説明

圧迫によるライザ管の補修の方法および装置

【課題】ジェットポンプのライザ管を補修又は補強する方法及び装置を提供する。
【解決手段】補修部20はカラー及びライザ管を通る穴をドリルで開けるためにマッチドリリング加工を使用し,穴を拡張可能プラグで栓をすることで2つのカラー20a1をライザ管に取り付けることを含む。支持支柱20a4,20a4',20b4,20b4'がカラーに取り付けられる。ブレース支持体20a2,20a2',20a3が支持支柱に摺動可能に取り付けられる。ブレース支持体とカラーとの間の隙間は,ラチェットボルトが上部カラーに下に引っ張る力を加え下部カラーに上に引っ張る力を加えることが可能であるので狭められ,それによってライザ管に圧迫力を働かせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は概して原子炉に関し、より詳細には、周方向および軸方向の強度補強をライザ管にもたらす、圧迫による沸騰水型原子炉(BWR)ジェットポンプのライザ管の補修のための方法および装置に関する。この補修は亀裂が入ったライザ管を補修するために使用することができ、または亀裂の形成に先行してライザ管を支持する予防手段として使用することができる。
【背景技術】
【0002】
沸騰水型原子炉(BWR)の原子炉圧力容器(RPV)は通常では円筒形状を有し、両端部で(例えば底部ヘッドおよび着脱式の最上部ヘッドによって)閉じられる。最上部ガイドは通常ではRPV内部の炉心板の上方に間隔を置いて配置される。炉心シュラウドまたはシュラウドは通常では炉心を取り囲み、シュラウド支持構造によって支持される。特に、シュラウドは概して円筒の形状を有し、炉心板と最上部ガイドとを共に取り囲む。円筒状の原子炉圧力容器と円筒形状のシュラウドとの間には空間または環帯がある。
【0003】
BWR内で、ジェットポンプアセンブリは炉心冷却水流を原子炉に供給するためにシュラウドの環帯の内部に配置される。インレットミキサとして知られるジェットポンプアセンブリの上部部分は大型のライザ管から冷却水を受け入れ、原子炉の中に冷却水を注入する2つのディフューザへと原子炉冷却水を放出する。ライザ管は概して、ジェットポンプアセンブリの動作中にシステムの振動および圧力の変動から管を安定させるためにライザブレースおよびRPVの貫入部によって支持される。システムの振動および圧力の変動は最終的にライザ管に微細な亀裂を形成させる原因になり得る。これらの亀裂はジェットポンプアセンブリの連続使用によって悪化する可能性がある。従来、ライザ管の損傷した区分を取り替えるために高費用の補修が必要になることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
例示的な実施形態は、BWRジェットポンプアセンブリのライザブレースの場所またはその近くの場所のライザ管に周方向および軸方向の強度補強をもたらす補修のための方法および装置を提供する。具体的には、カラーアセンブリは長さ方向でライザ管を圧迫する軸方向強度をもたらすライザブレースブラケットとして機能することができる。さらに、クランプアセンブリはライザ管を補強し管に半径方向に働く力に耐える周方向強度をもたらすことができる。カラーアセンブリはライザ管に直接取り付けることによって安定させることが可能であり、それにより、ライザ管とライザブレースとの間の溶接部を補強および/または補修することも可能である。カラーアセンブリおよびクランプアセンブリは1つの一体の部品、または互いに関連して使用することができ、ライザ管の全体的補強および/または補修をもたらす別々の部品であってもよい。
【0005】
例示的な実施形態の上記およびその他の特徴および利点は、添付の図面を参照して例示的な実施形態を詳細に説明することによってさらに明らかになるであろう。添付の図面は例示的な実施形態を図示するものとし、所期の特許請求の範囲を限定すると解釈すべきでない。添付の図面は明示されない限り原寸に比例して示されていると考えるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】従来式の沸騰水型原子炉(BWR)ジェットポンプアセンブリの斜視図である。
【図2】従来式のBWRジェットポンプアセンブリのライザ管とライザブレースヨークとの間の従来式の溶接部の単純化した図である。
【図3】一例の実施形態による、BWRジェットポンプアセンブリに設置した圧迫によるライザ管補修部の詳細図である。
【図4】一例の実施形態による、ライザ管に設置した圧迫によるライザ管補修部の詳細図である。
【図5】一例の実施形態による、ライザ管に設置した圧迫によるライザ管補修部の詳細図であり反対の角度で示される。
【図6】一例の実施形態による、上部カラーアセンブリ(右側)の詳細図である。
【図6A】一例の実施形態による、上部カラーアセンブリ(右側)の部品(付加的な金具無し)の詳細図である。
【図6B】一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た上部カラーアセンブリ(右側)の詳細図である。
【図7】一例の実施形態による、上部カラーアセンブリ(左側)の詳細図である。
【図7A】一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た上部カラーアセンブリ(左側)の詳細図である。
【図7B】一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た上部カラーアセンブリ(左側)の詳細図である。
【図8】一例の実施形態による、下部カラーアセンブリ(右側)の詳細図である。
【図8A】一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た下部カラーアセンブリ(右側)の詳細図である。
【図9】一例の実施形態による、下部カラーアセンブリ(左側)の詳細図である。
【図9A】一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た下部カラーアセンブリ(左側)の詳細図である。
【図10】一例の実施形態による、ライザ管上のライザブレースの上下に設置されたクランプアセンブリの詳細図である。
【図11】一例の実施形態によるクランプアセンブリ(後方の見やすい場所)の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
詳細な例示的な実施形態が本明細書で開示される。しかしながら、本明細書で開示されている特定の構造的および機能的細部は例示的な実施形態を説明するための代表例に過ぎない。しかしながら、例示的な実施形態は多くの代替の形態で実施することができ、本明細書に述べられている実施形態にのみ限定されると解釈するべきではない。
【0008】
したがって、例示的な実施形態は様々な変更形態および代替形態が可能であるが、それらの実施形態が図面で実例により示され、本明細書に詳しく述べられる。しかしながら開示されている特定の形態に例示的な実施形態を限定する意図が無く、逆に例示的な実施形態が例示的な実施形態の範囲内のすべての変更例、均等物、および代替例を包含することを理解されたい。図の説明全体にわたって、同様の符号は同様の要素を指す。
【0009】
本明細書で第1、第2などの用語が様々な要素を説明するために使用されることがあるが、これらの要素がこれらの用語によって限定されるべきではないことは理解されるであろう。これらの用語は1つの要素を他から区別するために使用されるに過ぎない。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく第1の要素は第2の要素と称されてもよく、同様に、第2の要素が第1の要素と称されてもよい。本明細書で使用される「および/または」という用語は関連する列挙品目のうちの1つまたは複数のいずれかまたはすべての組合せを含む。
【0010】
要素が別の要素に「接続される」または「連結される」と称されるとき、これが他の要素に直接接続もしくは連結されるかまたは介在する要素が存在することもあり得ることは理解されるであろう。対照的に、要素が別の要素に「直接接続される」または「直接連結される」と称されるとき、介在する要素は存在しない。要素間の関係を述べるために使用される他の単語も同様の様式で解釈されるべきである(例えば「〜の間」対「直接〜の間」、「隣接する」対「直接隣接する」など)。
【0011】
本明細書で使用される用語法は特定の実施形態を説明する目的のためのみであり、例示的な実施形態の限定を意図するものではない。本明細書で使用されるとき、単数形の「a」、「an」および「the」は文脈が明確に別の意味を示さない限り複数形も同様に含むものとする。さらに、本明細書で使用されるときに「comprises(備える、含む)」、「comprising(備える、含む)」、「includes(含む)」および/または「including(含む)」という用語は記載の特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または部品の存在を具体的に述べるが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、素子、部品、および/またはそれらの集まりの存在または追加を除外しないことも理解されるであろう。
【0012】
いくつかの代替の実装形態において、言及される機能/行為が図で言及される順序以外で生じ得ることにも留意されたい。例えば、連続して示されている2つの図が実際では実質的に同時に実行されてもよく、または、ときには逆の順序で実行されてもよく、それは含まれる機能/行為に応じて決まる。
【0013】
図1を参照すると、従来式の沸騰水型原子炉(BWR)ジェットポンプアセンブリの斜視図が示されている。このジェットポンプアセンブリは2つのインレットミキサ2に冷却水を供給するライザ管1を含む。インレットミキサ2はそれぞれのディフューザ4を通じて原子炉に冷却水を放出する。ライザ管1がライザブレース3およびRPVの貫入部を介して従来安定させられることに留意されたい。
【0014】
図2は従来式のBWRジェットポンプアセンブリのライザ管1とライザブレースヨーク3aとの間の従来式の溶接部3cの単純化した図である。ライザブレースをライザ管1に固定するために溶接部3cはライザブレースヨークの最上部にも底部にも形成することができる。システムの振動および圧力の変動が溶接部3cを歪ませるため、溶接部3cは経時的に劣化する可能性がある。
【0015】
図3は一例の実施形態による、BWRジェットポンプアセンブリに設置した圧迫によるライザ管補修部20の詳細図である。補修部20の金具はライザブレース3の上下でライザ管上に配置されてもよい。図のほぼ最上部から図の底部へと移動して、ライザ管補修部の上部部分は概して2つの主要部分、右上カラーアセンブリ20aおよび左上カラーアセンブリ20a’を含むことができる。右上カラーアセンブリ20aはライザブレース3の上でライザ管1に取り付けられてもよい上部カラー20a1を含むことができる。左上カラーアセンブリ20a’は図6に最も良く示される同様の上部カラー20a1’を含むことができる。上部カラー20a1(および20a1’)を管1に堅固に固定するために1つまたは複数のプラグアセンブリ40が使用されてもよい。上部カラー20a1(および20a1’)は内側カラー支持支柱20a4’/20a4、および上部カラー20a1’/20a1を下に引っ張ってライザ管1に圧迫力をかけるように作用するブレース支持体20a2’/20a2を含む主要部品によってライザブレースヨーク3a(ヨーク3aはライザブレース3の前部である)に取り付けられてもよい。ライザ管1に周方向強度の力を加える上部クランプアセンブリ30aをライザ管1の周囲およびライザブレース3の上方に(図9により明確に示される)設けることも可能である。
【0016】
ライザブレース3の下に下部クランプアセンブリ30bを設けることができる(やはり図9にさらに詳細に示される)。下部カラーアセンブリ(左側および右側)20b’/20bはプラグアセンブリ40を介してやはりライザ管1に取り付けられてもよい下部カラー20b1’(図8に最も良く示される)/20b1を含むことができる。下部カラー20b1’/20b1は内側カラー支持支柱20b4’/20b4、および下部カラー20b1’/20b1を上方向に引っ張ってライザ管1に圧迫力をかけるように作用する下部ブレース支持体20b2’/20b2を介してライザブレースヨーク3aに接続されてもよい。圧迫によるライザ管補修部はアセンブリ20a、20a’、20bおよび20b’を集合的に含む。
【0017】
図4は一例の実施形態による、ライザ管1に設置した圧迫によるライザ管補修部の詳細図である。上部ブレース支持体20a2’/20a2および下部ブレース支持体20b2’/20b2をライザブレースヨーク3aに堅固に締め付け固定するためにクリンプナット54およびヨークボルト52が上部および下部アセンブリに使用されてもよいことに留意されたい。丸いワッシャがヨークボルト52の下(すなわちワッシャは例えばボルト52とブレース支持体20a2’との間に置かれてもよい)およびクリンプナット54の下(すなわちワッシャは例えばナット54とブレース支持体20b2との間に置かれてもよい)に使用されてもよい。これら丸いワッシャは上部ブレース支持体20a2/20a2’または下部ブレース支持体20b2/20b2’のいずれかがライザブレースヨーク3aと完全に垂直に位置合わせされていない事態に付加的な許容差を与えることができる。内側ラチェットボルト50a/50bは上部カラー20a1’/20a1および下部カラー20b1’/20b1をライザブレースヨーク3aに向けて引っ張るために使用される。具体的には、ブレース支持体20b2’には、内側ラチェットボルト50bが締められたとき内側カラー支持支柱20b4’がブレースヨーク3aに接近する方向に動いてそれにより、ヨークボルト52がライザ管1に圧迫力をかけると隙間Gを狭くさせることを可能にするようにメス型ダブテール部分20b4b’と対合することができるオス型ダブテール部分20b4a’を設けることができる。ダブテールを使用することの代替えとして、支持支柱20b4’およびブレース支持体20b2’を摺動可能に取り付けるインターロックまたはいくつかの他の手段が代わりに使用されてもよい。例示的な実施形態はブレース支持体20b2’と内側カラー支持支柱20b4’との間のダブテール接続20b4a’/20b4b’を示しているが、ブレース支持体20b2’および内側カラー支持支柱20b4’が互いの間で摺動するときにこれらの接続を維持することを可能にする他の手段が使用されることもあり得ることを理解されたい。
【0018】
ライザ管1ならびにそれぞれの上部カラーアセンブリ20a/20a’および下部カラーアセンブリ20b/20b’を通して貫通させるためのマッチドリリング加工を使用することによって各々のプラグアセンブリ40がライザ管に取り付けられてもよいことに留意されたい。次いで拡張可能区分40aを含む拡張可能プラグアセンブリが、ラチェットボルト50a/50bが必要な圧迫力をライザ管1に後に加えることを可能にするために上部カラー20a1’/20a1および下部カラー20b1’/20b1の各々が有意な強度で堅固に固定されることができることを確実にしてもよい。拡張可能プラグアセンブリ40は、例えば、本出願と同時に出願されその全体が本明細書に参照により組み込まれている「METHOD AND APPARATUS FOR AN EXPANDING SPLIT BUSHING PIPE PLUG ASSEMBLY」という表題の米国特許出願(番号不明)に開示される拡張可能プラグであってもよい。上部カラー20a1’/20a1および下部カラー20b1’/20b1の間のライザ管に生じる可能性がある亀裂発生を削減および/または防止するように圧迫力がライザ管1に加えられることが可能である。
【0019】
図4は上部および下部クランプアセンブリ30a/30bをさらに詳しく示しており、上部および下部対合取り付け具30a3/30b3がいくぶんさらに詳しく見られ得る(クランプアセンブリ30a/30bのさらなる詳細については図9〜10参照)。
【0020】
図5は一例の実施形態による、ライザ管1に設置した圧迫によるライザ管補修部の詳細図であり反対の角度で示されている。図5が、図4では明確に見ることのできなかった左上カラー20a1’および左下部カラー20b1’を示していることに留意されたい。これらのカラーも、カラー20a1’/20b1’をライザ管1に固定するために使用することができるプラグアセンブリ40を有してもよい。ライザ管1のこちら側では、ライザブレース薄板3bの端部がシュラウド壁に直接取り付けられることにより、上部および下部カラー(20a1’/20b1’)のための取り付けポイントであるヨークは存在しない。したがって、上部外側支持支柱(20a5/20a5’)を、外側ラチェットボルト50a1を介して外側下部支持支柱(20b5/20b5’)に取り付けられるように設けることができる。具体的には、ブレース支持体20a3/20a3’は外側カラー支持支柱20a5/20a5’に設けられる(ブレース支持体20a3とカラー支持支柱20a5との間の隙間Gに留意されたい)。上部カラーアセンブリのブレース支持体20a3/20a3’のブレース支持体基部20a3a/20a3a’は下部カラーアセンブリの外側カラー支持支柱20b5/20b5’の外側カラー支持支柱基部20b5b/20b5b’に接触する。外側ラチェットボルトが締められたとき、上部カラー20a1/20a1’および下部カラー20b1/20b1’が互いの方向に引っ張られてライザ管1が圧迫状態にされるので隙間Gが閉じる。外側カラー支持支柱(上部アセンブリ)20a5/20a5’および外側カラー支持支柱(下部アセンブリ)20b5/20b5’を貫通してカラーを相互ならびにライザ管1とさらに固定するために、カラーボルト56を設けることもあり得る。
【0021】
図6は一例の実施形態による、上部カラーアセンブリ(右側)20aの詳細図である。4つのカラーの各々がいくつかの共通した特徴を含むので、以下のカラーアセンブリ20aの検討の多くが他の3つのカラーアセンブリ(20a’、20bおよび20b’)にも当てはまることに留意されたい。上部カラーアセンブリ20aは、カラー20a1をライザ管1に固定するために使用することができる小型のカラー穴40bを備えたC字形状のハーフカラー20a1を含むことができる(カラー穴40bはカラーアセンブリ20aをライザ管1に堅固に取り付けるために、図3〜5に示される、ライザ管1とカラー20a1とを貫通する拡張可能プラグアセンブリ40で埋められることができる)ことに留意されたい。プラグパッド40cは、付加される強度のために、かつカラー穴40bおよびライザ管1自体を貫通する穴をマッチドリリング加工するための作業表面を提供するために、各々のカラー穴40bを補強することが可能である。2つの上部カラーアセンブリ20a/20a’を連動するように結合するために、メス型スロット20a4b’(図7に示される)と対合するオス型インターロック20a4aを内側カラー支持支柱20a4に設けることができる。インターロックを使用することの代替えとして、支持支柱20a4を支持支柱20a4’に堅固に取り付けるダブテールまたは他の手段(図7に示される)が代わりに使用されてもよい。
【0022】
各々の上部カラーアセンブリ20a/20a’の外側端部を相互に取り付けるためにカラーボルト穴56aを外側カラー支持支柱20a5に設けることができる。内側カラー支持支柱20a4とブレース支持体20a2との間の隙間Gに留意されたい。カラーアセンブリ20aが作動中でありライザ管1に取り付けられているときに内側ラチェットボルト50aが締められたとき隙間Gが減少する。カラーアセンブリ20aが現場で機器に設置される前にブレース支持体20a2をカラー支持支柱20a4およびブレース支持体基部パッド20a2a1に一時的に保持するために一時的な位置合わせボルト20a2bを設けることができる。ブレース支持体基部20a2aには、やはり丸い(凹面)表面を有するブレース支持体基部パッド20a2a1と対合する丸い(凸面)シートを設けることができる。支持体基部20a2aおよび基部パッド20a2a1の球面の性質は、内側支持支柱20a4/20a4’が設置時にヨーク3a(図3参照)と正確に垂直ではない事態に許容差をもたらす(すなわち、ブレース支持体20a2は回り継手であり基部パッド20a2a1上である程度許容差をもたらしてもよい)。ヨークボルト52(図4に示される)がブレース支持体20a2を(少なくとも図4に示されるように)ライザブレースヨーク3aに固定することを可能にするためにブレース支持体基部20a2aと基部パッド20a2a1とを通して穴20a2a2を設けることができる。
【0023】
外側カラー支持支柱20a5はブレースブラケット20a3を収容してもよい。設置の前に、ブレースブラケットをカラー支持支柱20a5に一時的に保持するために一時的な位置合わせピン20a3bが使用されてもよい。ブレースブラケット基部20a3aは(例えば図5に示されるように)外側ラチェットボルト50a1を介して外側カラー支持支柱基部20b5bへと接続する。上部カラー20a1/20a1’を下方向に引っ張って下部カラー20b1/20b1’を上方向に引っ張って次いでライザ管1を圧迫するために、外側ラチェットボルトが締められて隙間Gが閉じられてもよい(図5参照)。
【0024】
図6Aは一例の実施形態による、上部カラーアセンブリ(右側)20aの部品(付加的な金具無し)の詳細図である。内側ラチェットボルト50aのために穴50a2を設けることができる。内側カラー支持支柱20a4は、ブレース支持体20a2上のオス型ダブテールスロットと対合して内側ラチェットボルト50aが締められたときブレース支持体20a2が支持支柱20a4に沿って摺動することを可能にするメス型ダブテールスロット20a4bを含むことができる。外側ラチェットボルト50a1が締められることで次いでライザ管1を圧迫することを可能にするために、穴20a5aを外側カラー支持支柱20a5に設けることができる。位置合わせボルトがブレース支持体20a3(図6に示される)を外側カラー支持支柱20a5のハウジング中に保持することを可能にするために、位置合わせボルトタブ20a3b1を位置合わせボルト20a3b(図6に示される)のために設けることができることに留意されたい。オス型ダブテールスロット20a5bを支持支柱20a5に設けることもできる。このオス型ダブテールスロット20a5bはブレースブラケット20a3上のメス型ダブテールスロットと対合することが可能であり、ラチェットボルト50a1(図6に示される)が締められたときブレースブラケット20a3が支持支柱20a5に沿って摺動してライザ管1を圧迫することを可能にする。
【0025】
図6Bは一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た上部カラーアセンブリ(右側)20aの詳細図である。この図は別の見やすい場所から見たカラー20aを示している。外側カラー支持支柱20a5とブレースブラケット20a3の最上部との間に隙間Gが存在することに留意されたい。この隙間Gは、外側ラチェットボルト50a1が締められてライザ管1が圧迫状態にされるときに減少する。オス型インターロック20a4aはこの図面でより良く見ることができる。オス型インターロック20a4aはメス型スロット20a4b’と対合して、次いで上部カラー20a1/20a1’の内側端部を互いに連動するように結合させる。
【0026】
図7は一例の実施形態による、上部カラーアセンブリ(左側)20a’の詳細図である。アセンブリ20a’は小型のカラー穴40bを備えたC字形状のハーフカラー20a1’を含むことができる。カラーボルトが外側カラー支持支柱20a5/20a5’を(図5に示されるように)一緒に保持することを可能にするためにカラーボルト穴56aを設けることができる。設置の前にブレースブラケット20a3’を外側カラー支持支柱ハウジング20a5’内に一時的に保持するために一時的な位置合わせボルト20a3b’を設けることができる。ブレースブラケット基部20a3a’は(図5に示されるように)ラチェットボルト50a1を介して支持支柱基部20b5b’に接続されてもよい。
【0027】
メス型スロット20a4b’を設け、上部カラーアセンブリ(左側)20a’のオス型インターロック20a4aと連動するように結合してもよい。ブレース支持体20a2’には、基部パッド20a2a1’の丸い(凹面)シートと対合する(凸面の丸いシートを備えた)ブレース支持体基部20a2a’を設けることができる。設置の前にブレース支持体20a2’を基部パッド20a2a’および支持支柱20a4’に接続するために一時的な位置合わせボルト20a2b’を設けることができる。ヨークボルト穴20a2a2’を(図4に示されるように)ヨークボルト52のために設けることができる。
【0028】
図7Aは一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た上部カラーアセンブリ(左側)20a’の詳細図である。この図面に示される特徴のすべては上記の図7の説明で述べられている。
【0029】
図7Bは一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た上部カラーアセンブリ(左側)20a’の詳細図である。基部パッド20a2a1’の底部が位置合わせボルト20a2b’のための凹んだ穴20a2a3’を含み得ることに留意されたい。オス型ダブテールボス20a5b’をブレース支持体20a2’に設け、メス型ダブテールスロット20a4’と対合してもよく、内側ラチェットボルトを締めるとブレース支持体20a2’が支持支柱20a4’に沿って摺動しライザ管1を圧迫状態にすることを可能にする。この図面のすべての他の特徴は上記で図7について述べられている。
【0030】
例示的な実施形態は2つの分離した上部カラーアセンブリ20a/20a’を設けているが、2つのアセンブリが代わりに単一のアセンブリまたは多数のアセンブリであってもよいことを理解されたい。同様に、下記で述べられる2つの分離した下部カラーアセンブリ20b/20b’も単一のアセンブリまたは多数のアセンブリであってもよい。
【0031】
図8は一例の実施形態による、下部カラーアセンブリ(右側)20bの詳細図である。下部カラーアセンブリ20bはC字形状の下部カラー20b1を含むことができる。ブレース支持体基部パッド20b2a1はブレース支持体シート20b2aの凸面の丸い形状と対合する凹面の丸い形状を有してもよい。上記の実施形態で述べられているように、凹んだ穴20b2a3を一時的な位置合わせボルト20b2bのために基部パッド20b2a1に設けることができる。支持支柱基部20b5b’を図5に示されるように外側ラチェットボルト50a1を使用してブレース支持体基部20a3a’に固定するために、穴20b5aを設けることができる。図5に示されるように支持支柱20b5を支持支柱20b5’に接続するためにカラーボルト穴56aを外側カラー支持支柱20b5に設けることができる。この図面の残りの特徴は自明であり、前に上記の例示的な実施形態において述べられている。
【0032】
図8および8Aはプラグパッド40cのいくつかの特徴も示しており、これらはすべてのカラーのすべてのプラグパッド40cに共通していてもよい。具体的には、プラグパッド40cの下部基準面40c1は位置合わせスロット40c1aと基準穴40c1bとを共に含んでもよく、傾斜面を備えたボス40c3をプラグパッド40cの最上部面に設けることもできる。位置合わせスロット40c1a、基準穴40c1bおよびボス40c3は、プラグパッド40cの前部基準面40c2を把持し、前部基準面と位置合わせされることを可能にするように、ツーリングの目的で設けられてもよい。これは、下部カラー20b1とライザ管1のマッチドリリング加工を確実に行うことができるようにし、それによりライザ管の穴と正確に位置合わせされる小型のカラー穴40bを形成し、次いでプラグアセンブリ40がカラー穴40bおよびライザ管1の穴を埋めるようなより厳しい許容差を促進する。
【0033】
図8Aは一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た下部カラーアセンブリ(右側)20bの詳細図である。下部カラーアセンブリ20b’(図9Aに示される)のメス型インターロック20b4b’と対合するように設けられてもよいオス型インターロック20a4aに留意されたい。オス型ダブテール20b4aをブレース支持体20b2に設けることもでき、これが内側カラー支持支柱20b4に設けられたメス型ダブテールと対合してもよい。この図面の残りの特徴は前に上記の実施形態において述べられているように自明である。
【0034】
図9は一例の実施形態による、下部カラーアセンブリ(左側)20b’の詳細図である。下部カラーアセンブリ20b’はC字形状のハーフカラー20b1’を含むことができる。図5に示されるようにラチェットボルト50a1を介して外側カラー支持支柱基部20b5b’をブレース支持体基部20a3a’に接続するために、穴20b5a’を設けることができる。内側ラチェットボルト50bが締められたときブレース支持体20b2’が内側カラー支持支柱20b4’の表面(図3に示されるがこの図面には示されない)に沿って摺動することを可能にするために、メス型ダブテールスロット20b4b’を設けることができる。この実施形態の残りの特徴は自明であり、本開示の前の実施形態において述べられている。
【0035】
図9Aは一例の実施形態による、後方の見やすい場所から見た下部カラーアセンブリ(左側)20b’の詳細図である。メス型インターロック20b4b’を設け、下部カラーアセンブリ20b(図8に示される)のオス型インターロック20a4aと連動するように結合してもよい。この図面の残りの特徴は自明であり、本開示の前の実施形態において述べられている。
【0036】
図10は一例の実施形態による、ライザ管1上のライザブレース3の上下に設置されたクランプアセンブリ(上部および下部クランプアセンブリ30a/30b)の詳細図である。上部クランプアセンブリ30aは別のC字形状の外側クランプ30a4(図11に示される)へと接続されるC字形状の内側クランプ30a1を含むことができる。内側/外側クランプ部分30a1/30a4は対合取り付け具30a3を介して接合されてもよい。一緒にボルトで固定される前に内側/外側クランプ部分30a1/30a4を適所に一時的に保持するために位置合わせピン30a5を設けることができる。上部クランプ部分30a1/30a4はライザブレース3自体に直接接続されないが、内側/外側クランプ部分30a1/30a4をライザブレース3の上に向けるために内側基部30a2およびツーリングタブ30a3aを設けることができる。
【0037】
下部クランプアセンブリ30b1/30b4(30b4は図10に示される)も同様に、一緒にボルトで固定される前に対合取り付け具30b3内に位置する位置合わせピン30b5を介して適所に一時的に保持されてもよい。上部クランプアセンブリと同様に、内側基部30b2およびツーリングタブ30b3b(図11に示される)を下部クランプアセンブリ30b1/30b4に設けることもできる。
【0038】
図11は一例の実施形態によるクランプアセンブリ30(後方の見やすい場所)の詳細図である。内側/外側クランプ部分30a1/30a4を互いに固定するためにクランプボルト30a6が使用されてもよい。ボルト30a6は周方向の力がライザ管1に加えられる原因となり得るので、ボルト30a6の締めつけは隙間Gを狭くさせる。いったん内側/外側クランプアセンブリ30a1/30a4がライザ管1上の適所にボルトで固定されたならば、次いで位置合わせピン30a5が位置合わせピン穴30a5aから取り除かれてもよい。
【0039】
外側(上部)クランプ30a4は、外側(下部)クランプ30b4のメス型インターロック30b7と対合するオス型インターロック30a7を有してもよい。クランプ部分30b1/30b4が周方向の力をライザ管1に加えることができるので、下部クランプ部分30b1/30b4も同様に隙間Gを狭くさせるクランプボルト30b6を介して一緒に保持されることができる。周方向の力はライザ管1の完全性を半径方向で補強してライザ管1が被る半径方向の圧力のいくぶんかを軽減することができる。
【0040】
例示的な実施例は2つの分離した上部クランプ30a1/30a4(および2つの分離した下部クランプ30b1/30b4)を備えたクランプアセンブリを設けているが、1つの円形の上部クランプおよび1つの円形の下部クランプが代わりに使用され得ることを理解されたい。同様に、分離した上部および下部クランプアセンブリの代わりに1つの全体的クランプアセンブリが使用されることもあり得る。さらに、例示的な実施形態は圧迫によるライザ管補修部20から隔てられたクランプアセンブリ30を設けている。しかしながら、代わりにクランプアセンブリ30が圧迫による補修部20と一体化されてもよい。
【0041】
上述された例示的な実施形態の部品のための構成材料は、すべての位置合わせピンおよびボルトについては好ましくはXM−19、または代替えとしてX−750を含むことが可能である。他のすべての部品は好ましくは304SSまたは316SS(300シリーズのステンレス鋼)、または代替えとしてXM−19であってもよい。
【0042】
このように例示的な実施形態が説明されてきたが、これらが多くの方式で改変を加えられる得ることは明らかであろう。そのような改変は例示的な実施形態の所期の精神および範囲からの逸脱とみなされるべきではなく、当業者に明白であろうすべてのそのような変更は下記の特許請求の範囲の中に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0043】
1 ライザ管
2 インレットミキサ
3 ライザブレース
3a ライザブレースヨーク
3b ライザブレース薄板
3c 溶接部
4 ディフューザ
20 ライザ管補修部
20a、20a’、20b、20b’ カラーアセンブリ
20a1、20a1’ 第1のカラー
20b1、20b1’ 第2のカラー
20a4、20a4’、20a5、20a5’ 上部支持支柱
20b4、20b4’、20b5、20b5’ 下部支持支柱
20a2、20a2’、20a3、20a3’、20b2、20b2’ ブレース支持体
20a2a、20a2a’、20a3a、20a3a’ ブレース支持体基部
20a2b、20a2b’、20a3b、20a3b’、20b2b、30a5、30b5 位置合わせボルト(ピン)
20a2a1、20a2a1’、20b2a1 ブレース支持体基部パッド
20a2a2、20a2a2’ ヨークボルト穴
20a3b1 位置合わせボルトタブ
20a4a、30a7 オス型インターロック
20b4a、20b4a’ オス型ダブテール
20b4b’、30b7 メス型インターロック
20a4b、20a4b’ メス型(ダブテール)スロット
20a5b オス型ダブテールスロット
20a5b’ オス型ダブテールボス
20a2a3’、20b2a3 凹んだ穴
20a5a、20b5a、20b5a’ 穴
20b2a ブレース支持体シート
20b5b、20b5b’ 支持支柱基部
30 クランプアセンブリ
30a 上部クランプアセンブリ
30b 下部クランプアセンブリ
30a1、30a4、30b1、30b4 C字形状クランプ
30a2、30b2 内側基部
30a3a、30b3b ツーリングタブ
30a5a 位置合わせピン穴
30a6、30b6 クランプボルト
30a3、30b3 対合取り付け具
40 拡張可能プラグアセンブリ
40a 拡張可能区分
40b カラー穴
40c プラグパッド
40c1 プラグパッドの下部基準面
40c1a 位置合わせスロット
40c1b プラグパッドの基準穴
40c2 プラグパッドの前部基準面
40c3 ボス
50a、50a1、50b、50b1 ラチェットボルト
50a2 穴
52 ヨークボルト
54 クリンプナット
56 カラーボルト
56a カラーボルト穴
G 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
沸騰水型原子炉(BWR)ジェットポンプアセンブリのライザ管(1)に取り付けるように構成された第1のカラー(20a1、20a1’)と、
前記第1のカラー(20a1、20a1’)に取り付けられた1つまたは複数の上部支持支柱(20a4、20a4’、20a5、20a5’)と、
前記ライザ管(1)に取り付けるように構成された第2のカラー(20b1、20b1’)と、
前記第2のカラー(20b1、20b1’)に取り付けられた1つまたは複数の下部支持支柱(20b4、20b4’、20b5、20b5’)と、
前記上部および下部支持支柱(20a4、20a4’、20a5、20a5’、20b4、20b4’、20b5、20b5’)に摺動可能に取り付けられたブレース支持体(20a2、20a2’、20a3、20a3’、20b2、20b2’)と、
前記ブレース支持体(20a2、20a2’、20a3、20a3’、20b2、20b2’)を前記上部および下部支持支柱(20a4、20a4’、20a5、20a5’、20b4、20b4’、20b5、20b5’)に接続するラチェットボルト(50a、50a1、50b、50b1)であって、前記ブレース支持体(20a2、20a2’、20a3、20a3’、20b2、20b2’)と前記上部および下部支持支柱(20a4、20a4’、20a5、20a5’、20b4、20b4’、20b5、20b5’)とが、ラチェットボルト(50a、50a1、50b、50b1)が締められたとき前記ライザ管(1)を圧迫するように構成されている、ラチェットボルトと
を備えるライザ管補修部(20)。
【請求項2】
前記上部支持支柱が第1および第2の上部/内側支持支柱ならびに第1および第2の上部/外側支持支柱を含み、
前記下部支持支柱が第1および第2の下部/内側支持支柱ならびに第1および第2の下部/外側支持支柱を含み、
前記ブレース支持体が各々の前記内側支持支柱のための内側ブレース支持体を含み、前記内側ブレース支持体がライザブレース(3)のライザブレースヨーク(3a)に取り付け可能であり、
前記ブレース支持体が前記第1および第2の上部/外側支持支柱各々のための上部/外側ブレース支持体も含む、請求項1記載のライザ管補修部。
【請求項3】
前記第1および第2のカラーの各々に1つまたは複数の小型のカラー穴(40b)をさらに含み、前記カラー穴の各々は前記カラーを前記ライザ管に取り付けるために拡張可能プラグ(40)を受け入れるように構成され、
前記第1のカラーが前記ライザブレースの上で前記ライザ管に取り付け可能であり、
前記第2のカラーが前記ライザブレースの下で前記ライザ管に取り付け可能である、請求項2記載のライザ管補修部。
【請求項4】
前記ライザ管上の前記第1のカラーと前記第2のカラーとの間で前記ライザ管の外側表面に取り付け可能なクランプアセンブリ(30)をさらに含む、請求項3記載のライザ管補修部。
【請求項5】
前記クランプアセンブリが上部(30a)および下部クランプアセンブリ(30b)を含み、
前記上部クランプアセンブリが前記ライザブレースの上で前記ライザ管に取り付け可能であり2つのC字形状クランプ(30a1、30a4)を含み、
前記下部クランプアセンブリが前記ライザブレースの下で前記ライザ管に取り付け可能であり2つのC字形状クランプ(30b1、30b4)を含む、請求項4記載のライザ管補修部。
【請求項6】
ライザ管(1)を補修する方法であって、
第1のカラー(20a1、20a1’)を沸騰水型原子炉(BWR)ジェットポンプアセンブリのライザ管(1)に取り付けるステップと、
1つまたは複数の上部支持支柱(20a4、20a4’、20a5、20a5’)を前記第1のカラー(20a1、20a1’)に固定するステップと、
第2のカラー(20b1、20b1’)を前記ライザ管(1)に取り付けるステップと、
1つまたは複数の下部支持支柱(20b4、20b4’、20b5、20b5’)を前記第2のカラー(20b1、20b1’)に固定するステップと、
ブレース支持体(20a2、20a2’、20a3、20a3’、20b2、20b2’)を前記支持支柱(20a4、20a4’、20a5、20a5’、20b4、20b4’、20b5、20b5’)に摺動可能に接続するステップと、
ラチェットボルト(50a、50a1、50b、50b1)を使用して前記ブレース支持体(20a2、20a2’、20a3、20a3’、20b2、20b2’)を前記支持支柱(20a4、20a4’、20a5、20a5’、20b4、20b4’、20b5、20b5’)に接続するステップと、
前記ラチェットボルト(50a、50a1、50b、50b1)を締めることによって前記ライザ管(1)を圧迫するステップとを含む方法。
【請求項7】
前記上部支持支柱を固定するステップが、第1および第2の上部/内側支持支柱ならびに第1および第2の上部/外側支持支柱を前記第1のカラーに固定するステップを含み、
前記下部支持支柱を固定するステップが、第1および第2の下部/内側支持支柱ならびに第1および第2の下部/外側支持支柱を前記第2のカラーに固定するステップを含み、
前記ブレース支持体を摺動可能に接続するステップが、内側ブレース支持体を前記内側支持支柱の各々に接続するステップを含み、
前記ブレース支持体を摺動可能に接続するステップが、上部/外側ブレース支持体を前記上部/外側支持支柱の各々に接続するステップも含み、
方法が、
前記内側ブレース支持体をライザブレース(3)のライザブレースヨーク(3a)に取り付けるステップをさらに含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記第1および第2のカラーの各々ならびに前記ライザ管に1つまたは複数の小型のカラー穴(40b)をマッチドリリング加工するステップと、
拡張可能プラグ(40)を前記小型の穴の各々に挿入するステップと、
前記小型の穴を埋めるように前記プラグを拡張させるステップとをさらに含み、
前記第1のカラーを取り付けるステップが、前記ライザブレースの上の場所で前記第1のカラーを前記ライザ管に取り付けるステップを含み、前記第2のカラーを取り付けるステップが、前記ライザブレースの下の位置で前記第2のカラーを前記ライザ管に取り付けるステップを含む、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記ブレース支持体を前記支持支柱に接続するステップが、各々のブレース支持体と支持支柱との対についてラチェットボルトを使用するステップを含み、
方法が、
各々のブレース支持体と支持支柱との対の部分間に隙間(G)を残すステップをさらに含み、
前記ライザ管を圧迫するステップが、前記ラチェットボルトが締められたとき前記隙間が各々のブレース支持体と支持支柱との対の間で狭まることを可能にするステップをさらに含む、請求項7記載の方法。
【請求項10】
ライザ管(1)上に設置されるライザ管補修部であって、
ライザブレース(3)の上で沸騰水型原子炉(BWR)ジェットポンプアセンブリのライザ管(1)に取り付けられた第1のカラー(20a1、20a1’)と、
前記第1のカラー(20a1、20a1’)に取り付けられた第1および第2の上部/内側支持支柱(20a4、20a4’)ならびに第1および第2の上部/外側支持支柱(20a5、20a5’)と、
前記ライザブレースの下で前記ライザ管(1)に取り付けられた第2のカラー(20b1、20b1’)と、
前記第2のカラー(20b1、20b1’)に取り付けられた第1および第2の下部/内側支持支柱(20b4、20b4’)ならびに第1および第2の下部/外側支持支柱(20b5、20b5’)と、
前記内側支持支柱(20a4、20a4’、20b4、20b4’)および前記ライザブレースのヨーク(3a)に摺動可能に取り付けられ、ヨークボルト(52)を介して前記ヨーク(3a)に接続された内側ブレース支持体(20a2、20a2’、20b2、20b2’)と、
前記上部/外側支持支柱(20a5、20a5’)および前記下部/外側支持支柱(20b5、20b5’)に摺動可能に取り付けられた外側ブレース支持体(20a3、20a3’)と、
前記ブレース支持体(20a2、20a2’、20b2、20b2’、20a3、20a3’)を各々それぞれの支持支柱(20a4、20a4’、20b4、20b4’、20a5、20a5’)に接続するラチェットボルト(50a、50a1、50b、50b1)であって、前記ブレース支持体(20a2、20a2’、20b2、20b2’、20a3、20a3’)およびそれぞれの支持支柱(20a4、20a4’、20b4、20b4’、20a5、20a5’)が、ラチェットボルト(50a、50a1、50b、50b1)が締められたとき前記ライザ管(1)を圧迫するように構成されている、ラチェットボルトと
を備えるライザ管補修部。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図9A】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−127961(P2012−127961A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−272887(P2011−272887)
【出願日】平成23年12月14日(2011.12.14)
【出願人】(508177046)ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナジー・アメリカズ・エルエルシー (101)
【氏名又は名称原語表記】GE−HITACHI NUCLEAR ENERGY AMERICAS, LLC