説明

固体燃料試料採取装置および方法

【課題】 試料の採取量が少なくても固体燃料の性状に合致した試料を採取することである。
【解決手段】 スプーン13はスプーン駆動機構15により、ベルトコンベヤ11の固体燃料の採取位置まで移動し、ベルトコンベヤ11に所定の搬送幅で搭載された粒状の固体燃料の一部を試料として採取し試料回収容器17の試料投入口18まで運ぶ。その際、制御装置16は、固体燃料の搬送幅方向の複数の異なる位置でスプーン13により試料を採取するようにスプーン駆動機構15を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はベルトコンベヤで搬送される固体燃料からスプーンサンプラーにて試料を採取する固体燃料試料採取装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
粒状の固体燃料は生産地によりその成分が異なるので、固体燃料の性状を把握するために、固体燃料の一部を試料として採取し、採取した試料を分析して固体燃料の成分を把握するようにしている。例えば、石炭は船からに荷揚げされる際にベルトコンベヤで搬送され貯炭場に搬入されるので、そのベルトコンベヤで搬送される途中で試料を採取するようにしている。
【0003】
固体燃料の一部を試料として採取する方式には、定点式と全流幅式とがある。定点式は、固体燃料が所定の搬送幅で搬送される際のベルトコンベヤの特定点(例えば、ベルトコンベヤのベルトの中心線上の一点)を予め定め、その特定点でベルトコンベヤに搭載された固体燃料の一部をスプーンサンプラーで採取するものである。例えば、レシプロ定点式スプーンサンプラーでは、ベルトコンベヤのベルトの中心線上の一点からの試料採取を基本としており、試料採取時のスプーン位置をベルトの中心線上になるように、スプーン取付アームの長さを設計するとともに、アーム駆動装置の往復走行停止位置を接点式スイッチにより設定している。
【0004】
一方、全流幅式は、ベルトコンベヤに固体燃料を搭載して搬送する際の固体燃料の搬送幅の全域に亘って一度に試料を採取するものである。全流幅式はベルトコンベヤからの試料を一括して採取するので、試料の採取量が多くなるが試料の分析の精度はよい。
【0005】
ここで、ベルトコンベヤに対しスプーンサンプラーを配設し、サンプラーのスプーンをコンベヤ上の原料の輸送方向と同方向に回転せしめ、かつ、スプーンにおける試料採取口部の移行速度を輸送原料速度より大にして、原料から試料を採取し、試料の採取量を抑制できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開昭49−105594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、定点式のものでは、採取する試料の品質の精度が落ちる。すなわち、ベルトコンベヤ輸送中の固体燃料は、搬送中の振動で粒径の大きいものほどベルト上の外側に偏る傾向があるので、ベルトコンベヤのベルトの中心線上の一点で採取した試料は粒径の小さいものとなり、実際の固体燃料の性状を示した試料の採取ができない。
【0007】
例えば、固体燃料が石炭である場合には、燃料炭品位を確保するために異なる石炭種を混ぜて使用する混炭運用を実施することがあるが、その際などには、炭種毎の品質差(粒径の違い)により、粒径の小さい炭種の方がベルトコンベヤのベルト中心部に集中することから、定点式による試料採取では、一方の炭種に偏った試料が採取され易くなる。このため、JISM8811:2000では、スプーンサンプラーは偏りが入り込むとして一般の取引用サンプラとして推奨していない。
【0008】
一方、偏った試料の採取を防止するためには、ベルト搬送幅方向の全断面より採取する方法が有効であり、JISM8811:2000の全流幅方式がこれに相当するが、全流幅方式では試料の採取量が多くなるので、試料分析のための縮分装置などの付帯設備が大きくなる。
【0009】
本発明の目的は、試料の採取量が少なくても固体燃料の性状に合致した試料を採取できる固体燃料試料採取装置および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明に係わる固体燃料試料採取装置は、粒状の固体燃料を所定の搬送幅で搭載して搬送するベルトコンベヤと、前記ベルトコンベヤで搬送される前記固体燃料の一部を試料として採取するスプーンと、前記ベルトコンベヤの前記固体燃料の採取位置まで前記スプーンを移動させ前記スプーンで採取した試料を試料回収容器の試料投入口まで運ぶスプーン駆動機構と、前記固体燃料の搬送幅方向の複数の異なる位置を前記固体燃料の採取位置として予め定めておき前記スプーンがその予め定めた複数の異なる採取位置に移動するように前記スプーン駆動機構を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明に係わる固体燃料試料採取装置は、粒状の固体燃料を所定の搬送幅で搭載して搬送するベルトコンベヤと、前記固体燃料の乗り継ぎ場所で前記ベルトコンベヤから落下する前記固体燃料の一部を試料として採取するスプーンと、前記ベルトコンベヤから落下する前記固体燃料の採取位置と採取した固体燃料を貯蔵する試料回収容器の試料投入口との間で前記スプーンを直線的に往復運動させるスプーン駆動機構と、前記固体燃料の搬送幅方向の複数の異なる位置を前記固体燃料の採取位置として予め定めておき前記スプーンがその予め定めた複数の異なる採取位置と前記試料回収容器の試料投入口との間を往復運動するように前記スプーン駆動機構を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明に係わる固体燃料試料採取方法は、ベルトコンベヤに所定の搬送幅で搭載され搬送される粒状の固体燃料の採取位置が搬送幅方向に予め定めた複数の異なる採取位置となるように固体燃料の一部の採取毎にスプーンの位置を移動させ、複数の採取位置毎に前記ベルトコンベヤに搭載された固体燃料の一部を試料として前記スプーンで採取し、前記スプーンで採取した試料を試料回収容器の試料投入口まで運び、前記試料回収容器に貯蔵することを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明に係わる固体燃料試料採取方法は、ベルトコンベヤに所定の搬送幅で搭載されて搬送される粒状の固体燃料の乗り継ぎ場所で、前記ベルトコンベヤから落下する前記固体燃料の採取位置が搬送幅方向に予め定めた複数の異なる採取位置となるように固体燃料の一部の採取毎に前記スプーンの位置を移動させ、複数の採取位置毎に前記ベルトコンベヤに搭載された固体燃料の一部を試料として前記スプーンで採取し、前記スプーンで採取した試料を試料回収容器の試料投入口まで運び、前記試料回収容器に貯蔵することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ベルトコンベヤの固体燃料の搬送幅方向の複数の異なる位置を固体燃料の採取位置として予め定めておき、その異なる複数の位置で試料を採取するので、粒径による試料の偏りが低減される。また、採取量が少ないことから縮分装置など付帯設備を小型化でき設備費が軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係わる固体燃料試料採取装置の構成図である。ベルトコンベヤ11のベルト12には粒状の固体燃料が搭載され搬送される。図1では粒状の固体燃料の図示を省略しているが、粒状の固体燃料はベルト12上に所定の搬送幅で所定の積層高で搭載される。固体燃料の乗り継ぎ場所においては、ベルトコンベヤ11のベルト12に搭載された固体燃料を別のベルトコンベヤのベルト上に落下させる。図1では乗り継ぎ場所における別のベルトコンベヤの図示を省略している。
【0016】
ベルトコンベヤ11のベルト12に搭載された固体燃料を別のベルトコンベヤのベルト上に落下させる際に、その落下する固体燃料の一部を試料としてスプーン13で採取する。スプーン13はスプーンアーム14の先端に取り付けられ、スプーンアーム14はスプーン駆動機構15により駆動される。さらに、スプーン駆動機構15は制御装置16により制御される。また、スプーン駆動機構15の近傍には、採取した固体燃料を貯蔵する試料回収容器17が設けられている。
【0017】
スプーン駆動機構15はスプーンアーム14を伸縮自在に保持すると共に回動自在に保持する。そして、固体燃料がベルトコンベヤ11から落下する位置の横方向から固体燃料の搬送幅に亘ってスプーンアーム14を伸縮させる。これにより、スプーンアーム14を直線的に往復運動させる。一方、スプーンアーム14を回動させてスプーンアーム14の先端に取り付けられたスプーン13の向きを上向きまたは下向きに変化させる。試料を採取しないときはスプーン13の向きを下向きにし、試料を採取するときにスプーン13の向きを上向きにする。
【0018】
まず、固体燃料を採取するにあたっては、スプーンアーム14を軸回転させてスプーン13を下向きとする。これは、スプーン13の移動中に、本来の採取位置でない場所で、固体燃料が試料としてスプーン13内に採取されることを防止するためである。次に、ベルトコンベヤ11から落下する固体燃料の採取位置にスプーン13が位置するようにスプーンアーム14を直線的に移動させる。
【0019】
その際には、スプーン13は下向きとなっているので、固体燃料の採取位置までの移動中において固体燃料が試料としてスプーン13内に採取されることはない。そして、スプーン13が固体燃料の採取位置に到達すると、スプーンアーム14を軸回転させて上向きとし、ベルトコンベヤ11から落下してくる固体燃料の一部を試料として採取する。
【0020】
試料を採取すると、スプーンアーム14をスプーン駆動機構15側に直線運動させ、試料を搭載したスプーン13を試料回収容器17の試料投入口18まで移動させる。そして、スプーンアーム14を軸回転させてスプーン13を下向きとし、試料回収容器17に試料を貯蔵する。
【0021】
図2は、ベルトコンベヤから落下する固体燃料の採取位置の説明図である。ベルトコンベヤ11のベルト12には固体燃料19が所定の搬送幅Hで搭載され搬送されている。この搬送幅H方向の複数の異なる位置を固体燃料の採取位置として予め定めることになる。図2では、搬送幅H方向の4点A〜Dを固体燃料の採取位置として予め定めた場合を示しており、各々のA点〜D点でのスプーン13の位置13A〜13Dを示している。
【0022】
固体燃料を採取するにあたっては、スプーン13をA点〜D点に移動させる。その場合、A点〜D点に移動させる回数を均等にして試料を採取することになる。例えば、32回に亘って固体燃料を試料として採取する場合には、A点〜D点にそれぞれ8回ずつスプーン13を移動させて採取する。
【0023】
A点で試料を採取するには、スプーン13を下向きとしてA点までスプーン13を直線的に移動させ、スプーン位置13Aでスプーンアーム14を軸回転させて上向きとし、ベルトコンベヤ11から落下してくる固体燃料の一部を試料として採取する。そして、試料を採取すると、スプーンアーム14をスプーン駆動機構15側に直線運動させる。その際、スプーン13は上向きのままスプーン位置13B〜14Dを通過するが、スプーン13にはスプーン位置13Aで採取した試料が満載されているので、スプーン位置13B〜14Dでベルトコンベヤ11のベルト12から落下してきた固体燃料は、スプーン13に搭載されることなく、そのまま落下する。従って、スプーン位置13Aで試料を搭載したスプーン13は、そのスプーン位置13Aでの試料を搭載したまま試料回収容器17の試料投入口18まで移動し、試料回収容器17に試料を貯蔵することになる。B点〜D点で試料を採取する場合も同様である。
【0024】
このように、固体燃料19の搬送幅Hに亘って、ほぼ均等に使用を採取するので試料の品質の精度を向上させることができる。すなわち、ベルトコンベヤ11で搬送中の振動で粒径の大きいものほどベルト12上の外側に偏り、粒径の小さいものほど内側に偏る傾向があるが、ベルト12の外側および内側を含めて均等に試料を採取するので、実際の固体燃料の性状を示した試料の採取ができる。
【0025】
以上の説明ではスプーン13を直線的に移動させるレシプロ式スプーンサンプラーの場合について説明したが、スプーン13を旋回させて移動させる旋回式スプーンサンプラーや、スプーン13を回転させてベルト12に搭載された固定燃料をすくい取るカッター式スプーンサンプラーの場合にも適用できる。
【0026】
図3は、旋回式スプーンサンプラーでのベルトコンベヤから落下する固体燃料の採取位置の説明図である。図3において、ベルトコンベヤ11のベルト12に搭載された固体燃料19の搬送幅H方向の4点A〜Dで試料を採取する場合を示しており、各々のA点〜D点でのスプーン13の位置13A〜13Dを示している。スプーン駆動機構15は、ベルトコンベヤ11から固体燃料19が落下する搬送幅H方向の4点A〜Dにスプーン13が位置するように、スプーン駆動機構15を中心としてスプーンアーム14を旋回させる。
【0027】
例えば、A点で試料を採取するには、スプーン13を下向きとしてA点までスプーン13を旋回させて移動させ、スプーン位置13Aでスプーンアーム14を軸回転させて上向きとし、ベルトコンベヤ11から落下してくる固体燃料の一部を試料として採取する。そして、試料を採取すると、スプーンアーム14を試料回収容器17側に旋回運動させ、試料回収容器17の試料投入口18でスプーンアーム14を軸回転させて下向きとし試料回収容器17に貯蔵する。
【0028】
この場合、スプーン13は上向きのままスプーン位置13B〜14Dを通過するが、図2の場合と同様に、スプーン13にはスプーン位置13Aで採取した試料が満載されているので、スプーン位置13B〜14Dでベルトコンベヤ11のベルト12から落下してきた固体燃料はスプーン13に搭載されることない。B点〜D点で試料を採取する場合も同様である。また、この場合も固体燃料の採取は、A点〜D点にスプーン13を移動させる回数を均等にして試料を採取することになる。
【0029】
図4は、カッター式スプーンサンプラーでの固体燃料の採取位置の説明図であり、図4(a)はカッター式スプーンサンプラーで固体燃料の採取の説明図、図4(b)はカッター式スプーンサンプラーでのベルトに搭載された固体燃料の採取位置の説明図である。図4(b)では、ベルトコンベヤ11のベルト12に搭載された固体燃料19の搬送幅H方向の4点A〜Dで試料を採取する場合を示しており、各々のA点〜D点でのスプーン13の位置13A〜13Dを示している。
【0030】
図4(a)において、ベルトコンベヤ11のベルト12には搬送幅Hで固体燃料19が搭載されて搬送されている。スプーン13は回転軸20に所定角θを持ってスプーン駆動機構15を介して支持されおり、回転軸20の回転の際には所定角θを保って回転する。また、スプーン13の固体燃料19をすくう側には試料採取口21が設けられ、その逆側には試料排出口22が設けられている。
【0031】
すなわち、回転軸20の回転に伴ってスプーン13が回転軸20に対して所定角θを保って回転し、スプーン13の試料採取口21が最下点になったとき、ベルト12の固体燃料19をすくい取る。この状態ではスプーン13の試料排出口22は最上点に位置することになる。そして、すくい取った試料はスプーン13の内部に取り込まれ、回転軸20の回転に伴ってスプーン13の試料採取口21が最上点に達し、スプーン13の試料排出口22が最下点に達する。スプーン13の試料排出口22が最下点に達する位置に試料回収容器17の試料投入口18を配置しておく。これにより、スプーン13ですくい取った試料を試料回収容器17に貯蔵できる。
【0032】
図4(b)において、このようなカッター式スプーンサンプラーのベルト12に搭載された固体燃料19を複数の採取位置で採取する。スプーン13のスプーン位置13A〜13Dへの移動は、スプーン駆動機構15を回転軸20上でスライドさせて行う。
【0033】
例えば、A点で試料を採取するには、スプーン13の試料採取口21を最上点付近に位置させ、スプーン13の試料採取口21が最下点に来たときにスプーン13の位置がスプーン位置13Aとなるように、スプーン駆動機構15を回転軸20上でスライドさせる。そして、回転軸20を回転させ、スプーン13の試料採取口21で固体燃料を19を採取し、スプーン13の試料採取口21および試料排出口22がほぼ水平方向となる位置で保持する。この状態で、回転軸20上でスプーン駆動機構15をサンプル槽17の方向にスライドさせ、スプーン13の試料排出口22が試料回収容器17の試料投入口18に達した位置で、さらに回転軸20を回転させて、スプーン13の試料排出口22を最下点の位置にし、スプーン13ですくい取った試料を試料回収容器17に貯蔵する。B点〜D点で試料を採取する場合も同様であり、この場合も固体燃料の採取は、A点〜D点にスプーン13を移動させる回数を均等にして試料を採取することになる。
【0034】
このように、本発明の実施の形態では、定点式のスプーンサンプラーを改良し、試料の採取時にベルトコンベヤ11のベルト12の全幅方向の4点A〜Dから試料を採取するので、ベルト12の搭載位置によって異なる粒径の偏りを可能な限り低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態に係わる固体燃料試料採取装置の構成図。
【図2】本発明の実施の形態においてベルトコンベヤから落下する固体燃料の採取位置の説明図。
【図3】本発明の実施の形態において旋回式スプーンサンプラーでのベルトコンベヤから落下する固体燃料の採取位置の説明図。
【図4】本発明の実施の形態においてカッター式スプーンサンプラーでの固体燃料の採取位置の説明図。
【符号の説明】
【0036】
11…ベルトコンベヤ、12…ベルト、13…スプーン、14…スプーンアーム、15…スプーン駆動機構、16…制御装置、17…試料回収容器、18…試料投入口、19…固体燃料、20…回転軸、21…試料採取口、22…試料排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒状の固体燃料を所定の搬送幅で搭載して搬送するベルトコンベヤと、前記ベルトコンベヤで搬送される前記固体燃料の一部を試料として採取するスプーンと、前記ベルトコンベヤの前記固体燃料の採取位置まで前記スプーンを移動させ前記スプーンで採取した試料を試料回収容器の試料投入口まで運ぶスプーン駆動機構と、前記固体燃料の搬送幅方向の複数の異なる位置を前記固体燃料の採取位置として予め定めておき前記スプーンがその予め定めた複数の異なる採取位置に移動するように前記スプーン駆動機構を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする固体燃料試料採取装置。
【請求項2】
粒状の固体燃料を所定の搬送幅で搭載して搬送するベルトコンベヤと、前記固体燃料の乗り継ぎ場所で前記ベルトコンベヤから落下する前記固体燃料の一部を試料として採取するスプーンと、前記ベルトコンベヤから落下する前記固体燃料の採取位置と採取した固体燃料を貯蔵する試料回収容器の試料投入口との間で前記スプーンを直線的に往復運動させるスプーン駆動機構と、前記固体燃料の搬送幅方向の複数の異なる位置を前記固体燃料の採取位置として予め定めておき前記スプーンがその予め定めた複数の異なる採取位置と前記試料回収容器の試料投入口との間を往復運動するように前記スプーン駆動機構を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする固体燃料試料採取装置。
【請求項3】
ベルトコンベヤに所定の搬送幅で搭載され搬送される粒状の固体燃料の採取位置が搬送幅方向に予め定めた複数の異なる採取位置となるように固体燃料の一部の採取毎にスプーンの位置を移動させ、複数の採取位置毎に前記ベルトコンベヤに搭載された固体燃料の一部を試料として前記スプーンで採取し、前記スプーンで採取した試料を試料回収容器の試料投入口まで運び、前記試料回収容器に貯蔵することを特徴とする固体燃料試料採取方法。
【請求項4】
ベルトコンベヤに所定の搬送幅で搭載されて搬送される粒状の固体燃料の乗り継ぎ場所で、前記ベルトコンベヤから落下する前記固体燃料の採取位置が搬送幅方向に予め定めた複数の異なる採取位置となるように固体燃料の一部の採取毎に前記スプーンの位置を移動させ、複数の採取位置毎に前記ベルトコンベヤに搭載された固体燃料の一部を試料として前記スプーンで採取し、前記スプーンで採取した試料を試料回収容器の試料投入口まで運び、前記試料回収容器に貯蔵することを特徴とする固体燃料試料採取方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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