説明

地車用集成車輪

【課題】松間伐材の小径材を使用集成し安全で安心な車輪を提供する。
【解決手段】松間伐材を乾燥させ繊維方向に並べ木目の板目側を外に向け集成し狂い、割れ、耐久性の向上が図れ、また資源、環境に配慮したことを特徴とする車輪である。松間伐材の小径材を乾燥使用し木目の板目側を車輪外側に向けエポキシ系接着剤にて接着集成する。集成することにより、バランスの取れた安全な車輪を安定供給することが出来、また使用済みの車輪の外周を削り直径600mmの車輪に再利用さらに同様に外周を削り直径570mmの車輪として再々利用も可能となり、資源の節減、環境負荷の削減に寄与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は松間伐材を集成した地車用車輪に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、松無垢材を輪切りにしたものと、厚み30mmの板を貼り合せた地車用車輪があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、つぎのような問題点があった。
(イ)松原木の直系700mm以上の立ち木の伐採による環境への悪影響を配慮すべく、松間伐材の小径材を使用し集成工法を取り入れ環境の改善に寄与する。
(ロ)松間伐材を乾燥集成することにより松無垢材使用時の狂いや割れを回避することが出来、又木目の板目側を車輪外側に向けて使用することで耐久性の向上も図れる本発明は、これらの問題点を解決するためにされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
松間伐材の小径材を乾燥使用し木目の板目側を車輪外側に向けエポキシ系接着剤にて接着集成する。
以上を特徴とする地車用車輪である。
【発明の効果】
【0005】
集成することにより、バランスの取れた安全な車輪を安定供給することが出来、また使用済みの車輪の外周を削り直径600mmの車輪に再利用さらに同様に外周を削り直径570mmの車輪として再々利用も可能となり、資源の節減、環境負荷の削減に寄与する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)松間伐材で長さ300mm×巾160mm×厚80mmと長さ300mm×巾80mm×厚80mmの2種類の厚み側が木目の板目になるように挽き割り、厚み側を接着剤にて接着し▲1▼巾160mm+巾160mmと▲2▼巾80mm+巾160mm+巾80mmの2組をつくる。
さらに▲1▼の上に▲2▼の上に▲1▼の上に▲2▼と重ね接着剤で接着し4積層のブロックを4個つくる。
(ロ)4個のブロックを対角に同方向で接着し長さ300mm×巾640mm×厚640mmの正四角柱をつくり、次に巾厚み640mmの角を削り直径630mmの円柱に加工し、次に直径630mm野両面の外周角を削り面取りをする。
(ハ)円柱側面(内側)に車輪を取付ける台座を中心より縦、横220mm深25mmに座彫りし次に内側から外側へ中心より直径150mm〜130mmの異径の軸孔を設ける。
本発明は、以上の構成よりなりたっている。
これを使用した車輪は従来の松無垢材を輪切りした車輪にくらべ、松間伐材を挽き割った小さい角材を乾燥させ繊維方向に揃えて、板目側を側面に接着剤で繋ぎ合わせて作るので、狂いや割れが生じず、また木目を外側に向けることにより、耐久性の向上が図れ資源の節約、環境負荷の軽減に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の集成側面図
【図2】 本発明の集成断面図
【図3】 本発明の地車内外側面図
【図4】 本発明の地車断面図
【符号の説明】
【0008】
1 (パターン1)挽き割角材長さ300mm×巾160mm×厚80mmと長さ300mm×巾160mm×厚80mmを平並べし側面貼り合わす。
(パターン2)挽き割角材長さ300mm×巾80mm×厚80mmと長さ300mm×巾160mm×厚80mmと長さ300mm×巾80mm×厚80mm平並べし側面を貼り合わす。
2 貼り合せ板をパターン▲1▼+▲2▼+▲1▼+▲2▼と重ね貼り合わせブロックをつくる。
3 挽き割角材の板目側を車輪外に向ける。
4 外周面を直径630mmの円柱状に削る。
5 円柱両側面の外周角を面取りする。
6 円柱側面内側中心より外側直径135mm内側直径150mmの異径軸孔を設ける。
7 円柱側面内側中心より台座取付け穴220mm角の深さ25mmを座彫りする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
松間伐材の小径材を乾燥使用し、木目の板目側を車輪外側に向くように並べ、エポキシ系接着剤にて接着集成することを特徴とする車輪。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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