説明

園芸木鉢

【課題】 プレカット工場の集成材の長尺角材を構造材の桁、梁に加工するとき出る端尺を捨てることをせずに板に加工する。この板に同寸法の台形にした側面板を4枚と長方形の底板を1枚を製図し、それを切り取る。台形の側面板の下部の1部を刳り貫きしたもの4枚を立方体に組み立てて、その上部から底板を挿入する。植木鉢の特性を生かした園芸木鉢である。
【解決手段】 プレカット工場の集成材の長尺角材を構造材の桁、梁に加工するとき出る端尺を捨てることをせずに板に加工する。この板に同寸法の台形にした側面板を4枚と底板を1枚を製図し、それを切り取る。台形の側面板の下部の1部を刳り貫きしたもの4枚を立方体に組み立てて、その上部から底板を挿入する。植木鉢の特性を生かした園芸木鉢である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は同じ大きさの台形の板を作り、これを組み立てて釘で止めて立方体にし、上から底板を1枚挿入して釘でとめる園芸木鉢に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、植木鉢は陶磁器、プラスチック製が殆どであり、陶磁器は角型、円錐形の深浅と素焼きのほか、色々の釉薬の塗布焼きで色鮮やかなものが多くつくられている。又、プラスチック製も多様なものがつくられている。しかし両方共高価である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
プレカット工場の集成材の長尺角材を構造材の桁、梁に加工するとき出る残りの端尺は使い道がなく、産業廃棄物である。この端尺を板にして園芸木鉢にする。陶磁器、プラスチック製は容易、安価につくることはできない。本発明は植木鉢の特性を失わずにこれらの欠点を解決するたねに発明されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明の基本的な構造を説明する。プレカット工場の集成材の角材を構造材の桁、梁に加工するときに出る端尺を捨てることをせずに板に加工する。この板に同寸法の台形にした側面板を4枚と長方形の底板を1枚を製図し、それを切り取る。台形の側面板の下部を1部刳り貫きしたものを立方体に組み立てて、その上部から底板を挿入する。植木鉢の特性を生かした園芸木鉢である。
【発明の効果】
【0005】
したがって本発明は以下に記載されるような効果を奏する。
(イ)産業廃棄物として出る集成材の長尺角材の端尺を材料として使用するので、容易、 安価に製造することが可能である。
(ロ)側面板の寸法を変えることにより、鉢の容積を自由に変えられる。
(ハ)木製にすることにより、その縦縞模様の木質の特性を遺憾なく発揮できる。
(ニ)側面板、底板が老化、腐食で見苦しくなったときや、水漏れ、土こぼれが出たとき は、側面板、底板の釘を外し、その箇所を新しい板と取り換えることができる。
(ホ)鉢の不注意な取り扱いで落としても、割れ、破損することはない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 側面板の正面図
【図3】 底板の斜視図
【発明の実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
プレカット工場で105と120mm厚の集成材の長尺角材を構造材の桁、梁に加工するとき、最初に全長から要寸法を全自動鋸で切断する。その時出る端尺は使い道なく、産業廃棄物として扱われる。この端尺を捨てることをせずに板に加工する。
(イ)20mm厚板にテ−ブル自動帯鋸で縦切りし、表裏を自動鉋で表面を平滑にする。
(ロ)鉢の側面板(図2)を同寸法のものを4枚、底板(図3)1枚を製図する。
(ハ)製図線に沿って自動鋸(丸のこ)で側面板、底板を切り取る。切り面を小型鉋で平 滑にする。
(ニ)鉢のデザインを良くすることに加え、鉢の水抜きを良くするために、側面板の下部 (7)を自動糸鋸で製図線に沿って刳り貫く、
(ホ)鉢の水抜きを良くするために底板の中央(6)に自動ドリルで15mm¢の穴を1 ケ所あける。
本は発明は以上のような構成で、これを組み立てる。
(イ)側面板(1)(3)と(2)(4)を対称の面とする。側面板(1)の表面両端に 側面板(2)と(4)を板の切り面の上部、下部をそれぞれ揃えて、不錆釘(ステ ンレス製又は真鍮製)で各々3ケ所打ち固定する。
(ロ)側面板(3)を組み立ての側面板(2)と(4)の別の切り面に同様にそれぞれ揃 えて釘打ちする。
(ハ)側面板4枚で出来た立方体の上部の内側から底板(5)を挿入し、側面板の下部の 刳り貫き線(7)に合わせて、側面板4面の表面から2ケ所に釘打ちし、底板を固 定する。
本発明は以上のような構造でこれを使用するときは、不錆網(ステンレス製)を50mm正角に切ったものを底板の上、中央に置き土を入れて園芸用の鉢として使用する。
【符号の説明】
【0008】
1 側面板
2 側面板
3 側面板
4 側面板
5 底板
6 底板の穴
7 側面板の刳り貫き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレカット工場から出る集成材の長尺角材を加工した残りの端尺を板にして、それを台形にした側面板4枚と底板1枚の構成でなる、立方体の園芸木鉢。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate