説明

外字管理システム、外字管理方法、外字管理サーバ、及びプログラム

【課題】 既存の各業務システムで使用している個別の外字コード体系を継続したまま異なる外字コード体系の外字を処理できるようにすること。
【解決手段】 外字管理サーバ30は、外字コード体系を識別するパターンコードと、基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブル33と、業務コードとパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブル32を有し、業務サーバ20から業務コードAと業務コードBと外字を含んだ文字列を含む外字変換要求を受けると、パターンテーブル32を参照してパターンコードAとBを取り出し、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブル33を参照して共通外字コードを取り出し、その共通外字コードとパターンコードBで関連付テーブル33を参照して個別外字コードを取り出し、その個別外字コードで文字列中の個別外字コードを置換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外字管理システム、外字管理方法、外字管理サーバ、及びプログラムに関し、特に、異なる外字体系で処理される業務システム間で外字を管理し処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
文書に含まれる文字コードはJISコード等の標準文字コードで規定され、複数の業務システムで利用されている。しかし標準文字コードにない文字である外字は、業務システムで個別に定義されるため、外字を含む文書が他の業務システムから渡されても文字が正しく認識されなくなる。
【0003】
従って、業務システム間で外字を含んだ文書を移動する場合は業務システム間で外字を管理する必要がある。例えば地方自治体のコンピュータシステムでは、住民情報システム、戸籍システム、介護システム、福祉システム等々、複数の業務システム内で外字管理が必要である。
【0004】
OS(operating system)や開発言語等の違いにより様々な外字管理手法・外字コード体系が存在しているが、各システム間でデータ連携を図る場合に、外字コードの関連付けが必要となる。
【0005】
従来の外字関連付けの手法として、1対1のシステム間にて、コードの関連付けを実施し、コード変換プログラムを個別に作成する手法1と、管理サーバを設置し、全てのシステムの管理コードを1つに統一する手法2が存在している。
【0006】
手法1については、個別のシステム間の連携がされているが管理手法が統一されていない為、システムが増えるたびに、外字コードの連携システムを構築する必要がある。手法2については全てのコード体系を統一する必要があるためにデータ自身のコード変換を実施しなければならないという問題がある。
【0007】
特開2003−296314号公報には、外字管理サーバを設け複数のシステムで個別に使用される外字コードを外字管理サーバを設けて一元管理し一括配信するという手法2の発明が記載されている。また、特開平07−319854号公報には、外字管理装置が各端末装置と関連付けた最新の統一外字コードを持ち、端末装置の要求に従って端末装置に関連する最新の外字コードを提供しベンダの端末装置の外字コードを最新の状態にする発明が記載されている。
【0008】
【特許文献1】特開2003−296314号公報
【特許文献2】特開平07−319854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の手法2では様々なOS、言語、データベース技術等を利用して作成された既存の業務システムに対しては、各業務システムが所有している外字文字コードを統一した外字コードに置き換えなければならないという問題があった。従って、各業務システムは外字コードを置き換える処理をしなければならなかった。
【0010】
本発明の目的は、業務システム毎の外字コードを外字サーバで一括管理し外字を変換することにより、既存の各業務システムで使用している個別の外字コード体系を継続したまま異なる外字コード体系の外字を処理できるようにした外字管理システム、外字管理方法、外字管理サーバ、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の外字管理システムは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを有し、
業務サーバから変換前のパターンコードAと変換後のパターンコードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の外字管理システムは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルと、
業務システムを識別する業務コードとパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルを有し、
業務サーバから変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンテーブルを参照して業務コードAと業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードAとパターンコードBを取り出し、
パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の外字管理システムは、本発明の第1又は第2の外字管理システムにおいて、前記外字管理サーバは、前記基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルを有し、
前記共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照したが個別外字コードが登録されていなかった際、基本外字テーブルから字形情報を取り出して該当する共通外字コードと合わせて登録情報を作成して業務サーバに返送し、
前記業務サーバは個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
登録情報を受け取ると、個別外字コードを採番し受け取った字形情報と関連付けて外字テーブルに登録し、採番した個別外字コードと前記パターンコードBと受け取った共通外字コードを合わせて登録要求を外字管理サーバに送り、
前記外字管理サーバは、登録要求を受けると登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録することを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の外字管理システムは、本発明の第1又は第3の外字管理システムにおいて、前記各業務システムで使用する外字コード体系を識別する前記パターンコードを前記業務システムを識別する業務コードで置き換えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の第5の外字管理システムは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバは業務システムで使用する外字コード体系に属する外字の字形情報とその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、
各業務システムを識別するための業務コードとその業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルと、
外字コード体系を識別するパターンコードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは他の業務サーバAから個別外字を含んだ文字列を受け取ると、業務サーバAを識別する業務コードAと自身の業務コードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、外字変換要求を受けるとパターンテーブルを参照して要求された業務コードA及び業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードA及びパターンコードBを取り出し、
文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする。
【0016】
本発明の第6の外字管理システムは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバは業務システムで使用する外字コード体系に属する外字の字形情報とその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、
外字コード体系を識別するパターンコードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは他の業務サーバAから個別外字を含んだ文字列を受け取ると、業務サーバAのパターンコードAと自身のパターンコードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする。
【0017】
本発明の第7の外字管理システムは、本発明の第5又は第6の外字管理システムにおいて、前記外字管理サーバが前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照した際に前記業務サーバBの個別外字コードが登録されていなかった場合、
前記外字管理サーバは、未登録の個別外字コードに関しては置換せずに前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードで前記基本外字テーブルを参照して字形情報を取り出し、前記外字変換要求された文字列の個別外字コードと前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと合わせて登録情報を作成し、
文字列全ての処理が終了した際に変換結果の文字列とともに登録情報を返送し、
前記業務サーバBは、登録情報を受け取った際、個別外字コードを採番し、採番した個別外字コードとパターンコードBと登録情報の共通外字コードを付加した登録要求を外字管理サーバに送り、採番した個別外字コードと登録情報に含まれる字形情報とを関連付けて前記外字テーブルに登録し、採番した個別外字コードで置換されなかった個別外字コードを置換して文字列を変換し、
前記外字管理サーバは、登録要求された採番後の個別外字コードとパターンコードBと基本外字コードを関連付けて前記関連付テーブルに登録することを特徴とする。
【0018】
本発明の第8の外字管理システムは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバは業務システムで使用する外字コード体系に属する外字の字形情報とその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、
業務システムを識別する業務コードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは他の業務サーバAから個別外字を含んだ文字列を受け取ると、業務サーバAを識別する業務コードAと自身の業務コードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、文字列に含まれる外字の個別外字コードと業務コードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードと業務コードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする。
【0019】
本発明の第9の外字管理システムは、本発明の第8の外字管理システムにおいて、前記外字管理サーバが前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと前記業務コードBとで前記関連付テーブルを参照した際に前記業務サーバBの個別外字コードが登録されていなかった場合、
前記外字管理サーバは、未登録の個別外字コードに関しては置換せずに前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードで前記基本外字テーブルを参照して字形情報を取り出し、前記外字変換要求された文字列の個別外字コードと前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと合わせて登録情報を作成し、
文字列全ての処理が終了した際に変換結果の文字列とともに登録情報を返送し、
前記業務サーバBは、登録情報を受け取った際、個別外字コードを採番し、採番した個別外字コードと自身の業務コードBと登録情報の共通外字コードを付加した登録要求を外字管理サーバに送り、採番した個別外字コードと登録情報に含まれる字形情報とを関連付けて前記外字テーブルに登録し、採番した個別外字コードで置換されなかった個別外字コードを置換して文字列を変換し、
前記外字管理サーバは、登録要求された採番後の個別外字コードと業務コードBと基本外字コードを関連付けて前記関連付テーブルに登録することを特徴とする。
【0020】
本発明の第10の外字管理システムは、業務システムAに設けられた業務サーバAと業務システムBに設けられた業務サーバBと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバAは業務システムAで使用する外字コード体系Aに属する個別外字を識別する個別外字コードとその字形情報とを関連付けて保持する外字テーブルAを有し、
業務サーバBは業務システムBで使用し外字コード体系Aとは異なる外字コード体系Bに属する個別外字を識別する個別外字コードとその字形情報とを関連付けて保持する外字テーブルBを有し、
外字管理サーバは、外字コード体系Aと外字コード体系Bを包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、
各業務システムを識別するための業務コードとその業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルと、
パターンコードと基本外字コードと個別外字コードA又はBとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは業務サーバAから外字コード体系Aに属する個別外字を含んだ文字列を受け取ると、送信元の業務コードAと自身の業務コードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、パターンテーブルを参照して要求された業務コードA及び業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードA及びパターンコードBを取り出すステップCと、文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出すステップDと、取り出した共通外字コードと取り出したパターンコードBとで関連付テーブルを参照して外字コード体系Bに属する個別外字コードを取り出すステップEと、要求された文字列に含まれる外字コード体系Aに属する個別外字コードを外字コード体系Bに属する個別外字コードに置換した文字列に変換し返送するステップFを有することを特徴とする。
【0021】
本発明の第11の外字管理システムは、業務システムAに設けられた業務サーバAと業務システムBに設けられた業務サーバBと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバAは業務システムAで使用する外字コード体系Aに属する外字の字形情報と外字コード体系Aでその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルAを有し、
業務サーバBは業務システムBで使用し外字コード体系Aとは異なる外字コード体系Bに属する外字の字形情報と外字コード体系Bでその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルBを有し、
外字管理サーバは、外字コード体系Aと外字コード体系Bを包括する基本外字コード体系に属する外字の字形情報と基本外字コード体系でその外字を識別する基本外字コードを関連付けて保持する基本外字テーブルと、
各業務システムを識別するための業務コードとその業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルと、
パターンコードと基本外字コードと個別外字コードA又はBとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは業務サーバAから外字コード体系Aに属する個別外字を含んだ文字列を受け取ると、送信元の業務コードAと自身の業務コードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、パターンテーブルを参照して要求された業務コードA及び業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードA及びパターンコードBを取り出すステップCと、文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出すステップDと、取り出した共通外字コードと取り出したパターンコードBとで関連付テーブルを参照するステップGと、参照した結果該当する外字コード体系Bに属する個別外字コードが登録されていれば要求された文字列に含まれる外字コード体系Aに属する個別外字コードを外字コード体系Bに属する個別外字コードに置換するステップHと、参照した結果該当する外字コード体系Bに属する個別外字コードが登録されていなければ個別文字コードの置換をせずに取り出した共通外字コードで基本外字テーブルを参照し字形情報を取り出し要求された文字列の個別外字コードと合わせて登録要求作成するステップJと、全ての文字列の文字の処理が終了すると置換された文字列と作成された登録情報を返送するステップKを実行し、
業務サーバBは返送に登録要求が含まれていた場合、外字コード体系Bの個別外字コードを採番して自身のパターンコードBと返送された基本外字コードとともに登録要求を外字管理サーバに送るステップLと、採番された個別外字コードと返送された字形情報とを関連付けて外字テーブルBに登録するステップMと、採番した個別外字コードで置換されなかった個別外字コードを置換するステップNを実行し、
外字管理サーバは、登録要求を受けると業務サーバBで採番された個別外字コードとパターンコードBと基本外字コードを関連付けて関連付テーブルに登録することを特徴とする。
【0022】
本発明の第1の外字管理方法は、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理方法であって、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを有し、
業務サーバから変換前のパターンコードAと変換後のパターンコードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする。
【0023】
本発明の第2の外字管理方法は、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理方法であって、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルと、
業務システムを識別する業務コードとパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルを有し、
業務サーバから変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンテーブルを参照して業務コードAと業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードAとパターンコードBを取り出し、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする。
【0024】
本発明の第3の外字管理方法は、本発明の第1又は第2の外字管理方法において、前記外字管理サーバは、前記基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルを有し、
前記共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照したが個別外字コードが登録されていなかった際、基本外字テーブルから字形情報を取り出して該当する共通外字コードと合わせて登録情報を作成して業務サーバに返送し、
前記業務サーバは個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
登録情報を受け取ると、個別外字コードを採番し受け取った字形情報と関連付けて外字テーブルに登録し、採番した個別外字コードと前記パターンコードBと受け取った共通外字コードを合わせて登録要求を外字管理サーバに送り、
前記外字管理サーバは、登録要求を受けると登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録することを特徴とする。
【0025】
本発明の第4の外字管理方法は、本発明の第1又は第3の外字管理方法において、前記各業務システムで使用する外字コード体系を識別する前記パターンコードを前記業務システムを識別する業務コードで置き換えたことを特徴とする。
【0026】
本発明の第1の外字管理サーバは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを有し、
業務サーバから変換前のパターンコードAと変換後のパターンコードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする。
【0027】
本発明の第2の外字管理サーバは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルと、業務システムを識別する業務コードとパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルを有し、
業務サーバから変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンテーブルを参照して業務コードAと業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードAとパターンコードBを取り出し、
パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする。
【0028】
本発明の第3の外字管理サーバは、本発明の第1又は第2の外字管理サーバにおいて、前記基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルを有し、
前記共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照したが個別外字コードが登録されていなかった際、基本外字テーブルから字形情報を取り出して前記共通外字コードと合わせて登録情報を作成して業務サーバに返送し、
前記業務サーバが採番した個別外字コードと前記パターンコードBと前記共通外字コードを合わせて作成した登録要求を受けると、登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録することを特徴とする。
【0029】
本発明の第4の外字管理サーバは、本発明の第1又は第3の外字管理サーバにおいて、前記各業務システムで使用する外字コード体系を識別する前記パターンコードを前記業務システムを識別する業務コードで置き換えたことを特徴とする。
【0030】
本発明の第5の外字管理サーバは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、各業務システムを識別するための業務コードとその業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルと、外字コード体系を識別するパターンコードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと個別外字を含んだ文字列を含む外字変換要求を受けると、
パターンテーブルを参照して要求された業務コードA及び業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードA及びパターンコードBを取り出し、
文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする。
【0031】
本発明の第6の外字管理サーバは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、外字コード体系を識別するパターンコードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
変換前のパターンコードAと変換後のパターンコードBと個別外字を含んだ文字列を含む外字変換要求を受けると、
文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする。
【0032】
本発明の第7の外字管理サーバは、本発明の第5又は第6の外字管理サーバにおいて、前記外字管理サーバが前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照した際に前記業務サーバBの個別外字コードが登録されていなかった場合、
未登録の個別外字コードに関しては置換せずに前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードで前記基本外字テーブルを参照して字形情報を取り出し、前記外字変換要求された文字列の個別外字コードと前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと合わせて登録情報を作成し、文字列全ての処理が終了した際に変換結果の文字列とともに登録情報を返送し、
前記業務サーバが採番した個別外字コードと前記パターンコードBと前記共通外字コードを合わせて作成した登録要求を受けると、登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録することを特徴とする。
【0033】
本発明の第8の外字管理サーバは、業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、業務システムを識別する業務コードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと個別外字を含んだ文字列を含む外字変換要求を受けると、
文字列に含まれる外字の個別外字コードと業務コードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードと業務コードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする。
【0034】
本発明の第1のプログラムは、送信元の業務システムAで使用する外字コード体系を識別するパターンコードAと使用先の業務システムAで使用する外字コード体系を識別するパターンコードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、
パターンコードと全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで参照して共通外字コードを取り出すステップと、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出すステップと、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0035】
本発明の第2のプログラムは、送信元の業務システムAを識別する業務コードAと使用先の業務システムAを識別する業務コードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、
業務コードと各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルから業務コードAと業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードAとパターンコードBを取り出すステップと、
パターンコードと全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで参照して共通外字コードを取り出すステップと、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出すステップと、
取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0036】
本発明の第3のプログラムは、本発明の第1又は第2のプログラムにおいて、前記共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照したが個別外字コードが登録されていなかった際、
前記基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルから字形情報を取り出して前記共通外字コードと合わせて登録情報を作成して業務サーバに返送するステップと、
前記業務サーバが採番した個別外字コードと前記パターンコードBと前記共通外字コードを合わせて作成した登録要求を受けると、登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0037】
本発明は、業務システム毎の外字コードを外字サーバで一括管理し外字を変換することにより、既存の各業務システムで使用している個別の外字コード体系を継続したまま異なる外字コード体系の外字を処理できるという効果がある。従って各業務システムが個別の外字コード体系を継続したまま、外字コード体系の異なる業務システムの外字を含んだ文書を処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の外字管理システムの構成を示した図である。図1を参照すると、本発明の外字管理システムは、ユーザ端末10と複数の業務サーバ20と外字管理サーバ30を含み、これらはネットワーク40により互いに通信可能に接続される。ネットワーク40は外字管理サーバ30と複数の業務サーバ20を通信可能に接続するものであり、例えば、LAN(local area network)やインターネットや公衆電話網等であるが、特に通信方法や接続方法を限定するものではない。
【0039】
なお、図1では業務サーバ20を業務サーバ20−1と業務サーバ20−2と業務サーバ20−3の3つを示しているが、接続する数を限定するものではない。また、業務サーバ20−1と業務サーバ20−2と業務サーバ20−3を区別せずに説明する場合は単に業務サーバ20と記載する。業務サーバ20内の構成も同様に記載する。
【0040】
ユーザ端末10は、各業務システムのユーザ(一般利用者の他にシステム管理者等含む)が使用する情報処理装置であり、図示しないがプログラムやデータを記憶するメモリとプログラムを実行するCPUと表示装置やキーボードやマウス等の入出力手段と通信手段を有し、ネットワーク40を介して業務サーバ20や外字管理サーバ30と通信を行う。ユーザ端末10は各業務システムで業務を実行する機能を持った端末と共用しても良く、各業務システムに少なくとも1以上設けることが望ましい。
【0041】
業務サーバ20は、各業務システムに置かれるサーバ機能を有した情報処理装置であり、図示しないがプログラムやデータを記憶するメモリとプログラムを実行するCPUと入出力手段と通信手段を有し、業務処理部21と外字処理部22と外字テーブル23を含む。各業務システムは、通常、業務サーバ20の他に複数の業務用端末装置やサーバ装置等を含んで構成され、業務システム内は同一の外字コード体系で動作する。
【0042】
なお、業務システムとは、例えば、地方自治体システムに含まれる住民情報システム、戸籍システム、介護システム、福祉システム等が有り、各業務システムは統一された外字コード体系を持たず地方自治体システムとして各業務システムが連携して動作するようなシステムである。各業務システムの外字コード体系は少なくとも2種類以上あるものとするが、各業務システムがそれぞれ異なる外字コード体系を持っていてもよく、一部の業務システム間で同じ外字コード体系を共有してもよい。
【0043】
業務処理部21は、業務サーバ20を制御するプログラムや業務システムを動作させるプログラムを含んでいる。外字処理部22は外字テーブル23の管理や外字の処理をする機能を有し、プログラムで実現される。外字テーブル23は自身の業務システムが個別に使用する外字コード体系に属する外字(個別外字ともいう)の字形情報とその外字を識別するための個別外字コードを関連付けて保持するテーブルであり、業務サーバ20のメモリ内の領域に置かれる。
【0044】
なお、外字とはJISコード等の標準文字コードで規定されない文字、数字、記号等のことであり、それぞれの業務システムにより個別に定義され使用されるものである。図示しないが業務サーバ20は標準文字コードで規定される標準文字に付いてもその字形情報や標準文字コードを含む文字情報を保持しており、外字とともに標準文字を表示したり印刷したりすることができる。外字を一文字ずつ識別するための外字コードと外字の字形を定義した字形情報を含む情報を外字情報といい、字形情報は文字(数字や記号等も含む)を表示装置に表示したり印刷装置に印刷したりする際の文字の形状を定義した情報である。
【0045】
図2は外字テーブル23−1の登録内容の一例を示した図であり、図3は外字テーブル23−2の登録内容の一例を示した図である。それぞれ“外”という外字の外字情報が登録されており、外字テーブル23−1は個別外字コードを“A1A1”として登録しており、外字テーブル23−2は個別外字コードを“B1B1”として登録しているが、字形情報は同一である。外字の“外”は図5の説明で後述するように、基本外字コード“2121”として基本外字テーブル31にも登録される。
【0046】
外字管理サーバ30は、図示しないがプログラムやデータを記憶するメモリとプログラムを実行するCPUと入出力手段と通信手段とサーバ機能を有した情報処理装置である。外字管理サーバ30は、基本外字テーブル31とパターンテーブル32と関連付けテーブル33と外字管理部34を含む。
【0047】
図4は基本外字テーブル31の登録内容の一例を示した図である。基本外字テーブル31は、基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持するテーブルであり、外字管理サーバ30のメモリ領域に置かれる。各業務サーバ20の外字テーブル23に登録された個別外字を全て含んだ外字コード体系を基本外字コード体系といい、基本外字コード体系で定義された外字を基本外字といい、基本外字を1文字ずつ識別するコードを基本外字コードという。なお、基本外字コードと基本外字コードを区別しない場合単に外字コードという。また標準文字コードと外字コードを区別しない場合単に文字コードという。
【0048】
図4の例では“外”という基本外字が登録されており、基本外字コードとして“2121”が登録され、字形情報として“外”という外字の字形情報が登録されている。なお、説明に用いている文字コードは説明のために便宜的に記載しているもので、実際に使用するJIS等の特定の標準文字コード体系に合わせているものではない。
【0049】
図5はパターンテーブル32の登録内容の一例を示した図である。パターンテーブル32は業務コードとパターンコードを対応させて保持するテーブルであり外字管理サーバ30のメモリに記憶される。業務コードは業務システムすなわち業務サーバ20を一意に識別するためのコードであり、パターンコードは業務システム毎に使用する外字コード体系を識別するためのコードであり、外字コード体系毎にパターンコードが付けられる。同じ外字コード体系で管理されている業務システムは同じパターンコードとなる。
【0050】
図5は業務コードとパターンコードに加えて対応する業務システム名も含んだ例を示している。図5の登録内容は、業務コード“1015”の業務システムAがパターンコード“5015”の外字コード体系を使用し、業務コードが“1025”の業務システムBと“業務コードが1035”の業務システムCが同じパターンコード“5025”の外字コード体系を使用していることを示している。
【0051】
図6は関連付テーブル33の登録内容の一例を示した図である。関連付テーブル33はパターンコードと基本外字コードと個別外字コードを対応させて保持するテーブルであり外字管理サーバ30のメモリに記憶される。
【0052】
図6では基本外字コード“2121”の基本外字を、パターンコード“5015”の業務システムが個別外字コード“A1A1”の個別外字として使用し、パターンコード“5025”の業務システムが個別外字コード“B1B1”の個別外字として使用していることを示している。図5も参照すると業務コードが“1025”と“1035”の業務システムはともに基本外字コード“2121”の基本外字に対して個別外字コード“B1B1”の個別外字を使用していることを示している。
【0053】
外字管理部34は、外字管理サーバ30の制御やネットワーク40を介した要求やアクセスに対する処理や外字コードの変換処理を行い、プログラムで実現される。詳細な処理内容は以下に記載する動作説明のなかで説明する。
【0054】
次に、本発明を実施するための最良の形態の動作について図面を参照して説明する。本発明の動作を説明する前に、外字情報の登録について簡単に説明する。ユーザが業務システムを利用しているとき、ユーザが所望する外字が業務サーバ20の外字テーブル23に登録されていないとユーザは所望の外字を使用できるようにするためにその外字を外字テーブル23と基本外字テーブル31へ登録する必要がある。
【0055】
ユーザは、まず、ユーザ端末10を操作して外字管理サーバ30へ参照要求し基本外字テーブル31を参照して必要な外字が登録されているか確認する。このとき外字管理部34はユーザ端末10から基本外字テーブル31の参照要求を受けると基本外字テーブル31に登録されている外字情報を返送し、ユーザ端末10が受信した外字情報から字形情報を取り出してユーザ端末10の表示装置に表示する。ユーザは参照要求をして必要な外字が基本外字テーブル31に登録済みか否かを確認する。
【0056】
必要な外字が基本外字テーブル31に登録されている場合、ユーザは外字処理部22の機能を用いて、個別外字コードを採番し基本外字テーブル31から取得した基本外字の字形情報と関連付けて外字テーブル23に登録する。続いてユーザは、外字管理部34の機能を用いて、関連付テーブル33に基本外字テーブル31から取得した基本外字コードに自身の業務システムのパターンコードと新たに採番した個別外字コードを関連付けて登録する。なお、ユーザは予め使用している業務システムの業務コードとパターンコードは知らされているものとするが、パターンテーブル32で業務システム名からパターンコードを取得するようにしても良い。
【0057】
必要な外字が基本外字テーブル31に登録されていない場合、ユーザは外字処理部22の機能を用いて、個別外字コードを採番するとともに字形情報を作成してこれらを関連付けて外字テーブル23に登録する。続いてユーザは、外字管理部34の機能を用いて、基本外字コードを採番し外字テーブル23に登録した字形情報を関連付けて基本外字テーブル31に登録する。さらに続けてユーザは、関連付テーブル33に採番した基本外字コードに自身の業務システムのパターンコードと採番した個別外字コードを関連付けて登録する。
【0058】
以上の登録操作により登録された外字が本発明の外字管理システムで利用できるようになる。次に図7と図8を参照して本発明の動作を説明する。図7は業務サーバ20間で外字を含んだ文書を移動した場合の外字処理の動作を示したフローチャートであり、図8は外字管理サーバ30が業務サーバ20から外字変換要求を受けて処理する動作を示したフローチャートである。
【0059】
図7を参照して、業務システム間を外字を含む文書が移動した場合の動作を説明する。
なお、図1と図5に示したように、業務システムAに含まれる業務サーバ20−1は業務コードが“1015”でパターンコードが“5015”であり、業務システムBに含まれる業務サーバ20−2は業務コードが“1025”でパターンコードが“5025”であり異なる外字コード体系を使用しており、互いに相手の個別外字コードは処理できないものとする。また、各業務サーバ20は自身の業務コードとパターンコードは自身のメモリ内に保持しているものとする。
【0060】
図7は業務サーバ20−1の業務システムAで作成された外字を含む文字列を業務サーバ20−2の業務システムBに転送し業務サーバ20−2がその文字列を処理する動作を示している。まず、図示しないが業務システムA内の業務用端末装置で外字を含んだ文字列が作成される。その文字列は他の業務システムから受け取った文字列であってもよいが、その文字列は自身の個別外字コードに変換されている。文字列は文書データに含まれるが、以降は文書全体ではなく文書内の文字列の処理について説明していく。文字列の処理を説明することにより容易に文書の処理についても理解できる。
【0061】
次に作成した文字列を業務システムBに転送する処理を端末が指示すると、業務サーバ20−1の業務処理部21−1は自身の業務コードである“1015”を文字列とともに業務サーバ20−2に転送する(S51)。
【0062】
業務サーバ20−2の業務処理部21−2は、文字列の送信元の業務コードを付けてパターンコード要求を外字管理サーバ30に送る(S52)。外字管理サーバ30の外字管理部34はパターンコード要求を受信すると要求された業務コードでパターンテーブル32を参照して対応する送信元のパターンコード“5015”を取得し返送する(S53)。
【0063】
業務処理部21−2は、送信元のパターンコード“5015”を受信すると自身のパターンコード“5025”と比較する(S54)。この場合、パターンコードは不一致なので、業務処理部21−2は送信元の業務コードと自身の業務コード(使用先の業務コード)と文字列を付けて外字変換要求を外字管理サーバ30に送る(S55)。
【0064】
外字管理部34は外字変換要求を受けると送信元の個別外字コードを使用先の個別外字コードに変換して文字列を返送する(S56)。業務処理部21−2は受信した変換後の文字列を自身の外字テーブル23を用いて処理する(S57)。
【0065】
例えば、業務サーバ20−3から業務サーバ20−2へ文字列を転送した場合、パターンコードが一致するのでステップS54の比較結果は一致する。この場合、業務サーバ20−3は外字の変換処理は不要となり、業務サーバ20−2は転送された文字列をそのまま外字テーブル23−2を用いて処理する(S57)。なお、ステップS57の詳細な動作説明は図9を用いて後述する。
【0066】
このように、外字コード体系の異なる業務サーバ20から外字を含む文字列を受信した場合、業務サーバ20は外字管理サーバ30に外字変換要求することによりで自身の外字コードに変換することができるので、自身の外字コード体系をそのまま利用して外字コード体系の文字列を処理することができる。
【0067】
次に、図8を参照して、外字管理サーバ30が送信元の個別外字コードを使用先の個別外字コードに変換する動作について説明する。まず、外字管理サーバ30の外字管理部34は業務サーバ20−2から外字変換要求を受信する(S61)。外字管理部34は外字変換要求に伴って送信元の業務コードと使用先の業務コードと変換対象の外字を含む文字列を受信する。
【0068】
以降の説明では、受信する送信元の業務コードは“1015”であり、使用先の業務コードは“1025”であり、文字列は3文字の“海外山”であり“外”のみが外字であり、業務サーバ20−2から外字変換要求がされた場合を具体例として説明する。なお、“海”と“山”は標準文字コードの文字であり文字コードは“7171”と“8181”とし、外字の“外”は送信元の個別外字コードが“A1A1”で使用先の個別外字コードが“B1B1”で基本外字コードが“2121”であるものとする。すなわち外字変換要求時の文字列のコード列は“7171、A1A1、8181”である。
【0069】
外字管理部34は外字変換要求を受信すると送信元の業務コードと使用先の業務コードを用いてパターンテーブル32からそれぞれのパターンコードを取得して(S62)、双方のパターンコードが一致するかを比較する(S63)。パターンコードが一致すればパターンコードが一致したことを業務サーバ20−2に返送し(S74)、外字コードの変換は不要なので実行しない。なお、業務サーバ20が実行する図7のステップS52〜S54の処理とステップS63の処理は重複するためどちらか一方の処理を省略することもできる。
【0070】
パターンコードが不一致の場合、外字管理部34は受信した文字列から順に1文字を取り出す(S64)。続いて外字管理部34は取り出した文字コードとS62で取得した送信元のパターンコードにより関連付テーブル33を参照し(S65)、取り出した文字が登録されているかを判断する(S66)。
【0071】
登録されていないと判断した場合、外字管理部34は文字コードの変換をせずステップS70に進む。ステップS70で外字管理部34は文字列にまだ処理されていない文字が残っているか判断し、まだ未処理の文字が文字列にあればステップS64へ戻り次の文字の処理を開始し、未処理の文字が残っていなければ、ステップS71へ進み変換結果を返送する。
【0072】
具体例の場合、ステップS64で外字管理部34は最初に“海”の文字コード“7171”を取り出しステップS62で取得した送信元のパターンコードの“5015”とともに関連付テーブル33を参照する。“海”は外字ではないので関連付テーブル33に登録されない。従って、外字管理部34はステップS66からステップS70へ進みステップS64に戻り次の文字である“外”を取り出す。文字列の最後の“山”は外字ではないので、外字管理部34は同様にしてステップS70へ進むが文字列の最後の文字なので次にステップS71へ進む。文字列の2番目の文字である“外”の場合、外字管理部34はパターンコードを“5015”とし個別外字コードを“A1A1”として関連付テーブル33を参照する。“外”は外字であるため図5のように関連付テーブル33に登録されておりステップS67へ進む。
【0073】
ステップS66で登録されていると判断すると、外字管理部34は関連付テーブル33の参照結果として基本外字コードを取得する(S67)。続いて、外字管理部34はステップS62で取得した使用先のパターンコードと関連付テーブル33から取得した基本文字コードにより関連付テーブル33を参照する(S68)。
【0074】
外字管理部34は参照して使用先の外字が登録されているか判断し(S69)、登録されていれば関連付テーブル33から使用先の個別外字コードを取得し、文字列中の外字を送信元の個別外字コードからステップS68で取得した使用先の個別外字コードに置換し(S70)、ステップS71へ進む。なお、外字でない場合はステップS69の処理が行われないため文字列中の文字コードは置換されず元の文字コードのままとなる。
【0075】
ステップS69で使用先の外字が登録されていなければ、外字管理部34は外字の登録情報を作成し(S73)、ステップS71へ進む。作成する登録情報は変換前の個別外字コードとその字形情報を含み、字形情報は基本外字テーブル31から取得できる。従って使用先の外字の登録がなかった場合も標準文字と同様に外字はコード変換されず元のコードもままとなる。
【0076】
具体例の場合、文字列の2番目の文字である“外”は図5に示すように関連付テーブル33に登録されており、外字管理部34はステップS67で基本外字コード“2121”を取得する。続いてステップS68で外字管理部34は取得した基本外字コードの“2121”と使用先のパターンコードの“5025”により関連付テーブル33を参照する。続いてステップS70で外字管理部34は使用先のパターンコード“5025”で定義される“外”の個別外字コードである“B1B1”を取得し、文字列の2番目の“外”の文字コードを“A1A1”から“B1B1”に置換する。
【0077】
外字管理部34はステップS71で未処理文字があるか判断し、未処理文字があればステップS64へ戻り、未処理文字がなければステップS72へ進む。外字管理部34は置換後の文字列を変換結果として使用先となる要求元の業務サーバ20へ返送する(S72)。このとき登録情報が作成されている場合、外字管理部34は変換結果に登録情報を付加し、登録指示を付加して変換結果を返送する。
【0078】
具体例の場合、文字列の2文字目の“外”のみがコード変換され、“海”と“山”は変換されないので、元の文字列のコード列“7171、A1A1、8181”の変換結果は“7171、B1B1、8181”となり返送される。業務サーバ20−2は業務サーバ20−1から受信したときには“A1A1”を自身の外字テーブル23−2を用いて“外”と認識することができなかったが、外字変換要求により“外”の文字コードが“B1B1”に変換されたため、自身の外字テーブル23−2を用いて個別外字コード“B1B1”を外字の“外”と認識することができるようになる。
【0079】
次に、業務サーバ20が登録情報を受信した際の動作について説明する。送信元の業務サーバ20では転送する文字列はすでに認識済みであるので文字列に含まれる外字は自身の外字テーブル23と外字管理サーバ30基本外字テーブル31と関連付テーブル33へは登録がされている。しかし、転送先の業務サーバ20で転送する文字列に含まれる外字がすでに使用されているとは限らないので、関連付テーブル33に登録されていない場合が発生する。この場合基本外字テーブル31の登録は済んでいるが、関連付テーブル33と使用先の外字テーブル23には登録されていない状態にある。従って、使用先の業務サーバ20で転送された文字列を処理するためには、関連付テーブル33と使用先の外字テーブル23に必要な情報を登録する必要がある。
【0080】
図9は業務サーバ20が変換結果を受信した際の動作を示したフローチャートである。図9を参照して説明する。まず、外字管理サーバ30が外字変換要求の結果である変換結果又はパターン一致通知を返送する(S80)。このステップは図8のステップS72又はステップS74に相当する。
【0081】
業務サーバ20の外字処理部22は結果を受信し(S81)、受信した結果がパターン一致通知か判断し(S82)、パターン一致通知なら転送された文字列に含まれる外字を変換する必要がないと判断し、ステップS87へ進み自身の外字テーブル23を用いて文字列を処理する(S89)。
【0082】
受信した結果がパターン一致通知でない場合、外字処理部22は受信した結果に登録指示が含まれていないか判断する(S83)。受信した結果に登録指示が含まれていない場合外字処理部22はステップS87へ進み自身の外字テーブル23を用いて文字列を処理する(S89)。
【0083】
受信した結果に登録指示が含まれている場合、外字処理部22は自身の個別外字コードを採番する(S84)。登録指示が含まれる場合、返送結果は登録情報を含み、登録情報は登録指示された外字の基本外字コードと変換前の外字コードである送信元の個別外字コードとその外字の字形情報を含む。例えば具体例で業務サーバ20−2に外字の“外”が登録されていなかった場合、登録情報は基本外字コードの“2121”と送信元の個別外字コードの“A1A1”と“外”の字形情報を含み、外字処理部22−2は自身の個別外字コードとして“B1B1”を採番する。
【0084】
続いて、外字処理部22は登録情報の基本外字コードと自身のパターンコードと採番した個別外字コードを付けて登録要求を外字管理サーバ30に送る(S85)。パターンコードは自業務サーバ20のメモリに記憶されているのでそれを読み出して取得する。外字管理サーバ30の外字管理部34は登録要求を受信すると受信した基本外字コードとパターンコードと個別外字コードを関連付けて関連付テーブル33へ登録する(S86)。上記具体例の場合、パターンコードを“5025”とし、基本外字コードを“2121”とし、個別外字コードを“B1B1”として外字管理部34が関連付テーブル33に登録する。
【0085】
外字処理部22は、採番した個別外字コードと受信した字形情報を自身の外字テーブル23に登録する(S87)。例えば外字処理部22は図3に示す外字情報(個別外字コードが“B1B1”で字形情報が“外”の字形情報)を外字テーブル23に登録する。
【0086】
続いて外字処理部22は受信した結果の文字列から登録情報に含まれる変換前の個別外字コードを見つけ、その個別外字コードを採番した個別外字コードに置換する(S88)。登録情報が複数の外字分の情報を含んでいる場合、外字処理部22は複数の外字を採番し登録要求し複数の外字コードを置換すればよい。例えば具体例の文字列で外字の“外”の変換がされなかった場合、元の文字列の“7171、A1A1、8181”に対して変換前の個別外字コードの“A1A1”を採番後の個別外字コード“B1B1”に置換し、文字列を“7171、B1B1、8181”に変換する。
【0087】
以上で転送された文字列は全て自身の外字コード体系に変換されるので、外字処理部22は外字コード体系の異なる業務システムから転送された文字列を自業務システム内で作成した文字列と同様に自身の外字テーブル23を用いて処理することができる(S89)。
【0088】
このように、本発明は異なる外字コード体系を採用する業務システムに対して外字コードを変換可能とした外字管理サーバ30を設けたので、各業務システムは外字コード体系を継続したまま異なる外字コード体系の文字列の処理を可能とした。
【0089】
また、外字コード体系で識別するパターンコードを設けパターンテーブル32で管理するようにしたため、同じパターンコードを使用する業務システムに対して関連付テーブル33に同じ個別外字コードを重複して登録する必要がなくなり、関連付テーブル33の記憶容量を削減することができる。
【0090】
また、文字列の転送先の業務システムに該当する外字が登録されていない場合、自動的に外字を登録することができるので、未登録の外字を含む文字列を転送された場合でも業務システムはユーザが文字登録をすることなくその文字列を処理することができる。
【0091】
以上の説明では、業務サーバ20は外字変換要求の際に業務コードを付して送るようにしているが、業務コードの代わりにパターンコードを送れば、外字管理サーバ30はパターンテーブル32を参照することなくパターンコードを取得できるのでパターンテーブル32を参照する手順を省略することもできる。具体的には図8のステップS62、S63の手順を省略して処理することができる。
【0092】
また、全ての業務システムが互いに異なる外字コード体系を使用している場合はパターンコードと業務コードが1対1に対応するので、パターンコードを利用することにより関連付テーブル33の容量を削減するということは期待できない。従ってこの場合パターンコードを廃止し業務コードのみを使用する構成とすることにより、パターンコードを処理する手順(図7のS52〜S54と図8のステップS62、S63)を省略でき、パターンテーブル32を参照する手順を省略し実行時間を短縮できるという特長が得られる。
【0093】
その場合の実施の形態は、構成においてパターンテーブル32を削除し、関連付テーブル33は図10に示すようにパターンコードの代わりに業務コードを使用する構成となる。この構成では、同じ外字コード体系を使用する業務システムであっても、同じ個別外字コードをそれぞれの業務コードで関連付けて関連付テーブル33へ登録することになる。図10では業務システムBとCが同じ外字コードを使用しているため、同じ個別外字コード“B1B1”を重複して登録している。従ってパターンコードを使用する場合に比べて関連付テーブルに同じ個別外字コードが重複して登録されることになり、関連付テーブルの容量が増える。
【0094】
しかし、外字変換要求の業務コードでパターンテーブル32を参照せずに直接受信した業務コードで関連付テーブル33を参照することにより同様の処理ができるので、パターンテーブル32を参照する手順を省略できるという特長もある。本発明を適用する外字管理システム内の業務システムでどのように外字コード体系を使用しているかという環境に応じて、パターンテーブル32を使用するか否かを決めることにより、より効果的に本発明を適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0095】
複数の業務システムが連携して動作するシステムで、各業務システムが統一した外字コード体系で構築されていないシステムにおいて、本発明を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の外字管理システムの構成を示した図である。
【図2】本発明の外字テーブル23−1の登録内容の具体例を示した図である。
【図3】本発明の外字テーブル23−2の登録内容の具体例を示した図である。
【図4】本発明の基本外字テーブル31の登録内容の具体例を示した図である。
【図5】本発明のパターンテーブル32の登録内容の具体例を示した図である。
【図6】本発明の関連付テーブル33の登録内容の具体例を示した図である。
【図7】本発明の業務サーバ20間で外字を含んだ文字列を移動した場合の動作を示したフローチャートである。
【図8】本発明の外字管理サーバ30が業務サーバ20から外字変換要求を受けて処理する動作を示したフローチャートである。
【図9】業務サーバ20が変換結果を受信した際の動作を示したフローチャートである。
【図10】本発明のパターンコードの代わりに業務コードを用いて構成した関連付テーブルの具体例を示した図である。
【符号の説明】
【0097】
10 ユーザ端末
20 業務サーバ
21 業務処理部
22 外字処理部
23 外字テーブル
30 外字管理サーバ
31 基本外字テーブル
32 パターンテーブル
33 関連付テーブル
34 外字管理部
40 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを有し、
業務サーバから変換前のパターンコードAと変換後のパターンコードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする外字管理システム。
【請求項2】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルと、
業務システムを識別する業務コードとパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルを有し、
業務サーバから変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンテーブルを参照して業務コードAと業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードAとパターンコードBを取り出し、
パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする外字管理システム。
【請求項3】
前記外字管理サーバは、前記基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルを有し、
前記共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照したが個別外字コードが登録されていなかった際、基本外字テーブルから字形情報を取り出して該当する共通外字コードと合わせて登録情報を作成して業務サーバに返送し、
前記業務サーバは個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
登録情報を受け取ると、個別外字コードを採番し受け取った字形情報と関連付けて外字テーブルに登録し、採番した個別外字コードと前記パターンコードBと受け取った共通外字コードを合わせて登録要求を外字管理サーバに送り、
前記外字管理サーバは、登録要求を受けると登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録することを特徴とする請求項1又は2の外字管理システム。
【請求項4】
前記各業務システムで使用する外字コード体系を識別する前記パターンコードを前記業務システムを識別する業務コードで置き換えたことを特徴とする請求項1又は3の外字管理システム。
【請求項5】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバは業務システムで使用する外字コード体系に属する外字の字形情報とその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、
各業務システムを識別するための業務コードとその業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルと、
外字コード体系を識別するパターンコードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは他の業務サーバAから個別外字を含んだ文字列を受け取ると、業務サーバAを識別する業務コードAと自身の業務コードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、外字変換要求を受けるとパターンテーブルを参照して要求された業務コードA及び業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードA及びパターンコードBを取り出し、
文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする外字管理システム。
【請求項6】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバは業務システムで使用する外字コード体系に属する外字の字形情報とその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、
外字コード体系を識別するパターンコードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは他の業務サーバAから個別外字を含んだ文字列を受け取ると、業務サーバAのパターンコードAと自身のパターンコードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする外字管理システム。
【請求項7】
前記外字管理サーバが前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照した際に前記業務サーバBの個別外字コードが登録されていなかった場合、
前記外字管理サーバは、未登録の個別外字コードに関しては置換せずに前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードで前記基本外字テーブルを参照して字形情報を取り出し、前記外字変換要求された文字列の個別外字コードと前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと合わせて登録情報を作成し、
文字列全ての処理が終了した際に変換結果の文字列とともに登録情報を返送し、
前記業務サーバBは、登録情報を受け取った際、個別外字コードを採番し、採番した個別外字コードとパターンコードBと登録情報の共通外字コードを付加した登録要求を外字管理サーバに送り、採番した個別外字コードと登録情報に含まれる字形情報とを関連付けて前記外字テーブルに登録し、採番した個別外字コードで置換されなかった個別外字コードを置換して文字列を変換し、
前記外字管理サーバは、登録要求された採番後の個別外字コードとパターンコードBと基本外字コードを関連付けて前記関連付テーブルに登録することを特徴とする請求項5又は6の外字管理システム。
【請求項8】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバは業務システムで使用する外字コード体系に属する外字の字形情報とその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、
業務システムを識別する業務コードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは他の業務サーバAから個別外字を含んだ文字列を受け取ると、業務サーバAを識別する業務コードAと自身の業務コードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、文字列に含まれる外字の個別外字コードと業務コードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードと業務コードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする外字管理システム。
【請求項9】
前記外字管理サーバが前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと前記業務コードBとで前記関連付テーブルを参照した際に前記業務サーバBの個別外字コードが登録されていなかった場合、
前記外字管理サーバは、未登録の個別外字コードに関しては置換せずに前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードで前記基本外字テーブルを参照して字形情報を取り出し、前記外字変換要求された文字列の個別外字コードと前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと合わせて登録情報を作成し、
文字列全ての処理が終了した際に変換結果の文字列とともに登録情報を返送し、
前記業務サーバBは、登録情報を受け取った際、個別外字コードを採番し、採番した個別外字コードと自身の業務コードBと登録情報の共通外字コードを付加した登録要求を外字管理サーバに送り、採番した個別外字コードと登録情報に含まれる字形情報とを関連付けて前記外字テーブルに登録し、採番した個別外字コードで置換されなかった個別外字コードを置換して文字列を変換し、
前記外字管理サーバは、登録要求された採番後の個別外字コードと業務コードBと基本外字コードを関連付けて前記関連付テーブルに登録することを特徴とする請求項8の外字管理システム。
【請求項10】
業務システムAに設けられた業務サーバAと業務システムBに設けられた業務サーバBと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバAは業務システムAで使用する外字コード体系Aに属する個別外字を識別する個別外字コードとその字形情報とを関連付けて保持する外字テーブルAを有し、
業務サーバBは業務システムBで使用し外字コード体系Aとは異なる外字コード体系Bに属する個別外字を識別する個別外字コードとその字形情報とを関連付けて保持する外字テーブルBを有し、
外字管理サーバは、外字コード体系Aと外字コード体系Bを包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、
各業務システムを識別するための業務コードとその業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルと、
パターンコードと基本外字コードと個別外字コードA又はBとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは業務サーバAから外字コード体系Aに属する個別外字を含んだ文字列を受け取ると、送信元の業務コードAと自身の業務コードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、パターンテーブルを参照して要求された業務コードA及び業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードA及びパターンコードBを取り出すステップCと、文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出すステップDと、取り出した共通外字コードと取り出したパターンコードBとで関連付テーブルを参照して外字コード体系Bに属する個別外字コードを取り出すステップEと、要求された文字列に含まれる外字コード体系Aに属する個別外字コードを外字コード体系Bに属する個別外字コードに置換した文字列に変換し返送するステップFを有することを特徴とする外字管理システム。
【請求項11】
業務システムAに設けられた業務サーバAと業務システムBに設けられた業務サーバBと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理システムであって、
業務サーバAは業務システムAで使用する外字コード体系Aに属する外字の字形情報と外字コード体系Aでその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルAを有し、
業務サーバBは業務システムBで使用し外字コード体系Aとは異なる外字コード体系Bに属する外字の字形情報と外字コード体系Bでその外字を識別する個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルBを有し、
外字管理サーバは、外字コード体系Aと外字コード体系Bを包括する基本外字コード体系に属する外字の字形情報と基本外字コード体系でその外字を識別する基本外字コードを関連付けて保持する基本外字テーブルと、
各業務システムを識別するための業務コードとその業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルと、
パターンコードと基本外字コードと個別外字コードA又はBとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
業務サーバBは業務サーバAから外字コード体系Aに属する個別外字を含んだ文字列を受け取ると、送信元の業務コードAと自身の業務コードBと文字列を含んだ外字変換要求を外字管理サーバに送り、
外字管理サーバは、パターンテーブルを参照して要求された業務コードA及び業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードA及びパターンコードBを取り出すステップCと、文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出すステップDと、取り出した共通外字コードと取り出したパターンコードBとで関連付テーブルを参照するステップGと、参照した結果該当する外字コード体系Bに属する個別外字コードが登録されていれば要求された文字列に含まれる外字コード体系Aに属する個別外字コードを外字コード体系Bに属する個別外字コードに置換するステップHと、参照した結果該当する外字コード体系Bに属する個別外字コードが登録されていなければ個別文字コードの置換をせずに取り出した共通外字コードで基本外字テーブルを参照し字形情報を取り出し要求された文字列の個別外字コードと合わせて登録要求作成するステップJと、全ての文字列の文字の処理が終了すると置換された文字列と作成された登録情報を返送するステップKを実行し、
業務サーバBは返送に登録要求が含まれていた場合、外字コード体系Bの個別外字コードを採番して自身のパターンコードBと返送された基本外字コードとともに登録要求を外字管理サーバに送るステップLと、採番された個別外字コードと返送された字形情報とを関連付けて外字テーブルBに登録するステップMと、採番した個別外字コードで置換されなかった個別外字コードを置換するステップNを実行し、
外字管理サーバは、登録要求を受けると業務サーバBで採番された個別外字コードとパターンコードBと基本外字コードを関連付けて関連付テーブルに登録することを特徴とする外字管理システム。
【請求項12】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理方法であって、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを有し、
業務サーバから変換前のパターンコードAと変換後のパターンコードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする外字管理方法。
【請求項13】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと外字を管理する外字管理サーバとが互いに通信可能に接続された外字管理方法であって、
外字管理サーバは、各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルと、
業務システムを識別する業務コードとパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルを有し、
業務サーバから変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンテーブルを参照して業務コードAと業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードAとパターンコードBを取り出し、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする外字管理方法。
【請求項14】
前記外字管理サーバは、前記基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルを有し、
前記共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照したが個別外字コードが登録されていなかった際、基本外字テーブルから字形情報を取り出して該当する共通外字コードと合わせて登録情報を作成して業務サーバに返送し、
前記業務サーバは個別外字コードを関連付けて保持する外字テーブルを有し、
登録情報を受け取ると、個別外字コードを採番し受け取った字形情報と関連付けて外字テーブルに登録し、採番した個別外字コードと前記パターンコードBと受け取った共通外字コードを合わせて登録要求を外字管理サーバに送り、
前記外字管理サーバは、登録要求を受けると登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録することを特徴とする請求項12又は13の外字管理方法。
【請求項15】
前記各業務システムで使用する外字コード体系を識別する前記パターンコードを前記業務システムを識別する業務コードで置き換えたことを特徴とする請求項12又は14の外字管理方法。
【請求項16】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを有し、
業務サーバから変換前のパターンコードAと変換後のパターンコードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする外字管理サーバ。
【請求項17】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードと、全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと、外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルと、業務システムを識別する業務コードとパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルを有し、
業務サーバから変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、パターンテーブルを参照して業務コードAと業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードAとパターンコードBを取り出し、
パターンコードAと文字列中の個別外字コードで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出し、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換することを特徴とする外字管理サーバ。
【請求項18】
前記基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルを有し、
前記共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照したが個別外字コードが登録されていなかった際、基本外字テーブルから字形情報を取り出して前記共通外字コードと合わせて登録情報を作成して業務サーバに返送し、
前記業務サーバが採番した個別外字コードと前記パターンコードBと前記共通外字コードを合わせて作成した登録要求を受けると、登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録することを特徴とする請求項16又は17の外字管理サーバ。
【請求項19】
前記各業務システムで使用する外字コード体系を識別する前記パターンコードを前記業務システムを識別する業務コードで置き換えたことを特徴とする請求項16又は18の外字管理サーバ。
【請求項20】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、各業務システムを識別するための業務コードとその業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルと、外字コード体系を識別するパターンコードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと個別外字を含んだ文字列を含む外字変換要求を受けると、
パターンテーブルを参照して要求された業務コードA及び業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードA及びパターンコードBを取り出し、
文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする外字管理サーバ。
【請求項21】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、外字コード体系を識別するパターンコードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
変換前のパターンコードAと変換後のパターンコードBと個別外字を含んだ文字列を含む外字変換要求を受けると、
文字列に含まれる外字の個別外字コードとパターンコードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする外字管理サーバ。
【請求項22】
前記外字管理サーバが前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照した際に前記業務サーバBの個別外字コードが登録されていなかった場合、
未登録の個別外字コードに関しては置換せずに前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードで前記基本外字テーブルを参照して字形情報を取り出し、前記外字変換要求された文字列の個別外字コードと前記関連付テーブルから取り出した共通外字コードと合わせて登録情報を作成し、文字列全ての処理が終了した際に変換結果の文字列とともに登録情報を返送し、
前記業務サーバが採番した個別外字コードと前記パターンコードBと前記共通外字コードを合わせて作成した登録要求を受けると、登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録することを特徴とする請求項20又は21の外字管理サーバ。
【請求項23】
業務システム毎に設けられた複数の業務サーバと互いに通信可能に接続され外字を管理する外字管理サーバであって、
各業務システムで使用する全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルと、業務システムを識別する業務コードと基本外字コードと個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルとを有し、
変換前の業務コードAと変換後の業務コードBと個別外字を含んだ文字列を含む外字変換要求を受けると、
文字列に含まれる外字の個別外字コードと業務コードAとで関連付テーブルを参照して共通外字コードを取り出し、
取り出した共通外字コードと業務コードBとで関連付テーブルを参照して業務サーバBの個別外字コードを取り出し、
要求された文字列の個別外字コードを業務サーバBの個別外字コードに置換した文字列に変換し返送することを特徴とする外字管理サーバ。
【請求項24】
送信元の業務システムAで使用する外字コード体系を識別するパターンコードAと使用先の業務システムAで使用する外字コード体系を識別するパターンコードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、
パターンコードと全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで参照して共通外字コードを取り出すステップと、取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出すステップと、取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換するステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項25】
送信元の業務システムAを識別する業務コードAと使用先の業務システムAを識別する業務コードBと外字を含んだ文字列を合わせた外字変換要求を受けると、
業務コードと各業務システムで使用する外字コード体系を識別するパターンコードとを関連付けて保持するパターンテーブルから業務コードAと業務コードBにそれぞれ対応するパターンコードAとパターンコードBを取り出すステップと、
パターンコードと全ての外字コード体系の外字を包括するように定義された基本外字を識別する基本外字コードと外字コード体系内の外字を識別する個別外字コードとを関連付けて保持する関連付テーブルを、パターンコードAと文字列中の個別外字コードで参照して共通外字コードを取り出すステップと、
取り出した共通外字コードとパターンコードBとで関連付テーブルを参照して個別外字コードを取り出すステップと、
取り出した個別文字コードで文字列中の個別外字コードを置換して文字列を変換するステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項26】
前記共通外字コードと前記パターンコードBとで前記関連付テーブルを参照したが個別外字コードが登録されていなかった際、
前記基本外字コードとその字形情報を関連付けて保持する基本外字テーブルから字形情報を取り出して前記共通外字コードと合わせて登録情報を作成して業務サーバに返送するステップと、
前記業務サーバが採番した個別外字コードと前記パターンコードBと前記共通外字コードを合わせて作成した登録要求を受けると、登録要求の内容を前記関連付テーブルに登録するステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項24又は25のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−94653(P2007−94653A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−281794(P2005−281794)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】