説明

変換データ生成装置、データ変換システム、及びこれらの方法並びにそのプログラム

【課題】一度変換したことのあるデータと同一内容のデータを効率良くデータ変換できる変換データ生成装置、データ変換システム、及びこれらの方法並びにそのプログラムを提供する。
【解決手段】変換元データ51を変換先データへデータ変換するための変換処理の内容を表すデータ変換定義情報41に従って変換元データ51に対して変換処理を施し、変換先データを出力する変換データ生成装置2であって、生成した変換先データを変換先データファイル52として記憶装置5に記憶させる変換先データファイル作成部24と、変換処理によって得られる変換先データが、記憶装置5に記憶済みの変換先データと同一となる場合に、変換処理を行う代わりに記憶装置5から変換済みの変換先データを読み出す変換データ再利用手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ変換システム、方法及びそのプログラムに関し、特に、特殊な移送方法を伴うデータ変換プログラムの設計時にデータ変換定義の既存設計情報を再利用可能とするデータ変換システム、方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のデータ交換システムは、
1.データ変換のルールの定義
2.データ変換プログラムを作成
3.変換元データを処理対象としてのデータ変換
という動作を行う。
【0003】
このようなシステムは、データ変換定義、データ変換プログラムの作成、データ変換プロフラムの実行という手順をふんでデータを変換するため、変換対象データの変換定義の変更に伴い、データ変換作業を完了するのに要する時間が長くなってしまう。
【0004】
データ変換を行うシステムに関する従来技術としては、特許文献1に開示される「データ変換装置」がある。
【特許文献1】特開平6−202920号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1において、定義データとは変換ロジックをテキスト化したものを指している。よって、特許文献1に開示される発明は、同一内容のデータを再度変換する場合には、変換ロジックに従ってデータ変換を再度行わなければならず、変換作業を完了するのに要する時間を十分に短縮することはできない。
【0006】
このように、従来のデータ変換システムでは、一度変換したことのあるデータ変換と同一内容のデータ変換であっても、その処理を効率的に行うことができないという問題があった。
【0007】
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、一度変換したことのあるデータと同一内容のデータを効率良くデータ変換できる変換データ生成装置、データ変換システム、及びこれらの方法並びにそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、変換元データを変換先データへデータ変換するための変換処理の内容を表すデータ変換定義情報に従って変換元データに対して変換処理を施し、変換先データを出力する変換データ生成装置であって、生成した変換先データを記憶装置に記憶させる手段と、変換処理によって得られる変換先データが、記憶装置に記憶済みの変換先データと同一となる場合に、変換処理を行う代わりに記憶装置から変換済みの変換先データを読み出す変換データ再利用手段とを有することを特徴とする変換データ生成装置を提供するものである。
【0009】
上記本発明の第1の態様においては、データ変換定義情報は、変換処理の前後でのデータの構成要素の対応を示すデータ構造対応情報と、変換元データの各構成要素に対する変換法則を示す変換条件定義情報とを含み、変換元データの各構成要素ごとに変換条件定義情報によって示される変換法則に従った変換処理を施すことが好ましく、これに加えて、変換データ再利用手段は、変換処理によって得られる変換先データの少なくとも一部の構成要素が記憶装置に記憶済みの変換先データと一致する場合には、該一致する構成要素のデータを記憶装置から読み出すことがより好ましい。
【0010】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、データ変換定義情報を定義するデータ変換設計装置と、上記本発明の第1の態様のいずれかの構成にかかる変換データ生成装置とを有するデータ変換システムを提供するものである。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第3の態様として、変換元データを変換先データへデータ変換するための変換処理の内容を表すデータ変換定義情報に従って変換元データに対して変換処理を施し、変換先データを出力する変換データ生成方法であって、生成した変換先データを記憶装置に記憶させる工程と、変換処理によって得られる変換先データが、記憶装置に記憶済みの変換先データと同一となる場合に、変換処理を行う代わりに記憶装置から変換済みの変換先データを読み出す変換データ再利用工程とを有することを特徴とする変換データ生成方法を提供するものである。
【0012】
上記本発明の第3の態様においては、データ変換定義情報は、変換処理の前後でのデータの構成要素の対応を示すデータ構造対応情報と、変換元データの各構成要素に対する変換法則を示す変換条件定義情報とを含み、変換元データの各構成要素ごとに変換条件定義情報によって示される変換法則に従った変換処理を施すことが好ましく、これに加えて、変換データ再利用工程においては、変換処理によって得られる変換先データの少なくとも一部の構成要素が記憶装置に記憶済みの変換先データと一致する場合には、該一致する構成要素のデータを記憶装置から読み出すことがより好ましい。
【0013】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第4の態様として、データ変換定義情報を定義するデータ変換設計処理に引き続いて、上記本発明の第3の態様のいずれかの変換データ生成方法を行うことを特徴とするデータ変換方法を提供するものである。
【0014】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第5の態様として、上記本発明の第3の態様のいずれかの変換データ生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする変換データ生成プログラムを提供するものである。
【0015】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第6の態様として、上記本発明の第4の態様にかかるデータ変換方法をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ変換プログラムを提供するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、一度変換したことのあるデータと同一内容のデータを効率良くデータ変換できる変換データ生成装置、データ変換システム、及びこれらの方法並びにそのプログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の好適な実施の形態について説明する。図1に、本実施形態にかかるデータ変換システムの構成を示す。
このデータ変換システムは、データ変換設計装置1、変換データ生成装置2、記憶装置3〜5、入力装置6、出力装置7、入力装置8、出力装置9を有する。データ変換設計装置1及びデータ変換検証装置2は、専用のハードウェアによる構成でもよいし、入力装置と記憶装置とを備えた一般的なコンピュータによるソフトウェア処理によって構成されていてもよい。
なお、データ変換設計装置1とデータ変換検証装置2とは、一体の構成(コンピュータによるソフトウェア処理の場合には、同じコンピュータ上に二つの機能部が形成される構成)であってもよい。
【0018】
データ変換設計装置1は、変換元ファイル定義情報取得部11、変換先ファイル定義情報取得部12、変換元先項目対応定義部13、変換元先項目変換定義部14、データ変換定義生成部15を有する。
変換元ファイル定義情報取得部11は、記憶装置3に記憶されている変換元ファイル定義情報31を取得する。変換先ファイル定義情報取得部12は、記憶装置3に記憶されている変換ファイル定義情報32を取得する。変換元先項目対応定義部13は、取得した変換元ファイル定義情報31と変換先ファイル定義情報32とを出力装置7に表示させる。また、記憶装置4に記憶されている項目間対応情報42を参照し、既存の項目対応情報を取得して出力装置7に表示させる。変換元先項目変換定義部14は、変換元先項目対応定義部13で定義された項目対応情報を出力装置7に表示させる。また、記憶装置4に記憶されている項目間対応情報42と変換条件定義情報43とを参照し、既存の変換条件定義情報を取得して出力装置7に表示させる。データ変換定義情報生成部15は、変換元先項目対応定義部13及び変換元先項目変換定義部14で作成したデータ変換定義情報41を記憶装置4に出力して記憶させる。また、新規の項目対応定義及び変換条件定義を項目間対応情報42と変換条件定義情報43に追加する。
【0019】
変換データ生成装置2は、データ変換定義情報取得部21、変換元データ取得部22、データ変換部23、及び変換先データファイル生成部24を含む。
データ変換定義情報取得部21は、記憶装置4に記憶されているデータ変換定義情報41を取得する。変換元データ取得部22は、記憶装置5に記憶されている変換元データ5を取得する。データ変換部23は、データ変換定義情報41に従って、変換元データ51を変換し、出力装置9に表示させる。変換先データファイル生成部24は、変換元データ51の変換結果をファイル形式に編集し、変換先データファイル52として記憶装置5に記憶させる。
【0020】
記憶装置3は、変換元ファイル定義情報31と変換先ファイル定義情報32とが記憶されている。
【0021】
図2に変換元ファイル定義情報31及び変換先ファイル定義情報32のデータ構造例を示す。変換元ファイル定義情報31は、ファイル名311、項目名312、列名313、属性314、桁数315をファイル定義情報として含む。変換先ファイル定義情報32は、ファイル名321、項目名322、列名323、属性324、325をファイル定義情報として含む。
【0022】
記憶装置4は、データ変換定義情報41、項目間対応情報42及び変換定義情報43が記憶されている。
【0023】
図3にデータ変換定義情報41のデータ構造例を示す。データ変換定義情報41は、変換元ファイル411、変換元項目412、条件413、行動414及び変換先項目415を含む。
【0024】
変換元項目412と変換先項目415との対応付けは、変換元先項目対応定義部13によってなされる。また、条件413と行動414との定義は、変換元先項目変換定義部14によってなされる。
【0025】
図4(a)に項目間対応情報42のデータ構造例を示す。項目間対応情報42は、変換先項目421、変換元項目422、変換定義名423を含む。変換先項目421と変換元項目422とは、1対多の関係にあり、変換元項目422と変換定義名423とは多対多の関係にある。
図4(b)に変換条件定義情報43のデータ構造例を示す。変換条件定義情報43は、変換定義名431、条件432、行動433を含む。変換条件定義情報43は、変換定義名431が変換定義名423と対応することによって項目間対応情報42と関連づけられている。項目間対応情報42と変換条件定義情報43とは、データ変換定義生成部15によって作成される。
【0026】
記憶装置5は、変換元データ51と変換先データファイル52とが記憶されている。
【0027】
入力装置6は、ユーザがデータ変換設計装置1に対して情報を入力するためのユーザインタフェースである。
【0028】
出力装置7は、データ変換設計装置1によって処理された情報をユーザに提示するための装置である。
【0029】
入力装置8は、ユーザが変換データ生成装置2に対して情報を入力するためのユーザインタフェースである。
【0030】
出力装置9は、変換データ生成装置2によって処理された情報をユーザに提示するための装置である。
【0031】
次に、本実施形態にかかるデータ変換システムの動作について説明する。
図5、図6に、本実施形態にかかるデータ変換システムの動作の流れを示す。
まず、データ変換設計時の動作について説明する。
入力装置6を介したユーザの入力操作によって変換元及び変換先のファイル定義情報が指定されると(ステップS101)、変換元ファイル定義情報取得部11は、指定された変換元ファイル定義情報31を記憶装置3から取得する(ステップS102)。また、変換先ファイル定義情報取得部12は、指定された変換先ファイル定義情報32を記憶装置3から取得する(ステップS103)。変換元先項目対応定義部13は、記憶装置3から取得した変換元ファイル定義情報31及び変換先ファイル定義情報32を出力装置7に表示させる(ステップS104)。既存の項目間対応情報が存在するのであれば(ステップS105/Yes)、変換元先項目対応定義部13は、既存の項目間対応情報を記憶装置4から読み出し、出力装置7に表示させる(ステップS106)。
【0032】
次に、ユーザが入力装置6を用いて変換元先項目の対応付けを行うと(ステップS107)、変換元先変換定義部14は、変換元先項目変換定義を出力装置7に表示させる(ステップS108)。既存の変換条件定義情報が存在するのであれば(ステップS109/Yes)、変換元先項目変換定義部14は、既存の変換条件定義情報を記憶装置4から読み出し、出力装置7に表示させる(ステップS110)
【0033】
次に、ユーザが入力装置6を用いて変換元先変換定義付けを行うと(ステップS111)、データ変換定義生成部15は、データ変換定義情報41を生成し、記憶装置4に記憶させる。また、新規の項目対応定義及び変換条件定義を項目間対応情報42と変換条件定義情報43とに追加する(ステップS112)。
【0034】
これにより、既存の変換条件を含んだデータ変換定義がなされる。
【0035】
次に、データ変換時の動作について説明する。
実際にデータ変換を行う際に、ユーザが入力装置8を用いて変換定義情報41を指定すると(ステップS201)、データ変換定義情報取得部21は、指定されたデータ変換定義情報41を記憶装置4から取得する(ステップS202)。続いて、ユーザが入力装置8を用いて変換元データ51を指定すると(ステップS203)、変換元データ取得部22は、指定された変換元データ51を記憶装置5から取得する(ステップS204)。データ変換部23は、データ変換定義情報41に従い、取得済みの変換元データ51を変換し、図7に示すような情報を出力装置9に表示させる(ステップS205)。
ユーザが入力装置8を用いて変換先データファイルの作成を指示すると(ステップS206)、変換先データファイル生成部24は、変換先データを基に変換先データファイル52を生成し、記憶装置5に記憶させる(ステップS207)。
【0036】
変換先データファイル52を記憶装置に記憶させたのちは、変換データ生成装置2は、データ変換定義情報41を記憶装置4から取得した際に、変換後のデータが記憶装置5に記憶済みであるか否かを判断し、記憶済みのデータに関しては記憶装置5から読み出す。これにより、すでにデータ変換を行ったことのあるデータと同様のデータに関しては、変換処理を行うことなく変換先データを取得する。
なお、データ変換設計装置1が変換先データファイル52を取得できるようにすれば、ユーザが変換元先項目の対応付け(ステップS107)や変換定義情報を指定する際(ステップS201)に変換先データを確認しながらこれらを指定できるようになる。
【0037】
変換データファイル作成動作について具体的な例を挙げて動作を説明する。
既存の項目間対応情報を表示する際には(図5、ステップS106)、先に取得した変換先ファイル定義情報32の項目名322と一致する変換先項目421を有する項目間対応情報42が存在した場合、変換先項目421に対応付いた変換元項目422のデータが変換元項目412の候補として抽出される。なお、複数の変換元項目データが候補となった場合は、ユーザが選択できるように全てのデータを表示し、ユーザによる変換元先項目の対応付け(ステップS107)によって、変換元項目データを確定する。
既存のデータ変換定義情報41を表示する際には(ステップS110)、変換元項目422に対応する変換定義名423のデータが変換定義の候補として抽出される。なお、複数の変換定義名データが候補となった場合は、ユーザが選択できるように全てのデータを表示する。変換定義名423のデータを基に変換条件定義情報43の変換定義名431を抽出し、対応する条件432、行動433を表示する。ユーザが変換条件定義を確定すると(ステップS111)、データ変換定義情報41が作成される(ステップS112)。また、作成したデータ変換定義情報41において、新規の項目対応定義及び変換条件定義があれば、項目間対応情報42と変換条件定義情報43とに追加する(ステップS112)。
【0038】
このようにして、既存の変換定義情報が再利用され、新規の項目対応定義情報及び変換条件定義情報が記憶装置4に新たに記憶される。
【0039】
変換データ生成装置2において、取得した変換元データ51から変換元ファイル定義情報31に基づいて変換元項目を抽出し、データ変換定義条件41の条件413にマッチしたデータを行動414に指定された計算式や関数にて変換し、変換先データイメージとして出力する。変換先データイメージとは、図7に示したような情報である。変換先データイメージは、変換元データ81と変換先データ82とを含む。
【0040】
図8に、変換先データファイル52のデータ構造例を示す。変換先データファイル52は、変換先データ82の全ての項目を含んでいる。
【0041】
このように、本実施形態にかかるデータ変換システムは、データ変換の際に生成した変換先データをファイル形式に編集して、変換先データファイルとして記憶装置に記憶させるため、同一内容のデータを再度変換する場合には、記憶装置に格納されている変換先データファイルから変換結果(変換先データ)を取得できる。
これにより、既に変換したデータと同一の変換処理を行うデータについては、変換プログラムによる変換処理を行うことなく変換先データを取得できる。よって、データ変換を完了するのに必要となる時間を大幅に短縮できる。
【0042】
なお、上記実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、上記実施形態においては、記憶装置3と記憶装置4と記憶装置5とを備えた構成を例としたが、これらは一体の構成(一つの記憶装置が複数の記憶領域に分割された構成)であっても良い。
また、入力装置6と入力装置8とは、同じユーザインタフェースによって実現されていても良い。同様に、出力装置7と出力装置9とは、同じユーザインタフェースによって実現されていても良い。
このように本発明は様々な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の好適な実施の形態にかかるデータ変換システムの構成を示す図である。
【図2】変換元ファイル定義情報及び変換先ファイル定義情報のデータ構造例を示す図である。
【図3】データ変換定義情報のデータ構造例を示す図である。
【図4】変換データの検証のために出力装置に表示されるデータの一例を示す図である。
【図5】データ変換システムの変換定義動作の流れを示す図である。
【図6】データ変換システムのデータ変換動作の流れを示す図である。
【図7】(a)は項目間対応情報のデータ構造例を示す図であり、(b)は変換条件定義情報のデータ構造例を示す図である。
【図8】変換先データファイルの構造例を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1 データ変換設計装置
2 変換データ生成装置
3、4、5 記憶装置
6、8 入力装置
7、9 出力装置
11 変換元ファイル定義情報取得部
12 変換先ファイル定義情報取得部
13 変換元先項目対応定義部
14 変換元先項目変換定義部
15 データ変換定義生成部
21 データ変換定義情報
23 データ変換部
24 変換先データファイル生成部
31 変換元ファイル定義情報
32 変換先ファイル定義情報
41 データ変換定義情報
42 項目間対応情報
43 変換条件定義情報
51 変換元データ
52 変換先データファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
変換元データを変換先データへデータ変換するための変換処理の内容を表すデータ変換定義情報に従って前記変換元データに対して前記変換処理を施し、前記変換先データを出力する変換データ生成装置であって、
生成した前記変換先データを記憶装置に記憶させる手段と、
前記変換処理によって得られる変換先データが、前記記憶装置に記憶済みの変換先データと同一となる場合に、前記変換処理を行う代わりに前記記憶装置から変換済みの変換先データを読み出す変換データ再利用手段とを有することを特徴とする変換データ生成装置。
【請求項2】
前記データ変換定義情報は、前記変換処理の前後でのデータの構成要素の対応を示すデータ構造対応情報と、前記変換元データの各構成要素に対する変換法則を示す変換条件定義情報とを含み、
前記変換元データの各構成要素ごとに前記変換条件定義情報によって示される変換法則に従った変換処理を施すことを特徴とする請求項1記載の変換データ生成装置。
【請求項3】
前記変換データ再利用手段は、前記変換処理によって得られる変換先データの少なくとも一部の構成要素が前記記憶装置に記憶済みの変換先データと一致する場合には、該一致する構成要素のデータを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする請求項2記載の変換データ生成装置。
【請求項4】
前記データ変換定義情報を定義するデータ変換設計装置と、請求項1から3のいずれか1項記載の変換データ生成装置とを有するデータ変換システム。
【請求項5】
変換元データを変換先データへデータ変換するための変換処理の内容を表すデータ変換定義情報に従って前記変換元データに対して前記変換処理を施し、前記変換先データを出力する変換データ生成方法であって、
生成した前記変換先データを記憶装置に記憶させる工程と、
前記変換処理によって得られる変換先データが、前記記憶装置に記憶済みの変換先データと同一となる場合に、前記変換処理を行う代わりに前記記憶装置から変換済みの変換先データを読み出す変換データ再利用工程とを有することを特徴とする変換データ生成方法。
【請求項6】
前記データ変換定義情報は、前記変換処理の前後でのデータの構成要素の対応を示すデータ構造対応情報と、前記変換元データの各構成要素に対する変換法則を示す変換条件定義情報とを含み、
前記変換元データの各構成要素ごとに前記変換条件定義情報によって示される変換法則に従った変換処理を施すことを特徴とする請求項5記載の変換データ生成方法。
【請求項7】
前記変換データ再利用工程においては、前記変換処理によって得られる変換先データの少なくとも一部の構成要素が前記記憶装置に記憶済みの変換先データと一致する場合には、該一致する構成要素のデータを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする請求項6記載の変換データ生成方法。
【請求項8】
前記データ変換定義情報を定義するデータ変換設計処理に引き続いて、請求項5から7のいずれか1項記載の変換データ生成方法を行うことを特徴とするデータ変換方法。
【請求項9】
コンピュータに、請求項5から7のいずれか1項記載の変換データ生成方法を実行させることを特徴とする変換データ生成プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、請求項8記載のデータ変換方法を実行させることを特徴とするデータ変換プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−164708(P2007−164708A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−363651(P2005−363651)
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(504277757)株式会社N&J金融ソリューションズ (6)
【Fターム(参考)】