説明

塗色評価パネル

【課題】観察角度によって色の見え方が異なる塗色について、異なる角度における色を同時に評価でき、ハイライト及び/又はシェードを含む塗色評価をより的確に行うことを可能にする塗色評価パネルの提供。
【解決手段】塗料が塗装される被塗面21に凸曲面211、212、213及び凹曲面214がそれぞれ1以上形成されている塗色評価パネル10を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料を塗装してその塗色(塗料を物品に塗装し、乾燥及び/又は硬化して得られる塗膜の色。複層塗膜形成方法によって複数層の塗膜を形成して得られる色を含む)の評価に用いる塗色評価パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
物品に塗装した塗料の塗色の中で、特に、観察角度によって色の見え方が変化するもの(メタリック塗色など)を目視で評価する場合は、従来、二次元形状の試験板に塗料を塗装して塗色を目視評価することが行われている。
この場合、観察角度による色の変化を観察、評価するには、照明、試験板、観察者の目の相対位置を変えて評価を行う。
なお、塗色評価に関する技術を開示する公知文献としては後述の特許文献1、2を挙げることが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−53260号公報
【特許文献2】特開2004−271467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、物品に塗装した塗料の塗色について、塗膜に対して特定の角度(例えば塗膜表面に対して45度傾斜した方向)から照明光を照射して塗膜を観察した場合において正反射光の影響を大きく受ける部分(ハイライト)及び影響を受けない部分(シェード)の色を同時に観察、評価(色、光沢、平滑性や、メタリック感、深み感といった質感の評価)する方法のひとつとして、例えば直線状の稜線を有する山形に接曲加工した三次元形状の試験板(以下、山形接曲板とも言う)に塗料を塗装して、塗色を評価する塗色評価方法もある。山形接曲板は互いに向きが異なる2つの平面を有する構造となっている。この山形接曲板を用いる評価方法では、照明、試験板、観察者の目の相対位置を変えても色の変化が単純なため、ハイライト及びシェードの色の評価に不充分な場合があった。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みて、ハイライト及び/又はシェードを含む塗色評価をより的確に行うことを可能にする塗色評価パネルの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、塗料が塗装される被塗面に凸曲面及び凹曲面がそれぞれ1以上形成されていることを特徴とする塗色評価パネルを提供する。
第2の発明は、凸曲面と凹曲面とが隣接されてなる凸凹曲面同時観察部を1以上有する第1の発明の塗色評価パネルを提供する。
第3の発明は、前記被塗面は、長手方向中央部に頂部を有する細長形状の凸曲面である長凸曲面をさらに有し、前記凸凹曲面同時観察部として、前記凸曲面が断面円弧状で前記長凸曲面の長手方向に沿って延在しかつ前記凹曲面側の端部に頂部を有し、前記凹曲面が前記凸曲面との境界線から前記長凸曲面の長手方向に沿って延在する谷底部を有する断面円弧状に形成されている構成のものを有する第2の発明の塗色評価パネルを提供する。
第4の発明は、凸曲面と凹曲面との境界線が円弧状であり、前記凹曲面が前記境界線の内側に位置する第1〜3のいずれか1つの発明の塗色評価パネルを提供する。
第5の発明は、前記被塗面を形成するパネル本体の外周に、パネルの取付対象のパネル支持部材に取り付けられた吊支具に突設された係止片に係合可能な吊支用係合部が突設され、前記吊支用係合部は、前記係止片が挿入される係合孔が形成された突片、又は前記係止片に係合可能な鉤状係合片である第1〜4のいずれか1つの発明の塗色評価パネルを提供する。
第6の発明は、板状材を部分的に湾曲成形した箇所によって前記凸曲面及び前記凹曲面が形成されたパネル本体を有し、前記板状材同士を、前記凸曲面の形成箇所同士、及び前記凹曲面の形成箇所同士の重ね合わせによって積層状態として、複数をスタッキング可能とされている第1〜5のいずれか1つの発明の塗色評価パネルを提供する。
第7の発明は、前記被塗面を形成するパネル本体がアルミニウム板からなる一体成形品である第1〜6のいずれか1つの発明の塗色評価パネルを提供する。
第8の発明は、前記被塗面に塗料を塗装して形成した塗膜を有する第1〜7のいずれか1つの発明の塗色評価パネルを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の塗色評価パネルによれば、凸曲面及び凹曲面がそれぞれ1以上形成されている被塗面を有するため、該塗色評価パネルの向きを固定した状態で、特定の方向から塗色評価用の光を照射して、特定場所から観察することで、照明、パネル、観察者の相対位置を動かさずに、被塗面に塗料を塗装して形成した面(塗装表面)についてハイライト及び/又はシェードを含む塗色評価を充分に効率良く行うことができる。また、観察角度によって色の見え方が異なる塗色について、異なる角度における色を同時に評価できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の1実施形態の塗色評価パネルを示す斜視図である。
【図2】図1の塗色評価パネルを示す図であって、(a)は第1縦辺側から見た側面図、(b)はパネル前面側から見た正面図、(c)は第2縦辺側から見た側面図である。
【図3】図1の塗色評価パネルを、第1横辺側から見た側面図である。
【図4】図1の塗色評価パネルを、第2横辺側から見た側面図である。
【図5】図2(b)のA−A線断面矢視図である。
【図6】図2(b)のB−B線断面矢視図である。
【図7】図2(b)のC−C線断面矢視図である。
【図8】図1の塗色評価パネルのパネル支持部材に対する吊支状態の一例を示す図である。
【図9】(a)、(b)は、図1の塗色評価パネルの被塗面に形成する塗膜構造の一例を示す断面図である。
【図10】図1の塗色評価パネルのスタッキング状態を示す図である。
【図11】(a)、(b)は、塗色評価パネルの吊支用係合部の別態様を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の1実施形態の塗色評価パネルについて、図面を参照して説明する。
図1、図2(a)〜(c)に示すように、ここで説明する塗色評価パネル10は、四角板状の面板部22を有するパネル本体20と、このパネル本体20の外周の互いに並行に延在する2組の辺のうちの1組から突設された吊支用係合部30とを有している。
図示例の塗色評価パネル10は、その片面が塗料が塗装される被塗面21とされた概略四角板状に形成されている。
【0010】
なお、塗色評価パネル10について、以下、該塗色評価パネル10をパネル本体20を介して被塗面21側である前面側から見たときに、パネル本体20の両側の吊支用係合部30が設けられている1組の辺24a、24bの間隔方向と一致する方向(図2(a)〜(c)における上下方向)を縦方向(あるいはパネル縦方向)、前記縦方向に直交する方向(図2(b)における左右方向)を横方向(あるいはパネル横方向)として説明する。
また、塗色評価パネル10について、塗色評価パネル10を前面側から見たときの奥行き方向(図2(a)、(c)における左右方向、図3〜図7における上下方向)を、前後方向(あるいはパネル前後方向)として説明する。
【0011】
図示例の塗色評価パネル10は、1枚の金属薄板を加工して所望形状に成形してなる一体成形品である。塗色評価パネル10を得るために、金属薄板を所望形状に成形するための加工としては、曲げ加工、絞り加工、しごき等を挙げることができる。
塗色評価パネル10を形成する金属薄板としては、軽量化及び耐食性の点でアルミニウム板を好適に用いることができる。図示例の塗色評価パネル10は、具体的には、金属薄板としてアルミニウム板を採用している。軽量の塗色評価パネル10は、可搬性の確保に有利である他、傾動させることで照明、試験板、観察者の目の相対位置を変えることも楽に行えるといった利点がある。
但し、塗色評価パネル10は可搬性を確保できる重量であれば良く、金属薄板の材質に限定は無い。
【0012】
塗色評価パネル10は金属薄板を成形した一体成形品に限定されず、例えばプラスチック製の一体成形品であっても良い。
また、塗色評価パネル10は、全体が一体成形された構成に限定されず、例えばパネル本体20に該パネル本体20とは別体の吊支用係合部を取り付けた構成であっても良い。塗色評価パネル10は、複数部材によって組み立てられた構成であっても良い。
但し、塗色評価パネル10のパネル本体20は、凸曲面及び凹曲面を有する所望形状の被塗面21を精度良く得るとともに、その形状安定性を保つ点で、金属薄板を採用することが好ましい。
【0013】
図1、図2(a)〜(c)に示すように、塗色評価パネル10のパネル本体20は、四角板状の面板部22と、この面板部22の縦方向両側に位置する2辺24a、24b(第1横辺24a、第2横辺24b)から被塗面21とは反対の裏面側に突設された曲げ片部23とを有している。
前記曲げ片部23は、面板部22の縦方向両側の2辺に沿って各辺の全長にわたって延在形成された板状片である。前記吊支用係合部30は、面板部22から突出する前記曲げ片部23の突端から、パネル縦方向において対向する相手側の曲げ片部23とは反対側へ突出されている。
【0014】
図示例の塗色評価パネル10において、曲げ片部23は、具体的には、塗色評価パネル10を形成する金属薄板を面板部22の縦方向両側の2辺24a、24bから折り曲げて面板部22裏面側へ突出させたものである。
前記吊支用係合部30は、具体的には、塗色評価パネル10を形成する金属薄板を、曲げ片部23の突端から、パネル縦方向において対向する相手側の曲げ片部23とは反対側へ折り曲げた板状突片である。以下、この吊支用係合部30を板状突片とも言う。この吊支用係合部30は、パネル縦方向両側の2辺24a、24bに沿って延在する細長板状の曲げ片部23の延在方向全長にわたって形成されている。
【0015】
前記吊支用係合部30には、例えば建物の壁、支柱といったパネル支持部材40(図8参照)に取り付けられた吊支具41(図8参照)に突設された鉤状の係止片41aを挿入するための係合孔31(吊支用係合孔)が開口されている。塗色評価パネル10は、前記吊支用係合部30の係合孔31に前記吊支具41の係止片41aを通して吊支用係合部30を吊支具41の係止片41aに外挿することで、パネル支持部材40に吊支できる。
吊支具41としては、塗色評価パネル10の吊支用係合部30を係合させることで塗色評価パネル10を吊支できるものであれば良く、鉤状の係止片41aを有するものに限定されない。吊支具41としては、例えばパネル支持部材40から水平あるいは斜め上方へ向かって突出するピン状の係止片を有するもの等も採用可能である。
【0016】
図2(b)、図6〜図7に示すように、図示例の塗色評価パネル10のパネル縦方向両側の板状突片30は、パネル支持部材40に当接可能な当接面30aを、同一仮想平面(当接基準面S)に重なる位置に形成している。また、図示例の塗色評価パネル10において、曲げ片部23の突端は、前記当接基準面Sに位置する。
【0017】
図8は、パネル支持部材40に吊支した塗色評価パネル10のパネル縦方向両側あるいは下側の吊支用係合部30の当接面30aが壁面42から僅かに離隔して配置された状態を示している。
前記塗色評価パネル10は、例えばパネル縦方向両側の板状突片30の当接面30aを建物の壁面、床面といった平坦面に当接させると、前記平坦面に対してぐらつくことなく、パネル本体20の面板部22が前記平坦面に沿う姿勢を安定に維持できる。
前記塗色評価パネル10は、図8に示すように、例えば建物の壁(パネル支持部材40)に取り付けられた吊支具41にパネル縦方向片側の吊支用係合部30を係合させて吊支したときに、パネル縦方向両側あるいは下側の吊支用係合部30の当接面30aを前記壁の壁面42に当接させることも可能である。
【0018】
次に、パネル本体20の被塗面21について説明する。
図示例の塗色評価パネル10は、該塗色評価パネル10を構成する金属薄板の片面(前面側の面。第1〜3凸曲面211、212、213が形成されている側の面)全体が、塗料を塗装可能な被塗面21となっている。
但し、この塗色評価パネル10を塗料の塗色評価に用いる場合、必ずしもパネル本体20以外に塗料を塗装する必要は無い。
【0019】
この塗色評価パネル10の好適な使用方法の一つは、少なくともパネル本体20の面板部22の前面側の面全体に塗料を塗装して、塗色評価に用いることである。この点、塗色評価パネル10は、少なくともパネル本体20の面板部22の前面側の面全体が、塗料を塗装可能な被塗面である構成を採用する。
また、この塗色評価パネル10は、面板部22の縦方向両端の横辺24a、24bからパネル裏面側に突出する一対の曲げ片部23の互いに対向する内面とは反対の外面にも塗料が塗装されていれば、これも塗料の塗色評価に用いることができる。この点、塗色評価パネル10は、該パネル10を構成する板状材(具体的には金属薄板)の第1〜3凸曲面211、212、213が形成されている側の面のうち、少なくともパネル本体20に位置する部分全体が被塗面である構成とすることもできる。
【0020】
図示例の塗色評価パネル10については、該パネル10を構成する板状材(具体的には金属薄板)におけるパネル本体20を形成する部分の片面全体、すなわち面板部22の前面側の面全体、及び該面板部22の縦方向両側の横辺24a、24bからパネル裏面側に突出する一対の曲げ片部23の対向する相手側の曲げ片部23とは反対側の面(外面)を被塗面21として説明する。また、被塗面21のうち、面板部22の前面側の面を、以下、被塗主面21aとも言う。
【0021】
図1、図2(a)〜(c)に示すように、図示例の塗色評価パネル10の被塗主面21aは、3つの凸曲面(第1凸曲面211、第2凸曲面212、第3凸曲面213)と、ひとつの凹曲面214とを有している。各凸曲面211、212、213及び凹曲面214は、いずれも、塗色評価パネル10のパネル本体20の面板部22を湾曲成形した部分によって形成されている。
なお、図2(a)、(c)に示すように、パネル本体20の面板部22は、全体がパネル裏面側の当接基準面Sからパネル前面側に離隔しており、前記当接基準面Sと重なる箇所が存在しない。
【0022】
第1、2凸曲面211、212は、塗色評価パネル10のパネル本体20の面板部22を、パネル前面側に膨出する凸形に湾曲成形した部分によって形成されている。
図1、図6に示すように、第1凸曲面211は、塗色評価パネル10のパネル横方向に垂直の断面における形状がパネル前面側に凸で緩やかに湾曲するアーチ形で、パネル横方向に延在する湾曲面である凸曲主面211aと、この凸曲主面211aのパネル横方向片端から延出された延長部211d、211e(後述)とを有する。
【0023】
図1、図2(b)に示すように、前記凸曲主面211aは、パネル横方向において凹曲面214と隣接して形成されている。
前記凹曲面214は、前記凸曲主面211aのパネル縦方向中央部に隣接し、パネル横方向において前記凸曲主面211aから離隔するにしたがってパネル縦方向寸法が増大する末広がり形状に形成されている。また、凹曲面214の凸曲主面211aとは反対側の端部は、面板部22のパネル横方向両端のパネル縦方向に延在する縦辺(第1縦辺27a、第2縦辺27b)の片方である第1縦辺27aに達している。
前記第1凸曲面211は、前記凸曲主面211aから凹曲面214のパネル縦方向両側に延出する延長部211d、211eを有している。前記延長部211d、211eは、その内側に位置する凹曲面214の外周のうち第1縦辺27aを除く部分と隣接している。
第1凸曲面211は、そのパネル横方向の片端が、パネル横方向において前記凸曲主面211aから離隔するにしたがってパネル縦方向寸法が増大する末広がり形状の凹曲面214の外周(第1縦辺27aを除く)に隣接して形成されている。凹曲面214は、第1縦辺27aを除く外周全体が第1凸曲面211に隣接して形成されている。この塗色評価パネル10において、第1凸曲面211と凹曲面214とはパネル横方向に互いに隣接して形成された状態となっている。
【0024】
なお、第1凸曲面211の一対の延長部211d、211eは、凸曲主面211aから連続し、パネル横方向に垂直の断面における形状がパネル前面側に凸で緩やかに湾曲するアーチ形の仮想湾曲面に重なる湾曲面となっている。
【0025】
図2(c)、図6に示すように、第1凸曲面211は、そのパネル縦方向における中央部がパネル前面側への突出が最大の部位(頂点)となっている。図2(b)中符号211bは、第1凸曲面211の凸曲主面211aの延在方向にわたって、前記凸曲主面211aのパネル縦方向の頂点を示す仮想頂線である。この仮想頂線211bは、パネル横方向に延在している。
第1凸曲面211の凸曲主面211aは、面板部22のパネル横方向において第1縦片27aとは反対側に位置する第2縦辺27bに達している。仮想頂線211bは、前記交点26からパネル横方向に延在して面板部22の第2縦辺27bに達している。
【0026】
図3、図4、図7に示すように、前記仮想頂線211bは、前記境界線25と交わる交点26から、前記凹曲面214とは反対の側へ若干ずれた位置をパネル前後方向におけるパネル前面側への頂点211c(図示例の塗色評価パネル10においては当接基準面Sからの距離が最大の箇所)として、緩やかに湾曲するアーチ形を描く曲線となっている。この仮想頂線211bは、前記頂点211cからパネル横方向両側に向かって、緩やかな湾曲を以てパネル裏面側へ傾斜して延在している。
【0027】
図示例の塗色評価パネル10は、前記仮想頂線211bの頂点211cが、第1凸曲面211の頂点となっている。以下、仮想頂線211bの頂点211cを、第1凸曲面211の頂点として扱う。
なお、図示例の塗色評価パネル10において、第1凸曲面211の頂点211cは、パネル本体20の被塗主面21aの中央部に位置する。
【0028】
塗色評価パネル10において、仮想頂線211bの延在方向両端、すなわち該仮想頂線211bと境界線25との前記交点26、及び仮想頂線211bと第2縦辺27bとの交点は、パネル前後方向において、第1凸曲面211の頂点211cからパネル裏面側へ若干ずれた所に位置する。
【0029】
図2(a)、図5に示すように、凹曲面214は、塗色評価パネル10のパネル本体20の面板部22を、パネル裏面側に窪ませた凹形に湾曲成形した部分によって形成されている。この凹曲面214は、塗色評価パネル10のパネル横方向に垂直の断面(横断面)における形状が、パネル裏面側へ窪む凹形の円弧状になっている。
図1、図2(a)、(b)に示すように、凹曲面214は、パネル横方向に延在する谷底部(谷底線214a(仮想線)及びその近傍)を有する断面円弧状の溝状に形成されている。この凹曲面214は、その谷底線214aに垂直の断面において、谷底線214aから離隔するにしたがって湾曲半径が次第に縮小あるいは増大する円弧状の湾曲面、湾曲半径が互いに異なる複数の湾曲面が連続してなる湾曲面、のいずれであっても良い。また、この凹曲面214は、全体が一定半径で湾曲する湾曲面であっても良い。
この凹曲面214の谷底線214aは、前記交点26で前記境界線25と交差する。この谷底線214aは、パネル横方向において前記交点26から第1凸曲面211の頂線211bとは反対の側(第1縦辺27a側)へ向かって、パネル裏面側へ傾斜して延在し、第1縦辺27aに達している。
【0030】
図示例の塗色評価パネル10において、前記谷底線214aは、前記交点26から第1縦辺27a側へ真っ直ぐに延在する直線となっている。
但し、この凹曲面214としては、前記谷底線214aが直線になっているものに限定されない。凹曲面214としては、前記谷底線214aが、前記26から第1縦辺27a側へ行くにしたがって、パネル前後方向に対する傾斜角度が次第に大きくなる曲線となっている構成も採用可能である。
【0031】
図1、図2(a)、(b)に示すように、凹曲面214は、パネル横方向においてパネル本体20の面板部22の第1縦辺27aに達しており、前記谷底線214aも第1縦辺27aに達している。凹曲面214は、前記交点26から第1縦辺27a側へ行くにしたがって、パネル縦方向の寸法である幅寸法が増大する末広がり形状に形成されている。
第1凸曲面211と凹曲面214との境界線25は、前記交点26を頂点とする円弧状の曲線となっている。また、境界線25は、前記交点26から、パネル本体20の面板部22の第1縦辺27a側に向かってパネル裏面側へ傾斜して延在し、第1縦辺27aに達している。
第1凸曲面211の延長部211d、211eは、前記交点26から、末広がり形状の凹曲面214の外周に沿って延在して、凹曲面214のパネル縦方向両側に形成され、前記第1縦辺27aに達している。
【0032】
図1、図2(a)、(b)に示すように、第1凸曲面211の一対の延長部211d、211eの一方(符号211dの延長部。以下、第1延長部とも言う)は、凹曲面214とパネル本体20の面板部22の第1横辺24aとの間に延在し、他方の延長部(符号211eの延長部。以下、第2延長部とも言う)は、面板部22の第2横辺24bに沿って形成された第2、第3凸曲面212、213と凹曲面214との間に延在している。
【0033】
図示例の塗色評価パネル10において、第1延長部211dは、そのパネル縦方向における一方の側が面板部22の第1横辺24aに達し、パネル縦方向における他方の側が凹曲面214に隣接している。また、第1凸曲面211は、そのパネル縦方向の片側全体が前記第1横辺24aに達している。
【0034】
図2(a)〜(c)に示すように、パネル縦方向において第1凸曲面211の第1横辺24aとは反対側は、そのパネル横方向のほぼ全長にわたって、第2凸曲面212に沿ってその第1横辺24a側に形成された第3凸曲面213と隣接している。第3凸曲面213は、パネル横方向において、第2凸曲面212の延在方向両端部を除く部分の全長にわたって第2凸曲面212に隣接して形成されている。第2凸曲面212と第3凸曲面213とは、パネル縦方向において互いに異なる曲率で湾曲する面である。第2凸曲面212と第3凸曲面213との間の境界線28(変曲線。以下、第2境界線とも言う)は、第3凸曲面213の長手方向全長にわたって形成されており、パネル横方向両端の縦辺24a、24bに達していない。
なお、第2凸曲面212及び第3凸曲面213の具体的構成は後で説明する。
【0035】
図1、図2(a)〜(c)に示すように、第1凸曲面211と第3凸曲面213との間の境界線29(以下、第3境界線とも言う)は、第1凸曲面211と第3凸曲面213との間の谷底線となっている。この第3境界線29は、第3凸曲面213に沿ってパネル横方向に延在形成されている。
第2凸曲面212の延在方向両端部は、パネル本体20の面板部22のパネル横方向両端の縦辺24a、24bに達しており、第3凸曲面213を介することなく、第1凸曲面211のパネル横方向両端部と連続している。
【0036】
図1、図2(a)〜(c)に示すように、第2凸曲面212は、パネル本体20の面板部22の第2横辺24bに沿ってパネル横方向に延在し、パネル前面側に向かって凸形に湾曲する概ねアーチ形に形成され、長手方向中央部に頂点212aを有する細長形状の湾曲面(長凸曲面)となっている。
また、この第2凸曲面212は、その長手方向両端から長手方向中央部に接近するにしたがって、パネル縦方向の寸法が次第に大きくなる帯状に形成されている。
【0037】
第2凸曲面212と第3凸曲面213との間の第2境界線28は、第2横辺24bからその第1横辺24a側に若干離隔した位置にてパネル横方向に延在し、かつ、その長手方向中央部を頂点とする、パネル前面側に向かって凸形の曲線に形成されている。また、この第2境界線28は、パネル前後方向において第2横辺24bに比べてパネル前面側へ若干ずれた所に位置する。
【0038】
第2凸曲面212は、パネル本体20の被塗主面21aにおいて、第2境界線28と第2横辺24bとの間に形成されている。図2(a)、図6等に示すように、この第2凸曲面212は、パネル縦方向において、第2境界線28から第2横辺24bに向かってパネル裏面側に傾斜して延在している。しかも、この第2凸曲面212は、第2境界線28から第2横辺24bに接近するにしたがって、パネル前後方向に対する傾斜角度が次第に小さく(当接基準面Sに対する傾斜角度が次第に大きく)なるように湾曲している。
この第2凸曲面212の頂点212aは、パネル前面側に向かって凸形に湾曲する曲線である第2境界線28の頂点に位置する。
【0039】
図2(a)、図6等に示すように、第1凸曲面211との境界の谷底線である第3境界線29の長手方向両端を除く部分は、パネル縦方向において前記第2境界線28から第1横辺24a側に位置し、しかも、パネル前後方向において、前記第2境界線28に比べてパネル裏面側に若干ずれた所に位置する。
第3凸曲面213は、前記第2境界線28から第3境界線29に向かってパネル裏面側に傾斜して延在している。しかも、この第3凸曲面213は、パネル縦方向において、第2境界線28から第3境界線29に接近するにしたがって、パネル前後方向に対する傾斜角度が次第に小さく(当接基準面Sに対する傾斜角度が次第に大きく)なるように湾曲している。
また、パネル前面側に向かって凸形に湾曲する曲線である第2境界線28の頂点、すなわち、第2凸曲面212の頂点212aは、第3凸曲面213の頂点を兼ねる。
【0040】
前記塗色評価パネル10は、その被塗面21に塗料を塗装して、塗色評価に用いられる。被塗面21には、塗料の塗装によって、塗色評価パネル10を被塗面を形成する板状材の板厚に比べて格段に薄い塗膜を形成する。被塗面21に形成した塗膜は、その表面が、塗色評価パネル10の被塗面21の形状に沿った形状となる。
被塗面21への塗料の塗装によって形成される塗膜構造は特に限定は無く、周知のものを採用できる。被塗面21に形成される塗膜構造は、塗色が適用される製品の素材や使用環境に応じて決定される。この塗膜構造は、実際の製品に適用される塗膜構造と同じものを適用できる。
但し、金属薄板としてアルミニウム板を用いて形成した塗色評価パネル10は耐食性に優れるため、例えば鋼板への塗膜形成にて必要となる防錆用の化成処理層(例えば防錆塗料や亜鉛めっきといった耐食性素材からなる層)の形成を省略できる。したがって、アルミニウム板を用いて形成した塗色評価パネル10は、塗料の塗装の手間及びコストの軽減、軽量化の点で有利である。
【0041】
また、実際の製品に適用される塗膜構造が、金属薄板表面に直接接して形成される下塗り層(例えば防錆用化成処理層等)を覆う中塗り層に、顔料を含む塗膜層を有する上塗り層を積層した構造である場合は、その塗色評価のために塗色評価パネル10の被塗面21に形成する塗膜構造としては、例えば実際の製品に適用される塗膜構造と同じもの、あるいは実際の製品に適用される塗膜構造から下塗り層のみを省略したものを適用できる。下塗り層を省略した場合は、中塗り層が塗色評価パネル10の被塗面21に直接接する塗膜構造となる。
中塗り層は、下塗り層を隠蔽し、塗膜表面(上塗り層表面)の平滑性を確保する塗膜であり、ビヒクル形成成分と着色顔料とを含むものである。
なお、塗色評価パネル10の被塗面21に形成する塗膜構造は、適宜設計変更可能である。
【0042】
図9(a)、(b)は、アルミニウム板を用いて形成した塗色評価パネル10の被塗面21に、塗料の塗装によって形成する塗膜構造の例を示す。
図9(a)は、いわゆるメタリック塗色を得る塗膜構造の例を示す。この塗膜構造は、塗料を被塗面21に直接塗布して形成した中塗り層50に、例えばアルミフレーク、マイカフレークといった微細な鱗片状の光輝材を顔料とともにバインダ中に分散してなる塗料を塗布し乾燥及び/又は硬化させて形成したメタリックベース層51を積層し、該メタリックベース層51を覆う透明なトップクリアー層52を積層した構成となっている。
【0043】
図9(b)は、いわゆるパール塗色を得る塗膜構造の例を示す。
この塗膜構造は、塗料を被塗面21に直接塗布して形成した中塗り層60に、バインダ中に着色顔料を分散した塗料を塗布して乾燥及び/又は硬化させたカラーベース層61を積層し、例えば半透明な鱗片状基材を該鱗片状基材とは屈折率が異なる酸化チタン等の金属酸化物で被覆した干渉性の光輝性顔料、又は前記鱗片状基材を酸化鉄で被覆した着色性の光輝性顔料をバインダ中に分散してなる塗料をカラーベース層61に塗布し乾燥及び/又は硬化させて形成したパールベース層62を積層し、さらに該パールベース層62を覆う透明なトップクリアー層63を積層した構成となっている。
【0044】
図9(a)のメタリックベース層51、トップクリアー層52、及び図9(b)のカラーベース層61、パールベース層62、トップクリアー層63は、いずれも塗料の塗布によって形成される膜状層である。
【0045】
図9(a)、(b)に示す塗膜構造は、いずれも、観察角度によって色の見え方が変化するものである。
但し、この塗色評価パネル10は、凸曲面及び凹曲面がそれぞれ1以上形成されている被塗面を有する構成であるため、照明、塗膜付き塗色評価パネル、観察者の目の相対位置を変えなくても、この塗色評価パネル10の被塗面21に塗料を塗装して形成した塗膜の観察角度による色の見え方の違いを効率良く把握できる。
また、塗膜付き塗色評価パネルは、図8に示すように、塗色評価パネル10の吊支用係合部30を、パネル支持部材40に取り付けた吊支具41に係合させて吊支できるから、パネル縦方向が上下方向に延在する向きで塗色評価を行うことが可能である。
【0046】
なお、図8においては、パネル支持部材40に吊支した塗膜付き塗色評価パネル10Aの被塗面21に形成された塗膜に、斜め上方から、照明装置43によって可視光を照射する場合を例示しているが、照明装置43の塗膜付き塗色評価パネルに対する相対位置、照射光の照射向きは適宜設定可能である。
また、照明装置43としては、例えばメタルハライドランプや、太陽光と輝度分布が近い人工太陽灯等を好適に用いることができる。
【0047】
塗色評価パネル10は、凸曲面及び凹曲面をそれぞれ1以上形成された被塗面を有する構成であるため、この塗色評価パネル10に塗料を塗装して塗膜を形成した塗膜付き塗色評価パネル、照明、観察者の目の相対位置を変えたときに、観察角度による塗色の複雑な変化を観察でき、塗色評価を充分に行うことができる。また、凸曲面及び凹曲面に塗料を塗装して形成した塗膜について、観察角度による塗色の変化を効率良く把握できるため、塗色評価を効率良く行える。
【0048】
塗色評価パネル10において、互いに隣接して形成された第1凸曲面211及び凹曲面214は、被塗主面21aに塗料を塗装して得られる塗色について、ハイライト及びシェードの同時評価を効率良く行うための凸凹曲面同時観察部を構成する。
第1凸曲面211はハイライトの塗色評価に好適に利用でき、凹形面214はシェードの塗色評価に好適に利用できる。
【0049】
塗色評価パネル10の凸凹曲面同時観察部は、第1凸曲面211と凹曲面214とが互いに隣接する構成により、被塗主面21aに塗料を塗装して得られる塗色のハイライトからシェードへの明度、色調、彩度の変化を把握しやすい等の利点がある。塗膜付き塗色評価パネルは、この変化を互いに異なる曲面において同時に観察できるため、上記の塗色変化を評価することが可能である。
また、第1凸曲面211と凹曲面214とが互いに隣接する構成は、照明、試験板、観察者の目の相対位置を変えて、観察角度による色の変化を観察、評価する場合に、ハイライト及びシェードの色のバランス、分布等の把握を効率良く行えるといった利点がある。
【0050】
また、図示例の塗色評価パネル10は、凸凹曲面同時観察部の他に、パネル横方向に延在する第2凸曲面212及び第3凸曲面213を有し、しかも、第2、第3凸曲面が凸凹曲面同時観察部に接近配置されているため、観察角度の相違による塗色のより複雑な変化までも観察可能である。また、この塗色評価パネル10は、第1〜第3凸曲面211、212、213及び凹形面214の色のバランスを把握することで、より緻密な塗色評価を実現できる。
【0051】
図2(a)、(c)、図6等に示すように、図示例の塗色評価パネル10のパネル本体20の一対の曲げ片部23は、面板部22のパネル縦方向両端からパネル裏面側へ向かって、パネル縦方向において面板部22外側へ傾斜して延出されている。
そして、図示例の塗色評価パネル10、及び該塗色評価パネル10に塗料を塗装した塗膜付き塗色評価パネル10A(図10参照)は、図10に示すように、一対の曲げ片部23の間に、他のパネル(塗色評価パネル10又は塗膜付き塗色評価パネル10A)のパネル本体20を収納することで、複数を重ね合わせてスタッキングすることができる。図10は、塗膜付き塗色評価パネル10Aのみを複数スタッキングした状態を例示するが、塗色評価パネル10についても塗膜付き塗色評価パネル10Aと同様にスタッキングできる。また、塗色評価パネル10と塗膜付き塗色評価パネル10Aとを混在させて複数のパネルをスタッキングすることも可能である。
また、図10において、スタッキングによって互いに隣り合う塗膜付き塗色評価パネル10Aは、パネル本体の面板部の前記凸曲面の形成箇所同士、及び前記凹曲面の形成箇所同士の重ね合わせによって積層状態とされる。これにより、塗色評価パネル10及び/又は塗膜付き塗色評価パネル10Aを複数スタッキングした積層体のコンパクト化を図ることができる。
【0052】
塗色評価パネル10、及び塗膜付き塗色評価パネル10Aは、複数をスタッキングして積層状態にすることで、保管スペースを縮小できる。また、塗色評価パネル10、及び塗膜付き塗色評価パネル10Aを複数搬送する場合に、スタッキングによって積層状態にすることで、容易に一括搬送できるといった利点がある。
【0053】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
被塗面の凸曲面、凹曲面の数は、それぞれ1以上であれば良く、特に限定は無い。また、被塗面における凸曲面、凹曲面のサイズ及び配置は、適宜、設定可能である。
【0054】
吊支用係合部としては、塗色評価パネル10をパネル支持部材に吊支するために、パネル支持部材に取り付けられた吊支具に係合可能なものであれば良く、例えば図11(a)、(b)に示すように、板状の突片である既述の吊支用係合部30あるいはパネル本体20の曲げ片部23に取り付けた鉤状係合片であっても良い。
図11(a)に示す吊支用係合部は、既述の板状突片30に前記係合孔31を利用して係合して取り付けたS字金具32等の鉤状係合片、図11(b)に示す吊支用係合部はパネル本体20の曲げ片部23に直接取り付けて突設した鉤状係合片33である。なお、図11(b)のように、吊支用係合部をパネル本体20の曲げ片部23に直接取り付けた場合は、係合孔31を省略した板状突片30を採用できる。
【符号の説明】
【0055】
10…塗色評価パネル、10A…塗膜付き塗色評価パネル、20…パネル本体、21…被塗面、211…凸曲面(第1凸曲面)、212…凸曲面(第2凸曲面)、213…凸曲面(第3凸曲面)、214…凹曲面、22…面板部、23…曲げ片部、25…境界線(第1境界線)、28…境界線(第2境界線)、29…境界線(第30..
境界線)、30…吊支用係合部、31…係合孔、32…吊支用係合部(鉤状係合片)、33…吊支用係合部(鉤状係合片)、
40…パネル支持部材、41…吊支具。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗料が塗装される被塗面に凸曲面及び凹曲面がそれぞれ1以上形成されていることを特徴とする塗色評価パネル。
【請求項2】
凸曲面と凹曲面とが隣接されてなる凸凹曲面同時観察部を1以上有する請求項1に記載の塗色評価パネル。
【請求項3】
前記被塗面は、長手方向中央部に頂部を有する細長形状の凸曲面である長凸曲面をさらに有し、前記凸凹曲面同時観察部として、前記凸曲面が断面円弧状で前記長凸曲面の長手方向に沿って延在しかつ前記凹曲面側の端部に頂部を有し、前記凹曲面が前記凸曲面との境界線から前記長凸曲面の長手方向に沿って延在する谷底部を有する断面円弧状に形成されている構成のものを有する請求項2に記載の塗色評価パネル。
【請求項4】
凸曲面と凹曲面との境界線が円弧状であり、前記凹曲面が前記境界線の内側に位置する請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗色評価パネル。
【請求項5】
前記被塗面を形成するパネル本体の外周に、パネルの取付対象のパネル支持部材に取り付けられた吊支具に突設された係止片に係合可能な吊支用係合部が突設され、前記吊支用係合部は、前記係止片が挿入される係合孔が形成された突片、又は前記係止片に係合可能な鉤状係合片である請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗色評価パネル。
【請求項6】
板状材を部分的に湾曲成形した箇所によって前記凸曲面及び前記凹曲面が形成されたパネル本体を有し、前記板状材同士を、前記凸曲面の形成箇所同士、及び前記凹曲面の形成箇所同士の重ね合わせによって積層状態として、複数をスタッキング可能とされている請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗色評価パネル。
【請求項7】
前記被塗面を形成するパネル本体がアルミニウム板からなる一体成形品である請求項1〜6のいずれか1項に記載の塗色評価パネル。
【請求項8】
前記被塗面に塗料を塗装して形成した塗膜を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の塗色評価パネル

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−103117(P2012−103117A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252063(P2010−252063)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(000001409)関西ペイント株式会社 (815)
【Fターム(参考)】