多層プリント基板、多層プリント基板の製造方法
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は多層プリント基板の構造に係わるものである。特に、本願発明は多層プリント基板において隣接しない層間の電気的接続をバイアホールによって行うときの構造及びその形成方法に係わる。
【0002】
【従来技術】多層プリント基板は複数の配線層からなるプリント基板である。多層プリント基板においては層間の導通をとるために、導通すべき層に接続用のランドを設け、それらの層を含むすべての層を貫通するスルーホールを形成し、このスルーホールに導電材料を被覆する等の方法によりスルーホールを介してスルーホールが形成されている層の上に位置する層とその下に位置する層とを電気的に接続する方法が一般的に採られている。
【0003】一方、層間を電気的に接続する手段としてはバイアホールによることもできる。バイアホールは一つの層に開けられた小孔で、その内面が導電材料でメッキされており、上層と下層とを電気的に接続する役割を果たす。バイアホールを形成する方法はビルドアップ工法によってなされている。ビルドアップ工法は図1〜4に示すように、1層づつ絶縁樹脂層、バイアホール、メッキ、というプロセスを繰り返し複数の層を積み上げる(build up)方法である。一例を示すと、図1に示すように、まず接続用ランド105を有する基板100上に感光性を有する絶縁樹脂膜110が塗布される。この際の塗布方法は例えばスピンコーテイング、スクリーン印刷法、カーランコータ法等による。そして、図2に示すようにこの感光性の絶縁樹脂層を所定のパターンで露光・現像・エッチングすることによってランド105上にバイアホール130を形成する。このエッチング方法としては乾式、あるいは、湿式両方の方法でなされる。その後、図3に示すようにバイアホール130上に導電材料によるメッキ層140が施される。さらに、図4に示すようにこの上に次の絶縁樹脂層150を形成し複層とする。この方法は基板を貫通するスルーホールのような孔を形成する必要がなく、必要な個所のみに孔をあければいいから、それだけ配線の自由度が大きくなるという点で優れている。
【0004】ビルドアップ法では、従来は例えば図5に示すように隣接しない二つの層110及び180上の点Aと点Bを電気的に接続する場合、第二の絶縁層150に形成された第二のバイアホール160を第一の絶縁層110に形成された第一のバイアホール130の直上ではなく、その位置を少しずらして形成し、両層間をメッキ層140、170によって電気的に接続する。第二の絶縁層150と第三の絶縁層180との間でも同様に第二の絶縁層に形成されたバイアホール160から少しずらして第三の絶縁層180に第三のバイアホール190を形成する。このように、従来技術ではバイアホールをすでに存在する別のバイアホールの直上に形成することなく隣接しない二つの層の電気的な接続を行っていた。
【0005】しかし、このような構造をとると点Aと点Bをバイアホールによって電気的に接続するためには図5R>5で示すように略d1の二乗に比例した面積が必要となる。d1はバイアホールが一つのバイアホールの直上ではなく、斜め上に形成されているから大きくなる。
【0006】このように一つのバイアホールの斜め上に次のバイアホールを形成することによる層間の接続は高密度化の要請に沿わない。つまり、バイアホールおよびそのレイアウトについても面積を低減することが要請されている。この要請を確保するために例えば図6に示すように二つのバイアホールをあるバイアホールの直上に形成することも考えられる。図6に示すように、この構造は第一の絶縁層110に第一のバイアホール130が形成されており、この直上に第二の絶縁層150をエッチングして第二のバイアホール160が形成されている。そして、第二のバイアホール160上にメッキ層170が形成され、第二の絶縁層上の点Aと第一の絶縁層の点Bとの導通を達成する。このように重ねた場合の問題点は以下の諸点である。
【0007】まず第一に第二のバイアホール160を形成する際に第二の絶縁層150を湿式等の方法でエッチングするのであるが、このエッチングは通常のバイアホールの場合の2倍程度の深さで行う必要があるから時間がかかる。このような長時間のエッチングを行うと、エッチングが深さ方向のみならず半径方向にも起こり、孔径d2がかなり大きくなってしまう。先ほどの例と同様に点Aと点Bを接続するための消費面積は概略d2の二乗で評価可能であるが、この面積は従来の方法によって上層と下層を電気的に接続するときに必要とする面積である概略d1の二乗(図5参照)とほとんど変わらないことになる。
【0008】また、第二の問題点としてエッチングが必ずしも完全に行われるとは限らないことである。エッチングが不完全だと第一のバイアホール130の底面に第二の絶縁層150がエッチングされきらないで残留する172。このような残留絶縁層172が多くなると第一のバイアホール130上に形成されたメッキ層140と第二のバイアホール上に形成されるべきメッキ層170との導通を害し信頼性の低下をきたす。
【0009】従って、一つのバイアホール上に他のバイアホールを単純に形成する方法によれば消費面積、信頼性の面でともに要求を満たし得ない。
【0010】互いに隣接しない二つの層を電気的に接続するための構造としてはバイアホールによらない方法も考えられる。その代表的なものがスタッドと呼ばれる導電性材料で構成された柱を用いる方法である。このスタッド法のプロセスについて図7以下に説明する。まず、図7に示すように基板200上にレジスト等210を塗布し、それに所定のパターンで開口部を形成した後に、その開口部にメッキ等の手法によって金属等の導電性材料220を充填させる。その後図8に示すようにレジスト210を適当な方法で除去し、金属等の導電性材料から構成されるスタッド220のみを残す。次に図9に示すようにこのスタッド220を完全におおうように絶縁樹脂層230を形成し、図10のように表面を平滑化する。このプロセスを繰り返せば図11のように二点AとBを電気的に接続する構造を得ることができる。この方法は先に述べた方法のようにエッチングを含まないので、点Aと点Bを電気的に接続するために必要な構造の消費面積(d3の二乗に比例する)は小さくて済む。この点で、高集積化を果たすための利点が大きい。
【0011】しかし、この方法にも欠点がある。まず第一に、図8のようにスタッド220の支持がない状態で絶縁層230を塗布する(図9)のでこの過程においてスタッドの倒壊が起こりやすいということである。スタッド220の倒壊が生じると、その箇所において意図していた電気的な接続が得られないから、完成品に誤動作等の悪影響をきたす。特に、プリント基板上で1箇所でも倒壊が起これば誤動作の可能性があるから、信頼性に非常に大きな影響を及ぼすことになる。第二に図10に示すように、絶縁樹脂層230と金属スタッド220との界面Aの接合強度の確保が困難である。接合強度はその界面に混入するわずかなごみなどの不純物によって低下し、界面の遊離を来たしたり、隙間を生じたり、これを原因として腐食に進んだりする。以上のように、この方法によれば製品の信頼性という点で大きな欠点があり、この欠点は製品の歩留まりの低下につながる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の問題点に鑑みて本願発明は以下の点を目的とする。
(1)多層プリント基板において二つ以上の層を電気的に接続する構造を提供すること。特に少なくとも一つの層を介した二点を電気的に接続すること。
(2)消費面積が小さく、その結果、配線の高集積化に耐えうる構造を提供すること。
(3)工程の信頼性が高く製品の歩留まりがよい構造を提供すること。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明に係る構造は、表面が銅層で覆われた第一のバイアホールを有し、基板上に配された第一の絶縁層と、前記表面が銅層で覆われた第一のバイアホール内のみに充填され、平滑な上面を有する第一の充填材料と、前記第一の充填材料の平滑な上面上に設けられた第一の導電層と、前記第一の絶縁層上に接して形成され、前記第一のバイアホールの直上に位置する第二のバイアホールを有する第二の絶縁層と、前記第二のバイアホール上に設けられ、前記第一の充填材料の平滑な上面上に設けられた前記第一の導電層の平滑な上面に接続する銅層と、前記銅層が設けられた前記第二のバイアホール内のみに充填され、平滑な上面を有する第二の充填材料とを含む、多層プリント基板に係わる。
【0014】そして、本願発明に係る構造は、基板上に配された第一の絶縁層の所定の位置に第一のバイアホールを形成するステップと、前記第一のバイアホールに第一の銅メッキ層を形成するステップと、前記第一の銅メッキ層が形成された前記第一のバイアホールを第一の充填材料で充填するステップと、前記充填するステップの後に、前記基板の表面を平滑にするステップと、前記平滑にされた基板上に第二の銅メッキ層を形成するステップと、前記第一および第二の銅メッキ層のパターン形成をするステップと、前記第一の絶縁層上に第二の絶縁層を形成するステップと、前記第二の絶縁層に前記第一のバイアホールの直上に位置する第二のバイアホールを形成するステップと、前記第二のバイアホール上に、前記パターン化された第二の銅メッキ層に接続するように第三の銅メッキ層を形成するステップと、前記第三の銅メッキ層が形成された前記第二のバイアホールを第二の充填材料で充填するステップと、前記第二の充填材料で充填するステップの後に、前記基板の表面を平滑にするステップと、を含む製造方法によって作ることができる。
【0015】そして、かかる構造によって第二の絶縁層上の第一の点(点A )と第一の絶縁層中の第二の点(点B )が第一の絶縁層に形成されたバイアホール上の銅層(銅メッキ層)、導電層(例えば銅メッキ層)および、第二の絶縁層に形成されたバイアホール上の銅層(銅メッキ層)を介して電気的に接続されるから(図13参照)、本願発明の目的を達成できる。
【0016】
【参考例】参考例の構造を図12 に示す。この構造は基板300上の第一の絶縁層310に形成された第一のバイアホールに導電材料によるメッキ層330 を施し、その後第一のバイアホール340を金属、金属ペースト、樹脂等で充填した構造をなす。この充填された構造はその表面が平滑化されており、その上にまた別の第二の絶縁層320が形成される。第二の絶縁層320には第二のバイアホール350とその上にメッキ層360が形成されるが、第二のバイアホール350は充填された第一のバイアホール340の略直上に形成される。この結果、点Aと点Bとを電気的に接続するために要する面積は概略バイアホールの径d4 の二乗に比例するが、これは通常のバイアホール径と同等であるから、隣接しない二つの層に係わる二点を電気的に接続した場合でも消費面積が増大することがない。
【0017】このような構造によってバイアホールを積層していけば、一つの層を挟んだ二つの点を電気的に接続する場合のみならず、2つ以上の層を挟んだ二つの点を電気的に接続する場合でも全く同等の消費面積に抑えることが可能となる。図12のような充填バイアホールを任意の数だけ積層すればよいからである。
【0018】充填される材料としては好ましくは金属がよい。特に、メッキ層と同一の金属元素であることが腐食防止の観点などから好ましく、この点、銅がもっとも頻繁に使用される。金属材料等の導電材料が好ましい理由は発明の目的が隣接しない二つの層にある2 点を電気的に接続することなので、バイアホールを充填する作用と同時に導電性を担保することができる充填材料を用いれば、電気的な接続の面でより信頼性を向上させることが可能だからである。このように、充填材料として導電材料を用いたときの導電路は点A 〜メッキ層360 ・充填材350 〜充填材340 ・メッキ層330 〜点B となる。図12の構造の一つのポイントは形成したバイアホールを充填・平滑化することによってその直上にもバイアホールを形成することを可能ならしめる点にある。
【0019】
【実施例】充填材料として樹脂などの絶縁材料、あるいは、金属ペーストなどの導電性が劣る材料を使用したときの構造を図13 に示す。図13は本願発明の実施例である。この構造は基本的には図12 に示した金属を充填材料として使用したときの構造と同一であるが、第一のバイアホール340 上に形成されたメッキ層330 と充填された第二のバイアホール350 との間に導電材料層390 が形成されている点のみが異なる。この導電材料層が点A と点B との間の良好な導電路を形成する。この構造においての導電路は点A 〜メッキ層360 〜導電材料層390 〜メッキ層330 〜点B となる。
【0020】次にかかる構造を得るための方法について説明する。図14に示すように、基板500 上の電極520 の接続すべき点B の直上に第一の絶縁層510 をエッチングして第一のバイアホール530 を形成する。このバイアホールの形成はレジストの塗布、現像等の通常の方法で行うことができる。次に、図15 に示すように第一のバイアホール530 上に銅等の金属材料によるメッキ層540 を全面に形成し点B との導通を図る。次の工程は充填材料として何を選択するかによって異なる。充填材料として金属を用いる場合は、図16R>6 のようにバイアホール以外の部分を耐メッキレジスト580 で被覆し、次のメッキ工程でバイアホールのみに金属メッキ層550 が形成されるようにする。そして、その後耐メッキレジスト580 を除去する。また、充填材料としてペースト状のものを使用するときには全面にスキージ等を用いてペーストを広げたり、スクリーン印刷法を用いて次に図17 に示すように金属ペースト、樹脂ペースト等の充填材料550 を第一のバイアホール530 内に充填する。この時点では充填材料を第一のバイアホールに過不足なく充填するということは通常はできない。充填材料はバイアホール上に盛り上がったり(図16 )、バイアホールの周辺に555 のように残留するので(図17 )、必要に応じて表面研磨を施し表面の平滑化を図る。最後に銅メッキをパターン形成すると図18 に示すような構造を得る。また、このときにさらに銅メッキを行った後にパターン形成をすると図19 に示すような構造となり、第一のメッキ層540 上にさらに第二のメッキ層560 が形成されることになる。図18 の構造が複層集積されると図12に示した構造となり、図19 の構造が複層集積されると図13 に示した構造となる。つまり、この工程を複数層について繰り返すことによって所望の集積バイアホール構造が得られることになる。このときに本願発明の構造を得るには第一のバイアホールの直上に第二のバイアホールを形成することが重要である。
【0021】最後に互いに隣接していない複数層上の2点を接続するときに、本願発明によってどの程度の消費面積の低減が図れるかを示す。従来技術における場合の消費面積はd1の二乗に比例し、下層のバイアホールを充填することなくその直上にバイアホールをあけた場合の消費面積はd2の二乗に比例し、スタッド法による場合の消費面積はd3の二乗に比例し、本願発明による場合はd4の二乗に比例すると考える。
【0022】
d1 d2 d3 d4d(mm) 0.25 0.45 0.15 0.12dの二乗 0.0625 0.205 0.0225 0.0144(dn/d4)2 4.34 14.24 1.56 -このように、本願発明は従来技術の4分の1程度の消費面積で同等の点間の接続が可能となる。また、スタッド法と比べても優位である。
【0023】
【発明の効果】本願発明に係わる方法はバイアホールを充填し、その直上に新たなバイアホールを形成することによって隣接しない複数の層に存在する2点を接続することができる。そして、通常のバイアホールの形成プロセス以上の深いエッチングを行わないためにバイアホール径も必要以上に大きくなることはなく、消費面積は一層のバイアホールが消費する面積と同等であるから、高集積化が果たせることになる。また、スタッド法等の他の従来技術に比べてプロセスの信頼性が高く、よって、製品の歩留まりが向上可能である。さらに、この構造によれば隣接しない複数の層間に2層以上の層が存在しても全く消費面積が変わることがない点でその効果は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術であるビルドアップ法によるバイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図2】従来技術であるビルドアップ法によるバイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図3】従来技術であるビルドアップ法によるバイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図4】従来技術であるビルドアップ法によるバイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図5】従来技術であるビルドアップ法によりバイアホールを用いた電気的接続の断面図である。
【図6】従来技術に係わる積層バイアホールの構造の断面図である。
【図7】従来技術であるスタッド法による電気的接続の形成方法を示す工程図である。
【図8】従来技術であるスタッド法による電気的接続の形成方法を示す工程図である。
【図9】従来技術であるスタッド法による電気的接続の形成方法を示す工程図である。
【図10】従来技術であるスタッド法による電気的接続の形成方法を示す工程図である。
【図11】従来技術であるスタッド法による電気的接続の断面図である。
【図12】参考例による積層バイアホールの断面図である。
【図13】本願発明による積層バイアホールの断面図である。
【図14】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図15】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図16】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図17】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図18】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図19】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は多層プリント基板の構造に係わるものである。特に、本願発明は多層プリント基板において隣接しない層間の電気的接続をバイアホールによって行うときの構造及びその形成方法に係わる。
【0002】
【従来技術】多層プリント基板は複数の配線層からなるプリント基板である。多層プリント基板においては層間の導通をとるために、導通すべき層に接続用のランドを設け、それらの層を含むすべての層を貫通するスルーホールを形成し、このスルーホールに導電材料を被覆する等の方法によりスルーホールを介してスルーホールが形成されている層の上に位置する層とその下に位置する層とを電気的に接続する方法が一般的に採られている。
【0003】一方、層間を電気的に接続する手段としてはバイアホールによることもできる。バイアホールは一つの層に開けられた小孔で、その内面が導電材料でメッキされており、上層と下層とを電気的に接続する役割を果たす。バイアホールを形成する方法はビルドアップ工法によってなされている。ビルドアップ工法は図1〜4に示すように、1層づつ絶縁樹脂層、バイアホール、メッキ、というプロセスを繰り返し複数の層を積み上げる(build up)方法である。一例を示すと、図1に示すように、まず接続用ランド105を有する基板100上に感光性を有する絶縁樹脂膜110が塗布される。この際の塗布方法は例えばスピンコーテイング、スクリーン印刷法、カーランコータ法等による。そして、図2に示すようにこの感光性の絶縁樹脂層を所定のパターンで露光・現像・エッチングすることによってランド105上にバイアホール130を形成する。このエッチング方法としては乾式、あるいは、湿式両方の方法でなされる。その後、図3に示すようにバイアホール130上に導電材料によるメッキ層140が施される。さらに、図4に示すようにこの上に次の絶縁樹脂層150を形成し複層とする。この方法は基板を貫通するスルーホールのような孔を形成する必要がなく、必要な個所のみに孔をあければいいから、それだけ配線の自由度が大きくなるという点で優れている。
【0004】ビルドアップ法では、従来は例えば図5に示すように隣接しない二つの層110及び180上の点Aと点Bを電気的に接続する場合、第二の絶縁層150に形成された第二のバイアホール160を第一の絶縁層110に形成された第一のバイアホール130の直上ではなく、その位置を少しずらして形成し、両層間をメッキ層140、170によって電気的に接続する。第二の絶縁層150と第三の絶縁層180との間でも同様に第二の絶縁層に形成されたバイアホール160から少しずらして第三の絶縁層180に第三のバイアホール190を形成する。このように、従来技術ではバイアホールをすでに存在する別のバイアホールの直上に形成することなく隣接しない二つの層の電気的な接続を行っていた。
【0005】しかし、このような構造をとると点Aと点Bをバイアホールによって電気的に接続するためには図5R>5で示すように略d1の二乗に比例した面積が必要となる。d1はバイアホールが一つのバイアホールの直上ではなく、斜め上に形成されているから大きくなる。
【0006】このように一つのバイアホールの斜め上に次のバイアホールを形成することによる層間の接続は高密度化の要請に沿わない。つまり、バイアホールおよびそのレイアウトについても面積を低減することが要請されている。この要請を確保するために例えば図6に示すように二つのバイアホールをあるバイアホールの直上に形成することも考えられる。図6に示すように、この構造は第一の絶縁層110に第一のバイアホール130が形成されており、この直上に第二の絶縁層150をエッチングして第二のバイアホール160が形成されている。そして、第二のバイアホール160上にメッキ層170が形成され、第二の絶縁層上の点Aと第一の絶縁層の点Bとの導通を達成する。このように重ねた場合の問題点は以下の諸点である。
【0007】まず第一に第二のバイアホール160を形成する際に第二の絶縁層150を湿式等の方法でエッチングするのであるが、このエッチングは通常のバイアホールの場合の2倍程度の深さで行う必要があるから時間がかかる。このような長時間のエッチングを行うと、エッチングが深さ方向のみならず半径方向にも起こり、孔径d2がかなり大きくなってしまう。先ほどの例と同様に点Aと点Bを接続するための消費面積は概略d2の二乗で評価可能であるが、この面積は従来の方法によって上層と下層を電気的に接続するときに必要とする面積である概略d1の二乗(図5参照)とほとんど変わらないことになる。
【0008】また、第二の問題点としてエッチングが必ずしも完全に行われるとは限らないことである。エッチングが不完全だと第一のバイアホール130の底面に第二の絶縁層150がエッチングされきらないで残留する172。このような残留絶縁層172が多くなると第一のバイアホール130上に形成されたメッキ層140と第二のバイアホール上に形成されるべきメッキ層170との導通を害し信頼性の低下をきたす。
【0009】従って、一つのバイアホール上に他のバイアホールを単純に形成する方法によれば消費面積、信頼性の面でともに要求を満たし得ない。
【0010】互いに隣接しない二つの層を電気的に接続するための構造としてはバイアホールによらない方法も考えられる。その代表的なものがスタッドと呼ばれる導電性材料で構成された柱を用いる方法である。このスタッド法のプロセスについて図7以下に説明する。まず、図7に示すように基板200上にレジスト等210を塗布し、それに所定のパターンで開口部を形成した後に、その開口部にメッキ等の手法によって金属等の導電性材料220を充填させる。その後図8に示すようにレジスト210を適当な方法で除去し、金属等の導電性材料から構成されるスタッド220のみを残す。次に図9に示すようにこのスタッド220を完全におおうように絶縁樹脂層230を形成し、図10のように表面を平滑化する。このプロセスを繰り返せば図11のように二点AとBを電気的に接続する構造を得ることができる。この方法は先に述べた方法のようにエッチングを含まないので、点Aと点Bを電気的に接続するために必要な構造の消費面積(d3の二乗に比例する)は小さくて済む。この点で、高集積化を果たすための利点が大きい。
【0011】しかし、この方法にも欠点がある。まず第一に、図8のようにスタッド220の支持がない状態で絶縁層230を塗布する(図9)のでこの過程においてスタッドの倒壊が起こりやすいということである。スタッド220の倒壊が生じると、その箇所において意図していた電気的な接続が得られないから、完成品に誤動作等の悪影響をきたす。特に、プリント基板上で1箇所でも倒壊が起これば誤動作の可能性があるから、信頼性に非常に大きな影響を及ぼすことになる。第二に図10に示すように、絶縁樹脂層230と金属スタッド220との界面Aの接合強度の確保が困難である。接合強度はその界面に混入するわずかなごみなどの不純物によって低下し、界面の遊離を来たしたり、隙間を生じたり、これを原因として腐食に進んだりする。以上のように、この方法によれば製品の信頼性という点で大きな欠点があり、この欠点は製品の歩留まりの低下につながる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の問題点に鑑みて本願発明は以下の点を目的とする。
(1)多層プリント基板において二つ以上の層を電気的に接続する構造を提供すること。特に少なくとも一つの層を介した二点を電気的に接続すること。
(2)消費面積が小さく、その結果、配線の高集積化に耐えうる構造を提供すること。
(3)工程の信頼性が高く製品の歩留まりがよい構造を提供すること。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明に係る構造は、表面が銅層で覆われた第一のバイアホールを有し、基板上に配された第一の絶縁層と、前記表面が銅層で覆われた第一のバイアホール内のみに充填され、平滑な上面を有する第一の充填材料と、前記第一の充填材料の平滑な上面上に設けられた第一の導電層と、前記第一の絶縁層上に接して形成され、前記第一のバイアホールの直上に位置する第二のバイアホールを有する第二の絶縁層と、前記第二のバイアホール上に設けられ、前記第一の充填材料の平滑な上面上に設けられた前記第一の導電層の平滑な上面に接続する銅層と、前記銅層が設けられた前記第二のバイアホール内のみに充填され、平滑な上面を有する第二の充填材料とを含む、多層プリント基板に係わる。
【0014】そして、本願発明に係る構造は、基板上に配された第一の絶縁層の所定の位置に第一のバイアホールを形成するステップと、前記第一のバイアホールに第一の銅メッキ層を形成するステップと、前記第一の銅メッキ層が形成された前記第一のバイアホールを第一の充填材料で充填するステップと、前記充填するステップの後に、前記基板の表面を平滑にするステップと、前記平滑にされた基板上に第二の銅メッキ層を形成するステップと、前記第一および第二の銅メッキ層のパターン形成をするステップと、前記第一の絶縁層上に第二の絶縁層を形成するステップと、前記第二の絶縁層に前記第一のバイアホールの直上に位置する第二のバイアホールを形成するステップと、前記第二のバイアホール上に、前記パターン化された第二の銅メッキ層に接続するように第三の銅メッキ層を形成するステップと、前記第三の銅メッキ層が形成された前記第二のバイアホールを第二の充填材料で充填するステップと、前記第二の充填材料で充填するステップの後に、前記基板の表面を平滑にするステップと、を含む製造方法によって作ることができる。
【0015】そして、かかる構造によって第二の絶縁層上の第一の点(点A )と第一の絶縁層中の第二の点(点B )が第一の絶縁層に形成されたバイアホール上の銅層(銅メッキ層)、導電層(例えば銅メッキ層)および、第二の絶縁層に形成されたバイアホール上の銅層(銅メッキ層)を介して電気的に接続されるから(図13参照)、本願発明の目的を達成できる。
【0016】
【参考例】参考例の構造を図12 に示す。この構造は基板300上の第一の絶縁層310に形成された第一のバイアホールに導電材料によるメッキ層330 を施し、その後第一のバイアホール340を金属、金属ペースト、樹脂等で充填した構造をなす。この充填された構造はその表面が平滑化されており、その上にまた別の第二の絶縁層320が形成される。第二の絶縁層320には第二のバイアホール350とその上にメッキ層360が形成されるが、第二のバイアホール350は充填された第一のバイアホール340の略直上に形成される。この結果、点Aと点Bとを電気的に接続するために要する面積は概略バイアホールの径d4 の二乗に比例するが、これは通常のバイアホール径と同等であるから、隣接しない二つの層に係わる二点を電気的に接続した場合でも消費面積が増大することがない。
【0017】このような構造によってバイアホールを積層していけば、一つの層を挟んだ二つの点を電気的に接続する場合のみならず、2つ以上の層を挟んだ二つの点を電気的に接続する場合でも全く同等の消費面積に抑えることが可能となる。図12のような充填バイアホールを任意の数だけ積層すればよいからである。
【0018】充填される材料としては好ましくは金属がよい。特に、メッキ層と同一の金属元素であることが腐食防止の観点などから好ましく、この点、銅がもっとも頻繁に使用される。金属材料等の導電材料が好ましい理由は発明の目的が隣接しない二つの層にある2 点を電気的に接続することなので、バイアホールを充填する作用と同時に導電性を担保することができる充填材料を用いれば、電気的な接続の面でより信頼性を向上させることが可能だからである。このように、充填材料として導電材料を用いたときの導電路は点A 〜メッキ層360 ・充填材350 〜充填材340 ・メッキ層330 〜点B となる。図12の構造の一つのポイントは形成したバイアホールを充填・平滑化することによってその直上にもバイアホールを形成することを可能ならしめる点にある。
【0019】
【実施例】充填材料として樹脂などの絶縁材料、あるいは、金属ペーストなどの導電性が劣る材料を使用したときの構造を図13 に示す。図13は本願発明の実施例である。この構造は基本的には図12 に示した金属を充填材料として使用したときの構造と同一であるが、第一のバイアホール340 上に形成されたメッキ層330 と充填された第二のバイアホール350 との間に導電材料層390 が形成されている点のみが異なる。この導電材料層が点A と点B との間の良好な導電路を形成する。この構造においての導電路は点A 〜メッキ層360 〜導電材料層390 〜メッキ層330 〜点B となる。
【0020】次にかかる構造を得るための方法について説明する。図14に示すように、基板500 上の電極520 の接続すべき点B の直上に第一の絶縁層510 をエッチングして第一のバイアホール530 を形成する。このバイアホールの形成はレジストの塗布、現像等の通常の方法で行うことができる。次に、図15 に示すように第一のバイアホール530 上に銅等の金属材料によるメッキ層540 を全面に形成し点B との導通を図る。次の工程は充填材料として何を選択するかによって異なる。充填材料として金属を用いる場合は、図16R>6 のようにバイアホール以外の部分を耐メッキレジスト580 で被覆し、次のメッキ工程でバイアホールのみに金属メッキ層550 が形成されるようにする。そして、その後耐メッキレジスト580 を除去する。また、充填材料としてペースト状のものを使用するときには全面にスキージ等を用いてペーストを広げたり、スクリーン印刷法を用いて次に図17 に示すように金属ペースト、樹脂ペースト等の充填材料550 を第一のバイアホール530 内に充填する。この時点では充填材料を第一のバイアホールに過不足なく充填するということは通常はできない。充填材料はバイアホール上に盛り上がったり(図16 )、バイアホールの周辺に555 のように残留するので(図17 )、必要に応じて表面研磨を施し表面の平滑化を図る。最後に銅メッキをパターン形成すると図18 に示すような構造を得る。また、このときにさらに銅メッキを行った後にパターン形成をすると図19 に示すような構造となり、第一のメッキ層540 上にさらに第二のメッキ層560 が形成されることになる。図18 の構造が複層集積されると図12に示した構造となり、図19 の構造が複層集積されると図13 に示した構造となる。つまり、この工程を複数層について繰り返すことによって所望の集積バイアホール構造が得られることになる。このときに本願発明の構造を得るには第一のバイアホールの直上に第二のバイアホールを形成することが重要である。
【0021】最後に互いに隣接していない複数層上の2点を接続するときに、本願発明によってどの程度の消費面積の低減が図れるかを示す。従来技術における場合の消費面積はd1の二乗に比例し、下層のバイアホールを充填することなくその直上にバイアホールをあけた場合の消費面積はd2の二乗に比例し、スタッド法による場合の消費面積はd3の二乗に比例し、本願発明による場合はd4の二乗に比例すると考える。
【0022】
d1 d2 d3 d4d(mm) 0.25 0.45 0.15 0.12dの二乗 0.0625 0.205 0.0225 0.0144(dn/d4)2 4.34 14.24 1.56 -このように、本願発明は従来技術の4分の1程度の消費面積で同等の点間の接続が可能となる。また、スタッド法と比べても優位である。
【0023】
【発明の効果】本願発明に係わる方法はバイアホールを充填し、その直上に新たなバイアホールを形成することによって隣接しない複数の層に存在する2点を接続することができる。そして、通常のバイアホールの形成プロセス以上の深いエッチングを行わないためにバイアホール径も必要以上に大きくなることはなく、消費面積は一層のバイアホールが消費する面積と同等であるから、高集積化が果たせることになる。また、スタッド法等の他の従来技術に比べてプロセスの信頼性が高く、よって、製品の歩留まりが向上可能である。さらに、この構造によれば隣接しない複数の層間に2層以上の層が存在しても全く消費面積が変わることがない点でその効果は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術であるビルドアップ法によるバイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図2】従来技術であるビルドアップ法によるバイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図3】従来技術であるビルドアップ法によるバイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図4】従来技術であるビルドアップ法によるバイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図5】従来技術であるビルドアップ法によりバイアホールを用いた電気的接続の断面図である。
【図6】従来技術に係わる積層バイアホールの構造の断面図である。
【図7】従来技術であるスタッド法による電気的接続の形成方法を示す工程図である。
【図8】従来技術であるスタッド法による電気的接続の形成方法を示す工程図である。
【図9】従来技術であるスタッド法による電気的接続の形成方法を示す工程図である。
【図10】従来技術であるスタッド法による電気的接続の形成方法を示す工程図である。
【図11】従来技術であるスタッド法による電気的接続の断面図である。
【図12】参考例による積層バイアホールの断面図である。
【図13】本願発明による積層バイアホールの断面図である。
【図14】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図15】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図16】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図17】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図18】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【図19】本願発明による積層バイアホールの形成方法を示す工程図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】多層プリント基板であって、表面が銅層で覆われた第一のバイアホールを有し、基板上に配された第一の絶縁層と、前記表面が銅層で覆われた第一のバイアホール内のみに充填され、平滑な上面を有する第一の充填材料と、前記第一の充填材料の平滑な上面上に設けられた第一の導電層と、前記第一の絶縁層上に接して形成され、前記第一のバイアホールの直上に位置する第二のバイアホールを有する第二の絶縁層と、前記第二のバイアホール上に設けられ、前記第一の充填材料の平滑な上面上に設けられた前記第一の導電層の平滑な上面に接続する銅層と、前記銅層が設けられた前記第二のバイアホール内のみに充填され、平滑な上面を有する第二の充填材料と、を含む多層プリント基板。
【請求項2】上記第一および第二の充填材料が金属ペ一ストまたは樹脂からなる、請求項1の多層プリント基板。
【請求項3】上記第一および第二の充填材料が金属ペ一ストである請求項2の多層プリント基板。
【請求項4】多層プリント基板の製造方法であって、基板上に配された第一の絶縁層の所定の位置に第一のバイアホールを形成するステップと、前記第一のバイアホールに第一の銅メッキ層を形成するステップと、前記第一の銅メッキ層が形成された前記第一のバイアホールを第一の充填材料で充填するステップと、前記充填するステップの後に、前記基板の表面を平滑にするステップと、前記平滑にされた基板上に第二の銅メッキ層を形成するステップと、前記第一および第二の銅メッキ層のパターン形成をするステップと、前記第一の絶縁層上に第二の絶縁層を形成するステップと、前記第二の絶縁層に前記第一のバイアホールの直上に位置する第二のバイアホールを形成するステップと、前記第二のバイアホール上に、前記パターン化された第二の銅メッキ層に接続するように第三の銅メッキ層を形成するステップと、前記第三の銅メッキ層が形成された前記第二のバイアホールを第二の充填材料で充填するステップと、前記第二の充填材料で充填するステップの後に、前記基板の表面を平滑にするステップと、を含む多層プリント基板の製造方法。
【請求項5】前記第一および第二の充填材料が金属ペ一ストまたは樹脂からなる、請求項4の製造方法。
【請求項6】上記第一および第二の充填材料が金属ペ一ストである請求項5の製造方法。
【請求項1】多層プリント基板であって、表面が銅層で覆われた第一のバイアホールを有し、基板上に配された第一の絶縁層と、前記表面が銅層で覆われた第一のバイアホール内のみに充填され、平滑な上面を有する第一の充填材料と、前記第一の充填材料の平滑な上面上に設けられた第一の導電層と、前記第一の絶縁層上に接して形成され、前記第一のバイアホールの直上に位置する第二のバイアホールを有する第二の絶縁層と、前記第二のバイアホール上に設けられ、前記第一の充填材料の平滑な上面上に設けられた前記第一の導電層の平滑な上面に接続する銅層と、前記銅層が設けられた前記第二のバイアホール内のみに充填され、平滑な上面を有する第二の充填材料と、を含む多層プリント基板。
【請求項2】上記第一および第二の充填材料が金属ペ一ストまたは樹脂からなる、請求項1の多層プリント基板。
【請求項3】上記第一および第二の充填材料が金属ペ一ストである請求項2の多層プリント基板。
【請求項4】多層プリント基板の製造方法であって、基板上に配された第一の絶縁層の所定の位置に第一のバイアホールを形成するステップと、前記第一のバイアホールに第一の銅メッキ層を形成するステップと、前記第一の銅メッキ層が形成された前記第一のバイアホールを第一の充填材料で充填するステップと、前記充填するステップの後に、前記基板の表面を平滑にするステップと、前記平滑にされた基板上に第二の銅メッキ層を形成するステップと、前記第一および第二の銅メッキ層のパターン形成をするステップと、前記第一の絶縁層上に第二の絶縁層を形成するステップと、前記第二の絶縁層に前記第一のバイアホールの直上に位置する第二のバイアホールを形成するステップと、前記第二のバイアホール上に、前記パターン化された第二の銅メッキ層に接続するように第三の銅メッキ層を形成するステップと、前記第三の銅メッキ層が形成された前記第二のバイアホールを第二の充填材料で充填するステップと、前記第二の充填材料で充填するステップの後に、前記基板の表面を平滑にするステップと、を含む多層プリント基板の製造方法。
【請求項5】前記第一および第二の充填材料が金属ペ一ストまたは樹脂からなる、請求項4の製造方法。
【請求項6】上記第一および第二の充填材料が金属ペ一ストである請求項5の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図7】
【図8】
【図14】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図7】
【図8】
【図14】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【特許番号】特許第3290041号(P3290041)
【登録日】平成14年3月22日(2002.3.22)
【発行日】平成14年6月10日(2002.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平7−29704
【出願日】平成7年2月17日(1995.2.17)
【公開番号】特開平8−242077
【公開日】平成8年9月17日(1996.9.17)
【審査請求日】平成9年4月15日(1997.4.15)
【審判番号】平10−13601
【審判請求日】平成10年9月2日(1998.9.2)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【合議体】
【参考文献】
【文献】特開 平5−218645(JP,A)
【文献】特開 平5−218646(JP,A)
【文献】特開 平7−283539(JP,A)
【文献】特開 平7−283538(JP,A)
【文献】特開 平7−79078(JP,A)
【登録日】平成14年3月22日(2002.3.22)
【発行日】平成14年6月10日(2002.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成7年2月17日(1995.2.17)
【公開番号】特開平8−242077
【公開日】平成8年9月17日(1996.9.17)
【審査請求日】平成9年4月15日(1997.4.15)
【審判番号】平10−13601
【審判請求日】平成10年9月2日(1998.9.2)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【合議体】
【参考文献】
【文献】特開 平5−218645(JP,A)
【文献】特開 平5−218646(JP,A)
【文献】特開 平7−283539(JP,A)
【文献】特開 平7−283538(JP,A)
【文献】特開 平7−79078(JP,A)
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