説明

埋込型自転車保管台

【課題】本発明は、簡単な構造で、地中に埋め込まれ、流入する水分の排出も円滑になされながら自転車の車輪への掛けが円滑になされることができるようにする埋込型自転車保管台を提供するためのものである。
【解決手段】本発明は、上部が開放され、上面が地面と同一面をなすように埋め込まれる埋込函体と、上記埋込函体の上部に自転車の車輪が挿入される挿入ホールが形成され、上記挿入ホールには一端がヒンジ結合されて回動される開閉板が形成されて締結される表面板と、上記表面板の底面に平常時、上記挿入ホールを閉鎖するように上記開閉板を支持し、自転車の車輪が載置されれば、上記開閉板が下降して挿入ホールが開放されるように備えられる昇下降手段と、上記開閉板の底面に締結されてその開閉板の昇・下降によって上記表面板の上部に突出または引込される掛止環が形成される掛止手段とを含むことを特徴とする、埋込型自転車保管台に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は埋込型自転車保管台に関し、より詳しくは、簡単な構造で地中に埋め込まれ、流入する水分の排出も円滑になされながら自転車の車輪への掛けが円滑になされることができるようにした埋込型自転車保管台に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、出退勤や通学または家庭等で近距離移動手段として使用したり、健康または趣味生活などのレジャー活動として脚光を浴びている自転車は、移動後、保管に伴うさまざまな不便性によって使用を渋る問題点を有しており、このような問題点を解消するために、最近には遊園地や公園または学校や地下鉄駅舎等に盗難を防止すると共に、誰でも難無く自転車を保管できるように自転車保管台を拡大設置している趨勢にある。
【0003】
このように、自転車を保管するために使われる通常的な自転車保管台は、地面から一定高さを有しながら地上に露出する形態に、自転車の前輪を載置することができるように据置部を備えたフレームを製作して設置した後、上記据置部に自転車の前輪を載置し、ワイヤーやチェーンなどで据置部と自転車の前輪とを巻いた後、錠などで掛けることによって、紛失や盗難を防止しながら自転車を保管することができた。
【0004】
しかしながら、このような従来の露出される形態の自転車保管台は、周辺環境と釣り合わない短所は勿論、美観を損ねる短所を有しているだけでなく、特に自転車保管台の体積が大きくて地上への設置面積を広く確保しなければならない問題点と共に、地上に露出することによって通行に伴う干渉も発生する問題点がもたらされた。
【0005】
このような問題点を解消するために従来にも地上に露出されず、地面に埋め込んで周辺環境との美観を損ねず、地上にも別途の占有面積を確保する必要無しで自転車が保管できる多様な形態の埋込型自転車保管台が案出されて使われている。
【0006】
併せて、本出願人も先出願して登録を受けた大韓民国登録特許第10−949348号、第10−963242号、第10−1027151号に開示された通り、多数件の埋込式自転車保管台と関連して登録を受けたことがあり、これは自転車保管台を地上に露出させないで地面に埋め込むことによって、地上に別途の設置面積を確保する必要がないだけでなく、周辺環境に何らの影響を及ぼさないことは勿論、美観も秀麗で、かつ通行による干渉も発生しないという長所を有している。
【0007】
しかしながら、このような本出願人の登録特許である埋込式自転車保管台の場合、自転車の前輪が載置されて開閉される開閉板の一端は回動自在にヒンジ結合され、他端は自由端であって、何らの支持手段が具備できない関係で、平常時に通行に従う狭い幅を有する乳母車やインラインスケートなどの小さな輪または子供の足などが自転車の前輪が挿入される挿入ホールに落ち込む短所を有していた。
【0008】
それによって、上記の問題点を解消するために、本出願人により出願して登録を受けた登録特許第10−1074669号に開示された通り、自転車を保管しない平常時には開閉板が安全装置により挿入されないで支持され、自転車を保管するための進入時のみにその進入部に備えられた安全装置により開閉板が下降して自転車の車輪の掛けが円滑になされることができた。
【0009】
しかしながら、上記の登録特許である安全装置の場合、その安全装置の構造が相当に複雑な構造を有することによって、製作が面倒で、不便性は勿論、設置にさまざまな隘路点を有していた。
【0010】
また、使用時、安全装置側に雨水や異質物の流入などによって腐食や作動しない問題点が頻繁に発生することによって、自転車を保管するための開閉板の昇下降が円滑になされない短所を有していた。
【0011】
そして、上記の登録特許の場合、平常時にも開閉板が安全装置により自転車の輪が挿入される挿入ホールに挿入されないようにする長所を有するが、上記開閉板の折り曲げられる部分が垂れる問題点を有していたが、これを解消するために、本出願人が出願して登録を受けた登録特許第10−1160918号に開示された通り、前述した登録特許と連動しながら開閉板の折り曲げられる部分が垂れないようにする特許も登録を受けた。
【0012】
しかしながら、これもまた前述した安全装置と連動するものであって、安全装置の作動が円滑になされない場合、作動が円滑になされない短所は勿論、構造も複雑であるという問題点を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10−1074669号
【特許文献2】大韓民国登録特許第10−1160918号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は上記のような従来の諸般問題点を解消するために案出したものであって、その主な目的は、簡単な構造で地中に埋め込まれ、流入する水分の排出も円滑になされながら自転車の車輪への掛けが円滑になされることができるようにした埋込型自転車保管台を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、自転車の車輪が載置される開閉板の回動半径を最小化としながら自転車保管台の全体的な高さも最小化できるようにすることにある。
【0016】
本発明の更に他の目的は、開閉板の昇下降がより安定的で、かつ容易になされることができるようにすることにある。
【0017】
本発明の更に他の目的は、平常時には狭い幅を有する乳母車やインラインスケートなどの輪や子供の足などが落ち込まないようにすると共に、自転車の進入時のみに自転車の車輪の掛けが容易になされることができるようにすることにある。
【0018】
本発明の更に他の目的は、平常時に開閉板が下降しないように支持し、自転車の車輪の進入時のみに開閉板が下降するようにする安全手段を簡単な構造で形成されるようにすることにある。
【0019】
本発明の更に他の目的は、開閉板が下降してから上昇する時、より円滑に上昇がなされることができるようにすることにある。
【0020】
本発明の更に他の目的は、第1及び第2開閉板の間に形成される折曲部分が垂れることを防止できるようにすることにある。
【0021】
本発明の更に他の目的は、開閉板である第2開閉板の端部も垂れないで正確に上昇できるようにすることにある。
【0022】
本発明の更に他の目的は、掛止手段により自転車の車輪が掛かる前や掛かった状態で掛止手段による自転車の転覆を最小化できるようにすることにある。
【0023】
本発明の更に他の目的は、開閉板が昇・下降する時、より安定的で、かつ正確に昇・下降がなされることができるようにすることにある。
【0024】
本発明の更に他の目的は、自転車保管台の埋込時、地面に埋め込まれる長さを最小化できるようにすることにある。
【0025】
本発明の更に他の目的は、埋込函体の変形を防止すると共に、地面に埋込が速かになされることができるようにすることにある。
【0026】
本発明の更に他の目的は、埋込函体と保護函体との分離を防止すると共に、運搬や埋込が容易になされることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0027】
上記のような技術的課題を解決するための本発明は、上部が開放され、上面が地面と同一面をなすように埋め込まれる埋込函体と、上記埋込函体の上部に自転車の車輪が挿入される挿入ホールが形成され、上記挿入ホールには一端がヒンジ結合されて回動される開閉板が形成されて締結される表面板と、上記表面板の底面に平常時に上記挿入ホールを閉鎖するように上記開閉板を支持し、自転車の車輪が載置されれば上記開閉板が下降して挿入ホールが開放されるように備えられる昇下降手段と、上記開閉板の底面に締結されて、その開閉板の昇・下降によって上記表面板の上部に突出または引込される掛止環が形成される掛止手段と、を含むことを特徴とする。
【0028】
上記埋込函体の側面下部にはその埋込函体の内部に流入する水分を排出するために、1つ以上の排出管が形成されることを特徴とする。
【0029】
上記開閉板は、ヒンジ結合された側にピン結合された折曲部を起点にして長さの長い第1開閉板と長さの短い第2開閉板とで形成されることを特徴とする。
【0030】
上記昇下降手段は、第2開閉板の底面に一端が回動自在に締結され、他端は上記表面板の底面に形成された垂直台に回動自在に締結される1つまたは一対の油圧シリンダから構成されることを特徴とする。
【0031】
上記掛止手段は、挿入ホールの一側表面板の底面に取り付けられる取付板と、偏心ピンにより結合されて回動される回動台と、上記回動台の一側に上記第2開閉板の底面とピン結合されて回動自在に締結される連結リンクと、上記回動台の他側にピン結合されて上記表面板に形成された突出孔を通じて突出する掛止環が形成された掛止片ちから構成されることを特徴とする。
【0032】
上記第1開閉板の端部とそれと接する表面板には平常時に上記開閉板が下降しないように支持し、自転車の車輪により押圧時には上記開閉板が下降する安全手段をさらに備えることを特徴とする。
【0033】
上記安全手段は、第1開閉板の端部底面に形成される係止部材と、上記挿入ホールの端部表面板に形成される取付孔と、上記取付孔と対応するように形成されて自転車の車輪の進入時に押圧される押圧板と、上記取付孔の下部表面板の底面に取り付けられる取付ブラケットの上に上記押圧板が上・下に動くことができるように締結され、その押圧板の押圧により左・右に広がり、弾性力により復元されながら上記係止部材が係止または解除される係止/解除部とから構成されることを特徴とする。
【0034】
上記係止/解除部は、取付ブラケットの上面に一端が回転自在にピン結合され、他端は弾性部材に連結されて左・右に広がってから復元される一対の係止片と、上記係止片が当接する中間の上記押圧板の底面と取付ブラケットの底面に結合された固定ブッシュにスプリングにより支持されて昇・下降しながら上記係止片を押圧する押圧具とから構成されることを特徴とする。
【0035】
上記係止片が当接する各底面には上記係止部材の上昇が円滑になされるように各々の傾斜面が形成され、上記押圧具は係止片の上面と当接する部分に円錐形態に形成される押圧部と、上記固定ブッシュを貫通して端部にナットにより締結される支持軸で形成されることを特徴とする。
【0036】
上記挿入ホールが形成された表面板の一側底面に上記安全手段により第1または第2開閉板の底面を支えて垂れないように支持していてから上記安全手段の作動により回転しながら上記第1または第2開閉板が下降できるように解除される支え手段をさらに備えることを特徴とする。
【0037】
上記支え手段は、表面板の底面に備えられる少なくとも1つ以上の支持ブラケットと、上記支持ブラケットの上に回転自在に備えられる回転台と、上記回転台の一端に上記係止/解除部の係止片と当接して押圧により回転台を回転させる押圧片と、上記押圧片が形成された反対側の回転台の端部には回転により上記第1または第2開閉板の底面から支え力が解除される支え部とを含むことを特徴とする。
【0038】
上記支え部は、回転台の端部に一体に折曲形成される連動軸と、上記表面板の底面に形成されたガイドブロックの上でスライディングしながら上記連動軸の端部が係止されて上記第1または第2開閉板の底面を支えまたは解除される支え具とから構成されることを特徴とする。
【0039】
上記支え具は、第1または第2開閉板を底面を支えたり解除されるようにスライディング傾斜面が形成される支え台と、上記支え具と一体に延びて上記連動軸の端部が挿入されるように挿入空間部が形成される一対のフランジで形成されることを特徴とする。
【0040】
上記回転台には支え具が上記第1または第2開閉板の底面から解除された後、また原位置に復元されて支えられるように復元スプリングがさらに備えられることを特徴とする。
【0041】
上記第2開閉板の底面には上記安全手段に位置した第1開閉板の端部が垂れないで安全手段に第1開閉板の端部に形成された係止部材が係止されて支持できるように垂れ防止手段をさらに備えることを特徴とする。
【0042】
上記垂れ防止手段は、第2開閉板の底面に形成された取付リブに固定される固定ブロックと、上記固定ブロックに一端が固定され、他端は上記第1開閉板の端部底面を弾性力により支持する支持台とから構成されることを特徴とする。
【0043】
上記支持台は、固定ブロックから第1開閉板の底面側の上部に円弧形態に形成されることを特徴とする。
【0044】
上記回動台に形成される掛止片は連結台により挿入ホールを挟んで両側に各々形成し、上記表面板に上記掛止片が突出するように形成される突出孔も上記掛止片と対応するように各々に形成されることを特徴とする。
【0045】
上記第1開閉板の端部表面板の底面両側にはその第1開閉板の昇・下降時、安定的に昇・下降がなされることができるように備えられる各々のガイド片がさらに形成されることを特徴とする。
【0046】
上記自転車の車輪が進入する反対側表面板及び埋込函体の隅には埋め込まれる自転車保管台を傾斜するように埋込できるように傾斜設置面が形成されることを特徴とする。
【0047】
上記埋込函体の外側面にはその埋込函体が挿入されて内蔵される保護函体がさらに備えられることを特徴とする。
【0048】
上記埋込函体の側面で保護函体と分離されることを防止するための少なくとも1つ以上の分離防止具がさらに形成されることを特徴とする。
【0049】
上記保護函体の外側面の両側には運搬取っ手がさらに備えられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0050】
本発明は、簡単な構造で地中に埋込され、流入する水分の排出も円滑になされながら自転車の車輪への掛けが円滑になされることができるようにすることによって、埋め込まれる自転車保管台によって周辺環境と何らの影響を及ぼさないだけでなく、通行による干渉も受けないで、かつ自転車の紛失や盗難を防止しながら円滑に保管できる効果と共に、水分による腐食なども防止して長い間の使用期間を確保すると共に、地上に別途の設置面積を必要としないことで、空間活用度が極大化できる効果を有する。
【0051】
また、長くて短く形成される開閉板により自転車の車輪が載置される開閉板の回動半径を最小化しながら自転車保管台の全体的な高さも最小化できるようにすることによって、自転車の車輪が最小限の深さに挿入されながら掛けは容易になされるだけでなく、物品性も優れると共に、物流も便利になされることができる効果を有する。
【0052】
また、昇下降手段を一対の油圧シリンダで備えて開閉板の昇下降がより安定的で、かつ容易になされることができるようにすることによって、自転車を保管するための開閉板が安定的に昇下降できる効果を有する。
【0053】
また、平常時には狭い幅を有する乳母車やインラインスケートなどの輪や子供の足などが落ち込まないようにすると共に、自転車の進入時のみに自転車の車輪の掛けが容易になされることができるようにすることによって、埋込型自転車保管台の上部に通行時にも事故の危険性を最小化して高い安全性を有することができる効果を有する。
【0054】
また、平常時、開閉板が下降しないように支持し、自転車の車輪の進入時のみに開閉板が下降するようにする安全手段を簡単な構造で形成されるようにすることによって、組立作業が短時間内に簡単で、かつ便利になされることができる効果を有する。
【0055】
また、係止片の底面に形成される傾斜面により開閉板が下降した後に上昇する時、より円滑に上昇がなされることができるようにすることによって、開閉板が安全手段への係止作用が円滑になされることができる効果を有する。
【0056】
また、第1及び第2開閉板の間に形成される折曲部分の垂れを防止できるようにすることによって、通行に従うより高い安全性を有しながら物品に対する信頼性も高めることができる効果を有する。
【0057】
また、開閉板である第2開閉板の端部も垂れないで、正確に上昇できるようにすることによって、開閉板が上昇して安全手段に係止作用がより容易になされることができる効果を有する。
【0058】
また、掛止手段に自転車の車輪が掛かる前や掛かった状態で掛止手段である一対の掛止片による自転車の転覆を最小化できるようにすることによって、自転車を安定的に保管すると共に、自転車の損傷も最小化できる効果を有する。
【0059】
また、表面板の底面に形成されるガイド片によって開閉板が昇・下降される時、より安定的で、かつ正確に昇・下降がなされることができるようにすることによって、開閉板が遊動性無しで正確に昇・下降がなされて物品に対する信頼性をより高めることができる効果を有する。
【0060】
また、自転車保管台の埋込時、地面に埋め込まれる長さが最小化できるようにすることによって、埋め込まれる設置面積も最小化できる効果を有する。
【0061】
そして、昇下降手段、掛止手段、安全手段、支え手段、及び垂れ防止手段の全てが地面に位置する表面板の底面に備えられることによって、メインテナンスなどが要求される時、埋込函体から表面板のみを分離させることによって、簡単で、かつ便利にメインテナンスがなされることができる便利性も有する効果を有する。
【0062】
また、金属材質の埋込函体の外側面にコンクリートで成形された保護函体を形成することによって、埋込函体の変形を防止すると共に、地面への埋込が速かになされることができるようにすることによって、短時間内に埋込がなされて埋込作業の効率性が極大化できる効果を有する。
【0063】
また、埋込函体と保護函体との分離を防止すると共に、運搬や埋込が容易になされることができるようにすることによって、埋込作業の面倒さ無しで、より簡便になされることができる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1a】本発明を概略的に示す要部分解斜視図である。
【図1b】図1aに従う表面板の概略的な要部底面斜視図である。
【図2】図1aに従う結合された状態の要部斜視図である。
【図3a−3b】本発明の使用状態を概略的に示す要部断面図であって、図3aは自転車の車輪が進入する前の要部図であり、図3bは自転車の車輪が進入した状態の要部図である。
【図4】本発明の他の実施形態を概略的に示す要部底面分解斜視図である。
【図5】図4に従う結合された状態の概略的な要部断面図である。
【図6a−6b】図5に従う概略的な要部平面図及び正断面図である。
【図7a−7c】図5に従う使用状態を概略的に示す要部図であって、図7aは自転車の車輪が進入する前の要部図であり、図7bは自転車の車輪が進入する状態の要部図であり、図7cは自転車の車輪が進入した後の要部図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部底面斜視図である。
【図9】図8に従う概略的な要部拡大斜視図である。
【図10a−10b】図8に従う使用状態を概略的に示す要部図であって、図10aは開閉板が垂れいように支えられた状態の要部図であり、図10bは開閉板が下降する状態の要部図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部底面斜視図である。
【図12】図11に従う概略的な要部側断面図である。
【図13】本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部図である。
【図14】本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部図である。
【図15】本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部図である。
【図16】本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部分解斜視図である。
【図17a】図16に従う結合された状態の要部斜視図である。
【図17b】図17aに従う概略的な要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付した図面を参考しつつより詳細に説明すれば、次の通りである。
【0066】
図1aは本発明を概略的に示す要部分解斜視図であり、図1bは図1aに従う表面板の概略的な要部底面斜視図であり、図2は図1aに従う結合された状態の要部斜視図であり、図3a乃至図3bは本発明の使用状態を概略的に示す要部断面図であり、図3aは自転車の車輪が進入する前の要部図であり、図3bは自転車の車輪が進入した状態の要部図である。
【0067】
図示したように、移動後、自転車を保管するために地中に埋め込まれる埋込型自転車保管台において、本発明は、簡単な構造で地中に埋め込まれ、流入する水分の排出も円滑になされながら自転車の車輪への掛けが円滑になされることができるようにするために、上部が開放され、上面が地面と同一面をなすように埋め込まれる金属材質で製作される埋込函体10と、上記埋込函体10の上部に自転車の車輪が挿入される挿入ホール22が形成され、上記挿入ホール22には一端がヒンジ結合されて回動される開閉板24が形成されて通常的な方式であるスクリュー等により締結される表面板20と、上記表面板20の底面に平常時、上記挿入ホール22を閉鎖するように上記開閉板24を支持し、自転車の車輪が載置されれば上記開閉板24が下降して挿入ホール22が開放されるように備えられる昇下降手段30と、上記開閉板24の底面に締結されてその開閉板24の昇・下降によって上記表面板10の上部に突出または引込されて自転車の車輪とワイヤーやチェーンなどを巻いた後、錠で掛けて盗難や紛失が防止できるように掛止環42aが形成される掛止手段40とを含むことを示すものである。
【0068】
上記埋込函体10の側面下部にはその埋込函体の内部に流入する水分を排出するために地中と連結される1つまたは1つ以上の排出管12が形成されるようにすることによって、雨等によって発生する雨水や清掃などによる汚水などが埋込函体と表面板との間に形成された隙間を通じて流入しても上記排出管を通じて地中に円滑に排水させることによって、水分による腐食などを防止して、より長い間の使用期間が確保できるだけでなく、物品の信頼性を高めることができる。
【0069】
上記開閉板24は、ヒンジ結合された側にピン結合された折曲部25を起点にして長さの長い第1開閉板24aと長さの短い第2開閉板24bで形成されることが好ましいものであって、これは自転車の車輪が第1開閉板に載置されて下降する時、第2開閉板と折曲部25により折り曲げられることによって、上記開閉板の全体的な回転半径を最小にすると共に、自転車の車輪が挿入されて掛止できる最小限の深さに下降することによって、上記埋込函体の全体的な高さも最小化できる条件を有するようになることによって、自転車保管台の全体的な体積を縮めることができるものであり、それによって物品性が優れるだけでなく、物流も便利になされることができる。
【0070】
上記昇下降手段30は、第2開閉板24bの底面に一端が回動自在に締結され、他端は上記表面板20の底面に形成された垂直台32に回動自在に締結される1つまたは一対の油圧シリンダ34から構成されるものであって、1つの油圧シリンダよりは図示したように、一対の流入シリンダを備えることによって、上記第1及び第2開閉板の下降または上昇が安定的になされることは勿論、特に上昇時にはより速かに上昇がなされることができるようにすることが好ましい。
【0071】
上記掛止手段40は、挿入ホール22の一側表面板20の底面に取り付けられる取付板44と、上記取付板44に偏心ピン45aにより結合されて回動される回動台45と、上記回動台45の一側に上記第2開閉板24bの底面とピン結合されて回動自在に締結される連結リンク46と、その連結リンクの反対側である上記回動台45の他側にはピン結合されて上記表面板20に形成された突出孔21を通じて突出する掛止環42aが形成された掛止片42から構成されることが好ましい。
【0072】
言い換えると、上記掛止手段は第2開閉板が昇・下降されることによって、回動台も偏心ピンを起点にして上・下に回動しながら掛止片を表面板に形成された突出孔に突出または引込させて、自転車の保管時には掛けがなされることができる。
【0073】
上記のように構成されることによって、本発明の埋込型自転車保管台の場合には、地面に埋め込まれることによって周辺環境とは何らの影響を及ぼさないだけでなく、地上への別途設置空間も必要としないものであり、特に自転車を保管しない平常時には、表面板の挿入ホールを第1及び第2開閉板で構成された開閉板が開閉手段により閉鎖しているので、美観が秀麗で、かつ通行による干渉も発生しない長所を有するだけでなく、自転車の保管時には開閉板である第1及び第2開閉板が下降しながら掛止手段である掛止環が表面板の上部に突出して自転車の車輪を掛けることができるようにすることで、紛失や盗難を防止しながら自転車の保管が容易になされることができる。
【0074】
併せて、上記自転車保管台の埋込函体に形成される排出管により水分が埋込函体内に流入時にも溜まらず、円滑に排水させて長い間の使用期間が確保できることは勿論、開閉板も第1及び第2開閉板に分割して昇・下降に従う回動半径を最小化することによって、自転車保管台の全体的な高さも最小化できるようにすることで、物品性が優れることが勿論、物流も容易になされることができるだけでなく、施工も便利になされることができる。
【0075】
図4は本発明の他の実施形態を概略的に示す要部底面分解斜視図であり、図5は図4に従う結合された状態の概略的な要部断面図であり、図6a及び図6bは図5に従う概略的な要部平面図及び正断面図であり、図7a乃至図7cは図5に従う使用状態を概略的に示す要部図であって、図7aは自転車の車輪が進入する前の要部図であり、図7bは自転車の車輪が進入する状態の要部図であり、図7cは自転車の車輪が進入した後の要部図である。
【0076】
図示したように、上記の構成において、埋込型自転車保管台の上部に通行時、自転車が保管されない平常時には狭い幅を有する乳母車やインラインスケートなどの輪や子供の足などが落ち込まないようにすると共に、自転車の進入時のみに自転車の車輪の掛けが容易になされることができるように簡単な構造を有する安全手段50を備えるために、上記安全手段50は、第1開閉板24aの端部底面にスクリュー等で締結される通常のピン形態に形成される係止部材52と、上記挿入ホール22の端部表面板20に形成される取付孔53と、上記取付孔53と対応するように形成されて自転車の車輪の進入時に押圧される押圧板54と、上記取付孔53の下部表面板20の底面に取り付けられる取付ブラケット55の上に上記押圧板54が上・下に動くことができるように締結され、その押圧板54の押圧により左・右に広がり、弾性力により復元されながら上記係止部材52が係止または解除される係止/解除部500とから構成されることを示すものである。
【0077】
上記において、押圧板の上面には自転車の車輪の進入方向を表示するための矢印などを形成することが好ましい。
【0078】
上記係止/解除部500は、取付ブラケット55の上面に一端が回転自在に通常のベアリングなどのようにピン結合され、他端は弾性部材502に連結されて左・右に広がってから復元される一対の係止片504と、上記係止片504が当接する中間の上記押圧板54の底面と取付ブラケット55の底面に結合された固定ブッシュ505にスプリング506により支持されて昇・下降しながら上記係止片504を押圧する押圧具508とから構成されることが好ましい。
【0079】
上記係止片504が当接する各底面には上記係止部材52の上昇が円滑になされるように各々の傾斜面504aが形成され、上記押圧具508は係止片504の上面と当接する部分に円錐形態に形成される押圧部508aと、上記固定ブッシュ505を貫通して端部にナットにより締結される支持軸508bで形成されることが好ましい。
【0080】
上記のように構成されることで、まず、埋込型自転車保管台に自転車を保管しない平常時には、表面板の挿入ホールを開閉手段により第1及び第2開閉板で構成された開閉板が閉鎖している状態で第1開閉板の端部は自由端に通行に従う上部から押圧されれば下降することによって、狭い幅の輪や子供の足などが落ち込むことを防止できるように、安全手段を備えて自転車を保管するための進入時のみに開閉板が下降できるものである。
【0081】
言い換えると、上記第1開閉板24aの端部の底面に形成されている係止部材52が係止/解除部500の取付ブラケット55の上に備えられた一対の係止片504の上面に支持されていることで、平常時、上部通行に従う押圧時にも第1及び第2開閉板24a,24bで構成された開閉板24が下降しないので、幅の狭い輪や子供の足などが落ち込まないようにして、高い安全性を有するものである。
【0082】
その後、自転車を保管しようと自転車の車輪を安全手段50側に進入させることによって、表面板の取付孔に形成された押圧板54が押圧されながら係止/解除部500の押圧具の押圧部508aが一対の係止片504の間を押圧させることによって、取付ブラケット54に一端がヒンジ結合された一対の係止片504が広がるようになり、それによって第1開閉板24aの係止部材52は係止が解除されながら下降がなされるようになることによって、開閉板24の全体が下降しながら前述したように自転車の車輪を掛けることができるようになる。
【0083】
併せて、自転車の車輪が通過すれば、押圧板54はスプリング506によりまた上昇すると共に、広がっていた一対の係止片504も弾性部材502によりまた広がる前に復元される。
【0084】
そして、自転車の保管が完了して自転車の輪を挿入ホールから離脱させることで、昇下降手段により開閉板である第1及び第2開閉板が上昇すると共に、上記昇下降手段である油圧シリンダの圧力によって第1開閉板24aの端部に形成された係止部材52が係止片504の底面から上部に押し上げて広げるようになり、この際、上記係止片504の底面には上記係止部材52が円滑に上昇できるように傾斜面504aが形成されていることで、昇下降手段の油圧シリンダの小さい圧力でも容易に上昇させることができるものである。
【0085】
このように、第1開閉板の係止部材はまた係止片の上部に位置して支持されることによって、前述した平常時の開閉板の上部に加えられる圧力によっても下降しなくなる条件を有する。
【0086】
これで、本発明の安全手段は埋込型自転車保管台に自転車を保管しない平常時には、第1及び第2開閉板で構成される開閉板が下降しないように支持して高い安全性を確保することができるだけでなく、自転車の保管時には係止または解除が円滑になされることによって、保管も便利になされることができるものである。
【0087】
図8は本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部底面斜視図であり、図9は図8に従う概略的な要部拡大斜視図であり、図10a乃至図10bは図8に従う使用状態を概略的に示す要部図であって、図10aは開閉板が垂れないように支えられた状態の要部図であり、図10bは開閉板が下降する状態の要部図である。
【0088】
図示したように、上記した開閉板は第1開閉板と第2開閉板が折曲部に連結されることによって、その折曲部の垂れを防止するために、即ち第1及び第2開閉板は自転車の車輪が挿入できるように比較的長さが長く形成されることによって折曲部の垂れが発生するようになるが、この際、折曲部の垂れを防止するために別途の支え手段を備えることでなく、前述した安全手段と連動しながら第1及び第2開閉板が接した折曲部が垂れないようにするために、上記挿入ホール22が形成された表面板20の一側底面に上記安全手段50により第1または第2開閉板24a,24bの底面を支えて折曲部25が垂れないように支持していてから上記安全手段50の作動により、即ち押圧板54の押圧により係止/解除部の係止片が広がる時に回転しながら上記第1または第2開閉板24a,24bが下降できるように解除される支え手段60をさらに備えることを示すものである。
【0089】
上記支え手段60は、表面板20の底面に備えられる少なくとも1つ以上の支持ブラケット62と、上記支持ブラケット62の上に回転自在に備えられる回転台64と、上記回転台64の一端に上記係止/解除部の係止片504と当接して押圧により回転台64を回転させる押圧片65と、上記押圧片65が形成された反対側の回転台64の端部には回転により上記第1または第2開閉板24a,24bの底面から支え力が解除される支え部600を含むことが好ましい。
【0090】
上記支え部600は、回転台64の端部に一体に折曲形成される連動軸602と、上記表面板20の底面に形成されたガイドブロック604の上でスライディングしながら上記連動軸602の端部が係止されて上記第1または第2開閉板24a,24bの底面を支えまたは解除される支え具610で構成される好ましい。
【0091】
上記支え具610は、第1または第2開閉板24a,24bを底面を支えたり解除されるようにスライディング傾斜面612aが形成される支え台612と、上記支え台612と一体に延びて上記連動軸602の端部が挿入されるように挿入空間部614が形成される一対のフランジ615で形成されることが好ましい。この際、上記スライディング傾斜面は第1または第2開閉板と接する反対側に形成されて第1または第2開閉板が下降してから上昇する時、その第1または第2開閉板が支え具を押して上部に円滑に上がることができるようにするためのものである。
【0092】
また、上記回転台64には支え具610が上記第1または第2開閉板24a,24bの底面から解除された後、また原位置に復元されて支えられるように復元スプリング63がさらに備えられることが好ましい。
【0093】
上記のように構成されることによって、開閉板である第1及び第2開閉板が接する折曲部分も上記の支え手段により支えられるように支持されることによって、即ち自転車を保管しない時、前述した安全手段により第1開閉板の端部を支持すると共に、第1及び第2開閉板が接する折曲部分の第1または第2開閉板の底面を安全手段と連結される支え手段により垂れないように支えることによって、より高い安全性と物品に対する信頼性を確保することができるものである。
【0094】
言い換えると、安全手段の係止片が広がりながら回転台の押圧片を押圧して回転台が回転することによって、上記押圧片の反対側に形成された連動軸はガイドブロックの上にスライディングするように備えられた支え具を上記第1または第2開閉板の反対側に押して上記第1または第2開閉板の底面を支えていた支え台を移動させることによって、支え力が解除されて第1または第2開閉板が下降できるものである。
【0095】
併せて、支え力が解除された支え台は回転台に設置される復元スプリングにより、また移動してから復元された後、下降した第1または第2開閉板が開閉手段により上昇しながら上記支え台の支え具に形成されたスライディング傾斜面に乗って支え台をまた押しながら上昇されることによって、上記支え具の支え台はまた第1または第2開閉板の底面を支えて支持するようになる。
【0096】
これで、開閉板である第1または第2開閉板が接した折曲部も安全手段と連動する支え手段により垂れを防止してより高い安全性を確保することができるだけでなく、第1または第2開閉板の昇・下降には何らの支障をもたらさないものである。
【0097】
図11は本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部底面斜視図であり、図12は図11に従う概略的な要部側断面図である。
【0098】
図示したように、上記の構成において、開閉板を構成する第1開閉板は比較的長さが長く、その第1開閉板の端部は開閉手段から遠い距離に位置することによって、上記第1開閉板の端部が垂れず、安全手段が位置した位置が円滑に上昇して安全手段に第1開閉板の端部に形成された係止部材の係止が円滑になされることができるようにするために、上記第2開閉板24bの底面には上記安全手段50に位置した第1開閉板24aの端部が垂れず、安全手段に第1開閉板24aの端部に形成された係止部材52が係止されて支持できるように垂れ防止手段70をさらに備えることが好ましい。
【0099】
上記垂れ防止手段70は、第2開閉板24bの底面に形成された取付リブ72に固定される固定ブロック74と、上記固定ブロック74に一端が固定され、他端は上記第1開閉板24aの端部底面を弾性力により支持する支持台75から構成され、かつ上記支持台75は固定ブロック74から第1開閉板24aの底面側の上部に円弧形態に形成されることが好ましい。
【0100】
それによって、第1及び第2開閉板が下降してから開閉手段により上昇する時、上記第2開閉板から第1開閉板の端部底面を弾性力により支持している垂れ防止手段により第1開閉板の端部が垂れないながらその第1開閉板の端部に形成された係止部材が安全手段に円滑に係止されて支持できるものである。
【0101】
言い換えると、上記垂れ防止手段の支持台は第2開閉板から第1開閉板の端部底面まで弾性力を有しながら上部に円弧形態に形成されることによって、より高い支持力を有することによって、上記第1開閉板の端部の垂れを防止すると共に、上昇時に安全手段にも円滑に係止されて支持できるものである。
【0102】
図13は、本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部図である。
【0103】
図示したように、上記の構成において、第1及び第2開閉板で構成された開閉板の下降により表面板に突出して自転車の車輪と掛止される掛止環が形成された掛止片が一対に突出して自転車の車輪を掛けるか掛けた後にも両側で支持する支持力により転覆されないようにするために、上記回動台45に形成される掛止片42は連結台47により挿入ホール22を挟んで両側に各々形成し、上記表面板20に上記掛止片42が突出するように形成される突出孔21も上記掛止片42と対応するように各々に形成されることが好ましい。
【0104】
それによって、自転車の車輪を掛けるために表面板の上部に突出する掛止片を挿入ホールを挟んで両側に形成することによって、自転車の車輪が両側に支持される掛止片により高い支持力を有するようになるものであり、それによって、自転車が保管された状態では上記両側に位置する掛止片により転覆される危険性を最小化できる条件も有するようになる。
【0105】
図14は、本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部図である。
【0106】
図示したように、上記の構成において、第1及び第2開閉板で構成される開閉板が昇・下降しながら表面板の挿入ホールを閉鎖または開放する時、開閉手段から比較的距離の遠い第1開閉板の端部がより安定的に昇・下降がなされることができるようにするために、上記第1開閉板24aの端部表面板20の底面両側にはその第1開閉板24aの昇・下降時、安定的に昇・下降がなされることができるように備えられる各々のガイド片26がさらに形成されることが好ましい。この際、上記ガイド片は挿入ホールから底面側に徐々に広い幅で形成されることが好ましい。
【0107】
それによって、第1開閉板が昇・下降する時、挿入ホールの両側表面板の底面に形成されたガイド片により案内されて遊動性無しで安定的で、かつ円滑に昇・下降がなされることができるものである。
【0108】
図15は、本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部図である。
【0109】
図示したように、上記の構成において、地中に埋め込まれる埋込型自転車保管台の埋め込まれる長さを最小化できるようにするために、上記自転車の車輪が進入する反対側の表面板20及び埋込函体10の隅には埋め込まれる自転車保管台を歩道や人道または道路から傾斜するように埋込できるように切断した傾斜設置面82が形成されることが好ましい。
【0110】
言い換えると、上記埋込函体と表面板の長さの通り地面に設置する場合には、その全長の長さHを確保しなければならないが、図示したように、表面板で形成された傾斜設置面により歩道や人道または道路などから上記傾斜設置面を基準にななめに設置する場合、上記埋込函体と表面板の全長の長さHの全体の長さより短い長さhを有する設置面積に設置がなされるようになることで、設置面積の長さも最小化できる条件も有する。
【0111】
そして、本発明の昇下降手段、掛止手段、安全手段、支え手段、及び垂れ防止手段の全てが地面に位置する表面板の底面に備えられることによって、メインテナンスなどが要求される時、埋込函体から表面板のみを分離させることによって、簡単で、かつ便利にメインテナンスがなされることができる便利性も提供する。
【0112】
図16は本発明の更に他の実施形態を概略的に示す要部分解斜視図であり、図17aは図16に従う結合された状態の要部斜視図であり、図17bは図17aに従う概略的な要部断面図である。
【0113】
図示したように、上記の構成において、金属材質で製作される埋込函体を地中に埋込時、その埋込函体の変形を防止すると共に、地面に埋込が速かになされることができるようにするために、金属材質で製作される上記埋込函体10の外側面にはその埋込函体10が挿入されて内蔵されるコンクリートで成形される保護函体90がさらに備えられることが好ましい。
【0114】
言い換えると、埋込函体を埋込時、現場で地面から地中に掘削後、鋳型などを使用してコンクリート打設して埋込函体の変形や損傷を防止するようにするが、上記の現場で直接的にコンクリートを打設することでなく、埋込函体の外側面に予めコンクリートで成形された保護函体をさらに備えることによって、埋込函体の変形や損傷を防止すると共に、埋込時にも現場に直ちに埋込がなされるによって、埋込作業が面倒さ無しで簡便で、かつ速かになされることができるものである。
【0115】
また、上記金属材質の埋込函体とコンクリートで成形された保護函体とが分離されることを防止すると共に、運搬や埋込が容易になされることができるようにするために、上記埋込函体10の側面にコンクリートで成形される保護函体90と分離されることを防止するための少なくとも1つ以上の分離防止具92がさらに形成されることが好ましく、上記保護函体90の外側面の両側には作業者が便利に運搬や埋込時、容易に握ることができる運搬取っ手94がさらに備えられることが好ましい。
【0116】
それによって、埋込函体の外側面に成形される保護函体が分離防止具により分離されることを防止して物品の信頼性を高めることができるだけでなく、運搬や埋込作業時、運搬取っ手により便利に握って作業を行うことができるので、埋込作業がより迅速で、かつ簡便になされることができる。
【符号の説明】
【0117】
10 埋込函体
12 排出管
20 表面板
21 突出孔
22 挿入ホール
24 開閉板
24a 第1開閉板
24b 第2開閉板
25 折曲部
26 ガイド片
30 昇下降手段
32 垂直台
34 油圧シリンダ
40 掛止手段
42 掛止片
42a 掛止環
44 取付板
45 回動台
45a 偏心ピン
46 連結リンク
47 連結台
50 安全手段
52 係止部材
53 取付孔
54 押圧板
55 取付ブラケット
500 係止/解除部
502 弾性部材
504 係止片
504a 傾斜面
505 固定ブッシュ
506 スプリング
508 押圧具
508a 押圧部
508b 支持軸
60 支え手段
62 支持ブラケット
63 復元スプリング
64 回転台
65 押圧片
600 支え部
602 連動軸
604 ガイドブロック
610 支え具
612 支え台
612a スライディング傾斜面
614 挿入空間部
615 フランジ
70 垂れ防止手段
72 取付リブ
74 固定ブロック
75 支持台
80 傾斜設置面
90 保護函体
92 分離防止具
94 運搬取っ手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が開放され、上面が地面と同一面をなすように埋め込まれる埋込函体10と、
前記埋込函体10の上部に自転車の車輪が挿入される挿入ホール22が形成され、前記挿入ホール22には一端がヒンジ結合されて回動される開閉板24が形成されて締結される表面板20と、
前記表面板20の底面に平常時に前記挿入ホール22を閉鎖するように前記開閉板24を支持し、自転車の車輪が載置されれば前記開閉板24が下降して挿入ホール22が開放されるように備えられる昇下降手段30と、
前記開閉板24の底面に締結されて、その開閉板24の昇・下降によって前記表面板20の上部に突出または引込される掛止環42aが形成される掛止手段40と、
を含むことを特徴とする、埋込型自転車保管台 。
【請求項2】
前記埋込函体10の側面下部にはその埋込函体10の内部に流入する水分を排出するために、1つ以上の排出管12が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項3】
前記開閉板24は、ヒンジ結合された側にピン結合された折曲部25を起点にして長さの長い第1開閉板24aと長さの短い第2開閉板24bとで形成されることを特徴とする、請求項1に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項4】
前記昇下降手段30は、第2開閉板24bの底面に一端が回動自在に締結され、他端は前記表面板20の底面に形成された垂直台32に回動自在に締結される1つまたは一対の油圧シリンダ34から構成されることを特徴とする、請求項3に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項5】
前記掛止手段40は、挿入ホール22の一側表面板20の底面に取り付けられる取付板44と、前記取付板44に偏心ピン45aにより結合されて回動される回動台45と、前記回動台45の一側に前記第2開閉板24bの底面とピン結合されて回動自在に締結される連結リンク46と、前記回動台45の他側にピン結合されて前記表面板20に形成された突出孔21を通じて突出する掛止環42aが形成された掛止片42ちから構成されることを特徴とする、請求項4に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項6】
前記第1開閉板24aの端部とそれと接する表面板20には平常時に前記開閉板24が下降しないように支持し、自転車の車輪により押圧時には前記開閉板24が下降する安全手段50をさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項7】
前記安全手段50は、第1開閉板24aの端部底面に形成される係止部材52と、前記挿入ホール22の端部表面板20に形成される取付孔53と、前記取付孔53と対応するように形成されて自転車の車輪の進入時に押圧される押圧板54と、前記取付孔53の下部表面板20の底面に取り付けられる取付ブラケット55の上に前記押圧板54が上・下に動くことができるように締結され、その押圧板54の押圧により左・右に広がり、弾性力により復元されながら前記係止部材52が係止または解除される係止/解除部500とから構成されることを特徴とする、請求項6に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項8】
前記係止/解除部500は、取付ブラケット55の上面に一端が回転自在にピン結合され、他端は弾性部材502に連結されて左・右に広がってから復元される一対の係止片504と、前記係止片504が当接する中間の前記押圧板54の底面と取付ブラケット55の底面に結合された固定ブッシュ505にスプリング506により支持されて昇・下降しながら前記係止片504を押圧する押圧具509とから構成されることを特徴とする、請求項7に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項9】
前記係止片504が当接する各底面には前記係止部材52の上昇が円滑になされるように各々の傾斜面504aが形成され、前記押圧具509は係止片504の上面と当接する部分に円錐形態に形成される押圧部508aと、前記固定ブッシュ505を貫通して端部にナットにより締結される支持軸508bで形成されることを特徴とする、請求項8に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項10】
前記挿入ホール22が形成された表面板20の一側底面に前記安全手段50により第1または第2開閉板24a,24bの底面を支えて垂れないように支持していてから前記安全手段50の作動により回転しながら前記第1または第2開閉板24a,24bが下降できるように解除される支え手段60をさらに備えることを特徴とする、請求項7に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項11】
前記支え手段60は、表面板20の底面に備えられる少なくとも1つ以上の支持ブラケット62と、前記支持ブラケット62の上に回転自在に備えられる回転台64と、前記回転台64の一端に前記係止/解除部500の係止片504と当接して押圧により回転台64を回転させる押圧片65と、前記押圧片65が形成された反対側の回転台の端部には回転により前記第1または第2開閉板24a,24bの底面から支え力が解除される支え部600とを含むことを特徴とする、請求項10に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項12】
前記支え部600は、回転台64の端部に一体に折曲形成される連動軸602と、前記表面板20の底面に形成されたガイドブロック604の上でスライディングしながら前記連動軸602の端部が係止されて前記第1または第2開閉板24a,24bの底面を支えまたは解除される支え具610とから構成されることを特徴とする、請求項11に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項13】
前記支え具610は、第1または第2開閉板24a,24bを底面を支えたり解除されるようにスライディング傾斜面612aが形成される支え台612と、前記支え具610と一体に延びて前記連動軸602の端部が挿入されるように挿入空間部614が形成される一対のフランジ615で形成されることを特徴とする、請求項12に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項14】
前記回転台64には支え具610が前記第1または第2開閉板24a,24bの底面から解除された後、また原位置に復元されて支えられるように復元スプリング63がさらに備えられることを特徴とする、請求項12に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項15】
前記第2開閉板24bの底面には前記安全手段50に位置した第1開閉板24aの端部が垂れないで安全手段50に第1開閉板24aの端部に形成された係止部材52が係止されて支持できるように垂れ防止手段70をさらに備えることを特徴とする、請求項7に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項16】
前記垂れ防止手段70は、第2開閉板24bの底面に形成された取付リブ72に固定される固定ブロック74と、前記固定ブロック74に一端が固定され、他端は前記第1開閉板24aの端部底面を弾性力により支持する支持台75とから構成されることを特徴とする、請求項15に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項17】
前記支持台75は、固定ブロック74から第1開閉板24aの底面側の上部に円弧形態に形成されることを特徴とする、請求項16に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項18】
前記回動台45に形成される掛止片42は連結台47により挿入ホール22を挟んで両側に各々形成し、前記表面板20に前記掛止片42が突出するように形成される突出孔21も前記掛止片42と対応するように各々に形成されることを特徴とする、請求項5に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項19】
前記第1開閉板24aの端部表面板20の底面両側にはその第1開閉板24aの昇・下降時、安定的に昇・下降がなされることができるように備えられる各々のガイド片26がさらに形成されることを特徴とする、請求項3に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項20】
前記自転車の車輪が進入する反対側表面板20及び埋込函体10の隅には埋め込まれる自転車保管台を傾斜するように埋込できるように傾斜設置面80が形成されることを特徴とする、請求項3に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項21】
前記埋込函体10の外側面にはその埋込函体10が挿入されて内蔵される保護函体90がさらに備えられることを特徴とする、請求項3に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項22】
前記埋込函体10の側面で保護函体90と分離されることを防止するための少なくとも1つ以上の分離防止具92がさらに形成されることを特徴とする、請求項21に記載の埋込型自転車保管台。
【請求項23】
前記保護函体90の外側面の両側には運搬取っ手94がさらに備えられることを特徴とする、請求項22に記載の埋込型自転車保管台。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8】
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【図9】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17a】
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【図17b】
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