説明

土工ロール用先端部

破砕機、地表採鉱機、地下採鉱機、フライス盤などの採鉱建築公共事業のための土工ロールに使用される改善された先端部は、抵抗及び摩損を小さくし、ロールを駆動する動力を少なくし、先端部の使用寿命を長くする面の軽減が提供された作業端部を含む。作業端部は、採鉱あるいは他の同様な作業における歩留まりを改善するために概ね平らな前方面を有することができる。先端部は、リテイナーによって互いに着脱可能に固定されたベースと磨耗キャップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、破砕機、地表採鉱機、地下採鉱機、フライス盤などに使用される土工ロール用先端部に関する。
【背景技術】
【0002】
採鉱建築公共事業に関連した多くのマシーンは、土物質の破砕、採鉱、切削などのために駆動されるロールを使用する。これらの土工ロールは、作業される土物質とかみ合う一連の先端部を含む。先端部は、様々な位置でロールに取り付けられたホルダーに着脱可能に固定される。先端部は、特定の使用期間後に取り替えられる磨耗部品である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一実施例として、土工先端部は、採鉱作業で土物質の破砕のためのロール破砕機に提供されることができる。典型的な工事(図53)では、採掘された土物質1は、シュート3の中に投げ入れられ、ロール破砕機7に運搬するためのコンベヤ5に案内される。ロール破砕機7は、採掘された土物質1を分解する一対の向き合ったロール9を含むダブルロール破砕機である。各ロール9は、採掘された土物質と係合してその採掘された土物質を分解する一連の先端部11が嵌合される(図54)。先端部は、ロール9に固定されたホルダー13に固定される。ロール9は、先端部11が頂点から互いの方に駆動されるように相対方向に回転される。ロール破砕機7を通過する分解された土物質1Aは、土物質の分離のためのロータリースクリーン19に運搬するための第2のコンベヤ17上に置かれる。先端部11は、ホルダー13に取り付けるための取り付けシャフト21と、採掘された土物質1とかみ合うコーン23とを含む一部品部材である(図55−57)。コーン23は、概ね球状のセグメントに一致する円形の前端部27をもつ円錐形の外面25を有する。従来の先端部11における土物質中のコーンの駆動は、土物質がコーンの外縁のほぼ半分に沿って抵抗するのでロールの回転中に相当な抵抗を負わされる。ロール上への多くのコーンの使用は、抵抗を増やし、高い動力の条件がロールを駆動するのに必要とされる。
【0004】
取り付けシャフト21は、ホルダー13の穴の中に嵌合する段状形状と、ホルダーの中に螺合されるスクリューの自由端部が使用中においてコーンの回転を許容するために収容される固定溝31とを有する。コーンの形状及びその向けられる回転の理由で、耐摩耗鋼29がコーン23全体に適用される。耐摩耗鋼の二重層は、コーンの前面23A上に適用されて、先端部の使用可能な寿命を延長する。しかしながら、耐摩耗鋼は高価であり、先端部のコスト全体をかなり増加させる。
【0005】
先端部のシャフト及びシャフトを受け入れるホルダーの穴の壁は、機械加工されて調整を完了し、先端部に対して十分な支持を提供する。それにしても、土の細粒の侵入、及び、破砕又は採鉱作業の無秩序の特性のせいで、細粒は、シャフトの周囲で穴の中にはまりこまれる。これらの細粒は、先端部の回転を制限する傾向があると共に先端部の回転をしばしば抑制する傾向があり、従って、均一な磨耗の取得の可能性を無駄にする。さらに、シャフトの周囲の穴の中の細粒の存在は、先端部をホルダーから取り外すのを困難にする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、破砕機、地表採鉱機、地下採鉱機、フライス盤などの採鉱建築公共事業のための土工ロールに使用される改善された先端部に関する。
本発明の一態様によれば、先端部は、リテイナーによって保持された二つの構成要素を備える。一方の構成要素は、ホルダーに固定されたベースであり、他方の構成要素は、土物質(the earth material)とかみ合う磨耗キャップである。磨耗キャップは、ベース上に設置され、破砕や採鉱などをするための土物質と接触する。その結果、磨耗キャップは、ベースの前で非常に摩損する。この構成に関し、磨耗キャップだけが取り替えられる必要があり、その新しい磨耗キャップは同じベース上に設置される。これは、捨てられる構成要素を少なくし、容易な取り替えプロセスを生じる。
【0007】
本発明の他の態様によれば、ホルダーによって画定された突出したシート上に取り付けるキャビティを有する磨耗キャップとして画定される。この構成では、先端部に対し一体又は別体のベースの必要性が排除される。必要とされる材料が非常に少ないので、製造コスト及び先端部に対する保管条件を小さくされる。さらに、二部品の先端部のように、磨耗キャップとして単に形成された先端部の使用は、捨てられる構成要素を少なくすると共に先端部を非常に容易に取り替えることを意味する。
【0008】
本発明のさらに他の態様によれば、先端部の少なくとも前方部分は、抵抗及び摩損を小さくし、ロールを駆動する動力を少なくし、先端部の使用寿命を長くする面の軽減が提供される。先端部の少なくとも前方部分の前面及び後面と接する側面は、前面の幅を超えずに目立って存在する。このような面の軽減の具備は、先端部がベースと磨耗キャップとを有する二部品である、先端部が磨耗キャップによって単に画定された先端部である、又は、先端部が作業端部と取り付けシャフトを有する一部品先端部であるかに関係なく、摩損及び抵抗を減少できる。一好適な構成では、先端部の前方部分は、後面よりも幅が広い前面を有する概ね台形の横断形状を有する。それにもかかわらず、面の軽減は他の構成を提供されることができる。
【0009】
本発明の他の態様によれば、先端部の前方部分は、摩損及び抵抗の大きな減少のために挿入輪郭である面の軽減を有する。挿入輪郭は、マシーンの動作中において先端部に対する土の流れの主要な方向において切られた断面形状である。
【0010】
駆動されるロールの動作に関連した強い磨耗効果は、先端部の前端部で、先端部の移動に対して土の流れの主要な方向において主として示されることが確認された。この部分及び土の主要な流れの方向に面の軽減を提供することによって、先端部の使用期間を減少しないで耐摩耗鋼がこの前方部分だけに提供される。耐摩耗鋼の少ない使用は、コストを減少し、製造を容易にする。
【0011】
本発明の他の態様によれば、先端部は、岩や他の土物質を粉砕する最先端のインパクトコーナーを画定するために前方面に対して上方に傾斜した前面を有する。土物質を粉砕する先端部の最先端の前部分としてのコーナーを画定するための前面及び後面の交差部分は、容易に壊れない強固な構造を提供する。
【0012】
本発明の他の態様によれば、前方面は、先端部に対して土の流れの主要な方向において前面から後方に傾斜される。そのような角度に前方面を配置することは、先端部によって経験された磨耗を減少すると共に先端部の均一な磨耗を提供する。
【0013】
本発明の他の態様によれば、縦軸線を中心とした先端部の回転を制限するために先端部はホルダーに取り付けられる。この構成は、取り付けアッセンブリを容易にし、変形した取り付け構成の使用を可能にする。
【0014】
本発明の他の態様によれば、駆動されるロールを有する土工マシーンの磨耗した複数の先端部の取り替えは、容易にかつ迅速に達成される。本発明による方法では、取り替えられる必要がある磨耗した各先端部の磨耗キャップを保持するリテイナーは取り外される。各磨耗キャップは、ロールに固定されるシートから取り外される。新しい磨耗キャップは、磨耗キャップが取り外された各シートに取り付けられる。取り付けられた各磨耗キャップはリテイナーでシートに固定される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、ホルダーに取り付けられた本発明にかかる先端部の斜視図である。
【図2】図2は、ホルダーに取り付けられた本発明にかかる先端部の斜視図である。
【図3】図3は、ホルダーに取り付けられた先端部の断面図である。
【図4】図4は、ダブルロール破砕機のオペレーションにおいてホルダーに取り付けられた先端部の側面図である。
【図5】図5は、前記先端部の側面図である。
【図6】図6は、図5の線6−6で切った断面図である。
【図7】図7は、図5の線7−7で切った断面図である。
【図8】図8は、前記先端部の上面図である。
【図9】図9は、前記先端部の底面図である。
【図10】図10は、前記先端部の前面図である。
【図11】図11は、前記先端部の斜視図である。
【図12】図12は、前記先端部の分解斜視図である。
【図13】図13は、上下を逆にした前記先端部の斜視図である。
【図14】図14は、上下を逆にした前記先端部の分解斜視図である。
【図15】図15は、前記先端部のベースの斜視図である。
【図16】図16は、前記先端部のベースの斜視図である。
【図17】図17は、上下を逆にした前記ベースの斜視図である。
【図18】図18は、前記ベースの側面図である。
【図19】図19は、前記ベースの上面図である。
【図20】図20は、前記ベースの底面図である。
【図21】図21は、前記ベースの前面図である。
【図22】図22は、前記ベースの後面図である。
【図23】図23は、前記先端部の磨耗キャップの斜視図である。
【図24】図24は、前記先端部の磨耗キャップの斜視図である。
【図25】図25は、上下を逆にした前記磨耗キャップの斜視図である。
【図26】図26は、前記磨耗キャップの側面図である。
【図27】図27は、前記磨耗キャップの上面図である。
【図28】図28は、前記磨耗キャップの底面図である。
【図29】図29は、前記磨耗キャップの後面図である。
【図30】図30は、前記磨耗キャップの前面図である。
【図31】図31は、スクリューが分解された図30の線31−31で切った断面図である。
【図32】図32は、前記先端部のためのリテイナーの斜視図である。
【図33】図33は、リテイナーの分解斜視図である。
【図34】図34は、リテイナーの分解側面図である。
【図35】図35は、リテイナーの分解上面図である。
【図36】図36は、リテイナーの前面図である。
【図37】図37は、リテイナーの後面図である。
【図38】図38は、リテイナーの断面図である。
【図39】図39は、代替的なホルダーの斜視図である。
【図40】図40は、代替的なホルダーの側面図である。
【図41】図41は、代替的なホルダーの上面図である。
【図42】図42は、第2の代替的なホルダー及び代替的な磨耗キャップの斜視図である。
【図43】図43は、第2の代替的なホルダー及び代替的な磨耗キャップの分解斜視図である。
【図44】図44は、代替的な磨耗キャップの斜視図である。
【図45】図45は、第2の代替的な磨耗キャップの分解斜視図である。
【図46】図46は、本発明にかかるさらに代替的な先端部の斜視図である。
【図47】図47は、図46のさらに代替的な先端部の側面図である。
【図48】図48は、図46のさらに代替的な先端部の上面図である。
【図49】図49は、図46のさらに代替的な先端部の前面図である。
【図50】図50は、本発明にかかる先端部をもつスクロール破砕機の部分斜視図である。
【図51】図51は、前記スクロール破砕機の二つのローラーの端面図である。
【図52】図52は、スクロール破砕機のためのホルダーでの本発明にかかる先端部の斜視図である。
【図53】図53は、ダブルロール破砕機に関する採鉱作業の概略図である。
【図54】図54は、ダブルロール破砕機のロールの動作の概略図である。
【図55】図55は、従来の先端部の斜視図である。
【図56】図56は、従来の先端部の側面図である。
【図57】図57は、図56の線57−57で切った従来の先端部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、ロール破砕機、地表採鉱機、フライス盤などの土工ロール叉はローラーのための先端部(tips)に関する。先端部は、時々、上の、下の、前方の、後方の、垂直の、水平のなどの相対語で本アプリケーションに記載される。これらの相対方向の用語は、本発明に本質的ではない。土工ロール上の先端部の配向は、作動中かなり変化する。従って、これらの相対方向の用語は、本発明を制限せず、むしろ説明を容易にする。本アプリケーションの先端部は、ダブルロール破砕機に関連して主に記載される。それにもかかわらず、本発明は、このオペレーションに制限されない。また、本発明による先端部は、
単一のロール破砕機、スクロール破砕機、地表採鉱機、地下採鉱機、フライス盤などの先端部を有する被駆動ロールを含む他の土工マシーンに関連した使用に適する。
【0017】
本発明の一実施例(図1乃至図38)では、先端部35は、ベース37及び磨耗キャップ40を含む二つの部分先端部である。ベース37は、取り付けシャフト42及び磨耗キャップ40用シート44を含む。磨耗キャップは、シート上に設置し、ワークされる物、例えばダブルロール破砕機7に供給される採掘された物とかみあう。磨耗キャップ40は、リテイナー46によってベース37に着脱可能に固定される磨耗部品である。
【0018】
ベース37のシャフト42は、ホルダー13の穴48内の受け取り部と係合するように形状付けられる(図3)。この例では、シャフト42は、概ね、その後端53の近くに穴叉はくぼみ51を有する段状の円筒形状である(図11−20)が、他の形状を使用できる。穴51は、シャフト42を完全に貫通できるが、単にシャフトを部分的に伸びる方が好ましい。取り付けスクリュー55は、ホルダー13のボア57にねじこまれ、その自由端59がくぼみ51の中に収容されてシャフト42と接触すると共にホルダーに先端部を保持する(図3)。くぼみ51は、その縦の両側面58(すなわち長さ方向に概ね伸びる両側面)で閉じられているため、そのくぼみの中へのスクリューの受け入れは、使用中において先端部の縦軸線60を中心とした先端部35の回転を防止する。ホルダー13に先端部35を固定するのに他の手段が使用でき、また他の種類のホルダーを使用できる。例えば、異なる位置叉は方向に配置された取り付けスクリューを使用できる。保持ラッチを有するブロック叉はピン、他の保持手段を有するピン、キーが付いたエレメントなどのねじが付されていないリテイナーも使用できる。また、穴は、図示とは異なる形状にすることができる。予期される負荷に抵抗するのに十分な支持で先端部をロールにしっかりと保持することが単に必要である。面のレリーフを含む実施例では、先端部の回転が防止される。他の実施例では、所望であれば先端部の回転が許容される。
【0019】
ベース37のシート44は、磨耗キャップ40を収容し取り付けるためにホルダーの頂上に設置する(図11−22)。好ましくは、シート44は、前面64の方へ先細になる概ね円形の外面62と、ホルダー13に耐えるようになった後面65とを有する。前面64は、好ましくは平面であり、概ね軸線60に対して垂直面であるが、他の形状叉は配向を有することができる。軸線60を中心とした磨耗キャップの回転を防止するために、磨耗キャップ40のレール68を収容するために溝66が対向面に提供される方が好ましい。溝66は、シート44を完全に伸びる方が好ましいが、所望であれば部分的に伸びるだけでもよい。各溝66の縁端69は縦軸線60に対して横方向に向いており、より容易なレール68の製造及び収容のために外方に傾斜される方が好ましい。それにもかかわらず、縁端69は、平面にすることができる。溝は、縦軸線に対して垂直方向に、すなわちロールが駆動されるときの先端部の移動方向にかかる負荷に対して最大の抵抗を提供するために対向面に提供されるのが好ましいが異なる位置に配置できる。溝は、湾曲させることができ、あるいは他の形状を有することができる。また、一つだけの溝あるいは二つ以上の溝にできる。最後に、磨耗キャップの回転を防止するため及び/叉は先端部の横方向に作用する負荷に対する抵抗を提供するために、他の構造上の構成を使用できる。
【0020】
また、シート44は、磨耗キャップ40に対してしっかりした支持を提供するために安定化面70を含む方が好ましい。安定化面70は、垂直に整合され(すなわち、ロールが回転する際に先端部が動かされる方向に概ね整合され)、前面64から後方に伸びる。安定化面70は、軸線60に対して実質的に平行な面である。“実質的に平行な面”という用語は、軸線60に対して平行な面及び軸線60に対して小さな角度α、例えば約1乃至7度である面を含む。安定化面70は、容易な製造のために軸線60に対して小さな角度で後方に発散する方が好ましい。安定化面70は、各々、軸線60に対して5度よりも小さい角度である方が好ましく、軸線60に対して2−3度である方がさらに好ましい。安定化面70は、使用中における衝撃力及び他のかけられる力に抗して磨耗キャップ40に強度な支持を提供する。柱72は、付加的な強度のために、安定化面70と溝66との間で前面64に伸びる方が好ましい。穴74は、リテイナー46を受け入れるために下安定化面70に形成される方が好ましいが、他の構成及び他の位置がリテイナー46と協働するのに提供できる。
【0021】
磨耗キャップ40は、シート44を受け入れるために後方に開口叉は面するキャビティ78と、物1とかみあうために概ね前方に面する磨耗面81とを含む(図1−11及び23−31)。キャビティ78は、シート44の形状に合致する。図示の実施例では、キャビティ78は、その周辺を囲んで閉じられているが、他の実施例では、キャビティは、その一つ以上の側面に沿って開放できる。シート及びキャビティは、磨耗キャップに対して十分な支持を提供する限り、広く様々な形状にすることができる。シートを土及び早い磨耗から保護するためにシート全体が磨耗キャップ40の中に受け入れられるのが好ましい。代替的に、ベースは、キャビティ、磨耗キャップ及び突き出るシートを画定する。
【0022】
この実施例では、キャビティ78は、シート44の円形の外面62を係合的に受け入れるために、特に後部分において概ね円形の形状を有し、前面64に抗して耐える前面84を有する。一対の内方に伸びるレール68が溝66内に収容するためにキャビティ78の対向面に沿って軸方向に伸びる。各レール68の側壁87は、縁端69の形状に合うように形状付けられている。溝66へのレール68の受け入れは、使用中における軸線60を中心とした磨耗キャップ40の回転に抵抗する。また、レール68は、磨耗キャップにかけられた負荷(すなわち、概ね先端部が動く方向叉は対向する方向にかけられた負荷)に抗して垂直な支持を提供する。代替的に、レールはシート上に提供されることができ、溝は磨耗キャップのキャビティに提供されることができる。磨耗キャップの回転を防止するための他の構成が、レール及び溝の代わりにあるいはレール及び溝に追加して使用できる。
【0023】
キャビティ78は、シート44の凹部96内に嵌合する安定化面95をもつ上及び下支持89をさらに含み、安定化面95は、相補的な安定化面70に接触しかつ相補的な安定化面70に押圧する。安定化面95同様に安定化面70は、縦軸線60に対して実質的に平行である。安定化面70、95は、平面である方が好ましいが、湾曲することもできるし、他の形状にすることもできる。さらに、代替として、安定化面70、95は、軸線60に対して大きな傾斜をもつことができ、特定のアプリケーション、例えば軽い作業アプリケーションに対して軸線60に対して平行でなくてもよい。また、特定のアプリケーションでは、磨耗キャップ及びシートは、各々、ある主要な方向における負荷に耐えるために互いに係合した一つの安定化面だけを含むことができる。さらに、そのような安定化面以外の構成をベースへの磨耗キャップの取り付けを支持するのに使用できる。開口97が、下支持89を通って提供され、磨耗キャップがリテイナー46の受け入れのためにベースに取り付けられるときにベース37の穴74と整合する。
【0024】
最初に物1と主として接し、そしてロール破砕機7では物の分解を主として実行する前部分98を磨耗面81は有する。前部分98は、ホルダーから前方叉は外方に概ね面する前面100と、先端部がロールと共に動く方向に概ね面する前面(a leading surface)101と、前面101と対向した後面(a trailing surface)102と、前面101と後面102との間に伸びる側面103とを含む。先端部の使用できる年数を延ばし、ロールを駆動するに必要なパワーを少なくするように、前部分98は、磨耗及び先端部上の抵抗を減少するために面の軽減(side relief)で形成されるの方が好ましい。面の軽減は、前面101の幅叉は横の側面105の内側で目立たせるように側面103を形成することによって提供される。
【0025】
この実施例では、側面103は、概ね平面であり、前面101から内方に傾斜され、すなわち、側面103は、後面102に伸びるに従って概ね互いの方に近寄っている。この構成は、概ね台形の横断面形状を有する磨耗キャップ40のための前部分98を提供する。この実施例では、前面101の部分は、後面102の対向する対応部分よりも幅が広く、二つの面101、102の対応する部分は、縦軸線60に対して直交する方向に互いに向き合った部分である。この内方への傾斜は、側面103が前面101によって保護されるのを可能にし、土1からの圧力及び土1との接触を減少させ、図5、7において前部分98に対する物1の全体の流れFを配慮する。減少した圧力及び接触は、先端部の減少した磨耗及び回転されるロール上の減少した抵抗に変える。物1との初期接触及び先端部の前端部に沿って生じる磨耗は画定される。そして、面の軽減は、単に前部分98に沿って提供されるのが好ましい。このように、後部分109は、シートの強度及びホルダー13に対するしっかりとした支持のためにシート44の拡張した後部分に適応するように拡張する。それにもかかわらず、面の軽減は、磨耗キャップの大部分叉は全体に伸びることができる。また、シート44の前端部は、磨耗キャップ40の外面の面の軽減によりよく適応するために概ね台形形状を有する方が好ましい。
【0026】
側面103は、各々、前面101の幅W内にあるように横方向の角度θで内方に傾斜される方が好ましい(図6)。この点では、側面103は、物1を通過して前面101の影の中を移動し、磨耗及び抵抗を少なくする。一好適な構成では、横方向の角度θは、前部分98の側面103が磨耗キャップ40に対して挿入輪郭において内方に傾斜されるように十分に大きい(図7)。挿入輪郭は、先端部に対する土1の流れの主要な方向において切られた先端部の断面形状である。例えば、ダブルロール破砕機7では、土物は、先端部35の縦軸線60に対して傾斜して先端部に対して流れる傾向がある(図5)。従来の先端部では、この相対的な動きは、特に鉱石が先端部の回転を妨げるときに、縦軸線60に対するこの傾斜で円錐体23に磨耗を生じさせる。ある代表的なダブルロール破砕機7では、先端部に対する物1の流れは、縦軸線60に対して約70度の角度である。そして、このマシーンの先端部に対する挿入輪郭は、縦軸線60に対して約70度の角度で横断面に沿っている。挿入輪郭に面の軽減を提供することにより、側面103は、先端部に対する物の主要な流れに関して前面101の内方に存在する。この構成は、先端部に対して高まった保護及びロール上の抵抗の更なる減少を提供する。
【0027】
一好適実施例では、側面103は、挿入輪郭で約5度の角度λ(図7)を提供するために約15度の横方向の角度θ(図6)を画定するように傾斜される。理解されるように、15度の横方向の角度θは、約30度の包含された角度で互いの方に近寄る側面を生じる。それにもかかわらず、側面103は、他の横方向の角度θで傾斜でき、さらに面の軽減の利点を提供できる。少なくとも5度の角度αで挿入輪郭の各側面103を傾斜することが好ましいが、より小さい角度は減少した磨耗及び抵抗を生じる。また、前面101の幅内に目立ってあるが、挿入輪郭の内方に傾斜していない側面103は、面の軽減を有さない先端部と比べて減少した磨耗及び抵抗を提供する。面の軽減は、前部分98にだけ提供されるのが好ましいが、同様に後部分109に拡張されることができる。
【0028】
磨耗キャップ40の前面100は、先端部35に対する物1の相対的な流れの方向に概ね平行である角度で軸線60に対して傾斜されるのが好ましい。従って、前面100は、ダブルロール破砕機に対し、縦軸線60に対して約70度の角度φで傾斜されるのが好ましい。それにもかかわらず、他の角度の配向を使用できる。平らな前面100が好ましいが、前面は、丸く湾曲した前端部、鋭い掘削ポイントまたは他の形状を含む他の形状を有することができる。前面は、選択的に、カーバイドあるいは他の硬い物質で形成でき、あるいは、カーバイド、セラミック又は他の硬い物質の硬いインサートを有することができる。
【0029】
磨耗キャップ40の主要な部分が粉砕される必要がある岩や他の土物質を粉砕するインパクトコーナーであるように、前面101は、軸線60に対して前方及び上方に傾斜されるのが好ましい。岩などに最初に衝突するコーナーの構造は、容易に壊れない強固な構造である。前面101は、前部分101’及び後部分102”を有するのが好ましいが、前面100の後方に均一な形状にできる。好適な構成では、前部分101’は、縦軸線60に対して約30度の角度αで前面100から後方に伸びてインパクトコーナー110を形成する。後部分102”は、リテイナー46のシールドを提供するために縦軸線60に対して小さい角度で傾斜されるのが好ましい。後面102は、縦軸線60に対して約15度の角度βで前面100から後方に伸びる。それにもかかわらず、他の配向が可能である。
【0030】
本発明による磨耗キャップは、図示以外の形状を有することができる。側面は、前面に対して様々な角度に配置されることができる。側面は平面である必要がなく、例えば、湾曲に、角度つきに、あるいは不均整にできる。前面の幅内に側面全体を限定するのが好ましいが、面の軽減の利点は、側面が前面の幅内に目立って存在する限り前面の幅を超えて側面が伸びても得られることができる。さらに、前面、後面、前方面は、平らでない形状で形成されることができる。湾曲した面、特に湾曲した前面で形成された前部分では、側面と前面との間に輪郭が明確でなくてもよい。本発明による面の軽減は、面の軽減が提供された先端部の部分の前部分の先端と後部分の後端との間の横方向の距離(すなわち、前面と後面との距離で縦軸線60に対して垂直)の半分以上、好ましくは距離の約75%以上にわたって前面の最も大きい横方向の幅内に側面が配置されている場合に提供されることができる。
【0031】
使用中の厳しい環境の理由から、耐磨耗加工で磨耗キャップ40を提供するのが好ましい。しかしながら、最も過酷な磨耗は、先端部の縦軸線60に傾斜した方向に沿って先端部の前部に生じることが確認される。その結果、耐磨耗加工の必要性は、先端部に対して物の流れの主要な方向に概ね平行な傾きに沿った後縁部106を有する磨耗キャップ40の前部分98に提供されるだけである(図1、5及び26)。一好適な構成では、耐磨耗加工は、軸線60に対して約70度の角度で平らなバンドで適用され、それは、前面100に平行であるのが好ましい。この耐磨耗加工の使用の制限は、コーン23全体に耐磨耗加工をする先端部11に比べて、先端部の有効な使用期間を十分に減少しないで先端部のコストを減少する。
【0032】
リテイナー46は、(ねじ山を有する又は有さない)他の種類のリテイナーを使用できるが、スクリュー又は雄ねじ部材111と、ナット又は雌ねじ部材113を含む方が好ましい(図3、12、14及び31−38)。スクリュー111は、自由端部117をもつねじシャフト115と、自由端部117と反対側にあるツール係合手段をもつヘッド119とを有する。ナット113は、ねじ穴121と、ナットの回転を防止するために開口97の平らな側壁99に嵌合する一対の平らな外面123とを含むが、他の環状でない形状を使用できる。ナットは、キャビティ78から開口97の中に挿入される。ナットは、その内部端部のフランジによって、開口97との締まりばめによって、ナット及び開口の相応する絞りによって、あるいは他の手段によって、開口97に保持されることができる。そのようなナットの使用は、開口97が成型されるないしはねじ山なしで形成されるのを可能にする。それにもかかわらず、開口97は代替としてねじ山を有して形成されることができる。スクリュー111のねじシャフト115は、穴74の受け入れのための穴121に螺合されて、磨耗キャップ40をシート44に保持する。
【0033】
好適実施例では、ナット113は、スクリュー111と接触し、使用中における望ましくない緩みを防止するために弾性部材133をさらに含む。弾性部材は、シャフト115を取り囲むスリーブ133であるのが好ましい。スリーブ133は、ナット113の減少部分141の周囲に嵌合してスリーブ133とナットとを互いに連結するフランジ139を含む。代替的に、スリーブ133は、接着剤、モールディングあるいは他の手段によってスクリュー111に初期的に固定されることができる。図示の例では、スリーブ133は、スクリュー111が穴121に供給された際にヘッド119に隣接した溝137の中にカチッと合うリム135を含むが、他の構成が可能である。スリーブ133は、使用中におけるスクリュー111の望ましくない緩みを防止するが、トルクレンチなどのツールで回されるときにスクリュー111の引き戻しを許容する。ロックナットなどの緩みを防止するのに他の構成を使用できる。また、スリーブ133は、スクリュー111とナット113のねじ山間への細粒の入り込みを減少するために開口97を密閉する機能をし、それによって、ロックのリリースを容易にする。スリーブ133は、ウレタンなどのポリマーで形成されるのが好ましいが、同様に他の構成物を有することができる。
【0034】
ナット113は、製造中磨耗キャップ40に嵌合されるのが好ましいが、オペレータによって組み入れることができる。同様に、スクリュー111もまた、リテイナー46が製造中磨耗キャップに一体に連結されるように、(すなわちナット113への螺合によって)磨耗キャップに取り付けられるのが好ましい。このように、開口97へのナット113の適当な嵌合及びスクリュー111へのスリーブ133の適当な嵌合が確実になされる。
さらに、この方法では、リテイナー46は、常に磨耗キャップ40の一部分のままであり、別個のロックの備え及び別個のロックのトラックの確保を必要としない。自由端部117を提供したナット113の中のスクリュー111がキャビティ78の中に突出しない状態で磨耗キャップはベースに取り付けられることができるが、所望であればスクリュー111は取り除かれることができる。ひとたび、磨耗キャップ40がシート44上に完全に設置されると、自由端部117がベース37の穴74に受け入れられるようにスクリュー11は推進する。好ましくは、自由端部117は穴74の底面125に押圧しないが、押圧することができる。むしろ、ヘッド129は、このポイントを過ぎてスクリュー111が推進するのを防止するために、開口97のカウンター穴129の中に収容される外縁フランジ127を含む方が好ましい。また、大きなカウンター穴131が磨耗キャップ40に提供され、ヘッド119と係合するツールを許容する。勿論、ナット113、スクリュー111及び開口97に対して他の形状及び構成を使用できる。
【0035】
キャビティ78の前方のキャビティ拡張部として形成された磨耗インジケーター143が、磨耗キャップが消耗して取り替えられるときに確認するために提供されるのが好ましい(図3及び31)。磨耗キャップ40が取り替えられるときに、スクリュー111が引き戻され又は取り除かれ、自由端部117が穴74の外へ移動される。そして、磨耗キャップ40がシート44から引き抜かれる。はまり込んだ細粒が磨耗キャップ40をシート44に対して動けなくさせる場合には、磨耗キャップ40は、一般的なてこの力で動かすツール(図示せず)でシート44から前方に取り外されることができる。しかしながら、ベース37をホルダー13から通常引き抜く必要がないので(すなわち、磨耗し取り替えられる必要がない限り)、取り替えプロセスは、従来の先端部に比べて、より迅速かつ容易である。付加的に、ホルダーが取り替えられる必要があるときにホルダーからのベースの取り除きを容易にするために、一つ以上のくぼみ145がベース37とホルダー13との間へのてこの力で動かすツールの挿入に適応するためにシート44の後端部に提供されるのが好ましい。
【0036】
代替的な実施例では、先端部は、磨耗キャップ40だけによって、すなわちホルダーに受け入れられるベースを有しないで画定される。この実施例では、ホルダー13Aは、磨耗キャップ40が取り付けられるシート44Aを含む(図39−41)。シート44Aは、ベース37上のシート44と同じ構成を有するのが好ましいが、他の構成を使用できる。磨耗キャップ40とリテイナー46は、ベース37を使用するときと同じ構成を有するのが好ましい。唯一の違いは、ベース37が排除され、シート44Aがホルダー13Aと一体であることである。
【0037】
それにもかかわらず、他のホルダー及び磨耗キャップを使用することができる。他の一例として、代替的な実施例が図42乃至図45に図示される。この実施例では、ホルダー13Bは、中央ステム45B、上及び下支持部47B、49B及び側方凹部52Bを有する概ねI字状の形状によって画定されるシート44Bを含む。上支持部47Bは、ステム45Bの各側面から横方向に伸びるフランジである方が好ましい。下支持部49Bは、ホルダーベース54Bの支承面として形成されるのが好ましい。穴74Bは、磨耗キャップ40Bをホルダー13Bに保持するリテイナー46Bを受け入れるためにステム45Bの中にあるいはステム45Bを通って伸びる。
【0038】
磨耗キャップ40Bは、シート44Bを受け入れるための、後方に面する又は開口するキャビティ78Bを含む。この実施例では、キャビティ78Bは、横断面が概ねT字状の形状を有する。一対のアーム56Bが、機能端部58Bから後方に伸びてシート44Bの凹部52Bに嵌合する側方レール61Bを画定する。各レール61Bは、上壁63Bから離間しており、上支持部47Bを受け入れるようになった上溝67Bを画定する。キャビティ78Bの前面84Bは、シート44Bの前面64Bと接面するようになっている。アーム56Bの上及び下面69B、71Bは、上及び下支持部47B、49Bにそれぞれ押接するようになっている。上面69Bは、ホルダー13Bに関して下輪郭を保持するために縦軸線に対して下方に傾斜されるのが好ましい。穴73Bは、アーム56Bの一方又は両方を貫通し、リテイナー46Bを受け入れるためにホルダー13Bの穴74Bと概ね整合する。
【0039】
ひとたび磨耗キャップ40Bがシート44Bに取り付けられると、リテイナー46Bが挿入されて磨耗キャップをシートに保持する。リテイナー46Bは、リテイナー46と同じデザインであるのが好ましいが、他の構成にできる。
【0040】
本発明の他の実施例では(図46−49)、先端部150が、物1とかみ合う前作業端部又は部分152と、マウント又はベースを介して先端部をロールに固定する後取り付け端部又は部分154とを含む一体部材である。先端部150は、リテイナー46に関連した特徴を除いて同じ外面形状を実質的に有するのが好ましい。先端部150の作業端部152は、前方面160と、前面162と、後面164と、前面162と後面164との間に伸びる一対の側面166とを有する。作業端部152は、磨耗キャップ40と同じ外面形状を有する。取り付け端部154は、シャフト42と同じ形状である。従って、先端部の使用可能な寿命が延ばされると共にロールを駆動するのに必要な動力を少なくするように、作業端部は先端部の磨耗及び抵抗を減少するために前部分198に沿った面の軽減で形成されるのが好ましい。磨耗キャップ40と同様に、前面162の幅又は横方向の側面内に目だって存在する側面166を形成することによって提供される。
【0041】
好適実施例が、二部品の先端部、一部品の磨耗キャップ先端部、及び、作業端部と取り付け端部とを有する一部品の先端部に対して上述されたが、本発明に従って他の構成が可能である。本発明のさまざまな特徴は、本発明の利点を達成するために分離して使用されることができる。例えば、広くいろいろな構成が、キャビティ、シート、外側磨耗面、又はリテイナーを形成するのに使用されることができ、さらに、作業端部が摩損したときに処分する材料が少ないという利点を達成し、容易な先端部の取り替えプロセスを提供する。磨耗キャップは、コーン形状の外面、及び、従来の先端部のコーンと同じように回転される先端部の部分を有することさえできる。さらに、先端部の前方端部は、曲げられ、鋭くとがった先端にされ、あるいは、平面でかつ縦軸線に傾斜した以外の形状及び/又は配向を有することができる。また、先端部の作業端部は、カーバイド又は硬質な材料の前方面、あるいは、埋め込まれたカーバイド、セラミック又は他の磨耗抵抗部材又は耐磨耗加工が施された他の磨耗抵抗手段を提供されることができる。
【0042】
アプリケーションは、主として、ダブルロール破砕機と関連した本発明にかかる先端部の使用を開示するが、そのような先端部は、例えば、スクロール破砕機170(図50−52)を含む他の手段に使用されることができる。スクロール破砕機のオペレーションでは、先端部35はロール9Bに固定されるホルダー13Bに取り付けられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
土工マシーンの駆動されるロールに取り付けられる先端部であって、
前記先端部は、
シートと、前記ロールに固定されるホルダーに取り付けられる取り付け端部とを有するベースと、
前記ベースから分離できる磨耗キャップと、
前記磨耗キャップを前記ベースに着脱可能に保持するリテイナーとを備える先端部。
【請求項2】
請求項1記載の先端部において、
前記磨耗キャップは、キャビティを含み、前記シートは、前記キャビティの形状に対応する突出部である先端部。
【請求項3】
請求項2記載の先端部において、
前記リテイナーは、前記磨耗キャップに螺合的に収容されると共に前記ベースの中に着脱可能に収容されるねじ付き部材である先端部。
【請求項4】
請求項2記載の先端部において、
前記先端部は、縦軸線を有し、
前記キャビティ及び前記シートは、それぞれ、互いに係合する少なくとも一つの安定化面を含み、
各安定化面は、前記縦軸線に実質的に平行に伸びる先端部。
【請求項5】
請求項4記載の先端部において、
前記シートは、少なくとも一つの溝を含み、
前記キャビティは、前記溝に受け入れられる少なくとも一つのレールを含み、
前記溝及び前記レールは、前記縦軸線に概ね平行に伸びる先端部。
【請求項6】
請求項2記載の先端部において、
前記シートは、少なくとも一つの溝を含み、
前記キャビティは、前記溝に受け入れられる少なくとも一つのレールを含む先端部。
【請求項7】
請求項1記載の先端部において、
前記リテイナーは、前記磨耗キャップに螺合的に収容されると共に前記ベースの中に着脱可能に収容されるねじ付き部材である先端部。
【請求項8】
請求項1記載の先端部において、
前記磨耗キャップの少なくとも前方部分は、前面と前記前面から伸びる側面とを含み、
前記側面は、前記前面の幅を超えずに目立って存在する先端部。
【請求項9】
請求項8記載の先端部において、
前記磨耗キャップは、外側磨耗面を含み、前記磨耗キャップの前記前方部分だけが耐摩耗鋼で覆われている先端部。
【請求項10】
土工マシーンの駆動されるロールに取り付けられる先端部であって、
前記先端部は、
前記ロールに固定されるようになった取り付け端部と、
前記マシーンの動作中に土物質とかみ合う作業端部とを備え、
前記作業端部は、前方面と、前面と、前記前面の後方にある後面と、前記前面と前記後面との間で伸びる側面とを有する少なくとも前部分を含み、
前記側面は、前記先端部が前記土物質中を駆動されるように面の軽減を有する前記作業端部を提供するために、前記前面の幅を超えずに目立って配置される先端部。
【請求項11】
請求項10記載の先端部において、
前記先端部は、縦軸線を有し、
前記前部分は、前記縦軸線に対して垂直な断面で概ね台形形状を有する先端部。
【請求項12】
請求項10記載の先端部において、
前記側面は、前記前面の側方の面内に、側方の面の長さの半分以上で存在する先端部。
【請求項13】
請求項10記載の先端部において、
前記前面の一部分は、前記作業端部の先端部分を画定し、
前記後面の一部分は、前記作業端部の後端部分を画定し、
前記側面は、前記先端部分から前記後端部分まで伸びる距離の半分以上で前記前面の側方の面内に存在する先端部。
【請求項14】
請求項10記載の先端部において、
前記前方面は、概ね平面である先端部。
【請求項15】
請求項14記載の先端部において、
前記先端部は、縦軸線を有し、
前記前方面は、約70度の角度で前記縦軸線に対して傾斜される先端部。
【請求項16】
請求項14記載の先端部において、
前記先端部は、縦軸線を有し、
前記前方面は、前記先端部に対して前記土物質の流れの主要な方向に概ね平行な方向において前記縦軸線に対して傾斜される先端部。
【請求項17】
請求項10記載の先端部において、
前記側面は、約30度の傾斜角度で互いの方に近寄るように内方に傾斜される先端部。
【請求項18】
請求項10記載の先端部において、
前記取り付け端部は、前記ロールに固定されたホルダーに画定された穴の中に受け入れられるようになった後方に伸びるシャフトである先端部。
【請求項19】
請求項18記載の先端部において、
前記先端部は、リテイナーによって互いに連結された磨耗キャップとベースとを含む先端部。
【請求項20】
請求項10記載の先端部において、
前記取り付け端部は、前記先端部をホルダーに取り付けるシートを受け入れるために後方に開口するキャビティである先端部。
【請求項21】
請求項20記載の先端部において、
前記先端部は、前記先端部を前記シートに着脱可能に固定するようになったリテイナーを受け入れるための開口を含む先端部。
【請求項22】
土工マシーンの駆動されるロールに取り付けられる先端部であって、
前記先端部は、
前記ロールに固定される取り付け端部と、
前記マシーンの動作中に土物質とかみ合う作業端部とを備え、
前記作業端部は、概ね平らな形状である前方面を含む先端部。
【請求項23】
請求項22記載の先端部において、
前記先端部は、縦軸線を有し、
前記前方面は、前記縦軸線に対して傾斜される先端部。
【請求項24】
請求項23記載の先端部において、
前記前方面は、約70度の角度で前記縦軸線に対して傾斜される先端部。
【請求項25】
請求項24記載の先端部において、
前記先端部は、少なくとも前方面に側面を含み、
前記側面は、前記先端部が前記土物質中を駆動されるように面の軽減を有する前記作業端部を提供するために、側方で内方にくぼんでいる先端部。
【請求項26】
土工マシーンの駆動されるロールに取り付けられる先端部であって、
前記先端部は、
縦軸線を有すると共に、
前記ロールに固定される取り付け端部と、
前記マシーンの動作中に土物質とかみ合う作業端部とを備え、
前記作業端部は、前記先端部に対して前記土物質の流れの主要な方向に概ね平行な方向において前記縦軸線に対して傾斜される前方面を含む先端部。
【請求項27】
請求項26記載の先端部において、
前記作業端部は、前面と、後面とを含み、
前記前方面は、前記縦軸線に対して約70度の角度で前記前面の方に後方に傾斜される先端部。
【請求項28】
土工マシーンの駆動されるロールに取り付けられる先端部であって、
前記先端部は、
前記ロールに固定される取り付け端部と、
前記マシーンの動作中に土物質とかみ合う作業端部と、
前記取り付け端部及び前記作業端部を伸びる縦軸線とを備え、
前記取り付け端部は、前記先端部を前記ロール上のホルダーに固定するためのリテイナーを受け入れるための穴を有し、
前記穴は、前記縦軸線を中心とした前記先端部の回転を防止するために前記リテイナーと係合する縦方向の側面を有する先端部。
【請求項29】
請求項28記載の先端部において、
前記穴は、前記縦軸線に対して概ね垂直な方向で前記取り付け端部を部分的にだけ伸びる先端部。
【請求項30】
土工マシーンの駆動されるロールに取り付けられる磨耗キャップであって、
前記磨耗キャップは、
前方に向いた磨耗面と、
後方に向いたキャビティであって、前記磨耗キャップを前記ロールに取り付けるためのシートを受け入れるようになったキャビティと、
前記磨耗キャップを前記シートに着脱可能に固定するリテイナーを受け入れる開口とを備える磨耗キャップ。
【請求項31】
請求項30記載の磨耗キャップにおいて、
前記磨耗キャップは、縦軸線を有し、
前記キャビティは、前記シートの相補的面と係合する少なくとも一つの安定化面を含み、
各安定化面は、前記縦軸線に実質的に平行に伸びる磨耗キャップ。
【請求項32】
請求項31記載の磨耗キャップにおいて、
前記キャビティは、前記シートの溝に受け入れられる少なくとも一つのレールを含む磨耗キャップ。
【請求項33】
請求項30記載の磨耗キャップにおいて、
前記開口は、前記開口内に、ねじ付きリテイナーを受け入れるためのナットを含む磨耗キャップ。
【請求項34】
請求項30記載の磨耗キャップにおいて、
前記磨耗キャップの少なくとも前方部分は、前面と、対向する後面と、前記前面から前記後面まで伸びる側面とを含み、
前記側面は、前記前面の幅を超えずに目立って存在する磨耗キャップ。
【請求項35】
請求項34記載の磨耗キャップにおいて、
前記磨耗キャップは、前記前方部分上だけに耐摩耗鋼を含む。
【請求項36】
駆動されるロールを有する土工マシーンの磨耗した複数の先端部の取り替え方法であって、
前記方法は、
取り替えられる必要がある磨耗した各先端部の磨耗キャップを保持するリテイナーを取り外すことと、
前記ロールに固定されるシートから各磨耗キャップを取り外すことと、
磨耗キャップが取り外された各シートに新しい磨耗キャップを取り付けることと、
取り付けられた各磨耗キャップをリテイナーで前記シートに固定することとを備える方法。
【請求項37】
請求項36記載の方法において、
前記各磨耗キャップは、磨耗面とキャビティを有し、
前記新しい磨耗キャップの各々は、前記キャビティがそれぞれのシート上に受け入れられるように取り付けられる方法。
【請求項38】
土工マシーンの駆動されるロールに先端部を取り付ける方法であって、
前記方法は、
ロールに固定されたホルダーに、縦軸線を有する先端部を取り付けることと、
前記先端部が前記縦軸線を中心に回転するのを防止されるように前記先端部を前記ホルダーに固定するリテイナーを使用することとを備える方法。
【請求項39】
複数の先端部をもつ駆動されるロールを有する土工マシーンに使用するロックであって、
前記ロックは、
雄ねじ部材と、
雌ねじ部材と、
前記雄ねじ部材の緩みを防止するために、前記雄ねじ部材を取り囲む弾性部材とを備えるロック。
【請求項40】
請求項39記載のロックにおいて、
前記雄ねじ部材は、溝を有し、
前記弾性部材は、前記弾性部材を前記雄ねじ部材に保持するために前記溝に嵌合するフランジを有するロック。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate


【公表番号】特表2011−511180(P2011−511180A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−542334(P2010−542334)
【出願日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/030399
【国際公開番号】WO2009/089322
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(591019254)エスコ・コーポレイション (26)
【氏名又は名称原語表記】ESCO CORPORATION
【Fターム(参考)】