説明

外管付きランプ及びその外管固定方法

【課題】
外管に別途不透明な膜を形成することなく、支柱部分に盛り付けられた接着剤乃至充填材を外部から見えないようにして、見栄えを良くし、商品価値を向上させる。
【解決手段】
支柱(9)の周側面に、ギャップ(12)に充填される接着剤乃至充填材(S)を盛り付け、外管内周面(5a)には、支柱(9)側に盛り付けられた接着剤乃至充填材(S)の取付ベース(6)からその盛付頂点(22)に至るまでの盛付高さ(Hs)より大きな付着幅(Ws)で、取付ベース(6)側から外管内周面(5a)に設定した見切線(21)に至るまで予め接着剤乃至充填材(S)を塗り付けておき、外管(5)の開口部(7)が口金(4)の盤体(8)で塞がれるように外管(5)を取付ベース(6)に当接させて、接着剤乃至充填材(S)をギャップ(12)に充填した後に固化させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランプ本体を外的損傷から保護したり、ランプ本体の破裂・破壊による破片の飛散を防止したり、人体に有害な紫外放射を抑制・低減するため等の目的で、ランプ本体を収容する外管を取り付ける外管付きランプ及びその外管固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のランプとしては、発光管で成るランプ本体、あるいは発光管とこれを収容する気密管とで成るランプ本体が、ランプの外殻を形成する外管内に収容されたメタルハライドランプ等の金属蒸気放電ランプや、発光フィラメントとこれを収容する気密管とで成るランプ本体がランプの外殻を形成する外管内に収容されたハロゲンランプなどがある。
これらの外管付きランプは、その口金に、ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管とを取り付ける取付ベースが形成され、該取付ベースに対して外管が耐熱性接着剤で固着されるものが一般的である。
【0003】
そして、取付ベースは、前記外管の開口部を塞ぐ盤体と、ランプ本体を支持固定する支柱が形成されてなり、その支柱は、その周側面と、該周側面と対峙する前記外管の内周面との間に耐熱性接着剤を充填するギャップを形成する太さに形成されている。
このため、ランプ本体を支持させた支柱に外管を取付固定する場合は、支柱の周側面に前記ギャップに充填される接着剤を十分に盛り付けた後、外管で接着剤の周面を削ぎ落とすようにして、外管の開口部が取付ベースの盤体で塞がれるように装着することにより接着剤をギャップに充填させている。
【0004】
しかしながら、外管は透明であり、ギャップに充填された接着剤が外部から見えてしまうため、見栄えが悪く、商品価値を低下させていた。
特に、支柱に周側面に接着剤を盛り付ける場合、支柱側をランプ本体の長手方向に延びる中心軸を水平にしてこの回りに回転させながら、ノズル先端から搾り出した接着剤を支柱の周側面に巻き付けるようにして盛り付けている。
したがって、支柱側に盛り付けられた接着剤は、蛇がとぐろを巻いたような形状をしており、これをそのまま使用したり、こてで均したりしているが、いずれにしろ幾何学的なきれいな形状に盛り付けることはできない。
【0005】
このため、接着剤を隠すために、外管に不透明膜を形成した外管付きランプが提案されている。
この外管付きランプ50は、図5に示すように、ランプ本体51とこれを収容する外管52が口金53の取付ベース54に取り付けられている。
そして、取付ベース54に、外管52の開口部55を塞ぐ盤体56と、ランプ本体51を支持固定する支柱57が形成されている。
支柱57が、その周側面57aと、これに対峙する外管52の内周面52aとの間に接着剤乃至充填材Sを充填するギャップ58を形成する太さに形成され、支柱57にランプ本体51を支持させた状態で接着剤乃至充填材Sがギャップ58に充填されて、外管52が取付固定されている。
外管52には、その長手方向に対して直交する方向から見てギャップ58に充填された接着剤乃至充填材Sと対応する位置に、その接着剤乃至充填材Sが見えないように隠す不透明膜59が形成されている。
【特許文献1】実用新案登録第3124181号公報
【0006】
この場合、不透明膜59は、図5(a)に示すように外管52の内周面52aに形成する場合と、図5(b)に示すように外管52の内周面に形成する場合が考えられるが、外管52の根元部分はランプの点灯により高温に晒され、消灯により室温まで低下するため、その温度変化が激しい。
したがって、不透明膜59は、耐熱性材料を用いて温度変化に晒されても外管表面から剥れない程度の接着強度(高投錨性)で形成しなければならず、例えば、アルミナ−シリカ系の耐熱塗料に外管を浸漬してその内周面又は外周面に塗布し、これを高温で焼き付けている。
すなわち、耐熱塗料を塗布する工程だけでなく、さらに、焼付工程が必要となる。
そして、ランプや外管の製造ライン中に製膜用の焼成炉を新たに設置する場合は、設備費が嵩むだけでなく、既存の設備を移動させたりして設置スペースを確保しなければならないという面倒がある。既存の焼成炉を利用できる場合であっても、ラインの搬送路を見直すなどの作業が必要になる。
また、いずれの場合も、焼付工程が増設されることから省エネの社会的要請に反し、製造コストが嵩み、生産効率が低下するという問題があった。
【0007】
さらに、外管内周面52aに不透明膜59を形成した場合に剥離すると、ギャップに充填された接着剤乃至充填材Sの外管に対する投錨性が消失するため、外管52が脱落するおそれさえある。
また、外管外周面52bに不透明膜59を形成した場合に、そのような温度変化等の使用条件に耐えきれずに剥離すると、外管52内に盛り付けた接着剤乃至充填材Sが露呈するだけでなく、剥離痕が見苦しく、剥離した塗膜が周囲に飛散するという問題も生ずる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明は、外管に別途不透明な膜を形成することなく、支柱部分に盛り付けられた接着剤乃至充填材を外部から見えないようにして、見栄えを良くし、商品価値を向上させることを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管が口金の取付ベースに取り付けられ、該取付ベースに、前記外管の開口部を塞ぐ盤体と、ランプ本体を支持固定する支柱が形成されてなり、前記支柱が、その周側面と、該周側面と対峙する前記外管の内周面との間に接着剤乃至充填材を充填するギャップを形成する太さに形成され、当該支柱にランプ本体を支持させた状態で前記外管を取付固定する外管付きランプの外管固定方法において、前記支柱の周側面に、前記ギャップに充填される接着剤乃至充填材を盛り付け、前記外管内周面には、前記支柱側に盛り付けられた接着剤乃至充填材の取付ベースからその盛付頂点に至るまでの盛付高さより大きな付着幅で、取付ベース側から外管内周面に設定した見切線に至るまで予め接着剤乃至充填材を塗り付けておき、当該外管の開口部が前記盤体で塞がれるように外管を取付ベースに当接させ、前記接着剤乃至充填材をギャップに充填した後に固化させることを特徴としている。
この場合に、請求項2では、前記支柱の周側面と前記外管の内周面に、夫々前記ギャップに面する凹部又は凸部を形成しておき、前記ギャップに充填した前記接着剤乃至充填剤によって、前記外管と前記支柱とを接合するジョイントをインモールド成形する。
請求項3の発明は、ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管が口金の取付ベースに取り付けられ、該取付ベースに、前記外管の開口部を塞ぐ盤体と、ランプ本体を支持固定する支柱が形成されてなり、前記支柱が、その周側面と、該周側面と対峙する前記外管の内周面との間に接着剤乃至充填材を充填するギャップを形成する太さに形成され、当該支柱にランプ本体を支持させた状態で接着剤乃至充填材が前記ギャップに充填されて、外管が取付固定された外管付きランプにおいて、外管内周面に付着した接着剤乃至充填材の取付ベースから先端側見切線に至るまでの付着幅が、前記支柱側に盛り付けられた接着剤乃至充填材の取付ベースからその盛付頂点に至るまでの盛付高さより大きく選定されたことを特徴としている。
この場合に、請求項4では、前記支柱の周側面と前記外管の内周面に、夫々前記ギャップに面する凹部又は凸部が形成され、前記ギャップに充填した前記接着剤乃至充填剤によって、前記外管と前記支柱とを接合するジョイントがインモールド成形されている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、支柱の周側面に、前記ギャップに充填される接着剤乃至充填材を盛り付け、外管内周面には、支柱側に盛り付けられた接着剤乃至充填材の取付ベースからその盛付頂点に至るまでの盛付高さより大きな付着幅で、取付ベース側から外管内周面に設定した見切線に至るまで予め接着剤乃至充填材を塗り付けておく。
そして、外管の開口部が前記盤体で塞がれるように外管を取付ベースに当接させ、前記接着剤乃至充填材をギャップに充填した後に固化させる。
これにより、請求項3に記載されたように、外管内周面に付着した接着剤乃至充填材の取付ベースから先端側見切線に至るまでの付着幅が、前記支柱側に盛り付けられた接着剤乃至充填材の取付ベースからその盛付頂点に至るまでの盛付高さより大きく選定された外管付ランプが製造される。
【0011】
この外管付ランプによれば、外管内周面の取り付けベース側から見切線までに付着している接着剤の付着幅が、支柱側に盛り付けられた接着剤の盛付高さより大きいので、外管外部からその長手方向に対して直交する方向から見ると、外管内周面に付着している接着剤は見えるが、そのさらに内側の支柱側に盛り付けられた接着剤は隠されることになる。
このとき、外管に耐熱性の不透明膜を別途形成する必要がないので、不透明膜形成工程に必要な過大な設備投資が不要であり、また、不透明膜剥離による不具合を生ずることもない。
【0012】
さらに、請求項2及び4に記載されているように、支柱の周側面と外管の内周面に、夫々前記ギャップに面する凹部又は凸部を形成しておき、前記ギャップに充填した前記接着剤乃至充填剤によって、前記外管と前記支柱とを接合するジョイントをインモールド成形すれば、外管は、接着剤乃至充填剤の接着力によらず、該接着剤乃至充填剤で成形されたジョイントによって口金の取付ベースに取り付けられるので、接着剤乃至充填剤が経時劣化によって接着力を喪失しても、口金の取付ベースから脱落するおそれがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、外管に別途不透明な膜を形成することなく、支柱部分に盛り付けられた接着剤乃至充填材を外部から見えないようにして、見栄えを良くし、商品価値を向上させるという目的を達成するために、前記支柱の周側面に、前記ギャップに充填される接着剤乃至充填材を盛り付け、前記外管内周面には、前記支柱側に盛り付けられた接着剤乃至充填材の取付ベースからその盛付頂点に至るまでの盛付高さより大きな付着幅で、取付ベース側から外管内周面に設定した見切線に至るまで予め接着剤乃至充填材を塗り付けておき、当該外管の開口部が前記盤体で塞がれるように外管を取付ベースに当接させ、前記接着剤乃至充填材をギャップに充填した後に固化させた。
【0014】
図1は本発明に係る外管付ランプを示す一部切欠斜視説明図、図2は本発明に係る外管固定方法を示す説明図、図3は外管内への接着剤塗布方法を示す説明図、図4は外管装着工程を示す説明図である。
【実施例1】
【0015】
本例の外管付きランプLは、ランプ本体1がセラミック製の発光管2とこれを収容する石英ガラス製の気密管3とで成るメタルハライドランプであって、その口金4に、ランプ本体1と該ランプ本体を収容する硬質ガラス製又は石英ガラス製の外管5とを取り付ける取付ベース6が形成されている。
なお、本例では、外管5が、外径22.0mm、肉厚1.5mmの先丸直管の中間部に半径13.0mmの球面が形成されるように最大外径26.0mmに膨らませた形状をしており、ランプ本体1の気密管3は外径15.0mm、肉厚1.2mmの直管状に形成されている。
【0016】
口金4の取付ベース6は、外管5の開口部7を塞ぐ盤体8に、ランプ本体1を支持固定する支柱9が形成され、その全体がセラミック等の磁器体で形成された構成となっている。また、支柱9は、その先端から軸方向に沿って、ランプ本体1を構成する気密管3のピンチシール部10を差し込んで耐熱性の接着剤で固定するためのスリット11が形成されている。
【0017】
そして、支柱9の周側面と、該周側面と対峙する外管5の内周面との間に、耐熱性の接着剤乃至充填剤を充填するためのギャップ12が形成されると共に、互いに対峙する支柱9の周側面と外管5の内周面に、夫々ギャップ12に面する凹部13と凸部14が形成され、そのギャップ12に充填した耐熱性の接着剤乃至充填剤Sによって、外管5と支柱9とを接合するジョイントJがインモールド成形されている。
なお、支柱9の凹部13は、支柱9の周方向に延びる凹溝で形成され、外管5の凸部14は、外管5の開口端を口金4の取付ベース6に形成された盤体8の周壁部8aの内側に嵌め付けるためにその外管5の開口端を縮径させて口細形状にする加工によって形成されたもので、外管5の内側に突出する環状の凸部を成している。本例の場合、開口端の外径が18.0mmに縮径されて、凸部14が形成されている。
【0018】
耐熱性の接着剤乃至充填剤Sは、例えば、100〜300℃程度の低温で硬化させることができ、1000〜2000℃の高温に耐えることができるスミセラム(朝日化学工業株式会社の商品名)等の低温硬化型のペースト状無機接着剤乃至充填剤で成る。
そして、この接着剤乃至充填剤Sは、外管内周面5aに対して取付ベース6から先端側見切線21に至る付着幅Wsで付着され、支柱9側で取付ベース6からその盛付頂点22に至るまでの盛付高さHsに盛り付けられ、外管内周面5a側の付着幅Wsが支柱9側の盛り付け高さHsより大きく選定されたジョイントJが形成されている。
【0019】
これにより、外管5の長手方向に対して直交する方向から見たときに、盛付高さHsで支柱9側に盛り付けられている接着剤乃至充填材Sの様子は、外管内周面5aに付着幅Wsで付着している接着剤乃至充填材Sにより隠されて見ることができず、したがって、外管付ランプの見栄えが良く商品価値が向上する。
すなわち、外管5の外側からギャップ12に充填された接着剤乃至充填材Sが見えてしまうが、接着剤乃至充填材Sのうち、支柱9側に盛り付けられた見栄えの悪い部分を、外管内周面5aに付着している部分で隠すことができる。
したがって、外管5の内周面又は外周面に別途不透明膜を形成する必要がなく、ランプLや外管5の製造ラインに膜形成工程を組み込む必要もない。
【0020】
図2及び図3はこのような外管付ランプの外管固定方法を示す具体例である。
外管5を口金4の取付ベース6に固定する場合、まず、図2(a)に示すように、支柱9に形成されたスリット11にランプ本体1の気密管3のピンチシール部10を差し込んでおく。
次いで、図2(b)に示すように、支柱9の周側面に、ギャップ12に充填される接着剤乃至充填材Sを盛り付け、外管5には、その内周面5aに設定した見切線21まで接着剤乃至充填材Sを付着させておく。
このとき、支柱9に盛り付けられた接着剤乃至充填材Sは、取付ベース6からその盛付頂点22に至るまでの盛付高さがHsであり、外管内周面5aに塗り付けられた接着剤乃至充填材Sは、開口部7から見切線21に至るまでの付着幅がWsであり、付着幅Wsが盛付高さHsより大きくなるように見切線21の位置が設定されている。
したがって、この外管5を口金4の取付ベース6に取り付ければ、図2(c)に示すように、外管内周面5aに付着している接着剤乃至充填材Sにより、支柱9に盛り付けられた接着剤乃至充填材Sが隠されることになる。
【0021】
図3(a)〜(c)は、開口部7から見切線21に至るまで付着幅Wsで外管内周面5aに接着剤乃至充材Sを塗り付ける方法の一例を示す。
塗布装置31は、図3(a)に示すように、タンク32に貯留された液状接着剤乃至充填材Sの液面より高い位置に、外管5の開口部7を嵌め込む凹部33を備えた治具34が形成され、凹部33の周囲には外管5を気密に支持するパッキン35が嵌め付けられている。
タンク32と凹部33とはその底面側で流路36を介して連通されると共に、前記治具34には、外管5を凹部33に嵌め込んだ状態で外管5内の空気を出し入れする通気管37が設けられている。
【0022】
これによれば、図3(b)に示すように、治具34の凹部33に外管5の開口部7をはめ込み、通気管37を介して外管5の空気を抜くと、タンク32から流路36を通って外管5内に接着剤乃至充填材Sが流入する。
そして、その液面が予め設定した見切線21に達したところで、通気管37を大気に開放することにより、あるいは、外管5内に空気を送り込むことにより、外管5内に流入していた接着剤乃至充填材Sは、図3(c)に示すように、外管内周面5aに付着した部分を残してタンク2内に還流し、これにより、外管内周面5aには、開口部7から見切線21に至るまで所定の付着幅Wsで塗料が塗り付けられることになる。
なお、接着剤乃至充填財Sの粘性が高く、通気管37を介して外管5の空気を抜いただけでは外管5内に流入しない場合は、接着剤乃至充填財Sを加圧して外管5内に強制的に流入させるようにすればよい。
【0023】
図4は外管を装着する工程を示す説明図であって、内周面5aに接着剤乃至充填材Sを付着させた外管5を取付ベース6に固定する際は、図4(a)〜(b)に示すように外管5を徐々に下ろして行き、図4(c)に示すように支柱9に盛り付けられた接着剤乃至充填材Sの外周部を縮径された外管5の開口部7で削ぎ落としながら、図4(d)に示すように外管5の開口端を口金4の取付ベース6に形成された盤体8の周壁部8aの内側に嵌め付け、外管5の外周部にはみ出した接着剤乃至充填材Sをふき取る。
【0024】
これにより、支柱9の周側面と外管5の内周面5aとに塗り分けられていた接着剤乃至充填剤S、Sが相互に粘着し合って一体化し、図4(d)に示すように、支柱9の周側面と外管5の内周面との間に形成されるギャップ12に接着剤乃至充填剤Sが充填された状態となる。
この状態で、接着剤乃至充填剤Sを低温加熱して硬化させると、その接着剤乃至充填剤Sが外管5と支柱9とを接合するジョイントJとなり、該ジョイントJによって、外管5が口金4の取付ベース6に取り付けられると同時に、外管5が取付ベース6から脱落することが阻止される。
【0025】
ジョイントJは、外管内周面5aに対して取付ベース6から先端側見切線21に至る接着剤乃至充填剤Sの付着幅Wsが、支柱9側における取付ベース6からその盛付頂点22に至るまでの接着剤乃至充填剤Sの盛付高さHsより大きく選定されているので、外管5の長手方向に対して直交する方向からランプLを見たときに、盛付高さHsで支柱9側に盛り付けられている接着剤乃至充填材Sの様子は、外管内周面5aに付着幅Wsで付着している接着剤乃至充填材Sにより隠されて見ることができず、したがって、外管付ランプLの見栄えが良く商品価値を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、外管と支柱の間のギャップに接着剤乃至充填材を充填して外管を固定する外管付きランプの用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る外管付きランプの一例を示す一部切欠斜視説明図。
【図2】本発明に係る外管固定方法を示す説明図。
【図3】外管内への接着剤塗布方法を示す説明図。
【図4】外管装着工程を示す説明図。
【図5】従来の外管付きランプを示す説明図。
【符号の説明】
【0028】
L 外管付きランプ
1 ランプ本体
4 口金
5 外管
5a 外管内周面
6 取付ベース
7 開口部
9 支柱
12 ギャップ
13 凹部
14 凸部
21 見切線
22 盛付頂点
S 接着剤乃至充填材
Ws 付着幅
Hs 盛付高さ
J ジョイント







【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管が口金の取付ベースに取り付けられ、該取付ベースに、前記外管の開口部を塞ぐ盤体と、ランプ本体を支持固定する支柱が形成されてなり、前記支柱が、その周側面と、該周側面と対峙する前記外管の内周面との間に接着剤乃至充填材を充填するギャップを形成する太さに形成され、当該支柱にランプ本体を支持させた状態で前記外管を取付固定する外管付きランプの外管固定方法において、
前記支柱の周側面に、前記ギャップに充填される接着剤乃至充填材を盛り付け、
前記外管内周面には、支柱側に盛り付けられた接着剤乃至充填材の取付ベースからその盛付頂点に至るまでの盛付高さより大きな付着幅で、取付ベース側から外管内周面に設定した見切線に至るまで予め接着剤乃至充填材を塗り付けておき、
当該外管の開口部が前記盤体で塞がれるように外管を取付ベースに当接させて、前記接着剤乃至充填材をギャップに充填した後に固化させることを特徴とする外管付ランプの外管固定方法。
【請求項2】
前記支柱の周側面と前記外管の内周面に、夫々前記ギャップに面する凹部又は凸部を形成しておき、前記ギャップに充填した前記接着剤乃至充填剤によって、前記外管と前記支柱とを接合するジョイントをインモールド成形する請求項1記載の外管付ランプの外管固定方法。
【請求項3】
ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管が口金の取付ベースに取り付けられ、該取付ベースに、前記外管の開口部を塞ぐ盤体と、ランプ本体を支持固定する支柱が形成されてなり、前記支柱が、その周側面と、該周側面と対峙する前記外管の内周面との間に接着剤乃至充填材を充填するギャップを形成する太さに形成され、当該支柱にランプ本体を支持させた状態で接着剤乃至充填材が前記ギャップに充填されて、外管が取付固定された外管付きランプにおいて、
外管内周面に付着した接着剤乃至充填材の取付ベースから先端側見切線に至るまでの付着幅が、前記支柱側に盛り付けられた接着剤乃至充填材の取付ベースからその盛付頂点に至るまでの盛付高さより大きく選定されたことを特徴とする外管付ランプ。
【請求項4】
前記支柱の周側面と前記外管の内周面に、夫々前記ギャップに面する凹部又は凸部が形成され、前記ギャップに充填した前記接着剤乃至充填剤によって、前記外管と前記支柱とを接合するジョイントがインモールド成形される請求項3記載の外管付ランプ。




【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate