説明

多孔質セラミックス製吸音材

【課題】耐熱性が優れる吸音材であって、安定した気孔径を有し、周波数1000Hzにおける吸音率が20%以上の多孔質セラミックス製吸音材を提供する。
【解決手段】本発明の多孔質セラミックス製吸音材は、珪酸塩を主原料とし、無機系発泡剤を0.02質量%〜1.0質量%含有するセラミックス原料を焼成することにより製造され、JIS−A1405による周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が20%以上であることを特徴とし、垂直入射吸音率が、周波数1000±100Hzにおいて極大ピークを有する態様が好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周波数1000Hzにおける吸音性能に優れる多孔質セラミックス製吸音材に関する。特に、高温下で使用される車両用のセラミックス製吸音材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より使用されている代表的な耐熱性のある無機系吸音材には、グラスウールまたはロックルールなどの鉱物繊維系吸音材があるが、鉱物繊維系吸音材は、吸水しやすく、吸水すると吸音性能が低下し、また、繊維系吸音材であるため、経時変化を起こしやすく、容易に飛散し、剥離するなどの欠点がある。このため、鉱物繊維系吸音材を樹脂膜で覆い、または、金属製の筐体に収容して使用する必要があり、それだけ価格の高い吸音材となっている。
【0003】
一方、多数の貫通孔を形成した石膏ボードも、吸音材として多用されているが、石膏ボード自体には吸音性能が無く、貫通孔における共鳴により消音する機構であるため、特定の周波数の音域しか吸音できないなどの欠点がある。このため、背面に空気層を形成し、または、グラスウールなどの鉱物繊維を背面に取付けて使用する必要があり、施工効率が悪い。また、ポリウレタンフォームのような有機系吸音材は、吸音性は良好であるが、耐熱性が劣る。
【0004】
こうした中、珪酸塩を原料とし、焼成して得られるセラミックス製吸音材が開発され、使用されるようになっている。たとえば、粒径0.50mm〜2.0mmのパーライトと、フライアッシュなどの軽量骨材と、バインダーとを焼成して製造する多孔質セラミックス製吸音材が知られている(特許文献1参照)。パーライトは、真珠岩または松脂岩などの細砕物を1000℃程度で焼成することにより、含有水分が蒸発し、そのガス圧により膨張した中空の球状体である。製造される多孔質セラミックス製吸音材は、嵩比重が0.5〜1.0であり、パーライト粒子同士が、接触部において連通し、内部気孔が連通しているため、低音領域から高音領域までの広い音域に亘り吸音特性が優れ、フライアッシュのような安価な原料を使用するため製品の製造コストが安いと同文献には記載されている。
【特許文献1】特開2002−193684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このパーライトを原料とする多孔質セラミックス製吸音材は、無機系発泡剤を使用せず、フライアッシュなどの軽量骨材を用いているため、安定した気孔径が得られず、製品ごとに気孔径が大きくばらつき、安定した吸音性能が得られない。
【0006】
本発明の課題は、耐熱性が優れるセラミックス製吸音材であって、安定した気孔径を有し、周波数1000Hzにおける吸音率が20%以上の多孔質セラミックス製吸音材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の多孔質セラミックス製吸音材は、珪酸塩を主原料とし、無機系発泡剤を0.02質量%〜1.0質量%含有するセラミックス原料を焼成することにより製造され、JIS−A1405による周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が20%以上であることを特徴とし、垂直入射吸音率が、周波数1000±100Hz帯域に極大ピークを有する態様が好ましい。
【0008】
アルキメデス法による比重が0.4〜1.0である多孔質セラミックス製吸音材が好ましく、気孔径が算術平均値で0.5mm〜1.3mmである態様が好ましい。また、透水性が3.5g/h・cm2以上の吸音材が好適である。一方、無機系発泡剤としては、窒化珪素と炭化珪素と窒化アルミニウムとからなる群より選ばれる少なくとも1種が望ましい。また、セラミックス原料は、軽量骨材を1質量%〜40質量%含有する態様が好ましい。本発明の吸音材は、高温下で使用する車両用部品、たとえば、エンジン周辺部品または二輪車のマフラー周辺部品として適する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の多孔質セラミックス製吸音材は、ばらつきの少ない気孔径を有し、周波数1000Hzにおける吸音率が20%以上である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の多孔質セラミックス製吸音材は、珪酸塩を主原料として製造する。珪酸塩は、二酸化珪素と金属酸化物とからなる塩(xM2O・ySiO2)であり、金属(M)には、Al,Ca,Mgなどがある。主原料とは、セラミックス原料中に珪酸塩を、好ましくは50質量%以上含有するものをいい、より好ましくは60質量%以上含有するものをいう。珪酸塩は、天然物であれば、たとえば、安山岩または流紋岩などの珪酸塩鉱物から得ることができる。安山岩の組成は、SiO2が60質量%、Al23が17質量%、CaOが6質量%、Fe23が3質量%、FeOが3質量%、MgOが3質量%などであるものが多く、斜長石、角閃石および輝石などにより構成される火成岩である。また、流紋岩の組成は、SiO2が74質量%、Al23が13質量%、K2Oが5質量%、Na2Oが3質量%、CaOが1質量%、Fe23が1質量などであるものが多く、石英およびカリ長石などにより構成される火成岩である。一方、珪酸塩は、ガラスまたはスラグなどの人工物からも容易に得ることができる(以下、安山岩、流紋岩、ガラスなどを「珪酸塩含有物」ともいう。)。珪酸塩含有物は、耐久性、耐候性および耐酸性に優れる点で、軟化溶融点が900℃〜1250℃のものが好ましく、軟化溶融点が1100℃〜1200℃の珪酸塩含有物がより好ましい。
【0011】
セラミックス原料には、珪酸塩含有物に加えて、無機系発泡剤を添加する。無機系発泡剤は、珪酸塩含有物が適度な粘性で溶融し、発泡を効率的に促進する点で、主原料である珪酸塩含有物の溶融温度より700℃〜30℃低い温度で気体を発生する無機系発泡剤が好ましく、珪酸塩の溶融温度より100℃〜50℃低い温度で気体を発生する無機系発泡剤がより好ましい。このような無機系発泡剤としては、生成する気孔径にばらつきが少なく、安定した吸音性能が得られる点で、炭化珪素、窒化珪素もしくは窒化アルミニウムまたはこれらの混合物が好適である。無機系発泡剤の添加量は、目的とする多孔質セラミックス製吸音材の比重、気孔径および透水性、焼成条件ならびに発泡剤の種類によって異なるが、通常、多孔質の成形体を形成し、吸音性能を高める観点から、無機系発泡剤は、セラミックス原料中に0.02質量%以上添加し、0.05質量%以上添加するのが好ましい。一方、吸音材の機械的強度を維持する点で、無機系発泡剤は、セラミックス原料中に1.0質量%以下の割合で添加し、0.5質量%以下がより好ましい。
【0012】
セラミックス原料には、透水性を高める点で、軽量骨材を添加するのが好ましい。軽量骨材としては、フライアッシュバルーン、パーライト、シラスバルーンもしくはガラスバルーンなどの球状体または珪藻土などが好ましい。軽量骨材の添加量は、気孔径を均一化し、透水性を高める点で、40質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましい。一方、高い透水性を得る点で、1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましい。また、無機系発泡剤のほか、タルク、カオリンもしくはバーミキュライトまたはそれらの混合物などからなる粘土質原料および金属酸化物などを好ましく配合することができ、これらを原料中に1質量%〜40質量%配合するのが好ましい。
【0013】
調製後のセラミックス原料は、ボールミルまたはアトマイザーなどの粉砕機により、乾式または湿式で粉砕して微粉末の原料混合物とする。より均一で微細な粉粒体に粉砕する点から、湿式粉砕が好ましい。粉砕は、平均粒径が、好ましくは5μm〜100μm、より好ましくは5μm〜20μmになるまで続ける。粉砕後、原料混合物は、発泡体内のガス溜りを減少させるために、焼成前に、平均粒径0.1mm〜1mm程度の大きさに造粒するのが好ましい。造粒は、窯業において採用されている種々の方法で行うことができ、たとえば、湿式粉砕して得られた泥將をスプレードライ法により顆粒状に造粒することができる。
【0014】
つぎに、原料の粉粒体を型枠内に敷き詰め、原料粉粒体の溶融温度以上に加熱し、無機系発泡剤から発生する気体により、多孔質セラミックス吸音材を製造する。具体的には、たとえば、コージェライトとムライトの混合物などの耐熱材料で形成された枡型の成形型枠の底部に、セラミックス原料粉粒体を敷き詰め、原料粉粒体の軟化溶融点より10℃〜300℃高い1100℃〜1300℃の温度で、0.4時間〜12時間加熱する。また、好ましくは、1150℃〜1250℃の温度で、0.5時間〜3時間加熱し、溶融発泡後、徐冷して脱型する。
【0015】
加熱工程では、型枠に蓋を載せて発泡させると、発泡の高さを制御し、発泡倍率を調整することができる。また、型枠の底面および側面には、離型を容易にし、歩留まりを高くするために、離型剤層を形成するのが望ましい。離型剤としては、焼成時に不融なアルミナなどを分散させた液状物を底面および側面に塗布してもよいが、アルミナなどの耐火材料からなるセラミックスペーパーを利用すると離型性が特に良好である。型枠成型を行なう場合などでは、焼成後、得られたセラミックス成形体には、型枠との接触面に、気孔断面が露出していない層、いわゆる、スキン層が生じる場合がある。このような場合は、気孔断面を露出させるため、スキン層を切削、切断または研磨するなどの加工を施す。
【0016】
得られるセラミックスは、多孔質吸音材であり、JIS−A1405による周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が20%以上であり、好ましくは30%以上であり、より好ましくは40%以上である。また、垂直入射吸音率が、周波数1000±100Hzの帯域に極大ピークを有する多孔質セラミックス体を製造することができる。したがって、特に、車両用の吸音材として有用である。このセラミックス吸音材の比重は、機械的強度を維持する観点から、アルキメデス法による比重で、0.4以上が好ましく、0.5以上がより好ましい。一方、セラミックス吸音材の比重は、空隙率を高めて優れた吸音性能を発揮する観点から、1.0以下が好ましく、0.8以下がより好ましい。本明細書において、吸音率は、JIS−A1405による垂直入射吸音率で表示する。また、比重はいずれもアルキメデス法により表す。
【0017】
吸音材の気孔径は、周波数1000Hzにおける吸音率を高め、好ましくは1000±100Hzにおいて吸音率が極大ピークを呈するようにする観点から、算術平均値で0.5mm〜1.3mmが好ましく、0.6mm〜1.2mmがより好ましい。本明細書において、気孔径は、光学顕微鏡により試験体の表面を写真撮影し、30個の気孔をランダムにピックアップし、気孔径を算術平均する方法により評価する。
【0018】
無機系発泡剤により形成される気孔は、各気孔が独立したものではなく、複数の気孔間で相互に連通し、立体網状構造体を形成しているものと推認され、製造される吸音材は、他の特性が同じであれば、連通性の大きい吸音材ほど吸音率が大きくなる傾向がある。本明細書において、吸音材の連通性は、透水性により評価することとし、透水性は、つぎに示す方法により試験する。この試験方法は、林誠、他2名による論文「多孔質セラミックスの製造技術に関する研究」(平成元年度茨城県工業技術センター研究報告第17号pp77〜78)における透水性試験方法に基くものである。まず、外径92mm、厚さ15mmの円柱状の試験体を調製し、水中に浸漬して飽和状態とする。つぎに、内径30mmのビニール管の端部に試験体を固定し、水が漏れないようにビニール管の周囲を粘土でシールする。ビニール管の他端から200cm3の水を注ぎ入れ、試験体の下に用意したビーカーに透水した水を受ける。全量の水が試験体を透水した時間を測定し、単位面積および単位時間当たりの透水量を算定し、その数値をもって、試験体の透水性を評価する。本発明の吸音材は、吸音率が高い点で、透水性が3.5g/h・cm2以上のものが好ましく、10g/h・cm2以上のものがより好ましい。
【0019】
実施例1
珪酸塩含有物として流紋岩(珪酸塩含有率97質量%以上)(軟化溶融点1150℃)81部と、カオリン9部と、軽量骨材(フライアッシュバルーン)10部と、無機系発泡剤として炭化珪素0.1部とを配合した後、ボールミルにより湿式粉砕し、平均粒径を10μmに調製した。つぎに、セラミックス吸音材におけるガス溜りを減少するために、スプレードライ法により平均粒径0.8mm程度の顆粒状の原料粉粒体とした。原料粉粒体の組成を表1に示す。
【0020】
【表1】

【0021】
つぎに、コージェライトとムライトの混合物からなり、内寸が縦350mm×横350mm×深さ100mmの枡型状の耐熱性型枠の底面と側面に、セラミックスシートを敷設した。つづいて、上述の原料粉粒体3kgを、型枠内に入れ、均一に敷き詰めた後、型枠を電気炉に入れ、3時間かけて1200℃まで昇温し、1200℃で40分間保持した。その後、自然徐冷および冷風徐冷し、5時間後に型枠から脱離した。つづいて、サンプルからスキン層を切削し、厚さ15mmの板状体とし、旋盤にて外径40mm(高周波用)および外径92mm(低周波用)の試験体を形成した。その後、垂直入射吸音率、比重、気孔径および透水性を評価した。その結果を表1に示す。また、吸音率を図1に示す。表1および図1から明らかなとおり、得られた多孔質セラミックス製吸音材は、周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が43.2%であり、1000Hzにおいて吸音率が極大ピークを有していた。なお、800℃以上でも吸音率の低下がなく、高い耐熱性が認められた。
【0022】
実施例2
配合成分を、表1に示すように、珪酸塩含有物(流紋岩)63質量%、無機系発泡剤(炭化珪素)0.07質量%、カオリン7質量%、軽量骨材(フライアッシュバルーン)30質量%とした以外は実施例1と同様にして多孔質セラミックス製吸音材を製造した。製造した吸音材の吸音率を図1に示す。また、各種特性値を表1に示す。これらの結果から明らかなとおり、得られた多孔質セラミックス製吸音材は、周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が25.2%であり、1000Hzにおいて吸音率が極大ピークを有していた。
【0023】
比較例1
配合成分を、表1に示すように、珪酸塩含有物(流紋岩)45質量%、無機系発泡剤(炭化珪素)0.07質量%、カオリン5質量%、軽量骨材(フライアッシュバルーン)50質量%とした以外は実施例1と同様にして多孔質セラミックス製吸音材を製造した。製造した吸音材の吸音率を図2に示す。また、各種特性値を表1に示す。これらの結果から明らかなとおり、得られた多孔質セラミックス製吸音材は、周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が12.2%であり、1000±100Hzには吸音率の極大ピークがなかった。
【0024】
比較例2
配合成分を、表1に示すように、珪酸塩含有物(流紋岩)72質量%、無機系発泡剤(炭化珪素)0.18質量%、カオリン8質量%、軽量骨材としてフライアッシュバルーンの代わりに珪藻土を20質量%とし、1200℃での焼成時間を120分間とした以外は実施例1と同様にして多孔質セラミックス製吸音材を製造した。製造した吸音材の吸音率を図2に示す。また、各種特性値を表1に示す。これらの結果から明らかなとおり、得られた多孔質セラミックス製吸音材は、周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が12.2%であり、1000±100Hzには吸音率の極大ピークがなかった。
【0025】
比較例3
配合成分を、表1に示すように、珪酸塩含有物(流紋岩)81質量%、無機系発泡剤(炭化珪素)0.1質量%、カオリン9質量%、軽量骨材(フライアッシュバルーン)10質量%とし、1200℃での焼成時間を120分間とした以外は実施例1と同様にして多孔質セラミックス製吸音材を製造した。製造した吸音材の吸音率を図2に示す。また、各種特性値を表1に示す。これらの結果から明らかなとおり、得られた多孔質セラミックス製吸音材は、周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が10.4%であり、1000±100Hzには吸音率の極大ピークがなかった。
【0026】
なお、有機系吸音材として、ポリエーテル系半硬質ポリウレタンフォーム(気孔径0.2mm、密度50kg/m3、厚さ10mm)について、同様に、吸音率を測定したところ、周波数1000Hzでの吸音率は26.0%であったが、90℃以上では吸音性が低下し、使用が困難であり、耐熱性が認められなかった。
【0027】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明の多孔質セラミックス製吸音材は、周波数1000Hzにおける吸音特性が優れるため、特に、高温で使用される車両用の吸音材として有用である。さらに、高周波域での吸音性に優れる部材との複合材とすれば、広域な周波数において優れた吸音性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例1と2における本発明の多孔質セラミックス製吸音材の吸音率を示す図である。
【図2】比較例1〜3における従来の多孔質セラミックス製吸音材の吸音率を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
珪酸塩を主原料とし、無機系発泡剤を0.02質量%〜1.0質量%含有するセラミックス原料を焼成することにより製造され、JIS−A1405による周波数1000Hzにおける垂直入射吸音率が20%以上であることを特徴とする多孔質セラミックス製吸音材。
【請求項2】
前記垂直入射吸音率が、周波数1000±100Hzにおいて極大ピークを有する請求項1に記載の多孔質セラミックス製吸音材。
【請求項3】
前記吸音材は、アルキメデス法による比重が0.4〜1.0である請求項1または2に記載の多孔質セラミックス製吸音材。
【請求項4】
前記吸音材は、気孔径が算術平均値で0.5mm〜1.3mmである請求項1〜3のいずれかに記載の多孔質セラミックス製吸音材。
【請求項5】
前記吸音材は、透水性が3.5g/h・cm2以上である請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質セラミックス製吸音材。
【請求項6】
前記無機系発泡剤は、窒化珪素と炭化珪素と窒化アルミニウムとからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載の多孔質セラミックス製吸音材。
【請求項7】
前記セラミックス原料は、軽量骨材を1質量%〜40質量%含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の多孔質セラミックス製吸音材。
【請求項8】
前記吸音材は、車両に使用する請求項1〜7のいずれかに記載の多孔質セラミックス製吸音材。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−99533(P2007−99533A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−288301(P2005−288301)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(000001096)倉敷紡績株式会社 (296)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】