説明

圧延機

【課題】ロール組替え機能を備えたコンパクトで構造が簡単な圧延機を提供する。
【解決手段】ロール11の両側のチョック12、13を、ロール11と共に昇降させる圧上油圧シリンダ14、15を下位置に備え、それぞれ左右に車輪16〜23が取付けられたチョック12、13を、前後対となるレール25に沿って圧延機10のワーク側に移動させ、圧延機10のハウジング26内外に搬入及び取出しが可能な圧延機10において、各圧上油圧シリンダ14、15のヘッド27を上にし、レール25の一部を圧上油圧シリンダ14、15のヘッド27の前後両側に配置し、下降位置にあるヘッド27に設けたレール24、25の一部をレール25の他部に連接させ、それぞれのチョック12、13の左右に設けられた車輪16〜23と、チョック12、13を押し上げ時の圧上油圧シリンダ14、15のヘッド27に設けられたレール25の一部との間に隙間δを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール組替え機能を備えたコンパクトで構造が簡単な圧延機に関する。
【背景技術】
【0002】
圧延機におけるロール組替え作業では、圧延機のハウジングの内外に車輪によって出し入れ可能な台車を下ロールの下ロールチョックとハウジングとの間に差し込み、下ロールチョックを台車に搭載してそのままハウジングに対して出し入れ可能にする方法が採用されている。このとき、台車の上面には、ロール組替え作業の際に、下ロールチョックを浮き上がらせて下ロールチョックとハウジングの間に隙間を形成させるために、下ロールチョックを持上げて支持する弾性体(バネ)が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公昭59−5042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、圧延時においては圧延反力が作用するとき、弾性体による力が、常に台車の車輪に負荷として作用したままの状態が維持される。このため、車輪の面圧はかなり大きくなり、レールへの負荷も大きいので、車輪やレールの磨耗や折損が発生するという問題がある。
そこで、下ロールの両端にそれぞれ設けられた下ロールチョックの左右両側にロール組替用車輪を設け、ハウジング内にロール組替用車輪が移動する機内レールを昇降可能に設けると共に、ハウジング内に搬入された各下ロールチョックの下方に下ロールチョックを昇降するロール昇降手段(例えば、圧上油圧シリンダ)をそれぞれ設けた圧延機が考えられる。この圧延機では、ロール組替え時には、ロール昇降手段の昇降部を下ロールチョックから離脱させて、下ロールと下ロールチョックが一体化した下ロールアセンブリーを機内レール上に載せ、機内レールの高さ位置を調整して下ロールアセンブリーをハウジング外に配置する機外レール上に移動させて取出し、機外レール上に配置した新たな下ロールアセンブリーを機内レール側に移動させてハウジング内に搬入している。そして、圧延時には、ロール昇降手段の昇降部を下ロールチョックに当接させて下ロールを持上げて支持すると共に、機内レールを下降させロール組替用車輪と機内レールとの間に隙間を設けている。
【0005】
これによって、ロール組替用車輪及び機内レールに加わる荷重を取除くことが可能になるが、ロール昇降手段の外側に機内レールが配置されるため、機内レールはロール昇降手段の昇降部が通過するのに必要な間隔を設けて配置する必要があり、機内レールの間隔に合わせて下ロールチョックの幅が決まるため下ロールチョックをコンパクト化できず下ロールチョックの重量が増加するという問題があり、一方、ハウジングは機内レールを外側から囲むように配置されるため、ハウジングもコンパクト化できずハウジングの重量が増加するという問題がある。また、機内レールを昇降させるレール昇降手段(例えば、昇降用油圧シリンダ)が必要となるため構造が複雑になりコストが増加しメンテナンス性が低下するという問題がある。更に、ハウジングに設けた機内レールの昇降用摺動部(昇降用ガイド部)に対しては水及びスケール対策が必要になり、構造が更に複雑になりコストが更に増加すると共に、メンテナンスの負担が増加するという問題が生じる。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、ロール組替え機能を備えたコンパクトで構造が簡単な圧延機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的に沿う第1の発明に係る圧延機は、ロールの両側にそれぞれ設けられたチョックを、該ロールと共に昇降させる圧上油圧シリンダを下位置に備え、それぞれ左右に車輪が取付けられた前記チョックを、対となるレールに沿って該圧延機のワーク側に移動させ、該圧延機のハウジング内外に搬入及び取出しが可能となった圧延機において、
それぞれの前記圧上油圧シリンダのヘッドを上にし、前記レールの一部を前記圧上油圧シリンダのヘッドの前後両側に配置し、下降位置にある前記ヘッドに設けた前記レール(の一部)を該レールの他部に連接させ、それぞれの前記チョックの左右に設けられた前記車輪と、該チョックを押し上げ時の前記圧上油圧シリンダのヘッドに設けられた前記レールの一部との間に隙間を有する。
【0008】
前記目的に沿う第2の発明に係る圧延機は、ロールの両側にそれぞれ設けられたチョックを載置する台車を、該チョック及び該ロールと共に昇降させる圧上油圧シリンダを下位置に備え、前記台車を対となるレールに沿って該圧延機のワーク側に移動させて、前記チョックを該圧延機のハウジング内外に搬入及び取出しが可能となった圧延機において、
それぞれの前記圧上油圧シリンダのヘッドを上にし、前記レールの一部を前記圧上油圧シリンダのヘッドの前後両側に配置し、下降位置にある前記ヘッドに設けた前記レール(の一部)を該レールの他部に連接させ、前記台車の(チョック載置部の)左右に設けられた車輪と、該台車を押し上げ時の前記圧上油圧シリンダのヘッドに設けられた前記レールの一部との間に隙間を有する。
【0009】
第1、第2の発明に係る圧延機において、前記レールの他部は固定配置することができる。
【発明の効果】
【0010】
第1、第2の発明に係る圧延機においては、チョックを昇降する圧上油圧シリンダのヘッドの前後両側にレールの一部を配置し、圧上油圧シリンダのヘッド位置を調整してレールの一部をレールの他部に連接させるので、レールの間隔を狭くすることができる。その結果、レール間隔で決まるチョックの幅を小さくできチョックのコンパクト化が可能になり、チョックの重量が低減しコストも低減できる。そして、レールを外側から囲むように配置するハウジングの幅も小さくできコンパクト化が可能になり、ハウジングの重量が低減しコストも低減できる。
また、レールをハウジング内で昇降するレールの昇降装置が不要なので、製作コストの低減が可能になると共に、圧延機の構造が簡単になり、メンテナンス性を向上させることができる。
【0011】
第1、第2の発明に係る圧延機において、レールの他部を固定配置する場合、レールの他部のレール昇降用摺動部がハウジング内に存在せず、また、レールの一部はヘッドに配置されるため、レールの一部のレール昇降用摺動部も存在せず、これらのレール昇降用摺動部に対する水及びスケール対策用の機構が不要になって、コスト低減を更に図ることができると共に、メンテナンス性も良好になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る圧延機のハウジング内に設けられたレールの状態を示す平面図である。
【図2】同圧延機の圧延時における下ロールの状態を示す側面図である。
【図3】(A)は同圧延機の圧延時におけるチョック、レール、及びヘッドの高さ位置関係を示す説明図、(B)は同圧延機の組替え時におけるチョック、レール、及びヘッドの高さ位置関係を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る圧延機において、ロールの両側にそれぞれ設けられたチョックを載置する台車の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る圧延機10は、下ロール11の両側にそれぞれ設けられたチョック12、13を、下ロール11と共に昇降させる圧上油圧シリンダ14、15を下位置に備え、左右の前後に車輪16、17、18、19が取付けられたチョック12及び左右の前後に車輪20、21、22、23が取付けられたチョック13を、対となるレール24、25に沿って圧延機10のワーク側に移動させ、下ロール11を圧延機10のハウジング26内外に搬入及び取出しが可能となっている。ここで、ワーク側とは、ハウジング26を間にして、圧延機10のロール(図示しない上ロール及び下ロール11)を回転させる図示しない駆動源が配置されているドライブ側と反対側を指す。すなわち、圧延材の流れ(次工程への搬送方向)に向かって、ラインセンターから見てワーク側を左、ドライブ側を右とする。また、圧延材の流れの上流側を前、下流側を後とする。
【0014】
そして、圧上油圧シリンダ14のヘッド27を上にし、圧上油圧シリンダ14のヘッド27上の前後両側にレール24、25の一部である昇降レール24a、25aを配置し、圧上油圧シリンダ15のヘッド27を上にし、圧上油圧シリンダ15のヘッド27上の前後両側にレール24、25の一部である昇降レール24b、25bを配置する。そして、圧上油圧シリンダ14、15の下降位置、例えば、圧上油圧シリンダ14、15の下限位置にあるヘッド27に設けられている昇降レール24a、24b、25a、25bを、ハウジング26に固定配置されているレール24、25の他部である固定レール24c、25c、24d、25d、24e、25eに連接させ、チョック12の左右の前後にそれぞれ設けられた車輪16、17、18、19と、チョック12の押し上げ時の圧上油圧シリンダ14のヘッド27に設けられた昇降レール24a、25aの両端との間に隙間δが設けられ、チョック13の左右の前後にそれぞれ設けられた車輪20、21、22、23と、チョック13の押し上げ時の圧上油圧シリンダ15のヘッド27に設けられた昇降レール24b、25bの両端との間に隙間δが設けられている。
【0015】
ここで、対となるレール24、25間の幅は、チョック12、13の前後にそれぞれ取付けられた車輪16(17、20、21)と車輪18(19、22、23)の幅に合わせて調整され、ハウジング26内に収容される下ロール11の軸方向に平行に配設される。昇降レール24a、25a、24b、25bの長さLは、チョック12、13の左右に取付けられた車輪16、17間の距離(ピッチ)Wより短い。
【0016】
また、固定レール24cは昇降レール24aの車輪16側に配設される部分、固定レール25cは昇降レール25aの車輪18側に配設される部分、固定レール24dは昇降レール24aと昇降レール24bの間に配設される部分、固定レール25dは昇降レール25aと昇降レール25bの間に配設される部分、固定レール24eは昇降レール24bの車輪21側に配設される部分、固定レール25eは昇降レール25bの車輪23側に配設される部分である。そして、固定レール24c、24d、24eはレール固定台28を介して、固定レール25c、25d、25eはレール固定台29を介してハウジング26に固定されている。
【0017】
ハウジング26は、ハウジング26内の組込み位置まで搬入された下ロール11のチョック12、13をそれぞれ外側から取囲むように立設された枠体30、31を有し、圧上油圧シリンダ14、15は、枠体30、31の下部にそれぞれ形成された空間部にヘッド27を上にして挿入され、圧上油圧シリンダ14、15のロッド32を枠体30、31の下部側に固定している。
【0018】
そして、圧上油圧シリンダ14、15のロッド32を縮めてヘッド27を下限位置まで下げた際に、昇降レール24a、24bは固定レール24c、24d、24eに連接し一体化してレール24が形成され、昇降レール25a、25bは固定レール25c、25d、25eに連接し一体化してレール25が形成される。ここで、チョック12、13に設けられた車輪16〜19、20〜23をレール24、25に当接させて下ロール11をレール24、25上に載置した場合、ヘッド27の中央部に設けられヘッド27の一部を構成する当接金物33とチョック12、13(チョック12、13下面)との間に隙間σ(図3参照)が形成される。
【0019】
また、下ロール11をハウジング26内の組込み位置まで搬入して、圧上油圧シリンダ14、15のロッド32を伸ばしてヘッド27をチョック12、13に当接させチョック12、13を押し上げた際に、昇降レール24a、25a、24b、25bの長さLは、チョック12の左右に取付けられた車輪16(18)と車輪17(19)間の距離、チョック13の左右に取付けられた車輪20(22)と車輪21(23)間の距離である長さWより短いので、すなわち、車輪16(18)と車輪17(19)、車輪20(22)と車輪21(23)は昇降レール24a、25a、24b、25bを長手方向に跨ぐように配置されているので、車輪16〜23と昇降レール24a、25a、24b、25bの両端との間に隙間δを形成することができる。更に、ヘッド27でチョック12、13を押し上げた際に、チョック12に設けられた車輪16〜20と固定レール24c、25c、24d、25dとの間、チョック13に設けられた車輪21〜23と固定レール24d、25d、24e、25eとの間にそれぞれ隙間εを形成することができる。
【0020】
続いて、本発明の第1の実施の形態に係る圧延機10の作用について説明する。ここで、圧延機10におけるチョック12、13の作用は同一なので、チョック12について述べる。
図3(B)に示すように、圧上油圧シリンダ14のヘッド27を下降させて、チョック12に設けられた車輪16、17、18、19をレール24、25に当接させて下ロール11をレール24、25上に載置した場合、ヘッド27に設けた当接金物33とチョック12の下面との間に隙間σが形成されるので、ハウジング26外のワーク側に固定レール24c、25cにそれぞれ連接する機外レール(図示せず)を配置すると、ハウジング26内の下ロール11(図2に示す下ロール11とチョック12、13が一体化した下ロールアセンブリー34)を、ハウジング26内のレール24、25上から機外レール上(ハウジング26外)へ移動させることができる。これにより、下ロールアセンブリー34をハウジング26外に取出すことができる。また、機外レール上に載置した下ロールアセンブリー34を、車輪16、17、18、19を介してレール24、25上へ移動させることにより、ハウジング26内に搬入することができる。
【0021】
ハウジング26内のレール24、25上に移動させた下ロールアセンブリー34に対して、圧上油圧シリンダ14のヘッド27を上昇させて当接金物33でチョック12を押し上げた際に、車輪16〜19と昇降レール24a、25aの両端との間に隙間δが形成され、更に、チョック12に設けられた車輪16〜19と固定レール24c、25c、24d、25dとの間にそれぞれ隙間εが形成される。隙間δが形成されることにより、ヘッド27を昇降させた際に車輪16〜19と昇降レール24a、25aとの干渉が防止され、チョック12の高さ位置(下ロール11の高さ位置)を調整して圧延を行うことができる。また、車輪16〜19と固定レール24c、25c、24d、25d、24dとの間には隙間εが形成されているので、圧延時において車輪16〜19に圧延反力が作用するのを防止でき、車輪16〜19や固定レール24c、25c、24d、25dの磨耗や折損を防止できる。
【0022】
ここで、チョック12を昇降する圧上油圧シリンダ14のヘッド27の前後両側に昇降レール24a、25aを配置し、圧上油圧シリンダ14のヘッド27の位置を調整して昇降レール24a、25aを固定レール24c、25c、24d、25dに連接させて、圧上油圧シリンダ14の外側ではなく、圧上油圧シリンダ14のヘッド27上に昇降レール24a、25aが配置されるので、レール24、25の間隔を狭くすることができ、レール24、25の間隔で決まるチョック12の幅を小さくできチョック12のコンパクト化が可能になり、チョック12の重量を低減でき、レール24、25を外側から囲むように配置するハウジング26の幅も小さくできコンパクト化が可能になり、ハウジング26の重量も低減できる。また、レール24、25をハウジング26内で昇降するレールの昇降装置が不要なので、圧延機10の構造が簡単になり、メンテナンス性を向上させることができる。
【0023】
そして、レールの他部(固定レール24c、25c、24d、25d)は固定配置されているので、レール昇降用摺動部がハウジング26内に存在せず、また、昇降レール24a、25aはヘッド27に配置されるため、昇降レール24a、25aを昇降する際に使用するレール昇降用摺動部も存在しない。このため、従来の圧延機のように、レール昇降用摺動部に対する水及びスケール対策用の機構を設けることが不要になって、圧延機10の構造が簡単になり、メンテナンス性も良好になる。
【0024】
図4に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る圧延機35は、下ロール36の両側にそれぞれ設けられたチョック37、38が台車39に載置されていることを除いて、第1の実施の形態に係る圧延機10と同一の構成とすることができる。そして、台車39において、チョック37を支持する第1の載置部(チョック載置部)40の左右の前後には、第1の実施の形態の圧延機10のチョック12の左右の前後にそれぞれ設けられる車輪16、17、18、19を設けることができ、チョック38を支持する第2の載置部(チョック載置部)41の左右の前後には、第1の実施の形態の圧延機10のチョック13の左右の前後にそれぞれ設けられた車輪20、21、22、23を設けることができる。このため、圧延機35の詳細な説明は省略する。
また、第2の実施の形態に係る圧延機35の作用も、第1の実施の形態に係る圧延機10の作用と同一なので、説明は省略する。
【0025】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
【符号の説明】
【0026】
10:圧延機、11:下ロール、12、13:チョック、14、15:圧上油圧シリンダ、16〜23:車輪、24:レール、24a、24b:昇降レール、24c、24d、24e:固定レール、25:レール、25a、25b:昇降レール、25c、25d、25e:固定レール、26:ハウジング、27:ヘッド、28、29:レール固定台、30、31:枠体、32:ロッド、33:当接金物、34:下ロールアセンブリー、35:圧延機、36:下ロール、37、38:チョック、39:台車、40:第1の載置部、41:第2の載置部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロールの両側にそれぞれ設けられたチョックを、該ロールと共に昇降させる圧上油圧シリンダを下位置に備え、それぞれ左右に車輪が取付けられた前記チョックを、対となるレールに沿って該圧延機のワーク側に移動させ、該圧延機のハウジング内外に搬入及び取出しが可能となった圧延機において、
それぞれの前記圧上油圧シリンダのヘッドを上にし、前記レールの一部を前記圧上油圧シリンダのヘッドの前後両側に配置し、下降位置にある前記ヘッドに設けた前記レールを該レールの他部に連接させ、それぞれの前記チョックの左右に設けられた前記車輪と、該チョックを押し上げ時の前記圧上油圧シリンダのヘッドに設けられた前記レールの一部との間に隙間を有することを特徴とする圧延機。
【請求項2】
ロールの両側にそれぞれ設けられたチョックを載置する台車を、該チョック及び該ロールと共に昇降させる圧上油圧シリンダを下位置に備え、前記台車を対となるレールに沿って該圧延機のワーク側に移動させて、前記チョックを該圧延機のハウジング内外に搬入及び取出しが可能となった圧延機において、
それぞれの前記圧上油圧シリンダのヘッドを上にし、前記レールの一部を前記圧上油圧シリンダのヘッドの前後両側に配置し、下降位置にある前記ヘッドに設けた前記レールを該レールの他部に連接させ、前記台車の左右に設けられた車輪と、該台車を押し上げ時の前記圧上油圧シリンダのヘッドに設けられた前記レールの一部との間に隙間を有することを特徴とする圧延機。
【請求項3】
請求項1及び2のいずれか1項に記載の圧延機において、前記レールの他部は固定配置されていることを特徴とする圧延機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−214391(P2010−214391A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61548(P2009−61548)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(306022513)新日鉄エンジニアリング株式会社 (897)
【出願人】(390022873)日鐵プラント設計株式会社 (275)