説明

型枠加工図作成プログラム及び記録媒体

【課題】現場での作業負担を低減でき、現場での作業効率を向上させる型枠加工図作成プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】電子計算機に、建造物の構成部材に関する寸法を記録する構成部材寸法記録機能と、建造物の構成部材に関する形状を記録する構成部材形状記録機能と、記録された構成部材の寸法に基づいて、構成部材を形成するための型枠の寸法を演算する型枠寸法演算機能と、記録された構成部材の形状に基づいて、構成部材を形成するための型枠の形状を決定する型枠形状決定機能と、演算された型枠の寸法と、決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するセパ穴位置決定機能と、演算された型枠の寸法と位置が決定されたセパ穴とを、決定された型枠の形状と共に表示する型枠表示機能とを付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は型枠加工図作成プログラム及び記録媒体に関する。詳しくは、施工図に基づいて寸法を入力して自動的に型枠加工図を作成する型枠加工図作成プログラム及び記録媒体に係るものである。
【背景技術】
【0002】
建造物を建造する場合、その設計に応じて複数の型枠を所定の間隔で互いに対向させて配置し、型枠によって囲まれた領域内にコンクリートを流し込んで固化させることによって、柱、梁及び壁等の建造物を建造する。
【0003】
また、従来、型枠を製造するには、型枠製造業者が、建造物の施工図に基づいて、経験的に型枠の製造図を作成し、その製造図に従って板材を裁断及び桟木の切断を行い、裁断した板材に切断した桟木を釘打ちしていた。
【0004】
しかし、型枠を製造するには、型枠製造業者によって型枠の製造図を作成していたため、製造図の作成に長時間を要していた。また、建造物の施工図から型枠の製造図を作成するには、型枠製造業者の経験によるところが大きいため、型枠製造業者の教育に多くの労力及び長い時間を費やさなければならないという問題があった。
【0005】
そこで、型枠の製造を自動化して能率良く型枠を製造する技術が提案されており、例えば特許文献1には、型枠を製造するための形状データにより型枠を構成する各部材を加工するデータを生成し、制御するデータ生成制御装置と、データ生成制御装置からの信号により縦桟木の間隔を個別に調整して、それぞれの縦桟木位置に合わせて個別に保持搬送する縦桟木搬送装置に、データ生成制御装置からの信号により作動してそれぞれの縦桟木を所定の長さに切断する縦桟木切断装置と、横桟木を所定の寸法に切断して切断済み縦桟木間の所定の位置に組付ける横桟木切断組付け装置と、合板を所定の寸法に切断して合板を、横桟木を組付けた縦桟木上に位置を合わせて組付ける合板組付け装置と、合板を縦桟木及び横桟木と釘を用いて締結するための釘打ち装置とを設けた型枠製造装置が記載されている。
【0006】
【特許文献1】特開平6−270027号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ベニヤ板で構成された型枠にコンクリートを入れると、型枠が圧力に耐えられず破裂してしまうため、相対する型枠の相互間隔を保持するためにセパレータ(セパ)と呼ばれる丸鋼を取り付けるが、このセパレータが通る穴すなわちセパ穴の位置を現場で決めるために、熟練工による作業が必要となり、作業効率の低下が問題となっていた。
【0008】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、現場での作業負担を低減でき、現場での作業効率を向上させる型枠加工図作成プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の型枠加工図作成プログラムは、電子計算機にインストールされて、型枠加工図を作成する型枠加工図作成プログラムであって、前記電子計算機に、建造物の構成部材に関する寸法を記録する構成部材寸法記録機能と、建造物の構成部材に関する形状を記録する構成部材形状記録機能と、前記構成部材寸法記録機能によって記録された構成部材の寸法に基づいて、該構成部材を形成するための型枠の寸法を演算する型枠寸法演算機能と、前記構成部材形状記録機能によって記録された構成部材の形状に基づいて、該構成部材を形成するための型枠の形状を決定する型枠形状決定機能と、前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と、前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するセパ穴位置決定機能と、前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と前記セパ穴位置決定機能によって位置が決定されたセパ穴とを、前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状と共に表示する型枠表示機能とを付与する。
【0010】
ここで、型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と、型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するセパ穴位置決定機能によって、型枠加工時にセパやタイボルトの取り付けが可能となり、また、セパ穴の位置決めのために現場測定の必要がなく、建込作業の熟練工も不要となる。
【0011】
また、本発明の型枠加工図作成プログラムにおいて、電子計算機に、型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状に基づいて、型枠の製造組立に必要な材料の数量を演算する材料数量演算機能を付与する場合、必要な材料を必要な数量揃えて、一括加工できる。
【0012】
また、上記の目的を達成するために、本発明の記録媒体は、電子計算機に、建造物の構成部材に関する寸法を記録する構成部材寸法記録機能と、建造物の構成部材に関する形状を記録する構成部材形状記録機能と、前記構成部材寸法記録機能によって記録された構成部材の寸法に基づいて、該構成部材を形成するための型枠の寸法を演算する型枠寸法演算機能と、前記構成部材形状記録機能によって記録された構成部材の形状に基づいて、該構成部材を形成するための型枠の形状を決定する型枠形状決定機能と、前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と、前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するセパ穴位置決定機能と、前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と前記セパ穴位置決定機能によって位置が決定されたセパ穴とを、前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状と共に表示する型枠表示機能とを付与する型枠加工図作成プログラムを記録した電子計算機読み取り可能なものである。
【0013】
ここで、型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と、型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するセパ穴位置決定機能によって、型枠加工時にセパやタイボルトの取り付けが可能となり、また、セパ穴の位置決めのために現場測定の必要がなく、建込作業の熟練工も不要となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る型枠加工図作成プログラムによって、現場での作業負担を低減でき、現場での作業効率を向上させることができる。
本発明に係る記録媒体によって、現場での作業負担を低減でき、現場での作業効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を適用した型枠加工図作成プログラムがインストールされたコンピュータを用いて型枠加工図が作成される流れの一例を説明する。本発明を適用した型枠加工図作成プログラムは、フレキシブルディスクやコンパクトディスク等の記録媒体に記録しておき、コンピュータのディスクドライブに装入してインストールされる。
ここで、型枠加工図作成プログラムを記録でき、電子計算機読み取り可能なものであれば、どのような記録媒体であってもよい。
【0016】
図1は、本発明を適用した型枠加工図作成プログラムがインストールされたコンピュータのメインメニュー画面の一例を説明する説明図である。コンピュータを起動すると、メインメニュー画面が表示される。メインメニュー画面には、建造物の構成部材例えば柱、梁及び壁のデータを入力するための柱/梁/壁入力ボタン1と、柱、梁及び壁に関する寸法に基づいて各構成部材を形成するための型枠の寸法を演算するための型枠寸法演算ボタン2と、各構成部材の形状に基づいて各構成部材を形成するための型枠の形状を決定するための型枠形状決定ボタン3と、演算された型枠の寸法と決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するためのセパ穴位置決定ボタン4と、演算された型枠の寸法と位置が決定されたセパ穴とを、決定された型枠の形状と共に表示するための型枠表示ボタン5と、型枠の製造に必要なベニヤ板、プラスチック板等といった材料の数量や型枠の組立に必要なタイボルト、セパレータ、コーン等といった部材の数量を演算するための材料数量演算ボタン6と、型枠加工図作成処理を終了するため処理終了ボタン7とが設けてある。
【0017】
先ず、コンピュータのユーザがメインメニュー画面において、柱/梁/壁入力ボタン1を選択すると、柱、梁及び壁のデータを入力するために次のメニュー画面がコンピュータの表示画面に表示され、柱、梁及び壁それぞれに関する寸法(柱幅、階高、梁幅、梁成、スパン、スラブ厚)を、コンピュータの表示画面に表示される各種メッセージを見ながら対話形式のダイヤログボックスから入力して座標を特定し、位置を決め、コンピュータに記録する。また、柱、梁及び壁に関する形状については、予め記録されている柱、梁及び壁に関する様々な形状パターン群から選択するかまたはコンピュータの表示画面に表示される各種メッセージを見ながら対話形式のダイヤログボックスから柱、梁及び壁に関する形状を入力したり、予め記録されている形状を編集したりして、コンピュータに記録する。
また、柱、梁及び壁それぞれの寸法を入力する表示画面には、工事コード、工事名称及び備考を入力する領域が設けられており、更に柱の寸法を入力する表示画面には柱コードを入力する領域、梁の寸法を入力する表示画面には梁コードを入力する領域、そして壁の寸法を入力する表示画面には壁コードを入力する領域がそれぞれ設けられている。
【0018】
次に、メインメニュー画面において、コンピュータのユーザが型枠寸法演算ボタン2を押すと、入力して記録された柱、梁及び壁に関する寸法に基づいて、各構成部材を形成するための型枠の寸法をコンピュータが演算し、演算が完了すると完了した旨が表示されて型枠の寸法を記録し、また、コンピュータのユーザが型枠形状決定ボタン3を押すと、選択された柱、梁及び壁に関する形状に基づくかまたは入力して記録された柱、梁及び壁に関する形状に基づいて、各構成部材を形成するための型枠の形状をコンピュータが決定し、決定した旨が表示されて型枠の形状を記録する。
【0019】
次に、メインメニュー画面において、コンピュータのユーザがセパ穴位置決定ボタン4を押すと、演算された型枠の寸法と、決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置をコンピュータが決定し、決定した旨が表示されてセパ穴の位置を記録する。
また、型枠の寸法やセパ穴の位置を示す値等の数値は、自由に変更することができる。また、決定されたセパ穴の位置をマウス操作等によって自由に変更することができ、セパ穴の位置の変更に伴ってセパ穴の位置を示す値も自動的に変わるようにすることができる。
【0020】
そして、メインメニュー画面において、コンピュータのユーザが型枠表示ボタン5を押すと、演算された型枠の寸法と、位置が決定されたセパ穴とを、決定された型枠の形状と共にコンピュータの表示画面に表示する。ここで、型枠の寸法は、対応する型枠の部位近傍の領域に表示され、セパ穴は型枠上に表示される。
また、型枠の長さが1800mmを超える場合には、1800mm単位で区切る線が型枠上に表示される。
【0021】
また、メインメニュー画面において、コンピュータのユーザが材料数量演算ボタン6を押すと、型枠の製造に必要なベニヤ板、プラスチック板等といった材料の数量や型枠の組立に必要なタイボルト、セパレータ、コーン、桟木等といった部材の数量をコンピュータが演算し、演算が完了すると、部材料名とその数量が一覧表としてコンピュータの表示画面に表示される。このとき、ベニヤ板等は略同じ大きさ別に選別されて一覧表に表示される。
【0022】
ここで、コンピュータにセパ穴位置決定機能が付与されるのであれば、必ずしも材料数量演算機能はコンピュータに付与されなくてもよい。
そして、型枠表示ボタン5を押して表示された型枠の形状や、材料数量演算ボタン6を押して表示された一覧表は、型枠加工図としてプリンタによって印刷され、最後に処理終了ボタン7を押して型枠加工図作成処理を終了させる。印刷された型枠加工図は、型枠製造現場や建築現場に持ち込まれて使用される。
なお、型枠製造装置を型枠製造現場や建築現場に持ち込んで型枠を製造することも考えられるが、装置の運搬等に手間がかかり不便であると共に、現場において場所をとってしまい資材等の置き場確保が困難となる可能性もある。
【0023】
図2は、本発明を適用した型枠加工図作成プログラムを使用して作成された、右の柱型枠加工図(a)と左の柱型枠加工図(b)の一例を説明する概略図である。図2において、左右の柱型枠8はそれぞれ、上端から下端まで全長3745mm、幅500mmのものであり、一段の段差部10を有している。また、段差部10の幅は312mmであり、高さは707mmである。
また、セパ穴9が白丸として均等に配置された状態で表示されており、セパ穴9は柱型枠8の左右の外形線からそれぞれ50mm内側へ離れた位置に配置されている。また、セパ穴9は、柱型枠8の下端から100mm内側へ離れた位置に配置されており、上下のセパ穴間は450mmの間隔を隔てている。
また、図2に示された柱型枠8の全長は3745mmであるが、型枠の長さが1800mmを超える場合には、1800mm単位で区切る線が型枠上に表示されるので、長さ707mmの領域と、長さ1800mmの領域と、長さ1238mmの領域とに分かれるよう線が表示されて区切られている。
ここで、柱型枠8は平面的に表示されているが、立体的に表示されてもよい。
【0024】
このように、本発明では、コンピュータに、型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と、型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するセパ穴位置決定機能を付与するので、型枠加工時にセパレータやタイボルトの取り付けが可能となり、また、セパ穴の位置決めのために現場測定の必要がなく、建込作業の熟練工も不要となり、現場での作業負担を低減でき、現場での作業効率を向上させることができる。
【0025】
また、コンピュータに、型枠の製造に必要なベニヤ板、プラスチック板等といった材料の数量や型枠の組立に必要なタイボルト、セパレータ、コーン等といった部材の数量を演算する材料数量演算機能を付与するので、必要な材料を必要な数量揃えて、一括加工でき、現場での作業負担を低減でき、現場での作業効率を向上させることができる。
【0026】
また、型枠表示ボタンを押して表示された型枠の形状や、材料数量演算ボタンを押して表示された部材料名とその数量の一覧表は、プリンタによって印刷され、現場に持ち込むことができるので、型枠加工を現場で行いつつ、建込を可能とすることができ、また、解体材の現場からの持ち出し、搬入等の作業を最小限に止め、材料の節約及び二重加工を少なくすることができる。
【0027】
また、型枠の長さが1800mmを超える場合には、1800mm単位で区切る線が型枠上に表示されるので、型枠の組み合わせが目で見て容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明を適用した型枠加工図作成プログラムがインストールされたコンピュータのメインメニュー画面の一例を説明する説明図である。
【図2】本発明を適用した型枠加工図作成プログラムを使用して作成された、右の柱型枠加工図(a)と左の柱型枠加工図(b)の一例を説明する概略図である。
【符号の説明】
【0029】
1 柱/梁/壁入力ボタン
2 型枠寸法演算ボタン
3 型枠形状決定ボタン
4 セパ穴位置決定ボタン
5 型枠表示ボタン
6 材料数量演算ボタン
7 処理終了ボタン
8 柱型枠
9 セパ穴
10 段差部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子計算機にインストールされて、型枠加工図を作成する型枠加工図作成プログラムであって、
前記電子計算機に、
建造物の構成部材に関する寸法を記録する構成部材寸法記録機能と、
建造物の構成部材に関する形状を記録する構成部材形状記録機能と、
前記構成部材寸法記録機能によって記録された構成部材の寸法に基づいて、該構成部材を形成するための型枠の寸法を演算する型枠寸法演算機能と、
前記構成部材形状記録機能によって記録された構成部材の形状に基づいて、該構成部材を形成するための型枠の形状を決定する型枠形状決定機能と、
前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と、前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するセパ穴位置決定機能と、
前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と前記セパ穴位置決定機能によって位置が決定されたセパ穴とを、前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状と共に表示する型枠表示機能とを付与する
型枠加工図作成プログラム。
【請求項2】
前記電子計算機に、前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状に基づいて、型枠の製造組立に必要な材料の数量を演算する材料数量演算機能を付与する
請求項1に記載の型枠加工図作成プログラム。
【請求項3】
電子計算機に、
建造物の構成部材に関する寸法を記録する構成部材寸法記録機能と、
建造物の構成部材に関する形状を記録する構成部材形状記録機能と、
前記構成部材寸法記録機能によって記録された構成部材の寸法に基づいて、該構成部材を形成するための型枠の寸法を演算する型枠寸法演算機能と、
前記構成部材形状記録機能によって記録された構成部材の形状に基づいて、該構成部材を形成するための型枠の形状を決定する型枠形状決定機能と、
前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と、前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状とに基づいてセパ穴の位置を決定するセパ穴位置決定機能と、
前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と前記セパ穴位置決定機能によって位置が決定されたセパ穴とを、前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状と共に表示する型枠表示機能とを付与する型枠加工図作成プログラムを記録した電子計算機読み取り可能な記録媒体。
【請求項4】
前記型枠加工図作成プログラムが、前記電子計算機に、前記型枠寸法演算機能によって演算された型枠の寸法と前記型枠形状決定機能によって決定された型枠の形状に基づいて、型枠の製造組立に必要な材料の数量を演算する材料数量演算機能を付与する
請求項3に記載の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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