説明

多層固形洗浄剤及び多層固形洗浄剤の製造方法

【課題】 製造時や保管時あるいは輸送時に割れや欠けが生じにくい多層固形洗浄剤及び多層固形洗浄剤の製造方法を提供する。
【解決手段】 成分の異なる第1層12と第2層13を接合した固形状に形成する。両層12,13を区画する境界線14を、曲線のみからなる波状に形成し、この境界線14の端部と洗浄剤本体11の外周縁15との交差角16を、ほぼ直角とする。これにより、前記境界線14は、前記外周縁15に略直行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗トイレの洗浄水に洗浄効果や芳香効果や漂白を付与する多層固形洗浄剤に関し、詳しくは、複数の層を有する多層固形洗浄剤及び多層固形洗浄剤の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、水洗トイレの洗浄水に洗浄効果及び芳香効果を付与する固形漂白芳香洗浄剤が提案されており、貯水タンク内の水中に浸漬して用いる形式のものと、貯水タンクの手洗い部に載置して用いる形式のものが提案されている。また、同成分若しくは異なる成分を複数の層にした固形漂白芳香洗浄剤も提案されている。このような多層固形洗浄剤において、洗浄水に漂白効果を付与するためには、色素を有する層と分離する必要があった。
【0003】
例えば、各種有効成分ごとに製剤化され接合一体化された複数の固形薬剤層からなり、前記固形薬剤層のうち少なくとも一つが、芳香乃至消臭性を有し又は有しない固形洗浄剤層であり、固形薬剤層のうちの他の少なくとも一つが、固形芳香乃至消臭剤層であることを特徴とする芳香消臭洗浄剤が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、洗浄成分及び色素が配合される着色層と、洗浄成分が配合され前記着色層に結合される非着色層とを有する投入式固形洗浄剤が知られている(例えば、特許文献2)。
【0005】
さらに、殺菌剤を含む層と、香料及び色素を含む層とからなる二層タブレットが知られている(例えば、特許文献3)
【特許文献1】実開昭61−64147号公報
【特許文献2】特開平10−140198号公報
【特許文献3】USP4578207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の多層式固形漂白芳香洗浄剤は、各層が直線的に接合されている為、製造時や保管時あるいは輸送時において各層の境界線に小さなひびが形成されるとともに、隣接したひび同士が結合して、最終的には割れや欠けを生じてしまうといった問題点を有していた。
【0007】
特に、前述した特許文献3においては、結合部分に角部が形成されている為、その結合部分に空隙が生じ易く、空隙部分から割れてしまうことがあった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、製造時や保管時あるいは輸送時に割れや欠けが生じにくい多層式固形漂白芳香洗浄剤及び多層固形洗浄剤の製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の多層固形洗浄剤にあっては、異なる成分で構成された複数の層を接合して形成した固形体からなる多層固形洗浄剤において、前記各層間の境界線を曲線のみで構成した。
【0010】
すなわち、固形体を形成する各層間の境界線が曲線のみで構成されている為、この境界線上に小さなひびが形成された場合であっても、隣接したひび同士が結合して、大きくなることがなく、割れや欠けが防止される。
【0011】
加えて、各層の結合部分に空隙が形成され易い角部が設けられた従来のように、空隙部分から割れるといった問題も防止することができる。
【0012】
なお、本明細書において、異なる成分とは、各成分の種類、配合量の内のどちらか一方が少なくとも異なることを言う。
【0013】
好ましくは、請求項2の多層固形洗浄剤のように、前記各層の少なくとも一部が当該固形体の外周を構成する。
【0014】
また、請求項3の多層固形洗浄剤においては、前記境界線を、1つ又は複数の変曲点を有する曲線のみで構成した。
【0015】
これにより、割れ及び欠けの発生防止効果が高められる。
【0016】
さらに、請求項4の多層固形洗浄剤においては、前記境界線と前記固形体の外周縁とを略直行させた。
【0017】
すなわち、各層間の境界線は外周縁と略直角に直行するため、周辺付近からの割れや欠けが生じにくくすることができる。
【0018】
そして、本発明の多層固形洗浄剤の製造方法においては、複数のタンクに収容された異なる基材をスクリューの回転により加圧して単一のノズル部から押し出す際に、前記各基材を前記ノズル部で接合して固形体を成型する多層固形洗浄剤の製造方法であって、前記ノズル部に連通した前記各タンクの出口部において各タンクを区画した境界壁を曲線のみで構成した。
【0019】
これにより、異なる基材で構成された複数の層を接合して形成された固形体からなる多層固形洗浄剤を形成した際に、前記各層間の境界線を曲線のみで構成することができる。
【0020】
このため、請求項1と同様に、各層間の境界線上に小さなひびが形成された場合であっても、隣接したひび同士が結合して、大きくなることがなく、割れや欠けが防止される。
【0021】
また、各層の結合部分に空隙が形成され易い角部が設けられた従来のように、空隙部分から割れるといった問題も防止することができる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明の請求項1の多層固形洗浄剤及び請求項5の多層固形洗浄剤の製造方法で製造された多層固形洗浄剤にあっては、固形体を形成する各層間の境界線が曲線のみで構成されている為、この境界線上に小さなひびが形成された場合であっても、隣接したひび同士が結合して、大きくなることが無い。
【0023】
したがって、製造時や保管時あるいは輸送時での割れや欠けを防止することができ、商品として致命的な不良品の発生を防止することができる。
【0024】
特に、請求項2の多層固形洗浄剤のように、前記各層の少なくとも一部が当該固形体の外周を構成する場合には、特有の効果を発揮する。
【0025】
また、請求項3の多層固形洗浄剤においては、前記境界線を、1つ又は複数の変曲点を有する曲線のみで構成したので、割れ及び欠けの発生防止効果をさらに高めることができる。
【0026】
さらに、請求項4の多層固形洗浄剤においては、各層間の境界線が外周縁と略直角に直行するため、周辺付近からの割れや欠けを生じにくくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の一の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる多層固形洗浄剤である多層固形漂白芳香洗浄剤1を示す図であり、該多層固形漂白芳香洗浄剤1は、トイレの貯水タンク内の水中に浸漬して使用されるものである。
【0028】
この多層固形漂白芳香洗浄剤1の洗浄剤本体11は、楕円形のタブレット状に形成されており、異なる成分からなる第1層12と第2層13とが接合された固形状に形成されている。ここで、異なる成分とは、各成分の種類、配合量の内のどちらか一方が少なくとも異なる場合を言う。
【0029】
前記両層12,13を区画する境界線14は、複数の変曲点を有する曲線のみからなる波状に形成されており、この境界線14の端部と当該洗浄剤本体11の外周縁15との交差角16は、両端共にほぼ直角となるように設計されている(直角であることが望ましい)。これにより、前記境界線14は、前記外周縁15に略直行しているとともに、前記各層12,13は、少なくとも一部が当該洗浄剤本体11の外周を構成している。
【0030】
前記各層12,13には、界面活性剤を基材とし、色素、香料、漂白剤等の従来公知の多層式固形漂白芳香洗浄剤に用いられる成分の1種若しくは2種以上の複数の素材を配合させることができる。第1層12と第2層13は成分の種類、配合量が全く同じでも良いが、通常はその必要機能により成分の数、種類、配合量等の少なくとも一つが異なる場合が多い。
【0031】
前記各層12,13で用いられる界面活性剤は徐溶性基材として、また、洗浄性、発泡性を付与する成分として用いられ、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、その他の界面活性剤のいずれであっても良い。
【0032】
非イオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグルコシド、アルキルアミンオキサイド等の1種若しくは2種以上を混合して用いることができる。平均炭素数12〜18の直鎖又は分岐差の1級又は2級のアルコールのエチレンオキサイド平均付加モル数5〜12を使用することができる。
【0033】
アニオン系界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルケニルエーテルカルボン酸塩、飽和脂肪酸塩、、不飽和脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、α−スルホ脂肪酸塩、石鹸等が挙げられ、これらの1種若しくは2種以上を挙げることができる。
【0034】
カチオン系界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルイミダゾリウム塩等が挙げられ、これらの1種若しくは2種以上を挙げることができる。
【0035】
両性界面活性剤としては、アルキルカルボキシベタイン型、アルキルイミダゾリン型等が挙げられ、これらの1種若しくは2種以上を挙げることができる。界面活性剤の配合量は特に限定されないが、好ましくは20〜70%の範囲で利用できる。
【0036】
本実施の形態で用いられる色素は、水溶性色素であれば、従来公知のものが使用できる。
【0037】
具体的には、青色1号、青色2号、青色3号、黄色3号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、赤色2号、赤色3号、赤色106号、緑色3号、青色202号、青色203号、メチレンブルー、シアニンブルー等の1種若しくは2種以上を挙げることができる。
色素の配合量は、特に限定されないが、好ましくは、0.01〜20%の範囲で利用できる。
【0038】
本実施の形態で用いる香料も従来公知のものを使用することができる。
【0039】
例えば、天然香料、合成香料何れも使用可能で、調合香料であってもかまわない。また、動物性香料、植物性香料を問わない。動物性香料としては、例えば、麝香、霊猫香、竜延香等の動物性香料、アビエス油、アクジョン油、アルモンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ベルガモット油、パーチ油、ボアバローズ油、カヤブチ油、ガナンガ油、カプシカム油、キャラウェー油、カルダモン油、カシア油、セロリー油、シナモン油、シトロネラ油、コニャック油、コリアンダー油、クミン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、ホップ油、レモン油、レモングラス油、ナツメグ油、マンダリン油、ハッカ油、オレンジ油、セージ油、スターアニス油、テレピン油、等の植物性香料を挙げることができる。人工香料は、合成香料又は抽出香料であり、例えば、ピネン、リモネン等の炭化水素系香料、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、βフェネチルアルコール等のアルコール系香料、アネトール、オイゲノール等のフェノール系香料、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド等のアルデヒド系香料、カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、イオノン等のケトン系香料、γ―ブトルラクトン、クマリン、シネオール等のラクトン系香料、オクチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、安息香酸メチル、等のエステル系香料等が挙げられる。また、上記香料の2種以上を混合した調合香料も使用することができる。
【0040】
香料の配合量は、特に限定されないが、好ましくは、0.1〜10%の範囲で利用できる。
【0041】
漂白剤は、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤のいずれを使用することもでき、塩素系漂白剤としては亜塩素酸カルシウム、ジクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウム、トリクロロイソシアヌル酸、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウム、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチル−ヒダントイン、1―ブロモ−3−クロロ−5,5−ジメチル−ヒダントイン、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチル−ヒダントイン、1―ブロモ−3−クロロ−5,5−ジフェニル−ヒダントイン、1,3−ジクロロ−5−エチル−5−メチル−ヒダントイン、さらし粉、高度さらし粉、クロラミンT、クロラミンB、クロラミンX等の1種若しくは2種以上を混合して用いることができる。
【0042】
香料の配合量は、特に限定されないが、好ましくは、0.1〜10%の範囲で利用できる。
【0043】
酸素系漂白剤としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過酢酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸水素モノカリウム等の1種若しくは2種以上を混合して用いることができる。
【0044】
漂白剤の配合量は、特に限定されないが、好ましくは、0.1〜20%の範囲で利用できる。
【0045】
本実施の形態には、さらにビルダー、溶解調整剤、漂白活性化剤、その他微量成分として、キレート剤、酵素、消臭剤、撥水剤等が配合されても良い。さらに、滑沢剤等の他の配合剤を配合することもできる。
【0046】
本実施の形態の多層式固形漂白芳香洗浄剤1は、例えば次の方法で製造することができる。
【0047】
すなわち、図2に示すように、前記各層12,13を形成する原料を混錬機に送り、混錬する。前記第1層12を形成する原料は、混錬機から押出機21の第1タンク22を経由して金型を構成するノズル部23に圧送される。これと同様に、前記第2層13を形成する原料は、混錬機から前記押出機21の第2タンク25を経由して金型を構成する前記ノズル部23に圧送される。
【0048】
前記第1層12を形成する原料は、混錬機から前記第1タンク22に供給された後、該第1タンク22の第1スクリュー31の回転によって加圧されて前記ノズル部23に圧送される。また、前記第2層13を形成する原料は、混錬機から前記第2タンク25に供給された後、該第2タンク25の第2スクリュー32の回転によって加圧されて前記ノズル部23に圧送される。
【0049】
前記各タンク22,25は、先端へ向かうに従って縮径した先細り形状を成し、その先端の出口部41が前記ノズル部23に連結されるとともに、該ノズル部23の基端側を構成している。前記両タンク22,23を区画する境界壁42は、少なくとも前記ノズル部23を構成する先端部分において、曲線のみからなる波形に形成されており、当該ノズル部23の外周壁43は、楕円形に形成されている。
【0050】
これにより、前記ノズル部23は、前記多層式固形漂白芳香洗浄剤1の外形形状を形成するとともに、前記第1層12と前記第2層13とを波形の境界線14で結合する金型を構成しており、前記境界壁42を境とする一方には前記第1層12を形成する第1金型51が、他方には前記第2層13を形成する第2金型52が構成されている。
【0051】
前記各タンク22,25から押出された両成分は、それぞれ第1層12を形成する第1金型51と第2層13を形成する第2金型52から押出され、先細り部分で互いに押し付けられることによって、それまで両成分を隔てていた境界壁42の隙間を埋めるように両成分は密着して、接合された状態で押出される。これを所望の厚みにカットすることで、本実施の形態の多層式固形漂白芳香洗浄剤1が製造される。
【0052】
なお、本実施の形態では、楕円形の多層式固形漂白芳香洗浄剤1について説明したが、これに限られず、直方体、立方体、球形、卵型、星型等の種々の形状であっても良い。
【0053】
さらに、二層に限らず、三層やそれ以上の層を有しても良く、要は境界線14が波状で且つ外周縁15と略直行していれば、その形状、層の数は限定されるものではない。
【0054】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前述した製造方法で形成された多層固形漂白芳香洗浄剤1は、各層12,13間の境界線14が曲線のみで構成されている為、この境界線14上に小さなひびが形成された場合であっても、隣接したひび同士が結合して、大きくなることは無い。
【0055】
また、各層12,13の結合部分に、空隙が形成され易い角部が設けられた従来のように、空隙部分から割れるといった問題も防止することができる。
【0056】
したがって、製造時や保管時あるいは輸送時での割れや欠けを防止することができ、商品として致命的な不良品の発生を防止することができる。
【0057】
特に、前記各層12,13は、少なくとも一部が当該洗浄剤本体11の外周を構成する構造のため、前記各層12,13の分離を確実に防止するといった特有の効果を発揮することができる。
【0058】
また、前記境界線14を複数の変曲点を有する曲線のみで構成された波形としたため、割れ及び欠けの発生防止効果をさらに高めることができる。
【0059】
さらに、前記両層12,13を区画する境界線14の端部と当該洗浄剤本体11の外周縁15との交差角16は、両端共にほぼ直角となるように設計されており、前記境界線14は、前記外周縁15に略直行している。このため、外周縁15付近からの割れや欠けを生じにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図で、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図2】同実施の形態の多層固形漂白芳香洗浄剤の製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
【0061】
1 多層固形漂白芳香洗浄剤(多層固形洗浄剤)
12 第1層
13 第2層
14 境界線
15 外周縁
22 第1タンク
23 ノズル部
25 第2タンク
31 第1スクリュー
32 第2スクリュー
41 出口部
42 境界壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる成分で構成された複数の層を接合して形成した固形体からなる多層固形洗浄剤において、
前記各層間の境界線を曲線のみで構成したことを特徴とする多層固形洗浄剤。
【請求項2】
前記各層の少なくとも一部が当該固形体の外周を構成することを特徴とした請求項1記載の多層固形洗浄剤。
【請求項3】
前記境界線を、1つ又は複数の変曲点を有する曲線のみで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の多層固形洗浄剤。
【請求項4】
前記境界線と前記固形体の外周縁とを略直行させたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の多層固形洗浄剤。
【請求項5】
複数のタンクに収容された異なる基材をスクリューの回転により加圧して単一のノズル部から押し出す際に、前記各基材を前記ノズル部で接合して固形体を成型する多層固形洗浄剤の製造方法であって、
前記ノズル部に連通した前記各タンクの出口部において各タンクを区画した境界壁を曲線のみで構成したことを特徴とする多層固形洗浄剤の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−169270(P2006−169270A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−359192(P2004−359192)
【出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(000102544)エステー化学株式会社 (127)
【Fターム(参考)】