説明

多地点通話制御装置及びコールセンター装置及び多地点通話制御方法

【課題】オペレータ端末の能力が不均一なコールセンターにおいて、多地点通話用の会議サーバを設置することなく、多地点通話のサービスを実現することを目的とする。
【解決手段】ACDサーバ500は、各オペレータ端末400が映像・音声データをミキシングして多地点通話を行う能力を有するか否かを示す多地点通話能力データをデータベースに記憶する。ACDサーバ500は、オペレータ端末400から、別のオペレータ端末400を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信した場合、受信した参加要求データに従って、データベースに記憶された多地点通話能力データを参照し、参照した多地点通話能力データに応じて、多地点通話に参加させるオペレータ端末400を選択する。そして、顧客端末200と参加要求データの送信元のオペレータ端末400と選択したオペレータ端末400との多地点通話を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多地点通話制御装置及びコールセンター装置及び多地点通話制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、3つ以上の端末間でリアルタイムに映像及び音声による通信を行う多地点通話(「多地点会議」などともいう)を実現する方式がある(例えば、特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特表2002−504783号公報
【特許文献2】特開平3−245690号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
コールセンターにおいて、顧客と通話中のオペレータが別のオペレータを通話に参加させて3者間通話を行う場合、従来の方式では、全てのオペレータ端末が、顧客端末と同じコーデック(CODEC)、通信速度にてテレビ(TV)電話を行う能力と、映像データ及び音声データをミキシングする能力を有している必要があった。あるいは、各種コーデック、通信速度に対応可能で、映像データ及び音声データをミキシングして各端末に配信可能な会議サーバを使用する必要があった。そのため、3者間通話を行うことが稀なコールセンターにおいて、3者間通話のサービスを実現するには、過剰な設備投資を行わなくてはならないという課題があった。
【0004】
本発明は、例えば、オペレータ端末の能力が不均一なコールセンターにおいて、多地点通話用の会議サーバを設置することなく、多地点通話のサービスを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一の態様に係る多地点通話制御装置は、
複数のオペレータが各々利用する複数のオペレータ端末とコールセンター利用者が利用する通話端末との通話を設定するコールセンター装置に、2つ以上のオペレータ端末と前記通話端末との多地点通話を設定させる多地点通話制御装置であって、
各オペレータ端末が自己と別の1つ以上のオペレータ端末と前記通話端末との各々を送信元及び/又は送信先として映像データ及び音声データの少なくともいずれかを含むメディアデータを送受信して多地点通話を行う際に、各オペレータ端末が複数の送信元から送信されるメディアデータを合成して複数の送信先に配信する多地点通話能力を有するか否かを示す多地点通話能力データが記憶された多地点通話能力データベースと、
第1のオペレータ端末から、別のオペレータ端末を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信する参加要求受信部と、
前記参加要求受信部により受信された参加要求データに従って、前記多地点通話能力データベースに記憶された多地点通話能力データを参照し、参照した多地点通話能力データに応じて、前記通話端末と前記第1のオペレータ端末との多地点通話に参加させる第2のオペレータ端末を、CPU(Central・Processing・Unit)により選択するオペレータ選択部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一の態様によれば、多地点通話制御装置が、各オペレータ端末が多地点通話能力を有するか否かを示す多地点通話能力データに応じて、コールセンター利用者の通話端末と第1のオペレータ端末との多地点通話に参加させる第2のオペレータ端末を選択し、コールセンター装置に第1のオペレータ端末と第2のオペレータ端末と通話端末との多地点通話を設定させることにより、例えば、オペレータ端末の能力が不均一なコールセンターにおいて、多地点通話用の会議サーバを設置することなく、多地点通話のサービスを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0008】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る通信システム100の構成を示すブロック図である。
【0009】
図1において、通信システム100は、コールセンター利用者である顧客が利用する顧客端末200(通話端末の一例)を少なくとも1つ備える。また、通信システム100は、コールセンター300内に、複数のオペレータが各々利用する複数のオペレータ端末400、それぞれのオペレータ端末400に呼を分配するACD(Automatic・Call・Distribution)機能を搭載したACDサーバ500(コールセンター装置の一例)、コールセンター300の管理者が利用する管理者端末600を備える。
【0010】
顧客端末200とコールセンター300とは、IP(インターネットプロトコル)ネットワークなどのネットワーク150を介して接続されている。また、コールセンター300内で、オペレータ端末400、ACDサーバ500、管理者端末600は、LAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク350を介して接続されている。少なくともオペレータ端末400とACDサーバ500とは、ネットワーク150,350を介して顧客端末200と通信できるものとする。
【0011】
顧客端末200は、コールセンター300のサービスを提供する企業(サービス事業者)が公共エリアに設置したものであってもよいし、顧客が所有するPC(パーソナルコンピュータ)にソフトウェアを配布し、インストールしたものであってもよい。顧客端末200は、例えばIP電話機能を搭載しており、顧客は、この機能を利用してコールセンター300のオペレータとテレビ電話(「テレビ会議」などともいう)を行うことで、各種相談業務、手続き業務のサービスを受けることができる。
【0012】
それぞれのオペレータ端末400は、例えばIP電話機能を搭載したPCであり、オペレータは、この機能を利用して顧客とテレビ電話を行うことで、各種相談業務、手続き業務のサービスを提供できる。それぞれのオペレータ端末400は、少なくとも1つのコーデック(CODEC)及び所定の通信速度にてテレビ電話を行う能力(以下、「テレビ電話能力」という)を有するものとする。また、オペレータ端末400によって、映像データ及び音声データをミキシング(合成)して別のオペレータ端末400や顧客端末200に配信する能力(以下、「多地点通話能力」という)を有するものと多地点通話能力を有さないものがあるものとする。
【0013】
ACDサーバ500は、複数のオペレータ端末400から選択した1つのオペレータ端末400と顧客端末200との呼を接続して、そのオペレータ端末400と顧客端末200との通話を設定する。また、ACDサーバ500は、さらに選択した別の1つ以上のオペレータ端末400と最初に選択したオペレータ端末400との呼を接続して、2つ以上のオペレータ端末400と顧客端末200との多地点通話を設定することもできる。このとき、最初に顧客端末200との通話を設定したオペレータ端末400が多地点通話能力を有している必要がある。ACDサーバ500は、後から選択した1つ以上のオペレータ端末400のいずれかが多地点通話能力を有している場合には、そのオペレータ端末400と顧客端末200との呼、及び、そのオペレータ端末400とそれ以外の各オペレータ端末400との呼を接続して、多地点通話を設定することもできる。
【0014】
管理者端末600は、例えば各オペレータ端末400、ACDサーバ500から各種データを収集する機能を搭載したPCであり、管理者は、この機能を利用して各種データを監視することで、コールセンター300の保守運用管理や各オペレータの管理などができる。
【0015】
図2は、顧客端末200の構成を示すブロック図である。
【0016】
顧客端末200は、テレビ電話部201を備える。また、顧客端末200は、図示していないが、映像データ及び音声データの少なくともいずれかを含むメディアデータ用のコーデックを具備する。本実施の形態では、映像コーデック及び音声コーデックを少なくとも1つずつ具備するものとする。顧客端末200は、自己のテレビ電話能力として、サポートしているコーデックなどを示すテレビ電話能力データ211を不図示の記憶装置に記憶している。
【0017】
テレビ電話部201は、顧客が要求するサービスの指定の入力を不図示の入力装置から受け付ける。そして、顧客により指定されたサービスに対応する業務スキル(例えば、住宅ローン相談業務のスキル)を示す業務能力データ212と、上記記憶装置に記憶されたテレビ電話能力データ211とを含む接続要求データを、コールセンター300のACDサーバ500へ送信する。ACDサーバ500は、この接続要求データに従って、テレビ電話能力データ211が示すコーデックを具備するオペレータ端末400を利用し、業務能力データ212が示す業務スキルを保有するオペレータを顧客に1人割り当てることとなる。即ち、ACDサーバ500は、1つのオペレータ端末400を顧客端末200に割り当てることとなる。テレビ電話部201は、ACDサーバ500により割り当てられたオペレータ端末400に、上記記憶装置に記憶されたテレビ電話能力データ211を送信し、テレビ電話能力データ211が示すコーデックなどを利用してオペレータ端末400とテレビ電話(通話)を行う。
【0018】
図3は、オペレータ端末400の構成を示すブロック図である。
【0019】
オペレータ端末400は、テレビ電話能力通知部401、多地点通話能力通知部402、顧客端末テレビ電話能力取得部403、顧客端末テレビ電話能力通知部404、テレビ電話部405、多地点通話参加要求部406を備える。また、オペレータ端末400は、図示していないが、顧客端末200と同様にメディアデータ用のコーデックを具備する。本実施の形態では、映像コーデック及び音声コーデックを少なくとも1つずつ具備するものとする。オペレータ端末400は、自己のテレビ電話能力として、サポートしているコーデックなどを示すテレビ電話能力データ411と、映像データ及び音声データをミキシングして多地点通話を行う能力、即ち、多地点通話能力の有無などを示す多地点通話能力データ412とを不図示の記憶装置に記憶している。
【0020】
テレビ電話能力通知部401は、上記記憶装置に記憶されたテレビ電話能力データ411をACDサーバ500へ送信する。多地点通話能力通知部402は、上記記憶装置に記憶された多地点通話能力データ412をACDサーバ500へ送信する。顧客端末テレビ電話能力取得部403は、顧客端末200からテレビ電話能力データ211を受信する。顧客端末テレビ電話能力通知部404は、顧客端末テレビ電話能力取得部403が受信した顧客端末200のテレビ電話能力データ211をACDサーバ500へ送信する。テレビ電話部405は、顧客端末200とテレビ電話(通話)を行う。多地点通話参加要求部406は、オペレータが通話に招待する(参加させる)別のオペレータが保有する業務スキルの指定の入力を不図示の入力装置から受け付ける(以下、前者のオペレータを「招待元オペレータ」、後者の別のオペレータを「招待先オペレータ」といい、招待元オペレータのオペレータ端末を「招待元オペレータ端末」、招待先オペレータのオペレータ端末を「招待先オペレータ端末」という)。そして、オペレータにより指定された業務スキルを示す業務能力データ413を含む参加要求データを、ACDサーバ500へ送信する。ACDサーバ500は、この参加要求データに従って、業務能力データ413が示す業務スキルを保有する招待先オペレータを1人選択することとなる。即ち、ACDサーバ500は、1つの招待先オペレータ端末400を選択することとなる。テレビ電話部405は、顧客端末200とともに、ACDサーバ500により選択された招待先オペレータ端末400とテレビ電話(多地点通話)を行う。
【0021】
図4は、ACDサーバ500の構成を示すブロック図である。
【0022】
ACDサーバ500は、多地点通話制御装置501を具備する。多地点通話制御装置501は、ACDサーバ500に、2つ以上のオペレータ端末400(招待元オペレータ端末400と少なくとも1つの招待先オペレータ端末400)と顧客端末200との多地点通話を設定させる装置であり、ACDサーバ500の内部に実装されるものであってもよいし、外部に接続されるものであってもよい。多地点通話制御装置501は、オペレータ端末テレビ電話能力取得部502、多地点通話能力取得部503、顧客端末テレビ電話能力取得部504、参加要求受信部505、オペレータ選択部506、多地点通話可否判断部507、多地点通話可否送信部508を備える。また、多地点通話制御装置501は、オペレータデータベース510(多地点通話能力データベース、業務能力データベース、コーデックデータベースを兼ねるオペレータデータベースの一例)を不図示の記憶装置内に備えている。
【0023】
オペレータ端末テレビ電話能力取得部502は、オペレータ端末400からテレビ電話能力データ411を受信する。多地点通話能力取得部503は、オペレータ端末400から多地点通話能力データ412を受信する。顧客端末テレビ電話能力取得部504は、招待元オペレータ端末400から、招待元オペレータ端末400がテレビ電話中の顧客端末200のテレビ電話能力データ211を受信する。参加要求受信部505は、招待元オペレータ端末400から参加要求データを受信する。
【0024】
オペレータデータベース510には、オペレータ端末テレビ電話能力取得部502が受信したテレビ電話能力データ411、多地点通話能力取得部503が受信した多地点通話能力データ412、顧客端末テレビ電話能力取得部504が受信したテレビ電話能力データ211が保存される。また、オペレータデータベース510には、各オペレータの業務スキルを示す業務能力データが予め保存されているものとする。
【0025】
オペレータ選択部506は、オペレータデータベース510に保存されている各種データ、及び、参加要求受信部505が受信した参加要求データに含まれる業務能力データ413を参照し、招待元オペレータ端末400、招待元オペレータ端末400が現在テレビ電話中の顧客端末200、及び、招待先オペレータ端末400の各端末のテレビ電話能力と、招待元オペレータ端末400及び招待先オペレータ端末400の多地点通話能力と、招待先オペレータの業務スキルとを判断基準として、招待先オペレータを決定する。一例として、招待元オペレータ端末400がG.711の音声コーデック及びH.264とH.263の映像コーデックを具備しており、招待元オペレータ端末400と通話中の顧客端末200がG.711の音声コーデック及びH.264の映像コーデックのみを具備しているとする。招待元オペレータ端末400とは別のオペレータ端末400として、1番目のオペレータ端末400がG.711の音声コーデック及びMPEG−2の映像コーデックのみを具備しており、2番目のオペレータ端末400がG.711の音声コーデック及びH.263の映像コーデックのみを具備しているとする。少なくとも招待元オペレータ端末400は多地点通話能力を有しているとする。1番目のオペレータ端末400を利用しているオペレータの業務スキルは「住宅ローン相談業務」と「住所変更業務」であり、2番目のオペレータ端末400を利用しているオペレータの業務スキルは「住宅ローン相談業務」と「生命保険相談業務」であるとする。そして、招待元オペレータが指定した(業務能力データ413に示されている)業務スキルは「生命保険相談業務」の業務スキルであるとする。この場合、1番目のオペレータ端末400は、多地点通話能力を有している招待元オペレータ端末400と同じ映像コーデックを有していないため、招待先オペレータ端末400にはなり得ない。また、1番目のオペレータ端末400を利用しているオペレータは「生命保険相談業務」に対応できないため、招待先オペレータにはなり得ない。一方、2番目のオペレータ端末400は、多地点通話能力を有している招待元オペレータ端末400と同じ音声コーデック及び映像コーデックを有しているため、招待先オペレータ端末400にはなり得る。また、2番目のオペレータ端末400を利用しているオペレータは「生命保険相談業務」に対応できるため、招待先オペレータになり得る。したがって、オペレータ選択部506は、2番目のオペレータ端末400を利用しているオペレータを招待先オペレータとして選択することになる。即ち、オペレータ選択部506は、2番目のオペレータ端末400を招待先オペレータ端末400として選択することになる。
【0026】
多地点通話可否判断部507は、オペレータの業務スキルごとに、多地点通話に参加可能な空きオペレータを示すオペレータデータ511をオペレータデータベース510から抽出する。多地点通話可否送信部508は、多地点通話可否判断部507が抽出したオペレータデータ511を管理者端末600に送信する。
【0027】
ACDサーバ500は、さらに、接続要求受信部521、オペレータ接続部522を備える。
【0028】
接続要求受信部521は、顧客端末200から接続要求データを受信する。オペレータ接続部522は、接続要求受信部521が受信した接続要求データに含まれるテレビ電話能力データ211を参照し、顧客端末200がサポートしているメディアの情報(顧客端末200がどのようなコーデックを具備しているか)を判断基準として、顧客端末200と同一のメディアをサポートしているオペレータ端末400(同一のコーデックを具備しているオペレータ端末400)を使用しているオペレータを候補として選択する。オペレータ接続部522は、さらに、接続要求データに含まれる業務能力データ212を参照して、顧客が要求するサービスに対応する業務スキルを保有し、かつ、空いている(通話中でない)オペレータを候補の中から選択し、選択したオペレータのオペレータ端末400と顧客端末200との間のテレビ電話を接続する。
【0029】
また、オペレータ選択部506が招待先オペレータを決定した場合、オペレータ接続部522は、既に接続済の招待元オペレータ端末400と顧客端末200との間のテレビ電話に加え、招待元オペレータ端末400又は顧客端末200と招待先オペレータ端末400との間のテレビ電話を接続する。これにより、招待元オペレータ端末400と顧客端末200と招待先オペレータ端末400との間の多地点通話を実現することができる。
【0030】
図5は、管理者端末600の構成を示すブロック図である。
【0031】
管理者端末600は、多地点通話可否受信部601、多地点通話可否表示部602を備える。
【0032】
多地点通話可否受信部601は、ACDサーバ500からオペレータデータ511を受信する。多地点通話可否表示部602は、多地点通話可否受信部601が受信したオペレータデータ511を不図示の出力装置へ出力する。これにより、管理者は、オペレータの業務スキルごとに、多地点通話に参加可能な空きオペレータを把握することができる。
【0033】
ここで、各種データの一例を図に示す。
【0034】
図6は、テレビ電話能力データの一例を示す図である。
【0035】
前述したように、テレビ電話能力データは、顧客端末200又はオペレータ端末400がテレビ電話を行う際に利用可能なコーデックや対応可能な通信速度などを示すデータである。図6の例では、テレビ電話能力データが「CODEC」、「映像/音声」、「送信可能な帯域・映像フレームレート・映像解像度」、「受信可能な帯域・映像フレームレート・映像解像度」、「受信用IPアドレス」、「受信用ポート番号」の5つの項目をもつ。「CODEC」、「映像/音声」の2つの項目は、顧客端末200又はオペレータ端末400がメディアデータ用に具備するコーデックを示すコーデックデータの一例である。「CODEC」の項目には、コーデックの種類(対応するメディアの形式又はプロトコル)が記録される。「映像/音声」の項目には、各コーデックが映像データ用のものか、音声データ用のものかが記録される。「送信可能な帯域・映像フレームレート・映像解像度」の項目には、各コーデックを利用して送信可能なメディアデータの帯域が記録されるとともに、映像データの場合には、そのフレームレート及び解像度が記録される。「受信可能な帯域・映像フレームレート・映像解像度」の項目には、各コーデックを利用して受信可能なメディアデータの帯域が記録されるとともに、映像データの場合には、そのフレームレート及び解像度が記録される。「受信用IPアドレス」、「受信用ポート番号」の項目には、各コーデックを利用してメディアデータを受信するためのIPアドレス、ポート番号が記録される。
【0036】
図7は、多地点通話能力データの一例を示す図である。
【0037】
前述したように、多地点通話能力データは、オペレータ端末400が自己と別の1つ以上のオペレータ端末400と顧客端末200との各々を送信元及び/又は送信先としてメディアデータを送受信して多地点通話を行う際に複数の送信元から送信されるメディアデータを合成して複数の送信先に配信する多地点通話能力を有するか否かなどを示すデータである。例えば、招待元オペレータ端末400が多地点通話能力を有する場合、招待元オペレータ端末400は、顧客端末200と招待先オペレータ端末400との多地点通話を行う際に、招待元オペレータと招待先オペレータと顧客との各人の映像データ及び音声データをミキシングして招待先オペレータ端末400と顧客端末200とに配信することができる。また、例えば、招待先オペレータ端末400が多地点通話能力を有する場合、招待先オペレータ端末400は、顧客端末200と招待元オペレータ端末400との多地点通話を行う際に、招待元オペレータと招待先オペレータと顧客との各人の映像データ及び音声データをミキシングして招待元オペレータ端末400と顧客端末200とに配信することができる。図7の例では、多地点通話能力データが「CODEC」、「映像解像度」、「同時通話可能最大拠点数」の3つの項目をもつ。「CODEC」の項目には、コーデックの種類が記録される。「映像解像度」の項目には、各コーデックの映像の解像度が記録される。「同時通話可能最大拠点数」の項目には、各コーデックを利用して多地点通話に参加させることが可能な端末の数が記録される。
【0038】
図8は、オペレータデータの一例を示す図である。
【0039】
前述したように、オペレータデータは、各オペレータ端末400を利用するオペレータが空いているか否かなどを示すデータである。図8の例では、オペレータデータが「オペレータID」、「保有業務スキル」、「テレビ電話能力」、「顧客端末テレビ電話能力」、「多地点通話能力」、「オペレータ状態」の6つの項目をもつ。「オペレータID」の項目には、各オペレータを一意に識別するIDが記録される。「保有業務スキル」の項目は、各オペレータが保有する業務スキルを示す業務能力データの一例である。「テレビ電話能力」の項目には、各オペレータが利用中のオペレータ端末400のテレビ電話能力データが記録される。「顧客端末テレビ電話能力」の項目には、各オペレータ端末400が通話中の顧客端末200のテレビ電話能力データが記録される。テレビ電話能力データは、図6に例示したものと同様である。「多地点通話能力」の項目には、各オペレータ端末400の多地点通話能力データが記録される。多地点通話能力データは、図7に例示したものと同様である。「オペレータ状態」の項目には、各オペレータが空いているか否かが記録される。
【0040】
図9は、管理者端末600の多地点通話可否表示部602がオペレータデータ511を画面に出力する場合の画面の一例を示す図である。
【0041】
図9の例では、多地点通話可否表示部602が、「業務スキル」、「多地点通話可能な空きオペレータのID」、「多地点通話可能なオペレータ端末のCODEC」の3つの項目を管理画面に表示している。「多地点通話可能な空きオペレータのID」の項目には、対応する「業務スキル」を保有しているオペレータのうち、図8に例示したオペレータデータの「オペレータ状態」が「待機中」となっているオペレータのIDを表示する。「多地点通話可能なオペレータ端末のCODEC」の項目には、対応するオペレータのオペレータ端末400が具備するコーデックの種類を表示する。
【0042】
図10は、顧客端末200、オペレータ端末400、ACDサーバ500、管理者端末600のハードウェア資源の一例を示す図である。
【0043】
図10の例において、顧客端末200、オペレータ端末400、ACDサーバ500、管理者端末600は、コンピュータであり、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶ディスプレイ)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(Compact・Disc・Drive)、プリンタ装置906、カメラ907、マイク908、スピーカ909などのハードウェア資源を備えている。これらのハードウェア資源はケーブルや信号線で接続されている。また、このコンピュータは、LANに接続されている。
【0044】
図10に例示したコンピュータは、プログラムを実行するCPU911を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913(Read・Only・Memory)、RAM914(Random・Access・Memory)、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、カメラ907、マイク908、スピーカ909、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカードリーダライタなどの記憶媒体が用いられてもよい。
【0045】
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。通信ボード915、キーボード902、マウス903、カメラ907、マイク908、FDD904、CDD905などは、入力装置の一例である。また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906、スピーカ909などは、出力装置の一例である。
【0046】
通信ボード915は、LANなどに接続されている。通信ボード915は、LANに限らず、インターネット、あるいは、IP−VPN(Internet・Protocol・Virtual・Private・Network)、広域LAN、ATM(Asynchronous・Transfer・Mode)ネットワークなどのWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。LAN、インターネット、WANなどは、ネットワーク150,350の一例である。
【0047】
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。プログラム群923には、本実施の形態の説明において「〜部」、「〜手段」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。また、ファイル群924には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID(識別子)」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」は、ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・制御・出力・印刷・表示などのCPU911の処理(動作)に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・制御・出力・印刷・表示などのCPU911の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0048】
また、本実施の形態の説明において用いるブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号は、RAM914などのメモリ、FDD904のフレキシブルディスク(FD)、CDD905のコンパクトディスク(CD)、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク(MD)、DVD(Digital・Versatile・Disc)などの記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体により伝送される。
【0049】
また、本実施の形態の説明において「〜部」、「〜手段」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」、「〜手段」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDなどの記録媒体に記憶される。このプログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」、「〜手段」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」、「〜手段」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0050】
以下、ACDサーバ500の動作(本実施の形態に係る多地点通話制御方法)について、フローチャートを用いて説明する。
【0051】
以下では、説明をより具体的にするため、ACDサーバ500が、図10に例示したコンピュータとハードウェア資源により実現されているものとする。
【0052】
図11、図12は、ACDサーバ500の動作を示すフローチャートである。
【0053】
図11、図12のフローチャートに示したフローは、ACDサーバ500を実現するコンピュータ上で実行されるプログラム(サーバプログラム)の処理手順に相当する。これらの処理手順において、サーバプログラムは、例えば、下記の各処理をコンピュータに実行させる。
【0054】
図11において、オペレータがオペレータ端末400からコールセンター300のシステムにログインするとき、オペレータ端末400のテレビ電話能力通知部401と多地点通話能力通知部402が、それぞれオペレータ端末400のテレビ電話能力データ411と多地点通話能力データ412をACDサーバ500へ送信する。ACDサーバ500において、オペレータ端末テレビ電話能力取得部502と多地点通話能力取得部503は、それぞれオペレータ端末400のテレビ電話能力データ411と多地点通話能力データ412を受信する。そして、いずれかが、オペレータデータベース510に保存されているオペレータデータの該当オペレータの「オペレータ状態」を「待機中」に設定する(ステップS101)。
【0055】
ACDサーバ500において、多地点通話可否判断部507は、オペレータデータベース510に保存されている多地点通話能力データを参照して、ログインしたオペレータの使用しているオペレータ端末400に多地点通話能力があるかCPU911により判断する(ステップS102)。多地点通話可否判断部507が該当オペレータのオペレータ端末400に多地点通話能力があると判断した場合、多地点通話可否送信部508は、管理者端末600にオペレータデータ511を送信する(ステップS103)。このオペレータデータ511は、管理者端末600の多地点通話可否受信部601が受信し、多地点通話可否表示部602が管理画面に表示して管理者に通知する。
【0056】
顧客がコールセンター300での業務サービスの提供を要求すると、顧客端末200のテレビ電話部201が、顧客端末200のテレビ電話能力データ211と顧客が要求する業務サービスに対応する業務能力データ212とを含む接続要求データをACDサーバ500に送信する。ACDサーバ500において、接続要求受信部521は、接続要求データを受信する(ステップS104)。オペレータ接続部522は、接続要求受信部521が受信した接続要求データに含まれるテレビ電話能力データ211と業務能力データ212を参照して、顧客端末200と共通するテレビ電話能力を有しているオペレータ端末400を使用中のオペレータの中から、顧客が要求した業務サービスと合致した業務スキルを保有し、「オペレータ状態」が「待機中」のオペレータを選択する。そして、オペレータ接続部522は、顧客とオペレータ間のテレビ電話を開始させ、オペレータデータベース510に保存されているオペレータデータの該当オペレータの「オペレータ状態」を「通話中」に設定する(ステップS105)。
【0057】
図12において、招待元オペレータが顧客とのテレビ電話を通じて業務サービスを提供しているときに、自分が保有していない業務スキルを保有する招待先オペレータをテレビ電話に参加させることを要求すると、招待元オペレータ端末400の多地点通話参加要求部406が、招待先オペレータが保有する業務スキルを示す業務能力データ413を含む参加要求データをACDサーバ500に送信する。ACDサーバ500において、参加要求受信部505は、参加要求データを受信する(ステップS106)。オペレータ選択部506は、参加要求受信部505が受信した参加要求データに含まれる業務能力データ413とオペレータデータベース510に保存されているオペレータデータを参照して、「保有業務スキル」がマッチし、「オペレータ状態」が「待機中」の招待先オペレータ(この時点では候補)を選択する(ステップS107)。
【0058】
オペレータ選択部506は、オペレータデータベース510に保存されているオペレータデータに含まれる招待元オペレータ端末400の多地点通話能力データ412を参照して、招待元オペレータ端末400が多地点通話能力を有しているかどうかをCPU911により判断する(ステップS108)。招待元オペレータ端末400が多地点通話能力を有していると判断した場合、オペレータ選択部506は、オペレータデータベース510に保存されているオペレータデータに含まれる招待元オペレータ端末400及び招待先オペレータ端末400のテレビ電話能力データ411、顧客端末200のテレビ電話能力データ211を参照して、招待元オペレータ端末400が顧客端末200及び招待先オペレータ端末400に対応可能なテレビ電話能力を有しているかどうかをCPU911により判断する(ステップS109)。招待元オペレータ端末400が顧客端末200及び招待先オペレータ端末400に対応可能なテレビ電話能力を有していると判断した場合、オペレータ接続部522は、招待元オペレータ端末400の多地点通話能力を利用して多地点通話を実施する(ステップS110)。ステップS109にて、招待元オペレータ端末400が顧客端末200及び招待先オペレータ端末400に対応可能なテレビ電話能力を有していないと判断した場合、オペレータ選択部506は、ステップS111の処理に進む。
【0059】
一方、ステップS108にて、招待元オペレータ端末400が多地点通話能力を有していないと判断した場合、オペレータ選択部506は、オペレータデータベース510に保存されているオペレータデータに含まれる招待先オペレータ端末400の多地点通話能力データ412を参照して、招待先オペレータ端末400が多地点通話能力を有しているかどうかをCPU911により判断する(ステップS111)。招待先オペレータ端末400が多地点通話能力を有していると判断した場合、オペレータ選択部506は、オペレータデータベース510に保存されているオペレータデータに含まれる招待元オペレータ端末400及び招待先オペレータ端末400のテレビ電話能力データ411、顧客端末200のテレビ電話能力データ211を参照して、招待先オペレータ端末400が顧客端末200及び招待元オペレータ端末400に対応可能なテレビ電話能力を有しているかどうかをCPU911により判断する(ステップS112)。招待先オペレータ端末400が顧客端末200及び招待元オペレータ端末400に対応可能なテレビ電話能力を有していると判断した場合、オペレータ接続部522は、招待先オペレータ端末400の多地点通話能力を利用して多地点通話を実施する(ステップS113)。
【0060】
ステップS111にて、招待先オペレータ端末400が多地点通話能力を有していないと判断した場合、あるいは、ステップS112にて、招待先オペレータ端末400が顧客端末200及び招待元オペレータ端末400に対応可能なテレビ電話能力を有していないと判断した場合、オペレータ選択部506は、ステップS107の処理に戻り、別の招待先オペレータを選択する。
【0061】
以上のように、本実施の形態では、ACDサーバ500の多地点通話制御装置501において、オペレータデータベース510(多地点通話能力データベース)に、各オペレータ端末400の多地点通話能力データが記憶される。参加要求受信部505は、招待元オペレータ端末400(第1のオペレータ端末)から、別のオペレータ端末400を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信する。オペレータ選択部506は、参加要求受信部505により受信された参加要求データに従って、オペレータデータベース510に記憶された多地点通話能力データを参照し、参照した多地点通話能力データに応じて、顧客端末200と招待元オペレータ端末400との多地点通話に参加させる招待先オペレータ端末400(第2のオペレータ端末)を、CPU911により選択する。
【0062】
オペレータ選択部506は、参照した多地点通話能力データで参加要求データの送信元である招待元オペレータ端末400が多地点通話能力を有さないと示されている場合、当該多地点通話能力データで多地点通話能力を有すると示されているオペレータ端末400を、招待先オペレータ端末400として選択する。
【0063】
また、本実施の形態では、ACDサーバ500の多地点通話制御装置501において、オペレータデータベース510(業務能力データベース)に、各オペレータの業務能力データが記憶される。参加要求受信部505は、招待元オペレータ端末400から、招待元オペレータが保有しない業務スキル(所定の業務スキル)を保有するオペレータが利用する別のオペレータ端末400を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信する。オペレータ選択部506は、多地点通話能力データだけでなく、オペレータデータベース510に記憶された業務能力データを参照し、参照した業務能力データで該当する業務スキルを保有すると示されているオペレータが利用するオペレータ端末400を、招待先オペレータ端末400として選択する。
【0064】
また、本実施の形態では、ACDサーバ500の多地点通話制御装置501において、オペレータデータベース510に、各オペレータ端末400のオペレータデータが記憶される。オペレータ選択部506は、多地点通話能力データだけでなく、オペレータデータベース510に記憶されたオペレータデータを参照し、参照したオペレータデータで空いていると示されているオペレータが利用するオペレータ端末400を、招待先オペレータ端末400として選択する。
【0065】
また、本実施の形態では、ACDサーバ500の多地点通話制御装置501において、オペレータデータベース510(コーデックデータベース)に、各オペレータ端末400のコーデックデータが記憶される。参加要求受信部505は、招待元オペレータ端末400から、顧客端末200及び/又は招待元オペレータ端末400と同じコーデック(所定のコーデック)を具備する別のオペレータ端末400を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信する。オペレータ選択部506は、多地点通話能力データだけでなく、オペレータデータベース510に記憶されたコーデックデータを参照し、参照したコーデックデータで該当するコーデックを具備すると示されているオペレータ端末400を、招待先オペレータ端末400として選択する。
【0066】
また、本実施の形態では、ACDサーバ500において、オペレータ接続部522は、顧客端末200と招待元オペレータ端末400とオペレータ選択部506により選択された招待先オペレータ端末400との多地点通話を設定する。
【0067】
また、本実施の形態では、ACDサーバ500において、接続要求受信部521は、顧客端末200から、顧客が要求する業務スキル(所定の業務スキル)を保有するオペレータが利用するオペレータ端末400との通話を行うことを要求する接続要求データを受信する。オペレータ接続部522は、接続要求受信部521により受信された接続要求データに従って、オペレータデータベース510に記憶された業務能力データを参照し、参照した業務能力データで該当する業務スキルを保有すると示されているオペレータが利用するオペレータ端末400を、招待元オペレータ端末400としてCPU911により選択する。そして、オペレータ接続部522は、選択した招待元オペレータ端末400と顧客端末200との通話を設定する。
【0068】
また、本実施の形態では、ACDサーバ500において、接続要求受信部521は、顧客端末200から、顧客端末200と同じコーデック(所定のコーデック)を具備するオペレータ端末400との通話を行うことを要求する接続要求データを受信する。オペレータ接続部522は、接続要求受信部521により受信された接続要求データに従って、オペレータデータベース510に記憶されたコーデックデータを参照し、参照したコーデックデータで該当するコーデックを具備すると示されているオペレータ端末400を、招待元オペレータ端末400としてCPUにより選択する。そして、オペレータ接続部522は、選択した招待元オペレータ端末400と顧客端末200との通話を設定する。
【0069】
このように、本実施の形態によれば、オペレータ端末400の能力が不均一なコールセンター300において、ACDサーバ500がオペレータ端末400の多地点通話能力の有無を把握し、条件に合ったオペレータ端末400を多地点通話に参加させることにより、多地点通話のサービスを実現することが可能となる。
【0070】
本実施の形態で説明した多地点通話制御装置501は、オペレータ端末400ごとに多地点通話能力が不均一なコールセンター300において、オペレータ端末400の多地点会議能力の有無に応じて、多地点会議に参加させるオペレータを選択することを特徴とする。
【0071】
また、この多地点通話制御装置501は、多地点会議開催を要求したオペレータ端末400の多地点会議能力の有無を判断し、多地点会議能力がない場合は、多地点会議能力をもつオペレータ端末400を使用するオペレータを多地点会議に参加させることを特徴とする。
【0072】
また、この多地点通話制御装置501は、多地点会議開催を要求したオペレータが指定した業務スキルに応じて、該当業務スキルを保有するオペレータを多地点会議に参加させることを特徴とする。
【0073】
また、この多地点通話制御装置501は、業務スキルごとに、多地点会議を開催可能なオペレータ端末を使用している空きオペレータを管理者端末600に表示させることを特徴とする。
【0074】
また、本実施の形態で説明したACDサーバ500は、オペレータ端末400ごとにTV電話能力が不均一なコールセンター300において、コールセンター300に接続してきた顧客端末200のサポートしているTV電話能力に合致したTV電話能力をサポートしているオペレータ端末400を使用するオペレータを選択することを特徴とする。
【0075】
また、このACDサーバ500は、コールセンター300に接続してきた顧客が要求する業務に応じて、オペレータ端末400を使用するオペレータを選択することを特徴とする。
【0076】
また、このACDサーバ500は、コールセンターに接続してきた顧客が要求する業務に適したメディアのCODECを選択することを特徴とする。
【0077】
以上説明したように、本実施の形態によれば、多地点会議サーバを使用したり、多地点会議機能をもつ端末を全オペレータ分用意したりする必要がなく、オペレータ数と比較して少数の多地点会議機能をもつ端末を用意すればよいため、安価に多地点通話を行うコールセンターシステムの構築が可能である。さらに、顧客端末のサポートする映像や音声などのメディアのCODECのデータをもとに、メディアの送受信が可能なオペレータ端末を使用しているオペレータの中から、条件に合ったオペレータを選択することが可能である。
【0078】
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0079】
オペレータが毎日同じオペレータ端末400を使用するという運用形態のコールセンター300の場合は、オペレータのログイン時にオペレータ端末400のテレビ電話能力をACDサーバ500に通知するのではなく、オペレータのIDとオペレータ端末400のテレビ電話能力データを紐付けてACDサーバ500のオペレータデータベース510に記憶しておき、ログインしたオペレータのIDを基に、オペレータデータベース510からテレビ電話能力データを取得するように通信システム100を構成してもよい。また、同様に、オペレータ端末400のIPアドレスを固定して運用する場合は、オペレータ端末400のIPアドレスとテレビ電話能力データを紐付けてACDサーバ500のオペレータデータベース510に記憶しておき、オペレータがログインしたオペレータ端末400のIPアドレスを基に、オペレータデータベース510からテレビ電話能力データを取得するように通信システム100を構成してもよい。
【0080】
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0081】
顧客端末200のテレビ電話能力データは、オペレータが多地点通話へ別のオペレータを参加させることを要求したときにオペレータ端末400から通知するのではなく、顧客端末200からの接続要求データをACDサーバ500が受信し、空きオペレータを割り当てたときに、オペレータデータベース510に記憶するように通信システム100を構成してもよい。
【0082】
実施の形態4.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0083】
管理者端末600でオペレータデータ511を表示する際に、業務スキルごとではなく、コーデックごとや、所定のコーデックをサポートしている機種(例えば、予め規定されたコーデックを実装した携帯TV電話など)ごとに空いているオペレータを表示してもよい。
【0084】
本実施の形態で説明した多地点通話制御装置501は、メディアのCODEC又は顧客端末200の機種ごとに、多地点会議を開催可能なオペレータ端末400を使用している空きオペレータを表示することを特徴とする。
【0085】
実施の形態5.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0086】
ACDサーバ500のオペレータ接続部522を、顧客が要求した業務に応じて、オペレータ端末400を選択するよう構成すれば、臨場感の高い(解像度やフレームレートの高い)テレビ電話が必要な相談業務などの場合はテレビ電話能力の高いオペレータ端末400を使用しているオペレータを選択し、音声のみの通話でもよい口座残高照会業務などの場合は、テレビ電話ではなく音声電話のオペレータ端末400を使用しているオペレータを選択したりするといったことが可能になり、ネットワークの帯域を有効に活用できる。また、ACDサーバ500のオペレータ接続部522を、顧客が要求した業務に応じて、メディア(コーデック)を選択するよう構成しても、上記と同様にネットワークの帯域を有効に活用できる。
【0087】
図13は、テレビ電話能力データの一例を示す図である。
【0088】
本実施の形態では、テレビ電話能力データは、業務ごとにオペレータ端末400が利用するコーデックを予め規定したデータである。図13の例では、テレビ電話能力データが「業務」、「CODEC」、「送信する帯域・映像フレームレート・映像解像度」、「受信する帯域・映像フレームレート・映像解像度」の4つの項目をもつ。「業務」の項目には、業務を識別するデータ(名称など)が記録される。「CODEC」の項目は、オペレータ端末400のコーデックデータの一例である。「CODEC」の項目には、対応する業務で利用するコーデックの種類(対応するメディアの形式又はプロトコル)が記録される。「送信する帯域・映像フレームレート・映像解像度」の項目には、各コーデックを利用して送信するメディアデータの帯域が記録されるとともに、映像データの場合には、そのフレームレート及び解像度が記録される。「受信する帯域・映像フレームレート・映像解像度」の項目には、各コーデックを利用して受信するメディアデータの帯域が記録されるとともに、映像データの場合には、そのフレームレート及び解像度が記録される。
【0089】
ACDサーバ500のオペレータ接続部522だけでなく、オペレータ選択部506を、招待元オペレータが指定した業務に応じて、招待先オペレータ端末400を選択するよう構成すれば、多地点通話を実施する場合においても、上記と同様にネットワークの帯域を有効に活用できる。また、オペレータ選択部506を、招待元オペレータが要求した業務に応じて、メディア(コーデック)を選択するよう構成しても、上記と同様にネットワークの帯域を有効に活用できる。
【0090】
以上のように、本実施の形態では、ACDサーバ500の多地点通話制御装置501において、参加要求受信部505は、招待元オペレータ端末400から、招待元オペレータが保有しない業務スキル(所定の業務スキル)を保有するオペレータが利用する別のオペレータ端末400を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信する。オペレータ選択部506は、多地点通話能力データだけでなく、オペレータデータベース510に記憶されたコーデックデータを参照し、参照したコーデックデータで該当する業務スキルに合うコーデックとして予め設定されたコーデックを具備すると示されているオペレータ端末400を、招待先オペレータ端末400として選択する。
【0091】
また、本実施の形態では、ACDサーバ500において、接続要求受信部521は、顧客端末200から、顧客が要求する業務スキル(所定の業務スキル)を保有するオペレータが利用するオペレータ端末400との通話を行うことを要求する接続要求データを受信する。オペレータ接続部522は、接続要求受信部521により受信された接続要求データに従って、オペレータデータベース510に記憶されたコーデックデータを参照し、参照したコーデックデータで該当する業務スキルに合うコーデックとして予め設定されたコーデックを具備すると示されているオペレータ端末400を、招待元オペレータ端末400としてCPUにより選択する。そして、オペレータ接続部522は、選択した招待元オペレータ端末400と顧客端末200との通話を設定する。
【0092】
また、本実施の形態では、ACDサーバ500において、オペレータ接続部522は、選択した招待元オペレータ端末400に、該当する業務スキルに合うコーデックとして予め設定されたコーデックを使用させる。例えば、オペレータ接続部522は、招待元オペレータ端末400と顧客端末200との通話を設定する際に、招待元オペレータ端末400と顧客端末200とに、使用するコーデックを通知する。
【0093】
本実施の形態で説明した多地点通話制御装置501は、多地点会議開催を要求したオペレータが指定した業務スキルに応じて設定されたメディアCODECをサポートしているオペレータ端末を使用するオペレータを選択することを特徴とする。
【0094】
また、この多地点通話制御装置501は、多地点会議開催を要求したオペレータが指定した業務スキルに応じて設定されたメディアCODECを選択することを特徴とする。
【0095】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【0096】
本発明の実施の形態で示した構成は一例であって、例示した構成と同一もしくは類似の目的を達成する別の構成、例示した構成と同一もしくは類似の効果を奏する別の構成なども可能である。また、本発明の実施の形態で示した各種構成部分についての各種バリエーションは、適宜組み合わせて実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】実施の形態1に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る顧客端末の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1に係るオペレータ端末の構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1に係るACDサーバの構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態1に係る管理者端末の構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態1に係るテレビ電話能力データの一例を示す図である。
【図7】実施の形態1に係る多地点通話能力データの一例を示す図である。
【図8】実施の形態1に係るオペレータデータの一例を示す図である。
【図9】実施の形態1に係る管理画面の一例を示す図である。
【図10】実施の形態1に係る顧客端末、オペレータ端末、ACDサーバ、管理者端末のハードウェア資源の一例を示す図である。
【図11】実施の形態1に係るACDサーバの動作を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態1に係るACDサーバの動作を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態5に係るテレビ電話能力データの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0098】
100 通信システム、150 ネットワーク、200 顧客端末、201 テレビ電話部、211 テレビ電話能力データ、212 業務能力データ、300 コールセンター、350 ネットワーク、400 オペレータ端末、401 テレビ電話能力通知部、402 多地点通話能力通知部、403 顧客端末テレビ電話能力取得部、404 顧客端末テレビ電話能力通知部、405 テレビ電話部、406 多地点通話参加要求部、411 テレビ電話能力データ、412 多地点通話能力データ、413 業務能力データ、500 ACDサーバ、501 多地点通話制御装置、502 オペレータ端末テレビ電話能力取得部、503 多地点通話能力取得部、504 顧客端末テレビ電話能力取得部、505 参加要求受信部、506 オペレータ選択部、507 多地点通話可否判断部、508 多地点通話可否送信部、510 オペレータデータベース、511 オペレータデータ、521 接続要求受信部、522 オペレータ接続部、600 管理者端末、601 多地点通話可否受信部、602 多地点通話可否表示部、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、907 カメラ、908 マイク、909 スピーカ、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のオペレータが各々利用する複数のオペレータ端末とコールセンター利用者が利用する通話端末との通話を設定するコールセンター装置に、2つ以上のオペレータ端末と前記通話端末との多地点通話を設定させる多地点通話制御装置であって、
各オペレータ端末が自己と別の1つ以上のオペレータ端末と前記通話端末との各々を送信元及び/又は送信先として映像データ及び音声データの少なくともいずれかを含むメディアデータを送受信して多地点通話を行う際に、各オペレータ端末が複数の送信元から送信されるメディアデータを合成して複数の送信先に配信する多地点通話能力を有するか否かを示す多地点通話能力データが記憶された多地点通話能力データベースと、
第1のオペレータ端末から、別のオペレータ端末を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信する参加要求受信部と、
前記参加要求受信部により受信された参加要求データに従って、前記多地点通話能力データベースに記憶された多地点通話能力データを参照し、参照した多地点通話能力データに応じて、前記通話端末と前記第1のオペレータ端末との多地点通話に参加させる第2のオペレータ端末を、CPU(Central・Processing・Unit)により選択するオペレータ選択部とを備えることを特徴とする多地点通話制御装置。
【請求項2】
前記オペレータ選択部は、参照した多地点通話能力データで前記参加要求データの送信元のオペレータ端末が多地点通話能力を有さないと示されている場合、当該多地点通話能力データで多地点通話能力を有すると示されているオペレータ端末を、前記第2のオペレータ端末として選択することを特徴とする請求項1に記載の多地点通話制御装置。
【請求項3】
前記多地点通話制御装置は、さらに、
各オペレータ端末を利用するオペレータが保有する業務スキルを示す業務能力データが記憶された業務能力データベースを備え、
前記参加要求受信部は、前記第1のオペレータ端末から、所定の業務スキルを保有するオペレータが利用する別のオペレータ端末を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信し、
前記オペレータ選択部は、さらに、前記業務能力データベースに記憶された業務能力データを参照し、参照した業務能力データで前記所定の業務スキルを保有すると示されているオペレータが利用するオペレータ端末を、前記第2のオペレータ端末として選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の多地点通話制御装置。
【請求項4】
前記多地点通話制御装置は、さらに、
各オペレータ端末を利用するオペレータが空いているか否かを示すオペレータデータが記憶されたオペレータデータベースを備え、
前記オペレータ選択部は、さらに、前記オペレータデータベースに記憶されたオペレータデータを参照し、参照したオペレータデータで空いていると示されているオペレータが利用するオペレータ端末を、前記第2のオペレータ端末として選択することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の多地点通話制御装置。
【請求項5】
前記多地点通話制御装置は、さらに、
各オペレータ端末がメディアデータ用に具備するコーデックを示すコーデックデータが記憶されたコーデックデータベースを備え、
前記参加要求受信部は、前記第1のオペレータ端末から、所定のコーデックを具備する別のオペレータ端末を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信し、
前記オペレータ選択部は、さらに、前記コーデックデータベースに記憶されたコーデックデータを参照し、参照したコーデックデータで前記所定のコーデックを具備すると示されているオペレータ端末を、前記第2のオペレータ端末として選択することを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の多地点通話制御装置。
【請求項6】
前記多地点通話制御装置は、さらに、
各オペレータ端末がメディアデータ用に具備するコーデックを示すコーデックデータが記憶されたコーデックデータベースを備え、
前記参加要求受信部は、前記第1のオペレータ端末から、所定の業務スキルを保有するオペレータが利用する別のオペレータ端末を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信し、
前記オペレータ選択部は、さらに、前記コーデックデータベースに記憶されたコーデックデータを参照し、参照したコーデックデータで前記所定の業務スキルに合うコーデックとして予め設定されたコーデックを具備すると示されているオペレータ端末を、前記第2のオペレータ端末として選択することを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の多地点通話制御装置。
【請求項7】
複数のオペレータが各々利用する複数のオペレータ端末とコールセンター利用者が利用する通話端末との通話を設定するコールセンター装置であって、
各オペレータ端末が自己と別の1つ以上のオペレータ端末と前記通話端末との各々を送信元及び/又は送信先として映像データ及び音声データの少なくともいずれかを含むメディアデータを送受信して多地点通話を行う際に、各オペレータ端末が複数の送信元から送信されるメディアデータを合成して複数の送信先に配信する多地点通話を行う多地点通話能力を有するか否かを示す多地点通話能力データが記憶された多地点通話能力データベースと、
第1のオペレータ端末から、別のオペレータ端末を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信する参加要求受信部と、
前記参加要求受信部により受信された参加要求データに従って、前記多地点通話能力データベースに記憶された多地点通話能力データを参照し、参照した多地点通話能力データに応じて、前記通話端末及び前記第1のオペレータ端末との多地点通話に参加させる第2のオペレータ端末を、CPU(Central・Processing・Unit)により選択するオペレータ選択部と、
前記通話端末と前記第1のオペレータ端末と前記オペレータ選択部により選択された第2のオペレータ端末との多地点通話を設定するオペレータ接続部とを備えることを特徴とするコールセンター装置。
【請求項8】
前記コールセンター装置は、さらに、
各オペレータ端末を利用するオペレータが保有する業務スキルを示す業務能力データが記憶された業務能力データベースと、
前記通話端末から、所定の業務スキルを保有するオペレータが利用するオペレータ端末との通話を行うことを要求する接続要求データを受信する接続要求受信部とを備え、
前記オペレータ接続部は、前記接続要求受信部により受信された接続要求データに従って、前記業務能力データベースに記憶された業務能力データを参照し、参照した業務能力データで前記所定の業務スキルを保有すると示されているオペレータが利用するオペレータ端末を、前記第1のオペレータ端末としてCPUにより選択し、選択した第1のオペレータ端末と前記通話端末との通話を設定することを特徴とする請求項7に記載のコールセンター装置。
【請求項9】
前記コールセンター装置は、さらに、
各オペレータ端末がメディアデータ用に具備するコーデックを示すコーデックデータが記憶されたコーデックデータベースと、
前記通話端末から、所定のコーデックを具備するオペレータ端末との通話を行うことを要求する接続要求データを受信する接続要求受信部とを備え、
前記オペレータ接続部は、前記接続要求受信部により受信された接続要求データに従って、前記コーデックデータベースに記憶されたコーデックデータを参照し、参照したコーデックデータで前記所定のコーデックを具備すると示されているオペレータ端末を、前記第1のオペレータ端末としてCPUにより選択し、選択した第1のオペレータ端末と前記通話端末との通話を設定することを特徴とする請求項7に記載のコールセンター装置。
【請求項10】
前記コールセンター装置は、さらに、
各オペレータ端末がメディアデータ用に具備するコーデックを示すコーデックデータが記憶されたコーデックデータベースと、
前記通話端末から、所定の業務スキルを保有するオペレータが利用するオペレータ端末との通話を行うことを要求する接続要求データを受信する接続要求受信部とを備え、
前記オペレータ接続部は、前記接続要求受信部により受信された接続要求データに従って、前記コーデックデータベースに記憶されたコーデックデータを参照し、参照したコーデックデータで前記所定の業務スキルに合うコーデックとして予め設定されたコーデックを具備すると示されているオペレータ端末を、前記第1のオペレータ端末としてCPUにより選択し、選択した第1のオペレータ端末と前記通話端末との通話を設定することを特徴とする請求項7に記載のコールセンター装置。
【請求項11】
前記オペレータ接続部は、前記第1のオペレータ端末に前記所定の業務スキルに合うコーデックとして予め設定されたコーデックを使用させることを特徴とする請求項10に記載のコールセンター装置。
【請求項12】
複数のオペレータが各々利用する複数のオペレータ端末とコールセンター利用者が利用する通話端末との通話を設定するコールセンター装置と、各オペレータ端末が自己と別の1つ以上のオペレータ端末と前記通話端末との各々を送信元及び/又は送信先として映像データ及び音声データの少なくともいずれかを含むメディアデータを送受信して多地点通話を行う際に、各オペレータ端末が複数の送信元から送信されるメディアデータを合成して複数の送信先に配信する多地点通話を行う多地点通話能力を有するか否かを示す多地点通話能力データが記憶された多地点通話能力データベースとを用いた多地点通話制御方法であって、
前記コールセンター装置が、第1のオペレータ端末から、別のオペレータ端末を多地点通話へ参加させることを要求する参加要求データを受信し、
前記コールセンター装置が、受信した参加要求データに従って、前記多地点通話能力データベースに記憶された多地点通話能力データを参照し、参照した多地点通話能力データに応じて、前記通話端末及び前記第1のオペレータ端末との多地点通話に参加させる第2のオペレータ端末を、CPU(Central・Processing・Unit)により選択し、
前記コールセンター装置が、前記通話端末と前記第1のオペレータ端末と選択した第2のオペレータ端末との多地点通話を設定することを特徴とする多地点通話制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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