説明

圧着用プライヤ

【課題】圧着顎に対し、ハンドルレバーに加えられる力に対し、新しい移送又は伝達機構を有する圧着用プライヤを提供する。
【解決手段】2つの手で操作されるハンドレバー2、3、2つの圧着顎23、24、前記ハンドレバーの移動と前記圧着顎の移動を結合する移送機構及び前記圧着顎間に導入される加工品のため、前記ハンドルレバー上で独立し、操作されるために設計され、かつ配置される閉止機構を備える圧着用プライヤを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般に加工品、特にホルダ、接触部品、接続金具、導管又はパイプ、ケーブルラグ等を手で圧着するための圧着用プライヤに関する。
【背景技術】
【0002】
ハンドレバーと圧着顎間の力に対し、異なる伝達機構を備える複数の圧着用プライヤが多くの異なる実施例で存在する。このような圧着用プライヤの設計は使用者によりハンドレバーに加えられる限られた力で大きな圧着力を生成する必要性に依存する。更に圧着用プライヤは、楽に、かつ経済的に使用できるべきである。
【0003】
加工品を手で圧着するための圧着用プライヤは、本出願人の米国特許番号US6、474、130B2に対応するドイツ特許番号DE199、63、097C1で知られる。これらの圧着用プライヤは2つの手動操作ハンドレバーを備える。ハンドレバーの移動と、ハンドレバーに加えられる力は適切な伝達比を有する伝達機構により移送される。
【0004】
米国特許番号US3、101、017Aに対応するドイツ特許出願DE1、275、490Aは、2つのハンドレバーを有するトングを開示し、ここではハンドレバーの旋回移動によりカムディスクの旋回移動が起こる。カムディスクはトング顎と結合するトグルレバーを作動させる。つめによりカムディスクの移動は複数圧着ステップの最後で固定される。
〔関連出願への相互参照〕
【0005】
この出願は2008年1月22日出願の名称“プレスザンゲ”の同時係属ドイツ特許出願番号DE10、2008、005、472.0に対する優先権を主張する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許番号US6、474、130B2
【特許文献2】ドイツ特許番号DE199、63、097C1
【特許文献3】米国特許番号US3、101、017A
【特許文献4】ドイツ特許出願DE1、275、490A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明の目的は、圧着顎に対し、ハンドレバーに加えられる力に対し、新しい移送又は伝達機構を有する圧着用プライヤを提供することである。
【0008】
更に、この発明の目的は、異なる使用条件で圧着顎の改良された作動の新しい圧着用プライヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明によると、圧着用プライヤはハンドレバーを介して作動されるだけではない。圧着用プライヤは、加工品が圧着顎間に導入される状態で、ハンドレバー上で独立して作動される閉止機構を備える。閉止機構の手動操作により、圧着顎は部分移動を介して開放状態から、更なる閉止された開始状態へ移動可能である。開始状態では、加工品と圧着顎(又は圧着顎により保持される金型)間には、なお小さいギャップが存在することができる。しかし、閉止機構の手動操作が加工品と開放状態で存在する圧着顎間のギャップを閉止し、これにより開止状態で圧着顎は加工品と接触することも可能である。従って閉止機構は、加工品に如何なる圧着力も加えることなく、部分移動を起こすことが可能である。しかし、閉止機構により起こる移動に対して、第1圧着力が加工品に加えられることも可能である。
【0010】
圧着顎の開始状態は、加工品を圧着顎内に設置した状態で、圧着用プライヤの安定した作動状態を確立する。これは開始状態では、圧着顎が開放状態へ戻ることを防止する事実による。従って圧着顎及び加工品は遊びの有無に拘らず接続を確立し、これにより閉止機構により起こる閉止移動の最後で圧着用プライヤを片手か両手で持って、圧着用プライヤと加工品を保持することが可能である。
【0011】
ハンドレバーの移動により開始状態から開始して、圧着顎の更なる部分移動が可能である。本発明によるプライヤに関して、圧着顎の第1部分移動は閉止機構により起こるのに対して、圧着顎の第2部分移動はハンドレバーにより起こる。
【0012】
本発明の更なる実施例によると、ハンドレバーと圧着顎間の移送又は伝達機構は、ハンドレバーに使用者により加えられる力の移送のための閉止機構の伝達比より大きい伝達比を有する。異なる伝達比のこのような設計は、圧着力なしで、又は僅かな圧着力で、閉止機構の作動要素の僅かな移動により圧着顎と加工品間のギャップを突破するための圧着顎の大きな移動に至らしめる、第1部分移動の効率的な実施のために利用される。他方、実際の圧着工程のための、又は圧着力が増加する圧着工程の最終段階のための第2部分移動に対する移送又は伝達機構を設計することができる。
【0013】
閉止機構作動の最後に到達する開始状態は、開始状態で圧着顎の単一画定相対位置に至るプライヤの構造設計により固定される。この実施例では、開放状態と開始状態間の単一所定長の部分移動が発生する。しかし、本発明によると、閉止機構は、例えば加工品の寸法によって異なる開始状態を得るために利用される。この異なる開始状態は複数の段階で予め決定され、これにより開放状態と開始状態間の部分移動量は圧着用プライヤで加工される加工品の寸法又は材料により、段階的に変化する。開始状態での顎の閉止角又は距離の決定のため、圧着用プライヤは調節手段を有する。更に圧着用プライヤに設置される加工品の寸法へ開始状態を自動的に適用することが可能である。閉止機構を介して達成できる無段階の連続した開始状態も可能である。一実施例によると、開始状態に向かう部分移動は圧着顎が加工品周辺に接触し、又は第1部分移動の間に加えられる圧着力が所定の力レベルを超える瞬間に自動的に停止する。
【0014】
複数の異なる開始状態は、異なる構造による閉止機構により提供される。一実施例によると、開始状態を限定する調節可能な停止要素が存在する。開始状態を保障する非常に簡単で効率的な方法は閉止機構の一部として使用される、固定機構、休止機構、又はラチェット機構(以下“ラチェット機構”)の使用で可能となる。この実施例に関して、複数のラチェットレベルを開放状態から開始状態への部分移動の間に通過する。これらのラチェットステップは閉止移動中に一旦到着した位置は開放方向には残存しないことを保証する。加工品の外周と圧着顎の接触のため開始状態に到達する。この位置はラチェット機構を介して開放方向に固定される。ラチェット機構の隣接するラチェットステップ間の距離が好ましい開始状態を決定することも可能である。このラチェット機構に関して、圧着顎と加工品間には少し遊びが存在するのに対して、閉止機構により加えられる力は閉止方向での次の圧着ステップへの到達には十分でない。
【0015】
本発明による圧着用プライヤにおいて、いかなる既知の移送又は伝達機構も使用される。本発明の概念は、閉止のための旋回移動を実施する圧着顎上、又は並進相対移動で閉止される圧着顎上で独立した圧着用プライヤに組み込まれる。
【0016】
本発明の別の実施例は移送又は伝達機構に焦点を合わせる。本発明はトグルレバージョイントを介して互いに結合される2つのトグルレバーを備える移送機構の構築を示唆する。トグルレバージョイントと結合する端部領域の反対側に設置されるトグルレバーの端部領域は、夫々圧着顎と旋回可能に結合される。このような実施例に関して、圧着顎の旋回移動は閉止移動中のトグルレバー移動と同時に発生する。
【0017】
圧着顎作動、即ち圧着顎の閉止移動はカムディスクを必要とする。カムディスクの輪郭に応じて、カムディスクの移動はトグルレバージョイントを変位させ、圧着顎の閉止移動を起こす。本発明のこの実施例は、トグルレバー機構の使用は大きな圧着力を生成するのに有利であるという発見に拠る。物理的及び動力学的特性のため、トグルレバーは使用者により加えられる力に対して、良好な伝達を確立する。更に、この実施例は力の伝達にカムディスクを使用し、ここでカムディスクの外側輪郭に応じて、圧着顎が接近するその経路への力の更なる増加が提供される。従って、トグルレバー機構とカムディスクの結合により“二重伝達系”が構築される。この出願に示される実施例によると、トグルレバーと結合する圧着顎は、閉止移動中にトグルレバー作動を介して旋回する。しかし、トグルレバーと結合する圧着顎は、並進閉止移動を提供するため並進移動を実施することも可能であり、例えばUS5、758、729及びUS5、735、353に開示される移送機構を参照されたし。少なくとも1つの圧着顎のこのような並進移動を備える移送機構もこの発明に含まれる。
【0018】
本発明の別の実施例によると、カムディスクはラチェット機構と結合され、これによりカムディスクの回転移動中に、ラチェット機構の異なるラチェット位置を通過する。この移動中、移動の到着ステップは複数のラチェットステップにより確保される。
【0019】
更に、本発明はねじりモーメントの移送に対してカムディスクと作動要素の結合を示唆し、ここでは作動要素は圧着用プライヤ周辺、又は圧着用プライヤヘッドに設置される。作動要素は圧着用プライヤの閉止機構を作動させるのに役立つ。作動要素は作動レバー、車輪、ディスク等により構築され、ここで作動要素の回転は、直接、又は更なる伝達のための付加的伝達系の使用の下で、カムディスクの移動を起こす。作動ねじりモーメントとして作動要素に手動で加えられる力の増加は、作動要素の有効直径又はトルクレバーを選択することにより提供される。しかし、作動要素は他の寸法でよく、作動移動のための自由度を有する。
【0020】
一般に、圧着用プライヤの記述した開放状態は、圧着顎間の互いに最も離れた状態になることが可能である。しかし、本発明の変形によると、この安定した開放状態から負荷状態へ圧着顎を更に開放することが可能である。負荷状態で、加工品を圧着顎間へ導入することが可能であり、又は単純化されている。圧着顎は手動作動により負荷状態に移動する。この実施例は以下の例に基づき説明されるべきである。加工品が中空円筒形要素の場合(接続金具又は導管又はパイプとして)、圧着顎は負荷状態に開放され、これにより圧着顎は、加工品の断面寸法より大きい開口を備える小さいトング又はマウスを形成する。従って、加工品の長手方向に対して横向きに加工品を圧着顎により構築されるマウスへ導入することが可能である。上記手順でマウスへ導入される加工品に対して、圧着顎は負荷状態から開放状態へ移送される。開放状態で、圧着顎間に構築されるマウスは、加工品の長手方向に対して横向きの加工品をマウスを通して除去することがもはや可能でない量にまで閉止している。従って、圧着用プライヤの極端な使用に対して使用者は加工品を手から取り出し、次に加工品は開放状態の圧着用プライヤにより(隙間がある状態で)保持される。更に、負荷状態の提供で、開放状態のみを有する圧着用プライヤを使用する場合より、より大きい寸法の加工品を圧着することが可能である。
【0021】
本発明の別の実施例によると、負荷状態では、圧着顎は開放状態に対してバネ要素によりバイアスをかけられる。従って、加工品を圧着用プライヤへ導入した後、及び負荷状態にある圧着顎の手動作動を除去した後、バネ要素は圧着顎を開放状態に自動的に戻す。
【0022】
負荷状態と開放状態間の圧着顎の移動はハンドレバーの相対移動と関連する。しかし望ましくないハンドレバーのこのような相対移動の場合、ハンドレバーと圧着顎間の移送又は伝達機構におけるいくらかの遊び又はギャップを提供することが有利である。この遊び又はギャップは負荷状態と開放状態間の圧着顎の移動中に使用される。圧着顎の移動の分離のための付加的な自由度及び負荷状態と開放状態間の移動のためのハンドレバーを提供することも可能である。
【0023】
本発明の別の実施例は、負荷状態と開放状態間の圧着顎の移動中に、トグルレバージョイントはカムディスクに対して移動する。特に、負荷状態と開放状態間の移動中に、カムディスクの輪郭はトグルレバージョイントの回転軸の移動軸に沿った方向に概ね向いている。この移動中に通過する領域で、カムディスクはトグルレバージョイントに対する停止要素又は限定要素を持たない。トグルレバージョイントはカムディスク輪郭に沿ってスライドする一方、トグルレバージョイントはカムディスクの外郭から分離することも可能である。
【0024】
更に、この発明は、開放状態よりも更に自動的に閉じようとする圧着顎の移動を回避する停止要素の提供を示唆する。閉止移動を手動で導入するには、この停止要素は突破されなければならない。これは停止要素を除去、回転又は折り曲げることにより行われる。本発明の別の実施例によると、停止要素はハンドレバーの第1作動で自動的に除去される開放状態における停止要素と接触する対抗要素又は作動要素により突破される。
【0025】
更に、加工品に対して圧着顎にバイアスをかけるバネ要素を設けることができる。バネ要素は少なくとも1つの圧着顎と直接結合する。しかし、バネ要素は間接的に圧着顎にバイアスをかけることも可能である。例えば、バネ要素は移送又は伝達機構にバイアスをかけてもよい。上記停止要素は開放状態を固定する場合、開放状態ではバネ要素は無効である。しかし停止要素を突破することにより、バネ要素に遊びを自動的に与え、ここでバネ要素により圧着用プライヤが圧着顎間の加工品を自動的に把持するようになる。従って、加工品は圧着顎内に固定され、これにより加工品をもう一方の手で把持することなく、一方の手だけで更に作業をすることも可能になる。このタイプの圧着用プライヤは、通常600〜900mmの全長を有する一方、この発明は、400mmより短い全長の、特に350又は300mmより短い圧着用プライヤの構築を示唆する。短い寸法のこのような圧着用プライヤは、例えばエアコン装置の導管又はパイプ又は接続金具などの小空間の加工品の圧着にも使用される。
【0026】
本発明の別の実施例によると、任意長さ、又は400mm、特に350mm又は300mmより短い長さの圧着用プライヤは20、000N、特に25、000N、30、000N、40、000N、50、000N又は60、000Nより大きい圧着力を手動で生成することに適する。
【0027】
この発明は強制固定機構の提供も示唆する。“強制固定機構”は少なくとも圧着用プライヤの部分移動に対して閉止移動を実施するが、到達した圧着ステップを固定する可能性を提供する固定装置であり、これにより、圧着顎は、ハンドレバー及び/又は操作要素に加えられる力を除去する場合も、その到達位置に留まる。更に、この強制固定機構は、圧着用プライヤの画定端状態と関連する所定最終圧着ステップに到達する前に、圧着用プライヤを再開放することができないことを保証する。この端状態に到達する前に圧着用プライヤを開放することは、非常開放装置を作動することにより、非常状態においてのみ可能である。適切な強制固定機構に対する例は、DE101、40、270B4、US5、187、968、US6、026、671、US5、913、933、DE198、34、859C2、DE197、09、639A1及びUS6、286、358から取られる。
【0028】
圧着用プライヤは固定機構が備えられることも可能である。この“固定機構”は圧着顎の相対位置又は方向を少しも移動させることなく、ハンドレバーの相対位置又は方向を変化させるために利用される機構である。固定機構の使用により、圧着顎の全体的閉止移動は、ハンドレバーの同一相対移動で複数の部分閉止移動に分割される。この固定機構の一例はUS7,155,954から取られる。
【0029】
この発明に属する1つのオプションとして、本発明の圧着用プライヤの利用の下での加工品の圧着工程は、10、特に15又は20以上の強制固定機構により固定される圧着ステップを備える。
【0030】
この発明の他の特徴と利点は、以下の図面及び詳細記述を調査することで当業者には明らかになるだろう。このような付加的特徴と利点は、全て、請求項により規定されるように、この発明の範囲内の明細書に含まれることを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明は以下の図面に関してよりよく理解することができる。図面の要素は必ずしも均一縮尺でなく、代わりにこの発明の原理を明瞭に示す点が強調される。図面で、類似の参照番号はいくつかの図面を通して対応する部品を示す。
【0032】
【図1】本発明による圧着用プライヤの内部要素を示す上面図である。
【図2】図1による圧着用プライヤの側面図である。(完成された組み立て状態)
【図3】図1と2によるプライヤ部品の三次元図を示す。
【図4】図1〜3によるプライヤの開放状態における上面図である。
【図5】図1〜4による圧着用プライヤの閉止状態における図面である。
【図6】図1〜5による本発明の圧着用プライヤの部品の拡大三次元図を示す。
【図7】図1〜6による圧着用プライヤに適したカムディスクを示す。
【図8】図1〜6による圧着用プライヤで使用される固定的に接続される支持プレートを備えるハンドレバーを示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
さて図面をより詳細に参照して、図1は2つのハンドレバー2、3を有する圧着用プライヤ1を示す。ハンドレバー2は支持プレート4と固定的に接続される。支持プレート4は圧着用プライヤ1の更なる要素を固定し、又は旋回可能に支持するために使用される。作動装置5は支持プレート4と旋回可能に結合される。作動要素5には、ピニオンギヤー6、カムディスク7、及びピニオンギヤー8が重ねて設置され、旋回ボルト9により固定的に結合される。旋回ボルト9は図1による図平面に直交する方向を向く。旋回ボルト9はその長手方向軸に沿って回転自由度を備える支持プレート4と結合する。この旋回自由度は支持プレート4の貫通孔、及び反対側に設置されるが図1には示されていない別の支持プレート10の対応する貫通孔により提供される。
【0034】
図2に見られるように、旋回ボルト9は支持プレート4、10の反対側へ突出する。1つの端部領域で、旋回ボルトはナット11により固定される。対向する端部領域で、旋回ボルトは作動要素12、ここでは作動ディスク、と固定的に結合される。ナット11と支持プレート4、及び/又は作動要素12と支持プレート10の間に、ナイロンからできたディスク13が介在する。誘発された摩擦とディスク13に作用する正常な力により、差動装置5の一部である作動要素12、旋回ボルト9、ピニオン6、8、カムディスク7、及びナット11を回転させるのに必要なねじりモーメント又は力が決まる。
【0035】
ハンドレバー3は支持プレート14と固定的に接続される。ハンドレバー3は旋回ボルト9、支持プレート4、及びハンドレバー2を備える支持プレート14と旋回可能に結合するための貫通孔を備える。支持プレート4と支持プレート14は両方共穴に固定的に収納されるピン15、16を備える。これらのピン15、16はバネ17の1つの底部を吊るすために使用される。ピン15、16の位置はバネ17の張力とバネの力により、ハンドレバー2、3が使用者により加えられる力なしに広がるようになる。互いに向かってハンドレバーの関係する移動で使用者により加えられる力によりバネ17のバイアスが増加する。
【0036】
支持プレート14のハンドレバー3への遷移領域で、支持プレート14は、図4の図平面に垂直な軸の周りで旋回する静止レバー18を保持する。静止レバー18はピニオン8の外周へ伸び、ピニオン8の外周に対して捻りバネ要素(図示なし)により押し付けられる。図4に示す位置で、静止レバー18はピニオン8の概ね接線方向を向く。図示の実施例で、静止レバー18は支持プレート14と旋回可能に結合する旋回ボルト19と固定的に接続される。旋回ボルト19は支持プレート10の外に設置される操作エリア20を備える。操作エリア20の図4における時計方向への操作により、旋回ボルト19の旋回移動が発生し、静止レバー18が捻りバネ要素にバイアスをかけ、静止レバー18とピニオン8の間の固定接続を開放するため、静止レバー18をピニオン8から遠ざける。図4に示す実施例に関して、作動エリア20はネジ回し用のスリットである。使用者による作動エリア20の手動操作なしに、静止レバー18は図4に示す位置へ戻る。この位置で、静止レバー18はピニオン8の外周と接触する。
【0037】
ピニオン8は、以下のように静止レバー18の前面と連携するその外周に歯21を有する。
【0038】
―静止又は固定位置で、静止レバー18の先端又は前面は隣接する歯の間の空間へ侵入する。この積極的固定はピニオン8と作動装置全体5の一方向への回転を固定させる。
【0039】
―しかし、ハンドレバー2に対するハンドレバー3の旋回移動のための静止レバー18の先端又は前面は隣接する歯の歯側面と接触する。従って、ハンドレバー3へ使用者により加えられる力は旋回ボルト19を介して伝達され、歯側面に対する静止レバー18内の長手方向の力により、ピニオン8が旋回移動し、これにより作動装置5全体が反時計方向へ旋回する。
【0040】
―ハンドレバー2から離れるハンドレバー3の手動旋回移動(又はバネ17により作動するこの移動)により、静止レバーが歯21に沿って図4により底部上を時計方向にスライドし、1本又は複数本の歯を通過する。最後に静止レバーが反対方向への回転に対して固定位置を形成する他の歯の間の空間へ進入する。
【0041】
従って、複数の部分移動又はステップで、ハンドレバー2、3の連続した開閉に基づき、作動装置5の回転が起こる。ハンドレバー2、3を旋回で離すと共に、及び静止レバー18の時計方向への移動と共に起こる作動装置5の逆移動は例えば摩擦決定ディスク13の使用の下で、作動装置と支持プレート4、10の間の摩擦により回避される。
【0042】
旋回ボルト22は支持プレート4、10の同軸穴内に収納される。旋回ボルト22は旋回ボルト22の長手方向軸により決定される軸回りの旋回移動を可能にする2つの圧着顎23、24を支持するために使用される。この旋回軸は図4の図平面に直行する方向を有する。第1の近似における圧着顎23、24は、その上面図でT‐型として記述される。旋回ボルト22で形成される旋回ジョイント25は、横方向脚と反対のTの長手方向脚の端部領域に設置される。圧着顎23、24の端部領域は旋回ジョイント25で重なる。圧着顎23、24のTの横方向脚の外端部は加工品の成形に使用される半金型のための概ね半円型のハウジング26、27を有する。半金型はハウジング26、27に収納され、その中に固定され、一般に知られた方法で開放され、及び/又は2つの作動要素28、29の手動操作により圧着顎23、24から外される。外側限界30、31は一種の“マウス”32を形成し、ここでマウス32の開放幅は圧着顎23、24の閉止移動と共に減少する。加工品は圧着顎23、24間に、又はマウス32を介して半金型間に、導入される。限界30、31に対向して設置される圧着顎23、24のTの横方向脚の端部領域は旋回ジョイント33、34を介してトグルレバー35、36の端部領域と旋回可能に結合される。トグルレバー35、36はトグルレバージョイント37を介してその終端領域で旋回可能に結合される。図示した実施例に関して、旋回ジョイント33、34及びトグルレバージョイント37は図4による図平面に直交方向のベアリングボルトで構築される。ベアリングボルトは関係する要素の対応する穴へ収納される。引張りバネ38の1つの底部は支持プレート4、10により支持される一方で、もう一方の底部は関係するトグルレバー35、36、又はトグルレバージョイント37により支持される。引張りバネ38は予め負荷をかけられ、引張り力がその同軸方向に対しトグルレバー35、36にバイアスをかけるような方向を有する。このバイアスは引張り力38が圧着顎23、24を閉止方向へ押圧することを意味する。カムディスク7の平面に設置されるローラ39はトグルレバージョイント37と回転可能に結合される。
【0043】
作動装置5の旋回移動中、ローラ39はカムディスク7の輪郭40に沿って回転する。輪郭40の変化に応じて、トグルレバージョイント37は変位し、即ち旋回ボルト9からの輪郭40の距離の増加により旋回ボルト22に対し、トグルレバージョイント37が変位する。カムディスク7の輪郭40は“スパイラル型”圧着領域41を備える。圧着領域41で作動装置5の連続回転は、カムディスク7の回転軸から輪郭40とローラ39間の接触領域の距離を絶えず減少させる。ローラ39が圧着領域41の端部へ接近する場合に、閉止状態42に到達する。カムディスク7の更なる回転のため、カムディスク7の輪郭40はローラ39との接触から脱出するが、これは残りの自由領域43によるためである。従って閉止状態42より更に作動装置5を回転させる場合、ローラ39を介してカムディスク7からトグルレバージョイント37へ伝達される閉止又は圧着力が除去される。しかし、引張りバネ38の力は閉止又は圧着方向に作用する。例えば作動要素44により手動で圧着顎23、24を開放することにより、圧着顎23,24を開放することができる。ピン45は図1による図平面に直交する方向を向き、トグルレバー35の突起穴に固定的に収納される。圧着顎の距離増加により、ピン45は停止要素に対して移動する。この停止要素はハンドレバー3の支持プレート14の前部により形成される。停止要素は開放状態で、圧着顎が引張りバネ38により閉止されることを回避する。ピン45と停止要素46はハンドレバー2に対するバンドレバー3の旋回により、開放状態からの別の閉止移動のために切り離される。停止要素46が突破される、又は除去されると、引張りバネ38は圧着顎23、24の閉止移動を起こさせ、圧着顎23,24を加工品の外周と自動的に接触させる。ここで加工品外周における圧縮顎23、24の接触圧力は引張り力38の鋼性に依存する。ローラ39はカムディスク7の輪郭40から遠ざかることができる。これは、この場合の接触圧力はローラ39に接触する輪郭40の接触力により起こるのではなく、引張りバネ38により起こるためである。
【0044】
ピン45と停止要素46間の図示する係合の代わりの別の実施例では、使用者により手動操作及び開放が可能な、又は図示の実施例により、ハンドレバー2、3の簡単な操作により作動され、又は開放される、他の適切ないずれの固定装置又は静止装置も使用される。
【0045】
ピン45が停止要素46と接触する図1に示す閉止状態から、圧着顎23、24は、圧着顎23、24を手で引き離すことにより、手動で開放される。この移動中、ピン45は停止要素46から離れ、支持プレート14の誘導前面53に沿って移動する。開放状態から負荷状態へのこの移動中、自由領域43はトグルレバージョイント37の旋回ボルト22からの移動を妨げない。
【0046】
加工品を圧着するため、圧着用プライヤ1は以下のように使用される。
【0047】
図1に示す開放状態から開始し、最初に圧着顎23、24は更なる開放負荷状態へ手動で移送される。この負荷状態で、加工品はマウス32を通して圧着顎間へ導入される。加工品を圧着顎に設置して手動の力を除去する場合、引張りバネ38は図1による開放状態に到達する迄、圧着顎23、24を閉止する。この開放状態はピン45と停止要素46を介して、圧着顎23、24の更なる閉止に対して固定される。しかし、圧着用プライヤを負荷状態へ移送することなく、加工品を開放状態の圧着顎23、24間に導入することも可能である。ハンドルレバー2、3の簡単な操作で、ピン45は停止要素46を通過する。その結果、引張りバネ38は圧着顎23、24の相互移動と関連する前進方向へ、トグルレバージョイント37を引張ることができ、これにより加工品は圧着顎23、24間にクランプされる。上記移動により、ローラ39の、カムディスク7の輪郭40からの距離が僅かに増加する。従って、カムディスク7は手動で回転され、これによりローラ39はカムディスク7の輪郭40の圧着領域41と接触するようになる。圧着領域41の部分移動49も作動装置5の手動回転により起こる。作動装置5の手動回転の終わりで、輪郭40のいずれの到達位置もピニオン8と静止レバー18の係合により固定される。次に、圧着又は部分移動50内の更なる圧着はハンドレバー2、3の連続した相互旋回により起こる。この旋回移動は作動装置5の回転と結合する。従って、ハンドレバー2、3は引張りバネ17により自動的に引き離される。カムディスク7の圧着領域41の終わりで、圧着顎23、24の最も閉止した位置と関連した閉止状態42に到達する。ここで、圧着工程が終了する。ハンドレバーの更なる操作が作動装置の更なる回転を起こし、これにより閉止状態42が残る。自由領域43で、カムディスク7によりトグルレバージョイント37へ加えられる作動力が除去される。従って、圧着顎は加工品の弾性的拡大により互いに離れることができる。しかし、カムディスクとローラ39間の接触を除去しても、引張りバネ38は、加工品に対して圧着顎23、24を尚押し付ける。加工品から圧着用プライヤ1を除去するため、固定開放状態が形成されるように、ピン45を停止要素46の後ろに固定する迄、圧着顎23、24を反対方向に手で引張ることが必要である。加工品を除去するため開放状態より更に圧着顎23、24を開放する場合、圧着顎23、24の更なる旋回移動が起こり、これにより負荷状態にも到達する。
【0048】
図示の実施例に関して、ハンドレバー2、3と圧着顎23、24間の移送又は伝達機構47は、静止レバー18、ピニオン8を備える作動ユニット5、カムディスク7、トグルレバージョイント37、及びトグルレバー35、36を備える。移送又は伝達機構47は、伝達比の提供と圧着顎閉止の動力学の決定のため、ハンドレバー2、3と圧着顎23、24間の力とモーメントを移送するために使用される。
【0049】
図示の実施例に関して、カムディスク7の両側に、ピニオン8、静止レバー18及び引張りバネ17が設置される。歯21、静止レバー18及び引張りバネ17に作用する力が分かれる。更に、この設計により移送又は伝達機構47における対称力移送が起こる。
【0050】
図2、3、及び6に見るように、圧着用プライヤ1の主要素はプレート状設計を有する。
【0051】
閉止機構48は作動装置5で形成される。作動装置5は手動で作動され、閉止移動を起こすため、トグルレバージョイント37、及びトグルレバー35、36を介して圧着顎23、24に作用する。
【0052】
作動装置5の手動装置によって、閉止機構48は、部分移動49で圧着顎23、24の互いに接近する移動を起こすのに対し、続く部分移動50で、主要圧着工程がハンドルレバー2、3の作動により起こる。図示の実施例に関して、閉止工程の部分移動で、閉止は作動装置5及び閉止機構48の手動操作により、又はハンドレバーの手動操作により作動する。部分移動49から部分移動50への遷移のための、従ってハンドレバーの操作の開始のため、開始状態51に到達する。別の圧着工程のため、部分移動49’はより短く、又はより長くなり、異なる開始状態51’を提供する。静止レバー18と歯21、及び引張りバネ17のバイアス間の連携により、ラチェット機構52、又は固定機構が構築される。
【0053】
圧着用プライヤの図示実施例は一つの可能な実施例のみである。開示される本発明の特徴は、他のタイプの圧着用プライヤ、特に本出願人の特許出願及び特許に記述されるものに部分的に、又は完全に組み込まれる。いくつかの例を提示するため、本発明の特徴は以下のタイプのプライヤに使用される。
【0054】
−DE40、23、337C1、DE44、27、553C2、DE198、32、884C1、及びDE100、56、900C1は並進移動により閉止される金型を有するプライヤを示し、ここではいくつかの実施例において、金型はO型ガイドフレームにより誘導される。
【0055】
―プライヤの主平面に対して横方向に導入されるケーブルコネクタ用旋回可能圧着顎は、DE37、08、727C2、又はDE199、24、087C2で開示される。ここでケーブルシューに使用される類似プライヤはDE197、09、639A1に記述される。又、DE198、02、287C1は旋回可能圧着顎を備えるプライヤを開示する。本発明はプライヤのC型ヘッドを備える圧着用プライヤにも適用される。圧着顎又は金型はCの横方向脚間で変位する。DE102、42、345B3、及びDE197、13、580C2参照のこと。DE197、53、436C2はC型ヘッド又は旋回可能圧着顎を備えるプライヤ設計のオプションを示す。
【0056】
−DE40、26、332C2は、加工品が、顎又は金型間にプライヤの長手方向に、プライヤの前面から導入される圧着用プライヤを開示する。
【0057】
―この発明との重複使用にも適した異なるタイプのプライヤのための強制固定機構の例は、DE101、40、270B4、DE40、39、435C1、DE198、07、737C2、DE197、13、580C2、DE198、34、859C2、DE197、09、639A1、及びDE199、24、086C2に記述される。
【0058】
−DE198、32、884C1は、プライヤヘッドに対して加工品を設置するために使用されるロケータを備えるプライヤを開示する。
【0059】
―トグルレバー機構の圧力棒の結合点を変更することにより、動力学が適用可能な圧力用プライヤはDE198、34、859C2で知られる。
−DE199、63、097C1は、2つの部分を有するハンドレバーを有する設計を開示する。2つの部分間の角度は、圧着顎の同一位置に対して、一方のハンドレバーに対して、もう一方のハンドレバーの外側部の異なる開放角度を提供するために調節可能である。
【0060】
―ここで切断プライヤ用カム駆動機構はDE101、32、413C2で知られる。
【0061】
―この発明による圧着用プライヤへ組み込まれる固定機構はDE103、46、241B3で知られる。
【0062】
―DE10、2007、001、235は、2つの部分移動に対してハンドレバーが異なる方向へ移動するように、切替可能な移送又は伝達機構を有する3つの又は2つのハンドレバーを備える圧着用プライヤを開示する。
【0063】
多くの変更や修正が、本発明の精神と原理から本質的に離れることなく、本発明の好適実施例に対して行われるかも知れない。このような修正及び変更は全て以下の特許請求の範囲により規定されるように、この発明の範囲内の明細書に含まれることを意図する。
【符号の説明】
【0064】
1:圧着用プライヤ
2、3:ハンドレバー
4、10、14:支持プレート
5:作動ユニット
6、8:ピニオンギヤー
7:カムディスク
9、19、22:旋回ボルト
11:ナット
12:作動装置
13:ディスク
15、16、45:ピン
17:バネ
18:静止レバー
20:操作領域
21:歯
23、24:圧着顎
25、33、34:旋回ジョイント
26、27:ハウジング
28、29、44:作動要素
30、31:限界
32:マウス
35、36:トグルレバー
37:トグルレバージョイント
38:引張りバネ
39:ローラ
40:輪郭
41:圧着領域
42:閉止状態
43:自由領域
46:停止要素
47:移送/伝達機構
48:閉止機構
49、49’、50、50’:部分移動
51、51’:開始状態
52:ラチェット機構
53:前面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工品を手で圧着するために設計され、かつ配置される圧着用プライヤであって、
a)2つの手で操作されるハンドレバー、
b)2つの圧着顎、
c)前記ハンドレバーの移動と前記圧着顎の移動を結合する移送機構、
d)前記圧着顎間に導入される加工品のため、前記ハンドレバー上で独立し操作されるために設計され、かつ配置される閉止機構、
e)前記閉止機構の作動で前記圧着顎が部分移動で開放状態から更なる閉止開始状態へ移動するように、配置され、かつ設計される前記閉止機構、
f)前記開放状態へ戻ることに対して前記開始状態に固定される前記圧着顎、
g)前記開始状態から始まって、前記ハンドレバーの移動で付加的な部分移動で互いに接近するように移動可能な前記圧着顎、
を備える圧着用プライヤ。
【請求項2】
前記閉止機構が複数の開始状態を備えることを特徴とする、請求項1に記載の圧着用プライヤ。
【請求項3】
前記閉止機構がラチェット機構で構築されることを特徴とする、請求項2に記載の圧着用プライヤ。
【請求項4】
請求項1に記載の圧着用プライヤであって、
a)前記移送機構はトグルレバージョイントにより互いに結合される2つのトグルレバーで構築され、少なくとも1つの前記トグルレバーは前記トグルレバージョイントと反対の端部領域で、前記圧着顎の1つと旋回可能に結合され、
b)前記トグルレバージョイントはカムディスクに沿って移動可能で、前記カムディスクに沿った前記トグルレバージョイントの移動が前記圧着顎の閉止移動と同時に発生する、
ことを特徴とする、圧着用プライヤ。
【請求項5】
請求項3に記載の圧着用プライヤであって、
a)前記移送機構はトグルレバージョイントにより互いに結合される2つのトグルレバーで構築され、少なくとも1つの前記トグルレバーは前記トグルレバージョイントと反対のその端部領域で、前記圧着顎の1つと旋回可能に結合され、
b)前記トグルレバージョイントはカムディスクに沿って移動可能で、前記カムディスクに沿った前記トグルレバージョイントの移動が前記圧着顎の閉止移動と同時に発生する、
ことを特徴とする、圧着用プライヤ。
【請求項6】
前記カムディスクが前記ラチェット機構と結合されることを特徴とする、請求項5に記載の圧着用プライヤ。
【請求項7】
前記カムディスクが前記圧着用プライヤの外周に設置される作動要素と固定的に接続されることを特徴とする、請求項4に記載の圧着用プライヤ。
【請求項8】
前記カムディスクが前記圧着用プライヤの外周に設置される作動要素と固定的に接続されることを特徴とする、請求項6に記載の圧着用プライヤ。
【請求項9】
前記圧着顎が前記圧着顎の安定した開放状態から負荷状態への手動操作による移動により移動可能であり、前記負荷状態で前記圧着顎が前記安定した開放状態にあるより互いの間の距離がより長いことを特徴とする、請求項4に記載の圧着用プライヤ。
【請求項10】
前記負荷状態における前記圧着顎が前記開放状態に対してバネ要素によりバイアスされることを特徴とする、請求項9に記載の圧着用プライヤ。
【請求項11】
前記負荷状態と前記開放状態間の前記圧着顎の移動中、前記トグルレバージョイントが前記カムディスクに対して移動することを特徴とする、請求項9に記載の圧着用プライヤ。
【請求項12】
停止要素、固定装置、または静止装置から構成されるグループの1つの要素が、前記開放状態からの前記圧着顎の自動閉止移動を回避するために設計され、かつ配置されるように備えられることを特徴とする、請求項1に記載の圧着用プライヤ。
【請求項13】
停止要素、固定装置、または静止装置から構成される前記グループから選択される1つの要素が、前記開放状態からの前記圧着顎の自動閉止移動を回避するために設計され、かつ配置されるように備えられることを特徴とする、請求項9に記載の圧着用プライヤ。
【請求項14】
停止要素、固定装置、または静止装置から構成される前記グループから選択される前記要素が、前記ハンドレバーの手動操作により切り離されることを特徴とする、請求項12に記載の圧着用プライヤ。
【請求項15】
停止要素、固定装置、または静止装置から構成される前記グループから選択される前記要素が前記ハンドレバーの手動操作により切り離されることを特徴とする、請求項13に記載の圧着用プライヤ。
【請求項16】
バネ要素が、停止要素、固定装置、または静止装置から選択される前記要素の非作動で前記加工品周辺に対して前記圧着顎を押しつけるように備えられることを特徴とする、請求項12に記載の圧着用プライヤ。
【請求項17】
前記圧着用プライヤの長さが400mmより短いことを特徴とする、請求項1に記載の圧着用プライヤ。
【請求項18】
前記ハンドレバーと前記圧着顎に手で加えられる力の間の全伝達比が、前記圧着顎での圧着力が20,000Nより大きくなるように選択されることを特徴とする、請求項1に記載の圧着用プライヤ。
【請求項19】
強制固定機構と停止固定機構から構成されるグループから選択される少なくとも1つの要素が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の圧着用プライヤ。
【請求項20】
前記強制固定機構は、前記圧着工程が10以上の圧着ステップで実施されることを特徴とする、請求項19に記載の圧着用プライヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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