説明

地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置

【課題】受け枠周囲の舗装を切断ないし破砕せずに地下構造物用鉄蓋の交換を可能とし、かつ、アンカーボルトの位置を地下構造物の内側にて目視により特定できるようにする。
【解決手段】地下構造物用鉄蓋において、鉄蓋類を受け支える受け枠の地下構造物への取り付けに用いられている、アンカーボルトの位置を表示する装置として、地下構造物の躯体本体上において、一端部12をアンカーボルト側に配置し、他端部13を開口部側に配置する表示具本体11を具備し、受け枠周囲の舗装中に埋設されている、地下構造物の躯体開口側からは直接目視できないアンカーボルト18の存在位置を、地下構造物の躯体開口側に露出表示する表示部14を表示具本体の上記他端部に設けた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地下構造物用鉄蓋において、鉄蓋類を受け支える受け枠の地下構造物への取り付けに用いられている、アンカーボルトの位置を表示する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
いわゆるマンホールはこれを老朽化したまま放置すると、本来の目的を損なうばかりか地震等の災害時に大きな被害を蒙ることにもなるので、老朽化したものは随時交換する必要がある。その内、下水道施設に属するマンホールについて、国土交通省から「下水道施設の改築について」と称する通達(平成15年6月19日 国都下事第77号)が出されており、その第1項には、「改築に際しての国庫補助の対象となる施設は、適正な維持管理が行われてきたことを前提として、別表に定める「小分類」施設以上の規模に係る改築であり、かつ、当該施設が同表に定める年数を経過していることとする。」と記載されている。別表において、改築に際して国庫補助の対象となるマンホール鉄蓋は、敷設後の経過年数が車道部15年(その他30年)と規定されている。地下構造物用鉄蓋は、鉄蓋を受け支えている受け枠とともに交換するが、およそ1980年代以前の地下構造物用鉄蓋では、受け枠をマンホール躯体本体の上に載置してあるに過ぎないため、所定の工法により比較的容易に取り外すことができる。そのための工法としては特開2004−3309号などに開示されている円形切断工法、さらには円形切断工法の一種である特開2004−332522号の吊り上げ工法が代表的である。
【0003】
しかしながら、1980年代以降のマンホール躯体本体には埋め込みアンカーが施工されており、マンホール内部の圧力上昇による受け枠の浮上ないし飛散を防止するために、マンホール躯体本体に受け枠がアンカーボルトを用いて緊結されている。そのため、地下構造物用鉄蓋を交換するには、それが1980年代以前のものであるか、或いは以降のものであるかを予め確認し、アンカーボルトで緊結されている場合にはアンカーボルトを切断するか、或いは撤去する必要があった。なお、特開2004−3309号及び特開2004−332522号の円形切断工法以外の従来工法では、舗装を切断後に破砕し受け枠の周囲を掘り返すので、アンカーボルトの有無及びその位置を確認することが可能であるからその撤去も容易である。しかし、舗装の切断及び破砕作業には、ブレーカーなどの打撃機械による大きな騒音や激しい振動を伴うので、近隣住民に迷惑をかけるという問題がある。
【0004】
これに対して、特開2010−144509号の工法によれば、舗装の切断及び破砕作業を必要としないが、その代わりアンカーボルトを事前に切断するか、或いは撤去してから受け枠を取り外す必要がある。そのため、アンカーボルトの位置を特定することが必要になるが、現時点では、アンカーボルトの位置を舗装の切断及び破砕することなく特定する方法は知られていない。マンホール内壁切断機に関するものに特開2007−9644号があり、同号の発明は地下構造物用鉄蓋の撤去に使用される。しかしながら、通常では3箇所に設置されているアンカーボルトの位置を特定することができなければ、全てを切断するために、マンホール内壁を360度全周に渡り切断しなければならず、極めて効率が良くない。
【0005】
【特許文献1】特開2004−3309号
【特許文献2】特開2004−332522号
【特許文献3】特開2010−144509号
【特許文献4】特開2007−9644号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、受け枠周囲の舗装の切断及び破砕を必要とせずに地下構造物用鉄蓋の交換を可能にするために、アンカーボルトの位置を地下構造物の内側にて目視により特定できるようにすることである。また、本発明の他の課題は、アンカーボルト位置をピンポイントで示して、それを最小限度の作業で切断することができ、周辺に無用の騒音や振動を及ぼさずに済む地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するため、本発明は、地下構造物用鉄蓋において、鉄蓋類を受け支える受け枠の地下構造物への取り付けに用いられている、アンカーボルトの位置を表示する装置として、地下構造物の躯体本体上において、一端部をアンカーボルト側に配置し、他端部を開口部側に配置する表示具本体を具備し、受け枠周囲の舗装中に埋設されている、地下構造物の躯体開口側からは直接目視できないアンカーボルトの存在位置を、地下構造物の躯体開口側に露出表示する表示部を表示具本体の上記他端部に設けた構成を有するものとするという手段を講じたものである。
【0008】
本発明の装置は、表示具本体と、その他端部に設けた表示部とからなるものである。表示具本体は、地下構造物の躯体本体上において、一端部をアンカーボルト側に配置し、他端部を開口部側に配置するものであるから、地下構造物の開口部内に配置される他端部がアンカーボルトの位置を示すことになる。表示部は、受け枠周囲の舗装中に埋設されている、アンカーボルトの存在位置を躯体本体の開口部内に露出表示する手段であるから、表示部には何らかの表示手段が備わることが望ましい。表示手段としては、例えば、文字、絵文字、図柄、記号、着色又はこれらの組み合わせが適している。
【0009】
アンカーボルトは、円形マンホールの場合3本程度使用して受け枠を緊結するが、アンカーボルトの通し孔は受け枠に6個ないし12個形成されている。モルタル中に埋設された状態にあるアンカーボルトの位置を手掛りなしに特定することは不可能に近く、そのため、本発明の装置は、アンカーボルトの位置を、表示具本体の他端の表示部によって、地下構造物の躯体本体の開口部側に導き出して示すものである。表示具本体は、上記躯体本体と受枠との間の高さ調整空間にコンクリートモルタルを打設することで、アンカーボルトとともに埋設されるが、一旦、表示具本体を地下構造物の躯体本体に配置した後であれば、表示具本体が露出している必要はない。よって、本発明に係る装置は地下構造物用鉄蓋の設置工事中、かつ、コンクリートモルタル打設前に施工することになる。
【0010】
表示具本体と表示部はほぼL字型の側面形状を有し、上記表示具本体は、アンカーボルトと係合する第1係合部を一端部に有し、地下構造物の躯体本体の開口部の縁又は受け枠と係合する第2係合部を他端部に有している構造であることが望ましい。第1係合部及び第2係合部を有することで、表示具本体の位置をアンカーボルト及び躯体本体に係合固定することができる。表示具本体が第1係合部及び第2係合部によって地下構造物の躯体本体に固定されていれば、コンクリートモルタルの打設時に加わる外力にも相当程度耐え得るので、上記第1係合部及び第2係合部による係合構成はコンクリートモルタル打設時の表示具本体のずれ防止対策としても機能する。本発明の表示装置は、コンクリートモルタルによって、最終的に固定される。
【0011】
係合の具体的な形態は、自由に選択できる事項であるが、第1係合部はアンカーボルトに引っ掛かるか、或いはアンカーボルトに嵌まって係合し、固定されることとなる。第2係合部はほぼL字型に形成され、ほぼL字型の内角が地下構造物の躯体本体の開口部の縁又は受け枠に引っ掛かるように構成することが望ましい。このような係合構成は、表示具本体を躯体本体側に簡単には外れないように固定させる手段の例である。上記第1係合部は表示具本体の一端部から他端部方向へ細長い長孔の形態を有していることが望まれる。長孔の寸法に応じた調節代が備わることで、アンカーボルトと躯体本体の開口部の内面までの距離の変化に応じられるようになるからである。第2係合部のL字型の部分は躯体本体の開口部の縁に引っ掛かるように構成することが好適であるが、高さ調整空間に打設するコンクリートモルタル厚さがL字長さより薄い場合等状況が変わる場合には、例えば、L字型の内角が受け枠と引っ掛かるようにするなど、その状況に対応して構成できるのは言うまでもない。
【0012】
また、表示具本体及び表示部は、少なくとも表示部がステンレス鋼板、塗装済みの鋼板又はプラスチック製薄板のいずれかから成るものであることが望まれる。マンホール内部は、一般的に外部よりも湿度が高い環境であり、さらに下水用の場合には腐食性のガスの発生も予測されるので、表示装置全体を前述したような耐食性のある材質で形成するか又は少なくとも表示部に、塗装、コーティング、その他の耐食処理を施すものとする。
【0013】
本発明における表示部は、表示具本体とともに、アンカーボルト位置の表示装置を構成する要素の一つである。この表示部は、後述する実施形態に示す如く、表示具本体という部品の一部を利用した構造のものであっても良いが、それに限定される理由はなく、表示具本体とは別の部材を他端部に取り付けた構造も、当然、採用することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以上のように構成されかつ作用するものであるから、受け枠周囲の舗装の切断及び破砕を行わなくても、表示具本体の他端部に設けた表示部を地下構造物の内側にて目視することができるので、それによって、地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルトの位置を特定し、アンカーボルトのみを正確に切断することが可能になる。また、本発明によれば、アンカーボルト位置をピンポイントで示して、最小限度の作業で切断することができ、周辺に無用の騒音や振動を及ぼさずに済む地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。図1ないし図3は本発明に係る地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置に関する例1であって、11は表示具本体、12はその一端部でアンカーボルト側に配置され、13はその他端部で地下構造物の躯体本体の開口部側に配置される。例1の表示具本体11は、ステンレス鋼の薄板により形成した短冊状の形態を有し、図示の例1では、上記表示具本体11の他端部13の側を延長して、表示部14を一体に設けている。表示部14は、地下構造物の躯体本体上に載置される、表示具本体11の延長した他端部13を下方へ折り曲げて設けているので、それに伴って、後述する第2係合部17が同時に形成される。その結果、表示具本体11と表示部14はほぼL字型の側面形状を形成することになる。
【0016】
表示具本体11の一端部12の側には、第1係合部15として、一端部12から他端部13の方向へ細長い形態を有する切り込み状の長孔が設けてある。第1係合部15の上記長孔は、アンカーボルト18の外径よりもやや幅広の短径と、表示具本体の移動調節に必要な長径を有し、かつまた、アンカーボルト18の外径よりも口幅を狭めた突部16を有する切り込み口を第1係合部15の入り口に設けている。切り込み口の突部16は、表示具本体11がステンレス鋼の薄板より成るため、取り付け時に弾性変形によってアンカーボルト18の通過を可能にする。また、表示具本体11の他端部13には、地下構造物の躯体本体20の開口縁部19と係合する、ほぼL字型の内角が第2係合部17を構成している。
【0017】
上記の表示部14には、例えば、「↑ANCHOR BOLT」のような文字から成る視覚的な表示手段14aが設けられている。本発明の装置が何のために設けられているのかについては、設置後ある程度の期間であれば記憶が継続しているので、表示目的を記載する必要性は低いであろうが、設置後相当の年月を経過してしまうと表示の意味も忘れ去られることが考えられるので、表示手段14aに表示目的を明確に記載しておく意義があるものである。表示手段14aとしては文字、絵文字、記号又はこれらの組み合わせが好適であり、湿度や腐食性ガスに耐える素材を用いて形成することが、当然必要である。表示手段14aは公知の方法によって任意に設けることができるが、例えば、表示手段14aを記載したシールの貼り付け、表示手段14aの印刷、プレスによる打刻等が実際的である。本発明に係る例1のアンカーボルト位置の表示装置10は、このような表示具本体11と、表示部14、第1係合部15及び第2係合部17などを要素として構成されている。
【0018】
図4ないし図6は本発明に係る地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置10′に関する例2を示している。例2は、図4から明らかであるように、一端部から他端部方向へ細長い長孔の形態を有する第1係合部22として、例1の切り込み式ではない長円形の長孔とした構成を有している。例2における長孔から成る第1係合部22も、アンカーボルト18の外径よりもやや幅広の短径と、表示具本体の移動調節に必要な長径を有している。また、例2のアンカーボルト位置の表示装置10′は、例1におけるのと同様に表示具本体11と、表示部14及び第2係合部17などを要素として構成されているものであるので、各要素については符号を援用し、詳細な説明は省略する。なお、例2の表示部14にも、当然、前述した表示手段14aが設けられる。
【0019】
このように構成されている例1のアンカーボルト位置の表示装置10を使用するには、図7に示したように表示具本体11を、地下構造物の躯体本体20の開口部21の側からアンカーボルト18に向けて、第1係合部15の切り込み口を近付ける(図7a)。さらに、突部16、16のアンカーボルト18による抵抗を感じながら押し込み(図7b)、第2係合部17が開口縁部19の角と係合するまで押し付ける(図7c)。これによって例1のアンカーボルト位置の表示装置10は、アンカーボルト18と躯体本体20に夫々係合してその内壁面20bの定位置に固定される。これに対し、例2のアンカーボルト位置の表示装置10′を使用するには、長孔から成る第1係合部22をアンカーボルト18に通さなければならないので、係合の手順はやや異なるが、アンカーボルト18に通した後の扱いは例1と全く同様である。
【0020】
図8は、このような本発明の例1のアンカーボルト位置の表示装置10を、地下構造物の躯体本体20の上に載置し終わった状態を示しており、躯体本体20の上面には受け枠24が載置される。なお、アンカーボルト18は躯体本体20に埋め込まれた3箇所の埋設アンカー20aに取り付けられ、ナット18aにより受け枠24を緊締している。図8において、躯体本体20は円形マンホールとして示されており、その環状の上面に等間隔で3個のアンカーボルト18が設置され、それらのアンカーボルト18に対して夫々の位置の躯体本体20の内壁面20bに表示装置10が施工されている。アンカーボルト18には高さ調整部材23が取り付けられるが、前記のようにアンカーボルトの通し孔24a(図8〜図10参照)は受け枠24に6個ないし12個形成されており、図示の例の場合、その内の3箇所の通し孔24aにアンカーボルト18が通されるものである。この後、地下構造物用鉄蓋の受け枠24の据え付けが行われる。図9は、既に、高流動性モルタルを使用したコンクリートモルタル25の打ち込みが終わって、その硬化を待ちつつある状態である。各図中、26は外型枠、27は内型枠であり、これらは高さ調整のためのコンクリートモルタル25の固結後に取り外される。
【0021】
従って、内型枠27が取り外されると、表示部14が露出するので、その表示手段14aを躯体本体20の開口部21の内部にて目視することができる。図10は、開口部21の内部にて目視される表示手段14aの状態を図示しており、これによって、アンカーボルト18の位置を特定し、アンカーボルト18のみを正確に切断することが可能になる。アンカーボルト切断作業の概略を図11に示す。作業を行う者は、マンホール内壁切断機を躯体本体20の開口部21内部に搬入し、その丸のこ状の切断刃28を、高さ調整コンクリート25′に、表示手段14aを目印として押し込み、アンカーボルト18を切断する。従って、図8に示した3箇所のアンカーボルト18の部分のみを切断すれば良く、迅速に作業が完了する。なお、図示の例は、表示部14が開口縁部に第2係合部17のL字型の内角で係合し、下向きに適合した表示手段14aとなっている。しかし、状況によっては、内角が受け枠24と引っ掛かるようにすることもできるので、そのような状況では表示部14も上向きに適合した表示手段14aとする。
【0022】
全てのアンカーボルト18を切断することによって、地下構造物用鉄蓋の受け枠24は躯体本体20に緊結された状態ではなくなり、その周囲は、単に、舗装29によって覆われているだけである。即ち、アンカーボルト18が切断されてしまえば、地下構造物用鉄蓋の受け枠24は1980年代以前のものと同様、マンホール躯体本体20の上に載置してあるに過ぎない状態になる。よって、特開2004−3309号及び特開2004−332522号の円形切断工法などを用いて、受け枠24を容易に取り外すことが可能であり、取り外し作業の際に大きな騒音や激しい振動を引き起こすこともない。
【0023】
本発明に係る地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置では、上記のように、全てのアンカーボルト18をピンポイントで切断することが可能になる。アンカーボルト18は、3個を等間隔で設置することが多いが、そのことはマンホールの供用中に1個又は2個の表示部14が破損した場合でも、1個が残っていればそれを手掛りにして残りのアンカーボルト位置を特定するために利用できるので、有効性の高いものである。しかしながら、アンカーボルト18が3個に限られる訳ではなく、その位置も不明であるのが現実であるから、本発明によればアンカーボルト18の位置を的確に表示することができる意義がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置の例1を示す斜視図である。
【図2】同上の装置の上面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】同じく本発明に係る表示装置の例2を示す斜視図である。
【図5】同上の装置の上面図である。
【図6】同じく側面図である。
【図7】同じく本発明に係る表示装置の取り付け例を工程a、b、cを追って示す説明図である。
【図8】同じく本発明に係る表示装置の取り付け例を示す平面図である。
【図9】同じく本発明に係る表示装置の施工状態を示す断面説明図である。
【図10】同じく本発明に係る施工後の装置を開口部内側から示す説明図である。
【図11】同じく本発明に係る施工後の装置を用いたアンカーボルトの切断工事の例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
【0025】
10、10′ 地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置
11 表示具本体
12 一端部
13 他端部
14 表示部
14a 表示手段
15、22 第1係合部
16 切り込み口の突部
17 第2係合部
18 アンカーボルト
19 開口縁部
20 躯体本体
21 開口部
23 高さ調整部材
24 受け枠
25 コンクリートモルタル
26 外型枠
27 内型枠
28 切断刃
29 舗装

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地下構造物用鉄蓋において、鉄蓋類を受け支える受け枠の地下構造物への取り付けに用いられている、アンカーボルトの位置を表示する装置であって、
地下構造物の躯体本体上において、一端部をアンカーボルト側に配置し、他端部を開口部側に配置する表示具本体を具備し、
受け枠周囲の舗装中に埋設されている、地下構造物の躯体開口側からは直接目視できないアンカーボルトの存在位置を、地下構造物の躯体開口側に露出表示する表示部を表示具本体の上記他端部に設けた構成を有する
アンカーボルト位置の表示装置。
【請求項2】
表示具本体と表示部はほぼL字型の側面形状を有し、上記表示具本体は、アンカーボルトと係合する第1係合部を一端部に有し、ほぼL字型の内角が地下構造物の躯体本体の開口縁部又は受け枠と係合する第2係合部を構成している
請求項1記載の地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置。
【請求項3】
第1係合部は表示具本体の一端部から他端部方向へ細長い長孔の形態を有している請求項2記載の地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置。
【請求項4】
表示具本体は、少なくとも表示部がステンレス鋼板、塗装済みの鋼板、プラスチック製薄板のいずれかから成る
請求項1記載の地下構造物用鉄蓋におけるアンカーボルト位置の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−97448(P2012−97448A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−245403(P2010−245403)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【特許番号】特許第4658232号(P4658232)
【特許公報発行日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(000214696)長島鋳物株式会社 (38)
【Fターム(参考)】