説明

外用貼付剤の貼付方法と、その製品構造

【課題】これまでの外用貼付剤は、肩や背中など手の回しにくい所に貼ろうとする時、次のような問題があり、自分一人で貼ることが極めて難しかった。
▲1▼基材が柔らかでふにゃふにゃしているため、薬剤面同士でくっついてしまう。
▲2▼目視できない患部への的確でスムーズなアプローチがむずかしい。
▲3▼洋服を着ている状態では、薬剤面が洋服の方にくっついてしまう。
本発明は、以上の問題点を解決し、目的の箇所へ自分一人で簡単に外用貼付剤が貼付できる方法と、その製品構造を提供することにある。
【解決手段】外用貼付剤(2)の表面(薬剤が塗布されていない面)に、剥離が可能で、切り抜き(1a)(1b)(1c)(1d)を入れた合成樹脂シート(1)を貼ることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、外用貼付剤の貼付方法と、その製品構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
これまで、肩や背中など、手の回しにくい所に外用貼付剤を貼ろうとする時、基材が柔らかでふにゃふにゃしている外用貼付剤は薬剤面同士でくっついてしまうなど、自分一人で貼ることが難しかった。そのため、湾曲させた棒の先端に外用貼付剤を仮止めし、その棒を以て目的の箇所に貼ろうとする貼付具なるものの発想があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これまでの外用貼付剤は、肩や背中など手の回しにくい所に貼ろうとする時、次のような問題があり、自分一人で貼ることが極めて難しかった。
▲1▼基材が柔らかでふにゃふにゃしているため、薬剤面同士でくっついてしまう。
▲2▼目視できない患部への的確でスムーズなアプローチがむずかしい。
▲3▼洋服を着ている状態では、薬剤面が洋服の方にくっついてしまう。
本発明は、以上の問題点を解決し、目的の箇所へ自分一人で簡単に外用貼付剤が貼付できる方法と、その製品構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
外用貼付剤(2)の表面(薬剤が塗布されていない面)に、剥離が可能で、切り抜き(1a)(1b)(1c)(1d)を入れた合成樹脂シート(1)を貼ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、軟弱な外用貼付剤も、よれたり、薬剤面同士がくっついてしまうことなく、患部へ的確にアプローチでき、例え、洋服を着ていても、自分一人でスムーズに目的の箇所への貼付が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
外用貼付剤(2)の表面(薬剤が塗布されていない面)に、剥離が可能で、切り抜き(1a)(1b)(1c)(1d)を入れた合成樹脂シート(1)を貼る。本発明は以上のような構造で、これを使用するときは、まず薬剤面の剥離紙、または剥離フィルム(5)をはがし、合成樹脂シート(1)が貼られた外用貼付剤(2)の両側を挟みもち、目的の患部へ貼付する。最後に切り抜き(1a)(1b)(1c)(1d)のどれかに指をかけて、その合成樹脂シート(1)をはがせばいい。
【産業上の利用可能性】
【0007】
本発明は、パップ剤などの一般的な外用貼付剤はもちろんのこと、小判の貼付剤にも有効である。貼り付けた合成樹脂シートが基材を支えるため、肩・背中などのように、通常、自分一人では貼りにくい患部にも容易に貼付できる。例え洋服を着ていても、または、箇所の特定に迷うような場合でも、ゆとりをもったアプローチが可能だ。貼付後、起伏がなだらかな背中などは、合成樹脂シートをはがさなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】外用貼付剤に、剥離可能な合成樹脂シートを貼った本発明の平面図である。
【図2】図1の分解側面図である。
【図3】本発明の使用状態を示した図である。
【符号の説明】
【0009】
1 合成樹脂シート
1a 切り抜き
1b 切り抜き
1c 切り抜き
1d 切り抜き
2 外用貼付剤
3 外用貼付剤基材
4 薬剤
5 剥離フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外用貼付剤の表面(薬剤が塗布されていない面)に、剥離可能な合成樹脂シートを貼ることを特徴とする製品構造と、初めに薬剤面の剥離紙、または剥離フィルムをはがし、合成樹脂シートが貼られた外用貼付剤の両側を挟みもって目的の患部へ貼付した後、合成樹脂シートをはがすことを特徴とする貼付方法。
【請求項2】
外用貼付剤の表面(薬剤が塗布されていない面)に、合成樹脂シートを貼ることを特徴とする製品構造と、薬剤面の剥離紙、または剥離フィルムをはがし、合成樹脂シートが貼られた外用貼付剤の両側を挟みもって目的の患部へ貼付することを特徴とする貼付方法。
【請求項3】
外用貼付剤の表面(薬剤が塗布されていない面)に、剥離可能な合成樹脂シートを貼り、その表面に粘着面を設け、剥離紙で覆うことを特徴とする製品構造と、初めに、最表面の剥離紙をはがし自分の手指に貼り、続いて薬剤が塗布された裏面の剥離紙、または剥離フィルムをはがし目的の患部へ貼付した後、合成樹脂シートをはがすことを特徴とする外用貼付剤の貼付方法。
【請求項4】
外用貼付剤の表面(薬剤が塗布されていない面)に、合成樹脂シートを貼り、その表面に粘着面を設け、剥離紙で覆うことを特徴とする製品構造と、初めに、最表面の剥離紙をはがし自分の手指に貼り、続いて薬剤が塗布された裏面の剥離紙、または剥離フィルムをはがし目的の患部へ貼付することを特徴とする外用貼付剤の貼付方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−74821(P2008−74821A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−283071(P2006−283071)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(593174102)
【Fターム(参考)】