塗布材押出容器
【課題】容器先端の傾斜する吐出口から塗布材を偏ることなく満遍なく吐出し、使用性を向上する。
【解決手段】容器内の塗布材を先端側に押し出すための吐出孔9iを、分離部15によって、容器先端で傾斜する吐出口9jの頂部側の部分9xに繋がる第一領域Aと、当該吐出口9jの底部側の部分9yに繋がる第二領域Bと、に分けると共に、第一領域Aの塗布材通過断面積>第二領域Bの塗布材通過断面積とし、これにより、吐出口9jに近い第二領域Bを移動する塗布材が、吐出口9jに遠い第一領域Aを移動する塗布材に比べて絞られて移動するようにし、吐出口9jの頂部側の部分9xと吐出口9jの底部側の部分9yから塗布材を均等に吐出するのを可能とする。
【解決手段】容器内の塗布材を先端側に押し出すための吐出孔9iを、分離部15によって、容器先端で傾斜する吐出口9jの頂部側の部分9xに繋がる第一領域Aと、当該吐出口9jの底部側の部分9yに繋がる第二領域Bと、に分けると共に、第一領域Aの塗布材通過断面積>第二領域Bの塗布材通過断面積とし、これにより、吐出口9jに近い第二領域Bを移動する塗布材が、吐出口9jに遠い第一領域Aを移動する塗布材に比べて絞られて移動するようにし、吐出口9jの頂部側の部分9xと吐出口9jの底部側の部分9yから塗布材を均等に吐出するのを可能とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布材を押し出して使用するための塗布材押出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧製品や手入れ製品の物質を押し出して使用するための容器として、以下の特許文献1の技術が知られている。この特許文献1の容器にあっては、上記物質を吐出するための容器先端の吐出口を有する先端面(塗布面)が、容器軸線に対して傾斜する傾斜面に構成されている。そして、この容器にあっては、上記吐出口に当該吐出口を複数の領域に分ける仕切部が設けられると共に、この仕切部が容器内の後方側に延びることによって、容器内の上記物質を先端側に押し出すための流路が、上記複数の領域のうちの傾斜面の頂部側の領域に対して連通する一の流路と、上記複数の領域のうちの傾斜面の底部側の領域に対して連通する他の流路とに分けられ、これにより、頂部側の一の流路の流路長が底部側の他の流路の流路長に比して長くされ、その結果、物資が頂部側の流路より先に底部側の流路を通して外部に出る一方で、底部側の流路を通して外部に出た物質のうちの過剰物質が頂部側の流路を通して戻され、物質の出し過ぎが防止される容器とされている。
【特許文献1】特許第3637002号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記容器にあっては、塗布面となる傾斜面に設けられている吐出口の底部側の領域から物質が偏って出てしまい、塗布し難い等の使用上の問題がある。
【0004】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、容器先端の傾斜する吐出口から塗布材が偏ることなく満遍なく吐出し、使用性が向上される塗布材押出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による塗布材押出容器は、内部に収容された塗布材を先端側に向かって押し出し可能に構成され、塗布材を容器内に設けられた吐出孔を介して容器先端の吐出口から吐出させる塗布材押出容器であって、容器先端の吐出口を有する先端面が、容器軸線に対して傾斜する傾斜面に構成された塗布材押出容器において、吐出孔を、吐出口の頂部側の部分に繋がる第一領域と、吐出口の底部側の部分に繋がる第二領域と、に分ける分離部を有し、分離部は、第一領域の塗布材通過断面積>第二領域の塗布材通過断面積となるように設けられていることを特徴としている。
【0006】
このような塗布材押出容器によれば、分離部により、吐出孔が、容器先端で傾斜する吐出口の頂部側の部分に繋がる第一領域と、当該吐出口の底部側の部分に繋がる第二領域と、に分けられると共に、第一領域の塗布材通過断面積>第二領域の塗布材通過断面積とされるため、吐出口に近い第二領域を移動する塗布材が、吐出口に遠い第一領域を移動する塗布材に比べて絞られて移動し、吐出口の頂部側の部分と吐出口の底部側の部分から塗布材が均等に吐出するのが可能とされる。従って、容器先端の傾斜する吐出口から塗布材が偏ることなく満遍なく吐出し、使用性が向上される。
【0007】
ここで、上記作用を効果的に奏する構成としては、具体的には、分離部は、吐出孔に後端側から進入し当該吐出孔の延在方向に突出して吐出口近くまで延びることで、吐出孔を第一領域と第二領域とに分ける構成が挙げられる。
【発明の効果】
【0008】
このように本発明による塗布材押出容器によれば、容器先端の傾斜する吐出口から塗布材を偏ることなく満遍なく吐出でき、使用性を向上することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明による塗布材押出容器の好適な実施形態について図1〜図14を参照しながら説明する。
【0010】
図1〜図14は、本発明の実施形態に係る塗布材押出容器を示す各図であって、図1は、塗布材押出容器の斜視図、図2は、塗布材押出容器の縦断斜視図、図3〜図7は、塗布具を示す各図、図8〜図13は、塗布部材を示す各図、図14は、コア部材を示す斜視図であり、本実施形態の塗布材押出容器は、塗布材を収容すると共に適宜使用者の操作により押し出し可能とするものである。
【0011】
ここでは、塗布材として、特に好適であるとしてマスカラリムーバーが用いられているが、これに限定されるものではなく、例えば、アイライナー、アイブロウ、リップライナーや、さらには、リップグロス、リップ、アイカラー、美容液、洗浄液、ネールエナメル、ネールケア溶液、ネールリムーバー、マスカラ、アンチエイジング、ヘアーカラー、頭髪用化粧料、オーラルケア、マッサージオイル、角栓ゆるめ液、ファンデーション、コンシーラー、スキンクリーム、マーキングペン等の筆記用具等のインク、液状の医薬品、泥状物等を始めとした液状や、ゼリー状、ゲル状、ペースト状を含む練り状等の半固体や軟固形状等の塗布材を用いることが可能である。
【0012】
塗布材押出容器100は、図2に示すように、上記塗布材が充填される充填領域1xを内部に備える本体筒1と、この本体筒1の後端部に回転可能に装着された操作筒2とを使用者が相対回転すると、容器100内に構成された押出機構としての螺合機構3及び回り止め機構4に従い、移動体5が前進/後進し、移動体5先端のピストン6が本体筒1の先端側に向かって繰り出されることで、充填領域1xの塗布材が先端側に向かって押し出される構成とされている。なお、押出機構は、ラチェット機構を有し移動体5及びピストン6の前進のみを許容する構成であっても良い。
【0013】
本体筒1の先端には、塗布具7が装着されている。この塗布具7は、本体筒1に装着され充填領域1xからの塗布材を先端側へ導くと共に塗布材の流れを制御するコア部材8と、このコア部材8に装着された保持部材11と、これらの保持部材11及びコア部材8に装着されてコア部材8の先端側を覆い当該コア部材8からの塗布材を塗布するための塗布部材9と、を備えて成る。
【0014】
コア部材8は、本体筒1に装着されると共に保持部材11を装着するためのホルダ部13と、このホルダ部13の内側に連設され先端が閉じられたパイプ部14と、このパイプ部14の先端面から前方に突出する突出部である分離部15とを一体に備える射出成形品であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、その他のプラスチック材料より成形される。
【0015】
ホルダ部13は、図4に示すように、後端面の軸心側が先端側に凹む略擂り鉢状の短尺な蓋部13aと、この蓋部13aの周縁部に連設されて先端側に向かう円筒状の第一装着部13bと、図4及び図14に示すように、この第一装着部13bの先端に段部13cを介して連設され当該第一装着部13bより小径の円筒状に構成された第二装着部13dと、を備えている。
【0016】
蓋部13aは、図2に示すように、その後端面が充填領域1xの先端面を構成するもので、この蓋部13aの中央に、充填領域1xの塗布材を先端側へ導くための進入口13eが開口されている。
【0017】
第一装着部13bは、図4及び図14に示すように、その外周面に、本体筒1に装着するための環状溝部13fを備え、第二装着部13dは、その外周面に、保持部材11を装着するための環状凹凸部(凹凸部が軸線方向に並ぶもの)13gを備えている。
【0018】
パイプ部14は、略円筒形状の先端が閉じられると共に後端が蓋部13aの内側に連設されて支持される大径円筒部14aを有すると共に、この大径円筒部14aの閉じられた先端部に、大径円筒部14aと同軸にして前方に突出する小径の円柱部14cを短尺に有し、大径円筒部14aの筒孔14bが進入口13eに連通する構成とされている。
【0019】
このパイプ部14の大径円筒部14aの外周面には、図5及び図14に示すように、外周面同士が平行な平坦面を成して対向する二平面部14d,14dが、塗布部材9を軸線周りに回転不能とすると共に、塗布部材9との軸線周りの位置決めを容易とするためのものとして設けられている。
【0020】
また、パイプ部14の大径円筒部14aには、図14に示すように、その先端から後方側へ短尺に延びる溝部14eが周方向に沿って複数設けられている。溝部14eの内側の面は、筒孔14bの外周面と重合し、当該重合位置に、図2、図4及び図14に示すように、筒孔14bとパイプ部14の外部とを連通する(筒孔14bの先端から半径方向外側に向かいパイプ部14の外部と連通する)連通孔14fが開口されている。
【0021】
図4及び図14に示すように、パイプ部14の円柱部14c先端の分離部15は、パイプ部14の円柱部14cに連設された平板状部15aと、この平板状部15aの先端に連設された角柱状部15bとを、パイプ部14と同軸に備えている。
【0022】
図2、図4及び図5に示すように、保持部材11は、円筒状に構成され、図4に示すように、その先端部の外周面に、本体筒1の先端面に突き当てるための大径の段部11aを備えると共に、その後端部の内周面に、環状凸凹部(凸凹部が軸線方向に並ぶもの)11bを、コア部材8の第二装着部13dの環状凹凸部13gに係合するものとして備え、さらに、その先端部の内周面に、環状突部11cを、塗布部材9を装着するためのものとして備えている。
【0023】
そして、この保持部材11は、コア部材8に外挿され、その後端面がコア部材8の第一装着部13bの段部13cに突き当てられ、その環状凸凹部11bがコア部材8の第二装着部13dの環状凹凸部13gに進入することで、コア部材8に対して装着されている。
【0024】
塗布部材9は、例えばシリコンゴム等の軟質弾性材より成形され、図8〜図13に示すように、後部側が略円筒状の円筒部9aとされると共に、これより先端側が概ね嘴状の外形を有する塗布部9bとされている。
【0025】
円筒部9aは、図5、図10及び図11に示すように、パイプ部14の大径円筒部14aの外形と合致する内形を有するように、円形の筒孔9cに、パイプ部14の二平面部14d,14dに対応する二平面部9d,9dを有する構成とされている。また、この円筒部9aの外周面には、図4、図8〜図11に示すように、保持部材11の先端部を同軸に収容して半径方向の位置決めをするための段部9eと、保持部材11の環状突部11cに軸線方向に係合し前方への離脱を防止するための環状凹部9fと、が設けられている。また、略円形の筒孔9cは、先端に行くに従い、図11に示すように、図示上下方向に長い長円形状に狭まるように構成されている。
【0026】
塗布部9bは、図8〜図10に示すように、その先端面が、軸線に対して傾斜する傾斜面9gに構成され、この傾斜面9gに、塗布部材9内の塗布材を外部に吐出するための吐出口9jが、傾斜面9gの頂部側から底部側(図10の塗布部9の図示斜め下側から図示斜め上側)に延びるように開口されている。この傾斜面9gの吐出口9jの周囲には、ブラシ機能を有する多数の突起群9hが一体成形で設けられている。そして、この塗布部9bには、図10に示すように、円筒部9aの筒孔9cに連通し先端側に延びて吐出口9jに連通する吐出孔9iが設けられている。
【0027】
この吐出孔9iは、図11〜図13に示すように、その横断面形状が、図11に示す筒孔9c先端の長円形状をさらに狭め、且つ、反ブラシ側(図示下側)が膨んだ涙形状に構成されると共に、この涙形状の底面部分(図示下側部分)が、図10に示すように、先端側に行くに従ってブラシ側(図示上側)に向かうように徐々に傾斜し、且つ、円筒部9aの軸心に対して反ブラシ側(図示下側)にズレて位置するように配置されている。
【0028】
また、吐出孔9iは、図4、図6及び図10、図12に示すように、コア部材8の分離部15の平板状部15aの外形と合致する内形を有するように、涙形状の筒孔に、平板状部15aの両端部に対応し軸線方向に短尺に延びる溝部9k,9kを有する構成とされている。この溝部9k,9kは、図10及び図11に示すように、涙形状の筒孔の図示上下方向に対して直交する位置に設けられ、円筒部9aの筒孔9cの軸心と図示上下方向の位置が同じとされており、涙形状の筒孔は、その横断面形状が、溝部9k,9kの位置を境としてそれより上側が小に、下側が大とされている。
【0029】
そして、塗布部9bは、図4に示すように、その後端部が、コア部材8の分離部15及びパイプ部14の前半部に外挿されると共に、保持部材11に内挿され、その円筒部9aの段部9eに保持部材11の先端部が突き当てられて収容され軸線方向後側への移動が阻止されると共に、その円筒部9aの環状凹部9fに保持部材11の環状突部11cが軸線方向に係合し軸線方向前側への移動が阻止されることで、保持部材11に対して軸線方向に移動不能に装着され、且つ、図5に示すように、その円筒部9aの筒孔9cの二平面部9d,9dが、パイプ部14の大径円筒部14aの二平面部14d,14dに対面接触することで、コア部材8に対して軸線周りに回転不能に装着され、図2及び図4に示す塗布具7が組み立てられる。
【0030】
この状態で、塗布部材9の塗布部9bの溝部9k,9kに、図4及び図6に示すように、コア部材8の分離部15の平板状部15aが進入して支持され、長尺を成す平板状部15aが図6の上下方向に曲がる(撓む)ことが防止されている。
【0031】
また、この状態で、コア部材8の分離部15は、図4に示すように、塗布部材9の吐出孔9iの後端側から進入し当該吐出孔9iの延在方向(軸線方向)に突出して塗布部材9の吐出口9jに向かうように配置され、コア部材8の分離部15の角柱状部15bが、塗布部材9の吐出口9j近くに達し、図3に示すように、吐出口9jから露出する構成とされている。
【0032】
また、この状態で、塗布部材9の円筒部9aの筒孔9cとコア部材8のパイプ部14の円柱部14cとの間、塗布部材9の円筒部9aの筒孔9cとコア部材8のパイプ部14の大径円筒部14aの溝部14e(図14参照)との間には、図2及び図4に示すように、内部空間Sが画成されている。従って、この内部空間Sには、コア部材8のパイプ部14の大径円筒部14aの溝部14eに開口された連通孔14fが連通されると共に、塗布部材9の塗布部9bの吐出孔9iが連通されている。
【0033】
そして、この状態で、コア部材8の分離部15により、塗布部材9の吐出孔9iが、図4、図6及び図7に示すように、塗布部材9の吐出口9jの頂部側の部分(図4の下側部分)9xに繋がる第一領域Aと、吐出口9jの底部側の部分(図4の上側部分)9yに繋がる第二領域Bと、に分けられ、第一領域Aの塗布材通過断面積>第二領域Bの塗布材通過断面積とされている。
【0034】
そして、このように構成された塗布具7は、図2に示すように、その後部側が本体筒1に内挿され、保持部材11の段部11aが本体筒1の先端面に突き当てられ、コア部材8の環状溝部13fが本体筒1に設けられた環状突部1aに進入し、本体筒1に対して軸線方向に移動不能且つ軸線周りに回動不能で水密に装着されると共に、コア部材8のパイプ部14の筒孔14bは、進入口13eを介して充填領域1xに連通した状態とされている。なお、塗布具7を装着した本体筒1の先端部には、図1及び図2に示すように、キャップ10が着脱自在に装着される。
【0035】
このように構成された塗布材押出容器100によれば、使用者による本体筒1と操作筒2との相対回転操作に従ってピストン6が前進し充填領域1xから塗布材が押し出されると、この塗布材の流路は、コア部材8のパイプ部14の筒孔14bを直進し、半径方向外側の連通孔14fを介し、さらに内部空間Sを介して外側から回り込んで軸心側に向かい、塗布部材9の吐出孔9iに向かう流路とされるため、塗布材は一挙に吐出孔9iへ向かうことは無く流れに抵抗が与えられるが如く回り込むようにして吐出孔9iへ向かうため、容器の落下等による衝撃や振動を始めとして温度変化による塗布材の粘度変化等が作用しても、塗布材の吐出口9jを通しての漏出が防止されると共に、塗布時にあっては吐出口9jを通しての塗布材の出過ぎが防止される。
【0036】
そして、特に本実施形態によれば、分離部15により、吐出孔9iが、容器先端で傾斜する吐出口9jの頂部側の部分9xに繋がる第一領域Aと、当該吐出口9jの底部側の部分9yに繋がる第二領域Bと、に分けられると共に、第一領域Aの塗布材通過断面積>第二領域Bの塗布材通過断面積とされているため、吐出口9jに近い第二領域Bを移動する塗布材が、吐出口9jに遠い第一領域Aを移動する塗布材に比べて絞られて移動し、吐出口9jの頂部側の部分9xと吐出口9jの底部側の部分9yから塗布材が均等に吐出するようになっている。従って、容器先端の傾斜する吐出口9jから塗布材が偏ることなく満遍なく吐出し、使用性が向上されている。
【0037】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、組み立てを容易とすべく保持部材11を設けるようにしているが、コア部材8や本体筒1の形状を変更し無くすことも可能である。
【0038】
また、上記実施形態においては、塗布部材9が突起群9hを有しているが、突起群9hは無くても良い。
【0039】
また、上記実施形態においては、塗布材押出容器100の押出機構を容器前部である本体筒1と容器後部である操作筒2との回転式としたが、例えば、ノック式の押出機構等でも良く、さらには、チューブやソフトボトル等の単純なスクイーズ式の塗布材押出容器であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態に係る塗布材押出容器を示す斜視図である。
【図2】図1に示す塗布材押出容器の縦断斜視図である。
【図3】図2中の塗布具を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】図4のVI−VI矢視図である。
【図7】図4のVII−VII矢視図である。
【図8】図2中の塗布部材を示す斜視図である。
【図9】図8に示す塗布部材の平面図である。
【図10】図9のX−X矢視図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【図12】図10のXII−XII矢視図である。
【図13】図10のXIII−XIII矢視図である。
【図14】図2中のコア部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
9g…先端面(傾斜面)、9i…吐出孔、9j…吐出口、9x…吐出口の頂部側の部分、9y…吐出口の底部側の部分、15…分離部、100…塗布材押出容器、A…第一領域、B…第二領域。
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布材を押し出して使用するための塗布材押出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧製品や手入れ製品の物質を押し出して使用するための容器として、以下の特許文献1の技術が知られている。この特許文献1の容器にあっては、上記物質を吐出するための容器先端の吐出口を有する先端面(塗布面)が、容器軸線に対して傾斜する傾斜面に構成されている。そして、この容器にあっては、上記吐出口に当該吐出口を複数の領域に分ける仕切部が設けられると共に、この仕切部が容器内の後方側に延びることによって、容器内の上記物質を先端側に押し出すための流路が、上記複数の領域のうちの傾斜面の頂部側の領域に対して連通する一の流路と、上記複数の領域のうちの傾斜面の底部側の領域に対して連通する他の流路とに分けられ、これにより、頂部側の一の流路の流路長が底部側の他の流路の流路長に比して長くされ、その結果、物資が頂部側の流路より先に底部側の流路を通して外部に出る一方で、底部側の流路を通して外部に出た物質のうちの過剰物質が頂部側の流路を通して戻され、物質の出し過ぎが防止される容器とされている。
【特許文献1】特許第3637002号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記容器にあっては、塗布面となる傾斜面に設けられている吐出口の底部側の領域から物質が偏って出てしまい、塗布し難い等の使用上の問題がある。
【0004】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、容器先端の傾斜する吐出口から塗布材が偏ることなく満遍なく吐出し、使用性が向上される塗布材押出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による塗布材押出容器は、内部に収容された塗布材を先端側に向かって押し出し可能に構成され、塗布材を容器内に設けられた吐出孔を介して容器先端の吐出口から吐出させる塗布材押出容器であって、容器先端の吐出口を有する先端面が、容器軸線に対して傾斜する傾斜面に構成された塗布材押出容器において、吐出孔を、吐出口の頂部側の部分に繋がる第一領域と、吐出口の底部側の部分に繋がる第二領域と、に分ける分離部を有し、分離部は、第一領域の塗布材通過断面積>第二領域の塗布材通過断面積となるように設けられていることを特徴としている。
【0006】
このような塗布材押出容器によれば、分離部により、吐出孔が、容器先端で傾斜する吐出口の頂部側の部分に繋がる第一領域と、当該吐出口の底部側の部分に繋がる第二領域と、に分けられると共に、第一領域の塗布材通過断面積>第二領域の塗布材通過断面積とされるため、吐出口に近い第二領域を移動する塗布材が、吐出口に遠い第一領域を移動する塗布材に比べて絞られて移動し、吐出口の頂部側の部分と吐出口の底部側の部分から塗布材が均等に吐出するのが可能とされる。従って、容器先端の傾斜する吐出口から塗布材が偏ることなく満遍なく吐出し、使用性が向上される。
【0007】
ここで、上記作用を効果的に奏する構成としては、具体的には、分離部は、吐出孔に後端側から進入し当該吐出孔の延在方向に突出して吐出口近くまで延びることで、吐出孔を第一領域と第二領域とに分ける構成が挙げられる。
【発明の効果】
【0008】
このように本発明による塗布材押出容器によれば、容器先端の傾斜する吐出口から塗布材を偏ることなく満遍なく吐出でき、使用性を向上することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明による塗布材押出容器の好適な実施形態について図1〜図14を参照しながら説明する。
【0010】
図1〜図14は、本発明の実施形態に係る塗布材押出容器を示す各図であって、図1は、塗布材押出容器の斜視図、図2は、塗布材押出容器の縦断斜視図、図3〜図7は、塗布具を示す各図、図8〜図13は、塗布部材を示す各図、図14は、コア部材を示す斜視図であり、本実施形態の塗布材押出容器は、塗布材を収容すると共に適宜使用者の操作により押し出し可能とするものである。
【0011】
ここでは、塗布材として、特に好適であるとしてマスカラリムーバーが用いられているが、これに限定されるものではなく、例えば、アイライナー、アイブロウ、リップライナーや、さらには、リップグロス、リップ、アイカラー、美容液、洗浄液、ネールエナメル、ネールケア溶液、ネールリムーバー、マスカラ、アンチエイジング、ヘアーカラー、頭髪用化粧料、オーラルケア、マッサージオイル、角栓ゆるめ液、ファンデーション、コンシーラー、スキンクリーム、マーキングペン等の筆記用具等のインク、液状の医薬品、泥状物等を始めとした液状や、ゼリー状、ゲル状、ペースト状を含む練り状等の半固体や軟固形状等の塗布材を用いることが可能である。
【0012】
塗布材押出容器100は、図2に示すように、上記塗布材が充填される充填領域1xを内部に備える本体筒1と、この本体筒1の後端部に回転可能に装着された操作筒2とを使用者が相対回転すると、容器100内に構成された押出機構としての螺合機構3及び回り止め機構4に従い、移動体5が前進/後進し、移動体5先端のピストン6が本体筒1の先端側に向かって繰り出されることで、充填領域1xの塗布材が先端側に向かって押し出される構成とされている。なお、押出機構は、ラチェット機構を有し移動体5及びピストン6の前進のみを許容する構成であっても良い。
【0013】
本体筒1の先端には、塗布具7が装着されている。この塗布具7は、本体筒1に装着され充填領域1xからの塗布材を先端側へ導くと共に塗布材の流れを制御するコア部材8と、このコア部材8に装着された保持部材11と、これらの保持部材11及びコア部材8に装着されてコア部材8の先端側を覆い当該コア部材8からの塗布材を塗布するための塗布部材9と、を備えて成る。
【0014】
コア部材8は、本体筒1に装着されると共に保持部材11を装着するためのホルダ部13と、このホルダ部13の内側に連設され先端が閉じられたパイプ部14と、このパイプ部14の先端面から前方に突出する突出部である分離部15とを一体に備える射出成形品であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、その他のプラスチック材料より成形される。
【0015】
ホルダ部13は、図4に示すように、後端面の軸心側が先端側に凹む略擂り鉢状の短尺な蓋部13aと、この蓋部13aの周縁部に連設されて先端側に向かう円筒状の第一装着部13bと、図4及び図14に示すように、この第一装着部13bの先端に段部13cを介して連設され当該第一装着部13bより小径の円筒状に構成された第二装着部13dと、を備えている。
【0016】
蓋部13aは、図2に示すように、その後端面が充填領域1xの先端面を構成するもので、この蓋部13aの中央に、充填領域1xの塗布材を先端側へ導くための進入口13eが開口されている。
【0017】
第一装着部13bは、図4及び図14に示すように、その外周面に、本体筒1に装着するための環状溝部13fを備え、第二装着部13dは、その外周面に、保持部材11を装着するための環状凹凸部(凹凸部が軸線方向に並ぶもの)13gを備えている。
【0018】
パイプ部14は、略円筒形状の先端が閉じられると共に後端が蓋部13aの内側に連設されて支持される大径円筒部14aを有すると共に、この大径円筒部14aの閉じられた先端部に、大径円筒部14aと同軸にして前方に突出する小径の円柱部14cを短尺に有し、大径円筒部14aの筒孔14bが進入口13eに連通する構成とされている。
【0019】
このパイプ部14の大径円筒部14aの外周面には、図5及び図14に示すように、外周面同士が平行な平坦面を成して対向する二平面部14d,14dが、塗布部材9を軸線周りに回転不能とすると共に、塗布部材9との軸線周りの位置決めを容易とするためのものとして設けられている。
【0020】
また、パイプ部14の大径円筒部14aには、図14に示すように、その先端から後方側へ短尺に延びる溝部14eが周方向に沿って複数設けられている。溝部14eの内側の面は、筒孔14bの外周面と重合し、当該重合位置に、図2、図4及び図14に示すように、筒孔14bとパイプ部14の外部とを連通する(筒孔14bの先端から半径方向外側に向かいパイプ部14の外部と連通する)連通孔14fが開口されている。
【0021】
図4及び図14に示すように、パイプ部14の円柱部14c先端の分離部15は、パイプ部14の円柱部14cに連設された平板状部15aと、この平板状部15aの先端に連設された角柱状部15bとを、パイプ部14と同軸に備えている。
【0022】
図2、図4及び図5に示すように、保持部材11は、円筒状に構成され、図4に示すように、その先端部の外周面に、本体筒1の先端面に突き当てるための大径の段部11aを備えると共に、その後端部の内周面に、環状凸凹部(凸凹部が軸線方向に並ぶもの)11bを、コア部材8の第二装着部13dの環状凹凸部13gに係合するものとして備え、さらに、その先端部の内周面に、環状突部11cを、塗布部材9を装着するためのものとして備えている。
【0023】
そして、この保持部材11は、コア部材8に外挿され、その後端面がコア部材8の第一装着部13bの段部13cに突き当てられ、その環状凸凹部11bがコア部材8の第二装着部13dの環状凹凸部13gに進入することで、コア部材8に対して装着されている。
【0024】
塗布部材9は、例えばシリコンゴム等の軟質弾性材より成形され、図8〜図13に示すように、後部側が略円筒状の円筒部9aとされると共に、これより先端側が概ね嘴状の外形を有する塗布部9bとされている。
【0025】
円筒部9aは、図5、図10及び図11に示すように、パイプ部14の大径円筒部14aの外形と合致する内形を有するように、円形の筒孔9cに、パイプ部14の二平面部14d,14dに対応する二平面部9d,9dを有する構成とされている。また、この円筒部9aの外周面には、図4、図8〜図11に示すように、保持部材11の先端部を同軸に収容して半径方向の位置決めをするための段部9eと、保持部材11の環状突部11cに軸線方向に係合し前方への離脱を防止するための環状凹部9fと、が設けられている。また、略円形の筒孔9cは、先端に行くに従い、図11に示すように、図示上下方向に長い長円形状に狭まるように構成されている。
【0026】
塗布部9bは、図8〜図10に示すように、その先端面が、軸線に対して傾斜する傾斜面9gに構成され、この傾斜面9gに、塗布部材9内の塗布材を外部に吐出するための吐出口9jが、傾斜面9gの頂部側から底部側(図10の塗布部9の図示斜め下側から図示斜め上側)に延びるように開口されている。この傾斜面9gの吐出口9jの周囲には、ブラシ機能を有する多数の突起群9hが一体成形で設けられている。そして、この塗布部9bには、図10に示すように、円筒部9aの筒孔9cに連通し先端側に延びて吐出口9jに連通する吐出孔9iが設けられている。
【0027】
この吐出孔9iは、図11〜図13に示すように、その横断面形状が、図11に示す筒孔9c先端の長円形状をさらに狭め、且つ、反ブラシ側(図示下側)が膨んだ涙形状に構成されると共に、この涙形状の底面部分(図示下側部分)が、図10に示すように、先端側に行くに従ってブラシ側(図示上側)に向かうように徐々に傾斜し、且つ、円筒部9aの軸心に対して反ブラシ側(図示下側)にズレて位置するように配置されている。
【0028】
また、吐出孔9iは、図4、図6及び図10、図12に示すように、コア部材8の分離部15の平板状部15aの外形と合致する内形を有するように、涙形状の筒孔に、平板状部15aの両端部に対応し軸線方向に短尺に延びる溝部9k,9kを有する構成とされている。この溝部9k,9kは、図10及び図11に示すように、涙形状の筒孔の図示上下方向に対して直交する位置に設けられ、円筒部9aの筒孔9cの軸心と図示上下方向の位置が同じとされており、涙形状の筒孔は、その横断面形状が、溝部9k,9kの位置を境としてそれより上側が小に、下側が大とされている。
【0029】
そして、塗布部9bは、図4に示すように、その後端部が、コア部材8の分離部15及びパイプ部14の前半部に外挿されると共に、保持部材11に内挿され、その円筒部9aの段部9eに保持部材11の先端部が突き当てられて収容され軸線方向後側への移動が阻止されると共に、その円筒部9aの環状凹部9fに保持部材11の環状突部11cが軸線方向に係合し軸線方向前側への移動が阻止されることで、保持部材11に対して軸線方向に移動不能に装着され、且つ、図5に示すように、その円筒部9aの筒孔9cの二平面部9d,9dが、パイプ部14の大径円筒部14aの二平面部14d,14dに対面接触することで、コア部材8に対して軸線周りに回転不能に装着され、図2及び図4に示す塗布具7が組み立てられる。
【0030】
この状態で、塗布部材9の塗布部9bの溝部9k,9kに、図4及び図6に示すように、コア部材8の分離部15の平板状部15aが進入して支持され、長尺を成す平板状部15aが図6の上下方向に曲がる(撓む)ことが防止されている。
【0031】
また、この状態で、コア部材8の分離部15は、図4に示すように、塗布部材9の吐出孔9iの後端側から進入し当該吐出孔9iの延在方向(軸線方向)に突出して塗布部材9の吐出口9jに向かうように配置され、コア部材8の分離部15の角柱状部15bが、塗布部材9の吐出口9j近くに達し、図3に示すように、吐出口9jから露出する構成とされている。
【0032】
また、この状態で、塗布部材9の円筒部9aの筒孔9cとコア部材8のパイプ部14の円柱部14cとの間、塗布部材9の円筒部9aの筒孔9cとコア部材8のパイプ部14の大径円筒部14aの溝部14e(図14参照)との間には、図2及び図4に示すように、内部空間Sが画成されている。従って、この内部空間Sには、コア部材8のパイプ部14の大径円筒部14aの溝部14eに開口された連通孔14fが連通されると共に、塗布部材9の塗布部9bの吐出孔9iが連通されている。
【0033】
そして、この状態で、コア部材8の分離部15により、塗布部材9の吐出孔9iが、図4、図6及び図7に示すように、塗布部材9の吐出口9jの頂部側の部分(図4の下側部分)9xに繋がる第一領域Aと、吐出口9jの底部側の部分(図4の上側部分)9yに繋がる第二領域Bと、に分けられ、第一領域Aの塗布材通過断面積>第二領域Bの塗布材通過断面積とされている。
【0034】
そして、このように構成された塗布具7は、図2に示すように、その後部側が本体筒1に内挿され、保持部材11の段部11aが本体筒1の先端面に突き当てられ、コア部材8の環状溝部13fが本体筒1に設けられた環状突部1aに進入し、本体筒1に対して軸線方向に移動不能且つ軸線周りに回動不能で水密に装着されると共に、コア部材8のパイプ部14の筒孔14bは、進入口13eを介して充填領域1xに連通した状態とされている。なお、塗布具7を装着した本体筒1の先端部には、図1及び図2に示すように、キャップ10が着脱自在に装着される。
【0035】
このように構成された塗布材押出容器100によれば、使用者による本体筒1と操作筒2との相対回転操作に従ってピストン6が前進し充填領域1xから塗布材が押し出されると、この塗布材の流路は、コア部材8のパイプ部14の筒孔14bを直進し、半径方向外側の連通孔14fを介し、さらに内部空間Sを介して外側から回り込んで軸心側に向かい、塗布部材9の吐出孔9iに向かう流路とされるため、塗布材は一挙に吐出孔9iへ向かうことは無く流れに抵抗が与えられるが如く回り込むようにして吐出孔9iへ向かうため、容器の落下等による衝撃や振動を始めとして温度変化による塗布材の粘度変化等が作用しても、塗布材の吐出口9jを通しての漏出が防止されると共に、塗布時にあっては吐出口9jを通しての塗布材の出過ぎが防止される。
【0036】
そして、特に本実施形態によれば、分離部15により、吐出孔9iが、容器先端で傾斜する吐出口9jの頂部側の部分9xに繋がる第一領域Aと、当該吐出口9jの底部側の部分9yに繋がる第二領域Bと、に分けられると共に、第一領域Aの塗布材通過断面積>第二領域Bの塗布材通過断面積とされているため、吐出口9jに近い第二領域Bを移動する塗布材が、吐出口9jに遠い第一領域Aを移動する塗布材に比べて絞られて移動し、吐出口9jの頂部側の部分9xと吐出口9jの底部側の部分9yから塗布材が均等に吐出するようになっている。従って、容器先端の傾斜する吐出口9jから塗布材が偏ることなく満遍なく吐出し、使用性が向上されている。
【0037】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、組み立てを容易とすべく保持部材11を設けるようにしているが、コア部材8や本体筒1の形状を変更し無くすことも可能である。
【0038】
また、上記実施形態においては、塗布部材9が突起群9hを有しているが、突起群9hは無くても良い。
【0039】
また、上記実施形態においては、塗布材押出容器100の押出機構を容器前部である本体筒1と容器後部である操作筒2との回転式としたが、例えば、ノック式の押出機構等でも良く、さらには、チューブやソフトボトル等の単純なスクイーズ式の塗布材押出容器であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態に係る塗布材押出容器を示す斜視図である。
【図2】図1に示す塗布材押出容器の縦断斜視図である。
【図3】図2中の塗布具を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】図4のVI−VI矢視図である。
【図7】図4のVII−VII矢視図である。
【図8】図2中の塗布部材を示す斜視図である。
【図9】図8に示す塗布部材の平面図である。
【図10】図9のX−X矢視図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【図12】図10のXII−XII矢視図である。
【図13】図10のXIII−XIII矢視図である。
【図14】図2中のコア部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
9g…先端面(傾斜面)、9i…吐出孔、9j…吐出口、9x…吐出口の頂部側の部分、9y…吐出口の底部側の部分、15…分離部、100…塗布材押出容器、A…第一領域、B…第二領域。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容された塗布材を先端側に向かって押し出し可能に構成され、前記塗布材を容器内に設けられた吐出孔を介して容器先端の吐出口から吐出させる塗布材押出容器であって、前記容器先端の前記吐出口を有する先端面が、容器軸線に対して傾斜する傾斜面に構成された塗布材押出容器において、
前記吐出孔を、前記吐出口の頂部側の部分に繋がる第一領域と、前記吐出口の底部側の部分に繋がる第二領域と、に分ける分離部を有し、
前記分離部は、前記第一領域の塗布材通過断面積>前記第二領域の塗布材通過断面積となるように設けられていることを特徴とする塗布材押出容器。
【請求項2】
前記分離部は、前記吐出孔に後端側から進入し当該吐出孔の延在方向に突出して前記吐出口近くまで延びることで、前記吐出孔を前記第一領域と前記第二領域とに分けることを特徴とする請求項1記載の塗布材押出容器。
【請求項1】
内部に収容された塗布材を先端側に向かって押し出し可能に構成され、前記塗布材を容器内に設けられた吐出孔を介して容器先端の吐出口から吐出させる塗布材押出容器であって、前記容器先端の前記吐出口を有する先端面が、容器軸線に対して傾斜する傾斜面に構成された塗布材押出容器において、
前記吐出孔を、前記吐出口の頂部側の部分に繋がる第一領域と、前記吐出口の底部側の部分に繋がる第二領域と、に分ける分離部を有し、
前記分離部は、前記第一領域の塗布材通過断面積>前記第二領域の塗布材通過断面積となるように設けられていることを特徴とする塗布材押出容器。
【請求項2】
前記分離部は、前記吐出孔に後端側から進入し当該吐出孔の延在方向に突出して前記吐出口近くまで延びることで、前記吐出孔を前記第一領域と前記第二領域とに分けることを特徴とする請求項1記載の塗布材押出容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−142726(P2009−142726A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−321105(P2007−321105)
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【出願人】(591147339)株式会社トキワ (141)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【出願人】(591147339)株式会社トキワ (141)
【Fターム(参考)】
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