説明

固体撮像素子の検査装置及び方法

【課題】主観評価における画質妨害度と相関の取れた色むら・色シェーディング検査を行うことができる固体撮像素子の検査装置を提供する。
【解決手段】色むら・色シェーディング検査装置30は、以下のユニットを備える。通信回路31は、デジタルスチルカメラ20の画像データを取り込む。画像メモリ32は、通信回路31で取り込んだ画像データを記憶する。演算手段33は、画像データの色むら度・色シェーディング度を数値化する。判定手段34は、数値化された値の合格・不合格を判断する。制御手段35は、演算手段33、判定手段34を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CCD、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの固体撮像素子及び固体撮像装置の色むら及び色シェーディングを検査する固体撮像素子の検査装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
固体撮像素子は、多数の画素が平面格子状に形成されているが、製造上各画素に開口むら、エッチングむら、フィルタの染色むらなどが生じ、固体撮像素子の全受光面において均一な受光特性を持たせることが困難である。これにより局所的な色むら、あるいは広範囲にわたっての色シェーディングが問題となることがある。
【0003】
従来、このような色むら、色シェーディングの第1の検査技術として、人による基準画像目視比較による目視評価で良品、不良品を判断する手法があった。
【0004】
また、第2の検査技術として以下の手法もあった。固体撮像素子及び固体撮像装置から出力される画像データをR−Y 、B−Yなどの複数の色データに変換する。更に、画像データに対して複数の領域を設定し、各領域内の複数の色データの平均値を算出する。算出した平均値を全領域において同種の色データ毎に比較し、最大値と最小値を求め、同種の色データ毎に最大値と最小値の差データを全種の色データについて算出する。そして上記差データと予め設定されたしきい値と比較し、良品、不良品の検査を行っていた(特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開平05−060650
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、人が目視検査を行う第1の検査技術では、色むら、色シェーディング度合いの定量化が難しいという問題がある。例えば、同一のオペレーターが長時間検査を行った際に、検査結果にばらつきが生じてしまう可能性がある。更に、検査を行う人が変わった場合には、個々による検査の差が生じてしまう。
【0006】
また、第2の検査技術では、人が目視検査を行う第1の検査技術より、色むら、色シェーディング度合いを定量化することが可能である。しかし、最終的に算出される最大値と最小値の差データが互いの色相を考慮していない、または人の色に対する感性に対して定量化されていないなどのために、人の視覚特性に合致しないことが多々あった。
【0007】
本発明の目的は、主観評価における画質妨害度と相関の取れた色むら・色シェーディング検査を行うことができる固体撮像素子の検査装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の固体撮像装置の検査装置は、固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、各測定領域の色ベクトルを演算する色ベクトル演算手段と、前記色ベクトル演算手段で演算された各領域の色ベクトルの色相角に基づき、前記測定領域間の色差値を演算する色差値演算手段と、前記色差値演算手段の演算結果に基づいて前記固体撮像素子の良品、不良品を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の固体撮像装置の検査装置は、固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、前記測定領域間の色ベクトルを演算する領域間色ベクトル演算手段と、前記領域間色ベクトル演算手段で演算された測定領域間の色ベクトルの色相角に基づき、前記測定領域間の色差値を演算する色差値演算手段と、前記色差値演算手段の演算結果に基づいて前記固体撮像素子の良品、不良品を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の固体撮像装置の検査方法は、固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、各測定領域の色ベクトルを演算する色ベクトル演算ステップと、前記色ベクトル演算ステップで演算された各領域の色ベクトルの色相角に基づき、前記測定領域間の色差値を演算する色差値演算ステップと、前記色差値演算ステップの演算結果と予め設定されたしきい値とを比較して、前記固体撮像素子の良品、不良品を判定する判定ステップとを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項7記載の固体撮像装置の検査方法は、固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、前記測定領域間の色ベクトルを演算する領域間色ベクトル演算ステップと、前記領域間色ベクトル演算ステップで演算された測定領域間の色ベクトルの色相角に基づき、前記測定領域間の色差値を演算する色差値演算ステップと、
前記色差値演算ステップの演算結果と予め設定されたしきい値と比較して、前記固体撮像素子または固体撮像装置の良品、不良品を判定する判定ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
固体撮像素子の検査装置は、固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、各測定領域の色ベクトルを演算する色ベクトル演算手段と、色ベクトル演算手段で演算された各領域の色ベクトルの色相角に基づき、測定領域間の色差値を演算する色差値演算手段と、色差値演算手段の演算結果に基づいて固体撮像素子の良品、不良品を判定する判定手段とを備える。
【0013】
この構成により、主観評価における画質妨害度と相関の取れた色むら・色シェーディング検査を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係る色むら・色シェーディング検査装置が検査対象である固体撮像装置と接続された状態のブロック図である。
【0016】
図1において、検査対象に均一な面の光を発生させる光源10、色むら・色シェーディング検査対象である固体撮像装置としてのデジタルスチルカメラ20、デジタルスチルカメラ20の検査を行う色むら・色シェーディング検査装置30が示される。
【0017】
デジタルスチルカメラ20は、以下のユニットを備える。
【0018】
レンズ21は、光源10からの光をCCD(固体撮像素子)22へ集光する。CCD(固体撮像素子)22は、光を電気信号へ変換する。A/D変換回路23は、CCD(固体撮像素子)22から出力されるアナログ映像信号をデジタル信号へ変換する。
【0019】
画像メモリ24は、デジタル信号に変換された画像データを記憶する。通信回路25は、外部に画像データの送信を行う。制御手段(CPU)26は、上記各ユニットを制御する。
【0020】
色むら・色シェーディング検査装置30は、以下のユニットを備える。
【0021】
通信回路31は、デジタルスチルカメラ20の画像データを取り込む。画像メモリ32は、通信回路31で取り込んだ画像データを記憶する。演算手段(色ベクトル演算手段、色差値演算手段、領域間色ベクトル演算手段)33は、画像データの色むら度・色シェーディング度を数値化する。
【0022】
ここで、色ベクトル演算手段は、画像データ内に複数の測定領域を設定し、各測定領域の色ベクトルを演算する。また、色差値演算手段は、色ベクトル演算手段で演算された各領域の色ベクトルの色相角に基づき、測定領域間の色差値を演算する。また、領域間色ベクトル演算手段は、画像データ内に複数の測定領域を設定し、測定領域間の色ベクトルを演算する。更に色差値演算手段は、領域間色ベクトル演算手段で演算された測定領域間の色ベクトルの色相角に基づき、測定領域間の色差値を演算する。
【0023】
判定手段34は、数値化された値の合格(良品)・不合格(不良品)を判定する。更に詳しくは、色差値演算手段の演算結果と予め設定されたしきい値とを比較して、固体撮像素子または固体撮像装置の良品、不良品を判定する。
【0024】
制御手段35は、色ベクトル演算手段、色差値演算手段、領域間色ベクトル演算手段としての演算手段33、判定手段34を制御する。本実施の形態では、演算手段33、判定手段34、制御手段35は、CPU36上のソフトウェアで各機能を実現している。
【0025】
図2は、図1におけるデジタルスチルカメラで撮影する画像データを色むら・色シェーディング検査装置で検査する色むら・色シェーディング検査処理の手順の第1の例を示すフローチャートである。
【0026】
図2において、色むら・色シェーディング検査処理に先立ち、まず、検査対象であるデジタルスチルカメラ20で光源10の均一な面の光を撮影する(ステップS101)。
【0027】
撮影された均一な面の光は、レンズ21、CCD22、A/D変換回路23を通じてデジタル信号に変換され、画像メモリ24に蓄積される。
【0028】
そして、通信回路25、31を経て最終的に色むら・色シェーディング検査装置30の画像メモリ32に画像データとして蓄積される(ステップS102)。尚、A/D変換回路23は色むら・色シェーディング検査装置30の内部に持っても構わない。
【0029】
図3は、図1における色むら・色シェーディング検査装置の複数の測定領域として、画像データ内にA、B、C、D、4つの測定領域を設定した例を示す図である。
【0030】
まず、図4に示すように画像データ内の複数の測定領域の色ベクトルを求める(ステップS103)。各測定領域の色ベクトルOA,ベクトルOB,ベクトルOC,ベクトルODは、例えば、画像ファイルがJPEGの場合、各領域のCrの積分値をCr(領域)、Cbの積分値をCb(領域)とすると、以下のようになる。
【0031】
【数1】

上記色ベクトルは、図4のように色空間座標上で表される。
【0032】
次に、各測定領域間、即ち、A−B領域間、A−C領域間、A−D領域間、B−C領域間、B−D領域間、C−D領域間の位相角を演算する(ステップS104)。
【0033】
色相角を求める一例として、各領域の色ベクトルの色相角の差分を取る方法がある。具体的には、図4において、A−B領域間の色相角θA−Bを求める場合、以下の式が成立する。
θA−B =|θ − θ|=|tan−1( Cb(A) /Cr(A) ) − tan−1( Cb(B) /Cr(B) )|
同様にA−C領域間、A−D領域間、B−C領域間、B−D領域間、C−D領域間の色相角θA−C,θA−D,θB−C,θB−D,θC−Dは、以下の式が成立する。
θA−C =|θ − θ|=|tan−1( Cb(A) /Cr(A) ) − tan−1( Cb(C) /Cr(C) )|
θA−D =|θ − θ|=|tan−1( Cb(A) /Cr(A) ) − tan−1( Cb(D) /Cr(D) )|
θB−C =|θ − θ|=|tan−1( Cb(B) /Cr(B) ) − tan−1( Cb(C) /Cr(C) )|
θB−D =|θ − θ|=|tan−1( Cb(B) /Cr(B) ) − tan−1( Cb(D) /Cr(D) )|
θC−D =|θ − θ|=|tan−1( Cb(C) /Cr(C) ) − tan−1( Cb(D) /Cr(D) )|
図4では、θA−DとθB−Cのみ記している。
【0034】
また、色相角を求める一例として、各領域間の色ベクトルの色相角を算出する方法もある。例えば領域Bと領域Cの色相角θB-Cを算出する場合、図5のように、
BC(→)= OB(→)−OC(→) = ( |Cr(B)−Cr(C)| , |Cb(B)−Cb(C)|)
とし、
θB-C = tan-1( ( |Cb(B)−Cb(C)| / |Cr(B)−Cr(C)| )
とする。同様にA-B領域間 , A-C領域間 , A-D領域間 , B-C領域間, B-D領域間 , C-D領域間の色相角θA-B,θA-C,θA-D,θB-D,θC-D は、
θA-B = tan-1( (|Cb(A)−Cb(B)| / |Cr(A)−Cr(B)| )
θA-C = tan-1( (|Cb(A)−Cb(C)| / |Cr(A)−Cr(C)| )
θA-D = tan-1( (|Cb(A)−Cb(D)| / |Cr(A)−Cr(D)| )
θB-D = tan-1( (|Cb(B)−Cb(D)| / |Cr(B)−Cr(D)| )
θC-D = tan-1( (|Cb(C)−Cb(D)| / |Cr(C)−Cr(D)| )
としてもよい。
【0035】
以上の計算により算出したθA−B、θA−C、θA−D、θB−D、θC−Dから各測定領域間の色差値を演算する。
【0036】
本発明は、この測定領域間の色ベクトル演算式に色相角を加味して、人の色むら・色シェーディングに対する主観特性と相関を持たせたことを特徴とする。
【0037】
以下は、色相角演算方法を用いた測定領域間の色差値演算式の一例で色相角が大きい程、色差値が大きくなる式になっている。複数の測定領域間の色差値をそれぞれCA−B、CA−C、CA−D、CB−C、CB−D、CC−Dとし、色相角影響度係数をkとすると、
【0038】
【数2】

とする。
【0039】
ステップS106で測定領域間CA−B、CA−C、CA−D、CB−C、CB−D、CC−Dの色差値が規定値以下であるか否かを判断する。規格値以下であった場合、検査合格とし(ステップS107)、規格値を超える場合、検査不合格と判定する(ステップS108)。
【0040】
ここで、図2において、ステップS106では、演算値を規格値と比較した結果の検査不合格の場合にはさらに補正処理を行うようにしても良い。なお、ステップ107で検査合格であった場合、補正処理は不要となる。
【0041】
図6は、図2のステップS108において、規格値を超え、検査不合格と判断された場合に行われる色むら・色シェーディング補正処理の手順を示すフローチャートである。
【0042】
図6において、まず、領域A、領域B、領域C、領域Dの各領域の色相角の差から各領域の色シェーディング補正係数を算出する(ステップS201)。領域AとC、領域BとD、領域AとB、領域CとDの色相角の差がθA−C・θB−D・θA−B・θC−Dの時、各領域の色むら・色シェーディング補正係数をRA−C、RB−D、RA−B、RC−Dとする。
【0043】
また、色相角の差が180°になる時、補正係数RA−C、RB−D、RA−B、RC−Dが最大の1となるようにすると、各領域間から算出される補正係数の一例として、以下のように表される。
A−C = |Sin(θA−C / 2 )|
B−D = |Sin(θB−C / 2 )|
A−B = |Sin(θA−B / 2 )|
C−D = |Sin(θC−D / 2 )|
次に、各領域の色むら・色シェーディング補正係数であるRA−C、RB−D、RA−B、RC−Dの最大値から、画面全体、即ち全領域にかける補正係数Rを求める(ステップS202)。
【0044】
最大補正量をkとし、補正量を色相角の差により最大補正量乃至最大補正量×1/2まで可変させるとした場合、各領域の色むら・色シェーディング補正係数の最大値がRA−Cであった場合、本実施の形態では、以下の式のように設定する。
R = k × 1 / 2 ×|RA−C + 1|
次に、上記で算出した補正係数Rを使用した具体的な色むら・色シェーディング補正方法の一例を説明する。
【0045】
図7は、図2のステップS103で取り込んだ画像を6×4に分割した例を示す図で、各領域には領域名が付けてある。実際に使用する分割数は多い方が精度の高い補正を行えるが、補正データのメモリ容量は分割数が多くなれば多くなる程増加する。
【0046】
まず、図7の全領域x1y1〜x6y4のX方向に対して、
【0047】
【数3】

【0048】
の色差信号Crの積分値Cr(xmyn) と、色差信号Cbの積分値Cb(xmyn)の値からCr、Cb毎に近似曲線を算出する。
【0049】
各領域の中心座標にCr、Cb値をプロットした場合、近似曲線は、Crは曲線30、Cbは曲線32となる。この近似曲線はX方向の色むら・色シェーディング量を表現していると言える。
【0050】
この近似曲線をCr、Cbともに完全に補正した場合が色むら・色シェーディングの完全補正になるため、Crは曲線30、Cbは曲線32の近似曲線を最大補正係数kとすることが可能である。
【0051】
補正に際し、補正係数Rの近似曲線Crは曲線31、Cbは曲線33を使用して、各画素毎に近似曲線係数Rの掛け算を行う。この作業を全行、ここではy4まで行い、全画面の補正を行う(ステップS203)。そして、本処理を終了する。
【0052】
尚、本実施の形態では、水平方向のみ近似曲線を求め補正を行ったが、垂直方向で同様な補正を行っても構わない。また、水平方向、垂直方向、両者の近似曲線を算出し、両近似曲線係数の掛け算を行い、補正を行っても構わない。
【0053】
また、色むら・色シェーディング検査装置30は、色むら・色シェーディング検査機能のみ有してもよいし、色むら・色シェーディング補正機能を有していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】発明の実施の形態に係る色むら・色シェーディング検査装置が検査対象である固体撮像装置と接続された状態のブロック図である。
【図2】図1におけるデジタルスチルカメラで撮影する画像データを色むら・色シェーディング検査装置で検査する色むら・色シェーディング検査処理の手順の第1の例を示すフローチャートである。
【図3】図1における色むら・色シェーディング検査装置の測定領域として、画像データ内にA、B、C、D、4つの測定領域を設定した例を示す図である。
【図4】図1におけるデジタルスチルカメラの色相角を表す色空間座標を示す図である(その1)。
【図5】図1におけるデジタルスチルカメラの色相角を表す色空間座標を示す図である(その2)。
【図6】図2のステップS112で実行される色むら・色シェーディング補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】図1における色むら・色シェーディング検査装置による色シェーディング補正方法を表す説明図である。
【符号の説明】
【0055】
10 光源
20 デジタルスチルカメラ
21 レンズ
22 CCD
23 A/D変換回路
24 画像メモリ
25 通信回路
26 制御手段
30 色むら、色シェーディング検査装置
31 通信回路
32 画像メモリ
33 演算手段
34 判定手段
35 制御手段
36 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、各測定領域の色ベクトルを演算する色ベクトル演算手段と、
前記色ベクトル演算手段で演算された各領域の色ベクトルの色相角に基づき、前記測定領域間の色差値を演算する色差値演算手段と、
前記色差値演算手段の演算結果に基づいて前記固体撮像素子の良品、不良品を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする固体撮像素子の検査装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記色差値演算手段の演算結果と予め設定されたしきい値とを比較して、前記固体撮像素子の良品、不良品を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、前記測定領域間の色ベクトルを演算する領域間色ベクトル演算手段と、
前記領域間色ベクトル演算手段で演算された測定領域間の色ベクトルの色相角に基づき、前記測定領域間の色差値を演算する色差値演算手段と、
前記色差値演算手段の演算結果に基づいて前記固体撮像素子の良品、不良品を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする固体撮像素子の検査装置。
【請求項4】
前記判定手段は、前記色差値演算手段の演算結果と予め設定されたしきい値とを比較して、前記固体撮像素子の良品、不良品を判定することを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子の検査装置。
【請求項5】
固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、各測定領域の色ベクトルを演算する色ベクトル演算ステップと、
前記色ベクトル演算ステップで演算された各領域の色ベクトルの色相角に基づき、前記測定領域間の色差値を演算する色差値演算ステップと、
前記色差値演算ステップの演算結果と予め設定されたしきい値とを比較して、前記固体撮像素子の良品、不良品を判定する判定ステップと、
を備えることを特徴とする固体撮像素子の検査方法。
【請求項6】
前記判定ステップは、前記色差値演算ステップの演算結果と予め設定されたしきい値とを比較して、前記固体撮像素子の良品、不良品を判定することを特徴とする請求項5に記載の固体撮像素子の検査方法。
【請求項7】
固体撮像素子から出力される画像データ内に複数の測定領域を設定し、前記測定領域間の色ベクトルを演算する領域間色ベクトル演算ステップと、
前記領域間色ベクトル演算ステップで演算された測定領域間の色ベクトルの色相角に基づき、前記測定領域間の色差値を演算する色差値演算ステップと、
前記色差値演算ステップの演算結果と予め設定されたしきい値と比較して、前記固体撮像素子または固体撮像装置の良品、不良品を判定する判定ステップと、
を備えることを特徴とする固体撮像素子の検査方法。
【請求項8】
前記判定ステップは、前記色差値演算ステップの演算結果と予め設定されたしきい値と比較して、前記固体撮像素子の良品、不良品を判定することを特徴とする請求項7に記載の固体撮像素子の検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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