説明

基地局装置、ハンドオーバ制御方法及びコンピュータプログラム

【課題】中継局装置がカバーするセルを移動元又は移動先とするハンドオーバ時の交換局の処理を低減する。
【解決手段】基地局装置2は、基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、交換局装置8を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、基地局装置2に接続する中継局装置5との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理を実行する制御部10を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で論じられる実施態様は、移動通信システムにおけるハンドオーバの制御に関する。
【背景技術】
【0002】
基地局装置と移動局装置との間を中継する移動可能な中継局装置が知られている。このような中継局装置の一例は、3GPP(Third Generation Partnership Project)において標準化作業が進められているLTE(Long Term Evolution)−Advanved方式の移動通信システムへの導入が検討されているリレーノードである。リレーノードは、基地局装置と移動局装置との間を無線通信で接続し、基地局装置と同様の機能を備える。
【0003】
基地局装置同士の間や基地局装置と交換局装置との間には、通信コネクションが設定される。例えば、LTE方式の移動通信システムでは、基地局装置間を接続する通信コネクションはX2インタフェースである。また、基地局装置と交換局装置との間の通信コネクションはS1インタフェースである。なお、以下の説明において基地局装置、移動局装置及び交換局装置をそれぞれ「基地局」、「移動局」及び「交換局」と表記することがある。
【0004】
なお、少なくとも一つのマクロセル基地局と、マクロセル基地局のカバレッジエリア範囲内にある複数のフェムトセル基地局とを備える通信ネットワークを操作する方法が知られている。この方法では、少なくとも一つのマクロセル基地局と複数のフェムトセル基地局との間のシグナリング経路にプロキシを設け、移動性支援及び干渉制御のための一方向シグナリングを、少なくとも一つのマクロセル基地局からプロキシへ提供し、移動性支援及び干渉制御のためのシグナリングを、プロキシと複数のフェムトセル基地局との間に提供する。
【0005】
また、基地局と、レピータと、無線端末とからなる通信システムが知られている。この通信システムでは、レピータと基地局との相対位置関係が変化する。基地局は、自基地局と通信しているレピータまたは無線端末がハンドオーバを実行する際に参照するハンドオーバ先の候補となる基地局又はレピータの情報を示すネイバーリストを記憶する第1記憶手段と、ネイバーリストに登録されていないレピータと同期を確立した場合に、当該レピータの情報を含ませてネイバーリストを更新する更新手段と、第1記憶手段に記憶されているネイバーリストを自基地局と通信しているレピータ及び無線端末に送信する第1送信手段とを備える。レピータは、無線端末がハンドオーバを実行する際に参照するハンドオーバ先の候補となる基地局及びレピータの情報を示すネイバーリストを記憶する第2記憶手段と、今までの同期を解除し、新たな基地局と同期を確立した場合に、同期を確立した基地局からネイバーリストを取得する取得手段と、第2記憶手段に記憶されているネイバーリストを、取得手段により取得されたネイバーリストに同期を確立した基地局の情報を追加したネイバーリストに置換する置換手段と、第2記憶手段に記憶されているネイバーリストを自レピータと通信している無線端末に送信する第2送信手段とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−45782号公報
【特許文献2】特開2010−56934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
中継局は移動する場合がある。このため、中継局同士又は中継局と隣接基地局との間を基地局間の通信コネクションで接続すると、その移動に伴うコネクションの変更処理のために中継局や基地局の処理が増加する。中継局同士又は中継局と隣接基地局との間に基地局間の通信コネクションがなければ、中継局がカバーするセルを移動元又は移動先とするハンドオーバ時に、制御信号は交換局を経由する通信コネクションを介してハンドオーバシーケンスが実施される。この場合には、交換局の処理が増加する。
【0008】
開示の装置及び方法は、中継局がカバーするセルを移動元又は移動先とするハンドオーバ時の交換局の処理を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
装置の一観点によれば、基地局装置が与えられる。基地局装置は、基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理を実行する制御部を備える。
【0010】
方法の一観点によれば、ハンドオーバ制御方法が与えられる。ハンドオーバ制御方法は、基地局装置が備える制御部に、基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理を実行させる。
【0011】
コンピュータプログラムの一観点によれば、基地局装置が備える制御部に、基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理を実行させるコンピュータプログラムが与えられる。
【発明の効果】
【0012】
本件開示の装置又は方法によれば、中継局がカバーするセルを移動元又は移動先とするハンドオーバ時の交換局の処理が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】通信システムの構成例を示す図である。
【図2】基地局装置のハードウエア構成例を示す図である。
【図3】基地局装置の一例の機能ブロック図である。
【図4】リレーノード装置のハードウエア構成例を示す図である。
【図5】リレーノード装置の一例の機能ブロック図である。
【図6】基地局装置による処理の第1例の説明図である。
【図7】基地局装置による処理の第2例の説明図である。
【図8】ハンドオーバ時における制御信号シーケンスの第1例を示す図である。
【図9】ハンドオーバ時における制御信号シーケンスの第2例を示す図(その1)である。
【図10】ハンドオーバ時における制御信号シーケンスの第2例を示す図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<1.通信システムの構成例>
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例について説明する。以下、3GPPで検討されているLTE−Advanced方式の移動通信システムにおける実施例を例にあげて説明を行う。しかし、本明細書において説明されるハンドオーバ方法を適用できる移動通信システムは、LTE−Advanced方式のシステムに限定されない。例えば、本明細書において説明されるハンドオーバ方法が適用される通信システムは、以下に示す条件(1)〜(3)を満たすものであってよい。
(1) 基地局間の通信コネクションが設定されている基地局間におけるハンドオーバが、基地局間の通信コネクションで制御信号をやり取りする第1のシーケンスにしたがって行われる。
(2) 基地局との通信コネクションが設定されていない基地局間におけるハンドオーバは、第1のシーケンスと異なる第2のシーケンスに従って行われる。
(3) 中継局がカバーするセルから他のセルへ移動するハンドオーバの場合、中継局は、第2のシーケンスに従ってハンドオーバを行う。
【0015】
図1は、通信システムの構成例を示す。通信システム1は、基地局2a、2b及び3、移動局4a〜4c、リレーノード5a及び5bを備える。基地局2a、2b及び3は、IP(Internet Protocol)ネットワーク6によって接続されており、基地局2aと基地局2bとの間及び基地局2aと基地局3との間は、基地局間の通信コネクションであるX2インタフェースにより接続されている。
【0016】
リレーノード5a及び5bは、それぞれ基地局と同様な機能を備え、基地局と移動局との間を無線通信によって接続する。図示の例では、リレーノード5aは基地局2aと移動局4aとを接続し、リレーノード5bは基地局2bと移動局4bとを接続する。移動局4aはリレーノード5aがカバーするセル内に存在し、移動局4bはリレーノード5bがカバーするセル内に存在する。一方で、移動局4cは、基地局3がカバーするセル内に存在する。
【0017】
基地局2a、2b及び3は、コアネットワーク7を介して公衆ネットワークに接続される。コアネットワーク7には、交換局8及びサービングゲートウエイ9が接続されている。以下の説明及び図面において、基地局2a及び2bを基地局2と総称し、移動局4a〜4cを移動局4と総称し、リレーノード5a及び5bをリレーノード5と総称することがある。
【0018】
添付する図面において、リレーノードと接続する基地局2を「DeNB(Donor eNB)」と表記し、リレーノードと接続しない基地局3を「eNB」と表記することがある。移動局4を「UE」と表記し、リレーノード5を「RN」と表記することがある。交換局及びサービングゲートウエイをそれぞれ「MME」及び「SGW」と表記することがある。
【0019】
<2.基地局の実施例>
<2.1.基地局のハードウエア構成例>
続いて、基地局2の実施例を説明する。図2は、基地局2のハードウエア構成例を示す。基地局2は、CPU(Central Processing Unit)10と、補助記憶装置11及び14と、メモリ12及び15と、DSP(Digital Signal Processor)13と、無線通信回路16と、ネットワークインタフェース回路17を備える。添付する図面においてネットワークインタフェース回路を「NIF」と表記する。CPU10と、補助記憶装置11と、メモリ12と、DSP13は、バス18によって接続されている。
【0020】
CPU10は、補助記憶装置11に格納される制御プログラムに従い、基地局2の制御及び以下に説明するハンドオーバ処理を実行する。補助記憶装置11には、CPU10により実行される制御プログラムや、この制御プログラムの実行の際に使用されるデータが格納される。補助記憶装置11は、非揮発性記憶装置や、読み出し専用メモリ(ROM: Read Only Memory)やハードディスクなどを含んでいてもよい。メモリ12には、CPU10によって現在実行されているプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ12は、ランダムアクセスメモリ(RAM: Random Access Memory)を含んでいてよい。
【0021】
DSP13は、補助記憶装置14に格納される制御プログラムに従い、移動局4又はリレーノード5との間の無線信号の変復調処理、各種プロトコルに従って通信を行うための信号処理を行う。補助記憶装置14には、DSP13により実行される制御プログラムや、この制御プログラムの実行の際に使用されるデータが格納される。補助記憶装置14は、非揮発性記憶装置や、読み出し専用メモリやハードディスクなどを含んでいてもよい。メモリ15には、DSP13によって実行されるプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ15は、ランダムアクセスメモリを含んでいてよい。
【0022】
無線通信回路16は、移動局4又はリレーノード5との無線通信のためのインタフェース回路である。ネットワークインタフェース回路17は、IPネットワーク6を経由する他の基地局2及び3との通信や、さらにコアネットワーク7を経由して交換局8及びサービングゲートウエイ9との通信のための通信インタフェース回路である。
【0023】
<2.2.基地局の機能構成例>
続いて、上記ハードウエア構成によって実現される基地局2の機能について説明する。図3は、基地局2の機能ブロック図である。基地局2は、交換インタフェース部20と、基地局間インタフェース部21と、無線インタフェース部22と、変復調部23と、無線プロトコル処理部24と、交換プロトコル処理部25と、基地局間プロトコル処理部26と、呼制御部27を備える。図3は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。基地局2は、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
【0024】
補助記憶装置11に格納される制御プログラムをCPU10が実行することによって、呼制御部27により行われる処理が実行される。また、補助記憶装置14に格納される制御プログラムをDSP13が実行することによって、変復調部23、無線プロトコル処理部24、交換プロトコル処理部25、及び基地局間プロトコル処理部26により行われる処理が実行される。交換インタフェース部20及び基地局間インタフェース部21により行われる信号処理は、ネットワークインタフェース回路17により実行される。無線インタフェース部22により行われる信号処理は、無線通信回路16によって行われる。
【0025】
交換インタフェース部20は、交換局8との間で伝送路を介して信号を送受信する。基地局間インタフェース部21は、他の基地局2及び3との間で伝送路を介して信号を送受信する。
【0026】
無線インタフェース部22は、リレーノード5との間、及びリレーノード5に接続しない移動局4との間で無線信号を送受信する。変復調部23は、リレーノード5との間、及び移動局4との間の通信データの変調・復調を行う。
【0027】
無線プロトコル処理部24は、リレーノード5との間の無線プロトコルに従う通信処理を行う。なお無線プロトコル処理部24は、移動局4と間の無線プロトコルに従う通信処理を行う。交換プロトコル処理部25は、交換局8との間の通信コネクション上において実施されるプロトコルに従う通信処理を行う。基地局間プロトコル処理部26は、基地局間の通信コネクション上において実施されるプロトコルに従う通信処理を行う。交換局8との間の通信コネクションは、例えばS1インタフェースであり、その上において実施されるプロトコルは、例えばS1AP(Application Protocol)である。基地局間の通信コネクションは、例えばX2インタフェースであり、その上において実施されるプロトコルは、例えばX2APである。
【0028】
呼制御部27は、呼処理シーケンスに応じた制御信号を各プロトコル処理部24〜26から受信し、及び呼処理シーケンスに応じて制御信号を生成し、各プロトコル処理部24〜26へ送信する。呼制御部27は、基地局2がカバーするセルを移動元セル及び移動先セルとするハンドオーバを制御するシーケンスを実行する。
【0029】
リレーノード5がカバーするセルから他の基地局2又は3がカバーするセルへ移動局4が移動するハンドオーバの際に、リレーノード5は、S1APに従うハンドオーバシーケンスを実行する。また、基地局2は、管轄セルから移動する移動局4の移動先セルをカバーする他の基地局と基地局2との間を接続するX2インタフェースがある場合には、X2APに従うハンドオーバシーケンスを実行する。以下の説明においてS1APに従うハンドオーバシーケンスを「S1 HOシーケンス」と表記することがある。また、X2APに従うハンドオーバシーケンスを「X2 HOシーケンス」と表記することがある。
【0030】
以下の説明では、基地局2と接続するリレーノード5がカバーするセルを移動元セルとするハンドオーバにおいて、移動先セルをカバーする基地局、又は移動先セルをカバーするリレーノードが接続する他の基地局のことを「移動先基地局」と表記することがある。呼制御部27は、移動先基地局と基地局2との間を接続するX2インタフェースがあるか否かを判断する。
【0031】
移動先基地局と基地局2との間にX2インタフェースがある場合には、呼制御部27は、リレーノード5から受信したS1 HOシーケンスに従う制御信号を、X2 HOシーケンスに従う制御信号に変換して移動先基地局へ送信する。また、移動先基地局から受信したX2 HOシーケンスに従う制御信号を、S1 HOシーケンスに従う制御信号に変換してリレーノード5へ送信する。
【0032】
また、呼制御部27は、他の基地局から受信されるX2 HOシーケンスに従う制御信号が、基地局2に接続するリレーノード5がカバーするセルを移動先セルとするハンドオーバシーケンスの制御信号であるか否かを判定する。受信した制御信号がリレーノード5のセルへのハンドオーバシーケンスの制御信号である場合には、呼制御部27は、受信した制御信号をS1 HOシーケンスに従う制御信号に変換してリレーノード5へ送信する。また呼制御部27は、リレーノード5から受信したS1 HOシーケンスに従う制御信号を、X2 HOシーケンスに従う制御信号に変換して上記の他の基地局へ送信する。
【0033】
呼制御部27は、パラメータ取得部30と、判定部31と、変換部32を備える。パラメータ取得部30は、基地局2と接続するリレーノード5と交換局8との間の通信コネクションの確立時に、交換局8からリレーノード5へ送信されるメッセージによって通知されるパラメータを取得する。パラメータ取得部30は、取得したパラメータをメモリ12又は補助記憶装置11に格納する。このパラメータは、S1 HOシーケンスに従う制御信号とX2 HOシーケンスに従う制御信号との間の変換処理に使用される。
【0034】
判定部31は、移動先基地局と基地局2との間を接続するX2インタフェースがあるか否かを判定する。例えば、判定部31は、S1 HOシーケンスに従う制御信号から移動先セルの識別子を取得する。基地局2は、各基地局がカバーするセルに隣接する隣接セルの識別子と、隣接セルをカバーする基地局又はリレーノードの識別子とを対応付けて記憶する基地局リスト情報28を、補助記憶装置41内に格納している。基地局リスト情報28には、X2インタフェースで接続される基地局2のリストも含まれている。判定部31は、取得した移動先セル識別子と基地局リスト情報28から移動先基地局を判断し、移動先基地局と基地局2との間を接続するX2インタフェースがあるか否かを判定してよい。
【0035】
移動先基地局と基地局2との間を接続するX2インタフェースがある場合に、変換部32は、リレーノード5と送受信するS1 HOシーケンスに従う制御信号と、移動先基地局と送受信するX2 HOシーケンスに従う制御信号と間の変換処理を行う。変換部32は、必要に応じて、パラメータ取得部30が取得したパラメータを受信した制御信号に加えて変換処理を行う。
【0036】
また、判定部31は、他の基地局から受信されるX2 HOシーケンスに従う制御信号が、リレーノード5がカバーするセルへ移動局4が移動するハンドオーバシーケンスの制御信号であるか否かを判定する。リレーノード5がカバーするセルへのハンドオーバシーケンスの制御信号がX2 HOシーケンスに従って受信される場合にも、変換部32は、S1 HOシーケンスに従う制御信号とX2 HOシーケンスとの間の変換処理を行う。
【0037】
<3.リレーノードの実施例>
<3.1.リレーノードのハードウエア構成例>
図4は、リレーノード5のハードウエア構成例を示す。リレーノード5は、CPU40と、補助記憶装置41及び44と、メモリ42及び45と、DSP43と、無線通信回路16及び17を備える。CPU40と、補助記憶装置41と、メモリ42と、DSP43は、バス48によって接続されている。
【0038】
CPU40は、補助記憶装置41に格納される制御プログラムに従い、リレーノード5の制御及び以下に説明するハンドオーバ処理を実行する。補助記憶装置41には、CPU40により実行される制御プログラムや、この制御プログラムの実行の際に使用されるデータが格納される。補助記憶装置41は、読み出し専用メモリやハードディスクなどを含んでいてもよい。メモリ42には、CPU40によって現在実行されているプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ42は、ランダムアクセスメモリを含んでいてよい。
【0039】
DSP43は、補助記憶装置44に格納される制御プログラムに従い、移動局4又は基地局2との間の無線信号の変復調処理、各種プロトコルに従って通信を行うための信号処理を行う。補助記憶装置44には、DSP43により実行される制御プログラムや、この制御プログラムの実行の際に使用されるデータが格納される。補助記憶装置44は、非揮発性記憶装置や、読み出し専用メモリやハードディスクなどを含んでいてもよい。メモリ45には、DSP43によって実行されるプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ45は、ランダムアクセスメモリを含んでいてよい。
【0040】
無線通信回路46は、移動局4との無線通信のためのインタフェース回路である。無線通信回路47は、基地局2との無線通信のためのインタフェース回路である。
【0041】
<3.2.リレーノードの機能構成例>
図5は、リレーノード5の機能ブロック図である。リレーノード5は、無線インタフェース部50及び51と、変復調部52及び53と、無線プロトコル処理部54及び55と、交換プロトコル処理部56と、呼制御部57を備える。図5は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。リレーノード5は、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
【0042】
補助記憶装置41に格納される制御プログラムをCPU40が実行することによって、呼制御部57により行われる処理が実行される。また、補助記憶装置44に格納される制御プログラムをDSP43が実行することによって、変復調部52及び53、無線プロトコル処理部54及び55、及び交換プロトコル処理部56により行われる処理が実行される。無線インタフェース部50及び51により行われる信号処理は、無線通信回路46及び47によって行われる。
【0043】
無線インタフェース部50は、移動局4との間で無線信号を送受信する。無線インタフェース部51は、基地局2との間で無線信号を送受信する。変復調部53及び53は、リレーノード5と移動局4の間、及びリレーノード5と基地局2の間の通信データの変調・復調を行う。無線プロトコル処理部54及び55は、リレーノード5と移動局4の間、及びリレーノード5と基地局2の間の無線プロトコルに従う通信処理を行う。交換プロトコル処理部56は、交換局8との間の通信コネクション上において実施されるプロトコル、例えばS1APに従う通信処理を行う。
【0044】
呼制御部57は、呼処理シーケンスに応じた制御信号を各プロトコル処理部54〜56から受信し、及び呼処理シーケンスに応じて制御信号を生成し、各プロトコル処理部54〜56へ送信する。呼制御部57は、リレーノード5がカバーするセルを移動元セル又は移動先セルとするハンドオーバを制御するS1 HOシーケンスを実行する。
【0045】
<4.基地局の処理>
<4.1.基地局の処理の第1例>
続いて、基地局2の処理について説明する。図6は、リレーノード5aがカバーするセルを移動元セルとするハンドオーバにおける基地局2aの処理の一例を示す。なお、以下、図6〜図10を参照して説明する一連の処理は複数の手順を含む方法と解釈してよい。この場合に「オペレーション」を「ステップ」と読み替えてもよい。
【0046】
オペレーションAAにおいて、リレーノード5aと交換局8との間の呼接続処理が実行される。すなわちリレーノード5aと交換局8との間の通信コネクションが確立され、この間、基地局2aは、リレーノード5aと交換局8との間の制御信号を転送する。
【0047】
オペレーションABにおいてパラメータ取得部30は、リレーノード5aと交換局8との間の通信コネクションの呼接続処理の間に、交換局8からリレーノード5aへ送信されるメッセージによって通知されるパラメータを取得する。
【0048】
オペレーションACにおいて呼制御部27は、リレーノード5aがカバーするセルを移動元セルとするハンドオーバが開始するか否かを判定する。呼制御部27は、リレーノード5aから受信するS1 HOシーケンスに従うハンドオーバ要求信号を受信することによりハンドオーバの開始を検出してよい。ハンドオーバが発生しない場合には(オペレーションAC:N)処理はオペレーションACへ戻る。ハンドオーバが発生した場合には(オペレーションAC:Y)処理はオペレーションADへ進む。
【0049】
オペレーションADにおいて判定部31は、移動先基地局と基地局2との間を接続するX2インタフェースがあるか否かを判定する。X2インタフェースがある場合には(オペレーションAD:Y)処理はオペレーションAFに進む。X2インタフェースがない場合には(オペレーションAD:N)処理はオペレーションAEに進む。オペレーションAEにおいて呼制御部27は、リレーノード5aから受信するS1 HOシーケンスに従うハンドオーバ要求信号を交換局8へ転送する。また呼制御部27は、交換局8から受信するS1 HOシーケンスに従うハンドオーバ要求信号をリレーノード5aへ転送する。その後処理を終了する。
【0050】
オペレーションAFにおいて呼制御部27は、S1 HOシーケンスに従うハンドオーバ制御信号をリレーノード5aから受信する。又は呼制御部27は、X2 HOシーケンスに従うハンドオーバ制御信号を移動先基地局から受信する。オペレーションAGにおいて変換部32は、受信されたS1 HOシーケンスに従うハンドオーバ制御信号を、X2 HOシーケンスに従うハンドオーバ制御信号に変換する。又は変換部32は、受信されたX2 HOシーケンスに従うハンドオーバ制御信号を、S1 HOシーケンスに従うハンドオーバ制御信号に変換する。
【0051】
オペレーションAHにおいて基地局間プロトコル処理部26は、X2 HOシーケンス信号に変換されたハンドオーバ制御信号を移動先基地局へ送信する。又は無線プロトコル処理部24は、S1 HOシーケンス信号に変換されたハンドオーバ制御信号をリレーノード5aへ送信する。オペレーションAIにおいて呼制御部27は、ハンドオーバシーケンスが完了したか否かを判断する。ハンドオーバシーケンスが完了した場合には(オペレーションAI:Y)処理は終了する。ハンドオーバシーケンスが完了していない場合には(オペレーションAI:N)処理はオペレーションAFへ戻る。
【0052】
<4.2.基地局の処理の第2例>
次に、移動先基地局の処理の第2例を説明する。図7は、基地局2bがカバーするセル、又はリレーノード5bがカバーするセルを移動先セルとするハンドオーバにおける基地局2bの処理の一例を示す。オペレーションBAにおいてリレーノード5bと交換局8との間の呼接続処理が実行される。オペレーションBBにおいてパラメータ取得部30は、交換局8からリレーノード5bへ送信されるメッセージによって通知されるパラメータを取得する。
【0053】
オペレーションBCにおいて呼制御部27は、基地局2bがカバーするセル、又は基地局2bに接続するリレーノード5bがカバーするセルを移動先セルとするハンドオーバが開始するか否かを判定する。呼制御部27は、隣接基地局2又は交換局8からハンドオーバ要求信号を受信することによりハンドオーバの開始を検出してよい。ハンドオーバが発生しない場合には(オペレーションBC:N)処理はオペレーションBCへ戻る。ハンドオーバが発生した場合には(オペレーションBC:Y)処理はオペレーションBDへ進む。
【0054】
オペレーションBDにおいて判定部31は、移動先セルがリレーノード5bによりカバーされるセルであるか否かを判定する。移動先セルがリレーノード5bによりカバーされるセルでない場合には(オペレーションBD:N)処理はオペレーションBEへ進む。移動先セルがリレーノード5bによりカバーされるセルである場合には(オペレーションBD:Y)処理はオペレーションBFへ進む。オペレーションBEにおいて呼制御部27は、基地局2bがカバーするセルを移動先セルとするハンドオーバシーケンスを実行する。その後に処理を終了する。
【0055】
オペレーションBFにおいて判定部31は、受信したハンドオーバ制御信号が、他の基地局2からX2インタフェースを経由して受信したX2 HOシーケンスに従う信号であるか否かを判断する。受信したハンドオーバ制御信号がX2 HOシーケンスに従わない場合には(オペレーションBF:N)処理はオペレーションBGへ進む。受信したハンドオーバ制御信号がX2 HOシーケンスに従う場合には(オペレーションBF:Y)処理はオペレーションBHへ進む。なお、オペレーションBDの判定とオペレーションBFの判定はいずれを先に実行してもよい。
【0056】
オペレーションBGにおいて、呼制御部27は、交換局8から受信するS1 HOシーケンスに従うハンドオーバ要求信号をリレーノード5aへ転送する。また呼制御部27は、リレーノード5aから受信するS1 HOシーケンスに従うハンドオーバ要求信号を交換局8へ転送する。その後処理を終了する。
【0057】
オペレーションBH〜BKの処理の説明は、図6のオペレーションAF〜AIの処理の説明と同様である。
【0058】
<5.ハンドオーバ時の制御信号シーケンスの第1例>
<5.1 信号シーケンス>
続いて、ハンドオーバ時における制御信号シーケンスの例を説明する。図8は、ハンドオーバ時における制御信号シーケンスの第1例を示す。このハンドオーバにおいて移動局4aは、基地局2aに接続するリレーノード5aがカバーするセルから基地局3がカバーするセルへ移動する。なお、以下の説明及び図面においてS1 HOシーケンス及びX2 HOシーケンスに従う制御信号の名称に対して「S1 AP:」及び「X2 AP:」を付加する。
【0059】
オペレーションCAにおいて移動局4aは、「Mesurement Report」をリレーノード5aへ送信する。オペレーションCBにおいてリレーノード5aは、「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」を基地局2aへ送信する。オペレーションCCにおいて基地局2aは、「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」を「X2 AP: HANDOVER REQUEST」へ変換し、「X2 AP: HANDOVER REQUEST」を基地局3へ送信する。
【0060】
オペレーションCDにおいて基地局3は、「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」を基地局2aへ送信する。オペレーションCEにおいて基地局2aは、「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」を「S1 AP: HANDOVER COMMAND」へ変換し、「S1 AP: HANDOVER COMMAND」をリレーノード5aへ送信する。
【0061】
オペレーションCFにおいてリレーノード5aは、「RRC conection reconfiguration」を移動局4aへ送信する。オペレーションCGにおいてリレーノード5aは、「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」を基地局2aへ送信する。オペレーションCHにおいて基地局2aは、「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」を「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」へ変換し、「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」を基地局3へ送信する。
【0062】
オペレーションCIにおいて移動局4aは、「RRC conection reconfiguration complete」を交換局8へ送信する。オペレーションCJにおいて基地局3は、「S1 AP: PATH SWITCH REQUEST」を交換局8へ送信する。オペレーションCKにおいて交換局8は、「S1 AP: PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEGE」を基地局3へ送信する。オペレーションCLにおいて基地局3は、「X2 AP: CONTEXT RELEASE」を基地局2aへ送信する。
【0063】
オペレーションCMにおいて基地局2aは、「X2 AP: CONTEXT RELEASE」を「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMMAND」へ変換し、「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMMAND」をリレーノード5aへ送信する。オペレーションCNにおいてリレーノード5aは、「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMPLETE」を基地局2aへ送信する。
【0064】
<5.2 各制御信号の情報要素>
続いて、図8に示す各制御信号に含まれる情報要素について説明する。ここでは、基地局2aによる制御信号の変換に関連する制御信号のみについて説明する。「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素を表1に示す。「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」は、情報要素「Message Type」、「MME UE S1AP ID」、「eNB UE S1AP ID」、「Handover Type」、「Cause」、「Target ID」及び「Source to Target Transparent Container」を含む。
【0065】
【表1】

【0066】
「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素を表2に示す。「X2 AP: HANDOVER REQUEST」は、情報要素「Message Type」、「Old eNB UE X2AP ID」、「Cause」、「Target Cell ID」、「GUMMEI」、「UE Context Information」及び「UE History Information」を含む。情報要素「UE Context Information」は、情報要素「MME UE S1AP ID」、「UE Security Capabilities」、「AS Security Information」、「UE Aggregate Maximum Bit Rate」、「E-RABs To Be Setup List」及び「RRC Context」を含む。情報要素「E-RABs To Be Setup List」は、情報要素「E-RABs To Be Setup Item」を含む。情報要素「E-RABs To Be Setup Item」は、情報要素「E-RAB ID」、「E-RAB Level QoS Parameters」及び「UL GTP Tunnel Endpoint」を含む。
【0067】
【表2】

【0068】
「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」の情報要素を表3に示す。「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」は、情報要素「Message Type」、「Old eNB UE X2AP ID」、「New eNB UE X2AP ID」、「E-RABs Admitted List」及び「Target eNB To Source eNB Transparent Container」を含む。情報要素「E-RABs Admitted List」は、情報要素「E-RABs Admitted Item」を含む。情報要素「E-RABs Admitted Item」は、情報要素「E-RAB ID」を含む。
【0069】
【表3】

【0070】
「S1 AP: HANDOVER COMMAND」の情報要素を表4に示す。「S1 AP: HANDOVER COMMAND」は、情報要素「Message Type」、「MME UE S1AP ID」、「eNB UE S1AP ID」、「Handover Type」、「E-RABs Subject to Forwarding List」及び「Target to Source Transparent Container」を含む。情報要素「E-RABs Subject to Forwarding List」は、「E-RABs Subject to Forwarding Item IEs」を含む。情報要素「E-RABs Subject to Forwarding Item IEs」は、及び「E-RAB ID」を含む。
【0071】
【表4】

【0072】
「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」の情報要素を表5に示す。「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」は、情報要素「Message Type」、「MME UE S1AP ID」、「eNB UE S1AP ID」及び「eNB Status Transfer Transparent Container」を含む。
【0073】
【表5】

【0074】
「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」の情報要素を表6に示す。「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」は、情報要素「Message Type」、「Old eNB UE X2AP ID」、「New eNB UE X2AP ID」及び「E-RABs Subject To Status Transfer List」を含む。情報要素「E-RABs Subject To Status Transfer List」は、「E-RABs Subject To Status Transfer Item」を含む。情報要素「E-RABs Subject To Status Transfer Item」は、「E-RAB ID」、「UL COUNT Value」及び「DL COUNT Value」を含む。
【0075】
【表6】

【0076】
「X2 AP: CONTEXT RELEASE」の情報要素を表7に示す。「X2 AP: CONTEXT RELEASE」は、情報要素「Message Type」、「Old eNB UE X2AP ID」及び「New eNB UE X2AP ID」を含む。
【0077】
【表7】

【0078】
「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMMAND」の情報要素を表8に示す。「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMMAND」は、情報要素「Message Type」、「CHOICE UE S1AP IDs」及び「Cause」を含む。情報要素「CHOICE UE S1AP IDs」は、「UE S1AP ID pair」及び「MME UE S1AP ID」を含む。
【0079】
【表8】

【0080】
<5.3 制御信号の変換処理例>
続いて、基地局2aによる制御信号の変換処理の例を説明する。以下の説明において変換後の各制御信号のそれぞれの情報要素の取得元となる情報を示す。なお、いずれの制御信号にも含まれる情報要素「Message Type」は固定値であるので言及を省略する。
【0081】
<5.3.1 「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」から「X2 AP: HANDOVER REQUEST」への変換>
以下、「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素毎に説明する。
(1) 「Old eNB UE X2AP ID」:「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「eNB UE S1AP ID」。
(2) 「Cause」:「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「Cause」。
(3) 「Target Cell ID」:「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「Target ID」。
(4) 「GUMMEI」:基地局2aが接続する交換局8の識別子。
(5) 「MME UE S1AP ID」:「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「MME UE S1AP ID」。
【0082】
(6) 「UE Security Capabilities」:「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」にて通知されるパラメータ。「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」は、呼接続時、すなわちリレーノード5と交換局8との間の通信コネクションの確立時に、交換局8からリレーノード5へ送信される。パラメータ取得部30は、基地局2aが「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」を中継する際に、この信号に含まれるパラメータを抽出し、移動局4の識別子と対応付けてメモリ12又は補助記憶装置11に格納する。変換部32は、「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」に含まれる移動局4の識別子に基づいて検索することにより、このパラメータを利用することができる。
【0083】
(7) 「AS Security Information」:「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」の「Security Key」。
(8) 「UE Aggregate Maximum Bit Rate」:「S1 AP: E-RAB SETUP REQUEST」及び「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」にて通知されるパラメータ。「S1 AP: E-RAB SETUP REQUEST」は、呼接続時に、交換局8からリレーノード5へ送信される。パラメータ取得部30は、基地局2aが「S1 AP: E-RAB SETUP REQUEST」を中継する際に、この信号に含まれるパラメータを抽出し、移動局4の識別子と対応付けてメモリ12又は補助記憶装置11に格納する。変換部32は、「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」に含まれる移動局4の識別子に基づいて検索することにより、このパラメータを利用することができる。
【0084】
(9) 「E-RAB ID」:「S1 AP: E-RAB SETUP REQUEST」及び「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」にて通知されるパラメータ。
(10) 「E-RAB Level QoS Parameters」:「S1 AP: E-RAB SETUP REQUEST」及び「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」にて通知されるパラメータ。
(11) 「UL GTP Tunnel Endpoint」:「S1 AP: E-RAB SETUP REQUEST」及び「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」にて通知されるパラメータ。
【0085】
(12) 「RRC Context」:「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「Source to Target Transparent Container」から抽出される。
(13) 「UE History Information」:「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「Source to Target Transparent Container」から抽出される。
【0086】
<5.3.2 「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」から「S1 AP: HANDOVER COMMAND」への変換>
以下、「S1 AP: HANDOVER COMMAND」の情報要素毎に説明する。
(1) 「MME UE S1AP ID」: 「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「MME UE S1AP ID」。
(2) 「eNB UE S1AP ID」: 「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素「New eNB UE X2AP ID」。
(3) 「Handover Type」:ハンドオーバ前後のセルの通信方式を示す指定値が指定される。
(4) 「E-RABs Subject to Forwarding List」: 「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素「E-RABs Admitted List」。
(5) 「Target to Source Transparent Container」: 「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素「Target eNB To Source eNB Transparent Container」から抽出される。
【0087】
<5.3.3 「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」から「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」への変換>
以下、「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」の情報要素毎に説明する。
(1) 「Old eNB UE X2AP ID」:「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」の情報要素「eNB UE S1AP ID」。
(2) 「New eNB UE X2AP ID」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素「New eNB UE X2AP ID」。
(3) 「E-RABs Subject To Status Transfer List」:「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」の情報要素「eNB Status Transfer Transparent Container」から抽出される。
【0088】
<5.3.4 「X2 AP: CONTEXT RELEASE」から「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMMAND」への変換>
以下、「X2 AP: S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMMAND」の情報要素毎に説明する。
(1) 「UE S1AP ID pair」:「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「MME UE S1AP ID」及び「X2 AP: CONTEXT RELEASE」の情報要素「Old eNB UE X2AP ID」。
(2) 「MME UE S1AP ID」:「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」の情報要素「MME UE S1AP ID」。
(3) 「Cause」:ハンドオーバに伴う解放を示す指定値が指定される。
【0089】
<6.ハンドオーバ時の制御信号シーケンスの第2例>
<6.1 信号シーケンス>
図9及び図10は、ハンドオーバ時における制御信号シーケンスの第2例を示す。このハンドオーバにおいて移動局4aは、基地局2aに接続するリレーノード5aがカバーするセルから、基地局2bに接続するリレーノード5bがカバーするセルへ移動する。
【0090】
オペレーションDAにおいて移動局4aは、「Mesurement Report」をリレーノード5aへ送信する。オペレーションDBにおいてリレーノード5aは、「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」を基地局2aへ送信する。オペレーションDCにおいて基地局2aは、「S1 AP: HANDOVER REQUIRED」を「X2 AP: HANDOVER REQUEST」へ変換し、「X2 AP: HANDOVER REQUEST」を基地局2bへ送信する。
【0091】
オペレーションDDにおいて基地局2bは、「X2 AP: HANDOVER REQUEST」を「S1 AP: HANDOVER REQUEST」へ変換し、「S1 AP: HANDOVER REQUEST」をリレーノード5bへ送信する。オペレーションDEにおいてリレーノード5bは、「S1 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」を基地局2bへ送信する。
【0092】
オペレーションDFにおいて基地局2bは、「S1 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」を「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」へ変換し、「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」を基地局2aへ送信する。オペレーションDGにおいて基地局2aは、「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEGE」を「S1 AP: HANDOVER COMMAND」へ変換し、「S1 AP: HANDOVER COMMAND」をリレーノード5aへ送信する。
【0093】
オペレーションDHにおいてリレーノード5bは、「RRC conection reconfiguration」を移動局4aへ送信する。オペレーションDIにおいてリレーノード5aは、「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」を基地局2aへ送信する。オペレーションDJにおいて基地局2aは、「S1 AP: eNB STATUS TRANSFER」を「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」へ変換し、「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」を基地局2bへ送信する。
オペレーションDKにおいて基地局2bは、「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」を「S1 AP: MME STATUS TRANSFER」に変換し、「S1 AP: MME STATUS TRANSFER」をリレーノード5bへ送信する。オペレーションDLにおいて移動局4aは、「RRC conection reconfiguration complete」を交換局8へ送信する。
【0094】
オペレーションDMにおいてリレーノード5bは、「S1 AP: HANDOVER NOTIFY」を基地局2bへ送信する。オペレーションDNにおいて基地局2bは、「S1 AP: PATH SWITCH REQUEST」を交換局8へ送信する。オペレーションDOにおいて交換局8は、「S1 AP: PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEGE」を基地局2bへ送信する。
【0095】
オペレーションDPにおいて基地局2bは、「X2 AP: CONTEXT RELEASE」を基地局2aへ送信する。オペレーションDQにおいて基地局2aは、「X2 AP: CONTEXT RELEASE」を「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMMAND」へ変換し、「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMMAND」をリレーノード5aへ送信する。オペレーションDRにおいてリレーノード5aは、「S1 AP: UE CONTEXT RELEASE COMPLETE」を基地局2aへ送信する。
【0096】
<6.2 各制御信号の情報要素>
続いて、図9及び図10に示す各制御信号に含まれる情報要素について説明する。上記「6.2 各制御信号の情報要素」と同様に、基地局2による制御信号の変換に関連する制御信号のみについて説明する。また、上記「6.2 各制御信号の情報要素」で既に説明した制御信号については重複説明を省略する。
【0097】
「S1 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素を表9に示す。「S1 AP: HANDOVER REQUEST」は、情報要素「Message Type」、「MME UE S1AP ID」、「Handover Type」、「Cause」、「UE Aggregate Maximum Bit Rate」、「E-RABs To Be Setup List」を含む。また「S1 AP: HANDOVER REQUEST」は、「Source to Target Transparent Container」、「UE Security Capabilities」及び「Security Context」を含む。情報要素「E-RABs To Be Setup List」は、「E-RABs To Be Setup Item IEs」を含む。情報要素「E-RABs To Be Setup Item IEs」は、「E-RAB ID」、「Transport Layer Address」、「GTP-TEID」及び「E-RAB Level QoS Parameters」を含む。
【表9】

「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素を表10に示す。「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」は、情報要素「Message Type」、「MME UE S1AP ID」、「eNB UE S1AP ID」、「E-RABs Admitted List」及び「Target to Source Transparent Container」を含む。情報要素「E-RABs Admitted List」は、「E-RABs Admitted Item IEs」を含む。情報要素「E-RABs Admitted Item IEs」は、「E-RAB ID」、「Transport Layer Address」及び「GTP-TEID」を含む。
【0098】
【表10】

【0099】
「S1 AP: MMS STATUS TRANSFER」の情報要素を表11に示す。「S1 AP: MMS STATUS TRANSFER」は、情報要素「Message Type」、「MME UE S1AP ID」、「eNB UE S1AP ID」及び「eNB Status Transfer Transparent Container」を含む。
【0100】
【表11】

【0101】
<6.3 制御信号の変換処理例>
続いて、基地局2による制御信号の変換処理の例を説明する。以下の説明において変換後の各制御信号のそれぞれの情報要素の取得元となる情報を示す。上記「6.3 制御信号の変換処理例」で既に説明した基地局2aによる変換処理については重複説明を省略する。
【0102】
<6.3.1 「X2 AP: HANDOVER REQUEST」から「S1 AP: HANDOVER REQUEST」への変換>
以下、「S1 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素毎に説明する。
(1) 「MME UE S1AP ID」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素「MME UE S1AP ID」。
(2) 「Handover Type」:ハンドオーバ前後のセルの通信方式を示す指定値が指定される。
(3) 「Cause」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素「Cause」。
(4) 「UE Aggregate Maximum Bit Rate」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素「UE Aggregate Maximum Bit Rate」。
(5) 「E-RAB ID」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素「E-RAB ID」。
(6) 「Transport Layer Address」:「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」にて通知されるパラメータ。
(7) 「GTP-TEID」:「S1 AP: INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」にて通知されるパラメータ。
(8) 「E-RAB Level QoS Parameters」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の「E-RAB Level QoS Parameters」。
(9) 「Source to Target Transparent Container」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素「RRC Context」及び「UE History Information」から抽出される。
(10) 「UE Security Capabilities」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の「UE Security Capabilities」。
(11) 「Security Context」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素「AS Security Information」から抽出される。
【0103】
<6.3.2 「S1 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」から「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」への変換>
以下、「X2 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素毎に説明する。
(1) 「Old eNB UE X2AP ID」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の情報要素「Old eNB UE X2AP ID」。
(2) 「New eNB UE X2AP ID」:「S1 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素「eNB UE S1AP ID」。
(3) 「E-RABs Admitted List」:「S1 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素「E-RABs Admitted List」。
(4) 「Target eNB To Source eNB Transparent Container」:「S1 AP: HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE」の情報要素「Target to Source Transparent Container」から抽出される。
【0104】
<6.3.3 「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」から「S1 AP: MMS STATUS TRANSFER」への変換>
以下、「S1 AP: MMS STATUS TRANSFER」の情報要素毎に説明する。
(1) 「MME UE S1AP ID」:「X2 AP: HANDOVER REQUEST」の「MME UE S1AP ID」。
(2) 「eNB UE S1AP ID」:「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」の「Old eNB UE X2AP ID」。
(3) 「eNB Status Transfer Transparent Container」:「X2 AP: SN STATUS TRANSFER」の「E-RABs Subject To Status Transfer List」から抽出される。
【0105】
<7.実施例の効果>
本実施例によれば、リレーノード5がカバーするセルを移動元セル又は移動先セルとするハンドオーバ処理の一部が、X2 HOシーケンスに従って実行される。このため、交換局8が行うハンドオーバ処理数が低減され、交換局8の処理負荷が軽減される。
【0106】
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理と、
を実行する制御部を備えることを特徴とする基地局装置。
【0107】
(付記2)
前記制御部は、
前記基地局装置とハンドオーバの移動先のセルをカバーする他の基地局装置との間、又は前記基地局装置と移動先のセルをカバーする中継局装置が接続する他の基地局装置との間に、基地局間コネクションが存在するか否かを判定する処理と、
前記基地局間コネクションが存在する場合に、前記中継局装置との間で送受信されるハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
を実行することを特徴とする付記1に記載の基地局装置。
【0108】
(付記3)
前記制御部は、
第1プロトコルに従って受信したハンドオーバ制御信号に係るハンドオーバの移動先セルが、前記中継局装置にカバーされるか否かを判定する処理と、
移動先セルが前記中継局装置にカバーされる場合に、前記中継局装置との間で送受信されるハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
を実行することを特徴とする付記1に記載の基地局装置。
【0109】
(付記4)
前記制御部は、前記第2プロトコルに従って前記交換局装置から前記中継局装置へ送信されるパラメータを取得する処理と、
前記中継局装置から受信した前記第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に前記パラメータを付加することにより、第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号へ変換する処理と、
を実行することを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載の基地局装置。
【0110】
(付記5)
基地局装置が備える制御部に、
基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
前記基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理と、
を実行させることを特徴とするハンドオーバ制御方法。
【0111】
(付記6)
基地局装置が備える制御部に、
基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
前記基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0112】
1 通信システム
2、2a、2b、3 基地局装置
4、4a〜4c 移動局装置
5、5a、5b リレーノード
6 IPネットワーク
8 交換局装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理と、
を実行する制御部を備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記基地局装置とハンドオーバの移動先のセルをカバーする他の基地局装置との間、又は前記基地局装置と移動先のセルをカバーする中継局装置が接続する他の基地局装置との間に、基地局間コネクションが存在するか否かを判定する処理と、
前記基地局間コネクションが存在する場合に、前記中継局装置との間で送受信されるハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
を実行することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2プロトコルに従って前記交換局装置から前記中継局装置へ送信されるパラメータを取得する処理と、
前記中継局装置から受信した前記第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に前記パラメータを付加することにより、第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号へ変換する処理と、
を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局装置。
【請求項4】
基地局装置が備える制御部に、
基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
前記基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理と、
を実行させることを特徴とするハンドオーバ制御方法。
【請求項5】
基地局装置が備える制御部に、
基地局間コネクションを経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第1プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
交換局装置を経由してハンドオーバ制御信号を送受信する第2プロトコルに従って、ハンドオーバ制御信号を送受信する処理と、
前記基地局装置に接続する中継局装置との間で送受信される第2プロトコルに従うハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従うハンドオーバ制御信号に変換する処理と、
変換されたハンドオーバ制御信号を第1プロトコルに従って送信する処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−74502(P2013−74502A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212769(P2011−212769)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】