説明

土踏まず部材および踵ラップを具備するシューズ

【課題】外側および内側サイドを具備するアッパーに結合されたミッドソールおよびミッドソールに結合されたアウトソールを含むシューズを提供する。
【解決手段】シューズ10は、レース20および締め付け機構22を有するレースシステム18を用いて装着者の足に回で締められる。レース20は、アークに下方に配された土踏まず部材および踵ラップ26を通じて糸通しされ、他端で締め付け機構22に結合される。有利な側面では、レース18が引っ張られて土踏まず部材を上方に足のアークに向けて引く。足を支持するために、土踏まず部材24は、歪みレートがアッパー12より小さな材料から構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は一般的にはシューズに関する。より具体的には、この発明は、自動レースシステムに結合された土踏まず部材(シャンク)および踵ラップに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、装着者の足にシューズまたはブーツを締めつける機構および手法が多数存在する。伝統的な手法では、シューズの対面するサイドに結合された平行した2列に配される小穴にジグザグパターンでレースを通す。まず、通したレースの両端を締めつけて小穴の2つの列を足の中央線に引き、この後、両端を結んで締め付けを保持し、これによりシューズを締めつける。このタイプのレースシステムに関連して多くの欠点がある。第一に、レースは、レースおよび小穴の間の摩擦に起因して、通された領域の長さに沿って締め付け力を適切に分散せず、このため、レースの一部が緩み、また、他の部分がきつくなってしまう。この結果、シューズの一部がより強く引っ張られて、それに応じて足の所定の部分がよりきつく締められ、とくに、レースの端部に近いくるぶしの部分がそうである。これは快適でなく、スポーツにおいてはパフォーマンスに悪影響を与える。
【0003】
慣用的なレースに関連する他の欠点は、装着者がレースを通した複数の小穴の各々からレースを緩める際に、レースの張力を小さくし、または分散することが困難であるということである。単純に結び目を解くだけではレースが簡単に開放されない。レースおよび小穴の間の摩擦によって、結び目が解かれた後でも、つま先の部分、ときには足の多くの部分に張力が残る。この結果、ユーザは小穴の各々から個別にレースを緩めなくてはならない。小穴の数が多い場合にはこの操作は極めて面倒である。
【0004】
Hammerslagの米国特許第5,934,599号、同第6,202,953号、および同第6,289,558号(「Hammerslag特許」、特許文献1、2および3)は、横方向の締め付け力を装着者のくるぶしおよび足の長さ方向に沿って自動的に分散させるレースシステムを開示しており、その内容は参照してここに組み入れる。より具体的には、Hammerslag特許は、摩擦減少ポリマーを被覆したスチールワイヤ/ストランドを締めつけるために回転させられ、ラチェットおよび爪ロックによって固定される、円形締め付け装置を説明している。ポリマーがコートされたステンレススチールのワイヤがくるぶしの回りの小穴を通されて締め付け装置の両端に結合される。爪を持ち上げレースを緩めるように引くことにより、またはラチェットの逆回転を利用することにより、ロックが開放されるときに、ステンレススチールのレースが緩められる。このレースシステムは、BOA(商標)システム、およびこのレーシングシステムを組み入れたFootJoy ReelFit(商標)ゴルフシューズとして商業的に知られている。ただし、Hammerslag特許に開示されたレースシステムを組み入れた履物は、足の頂部およびくるぶしを支持するだけであり、足のアーチ部を支持しない。さらに、そこに開示されるステンレススチールのレースは、シューズの通常のパッドを通じて通されるときに、不快感をもたらす。そのような短所は、ゴルフのようなスポーツにおいて装着者の競技成績を減殺し、ここでは、適切に足を支持することが、力強く、一貫したゴルフスイングの基本であると長く認識されている。
【0005】
したがって、上述のような欠点を伴わない履物用の締め付けシステムが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,934,599号
【特許文献2】米国特許第6,202,953号
【特許文献3】米国特許第6,289,558号
【発明の概要】
【0007】
審査において補充する。
【0008】
添付図面は明細書の一部を構成し、明細書との関連において理解されなければならず、この図面において、種々の図における類似の参照番号は類似の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明のゴルフシューズ用のレースシステムの側面図である。
【図2】図1のゴルフシューズのアウトソールの分解、底面斜視図である。
【図3】他の実施例の側面図である。
【図4】図3のゴルフシューズの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明は、クレードルすなわち土踏まず部材(シャンク)や他の修正点をHammerslagのレースシステムに組み入れている。土踏まず部材は、レースを締めつけたときに張力を分散させるために実質的に非弾性的であり、足のアーチ部の近くでアウトソールの下方にフィットするように2つの立ち上がり部材およびベース部を具備する。レースは土踏まず部材の立ち上がり部材の双方に通され、レースシステムが引っ張られるときに、張力が土踏まず部材を上方に引き上げ、これにより、アーチ部に対して付加的な支持を実現するようになっている。他の修正点においては、レースをシューズのパッドから離して配置して装着者が快適なようにする。
【0011】
この発明はゴルフシューズに関連して検討されるけれども、この発明のレースシステムは、レースシステムを採用する任意の履物に使用できることに留意されたい。
【0012】
図1および2はゴルフシューズ10を示し、これは、アッパー12、アッパー12に結合されたミッドソール14、ミッドソール14に結合されたアウトソール16を含む。ミッドソール14およびアウトソール16はシューズ10のソールを形成する。シューズ10は、レース20および締め付け機構22を有するレースシステム18を用いて装着者の足の回りで締めつけられる。レース20は、好ましくは実質的に非弾性的な材料、例えば、ステンレススチールのワイヤまたはストランドから製造され、摩擦減少材料でコートされる。レース20は土踏まず部材24(図2に最も良く示される)および踵ラップ26のガイド23a〜dを通され、他端で締め付け機構22に結合される。この発明では、有利なことに、レース20が引っ張られて土踏まず部材24が足のアーチ部に引かれ、これにより安定した支持を実現する。足を安定して支持するためには、土踏まず部材24が比較的小さな歪みレートの材料、例えば、これに限定されないが、熱可塑性ポリウレタンまたは皮革複合材から構成される。
【0013】
図1に戻る。アッパー12は全体的には慣用的な形状をしており、適切なアッパー材料、例えば、皮革、合成材料、またはそれらの組み合わせから形成される。アッパー12の頂部部分によって開口13が形成されてユーザの足を収容する。アッパー12は好ましくは外側サイドと内側サイドを有する。アッパー12は、好ましくは、縫い付け、またはセメント、または他の接着剤によって、当業者に知られているインソールボードおよび慣用的な手法を用いてミッドソール14に固着される。
【0014】
ミッドソール14は装着者に対してクッションとして作用し、エチレンビニルアセテートコポリマー(EVA)のような材料から製造される。好ましくは、ミッドソール14はアウトソール16の上および回りに形成される。代替的には、ミッドソールはアウトソールと別体に形成されて、例えば接着剤により結合されて良い。ミッドソールおよびアウトソールが一旦結合されると、シューズ10の底の実質的な部分を形成する。
【0015】
図1に示すように、シューズ10は、装着者の足の回りで、レース20および締め付け機構22を有するレースシステム18を用いて締めつけられる。レースシステム18は、伝統的なシューズ用レースシステムを含むどのような適切なレースシステムであってもよいけれども、好ましい実施例では、この発明は、コロラド州、スチームボートスプリングのBoa Technology社から商業的に入手可能なBOAレースシステム(商標)を採用する。BOAレースシステム(商標)の仕様はさらにHammerslagの米国特許第5,934,599号、同第6,202,953号、および同第6,289,558号に記載されており、この内容は参照してすでに組み入れている。ただし、BOAシステムと異なり、レース20およびガイド23aはくるぶしパッドの下方を通り、装着者の不快感を減殺させている。
【0016】
シューズ10の外側サイドおよび内側サイドの双方において、レース20(ガイド23a〜dの内部に仮想線で示される)が締め付け機構22からガイド23a〜dを通って横切る。既存の技術を超える点として、レース20およびガイド23a〜dは土踏まず部材24および踵ラップ26に結合され装着者に対してより良好なフィット感を実現する。くるぶしパッドの下方に位置づけられた踵ラップ26、および土踏まず部材24の双方が、有利なことに、レース20に起因する圧力から装着者の足を守るクッションとして働く。踵ラップ26は、外側部分、くるぶしの下方で包み込みを行う、くるぶし部分、および内側部分を有する。ラップ26の外側部分はアッパー12の外側部分の上に横たわり、ラップ26の内側部分はアッパー12の内側部分の上に横たわる。
【0017】
レース20は広範囲の種類のポリマーまたは金属材料あるいはそれらの組み合わせのうちの任意のものから製造してよく、この用途に必要な十分な軸方向の強度および屈曲性を有している。例えば、広範囲の種類のソリッドのワイヤコア、ソリッドのポリマーコア、またはマルチフィラメントのワイヤまたはポリマーを採用でき、これらは折り込まれ、編み込まれ、より線対状にされ、その他、方向づけされて良い。ソリッドまたはマルチフィラメントの金属コアはポリマーコートされ、例えば、PTFEまたは当業者に知られている他の材料によってコートされ、摩擦を小さくする。1実施例において、レース20はより線ケーブル、例えばステンレス鋼により製造された7ストランド・バイ・7ストランドのケーブルを有する。レース20、および、これがスライドして通るガイド23a〜dの間の摩擦を小さくするために、レース20の外側表面は、好ましくは、潤滑材料、例えば、ナイロンまたはテフロン(商標)によりコートされる。
【0018】
図1に示すように、締め付け機構22はアッパー12の背面に設けられる。代替的には、締め付け機構22は、シューズ10の踵の底部、アッパー12またはソールの内側サイトまたは外側サイド、その他、前方または上方を向くシューズの中心線に沿う任意の箇所に位置づけられて良い。
【0019】
レースガイド23a〜dの各々は中央束を具備するチューブ状の構造をしている。束の内側直径はレース20の外側直径より大きくなっており、レース20がレースガイド23a〜dを通りやすくし、締め付けたり緩めたりするときにレースが引っかからないようにする。さらに、レースガイド23a〜dは好ましくは低摩擦材料、例えば、潤滑性のポリマーまたは金属から製造され、レース20が通りやすいようにする。代替的には、ガイド23a〜dは実質的に堅固なポリマーで製造されて反摩擦材料でコートされ摩擦を減殺して良い。それは皮革、合成皮革、または複合材によって製造されても良い。
【0020】
レース20は、第1に、締め付け機構22から、踵ラップ26に配された外側ガイド23aを横切って、小穴28aを抜け出て、シューズの反対側に至る。また、レース20はシューズの反対側から小穴28bを通じて入り、縦方向ガイド23bを下方に横切る。また、レース20は、クレードルすなわち土踏まず部材24に配された曲がったガイド23cの回りを横切り、土踏まず部材24をレースシステムに連結する。また、レース20は縦方向ガイド23dを上方に横切り小穴28cから出てシューズの反対側に進み、同様のレース編みが繰り返される。ガイド23b〜dでレース20を下方、周回、上方に引き回すことにより、土踏まず部材24を足の縦方向および横方向のアーチ部に引く張力が発生して安定的な支持を実現するので、このような引き回しは極めて有益である。そのような弾力的な支持は、ゴルフスイング時に、装着者のスタンスをバランスさせる。さらに、安定的な支持により、歩行時に著しい不快感をもたらす、例えば、偏平足および足の疲労を含む、一般的なゴルフに伴う病状を阻止するのに役立って足病学上の健康を促進する。したがって、この発明はゴルファのスイングを最適化するのに役立ち、同時に、ゴルファが通常通りに、かつ、快適に歩行するのを可能にする。
【0021】
図2に示すように、土踏まず部材24は、3つの個別の要素、すなわちベース部材30および立ち上がり部材36aおよび36bからなる単一構造体である。ベース部材30は、ミッドソール14においてアーチ領域の下方に横たわるキャビティ32内にフィットする形状および寸法とされる。このベース部材30は全体として長方形の形状を有しアーチ領域に沿って伸びる。有利なことに、ベース部材30は、安定的なプラットフォームを実現して装着者の足の縦方向および横方向のアーチを支持する。
【0022】
土踏まず部材24はアーチ領域に対する安定的な支持を実現するように設計されているので、土踏まず部材24は、好ましくは、比較的低歪みレートの材料、例えば、これに限定されないが、熱可塑性ポリウレタンまたは皮革複合材から製造される。好ましくは、歪みレートは、約50%、より好ましくは約25%、または約10%、または約5%少ない。より具体的には、土踏まず部材24は歪みレートが皮革の歪みレートより小さい材料、すなわちアッパー12の歪みレートより小さい材料から構成して、土踏まず部材24がアッパー12より変形しないようにし、これにより、土踏まず部材24が装着者のアーチ領域を安定的に支持可能なようにする。この発明の1実施例において、土踏まず部材24は適切な熱可塑性ポリウレタンから構成される。この発明の他の実施例において、土踏まず部材24は適切な皮革複合材料から構成される。好ましくは、皮革複合材料の1層は、非ストレッチ、非織込みの素材、例えば、Tyvek(商標、強い糸の線形ポリエチレン)であり、これはデラウェア州、ウィルミントンのE.I.DuPont de Nemous and Companyから商業的に入手できる。
【0023】
土踏まず部材24は外側立ち上がり部材36aおよび内側立ち上がり部材36bも有し、これらはアウトソール16からアッパー12に沿って上方に伸びる。立ち上がり部材36aおよび36bは、曲がったガイド23cを収容し、これは先に説明したように、レース20を収容する寸法および形状とされて土踏まず部材24をレースシステムに結合するようになっている。レース20が引っ張られると、これが土踏まず部材24を上方に引き、ベース部材30をアーチ領域の下方のキャビティの方向に引き、立ち上がり部材36aおよび36bを踵ラップ26に相互接続するのを助け、そうでなければ、相互に結合させなくてよい。レース20は、ベース部材30をキャビティ32に結合させたり、立ち上がり部材36a−bを踵ラップ26に結合させたりするために通常の接着剤やファスナーを必要とさせないので、レース20のこの機能は、従来技術より優れている。他の実施例において、ベース部材30はセメントまたは接着剤によりキャビティ32に結合され、他方、立ち上がり部材36aおよび36bは非固定のままとされる。代替的には、たちあがり部材36aおよび36bはアッパー12にセメント固定されたり、縫い付けられる。
【0024】
この発明の他の有利な側面において、踵ラップ26および土踏まず部材24の双方が、レース20に由来する不快感を装着者の足が受けるのを緩和する。通常では、Hammerslag特許により詳細に検討されるように、レースが、履物の部品の適切な位置に縫い付けられているガイドを通される。このような態様でレースガイドを取り付けるので、装着者の足に圧点を加えいらつかせる。この発明は、レースガイド23a−dを踵ラップ26および土踏まず部材24内に配し、装着者の足をレース20の衝撃から緩和することにより、この問題を解決する。
【0025】
踵ラップ26は熱可塑性ポリウレタンから製造され、少なくとも2点を除いて自由浮動状態である。第一に、踵ラップ26は縫い付け溝38を用いてアッパー12に縫い付けられており、これによって、縫い付けが確実に等しく分散される。第二に、踵ラップ26はタブ40を有し、これがミッドソール14の下方に存在する。好ましくは1つのタブ40がシューズの各サイドに使用される。このため、縫い付け溝およびタブ40の双方が確実に踵ラップ26をシューズ10に固着する。
【0026】
先に説明した革新的な特徴に加えて、シューズ10はいくつかの他の要素を有する。例えば、図1および2に示されるように、透明なプラスチックウレタンから製造された窓部材42をミッドソール14の側面側に配してよい。ゲルクッション(図示しない)を窓部材42内に適合するような形状および寸法になして歩行時の衝撃を吸収させてよい。アウトソール16は屈曲用溝44を有し、これが縦方向の柔軟性を良好に実現し、予め定められた快適な屈曲線を実現する。アウトソール16は一連の突起46、48、50、一般には「スパイク」および「クリート」と呼ばれているものも含み、これらはアウトソール16の底面から突起して地面をつかむのに役立つ。窓部材42、屈曲用溝44、および突起46、48、50に関するさらなる情報は本出願人による米国特許6,708,426号に見いだすことができ、その内容は参照してここに組み入れる。
【0027】
他の実施例において、付加的な支持部材がレースシステム18に加えられる。図3および4に示すように、足中骨支持部材27がレースシステム18をシューズ10の前方に伸ばす。踵ラップ26がシューズ10とタブ40および縫い付け溝38で結合される2カ所に加えて、タブ41で第3の結合が実現され、ここで、足中骨支持部材27がミッドソールに結合される。足中骨支持部材27は側面部分および内側部分を有する。足中骨支持部材27の側面部分はアッパー12の側面部分の上方に横たわり、足中骨支持部材27の内側部分はアッパー12の内側部分の上に横たわる。
【0028】
足中骨支持部材を付加することにより、装着者の足のボールの支持を充実させる。レースが引っ張られるときに、足中骨支持部材27が足のボールを上方に引き、これは土踏まず部材24について先に検討したことと同様である。これによって、装着者のシューズ内の締めつけはよりバランスされたものになり、シューズの前方におけるスリップを減少させ、横方向のスリップを減少させ、これにより装着者はより快適になり、まめを作ることも少なくなる。足中骨支持部材27の他の利点は、ミッドソール14をタブ41においてさらに連結してレースシステム18をより強化し、これにより、レースシステムにより安定性を付与する。
【0029】
ここに開示されたこの発明の事例的な実施例はこの発明の目的を達成するけれども、多くの変更および他の実施例を当業者が工夫することができることは明らかである。例えば、上述したように、ここで説明した土踏まず部材/アーチ支持部材は伝統的なシューズ、例えば、ゴルフシューズ、ハイキングシューズ、矯正用シューズ、競技用シューズ、その他とともに使用できる。このような状況において、アッパーの一側からのシューレースが、シューズの頂部を交差して他側の土踏まず部材24のレース通しガイド23に到達させ、レースを引っ張るときに、土踏まず部材24が引き上げられ足を支持し、これは上述のとおりである。他の例では、足中骨支持部材27が土踏まず部材と連結しまたは、その一部となってもよい。
【0030】
さらに、いずれの実施例の特徴および/または要素は単一で採用され、または他の実施例の特徴および/または要素と組み合わされて採用されてよい。したがって、添付の特許請求の範囲は、これらすべての変形例や実施例を、その趣旨を逸脱することなくカバーすることを意図するものであることは、容易に理解できる。
【符号の説明】
【0031】
10 ゴルフシューズ
12 アッパー
13 開口
14 ミッドソール
16 アウトソール
18 レースシステム
20 レース
22 締め付け機構
23、23a〜d レースガイド
24 土踏まず部材(シャンク)
26 踵ラップ
27 足中骨支持部材
28a〜c 小穴
30 ベース部材
32 キャビティ
36a 内側立ち上がり部材
36b 外側立ち上がり部材
40 タブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソールと外側サイドおよび内側サイドを具備するアッパーとを有する履物のためのレースシステムにおいて、
ラップであって、上記アッパーの外側サイドの上に横たわる外側サイド、上記アッパーの内側サイドの上に横たわる内側サイド、および、上記ラップの外側サイドを上記ラップの内側サイドに連結し、装着者のくるぶしを包む上記ラップと、
底部分、外側立ち上がり部材、および内側立ち上がり部材を有する土踏まず部材であって、上記装着者の足のアーチの近くでソールの下方に配される寸法および形状になされた上記土踏まず部材と、
上記ラップおよび土踏まず部材を通じて糸通しされるレースであって、両端が締め付け装置に連結されて、上記締め付け装置が上記レースを引っ張るときに上記レースが土踏まず部材を上記ラップ側に引いて上記装着者の足を支持するようになされた上記レースとを有するレースシステム。
【請求項2】
上記ラップは複数の第1のチャネルを有し、上記土踏まず部材の上記立ち上がり部材の各々は第2のチャネルを有し、上記レースが上記第2のチャネルおよび上記第2のチャネルを通じて糸通しされて上記土踏まず部材を上記ラップに連結するように動作する請求項1記載のレースシステム。
【請求項3】
上記土踏まず部材の歪みレートは上記アッパーの歪みレートよりも小さい請求項1記載のレースシステム。
【請求項4】
上記土踏まず部材の歪みレートは上記アッパーの歪みレートよりも約50%小さい請求項3記載のレースシステム。
【請求項5】
上記土踏まず部材の歪みレートは上記アッパーの歪みレートよりも約25%小さい請求項3記載のレースシステム。
【請求項6】
上記土踏まず部材の歪みレートは上記アッパーの歪みレートよりも約10%小さい請求項3記載のレースシステム。
【請求項7】
上記土踏まず部材の歪みレートは上記アッパーの歪みレートよりも約5%小さい請求項3記載のレースシステム。
【請求項8】
上記アッパーは上記装着者のくるぶしの回りにパッドを有し、上記パッドは上記レースから離れている請求項1記載のレースシステム。
【請求項9】
上記ラップはさらに足中骨支持部材を有する請求項1記載のレースシステム。
【請求項10】
上記足中骨支持部材は上記履物の前方に向かって配される請求項9記載のレースシステム。
【請求項11】
上記レースはポリマーコートした金属ワイヤを有する請求項1記載のレースシステム。
【請求項12】
上記履物はゴルフシューズを有する請求項1記載のレースシステム。
【請求項13】
上記土踏まず部材は熱可塑性ウレタンまたは皮革複合材を有する請求項1記載のレースシステム。
【請求項14】
ソールと外側サイドおよび内側サイドを具備するアッパーとを有する履物のためのレースシステムであって、上記アッパーの外側サイドおよび内側サイドは複数の穴を有し、レースを上記穴を通して糸通しして上記履物を装着者の足に締める、上記レースシステムにおいて、
底部分、外側立ち上がり部材、および内側立ち上がり部材を有する土踏まず部材であって、上記装着者の足のアーチの近くでソールの下方に配される寸法および形状になされ、上記立ち上がり部材の各々は上記レースを収容するように適合化されたチャネルを有する上記土踏まず部材を有し、
上記レースは上記外側立ち上がり部材および上記内側立ち上がり部材において上記チャネルを通じてさらに糸通しされて上記レースが上記土踏まず部材を上記ラップに向けて引いて上記装着者の足を支持するようになすレースシステム。
【請求項15】
上記土踏まず部材の歪みレートは上記アッパーの歪みレートよりも小さい請求項14記載のレースシステム。
【請求項16】
上記土踏まず部材は熱可塑性ウレタンまたは皮革複合材を有する請求項14記載のレースシステム。
【請求項17】
上記履物はゴルフシューズを有する請求項14記載のレースシステム。
【請求項18】
上記土踏まず部材はさらに足中骨支持部材を有する請求項14記載のレースシステム。
【請求項19】
上記足中骨支持部材は上記履物の前方に向かって配される請求項18記載のレースシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−189814(P2009−189814A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−29281(P2009−29281)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(390023593)アクシュネット カンパニー (155)
【氏名又は名称原語表記】ACUSHNET COMPANY
【Fターム(参考)】