説明

土木用袋体

【課題】本発明の目的は、製造時において、布袋の開口部や底部に絞り糸を設けるのに極力手間がかからない土木用袋体を提供すること。
【解決手段】 土木用袋体Aは、開口部1と胴体部2と底部3とを有する巾着状の布袋よりなり開口部に口絞り糸R1が設けられ且つ底部3に底絞り糸R2が設けられた土木用袋体Aであって、前記口絞り糸R1及び底絞り糸R2は布袋の製織時に同時に挿入されている。そして、前記開口部1及び前記胴体部2が、前面部を形成する前面組織部1Aと後面部を形成する後面組織部1Bとよりなり、開口部の各組織部の一部に横方向の挿入空間部が形成され該挿入空間部に緯入れにより口絞り糸が挿入されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土砂や栗石、コンクリートガラ等の中詰め材が充填される土木用袋体に関する。
より詳しくは、河川や港湾等において洗堀や侵食を防止するために用いられる根固め用、更には落石、雪崩、土砂崩れ等を防止するための衝撃吸収防護壁用に使われる土嚢袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、河川や港湾等において洗堀や侵食を防止するために土砂等を投入した土木用袋体が使用されている。
この袋体は、開口部や底部をロープや紐等により絞り込むことにより、巾着状にするタイプが多い。
そのため製造時において、筒状の布袋の開口部や底部を折り返して縫着し、ロープや紐を挿通するための通路を形成しておく。
そして、製造時や施工現場では、この通路にロープや紐を挿通した後、それを引張って開口部や底部を絞り込む手順を取る(例えば、特許文献1参照)。
また、布袋が明確な網目を有する場合は、製造時において、口絞り糸を布袋の開口部の網目に交互にうねらせて挿通することにより開口部に取り付けておき、施工現場で同様な手順により開口部を絞り込む。
【0003】
【特許文献1】実公昭55−169174号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような土木用袋体では、開口部や底部を折り返して縫着しロープや紐を挿通するための通路を形成する作業と、この通路にロープを挿通する作業とが必要である。
この縫製による通路の形成方法では、工数が増えて手間がかかる上、通路の幅が個々に不均一になり易いという欠点がある。
また、布袋が明確な網目を有する場合は、絞り糸を布袋の開口部や底部の網目に交互にうねらせて挿入する作業が必要であり、特に網目に絞り糸を迅速且つ均一に挿入していくためには作業に熟練を要する。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものである。
すなわち、本発明は、製造時において、布袋の開口部や底部に絞り糸を設けるのに極力手間がかからない土木用袋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、布袋を製織により製造し、この製織の際、同時に口絞り糸や底絞り糸を組織的に形成された挿入空間部に挿入することにより、上記のような問題点を解決することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0007】
すなわち、本発明は、(1)、開口部と胴体部と底部とを有する巾着状の布袋よりなり開口部に口絞り糸が設けられ且つ底部に底絞り糸が設けられた土木用袋体であって、前記口絞り糸及び底絞り糸は布袋の製織時に同時に挿入されたものである土木用袋体に存する。
【0008】
また、本発明は、(2)、記開口部及び前記胴体部が、前面部を形成する前面組織部と後面部を形成する後面組織部とよりなり、開口部の各組織部の一部に横方向の挿入空間部が形成され該挿入空間部に緯入れにより口絞り糸が挿入されている上記(1)記載の土木用袋体に存する。
【0009】
また、本発明は、(3)、前記底部が一体組織部よりなり該一体組織部の一部に横方向の挿入空間部が形成され、該挿入空間部に緯入れにより底絞り糸が挿入されている上記(1)記載の土木用袋体に存する。
【0010】
また、本発明は、(4)、前記底部の一体組織部は胴体部の前面組織部と後面組織部とが一体化した組織となっている上記(3)記載の土木用袋体に存する。
【0011】
また、本発明は、(5)、前記胴体部には中詰め材の投入量を示す着色した緯糸が織り込まれている上記(1)に記載の土木用袋体に存する。
【0012】
また、本発明は、(6)、前記布袋の両側は一定幅に渡って前面組織部と後面組織部とが一体化した一体組織部となっている上記(2)記載の土木用袋体に存する。
【0013】
また、本発明は、(7)、前記布袋の両側の一体組織部には吊り上げ用の穴が形成されている(6)記載の土木用袋体に存する。
【0014】
また、本発明は、(8)、前記口絞り糸及び底絞り糸は、他の組織部を構成する糸より補強された太糸である上記(2)記載の土木用袋体に存する。
【0015】
また、本発明は、(9)、開口部と胴体部と底部とを有する巾着状の布袋よりなり開口部に口絞り糸が設けられた土木用袋体であって、前記口絞り糸は布袋の製織時に同時に挿入されたものである土木用袋体に存する。
【0016】
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記発明を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明の土木用袋体によれば、口絞り糸及び底絞り糸は布袋の製織時に挿入され、製織時にロープを挿入する挿入空間部が組織的に形成されるので、従来のようにわざわざ縫製等により口絞りロープの挿入空間部を別工程で作る必要がなく、また挿入空間部に口絞りロープを挿入する操作も不必要である。
よって全体的に製造工数が少なくなり土木用袋体自体の品質も向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、中詰め材Wが投入される前の土木用袋体を示しており、また図2は中詰め材Wが投入された後の土木用袋体を示している。
更に図3は、土木用袋体の組織を説明するための長さ方向の断面図である。
この実施形態の土木用袋体は、織機を使って製織される巾着状で矩形の布袋Aよりなり、該布袋Aは開口部1と胴体部2と底部3とを有する。
そして土木用袋体は、胴体部2に中詰め材Wが所定の量だけ投入された状態(すなわち充填された状態)では立体形状を呈するものである。
開口部1及び胴体部2は前面部と後面部とよりなり、これらの部分を広げると中詰め材Wの投入空間Sが形成される。
に存する。
【0019】
中詰め材Wとしては、主として土砂や栗石、コンクリートガラ等が採用されるが、使用用途によっては他の種々のものが使用可能である。
【0020】
また、布袋Aの材質としては、中詰め材Wを投入可能な強度を有するものであればよく、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、又はポリプロピレン等の合成繊維や綿、麻等の天然繊維が採用される。
【0021】
土木用袋体において開口部1や胴体部2の前面部は前面組織部1Aにより形成され、また後面部は後面組織部1Bにより形成されており、これら両組織部1A,1Bが底部3において一体化され一体組織部3ABを形成しているものである。
ここで、これらの各組織部1A,1Bは織機によって製織され、その製織時に例えば平織組織として織り込まれていくものであり、いわゆる織組織を構成する。
底部3における一体組織部3ABの織密度は、開口部1及び胴体部2における前面組織部1A及び後面組織部1Bの織密度の2倍となる。
更にいうと、製織時における縦糸や緯糸の(緯糸の調製はどの部分でも可能である)糸密度は、一体組織部3ABでは前面組織部1Aや後面組織部1Bの2倍の糸密度を有するものである。
なお、各組織の密度は緯入れする緯糸の本数により調整することができる。
【0022】
(開口部)
ところで本発明の土木用袋体は、開口部1に口絞り糸R1が設けられ且つ底部3に底絞り糸R2が設けられており、これらは絞り込みのため機能する。
【0023】
詳しくは、開口部1には、製織時に前面組織部1A及び後面組織部1Bの一部に横方向の挿入空間部S1が形成されると、この挿入空間部S1に口絞り糸R1が挿入されている。
この場合、開口部1を織機で製織する際、前面組織部1Aが挿入空間部S1を作るための二枚の前薄組織部1A1,1A1に分離組織化され、同様に後面組織部1Bも挿入空間部S1を作るための二枚の後薄組織部1B1,1B1に分離組織化される。
前面組織部1Aは前薄組織部1A1の織密度の2倍であり、同様に後面組織部1Bも後薄組織部1B1の織密度の2倍となる。
【0024】
製織時の縦糸や緯糸でいうと、それらの糸密度は前面組織部1Aや後面組織部1Bにおいて、それぞれ前薄組織部1A1や後薄組織部1B1の2倍の糸密度となっている。
口絞り糸R1は二枚の前薄組織部1A1により形成された挿入空間部S1に横方向に一方通行で挿入されており、また二枚の後薄組織部1B1により形成された挿入空間部S1に横方向に一方通行で挿入されており、計2本となる。
これらの口絞り糸R1の挿入は、製織時に例えばレピアグリッパを使って緯入れにより一方通行に挿入することが可能である。
【0025】
挿入空間部S1は、従来のように縫製代を取って縫い込むようなことがないため、内部に縫い代の部分が顔を出さず、その結果、織組織により形成された真っ直ぐで均一な空間となり、且つ従来に較べて縫い代による硬さが少なる。
またこの口絞り糸R1は該糸に較べて広めの挿入空間部S1に自由度を有する状態で配置されている。
このようなことから口絞り糸R1により開口部1を絞り込む際には、均一な絞り込みができ、更に極めて作業がし易いものとなる。
【0026】
(底部)
一方、底部3は一体組織部3ABとなっているが、この一体組織部3ABの一部にも横方向の挿入空間部S2が形成される。
この場合、一体組織部3ABが挿入空間部S2を作るために前面組織部3Aと後面組織部3Bとに分離されており、これらは開口部1や胴体部2における前面組織部1Aと後面組織部1Bに相当する組織である。
この場合も挿入空間部S2は、従来のように縫い代を作り折り返して縫製するようなことがなく、底絞り糸R2も該糸に較べて広めの挿入空間部S2に自由度を有する状態で配置されている。
このようなことから底部のいわゆる硬さが低下して底絞り糸R2によって極めて絞り込み易くなり、且つ底部3を絞り込む際により操作し易い。
【0027】
因みに、従来のように縫製によって挿入空間部S2を形成した場合は、底部を絞り込む場合に硬さが邪魔して滑らかな絞りができない。
製織時、この前面組織部3Aと後面組織部3Bとにより挿入空間部S2が形成され、同時にこの挿入空間部S2に底絞り糸R2が前述した口絞り糸R1のように緯入れによって挿入されることとなる。
【0028】
(両側組織)
布袋Aの両側は、一定幅に渡って前面組織部1A,2A,3Aと後面組織部1B,2B,3B,とが一体化した一体組織部Zとなっており、丁度、底部3の一体組織部3ABと同様な織組織である。
従って、中詰め材Wを投入するための投入空間(充填空間)Sは、この両側に形成された一体組織部Zと底部3に形成された一体組織部3ABとにより三方が閉じられた空間となる。
一方側の一体組織部Zには縦方向に一定間隔をおいて穴Hが形成されており、この穴Hは吊り上げ用の穴として用いられる。
すなわち、現場で施工する場合に、中詰め材Wが充填されている土木用袋体は極めて重く(例えば1トン以上になる場合が多い)クレーン等を使用してフックFを、その穴Hに挿入し吊り上げて移動する。
【0029】
ところで、上述したように中詰め材Wを充填する際、その投入量を正確にする必要があり、そのために、図1に示すように、布袋Aの胴体部2に、中詰め材Wの投入量の目安となるライン状の目印を設けることが好ましい。
この目印は、製織の際、緯糸として、例えば蛍光色、鮮明色等の目立った着色した緯糸Lを織り込んで使うことにより容易に付与することができる。
中詰め材Wの投入量が正確となり安定することで、設定重量をオーバするようなことが回避され袋自体の品質がよくなり施工設計に沿って正確に施工できる。
【0030】
(作業工程)
次に、土木用袋体に中詰め材W(例として便宜的に小石で示した)を投入する作業手順を述べる。
図4は、土木用袋体に中詰め材Wを投入して使用状態とするまでの作業手順を示した説明図である。
先ず、図1に示すような中詰め材Wを投入する前の状態の土木用袋体から、底絞り糸R2を使って底部3を絞り状態とする〔図4(A)参照〕。
この場合、底絞り糸R2は一体組織部3ABに形成された挿入空間部S2に横方向に一本挿入されているため、底絞り糸R2の両端を持って底部3を回し込むように絞り、その後は更に底絞り糸R2を幾重にも巻回することが好ましい。
【0031】
底部3を絞り込んだ後は、次に中詰め材Wを充填する〔図4(B)参照〕。
この場合、例えば、図示しない充填用の型枠に土木用袋体を開口部1の口縁を開いた状態になるようにセットしておき、その状態で胴体部2に中詰め材Wを充填する(投入する)方法が採用される。
土木用袋体の型枠としては、例えば、本出願人の出願に係る特開2005−240348号公報がある。
【0032】
中詰め材Wを投入した後は、開口部1を閉じるために口絞り糸R1により開口部1を絞り込む〔図4(C)参照〕。
この場合も口絞り糸R1は、前薄組織部1A1の間の挿入空間部S1に一本と後薄組織部1B1の間の挿入空間部S1の間に一本と計2本が挿入されているので、各二本の口絞り糸同士をクロスして一方の端部或いは両方の端部にて結んだ状態にしておき、その後、開口部1を絞り込み、最後に縮小した状態にて口絞り糸R1を幾重にも巻回することが好ましい。
以上のようにして中詰め材Wが充填された土木用袋体が完成する。
中詰め材Wが充填された土木用袋体は、通常、人手では扱えないような荷重があり、クレーン等で吊り上げて移動する〔図4(D)参照〕。
【0033】
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0034】
例えば、図5及び図6に示すように、開口部1や底部3に挿入した口絞り糸R1の本数は一つの挿入空間部に複数本を挿入してもよい。
図5及び図6では、開口部1における挿入空間部S1に3本の口絞り糸R1,R1,R1を挿入した場合を示した。
なお挿入空間部S1は、前面部の前面組織部1Aと後面部の後面組織部1Bとの2つの挿入空間部を有するために開口部1における口絞り糸R1は計6本となっているが、図5では前面部の口絞り糸R1,R1,R1のみを示した。
【0035】
また図7及び図8は、前面組織部1Aに上下並んで2つの挿入空間部S1を形成し、後面組織部1Bにも同様に上下並んで2つの挿入空間部S1を形成し、それらの挿入空間部S1に各1本ずつの口絞り糸R1を挿入した例を示す。
なお、この場合、開口部1における口絞り糸R1,R1,R1,R1は計4本となっているが図7では前面部の口絞り糸R1,R1のみを示した。
またこの場合、底部3における挿入空間部S1には2本の口絞り糸R2,R2を挿入している。
【0036】
本発明の土木用袋体においては、このように挿入空間部S1の数及びそれに挿入する絞り糸の数も自由に設定が可能である。
また口絞り糸R1や底絞り糸R2は、土木用袋体の前面組織部1A〜3A、前薄組織部1A1、後面組織部1B〜3B、後薄組織部1B1、一体組織部3AB等を構成する糸とは異なる形態を有するものも採用可能である。
例えば、他の組織部を構成する糸よりも補強された太糸を用いたり、または他の組織部を構成する糸とは異なった材質を採用する。
【0037】
また後面部と前面部との織組織を異なった組織とすることも可能である。
また土木用袋体の布袋Aに把手を設けて運び易くすることも適宜変更可能である。
また本発明の土木用袋体においては、底絞り糸R2を全く使用せずに底部の一体組織部3ABによって閉じた状態だけで使用することも当然可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、中詰め材が投入される前の土木用袋体を示す説明図である。
【図2】図1は、中詰め材が投入された後の土木用袋体を示す説明図である。
【図3】図3は、図1の土木用袋体の組織を説明するための長さ方向の断面図である。
【図4】図4は、土木用袋体に中詰め材を投入して使用状態とするまでの作業手順を示す説明図である。
【図5】図5は、図1の土木用袋体の変形例を示す説明図である。
【図6】図6は、図5の土木用袋体の組織を説明するための長さ方向の断面図である。
【図7】図7は、図1の土木用袋体の変形例を示す説明図である。
【図8】図8は、図7の土木用袋体の組織を説明するための長さ方向の断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 開口部
1A 前面組織部
1B 後面組織部
1A1 前薄組織部
1B1 後薄組織部
2 胴体部
2A 前面組織部
2B 後面組織部
3 底部
3A 前面組織部
3B 後面組織部
3AB 一体組織部
A 布袋(土木用袋体)
F フック
H 穴
L 着色した緯糸
R1 口絞り糸
R2 底絞り糸
S 投入空間
S1 挿入空間部
S2 挿入空間部
W 中詰め材
Z 一体組織部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部と胴体部と底部とを有する巾着状の布袋よりなり開口部に口絞り糸が設けられ且つ底部に底絞り糸が設けられた土木用袋体であって、
前記口絞り糸及び底絞り糸は布袋の製織時に挿入されたものであることを特徴とする土木用袋体。
【請求項2】
前記開口部及び前記胴体部が、前面部を形成する前面組織部と後面部を形成する後面組織部とよりなり、開口部の各組織部の一部に横方向の挿入空間部が形成され該挿入空間部に緯入れにより口絞り糸が挿入されていることを特徴とする請求項1記載の土木用袋体。
【請求項3】
前記底部が一体組織部よりなり該一体組織部の一部に横方向の挿入空間部が形成され、該挿入空間部に緯入れにより底絞り糸が挿入されていることを特徴とする請求項1記載の土木用袋体。
【請求項4】
前記底部の一体組織部は胴体部の前面組織部と後面組織部とが一体化した組織となっていることを特徴とする請求項3記載の土木用袋体。
【請求項5】
前記胴体部には中詰め材の投入量を示す着色した緯糸が織り込まれていることを特徴とする請求項1に記載の土木用袋体。
【請求項6】
前記布袋の両側は一定幅に渡って前面組織部と後面組織部とが一体化した一体組織部となっていることを特徴とする請求項2記載の土木用袋体。
【請求項7】
前記布袋の両側の一体組織部には吊り上げ用の穴が形成されていることを特徴とする請求項6記載の土木用袋体。
【請求項8】
前記口絞り糸及び底絞り糸は、他の組織部を構成する糸より補強された太糸であることを特徴とする請求項2記載の土木用袋体。
【請求項9】
開口部と胴体部と底部とを有する巾着状の布袋よりなり開口部に口絞り糸が設けられた土木用袋体であって、
前記口絞り糸は布袋の製織時に同時に挿入されたものであることを特徴とする土木用袋体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−182739(P2007−182739A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−3074(P2006−3074)
【出願日】平成18年1月10日(2006.1.10)
【出願人】(000201490)前田工繊株式会社 (118)
【Fターム(参考)】