説明

固形描画材

【目的】 描画した作品の塗りムラを低減させる。
【構成】 ソルビタン脂肪酸エステル及びアルキッド樹脂顔料を含有する固形描画材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクレヨン、パス等の固形描画材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、固形描画材には、顔料と、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス及び/又はカルナウバワックス、木ロウ、ミツロウといった植物系や動物性のワックスと、必要に応じてワセリン、スピンドル油、マシン油などの鉱物油とよりなる、いわゆるクレヨン、パスと呼ばれる軟質固形描画材と、顔料と、ポリエチレン等の樹脂と、ポリエチレンワックス等の合成ワックスとパラフィンワックス・マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックスと、必要に応じてステアリン酸などの滑剤とよりなる、所謂プラスチッククレヨンと呼ばれる硬質固形描画材と、顔料とカルボキシメチルセルロースやポリビニールブチラール等の合成樹脂及び/または、トラガカントガム等の天然樹脂、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス及び/又はカルナウバワックス、木ロウ、ミツロウといった植物系や動物性のワックスからなる色鉛筆芯が知られている。
【0003】
特許文献1には描画時の塗りカスの発生が少なく、且つ、濃度が高い固形描画材について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平成04−33970号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許物件1に示される固形描画材は加熱成形時、ソルビタン脂肪酸トリステアレートが膨潤し、ワックス及び顔料の分散性を向上させている。冷却工程によりソルビタン脂肪酸トリステアレートが収縮し、内包されていたワックスが放出されてしまい、ソルビタン脂肪酸トリステアレートと分離してしまう。そのため、配合量の多いワックスが固形描画材の表面で結晶化してしまい、描画時紙面を滑りやすく、凹部が着色されにくく、塗りムラが発生してしまう問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少なくともソルビタン脂肪酸エステル、アルキッド樹脂を含有する固形描画材を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明で使用するアルキド樹脂は着色材の分散剤、ソルビタン脂肪酸エステルはアルキド樹脂の可塑剤として働く。着色材の分散工程において、着色材、ソルビタン脂肪酸エステル、ワックス、油脂類がアルキド樹脂を膨潤させながら、浸透していく。
成形冷却工程において、ソルビタン脂肪酸エステルは膨潤したアルキド樹脂が収縮するのを防ぐ働きを担っている。
筆記時、ソルビタン脂肪酸エステルが核となり、極度の摩耗を防ぐ為に筆圧を分断する崩壊起点として働く。そのため、筆圧に応じて紙面と平行に固形描画材に層状のひびが入り、膨潤状態が保たれたままアルキド樹脂が紙面に定着する為、塗りムラのない描画面を得ることができると推察される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
着色剤としては主に顔料が使用でき、従来公知の二酸化チタン、チタンブラック、酸化亜鉛、カーボンブラック、鉄黒、アニリンブラック、ハンザエロー−10G、同5G、同3G、同R、同G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエロー5G、ベンジジンイエロー8G、パーマネントイエローNCG、キノリンイエロー、パーマネントオレンジ2G、インダスレンブリリアントオレンジGK、バルカンオレンジ、ピラゾリンオレンジTMP、パーマネントブラウンFG、パラブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミンBS、ピラゾロンレッド、ボルドー5B、チオインジゴレッド、ナフソールカーミンHR、ナフソールレッドF5RK、ナフソールレッドF3RK−70、パーマネントレッドFGR、パーマネントカーミンFB、パーマネントレッド2B、ブリリアントカーミン6B、ウオッチンングレッド、パーマネントレッドFRLL、カーマインレーキ、カーミンFBB、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、インダスレンバイオレット、インダスレンブルー、アシッドグリーンレーキ、ジクロロキナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ、ジクロロキナクリドンマゼンタ、キナクリドンバイオレット、キナクリドンスカーレット、キナクリドンオレンジ、キナクリドンマルーン、インジゴ、ジオキサジンバイオレット、ペリレンレッド、ペリレンバーミリオン、ペリレンマルーン、ペリレンスカーレット、ペリレンブラウン、ペリレンバイオレット、ペリレンブラック、ペリノンオレンジ、ペリノンレッド、イソインドリノンイエローG、イソインドリノンイエローR、イソインドリノンイエロー6G、イソインドリノンオレンジ、イソインドリンイエローR、イソインドリンイエローG、イソインドリンオレンジ、イソインドリンレッド、DPPレッド、DPPオレンジ、DPPスカーレット、DPPルビン、アルカリブルー、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、ファーストスカイブルー、弁柄、紺青、群青、ビクトリアブルーレーキ、マーカライトグリーンレーキ、ピグメントグリーンB、ビリジアン、酸化鉄、水酸化鉄、シェンナー、アンバー、アルミニウム粉末、ブロンズ粉末、レーキ顔料など、有機顔料、無機顔料及び金属粉顔料や、染料や顔料を樹脂粉体と組み合わせた着色加工粉体及び蛍光顔料、蓄光顔料、天然マイカの表面を金属酸化物で被覆したものや、合成マイカの表面を金属酸化物で被覆したパール顔料などの中から、適宣選択して用いることができる。このとき、これらの顔料は水洗した後乾燥したり、アルカリ剤等のpH調整剤でpH調整したものや、界面活性剤等で表面を処理したものを用いても良く、単独もしくは2種以上混合して使用しても良い。染料を併用することも可能である。
着色材の使用量は、固形描画材全量に対して3重量%〜40重量%が好ましい。
【0009】
ワックスは、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、ミツロウ、木ロウ、モンタンワックス、ペトロラタムなど従来固形描画材に用いられている動・植物系ワックス、石油系ワックスといった天然ワックスや合成ワックスを挙げることができ、その使用量は固形描画材全量に対して10〜40%重量%が好ましい。
【0010】
オイルは動物油、植物油としては、米ぬか油、トウモロコシ油、アボガド油、マカデミ油、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ごま油、大豆油、ピーナッツ油、ココナッツ油、サンフラワー油、綿実油、ベニバナ油、アマニ油、牛油、豚油、鯨油等が挙げられる。また、鉱物油としては、ホワイトオイル、スピンドル油、マシン油、エンジン油、ギヤー油、タービン油、シリンダー油等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。その使用量は固形描画材全量に対して10〜30%重量%が好ましい。
【0011】
一般的にソルビタン脂肪酸エステルはソルビトール、ソルビタン、ソルビドのモノ、ジ、トリエステルと遊離のソルビトール、ソルビタン、ソルビドおよび脂肪酸塩の混合物である。ソルビタン脂肪酸エステルの構成脂肪酸としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸などが挙げられる。ソルビタン脂肪酸エステルに酸化エチレンを付加させたポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルも使用できる。
具体的にはレオドール SP−L10(花王(株)製、ソルビタンモノラウレート)、レオドール SP−P10(花王(株)製、ソルビタンモノパルミテート)、レオドール SP−S10V(花王(株)製、ソルビタンモノステアレート)、レオドール SP−S20(花王(株)製、ソルビタンジステアレート)、レオドール SP−S30V(花王(株)製、ソルビタントリステアレート)、レオドール SP−O10V(花王(株)製、ソルビタンモノオレエート)、レオドール SP−O30V(花王(株)製、ソルビタントリオレエート)、レオドールスーパー SP−L10(花王(株)製、ソルビタンモノラウレート)、レオドール AS−10V(花王(株)製、ソルビタンモノステアレート)、レオドール AO−10V(花王(株)製、ソルビタンモノオレエート)、レオドール AO−15V(花王(株)製、ソルビタンセスキオレエート)、レオドール TW−L120(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタンモノヤシ油脂肪酸エステル)、レオドール TW−L106(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)、レオドール TW−P120(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート)、レオドール TW−S120V(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート)、レオドール TW−S106V(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート)、レオドール TW−S320V(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート)、レオドール TW−O120V(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)、レオドール TW−O106V(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)、レオドール TW−IS399C(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタントリイソステアレート)、レオドールスーパー TW−L120(花王(株)製、ポリオキシエチレンソルビタンモノヤシ油脂肪酸エステル)、リケマールL−250A(理研ビタミン(株)製、ソルビタンラウレート)、リケマールP−300(理研ビタミン(株)製、ソルビタンパルミテート)、リケマールS−300W(理研ビタミン(株)製、ソルビタンステアレート)、ポエム S−250(理研ビタミン(株)製、ソルビタンステアレート)、ポエム S−60V(理研ビタミン(株)製、ソルビタンステアレート)、ポエム S−65V(理研ビタミン(株)製、ソルビタントリステアレート)、ポエム O−80V(理研ビタミン(株)製、ソルビタンオレート)、リケマールOR−85(理研ビタミン(株)製、ソルビタントリオレート)、リケマールB−150(理研ビタミン(株)製、ソルビタントリベヘネート)、リケマールC−250(理研ビタミン(株)製、ソルビタンカプリレート)、ソルボンS−10(東邦化学工業(株)製、モノカプリン酸ソルビタン)、ソルボンS−20(東邦化学工業(株)製、ソルビタンモノカプレート)、ソルボンS−40(東邦化学工業(株)製、ソルビタンモノパルミテート)、ソルボンS−60(東邦化学工業(株)製、ソルビタンモノステアレート)、ソルボンS−80(東邦化学工業(株)製、ソルビタンモノオレエート)、ソルボンS−85(東邦化学工業(株)製、ソルビタントリオレエート)、イオネットS−20(三洋化成工業(株)製、ヤシ脂肪酸ソルビタン)、イオネットS−60V(三洋化成工業(株)製、ソルビタンステアレート)、イオネットS−80(三洋化成工業(株)製、ソルビタンオレエート)、イオネットS−85(三洋化成工業(株)製、ソルビタントリオレエート)、イオネットT−20C(三洋化成工業(株)製、PEG−20ソルビタンココエート)、イオネットT−60V(三洋化成工業(株)製、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン)、イオネットT−80V(三洋化成工業(株)製、モノスオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)、NIKKOL SL−10(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンモノラウレート)、NIKKOL SP−10V(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンモノパルミテート)、NIKKOL SS−10V(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンモノステアレート)、NIKKOL SS−10MV(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンモノステアレート)、NIKKOL SS−15V(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンセスキステアレート)、NIKKOL SS−30V(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタントリステアレート)、NIKKOL SS−10RV(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンモノイソステアレート)、NIKKOL SS−15RV(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンセスキイソステアレート)、NIKKOL SO−10V(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンモノオレエート)、NIKKOL SO−15V(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンセスキオレエート)、NIKKOL SO−15MV(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタンセスキオレエート)、NIKKOL SO−30V(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタントリオレエート)、NIKKOL SO−30RV(日光ケミカルズ(株)製、ソルビタントリオレエート)、NIKKOL TL−10(日光ケミカルズ(株)製、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン)、NIKKOL TP−10V(日光ケミカルズ(株)製、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン)、NIKKOL TS−10V(日光ケミカルズ(株)製、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン)、NIKKOL TS−10MV(日光ケミカルズ(株)製、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン)、NIKKOL TS−106V(日光ケミカルズ(株)製、モノステアリン酸POE(6)ソルビタン)、NIKKOL TS−30V(日光ケミカルズ(株)製、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン)、NIKKOL TI−10V(日光ケミカルズ(株)製、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン)、NIKKOL TO−10V(日光ケミカルズ(株)製、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン)、NIKKOL TO−10MV(日光ケミカルズ(株)製、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン)、NIKKOL TO−106V(日光ケミカルズ(株)製、モノオレイン酸POE(6)ソルビタン)、NIKKOL TO−30V(日光ケミカルズ(株)製、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン)、ノニオンLP−20R(日油(株)製、ソルビタンモノラウレート)、ノニオンPP−40Rペレット(日油(株)製、ソルビタンモノパルミテート)、ノニオンSP−60RPペレット(日油(株)製、ソルビタンモノステアレート)、ノニオンOP−80R(日油(株)製、ソルビタンモノオレエート)、ノニオンOP−83R(日油(株)製、ソルビタンセスキオレエート)、ノニオンOP−83RAT(日油(株)製、ソルビタンセスキオレエート)、ノニオンOP−85R(日油(株)製、ソルビタントリオレエート)、ノニオンLT−221(日油(株)製、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン)、ノニオンLT−20(日油(株)製、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン)、ノニオンIST−221(日油(株)製、イソステアリン酸POE(20)ソルビタン)、等が挙げられる。その使用量は固形描画材全量に対して0.1〜5重量%が好ましい。
【0012】
アルキド樹脂は、多塩基酸(酸無水物を含む)と多価アルコールと脂肪酸、油脂、天然樹脂、合成樹脂などの変性剤などの縮合反応によって得られる樹脂をいう。アルキド樹脂であれば特に限定されない。
多塩基酸の例として、コハク酸、無水コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸などの脂肪族又は脂環式飽和多塩基酸;マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水ヘット酸、無水ハイミック酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸無水物などの脂肪族又は脂環式不飽和多塩基酸;フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの芳香族多塩基酸などが含まれる。
多価アルコールは、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールAビスヒドロキシプロピルエーテルなどの2価アルコール;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノメタンなどの3価アルコール;ジグリセリン、トリグリセリン、エリスリトール、ペンタエリスリドール、ジペンタエリスリトール、キシリトール、マンニトール、ソルビトールなどの4価以上の多価アルコールが含まれる。
変性剤としては、脂肪酸、油脂、天然樹脂、合成樹脂が挙げられる。
例えば、脂肪酸にはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの飽和脂肪酸、ブテン酸、ヘキセン酸、オクテン酸、デセン酸、ドデセン酸、オレイン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、脱水リシノール酸、などの不飽和脂肪酸などが挙げられる。
油脂としては、大豆油、アマニ油、キリ油、ヒマシ油、ヤシ油、パーム核油、サフラワー油、トール油脂肪酸、脱水ヒマシ油などが例示される。油脂変性量により、長油、中油、短油に分類される。
天然樹脂としては、ロジン、コーパル、コハク、セラックが挙げられる。
合成樹脂としては、エステルガム、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂が挙げられる。
具体的には、HARIPHTAL 7250(ハリマ化成(株)製、短油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 732−60(ハリマ化成(株)製、短油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 915−60L(ハリマ化成(株)製、短油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL COG40−50T(ハリマ化成(株)製、短油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL SB−3600(ハリマ化成(株)製、短油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL SB−7150X(ハリマ化成(株)製、短油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL SB−7540(ハリマ化成(株)製、短油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3011(ハリマ化成(株)製、短油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3100(ハリマ化成(株)製、中油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3150(ハリマ化成(株)製、中油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3271(ハリマ化成(株)製、中油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3371(ハリマ化成(株)製、中油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL SC−3059TX(ハリマ化成(株)製、中油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 764(ハリマ化成(株)製、中油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 816(ハリマ化成(株)製、長油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL SL−3500(ハリマ化成(株)製、長油型アルキッド樹脂)、HARIPHTAL KV−905(ハリマ化成(株)製、アクリル変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 193HV(ハリマ化成(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3011PN(ハリマ化成(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3254PN(ハリマ化成(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3256P(ハリマ化成(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3200PN(ハリマ化成(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3258P−N150(ハリマ化成(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3530P(ハリマ化成(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3004(ハリマ化成(株)製、ウレタン変性アルキッド樹脂)、HARIPHTAL 3005(ハリマ化成(株)製、ウレタン変性アルキッド樹脂)、BECKOSOL ES−5004−50(DIC(株)製、中油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL 1334−EL(DIC(株)製、中油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL EL−4501−50(DIC(株)製、中油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL ES−5103−50―X(DIC(株)製、中油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL ES−5101(DIC(株)製、中油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL P−470−70(DIC(株)製、長油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL ES−6015−60(DIC(株)製、長油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL EL−6511−70(DIC(株)製、長油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL EL−8001(DIC(株)製、長油型アルキッド樹脂)、BECKOSOL M−2168−50(DIC(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、BECKOSOL M−2171−50(DIC(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、BECKOSOL M−2174−50(DIC(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、BECKOSOL P−539(DIC(株)製、フェノール変性アルキッド樹脂)、BECKOSOL P−794−55(DIC(株)製、エポキシ変性アルキッド樹脂)、BECKOSOL DE−1339−X(DIC(株)製、ロジン変性アルキッド樹脂)、BECKOSOL 4250(DIC(株)製、ビニール変性アルキッド樹脂)、BECKOSOL M−9201(DIC(株)製、シリコーン変性アルキッド樹脂)、HL−17(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)、HL−20(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)、HL−25(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)、SB−81(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)、LA−022(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)、TOKYD−57(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)、TOKYD−68(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)、EXM−716(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)、P−120(東新油脂(株)、長油型アルキッド樹脂)等が挙げられる。その使用量は固形描画材全量に対して0.1〜5重量%が好ましい。
【0013】
上記各成分以外にも必要に応じて種々の成分を配合することもできる。
増量剤若しくは充填剤として、炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、硫酸バリウム等を用いたり、滑剤や離形剤、親水性界面活性剤を用いたりすることが出来る。
【0014】
本発明の固形描画材は、上記各成分を常温あるいは加熱撹拌混合し、また必要に応じてニーダー、ロールミル、ディゾルバー、ヘンシェルミキサー等の混練機で混練し、これを溶融状態で型に流し込み、または射出・圧入もしくは押し出した後、冷却固化して得ることが出来る。
【0015】
以下、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0016】
(実施例1) クレヨン黄色
1次配合
硬化ひまし油 6.3重量部
C.I.Pigment Yellow3 2.3重量部
C.I.Pigment Yellow55 0.6重量部
C.I.Pigment Yellow152 0.4重量部
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 6.9重量部
ES−5004−50(中油アルキッド樹脂、DIC(株)製) 3.4重量部
黄色ワセリン 5.5重量部
上記成分をニーダーで15分撹拌後、12時間静置させ、3本ロールミルにて2回通しを行い黄色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 25.4重量部
硬化ひまし油 6.0重量部
パラフィンワックス 17.8重量部
マイクロワックス(融点70℃) 1.6重量部
マイクロワックス(融点96℃) 6.0重量部
レオドール SP−S20(ソルビタンジステアレート、花王(株)製)1.6重量部
タルク 16.2重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し黄色のクレヨンを得た。
【0017】
(実施例2) クレヨン白色
1次配合
硬化ひまし油 5.0重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 4.4重量部
二酸化チタン(ルチル型) 17.7重量部
ダフニーオイルKP−15(出光興産(株)製) 5.5重量部
M−1511(短油アルキド樹脂、昭和ワニス(株)製) 1.1重量部
リケマールC−250(ソルビタンカプリレート、理研ビタミン(株)製)
0.2重量部
白色ワセリン 4.0重量部
上記成分をニーダーで60分撹拌後、24時間静置させ、3本ロールミルにて2回通しを行い白色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 22.1重量部
硬化ひまし油 5.0重量部
パラフィンワックス 14.5重量部
マイクロワックス(融点70℃) 4.9重量部
マイクロワックス(融点96℃) 1.3重量部
タルク 14.3重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し白色のクレヨンを得た。
【0018】
(実施例3) クレヨン灰緑色
1次配合
硬化ひまし油 6.0重量部
C.I.Pigment Yellow3 0.3重量部
C.I.Pigment Yellow13 0.3重量部
C.I.Pigment Yellow14 0.2重量部
C.I.Pigment Blue15:3 0.2重量部
C.I.Pigment Black11 1.3重量部
C.I.Pigment Black7 0.2重量部
C.I.Pigment White21 0.1重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 7.6重量部
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 5.8重量部
シンセレジンP−120(長油アルキド樹脂、東新油脂(株)製) 2.7重量部
黄色ワセリン 5.0重量部
上記成分をニーダーで15分撹拌後、24時間静置させ、3本ロールミルにて2回通しを行い灰緑色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 25.0重量部
硬化ひまし油 5.4重量部
パラフィンワックス 15.5重量部
マイクロワックス(融点70℃) 1.7重量部
マイクロワックス(融点96℃) 5.6重量部
ノニオン OP−80R(ソルビタンモノアレエート、日油(株)製) 0.8重量部
タルク 16.5重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し灰緑色のクレヨンを得た。
【0019】
(実施例4) クレヨン赤色
1次配合
硬化ひまし油 6.0重量部
C.I.Pigment Red 57:1 3.6重量部
C.I.Pigment Red 48:3 0.5重量部
C.I.Pigment Red 101 2.2重量部
C.I.Pigment Red 259 0.3重量部
D−スピンドル油(コスモ石油(株)製) 4.0重量部
M−2174−50(フェノール変性アルキド樹脂、DIC(株)製) 1.3重量部
黄色ワセリン 5.3重量部
上記成分をニーダーで15分撹拌後、24時間静置させ、3本ロールミルにて2回通しを行い赤色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 26.5重量部
硬化ひまし油 5.5重量部
パラフィンワックス 17.2重量部
マイクロワックス(融点70℃) 2.2重量部
マイクロワックス(融点96℃) 5.8重量部
イオネット S−20(ヤシ油脂肪酸ソルビタン、三洋化成工業(株)製)
0.4重量部
タルク 19.2重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し赤色のクレヨンを得た。
【0020】
(実施例5) クレヨン橙色
1次配合
C.I.Pigment Yellow 13 1.1重量部
C.I.Pigment Yellow 14 0.3重量部
C.I.Pigment Yellow 55 0.4重量部
C.I.Pigment Orange 16 0.3重量部
C.I.Pigment White21 0.1重量部
上記成分をヘンシェルミキサーで20分撹拌し、橙色の粉体を得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 5.9重量部
EL−8001(長油アルキド樹脂、DIC(株)製) 1.8重量部
黄色ワセリン 5.5重量部
硬化ひまし油 6.0重量部
上記成分をニーダーで30分撹拌後、3本ロールミルに2回通して橙色のペーストを得た。
3次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
硬化ひまし油 5.5重量部
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 27.7重量部
パラフィンワックス 17.0重量部
マイクロワックス(融点70℃) 2.5重量部
マイクロワックス(融点96℃) 6.1重量部
NIKKOL TO−30V(ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、日光ケミカルズ(株)製) 1.8重量部
タルク 18.0重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで30分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し橙色のクレヨンを得た。
【0021】
(実施例6) クレヨン灰色
1次配合
硬化ひまし油 5.6重量部
C.I.Pigment Black11 0.1重量部
C.I.Pigment Black7 0.2重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 16.5重量部
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 4.9重量部
シンセレジンP−120(長油アルキド樹脂、東新油脂(株)製) 1.4重量部
黄色ワセリン 4.5重量部
上記成分をニーダーで60分撹拌後、24時間静置させ、3本ロールミルにて2回通しを行い灰色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 23.6重量部
硬化ひまし油 5.0重量部
パラフィンワックス 15.3重量部
マイクロワックス(融点70℃) 1.4重量部
マイクロワックス(融点96℃) 5.2重量部
ノニオン OP−80R(ソルビタンモノオレエート、日油(株)製) 1.0重量部
タルク 15.3重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し灰色のクレヨンを得た。
【0022】
(実施例7) クレヨン青色
1次配合
硬化ひまし油 0.3重量部
D−スピンドル油(コスモ石油(株)製) 1.2重量部
ソルボン S―80(ソルビタンセスキオレエート、東邦化学工業(株)製)
0.6重量部
C.I.Pigment Blue15:1 2.3重量部
C.I.Pigment Blue15:3 1.5重量部
上記材料をニーダーで30分混練り後、24時間静置させ、3本ロールミルにて3回通しを行い青色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
硬化ひまし油 5.9重量部
C.I.Pigment Blue27 1.4重量部
C.I.Pigment Blue29 1.8重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 3.2重量部
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 1.2重量部
ES−5101(中油アルキド樹脂、DIC(株)製) 0.7重量部
白色ワセリン 1.5重量部
上記成分をニーダーで60分撹拌後、12時間静置させ、3本ロールミルに2回通して青色のペーストを得た。
3次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
硬化ひまし油 6.0重量部
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 27.1重量部
パラフィンワックス 17.6重量部
マイクロワックス(融点70℃) 4.3重量部
マイクロワックス(融点96℃) 5.0重量部
ソルボン S―80(ソルビタンセスキオレエート、東邦化学工業(株)製)
0.8重量部
タルク 17.6重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで30分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し青色のクレヨンを得た。
【0023】
(実施例8) クレヨン紫色
1次配合
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 3.2重量部
C.I.Pigment Violet 23 3.2重量部
上記材料をニーダーで30分混練り後、24時間静置させ、3本ロールミルにて3回通しを行い紫色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
C.I.Pigment Red 122 2.0重量部
C.I.Pigment Violet 23 4.5重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 2.6重量部
K−246−60(短油アルキド樹脂、昭和ワニス(株)製) 1.3重量部
マシン油G−9(出光興産(株)製) 3.2重量部
黄色ワセリン 5.1重量部
上記成分をニーダーで30分撹拌後、12時間静置させ、3本ロールミルに2回通して紫色のペーストを得た。
3次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
硬化ひまし油 8.5重量部
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 25.6重量部
パラフィンワックス 16.6重量部
マイクロワックス(融点70℃) 1.5重量部
マイクロワックス(融点96℃) 5.6重量部
NIKKOL TO−106V(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、日光ケミカルズ(株)製) 0.5重量部
タルク 16.6重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで15分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し紫色のクレヨンを得た。
【0024】
(実施例9) クレヨンこげちゃ色
硬化ひまし油 10.1重量部
C.I.Pigment Yellow 42 1.6重量部
C.I.Pigment Black 7 0.6重量部
酸化鉄(III) 3.7重量部
鉄過酸化マグネシウム 8.9重量部
D−スピンドル油(コスモ石油(株)製) 6.0重量部
P−470−70(長油アルキド樹脂、DIC(株)製) 1.2重量部
黄色ワセリン 4.9重量部
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 23.2重量部
パラフィンワックス 15.1重量部
マイクロワックス(融点70℃) 1.5重量部
マイクロワックス(融点96℃) 5.0重量部
ノニオン OP−85R(ソルビタントリオレエート、日油(株)製) 4.2重量部
タルク 14.0重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却しこげちゃ色のクレヨンを得た。
【0025】
(実施例10) クレヨン ペールオレンジ
1次配合
硬化ひまし油 0.1重量部
D−スピンドル油(コスモ石油(株)製) 0.2重量部
NIKKOL SI−15RV(ソルビタンセスキイソステアレート、日光ケミカルズ(株)
製) 4.2重量部
C.I.Pigment Orange 43 0.2重量部
上記材料をニーダーで30分混練り後、24時間静置させ、3本ロールミルにて3回通しを行い橙色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
硬化ひまし油 4.9重量部
C.I.Pigment Yellow 42 0.9重量部
C.I.Pigment Yellow 1 0.3重量部
C.I.Pigment Red 112 0.1重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 13.3重量部
SO−24P(中油アルキド樹脂、東新油脂(株)製) 0.1重量部
ダフニーオイルKP−15(出光興産(株)製) 6.0重量部
黄色ワセリン 5.8重量部
上記成分をニーダーで30分撹拌後、12時間静置させ、3本ロールミルに2回通してペールオレンジのペーストを得た。
3次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
硬化ひまし油 6.0重量部
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 23.2重量部
パラフィンワックス 13.1重量部
マイクロワックス(融点70℃) 5.3重量部
マイクロワックス(融点96℃) 1.4重量部
NIKKOL SI−15RV(ソルビタンセスキイソステアレート、日光ケミカルズ(株)
製) 1.2重量部
タルク 13.7重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで30分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却しペールオレンジのクレヨンを得た。
【0026】
(実施例11) クレヨン 赤紫色
1次配合
ダフニーオイルKP−15(出光興産(株)製) 0.3重量部
C.I.Pigment Violet 37 0.3重量部
上記材料をニーダーで60分混練り後、24時間静置させ、3本ロールミルにて3回通しを行い紫色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
C.I.Pigment Red 12 3.1重量部
C.I.Pigment Blue 15 1.0重量部
C.I.Pigment White 19 0.1重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 5.1重量部
DE−1339−X(ロジン変性アルキド樹脂、DIC(株)製) 4.5重量部
マシン油G−9(出光興産(株)製) 17.0重量部
黄色ワセリン 3.2重量部
上記成分をニーダーで60分撹拌後、24時間静置させ、3本ロールミルに2回通して赤紫色のペーストを得た。
3次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 11.6重量部
マイクロワックス(融点96℃) 2.1重量部
レオドール SP−S30V(ソルビタントリステアレート、花王(株)製)
1.0重量部
重質炭酸カルシウム 51.3重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し赤紫色のクレヨンを得た。
【0027】
(実施例12) パス緑色
1次配合
C.I.Pigment Yellow 3 3.1重量部
C.I.Pigment Green 7 1.0重量部
P−470−70(長油アルキド樹脂、DIC(株)製) 4.0重量部
マシン油G−9(出光興産(株)製) 16.0重量部
上記成分をニーダーで30分撹拌後、24時間静置させ、3本ロールミルに2回通して赤紫色のペーストを得た。
2次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 7.0重量部
パラフィンワックス 2.2重量部
マイクロワックス(融点96℃) 9.0重量部
マシン油G−9(出光興産(株)製) 7.2重量部
レオドール SP−S30V(ソルビタントリステアレート、花王(株)製)
2.5重量部
NIKKOL TO−106V(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、日光ケミカルズ(株)製) 1.5重量部
重質炭酸カルシウム 46.5重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し緑色のパスを得た。
【0028】
(実施例13) パス 橙色
1次配合
C.I.Pigment Red 53:1 2.7重量部
C.I.Pigment Orange 16 7.5重量部
C.I.Pigment Yellow 14 0.3重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 12.0重量部
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 14.6重量部
P−470−70(長油アルキド樹脂、DIC(株)製) 2.7重量部
上記成分をニーダーで60分撹拌後、24時間静置させ、3本ロールミルに1回通して橙色のペーストを得た。
2次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 15.3重量部
硬化ひまし油 3.2重量部
パラフィンワックス 2.6重量部
マイクロワックス(融点96℃) 0.6重量部
イオネット T−60V(ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、三洋化成工業(株)製) 0.2重量部
重質炭酸カルシウム 38.3重量部
上記配合を加熱溶解し、ヘンシェルミキサーで30分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し橙色のパスを得た。
【0029】
(実施例14) パス 桃色
1次配合
C.I.Pigment Red 114 0.1重量部
C.I.Pigment Red 48:1 0.1重量部
C.I.Pigment Red 48:3 0.7重量部
C.I.Pigment Red 245 3.0重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 23.9重量部
ダフニーオイルKP−15(出光興産(株)製) 13.8重量部
EL−4501−50(中油アルキド樹脂、DIC(株)製) 1.5重量部
上記成分をニーダーで30分撹拌後、12時間静置させ、3本ロールミルに1回通して桃色のペーストを得た。
2次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 15.3重量部
硬化ひまし油 3.0重量部
パラフィンワックス 2.4重量部
マイクロワックス(融点96℃) 0.6重量部
ノニオン OP−60RP(ソルビタンモノステアレート、日油(株)製)
1.5重量部
重質炭酸カルシウム 34.1重量部
上記配合を加熱溶解し、ヘンシェルミキサーで30分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し桃色のパスを得た。
【0030】
(実施例15) 水性クレヨン 黄緑色
1次配合
硬化ひまし油 0.1重量部
マシン油G−9(出光興産(株)製) 0.4重量部
ソルボン S―80(ソルビタンセスキオレエート、東邦化学工業(株)製)
0.2重量部
C.I.Pigment Green 7 0.5重量部
上記材料をニーダーで30分混練り後、12時間静置させ、3本ロールミルにて2回通しを行い、緑色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する
C.I.Pigment Yellow 3 3.2重量部
C.I.Pigment Yellow 1 0.3重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 0.8重量部
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 4.3重量部
シンセレジン(長油アルキド樹脂、東新油脂(株)製) 0.9重量部
黄色ワセリン 3.3重量部
上記成分をニーダーで30分撹拌後、24時間静置させ、3本ロールミルに2回通して黄緑色のペーストを得た。
3次配合
上記2次配合品に下記の材料を配合する。
硬化ひまし油 1.7重量部
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 42.8重量部
パラフィンワックス 10.0重量部
ラウリン酸ジエタノールアミン 10.0重量部
ステアリン酸ジエタノールアミン 4.5重量部
イオネット T−80V(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、三洋化成工業(株)製) 2.7重量部
タルク 14.3重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで60分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し黄緑色のクレヨンを得た。
【0031】
(実施例16) 水性クレヨン 茶色
1次配合
酸化鉄(III) 5.7重量部
マグネシオフェライト 0.8重量部
スーパーオイルBL(日本石油(株)製) 2.4重量部
ES−5101(中油アルキド樹脂、DIC(株)製) 0.6重量部
黄色ワセリン 2.4重量部
上記成分をニーダーで30分撹拌後、12時間静置させ、3本ロールミルに2回通して茶色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
硬化ひまし油 1.2重量部
ジステアリルケトン(花王ワックスT−1、花王(株)製) 48.5重量部
パラフィンワックス 10.6重量部
ラウリン酸ジエタノールアミン 10.2重量部
ステアリン酸ジエタノールアミン 4.9重量部
レオドールスーパー SP−L10(ソルビタンモノラウレート、花王(株)製)
3.3重量部
タルク 9.4重量部
上記配合を加熱溶解し、ディゾルバーで30分撹拌練り混ぜ、型に流し込んだ後冷却し茶色のクレヨンを得た。
【0032】
(実施例17) 硬質固形描画材 緑色
1次配合
硬化ひまし油 0.2重量部
D−スピンドル油(コスモ石油(株)製) 1.0重量部
ソルボン S―80(ソルビタンセスキオレエート、東邦化学工業(株)製)
0.5重量部
C.I.Pigment Green 7 4.6重量部
上記材料をニーダーで30分混練り後、24時間静置させ、3本ロールミルにて3回通しを行い青色のペーストを得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
C.I.Pigment Yellow 14 1.2重量部
二酸化チタン(アナターゼ型) 1.2重量部
パラフィンワックス 20.5重量部
K−246−60(短油アルキド樹脂、昭和ワニス(株)製) 0.5重量部
マイクロワックス(融点96℃) 3.0重量部
CWN−235(ポリエチレンワックス、チュウセイワックスポリマー(株)製)
9.0重量部
ネオワックスL(ポリエチレンワックス、ヤスハラケミカル(株)製)16.0重量部
J−3519(ポリエチレン 宇部興産(株)製) 28.0重量部
ステアリン酸亜鉛 9.3重量部
エルカ酸アミド 1.5重量部
タルク 3.5重量部
上記成分を加熱したヘンシェルキサーで30分撹拌後、型に流し込んだ後冷却し、緑色の硬質固形描画材を得た。
【0033】
(実施例18) 硬質固形描画材 こげちゃ色
1次配合
C.I.Pigment Yellow 42 4.2重量部
C.I.Pigment Black 7 0.7重量部
酸化鉄(III) 5.8重量部
上記材料をヘンシェルミキサーで15分撹拌し、こげちゃ色の粉末を得た。
2次配合
上記1次配合品に下記の材料を配合する。
パラフィンワックス 23.0重量部
DE−1339−X(ロジン変性アルキド樹脂、DIC(株)製) 3.1重量部
マイクロワックス(融点96℃) 3.0重量部
CWN−235(ポリエチレンワックス、チュウセイワックスポリマー(株)製)
8.0重量部
ネオワックスCL(ポリエチレンワックス、ヤスハラケミカル(株)製)
13.0重量部
J−3519(ポリエチレン 宇部興産(株)製) 25.0重量部
ステアリン酸亜鉛 4.4重量部
エルカ酸アミド 1.5重量部
リケマールB−150(ソルビタベヘネート、理研ビタミン(株)製) 3.3重量部
タルク 5.0重量部
上記成分を加熱したヘンシェルミキサーで30分撹拌後、粉砕機でペレット化し、射出成型機で成形し、こげちゃ色の硬質固形描画材を得た。
【0034】
(実施例19) 硬質固形描画材 灰色
C.I.Pigment Black 11 1.5重量部
C.I.Pigment Black 7 3.5重量部
酸化チタン(アナターゼ) 4.7重量部
軽質炭酸カルシウム 3.0重量部
パラフィンワックス 23.0重量部
LO−35P(中油アルキド樹脂、東新油脂(株)製) 2.0重量部
マイクロワックス(融点96℃) 3.0重量部
CWN−235(ポリエチレンワックス、チュウセイワックスポリマー(株)製)
9.0重量部
ネオワックスCL(ポリエチレンワックス、ヤスハラケミカル(株)製)
13.8重量部
J−3519(ポリエチレン 宇部興産(株)製) 26.0重量部
ステアリン酸亜鉛 3.0重量部
エルカ酸アミド 1.5重量部
NIKKOL SS−15(ソルビタンセスキステアレート、日光ケミカルズ(株)製)
1.5重量部
タルク 4.5重量部
上記成分を加熱したヘンシェルミキサーで30分撹拌後、粉砕機でペレット化し、射出成型機で成形し、灰色の硬質固形描画材を得た。
【0035】
(実施例20) 硬質固形描画材 金色
金粉 天人印 4L7(福田金属箔工業(株)製) 14.3重量部
パラフィンワックス 18.0重量部
P−470−70(長油アルキド樹脂、DIC(株)製) 0.7重量部
マイクロワックス(融点96℃) 3.0重量部
CWN−235(ポリエチレンワックス、チュウセイワックスポリマー(株)製)
9.0重量部
ネオワックスCL(ポリエチレンワックス、ヤスハラケミカル(株)製)
10.0重量部
J−3519(ポリエチレン 宇部興産(株)製) 28.0重量部
ステアリン酸亜鉛 3.3重量部
エルカ酸アミド 1.5重量部
ノニオン OP−60RP(ソルビタンモノステアレート、日油(株)製)
0.2重量部
タルク 12.0重量部
上記成分を加熱したヘンシェルミキサーで30分撹拌後、型に流し込んだ後冷却し、金色の固形描画材を得た。
【0036】
(実施例21) 硬質固形描画材 銀色
銀粉1000(中塚金属箔工業(株)製) 12.0重量部
パラフィンワックス 18.0重量部
P−794−55(エポキシ変性アルキド樹脂、DIC(株)製) 1.5重量部
マイクロワックス(融点96℃) 3.0重量部
CWN−235(ポリエチレンワックス、チュウセイワックスポリマー(株)製)
8.5重量部
ネオワックスCL(ポリエチレンワックス、ヤスハラケミカル(株)製)
10.0重量部
J−3519(ポリエチレン 宇部興産(株)製) 28.0重量部
ステアリン酸亜鉛 3.1重量部
エルカ酸アミド 1.5重量部
ノニオン OP−80R(ソルビタンモノステアレート、日油(株)製)0.4重量部
タルク 14.0重量部
上記成分を加熱したヘンシェルミキサーで30分撹拌後、粉砕機でペレット化し、射出成型機で成形し、銀色の固形描画材を得た。
【0037】
(比較例1)
実施例4において、イオネット S−20(ヤシ油脂肪酸ソルビタン、三洋化成工業(株)製)を除いた以外は、実施例4と同様になしてクレヨンを得た。
【0038】
(比較例2)
実施例6において、シンセレジンP−120(長油アルキド樹脂、東新油脂(株)製)を除いた以外は、実施例6と同様になしてクレヨンを得た。
【0039】
(比較例3)
実施例15において、ソルボン S―80(ソルビタンセスキオレエート、東邦化学工業(株)製)、イオネット T−80V、シンセレジン(長油アルキド樹脂、東新油脂(株)製)を除いた以外は、実施例15と同様になして水性クレヨンを得た。
【0040】
(比較例4)
実施例5において、NIKKOL TO−30V(ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、日光ケミカルズ(株)製)1.8重量部を10.0重量部へ増加した以外は、実施例5と同様になしてクレヨンを得た。
【0041】
(比較例5)
実施例10において、SO−24P(中油アルキド樹脂、東新油脂(株)製)0.1重量部を10重量部に増加した以外は、実施例10と同様になしてクレヨンを得た。
【0042】
(比較例6)
実施例14において、ノニオン OP−60RP(ソルビタンモノステアレート、日油(株)製)を除き、ニューコールNT−3(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、日本乳化剤(株)製)1.5重量部を加えた以外は、実施例14と同様になしてパスを得た。
【0043】
(比較例7)
実施例10において、SO−24P(中油アルキド樹脂、東新油脂(株)製)を除き、827(液状エポキシ樹脂、三菱化学(株)製)0.1重量部を加えた以外は、実施例10と同様になしてクレヨンを得た。
【0044】
描画性試験方法
直径8mm、長さ70mmに成形した固形描画材(上端12mmが先端に向けて直径が8mmから4mmへ変位する)を縦40mm、横80mm四方の画用紙(坪量73.3〜210g/立方メートル、白色度75%以上のもの)筆跡傾きを45°として塗描する。通常白色画用紙を使用するが、白色は黒色画用紙を使用する。描画条件は筆記角度60度(紙面と固形描画材の角度)、200g荷重。
描画面を、直径13mmの反射測定径を用いて分光色差計X−Rite Color Premier 8200(X−Rite製)にてランダムに選んだ5か所のY値を測定し、平均して得られた平均Y値を描画性とした。この数値が小さい程、濃度のある描画面である。
【0045】
【表1】

【0046】
実施例1〜21で説明したように、少なくとも着色材、ワックス、油脂からなる固形描画材に、ソルビタン脂肪酸エステル及びアルキド樹脂を添加することにより、塗りムラの少ない描画面を得ることができる。
実施例1では、比重が1.5付近の黄色有機顔料3種を併用した固形描画材である。実施例記載の材料をすべて1活配合すると、加熱撹拌において顔料同士が撹拌容器上部で凝集してしまい、分散不良を起こす問題があった。1次配合において、オイル、ワックスで膨潤させたアルキッド樹脂に黄色顔料を分散させることで、2次配合の加熱工程でソルビタン脂肪酸エステルがアルキド樹脂の膨潤骨格を固定し、顔料の易分散化が図れるとともに、塗りムラの低減もできる。
実施例6では、無機顔料3種を配合した固形描画材である。酸化チタン及びC.I.Pigment Black7は比重が4〜5であるのに対し、C.I.Pigment Black11の比重は1.8と差がある。あらかじめ顔料ペーストを作成しているが、加熱撹拌において比重の軽いC.I.Pigment Black11が液体表面に浮いてしまい色分離を起こしてしまう問題があった。C.I.Pigment Black11の分散安定化を図るために1次配合の撹拌時間と静置時間を確保することで、膨潤したアルキッド樹脂を安定させることができ、後工程においても色分離を防ぐことができる。
実施例7では、4種の顔料を用いて青色の固形描画材を得ている。特にフタロシアニン顔料のC.I.Pigment Blue15:1、C.I.Pigment Blue15:3は顔料分散工程において、分散不良の発生率が高い。その為、1次配合でワックス、オイル、ソルビタン脂肪酸エステルの膨潤する力を借りて顔料分散ペーストを作成し、2次配合以降での加熱、冷却工程で色分離を起こさなくなった。顔料分散ペーストを作成することで、後に配合するアルキッド樹脂、ソルビタン脂肪酸エステル、C.I.Pigment Blue27、C.I.Pigment Blue29とのさらなる再凝集を起こすことを防ぐことができ、成形性が良くなる。
比較例1では、ソルビタン脂肪酸エステルを添加しないことで、アルキド樹脂の膨潤作用が悪くなり、色軸の硬化が発生し、塗りムラが発生する。
比較例2では、アルキッド樹脂を添加しないことで、ソルビタン脂肪酸エステルの膨潤だけでは、ワックスが描画剤表面で結晶化してしまい、色軸がすべる為塗りムラが発生する。
比較例3では、ソルビタン脂肪酸エステル及びアルキッド樹脂の両方を添加しないため、冷却時に色分離してしまい、着色剤の分散に偏りが生じてしまい塗りムラが発生する。
比較例4では、ソルビタン脂肪酸エステルを過剰に添加しているため、アルキド樹脂が膨潤しすぎてしまい、紙面への定着力が弱まってしまい、塗りムラが発生する。
比較例5では、アルキッド樹脂を過剰に添加しているため、ソルビタン脂肪酸エステルの膨潤効果が得られず、軸が硬化してしまい、塗りムラが発生する。
比較例6では、環状構造を持たないポリオキシエチレンアルキルエーテルを使用することで、アルキド樹脂が可塑化せず、分散不良を起こし、固形描画材の硬度が均一にならない為、塗りムラが発生する。
比較例7では、液状エポキシ樹脂を使用することでソルビタン脂肪酸エステル、ワックスとの相溶性が悪く、相分離を起こしてしまい、塗りムラが発生する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともアルキッド樹脂及びソルビタン脂肪酸エステル及びまたはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含有する固形描画材

【公開番号】特開2013−75947(P2013−75947A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−215256(P2011−215256)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000005511)ぺんてる株式会社 (899)
【Fターム(参考)】