説明

塩析媒体中の溶媒和抽出剤を使用する高度に酸性の水性相からのアクチノイドのプールされた分離

本発明は、塩析媒体中の溶媒和抽出剤を使用する、高度に酸性の水性相中に存在する核分裂生成物、特にランタノイドからの、この相に同じく存在する全てのアクチノイド(III)、(IV)、(V)及び(VI)元素の分離が可能である方法に関する。この方法は、ウランの抽出のためのサイクルの下流である、使用済み核燃料の溶解のための溶液から、核分裂生成物に関してプールされているが選択的な態様で、特にプルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、キュリウム、及び可能であればウランを回収するための、使用済み核燃料の再処理の分野で使用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩析媒体中の溶媒和抽出剤を使用する、高度に酸性の水性相中に存在する核分裂生成物、特にランタノイドからの、この相に同じく存在する全てのアクチノイド(III)、(IV)、(V)及び(VI)元素の分離が可能である方法に関する。
【0002】
この方法は、ウランの抽出のためのサイクルの下流である、使用済み核燃料の溶解のための溶液から、核分裂生成物に関してプールされているが選択的な態様で、特にプルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、キュリウム、及び可能であればウランを回収するための、使用済み核燃料の再処理の分野で使用可能である。
【背景技術】
【0003】
仏国のAreva NC La HagueサイトでのUP3及びUP2-800プラントまたは日本の六ヶ所村プラントのような、近代の再処理プラントで現在適用されている使用済み核燃料の再処理のためのストラテジーは、これらの燃料に存在する他の化学的元素からだけでなく、互いからのウランとプルトニウムの分離とそれらの精製を可能にするPUREX法に基づいている。
【0004】
長寿命の放射性核種の排他的な分離を実行する観点から、一方でネプツニウムをも単離することが可能なようにPUREX法を改変する提案、他方でPUREX法の下流で、核分裂生成物の残りの部分からアメリシウム、キュリウム、及びランタノイドを分離し、ついでランタノイドからアメリシウムとキュリウムを分離し、最後にキュリウムからアメリシウムを分離することが可能な方法を使用する提案がなされている。
【0005】
特にアメリシウムとキュリウム(PUREX法から生成するラフィネート中でIIIの酸化状態で見出される)をランタノイド(これらのラフィネート中でこれもIIIの酸化状態で存在する)から分離するための、それぞれSETFICS及びSANEXの名称で既知である二つの方法が提案されている。
【0006】
仏国特許出願第2738663(特許文献1)に記載されているSETFICS法は、以下の工程を含む:
・抽出剤として、オクチル(フェニル)(N,N−ジイソブチルカルバモイルメチル)ホスフィンオキシド(またはCMPO)とトリ(n−ブチル)ホスフェート(またはTBP)の混合物を含む有機相を使用して、高酸度の水性硝酸相から、ランタノイドと共にアメリシウムとキュリウムを共抽出する工程;次いで
・この共抽出の結果として得られた有機相の酸度を減少した後、一方でアメリシウムとキュリウムを錯体化することが可能であり、かくしてこれらの元素の水性相への移動を引き起こす試薬、他方で有機相中にランタノイドを維持するための硝酸イオンを含む低酸度の水性硝酸相を使用して、有機相からアメリシウムとキュリウムとを選択的にストリッピングする工程。
【0007】
Proceedings of the International Conference on Back-End of the Fuel Cycle: From Research to Solutions, GLOBAL'01, Paris, France, 9-13, 2001年9月, INIS-FR-1108(非特許文献1)においてBaron P.等によって記載されているSANEX法は、以下の工程を含む:
・特に高酸度の水性硝酸相から、アメリシウム、キュリウム、及びランタノイドを併せて抽出することが可能な溶媒和抽出剤タイプの第一の抽出剤と、低酸度の水性硝酸相からこれらの元素を抽出可能なカチオン交換剤タイプの第二の抽出剤の、連結されていない化学的領域で操作する二つの抽出剤を含む有機相を使用して、高酸度の水性硝酸相からアクチノイドとランタノイドを共抽出する工程;次いで
・ランタノイドを有機相に維持するために弱酸性であるが、これらのアメリシウムとキュリウムの水性相への移動を引き起こすために、これらの二種類の元素を選択的に錯体化することが可能な試薬を含む水性相を使用して、この共抽出の結果として得られた有機相からアメリシウムとキュリウムをストリッピングする工程。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】FR−A−2738663
【特許文献2】FR−A−2810679
【特許文献3】FR−A−2674256
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Baron P.等 Proceedings of the International Conference on Back-End of the Fuel Cycle: From Research to Solutions, GLOBAL'01, Paris, France, 9-13, 2001年9月, INIS-FR-1108印刷
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
PUREX法から単離されたプルトニウムの存在に関する拡散の危険を制限するために、及び更なる核燃料の連続的製造の観点から、ウランから事前に遊離した使用済み核燃料の溶解のための溶液から、この溶液中に存在する全ての他のアクチノイド、即ちプルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、及びキュリウムを、核分裂生成物に関してプールされるが選択的な態様で回収することが可能にする方法を開発する試みが現在なされている。
【0011】
そのような方法の開発は、ランタノイド(III)元素からのアクチノイド(III)元素の分離の場合に存在しない数多くの拘束、特に一方で、プルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、及びキュリウムは、アメリシウムとキュリウムについてのIIIの酸化状態からプルトニウムとネプツニウムについてのVIの酸化状態までの範囲の、溶液中での異なる酸化状態で存在するという事実、他方で、ウランからのみ遊離されている使用済み核燃料の溶解のための溶液は、非常に高い全含有量(少なくとも0.1mol/l)のカチオン、特にプルトニウムを示すという事実を考慮しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の特定の主題は、
a)有機希釈液中にジグリコールアミド及びマロンアミドから選択される少なくとも一つの溶媒和抽出剤を含む水非混和性有機相と、高度に酸性の水性相とを接触させることによる、高度に酸性の水性相からのアクチノイド、ランタノイド、イットリウム、及び任意に数種類の他の核分裂生成物の共抽出工程;
b)少なくとも一つの錯体化剤及び硝酸イオンを含む弱酸性の水性相と有機相とを接触させることによる、有機相からのアクチノイドの選択的ストリッピング工程
を含む、ランタノイド及びイットリウムを含む核分裂生成物を含む高度に酸性の水性相中に存在するアクチノイド(III)、(IV)、(V)及び(VI)元素のプールされた分離のための方法である。
【0013】
前述及び後述の文章において、用語「高度に酸性の水性相」及び「弱酸性の水性相」は、使用済み核燃料の再処理の分野で通常受け入れられているように、特に高度に酸性の水性相は一般的に、例えば少なくとも1に等しいモル濃度を有する水性硝酸溶液に対応する多くとも0に等しいpHを示し、弱酸性の水性相は一般的に、例えば正確に1未満のモル濃度を有する水性硝酸溶液に対応する正確に0より大きいpHを示すものである。
【0014】
前述のように、工程a)で使用される有機相は、有機希釈液中にジグリコールアミド及びマロンアミド(プロパンジアミドとしても既知である)から選択される少なくとも一つの溶媒和抽出剤を含む。
【0015】
ジグリコールアミドとして、仏国特許出願2810679(特許文献2)に記載されたものの使用が特に挙げられる。これらのジグリコールアミドは、下式(I)に対応する:
(R)N−C(O)−CH−O−CH−C(O)−N(R)R (I)
[式中、RからRは同一または異なることができ、アルキル基である]。
【0016】
これらの中では例として、前記アルキル基が3から12の炭素原子を含むもの、例えばN,N,N’,N’−テトラオクチル−3−オキサペンタンジアミド(またはTODGA)及びN,N,N’,N’,−テトラデシル−3−オキサペンタンジアミド(またはTDDGA)の使用が挙げられ、TODGAがとりわけ好ましい。
【0017】
マロンアミドとして、仏国特許出願2674256(特許文献3)に記載された物の使用が特に挙げられる。これらのマロンアミドは、下式(II)に対応する:
(R)N−C(O)−CH(R)−C(O)−N(R)R (II)
[式中、R及びRは同一または異なることができ、1から25の炭素原子を含む直鎖状または分枝状アルキル基、あるいは下式(III)の基を表し:
−(CH−Z−(CH−O−R (III)
式中、Rは1から13の炭素原子を含むアルキル基であり、nは0から6の範囲の整数であり、Zは単一の結合または酸素原子であり、mは1から6の範囲の整数であり、但しnが0に等しい場合、Zは単一の結合であり;
は12から25の炭素原子を含むアルキル基、またはR、n、Z及びmが上記と同じ意味を有する上式(III)の基を表す]。
【0018】
これらのマロンアミドの中では、RがC12からC25のアルキル基を表すもの、例えばN,N’−ジメチル−N,N’−ジブチルテトラデシルマロンアミド(またはDMDBTDMA)及びN,N’−ジメチル−N,N’−ジブチルドデシルマロンアミド(またはDMDBDDEMA)、あるいはRが−(CH−O−R基を表し、R及びmが上記と同じ意味を有するもの、例えばN,N’−ジメチル−N,N’−ジオクチルヘキシルエトキシマロンアミド(またはDMDOHEMA)の使用が挙げられる。
【0019】
有機希釈剤に関しては、液体−液体抽出を実施するために提案されている核種の炭化水素、例えばトルエン、キシレン、t−ブチルベンゼン、トリイソプロピルベンゼン、ケロセン、及び直鎖状または分枝状ドデカン、例えばn−ドデカン、または水素化テトラプロピレン(HTP)、及びこれらの炭化水素の混合物から選択できる。
【0020】
使用される溶媒和抽出剤が何であれ、本発明によれば、工程a)で使用される有機相のローディング能力、即ち例えばN,N−ジヘキシルオクタンアミド(またはDHOA)のような溶媒和抽出剤と少なくとも同じ程度に親油性であるジアルキルモノアミド、またはトリアルキルホスフェート、例えばトリ(n−ブチル)ホスフェート(またはTBP)をこの有機相に添加することにより、相分離によって形成される第三の相なしで、この相が示すことができるカチオンの最大含量を増大することが可能である。この場合、有機相中のジアルキルモノアミドまたはトリアルキルホスフェートの濃度は、好ましくは0.3から1mol/lのオーダーを有する。
【0021】
工程a)では、特定の核分裂生成物(ランタノイド及びイットリウム以外のもの)、例えばジルコニウム、ストロンチウム、ルテニウム、パラジウム、及びモリブデンの共抽出、並びに非所望と考慮される他のカチオンの共抽出は、高度に酸性の水性相に対する錯体化剤、好適にはいくつかの錯体化剤の混合物の添加により、有利には避けることができる、または非常に少なくとも制限することができる。
【0022】
このまたはこれらの錯体化剤は、特にピリジンポリカルボン酸(例えば2,6−ピリジンジカルボン酸)、ポリアミノカルボン酸(例えばN−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸またはHEDTA、ジエチレントリアミン五酢酸またはDTPA)、カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、親水性ポリピリジン、ジチオホスホン酸、アミン、1から8の炭素原子を含むアルキル鎖でグラフトされたポリアジン、ヒドロキシオキシム、スルホン酸、ヒドロキサム酸、及びβ−ジケトンから選択できる。
【0023】
更に工程a)は、この有機相内にアクチノイド、ランタノイド、及びイットリウムがその後維持されて良い核分裂生成物及び他の非所望のカチオンをこの有機相から引き出すために、上述のもののタイプの一つ以上の錯体化剤を有利に含む、高度に酸性の水性相、例えば少なくとも1Mの硝酸溶液での共抽出の結果として得られる有機相の洗浄を更に含む。
【0024】
本発明によれば、有機相によってより抽出可能とするために、ネプツニウム(V)及びプルトニウム(IV)をそれぞれネプツニウム(IV)及びプルトニウム(III)に還元し、それらをこれらの形態で安定化できる少なくとも一つの還元剤を、高度に酸性の水性相に添加することも可能である。使用可能な還元剤としては、特にヒドラジンのアルキル化誘導体、ヒドロキシルアミンのアルキル化誘導体、及びスルファム酸第一鉄が挙げられる。
【0025】
上述のように、本発明の方法の工程b)は、少なくとも一つの錯体化剤を含む弱酸性の水性相及び硝酸イオンを使用することによって実施され、錯体化剤の役割はアクチノイドを選択的に錯体化し(この選択性はランタノイド及びイットリウムに関するものであると理解される)、有機相からこの水性相へのこれらの通過を引き起こし、硝酸イオンの役割は、アクチノイドのみを前記有機相からストリッピングするために、ランタノイドとイットリウムを有機相に維持することである。
【0026】
この弱酸性の水性相は好ましくは、1から4のpH、好適には2のオーダーのpHを示し、当該pHは水酸化ナトリウム、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、または水酸化テトラメチルアンモニウムタイプの塩基の添加によって調節される。
【0027】
この相中の硝酸イオンの濃度に関しては、好ましくは1から5mol/l、好適には1から4mol/lである。
【0028】
工程b)で使用される錯体化剤は、上述の全ての錯体化剤から、特にポリアミノカルボン酸、例えばHEDTAまたはDTPAから選択でき、一方硝酸イオンは、アルカリ金属の塩、例えば硝酸ナトリウムまたは硝酸リチウム、あるいは有機アミンの塩、例えば硝酸ヒドロキシルアミン(硝酸ヒドロキシルアンモニウムとしても既知である)または硝酸ヒドラジン(硝酸ヒドラジニウムとしても既知である)から由来することができる。
【0029】
本発明の方法の第一の実施態様によれば、工程b)は工程a)の直後に実施され、その場合弱酸性の水性相は、工程a)の結果として得られる有機相によって示される酸度に関わらず、工程b)の継続時間を通じて実質的に同じpHを維持することができるために、バッファー、例えばヒドロキシカルボン酸、例えばグリコール酸またはクエン酸を更に含む。
【0030】
本発明の方法の第二の実施態様によれば、前記方法は、工程a)と工程b)との間に、上述のもののタイプの0.1から3mol/lの硝酸イオンを含む、例えば1から3のpHを有する弱酸性の水性相と有機相を接触させることにより、工程a)の結果として得られた有機相中に存在する酸をストリッピングする工程を含み、この場合、工程b)で使用される弱酸性の水性相中のバッファーの存在を提供する必要はない。
【0031】
この第二の実施態様の好ましいアレンジによると、酸をストリッピングする工程は工程a)と連結され、つまりそれは工程a)が実施されるのと同じ抽出機のカラムまたはバッテリーで実施される。
【0032】
特に新たにプールされたアクチノイドの分離を実施するために、有機相を再利用することが企図される場合、前記方法は更に、工程b)の後に実施される、有機相からランタノイドとイットリウムをストリッピングすることを含む工程を含む。
【0033】
これを実施するために、例えば0.01から0.1の範囲のモル濃度を有する希釈硝酸溶液のような、いずれの錯体化剤も含まない酸性水性相と有機相を接触させる。
【0034】
しかしながら、ポリアミノカルボン酸、リン酸、ホスホン酸、または親水性ポリアジンのような錯体化剤を含む(弱酸性または高度に酸性の)酸性水溶液を使用することも可能である。
【0035】
有機相を再利用することが企図される場合、本発明に係る方法は、前述の工程の間でそこに蓄積した分解生成物及び不純物をそこから除去することを企図する、有機相の処理工程を最後に含む。
【0036】
この処理工程は、従来技術で既に記載されているように、そこに存在する分解生成物及び不純物を選択的に錯体化し、かくしてこれらの相にそれらが移動できないようにすることが可能であるが、第一及び第二の抽出剤をストリッピングしない化合物を含む水性相で有機相を洗浄する一つ以上の操作、並びに有機相が沈降物を含む場合、一つ以上の濾過操作を含むことができる。
【0037】
本発明の主題はまた、上述のアクチノイド(III)、(IV)、(V)及び(VI)元素のプールされた分離のための方法の実施を含む、使用済み核燃料の再利用のための方法、並びにウランの抽出のためのサイクルの下流である、使用済み核燃料の溶解のための溶液からの、核分裂生成物に関してプールされているが選択的な態様で、プルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、キュリウム、及び可能であればウランを回収することにおけるその使用である。
【0038】
本発明のより深い理解は、添付された図面を参照して以下の実施例を読むことで得られるであろう。
【0039】
これらの実施例は、本発明の主題を説明するためにのみ与えられたものであり、いずれの環境下であっても、この主題に対する制限として解釈されるべきではないことは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、本発明の方法の実施態様のフローチャートである。
【図2】図2は、図1に示された実施態様の代替形態のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
これらの図では、1、2、3、4及び5と称される長方形では、一つの沈殿器と組み合わされた一つのミキサーが一つの理論的な工程を表す、例えばミキサー−沈殿器のバッテリーからなる抽出機のような、使用済み核燃料の再利用で通常使用されるマルチステージ抽出機を表す。
【0042】
これらの抽出機に流入して排出される溶媒相のフローは二重線によって表されており、これらの抽出機に流入して排出される水性相のフローは一重線によって表されている。
【実施例】
【0043】
実施例1:本発明の方法の実施態様の詳細な説明
図1を参照すると、そこに存在するウランの抽出後の使用済み核燃料の溶解のための溶液から開始する、核分裂生成物からの微量な形態で存在するであろうプルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、キュリウム、及びウランのプールされた態様での分離のためにデザインされた本発明の方法の実施態様が模式的に説明されている。
【0044】
この溶液は、アクチノイド、ランタノイド(ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム等)、ランタノイドではない核分裂生成物、例えばイットリウム、モリブデン、ジルコニウム、ルビジウム、ルテニウム、セシウム、バリウム、パラジウム、ストロンチウム、及びロジウム、並びに核分裂生成物ではないカチオン、例えば鉄及びクロムを含む、例えば2から5Mの硝酸溶液である高度に酸性の水溶液である。
【0045】
この例示的な実施態様では、前記方法は以下の工程を連続的に含む:
・アクチノイド、ランタノイド、及びイットリウムを有機相に共抽出し、次いで共抽出の間でアクチノイド、ランタノイド、及びイットリウムを維持しても良い、核分裂生成物及び他の非所望のカチオンをそこから引き出すために、この有機相を洗浄することを含む工程(この工程は図1において「共抽出/FP洗浄」と称されている);
・有機相から硝酸をストリッピングする工程(図1において「HNOストリッピング」と称されている);
・かくして脱酸性化された有機相からアクチノイドを選択的にストリッピングする工程(図1において「Anストリッピング」と称されている);
・有機相からランタノイドとイットリウムをストリッピングする工程(図1において「Ln+Yストリッピング」と称されている);
・有機相を処理する工程(図1において「有機相処理」と称されている)。
【0046】
第一の工程(共抽出/FP洗浄)では、有機希釈液中に、ジグリコールアミド及びマロンアミド、例えばTODGAから選択される少なくとも一つの溶媒和抽出剤を含む水非混和性有機相を、全ての第一に、アクチノイド、ランタノイド、及びイットリウムを供出することが所望され、図1において「チャージ」と称されている高度に酸性の水溶液と接触させる。
【0047】
DHOAのような、溶媒和抽出剤と少なくとも同程度に親油性であるジアルキルモノアミド、またはTBPのようなトリアルキルホスフェートも、そのローディング能力を増大するために有機相中に存在できる。
【0048】
特定の核分裂生成物、例えばジルコニウム、ストロンチウム、ルテニウム、パラジウム、及びモリブデンの、または他の非所望のカチオンの共抽出を防止するため、または非常に少なくとも制限するために、錯体化剤、または好適にはいくつかの錯体化剤と、ネプツニウム(V)を還元してネプツニウム(IV)を与え、この形態でそれを安定化可能な一つ以上の還元剤とを、高度に酸性の水溶液に添加することが可能である。
【0049】
このまたはこれらの錯体化剤は、例えば0.3mol/lの濃度で使用されるピリジンポリカルボン酸、例えば2,6−ピリジンジカルボン酸、及び例えば0.01mol/lの濃度で使用されるポリアミノカルボン酸、例えばN−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)またはジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、カルボン酸、例えばシュウ酸、及びヒドロキシカルボン酸、例えばクエン酸から特に選択できる。しかしながらそれらは、アミン、ポリアジン、ヒドロキシオキシム、スルホン酸、ヒドロキサム酸、及びβ−ジケトンからも選択できる。
【0050】
還元剤は、その一部について、ヒドラジンのアルキル化誘導体、ヒドロキシルアミンのアルキル化誘導体、及びスルファム酸第一鉄から選択できる。
【0051】
次いで、FP洗浄のために、上述のもののタイプの一つ以上の錯体化剤を含む、例えば1M硝酸溶液といった高度に酸性の水性相と有機相を接触させる。
【0052】
かくしてこの第一の工程の結果として、一方で有機相によって抽出できない核分裂生成物を含む水性相と、他方でプルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、キュリウム、おそらく微量のウラン、ランタノイド、及びイットリウムが存在する有機相が得られる。
【0053】
第二の工程(HNOストリッピング)では、少なくとも硝酸塩を含む弱酸性の水性相と有機相を向流抽出様に接触させる。そのような水性相は、例えば2のpHを有する0.1から3Mの水性硝酸ヒドロキシルアミン溶液である。
【0054】
第三の工程(Anストリッピング)では、少なくとも一つの錯体化剤と硝酸イオンとを同時に含む、例えば2のpHを有する弱酸性の水性相と有機相を向流抽出様に接触させる。
【0055】
錯体化剤は特に、例えば0.01から0.5mol/lの、向流抽出で使用されるポリアミノカルボン酸、例えばHEDTAまたはDTPAであることができ、一方で硝酸イオンは好ましくは、前記工程で使用されたものと同じであり、次いで1から4Mの範囲の向流抽出で使用される。
【0056】
かくしてこの第三の工程の結果として、プルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、キュリウム、及び可能性のある微量のウランが存在する水性相と、これらの元素を含まない油性相が得られる。
【0057】
第四の工程(Ln+Yストリッピング)では、有機相の抽出力がランタノイドとイットリウムに関して最小であるpH範囲内で存在する酸度を有する酸性水溶液と有機相を向流抽出様で接触させる。そのような溶液は例えば、0.01から0.1Mの硝酸溶液である。
【0058】
かくしてこの第四の工程の結果として、ランタノイドとイットリウムを含む水性相と、これらの元素を含まない有機相が得られる。
【0059】
最後に、第五の工程では、前記工程の間でそこに蓄積した分解生成物及び不純物から遊離させるために、8以上のpHを有する強塩基の水溶液、例えば0.1から0.3Mの炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウム溶液での、例えば一つ以上の洗浄操作によって、及び沈降物を含む場合で必要であれば一つ以上の濾過操作によって有機相を処理する。
【0060】
かくして精製された有機相を、以下のサイクルの実施のために再利用できる。
【0061】
図2を参照すると、図1に示された実施態様の代替形態が説明されており、当該代替形態では、硝酸をストリッピングする工程(図2において「酸洗浄」と称されている)が、アクチノイド、ランタノイド、及びイットリウムの共抽出工程、並びにその後に続く有機相の洗浄工程(FP洗浄)と連結され、つまり抽出機1の最終段階でそれが実施される。かくして、この抽出機の最終段階では、図1に説明された実施態様で使用されるものと同タイプのものであることができる硝酸イオンを含む弱酸性水性相と、FP洗浄から生ずる有機相を向流抽出様で接触させる。
【0062】
その後、ストリッピングされた硝酸を含む水性相で、アクチノイド、ランタノイド、及びイットリウムの共抽出に充てた抽出機1の段階と、有機相の洗浄に当てた抽出機1の段階の間に導入されたチャージを希釈し、一方でアクチノイドの選択的なストリッピングのための工程に供するために、有機相を抽出機2に向ける。
【0063】
アクチノイドを選択的にストリッピングするための工程とその後の工程は、図1に示された実施態様と正確に同様に生ずる。
【0064】
実施例2:本発明に係る方法の実験的実証
1)共抽出:
以下のものを使用することにより、共抽出を実験的に実証した:
・TPH中に0.1mol/lのTODGAを含む有機相;及び
・アクチノイドとしてネプツニウム(IV)、プルトニウム(III)、アメリシウム、及びキュリウムを含み、ランタノイドとしてユウロピウムを含む3M硝酸溶液(使用済み核燃料の溶解のための溶液について従来選択されている酸度に対応する)からなる水性相。
【0065】
全てのこれらの元素は、微量元素の形態、即ちネプツニウムを除いて(その部分については1.5×10−3mol/lの濃度で存在した)10−5から10−6mol/lのオーダーの濃度で存在した。
【0066】
IV酸化状態のネプツニウムとIII酸化状態のプルトニウムを安定化するために、水性硝酸相は更に、0.1mol/lの濃度の硝酸ヒドロキシルアミンと0.2mol/lの濃度の硝酸ヒドラジンとの混合物を含んだ。
【0067】
事前に3M硝酸で酸平衡化された有機相を、1容量の水性相当たり1容量の有機相の割合で水性硝酸相と接触させ、混合物を25℃で1時間攪拌した。
【0068】
有機相と水性相を静置して分離させた後、各種の元素の活性濃度を、それらの分配係数Dを測定する目的で、有機相と水性相の両相において測定した。
【0069】
元素Mの分配係数Dは、有機相中のこの元素の活性濃度の水性相中のこの同じ元素の活性濃度に対する比に対応する。
【0070】
プルトニウム、ネプツニウム、及びキュリウムの活性濃度をアルファスペクトル測定によって測定し、アメリシウムとユウロピウムの活性濃度をガンマスペクトル測定によって測定した。
【0071】
かくして得られた分配係数Dは、以下の表Iに提示されている。
【0072】
【表1】

【0073】
この表は、水性硝酸相中に存在する全てのアクチノイドが、実際に有機相内に抽出されていることを示す。
【0074】
2)硝酸のストリッピング
硝酸のストリッピングを以下のものを使用することにより実験的に実証した:
−この実施例の1)の部分に記載された実験の結果として得られた有機相;及び
−2のpHを有する1M水性硝酸ヒドロキシルアミン溶液からなる水性相。
【0075】
これらの二つの相を、1容量の水性相当たり1容量の有機相の割合で接触させ、混合物を25℃で1時間攪拌した。
【0076】
有機相と水性相を静置して分離させた後、各種の元素の活性濃度を、それらの分配係数Dを測定する目的で、有機相と水性相の両相において測定した。
【0077】
上述のように、プルトニウム、ネプツニウム、及びキュリウムの活性濃度をアルファスペクトル測定によって測定し、アメリシウムとユウロピウムの活性濃度をガンマスペクトル測定によって測定した。
【0078】
かくして得られた分配係数Dは、以下の表IIに提示されている。
【0079】
【表2】

【0080】
この表は、上記記載の水性相が有機相から硝酸をストリッピングすることが可能である一方、水性相中のアクチノイドの損失を制限可能であることを示す。
【0081】
図1に説明された実施態様では、点線によって示されているように、硝酸をストリッピングする工程の間で水性相中にストリッピングされているアクチノイドは、言うまでもなく、前記水性相をその分解生成物から精製されたチャージされていない有機相の部分と、バッテリーの最後で接触させる更なる工程を抽出機2に対して加えることによって、有機相に回収できる。
【0082】
図2に説明された代替形態の場合、抽出機1の最後の段階でストリッピングされたアクチノイドは、アクチノイド、ランタノイド、及びイットリウムの共抽出に充てられたこの抽出機の段階で有機相中に回収されるであろう。
【0083】
3)アクチノイドの選択的ストリッピング
アクチノイドの選択的ストリッピングを、以下のものを使用することにより実験的に実証した:
・この実施例の2)の部分に記載された実験の結果として得られた有機相;及び
・2のpHを有する0.01mol/lの濃度のDTPAと2mol/lの濃度の硝酸ヒドロキシルアミンの水溶液からなる水性相。
【0084】
これらの二つの相を、1容量の水性相当たり1容量の有機相の割合で接触させ、混合物を25℃で1時間攪拌した。
【0085】
有機相と水性相を静置して分離させた後、各種の元素の活性濃度を、それらの分配係数Dと分離率SFEu/Anを測定する目的で、有機相と水性相の両相において測定した。
【0086】
SFM1/M2と記録される二つの元素M1とM2の間の分離率は、これらの二つの元素の分配係数、それぞれDM1及びDM2の間の比であると定義される。分離率SFM1/M2が10を超える場合、二つの元素M1とM2の間の分離は満足であると考慮される。
【0087】
上述のように、プルトニウム、ネプツニウム、及びキュリウムの活性濃度をアルファスペクトル測定によって測定し、アメリシウムとユウロピウムの活性濃度をガンマスペクトル測定によって測定した。
【0088】
各種の元素について得られた分配係数Dと分離率SFEu/Anは、以下の表IIIに提示されている。
【0089】
【表3】

【0090】
この表は、ユウロピウムに関して非常に良好な選択性で、全てのアクチノイドが実際に有機相からストリッピングされていることを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)有機希釈液中にジグリコールアミド及びマロンアミドから選択される少なくとも一つの溶媒和抽出剤を含む水非混和性有機相と、高度に酸性の水性相とを接触させることによる、高度に酸性の水性相からのアクチノイド、ランタノイド、イットリウム、及び任意に数種類の他の核分裂生成物の共抽出工程;
b)少なくとも一つの錯体化剤及び硝酸イオンを含む弱酸性の水性相と有機相とを接触させることによる、有機相からのアクチノイドの選択的ストリッピング工程
を含む、ランタノイド及びイットリウムを含む核分裂生成物を含む高度に酸性の水性相中に存在するアクチノイド(III)、(IV)、(V)及び(VI)元素のプールされた分離のための方法。
【請求項2】
溶媒和抽出剤が下式(I):
(R)N−C(O)−CH−O−CH−C(O)−N(R)R (I)
[式中、RからRは同一または異なることができ、アルキル基である]
に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
溶媒和抽出剤がRからRが同一または異なることができ、3から12の炭素原子を含むアルキル基である式(I)に対応する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
溶媒和抽出剤がN,N,N’,N’−テトラオクチル−3−オキサペンタンジアミドである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
溶媒和抽出剤が下式(II):
(R)N−C(O)−CH(R)−C(O)−N(R)R (II)
[式中、R及びRは同一または異なることができ、1から25の炭素原子を含む直鎖状または分枝状アルキル基、あるいは下式(III)の基を表し:
−(CH−Z−(CH−O−R (III)
式中、Rは1から13の炭素原子を含むアルキル基であり、nは0から6の範囲の整数であり、Zは単一の結合または酸素原子であり、mは1から6の範囲の整数であり、但しnが0に等しい場合、Zは単一の結合であり;
は12から25の炭素原子を含むアルキル基、またはR、n、Z及びmが上記と同じ意味を有する上式(III)の基を表す]
に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
溶媒和抽出剤がRが12から25の炭素原子を含むアルキル基、またはR及びmが上記と同じ意味を有する−(CH−O−R基を表す式(II)に対応する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
溶媒和抽出剤がN,N’−ジメチル−N,N’−ジブチルテトラデシルマロンアミド、N,N’−ジメチル−N,N’−ジブチルドデシルマロンアミド、及びN,N’−ジメチル−N,N’−ジオクチルヘキシルエトキシマロンアミドから選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
有機希釈剤がトルエン、キシレン、t−ブチルベンゼン、トリイソプロピルベンゼン、ケロセン、及び直鎖状または分枝状ドデカン、及びこれらの混合物から選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
工程a)で使用される有機相がジアルキルモノアミドまたはトリアルキルホスフェートを更に含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
工程a)において、高度に酸性の水性相が特定の核分裂生成物の共抽出を阻害するための少なくとも一つの錯体化剤を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも一つの錯体化剤を含む高度に酸性の水性相での共抽出の結果として得られた有機相の洗浄を工程a)が更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
錯体化剤がピリジンポリカルボン酸、ポリアミノカルボン酸、カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、親水性ポリピリジン、ジチオホスホン酸、アミン、1から8の炭素原子を含むアルキル鎖でグラフトされたポリアジン、ヒドロキシオキシム、スルホン酸、ヒドロキサム酸、及びβ−ジケトンから選択される、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
工程a)において、高度に酸性の水性相が少なくとも一つの還元剤を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
還元剤がヒドラジンのアルキル化誘導体、ヒドロキシルアミンのアルキル化誘導体、及びスルファム酸第一鉄から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
工程b)で使用される弱酸性の水性相が1から4のpH、好適には2のオーダーのpHを示す、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
工程b)で使用される弱酸性の水性相が1から5mol/l、好適には1から4mol/lの硝酸イオンの濃度を示す、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
工程b)で使用される弱酸性の水性相中に存在する錯体化剤がピリジンポリカルボン酸、ポリアミノカルボン酸、カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、親水性ポリピリジン、ジチオホスホン酸、アミン、1から8の炭素原子を含むアルキル鎖でグラフトされたポリアジン、ヒドロキシオキシム、スルホン酸、ヒドロキサム酸、及びβ−ジケトンから選択される、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
錯体化剤がN−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸またはジエチレントリアミン五酢酸である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
工程b)が工程a)の直後に実施され、工程b)で使用される弱酸性の水性相がバッファーを更に含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
工程a)と工程b)の間に、硝酸イオンを含む弱酸性の水性相と有機相を接触させることにより、工程a)の結果として得られた有機相中に存在する酸をストリッピングする工程を含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
酸をストリッピングする工程が、工程a)が実施されるのと同じ抽出機のカラムまたはバッテリーで実施される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
酸をストリッピングする工程で使用される弱酸性の水性相が1から3のpHを示す、請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
酸をストリッピングする工程で使用される弱酸性の水性相が0.1から3mol/lの硝酸濃度を示す、請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
硝酸イオンが硝酸アルカリ金属及び硝酸有機アミンから選択される塩によって提供される、請求項1または20に記載の方法。
【請求項25】
硝酸イオンが硝酸ヒドロキシルアミンまたは硝酸ヒドラジンによって提供される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
工程b)の結果として得られた有機相からランタノイドとイットリウムをストリッピングする工程を更に含む、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
有機相を処理する工程を更に含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
請求項1から27のいずれか一項に記載の方法の実施を含む、使用済み核燃料の再処理方法。
【請求項29】
請求項1から27のいずれか一項に記載の方法が、ウランの抽出のためのサイクルの下流である、使用済み核燃料の溶解のための溶液からの、核分裂生成物に関してプールされているが選択的な態様で、プルトニウム、ネプツニウム、アメリシウム、キュリウム、及び可能であればウランを回収するために実施される、請求項28に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−507779(P2010−507779A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532824(P2009−532824)
【出願日】平成19年10月22日(2007.10.22)
【国際出願番号】PCT/EP2007/061287
【国際公開番号】WO2008/049807
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(590000514)コミツサリア タ レネルジー アトミーク (429)
【Fターム(参考)】