブ14の壁の穴26の正面に位置するので、スリーブによりこの入口が開放される。したがって製品は第2管路から分配することができる。次に、シャッターが図4に示す休止位置に復帰するには、方向S2とは反対で方向S1に対応する方向R2にシャッターを反転させなければならない。
【0031】
したがってシャッター10を図4の休止位置と図6の第1分配位置の間を往復運動させることにより第1管路から製品の分量を分配するにあたっては、いかなる場合も、第2管路の入口は開口部26の前を出口は穴21の前を通過しない。
【0032】
同様に、シャッター10を図4の休止位置と図5の第2分配位置の間を往復運動させることにより第2管路から製品の分量を分配するにあたっては、いかなる場合も、第2管路の入口は開口部26の前を出口は穴21の前を通過しない。
【0033】
図7は、図5の第1分配位置から図4の休止位置までの回転の途中にあるシャッター10の位置を示す。実際、シャッターは図5の位置を基準として方向R1に角度α1だけ回転されている。この状況において、スリーブ14の円筒形壁により管路28の入口28Aがマスクされているが、この管路の出口28Bはまだ分配穴21に一部分対応していることがわかる。
【0034】
同様に、図8は、図6の位置から図4の位置へ移動する途中のシャッターの中間位置を示す。シャッターは、スリーブ14の壁によって第2管路30の入口30Aがマスクされている角度α2だけ回転されているが、この管路の出口30Bはまだ分配穴21に一部分対応しており、いくつかの孔32は依然としてこの穴の正面にある。
【0035】
別の言い方をすれば、シャッター10が、ある管路の出口が分配穴の正面にある分配位置のうちの1つから休止位置に回転する間、中空体の円筒形壁、より正確にはスリーブの円筒形壁は、この管路の出口がシャッター要素のマスキング・ゾーンによりマスクされる前に、この管路の入口をマスクすることができる。これにより、製品の連続的分量をこの管路を経て分配する際、ある管路を順次閉じる途中の、この管路の加圧ならびに供給装置24による製品の押し戻しを防止することができる。したがって、この管路にはもはや高い圧力がかかっていない状態で出口での管路の閉動作が行われ、この閉動作は正常に行われ、製品を損なわない。
【0036】
図示例では、中空体は、管路28の入口28Aまたは管路30の入口30Aが接続できる1つの開口部24しか含まない。
しかしながら、それぞれが管路の1つ1つに専用の異なる2つの開口部をもつことが可能である。たとえば溝31Aを無くし、部分TAの下に位置するシャッターの軸方向部分内の、円筒形面10Bの管路30の区間31Bを直接開くだけでよい。シャッターの第2分配位置にあるこの変更された管路30の入口に接続できるようにするために、開口部24および孔26の下に中空体12の開口部およびスリーブ14の孔を追加することが可能である。もちろん、そのためには、これら2つの穴が共存できるよう、回転シャッター10、中空体12、およびスリーブ24の軸方向寸法が調節されることになろう。
【0037】
上で示したように、回転シャッターが図5の第1分配位置にある時には、回転シャッターは方向S1にはそれ以上旋回することはできないが、休止位置に直接復帰するために、方向R1に旋回することだけはできる。同様に、回転シャッターが図6の第2分配位置にある時には、回転シャッターは、休止位置に直接復帰するために、方向R2には旋回することだけはできる。
【0038】
このように、図5および図6の位置は、図4の休止位置からそれぞれ方向S1およびS2へのシャッター10の角移動の限度位置となっている。これらの限度位置を決定するために様々な手段が用意されている。特にモータMおよび/または電子制御ユニットECUをそれ相当にパラメータ化することができる。特にECUユニットは、シャッターが休止位置にある中立位置の両側のある所与の角度範囲においてしかモータの出力シャフトの回転を許可しないようにすることができる。
【0039】
またたとえばストッパ・システムによる機械的制限を設けることもできる。図9が示しているのがそれであり、中空体12の内面は、方向S1およびS2の最大移動量の合計に相当する角度範囲に広がる溝13を有する。一方、駆動ロッド18は、この溝13の中を移動する爪の形状のストッパ19をその円筒形面上に有する。この爪は、図5および図6の位置においては、溝13の面13Aおよび13Bに押し当てられたところに位置する。
【0040】
図10には洗浄位置にあるシャッター10を示した。シャッター10およびその駆動ロッド18は、図1の作業位置から上方に、すなわちシャッター要素20(図9には図示せず)から遠ざかるように移動されている。この洗浄位置では、シャッターの円筒形面10Cは中空体12の壁から離れたところにあり、その結果、管路28および30の入口は、中空体12の内面とシャッターの円筒形面10Cの間に設けられた環状空間40内に開口する。別の言い方をすれば、洗浄位置においては、管路28および30の入口は、内部断
面積の大きい中空体の領域内に配置される。
【0041】
図10にて明らかなように、スリーブ14はこの中空体の内壁上に肉厚部を形成し、洗浄位置では、管路の入口がこのスリーブの上端14Aの上方にある。さらに、この位置ではシャッターの面10Bがシャッター要素20から遠ざかり、その結果、管路28および30もこのシャッター要素から離れている。内部断面積が大きい中空体の部位内にある洗浄用入口42から中空体12に注入される洗浄流体は、シャッターの円筒形壁10Cの周囲および管路内を自由に循環でき、また分配孔21を経て自由にこれらの管路から出ることもできる。また、図10の洗浄位置では、環状空間40から、洗浄流体用の排出開口部となる分配穴21側に流体が直接循環できるよう、シャッターの下端がスリーブ14の内壁から若干離れていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による装置の断面図。
【図2】この装置の回転シャッターの斜視図。
【図3】このシャッターの平坦端面を示す図2の底面図。
【図4】閉位置にある回転シャッターを示す、図1のIV−IV線における断面図。
【図5】2つの分配位置にあるシャッターを示す断面図。
【図6】2つの分配位置にあるシャッターを示す断面図。
【図7】各分配位置から休止位置へ復帰する途中のシャッターを示す同じ断面図。
【図8】各分配位置から休止位置へ復帰する途中のシャッターを示す同じ断面図。
【図9】図1のIX−IX線における断面図。
【図10】洗浄位置にあるシャッターを示す断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口(28A)および出口(28B)をもつ第1管路(28)を有し、第1管路の出口を分配穴(21)の正面、あるいはシャッター要素のマスキング・ゾーン(20A)の正面に置くために、シャッター要素(20)を基準として回転移動できる回転シャッター(10)を備える製品、特に食品の分配装置であって、
回転シャッター(10)が、第1管路(28)とは別で、1つの入口(30A)および1つの出口(30B)をもつ第2管路(30)を有すること、および、第1および第2管路(28、30)の出口(28B、30B)が、回転シャッター(10)の同一面(10b)内に設けられ、2つの管路の出口がマスキング・ゾーン(20A)の正面になる休止位置(図4)、第1管路(28)の出口(28B)は分配穴(21)の正面にあるが第2管路(30)の出口(30B)はマスキング・ゾーン(20A)の正面にある第1分配位置(図5)、および第2管路(30)の出口(30B)は分配穴(21)の正面にあるが第1管路(28)の出口(28B)はマスキング・ゾーン(20A)の正面にある第2分配位置(図6)、を占めることができるよう相互に間隔がとられ、前記管路の各入口(20A、30A)が、第1および第2分配位置で、分配すべき製品を供給することができることを特徴とする装置。
【請求項2】
第1または第2分配位置を選択するために、回転シャッター(10)を休止位置から2つの相反する回転方向(S1、S2)に駆動することができる一方、分配位置の1つからは、回転シャッターは休止位置への回転方向(R1、R2)にのみ駆動することができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
第1および第2分配位置が休止位置の両側で相互に対称であることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
第1および第2管路(28、30)が分配すべき製品について異なる通過断面積を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
第2管路の出口(30B)が束(30)上に分布した複数の吐出開口部(32)を備えることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
管路(28、30)の入口(28A、30A)が回転シャッター(10)の円筒形面(10C)内に開口すること、および、製品の供給ができるよう、回転シャッターの位置に応じて前記入口をマスクまたは開放することができる円筒形壁を有する中空体(12、14)内にシャッターが取り付けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
回転シャッター(10)が、管路(28、30)の出口(28B、30B)が分配穴(21)の正面にある分配位置のうちの1つから休止位置側に回転する途中において、前記管路(28A、30A)の出口がシャッター要素(20)のマスキング・ゾーン(20A)によりマスクされる前に、中空体(14)の円筒形壁がこの管路の入口をマスクすることができることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
管路(28、30)の出口(28A、30A)が回転シャッター(10)の回転軸(A)に対し直角なこの回転シャッターの端面(10B)内に位置することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
シャッター(10)がさらに洗浄位置を占めることができ、洗浄位置では、管路(28、30)の入口(28A、30A)が洗浄流体用入口(42)に同時に通じ、前記管路の出
口(28B、30B)が排出開口部(21)に同時に通じることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
洗浄流体用の入口(42)が大きな内部断面積中空体(12、14)の部位内に位置すること、および回転シャッター(10)が休止位置および分配位置から、洗浄位置を選択するために、この中空体内に平行移動することができ、洗浄位置では、管路(28、30)の入口(28A、30A)が前記大きな内部断面積の部位内に配置され、管路(28、30)の出口(28B、30B)がシャッター要素(20)から離れていることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
回転シャッター(10)およびシャッター要素(20)からなる部品のうちの少なくとも1つがセラミック製であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−531675(P2007−531675A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506805(P2007−506805)
【出願日】平成17年4月5日(2005.4.5)
【国際出願番号】PCT/FR2005/000826
【国際公開番号】WO2005/100188
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(503213866)
【Fターム(参考)】