説明

固形化粧品のマーキング方法

【課題】
従来、固形化粧品は化粧品容器に内装されて流通しており、化粧品容器の形状に沿って内装できるように固形化粧品の形状を金型等によって成形しており、その際金型の内側に文字やマーク、模様等を凹凸により形成して、それを転写させることにより、固形化粧品に文字やマーク、模様等を表現しているくらいで、固形化粧品の表面に写真を写すことは発想すら無いものであった。
【解決手段】
本発明の固形化粧品のマーキング方法は、先端にダイヤモンドチップを埋め込んだスタイラスを備え高速で打ち付けるマーキング装置を用いて、スタイラスの打ち付けに強弱を付けながら固形化粧品の表面に階調を活かして写真やイラストのマーキングを実施するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は固形化粧品のマーキング方法に関するものであり、更に詳細には、口紅、アイシャドウ、チーク、ファンデーション、その他の固形化粧品に写真やイラストをマーキングする方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、固形化粧品は化粧品容器に内装されて流通しており、化粧品容器の形状に沿って内装できるように固形化粧品の形状を金型等によって成形しており、その際金型の内側に文字やマーク、模様等を凹凸により形成して、それを転写させることにより、固形化粧品に文字やマーク、模様等を表現しているくらいで、固形化粧品の表面に写真を写すことは発想すら無いものであった。
【0003】
例えば、先に開示された、特定の受取人によるメッセージの認識・記憶を高めることができるメッセージ入りの化粧品を提供するものとして、本発明による化粧品1によると、容器3に収容された内容物2に特定の受取人に伝達したいメッセージ4が設けられている。特定の受取人は、内容物2に付されたメッセージ4を化粧品による刺激とともに視認することになるので、化粧品による刺激が受取人によるメッセージの記憶を助長し、紙などの従来の記録媒体にメッセージが付された場合に比べてメッセージをより強く記憶することができるもの(特許文献1参照)や、ヘンナとカカオ脂を主成分とし、固形をしている製品。ヘンナとカカオ脂とを混合してペーストを作り、このペーストを硬化させる工程からなる固形成品の形成方法で、前記製品に文字入れ(リタリング)等を形成しており、更に、前記製品が化粧品であるもの(特許文献2参照)や、絵柄や文字が現れる紙巻鉛筆型化粧品として、本願発明の紙巻鉛筆型化粧品または紙巻鉛筆型筆記具は、絵柄や文字を施した巻紙を巻いて形成される筒状軸および該筒状軸の筒内に位置する棒状の芯から成る。巻紙は、横方向に対してやや傾斜した、多数の平行した直線状切目が形成されて多数の条片が形成され、筒状軸は、前記絵柄や文字が外側に配置されるようにして巻紙を巻くことにより形成される。絵柄や文字は、巻紙を巻いて筒状軸を形成することにより完成するように施されており、条片を前記直線状切目に沿って剥ぎ取ることにより、当該剥ぎ取られた条片の内側に巻かれた条片に施された絵柄や文字が現れるもので、レーザやNC旋盤或いは活字による刻印等を例示することができるもの(特許文献3参照)や、本発明は、(A)n>1.8の屈折率および20〜250nmの層厚みを有する無色被膜、(B)n≦1.8の屈折率および10〜100nmの層厚みを有する無色被膜、(C)n>1.8の屈折率および20〜250nmの層厚みを有する無色被膜、(D)1〜100nmの層厚みを有する吸収剤層、および場合によっては、(E)保護外層を備えることによって特徴づけられる、多重被膜フレーク形状基質に基く上色(masstone)を有する干渉顔料に関するものであり、塗料、被覆剤、印刷用インク類、プラスチック類、セラミック材料、ガラス類中におけるそれらの使用、ならびにレーザーマーキングのため、化粧品製剤中で使用するため、および顔料組成物や乾燥製剤を調製するためのそれらの使用に関するもの(特許文献4参照)等が開示されている。
【特許文献1】特開2001−261524号公報
【特許文献2】特表2004−515519号公報
【特許文献3】特開2000−201710号公報
【特許文献4】特開2004−269892号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
然し乍ら、特定の受取人によるメッセージの認識・記憶を高めることができるメッセージ入りの化粧品を提供するものとして、本発明による化粧品1によると、容器3に収容された内容物2に特定の受取人に伝達したいメッセージ4が設けられている。特定の受取人は、内容物2に付されたメッセージ4を化粧品による刺激とともに視認することになるので、化粧品による刺激が受取人によるメッセージの記憶を助長し、紙などの従来の記録媒体にメッセージが付された場合に比べてメッセージをより強く記憶することができるものでは、化粧品にメッセージが入っているものであるが、写真やイラストでなく又スタイラスを用いているものでは無くメッセージのみのものである。
【0005】
更に、ヘンナとカカオ脂を主成分とし、固形をしている製品。ヘンナとカカオ脂とを混合してペーストを作り、このペーストを硬化させる工程からなる固形成品の形成方法で、前記製品に文字入れ(リタリング)等を形成しており、更に、前記製品が化粧品であるものでは、製品が化粧品であり文字入れ(リタリング)等を形成しているものであるが、ペーストを硬化させる工程で文字入れ(リタリング)等を形成しているものであり、写真やイラストでなく又スタイラスを用いているものでは無く文字入れ(リタリング)のみのものである。
【0006】
更には、絵柄や文字が現れる紙巻鉛筆型化粧品として、本願発明の紙巻鉛筆型化粧品または紙巻鉛筆型筆記具は、絵柄や文字を施した巻紙を巻いて形成される筒状軸および該筒状軸の筒内に位置する棒状の芯から成る。巻紙は、横方向に対してやや傾斜した、多数の平行した直線状切目が形成されて多数の条片が形成され、筒状軸は、前記絵柄や文字が外側に配置されるようにして巻紙を巻くことにより形成される。絵柄や文字は、巻紙を巻いて筒状軸を形成することにより完成するように施されており、条片を前記直線状切目に沿って剥ぎ取ることにより、当該剥ぎ取られた条片の内側に巻かれた条片に施された絵柄や文字が現れるもので、レーザやNC旋盤或いは活字による刻印等を例示することができるものでは、紙巻鉛筆型化粧品にレーザやNC旋盤或いは活字による刻印による絵柄や文字が現れるようにしたものであるが、化粧品に直接絵柄や文字を施してものではなく、紙巻きを剥ぐことにより現れるもので、インパクトに欠けるものである。
【0007】
そして、本発明は、(A)n>1.8の屈折率および20〜250nmの層厚みを有する無色被膜、(B)n≦1.8の屈折率および10〜100nmの層厚みを有する無色被膜、(C)n>1.8の屈折率および20〜250nmの層厚みを有する無色被膜、(D)1〜100nmの層厚みを有する吸収剤層、および場合によっては、(E)保護外層を備えることによって特徴づけられる、多重被膜フレーク形状基質に基く上色(masstone)を有する干渉顔料に関するものであり、塗料、被覆剤、印刷用インク類、プラスチック類、セラミック材料、ガラス類中におけるそれらの使用、ならびにレーザーマーキングのため、化粧品製剤中で使用するため、および顔料組成物や乾燥製剤を調製するためのそれらの使用に関するものでは、化粧品製剤中でレーザーマーキングを行うものであるが、レーザーマーキングをする工程で化粧品が加熱されて、変色、変質する恐れがあるものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の固形化粧品のマーキング方法は、前述の課題に鑑み、鋭意研鑽の結果、先端にダイヤモンドチップを埋め込んだスタイラスを備え高速で打ち付けるマーキング装置を用いて、スタイラスの打ち付けに強弱を付けながら固形化粧品の表面に階調を活かして写真やイラストのマーキングを実施するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の固形化粧品のマーキング方法は、高速で打ち付けるスタイラスの強弱によって固形化粧品の表面に階調を活かして写真やイラストをマーキングすることによって、固形化粧品の表面に写真やイラストが刻設されており、ユーザーは固形化粧品の蓋を開けてその化粧品に接するとき、従来にない新鮮な感覚を持つもので、イメージアップにも繋がるもので、画期的で実用性の高い発明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は固形化粧品のマーキング方法に関するものであり、更に詳細には、口紅、アイシャドウ、チーク、ファンデーション、その他の固形化粧品に写真やイラストをマーキングする方法に関するものであり、先端にダイヤモンドチップを埋め込んだスタイラスを備え高速で打ち付けるマーキング装置を用いて、前記スタイラスの打ち付けに強弱を付けながら固形化粧品の表面に階調を活かして写真やイラストのマーキングを実施するものである。
【実施例】
【0011】
即ち、本発明の固形化粧品のマーキング方法に用いるマーキング装置は、先端にダイヤモンドチップを埋め込んだスタイラスを備えているもので、先端のダイヤモンドチップを高速で打ち付けるものである。
【0012】
そして、マーキング装置は特別限定するものではないが、圧縮空気によりピストンを上下させ、該ピストンにスタイラスを連動させて打ち付けるものでも、超音波振動子を駆動源として用いても、モーターを駆動源として用いても構わないもので、NC装置に接続させて写真やイラストの階調を読み取らせてマーキングを実施するものである。
【0013】
次に、固形化粧品は口紅、アイシャドウ、チーク、ファンデーション、その他の固形状の化粧品で、固形化粧品の表面に階調を活かしてスタイラスの打ち付けに強弱を付けながら写真やイラストをマーキングするものである。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明の固形化粧品のマーキング方法は、固形化粧品の表面に写真やイラストをマーキングするもので、従来にない意匠性を有する固形化粧品と成り、更に、スタイラスを用いてマーキングしていることから、固形化粧品に変質や変色を起こさせないもので、新商品に好適に使用できるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端にダイヤモンドチップを埋め込んだスタイラスを備え高速で打ち付けるマーキング装置を用いて、前記スタイラスの打ち付けに強弱を付けながら固形化粧品の表面に階調を活かして写真やイラストのマーキングを実施することを特徴とする固形化粧品のマーキング方法。