多機能装置、多機能プログラム、通信システム、及び通信方法
【課題】 多機能装置が指示装置からの指示に従って動作を行う際に、多機能装置が受け付けたユーザ固有情報を指示装置へ送信しないことにより、ユーザ固有情報の漏洩を防止し得る多機能装置を提供すること。
【解決手段】 MFP100は、個人情報を受け付ける指示であると判断すると、入力部108から受け付けた入力値を、指示装置200へ送信しない。そのため、MFP100の機能を、指示装置200により拡張しつつ、MFP100の入力部108から入力された個人情報は、指示装置200へ送信されないようにすることができる。
【解決手段】 MFP100は、個人情報を受け付ける指示であると判断すると、入力部108から受け付けた入力値を、指示装置200へ送信しない。そのため、MFP100の機能を、指示装置200により拡張しつつ、MFP100の入力部108から入力された個人情報は、指示装置200へ送信されないようにすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指示装置からの指示に従って種々の動作機能を実行し得る多機能装置、多機能プログラム、及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
所謂複合機と称されるデバイスは、印刷処理、スキャン処理、コピー処理、及びFAXの送受信などを行うことができる。この種のデバイスの中で高機能のデバイスは、Emailの送受信、または、ネットワークを介して接続されたサーバに対してファイルをアップロード、あるいはダウンロードなどを行うことができる。特許文献1には、サーバへファイルをアップロードすることができるデバイスが、特許文献2には、Emailの送受信を行うことができるデバイスが開示されている。通常、これらのデバイスは、PCのような高機能なブラウザを搭載していないが、デバイスのROMに記憶されるファームウェアにより、上述の処理を行うことができる。
【0003】
ところで、近年、Webサービスが普及し、ネットワーク上において電子ファイルを格納できるサーバを提供している。たとえば、Picasa(登録商標)ウェブアルバム、またはflickr(登録商標)がWebサービスの一例である。上記のようなWebサービスの利用を希望するユーザは、サービスの利用に先立ち、ネットワークを介してWebサービスのサービス提供装置に接続している通信装置を用意する必要がある。そして、その通信装置は、サービスの利用に先立ち、Webサービスからアクセス許可を受ける必要がある。具体的には、通信装置は、Webサービスのサービス提供装置との間で、ユーザ固有のアカウント名及びパスワードなどを用いて認証手続きを行う必要がある。
【0004】
サービス提供装置が提供するWebサービスは日々拡張されているので、Webサービスの利用のためにサービス事業者が提供しているアプリケーションプログラムインターフェース(API)も、Webサービスの拡張に伴い変更されることがある。このようにAPIが変更される度に、ユーザは、デバイスの販売事業者が提供したファームウェアの更新プログラムをデバイスにインストールする必要がある。しかし、このようなインストール処理は、特にデバイスの扱いに不慣れなユーザにとっては、煩わしい作業である。このため、ファームウェアの更新を行うことなく、APIの変更に対応できるデバイスが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−81380号公報
【特許文献2】特開平8−242326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ファームウェアの更新を行うことなく、APIの変更に対応できるデバイスを実現するための方法として、デバイスの販売事業者が、デバイスへ外部から指示を行う指示装置を設ける方法が考えられる。指示装置は、印刷処理、またはスキャン処理などをデバイスが実行する際の設定値を変更する設定変更機能を、デバイスへ提供することができる。さらに、指示装置は、Webサービスのサービス提供装置へファイルをアップロードする機能、及びEmailを送信する機能も提供することができる。
【0007】
指示装置は、設定値を変更する設定値変更機能を次のように多機能デバイスへ提供する。指示装置は、例えば、スキャン処理に関する設定値の入力を受け付ける画面を表示するためのデータを多機能デバイスへ送信する。多機能デバイスは、受信したデータに従い、設定値の入力を受け付ける画面を表示する。そして、多機能デバイスは、入力I/Fにより設定値の入力を受け付ける。多機能デバイスは、入力された設定値を、指示装置へ送信する。指示装置は、受信した設定値を基に指示を作成して多機能デバイスへ送信する。その指示は、多機能デバイスに入力された設定値を、スキャン処理に関する設定値として記憶する指示である。
【0008】
指示装置は多機能デバイスへスキャン処理に関する設定値を入力する入力受け付け画面を表示するためのデータ、及び、設定値を記憶する指示を逐次送信する。そのため、多機能デバイスは、スキャン処理の設定を行うファームウェアを記憶していなくても、スキャン設定を行うことができる。
【0009】
多機能デバイスは、Webサービスのサービス提供装置へファイルをアップロードする機能、及びEmail送信機能も、上述した設定値の変更機能と同様の方法で、実行する行うことができる。しかし、設定値の変更機能と同様の方法を用いると、デバイスの入力I/Fから入力されたユーザ固有のアカウント名、及びパスワードなどの個人情報が、指示装置へ送信されることになる。そのため、デバイスの販売事業者は、個人情報が悪意のある攻撃者の不正侵入により指示装置から漏洩することを防ぐために、高度なセキュリティ対策を行う必要がある。しかし、セキュリティ対策を行うためには、多大なコストがかかるため、個人情報は、デバイスから指示装置へ送信されないことが望まれる。
【0010】
そこで、本発明は、多機能装置が指示装置からの指示に従って動作を行う際に、多機能装置が受け付けたユーザ固有情報を指示装置へ送信しないことにより、ユーザ固有情報の漏洩を防止し得る多機能装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的に鑑みなされた、本発明の一態様である多機能装置は、指示装置と通信するために接続され、その指示装置からの指示に従って、複数種類の動作機能の各動作機能を実行する多機能装置において、前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択部と、前記機能選択部により選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求部と、前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付部と、前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定機能部と、前記動作設定機能部により設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信部と、前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定機能部と、を備え、前記ユーザ設定機能部により設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない構成である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、多機能装置が指示装置からの指示に従って動作を行う際に、多機能装置が受け付けたユーザ固有情報を指示装置へ送信しないことにより、ユーザ固有情報の漏洩を防止し得る多機能装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】MFP100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】指示装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】設定値管理テーブル104aの模式図である。
【図5】MFP100が、指示装置200へ送信するXMLテキストの記載内容であって、(a)〜(e)は各種の動作結果に関するXMLテキストの記載内容をそれぞれ示す模式図である。
【図6(a)(b)(c)】指示装置200が、MFP100へ送信するXMLテキストの記載内容であって、(a)〜(c)は各種の指示に関するXMLテキストの記載内容をそれぞれ示す模式図である。
【図6(d)(e)(f)】指示装置200が、MFP100へ送信するXMLテキストの記載内容であって、(e)〜(f)は各種の指示に関するXMLテキストの記載内容をそれぞれ示す模式図である。
【図7】指示プログラム204を構成する、XMLテキスト及びプログラムモジュールの内容及びURLである。
【図8】表示部に表示される画面の一例を示す図である。(a)は図6(a)に従い表示されるメニュー画面を示し、(b)、(c)及び(d)は、図6(c)に従い表示されるスキャン設定画面を示し、(e)は図6(e)に従い作成されるEmail設定画面を示す。
【図9(a)】MFP100が実行する全体処理を示すフローチャートである。
【図9(b)】MFP100が実行する指示装置200との連携処理を示すフローチャートである。
【図9(c)(d)(e)】MFP100が実行する処理を示すフローチャートである。(c)はUI表示処理を示し、(d)は設定値取得処理を示し、(e)は画面表示処理を示す。
【図9(f)(g)(h)】MFP100が実行する処理を示すフローチャートである。(f)は設定値保存処理を示し、(g)は秘匿設定処理を示し、(h)はScanToEmail処理を示す。
【図10(a)】指示装置200が実行するMFP100との連携処理を示すフローチャートである。
【図10(b)】指示装置200が実行するスキャン設定の指示処理を示すフローチャートである。
【図10(c)(d)】指示装置200が実行する処理を示すフローチャートである。(c)はEmail設定の指示処理を示し、(d)はScanToEmailの指示処理を示す。
【図11】MFP100が指示装置200から受信するXMLテキストに従い、スキャン設定を実行する処理手順を示すシーケンス図である。
【図12】MFP100が指示装置200から受信するXMLテキストに従い、Email設定を実行する処理手順を示すシーケンス図である。
【図13】MFP100が指示装置200から受信するXMLテキストに従い、ScanToEmailを実行する処理手順を示すシーケンス図である。
【図14】本発明の変形例に係る指示装置200が、MFP100へ送信するXMLテキストの記載内容であって、(a)及び(b)は各種の指示に関するXMLテキストの記載内容をそれぞれ示す模式図である。
【図15】本発明の変形例に係るMFP100の表示部に表示される画面の一例を示す図である。(a)は図14(a)に従い表示されるメニュー画面を示し、(b)は図14(b)に従い表示されるメニュー画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態の構成>
(システムの構成)
以下、本発明の一実施形態に係る通信システムについて、添付図面を参照して説明する。図1に示すように、多機能装置(Multi Function Peripheral以下、MFPと称する)100と、指示装置200とは、それぞれインターネット500に接続されている。そして、MFP100と、指示装置200とは、それぞれ、インターネット500を介してメール送信サーバ(Simple Mail Transfer Protocol Server以下、SMTPサーバと称する)300、及びサービス提供サーバ400に接続されている。図1には、1台のMFP100のみが図示されているが、実際には、多数のMFP100が、インターネット500に接続され、指示装置200からの指示に従って各種の動作機能を実行することができる。
【0015】
MFP100は、印刷機能、スキャナ機能、FAX機能、及びコピー機能を備えるデジタル複合機である。指示装置200は、MFP100のメーカによって設置されるサーバである。指示装置200は、MFP100へ様々な処理を指示するXMLテキストを送信するために必要なプログラムを搭載する。MFP100は、指示装置200から受信したXMLテキストに従うことで、MFP100が記憶するファームウェアのみでは実行することができない処理を実行することができる。すなわち、指示装置200は、XMLテキストをMFP100へ送信することで、MFP100が実行できる処理を拡張することができる。拡張される処理として、例えば、インターネットを介して接続されたサービス提供サーバ400へのファイルのアップロード、Email送信、及び種々の設定などが挙げられる。
【0016】
サービス提供サーバ400は、アカウント登録を行ったユーザのPCなどのWebブラウザを搭載している装置へ、固有のEmailアドレス、アカウント名、及びパスワードを発行する。アカウント登録を行ったユーザのPCは、サービス提供サーバ400において、そのPCに割り当てられた架空の領域にファイルを保存することができる。すなわち、アカウント登録を行ったユーザのPCは、サービス提供サーバ400の割り当てられた架空の領域に対して、ファイルをアップロードしたり、ファイルをダウンロードしたりすることができる。
【0017】
本実施形態では、Email送信を行うことができるPCへ発行されたEmailアドレスを宛先として、ファイルを添付したEmailが送信されると、添付されたファイルが、サービス提供サーバ400のユーザ固有の領域にアップロードされるものとする。
【0018】
SMTPサーバ300は、インターネット500を介して送信されるEmailデータを受信する。SMTPサーバ300は、受信したEmailデータを、サービス提供サーバ400へ送信する。
【0019】
(MFP100の構成)
図2に示すように、MFP100は、ハードウェアとして、CPU101、ROM102、RAM103、フラッシュメモリ104、ネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)105、印刷部106、読取部107、入力部108、及び表示部109を有する。これらのハードウェアはバスライン110を介して互いに接続されている。
【0020】
CPU101は、ROM102に記憶されているプログラムに従って演算を実行し、各ハードウェアへ指示を行う。ROM102は、全体制御プログラム102a、UI表示モジュール102b、設定値取得モジュール102c、画面表示モジュール102d、設定値保存モジュール102e、秘匿設定モジュール102f、ScanToEmailモジュール102g、及び、指示装置200のURL102hを格納する不揮発性のメモリである。
【0021】
MFP100は、全体制御プログラム102aに従い、図9(a)、及び図9(b)に示す処理、並びに、他の一般的な処理を実行する。また、MFP100は、UI表示モジュール102bに従い、図9(c)に示す処理を実行する。MFP100は、設定値取得モジュール102cに従い、図9(d)に示す処理を実行する。また、図9(d)のMS404では、MFP100は図5(a)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0022】
MFP100は、画面表示モジュール102dに従い、図9(e)に示す処理を実行する。図9(e)のMS506では、MFP100は図5(b)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0023】
MFP100は、設定値保存モジュール102eに従い、図9(f)に示す処理を実行する。また、図9(f)のMS606では、MFP100は図5(c)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0024】
MFP100は、秘匿設定モジュール102fに従い、図9(g)に示す処理を実行する。図9(g)のMS708では、MFP100は図5(d)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0025】
MFP100は、ScanToEmailモジュール102gに従い、図9(h)に示す処理を実行する。また、図9(h)のMS806では、MFP100は図5(e)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0026】
図5(a)〜図5(e)に示すように、MFP100から指示装置200へ送信されるXMLテキストには、コマンド結果、及びコマンド結果パラメータが記載されている。
【0027】
RAM103は、CPU101の処理に必要な情報を一時的に記憶する揮発性のメモリである。詳細は後述するが、RAM103には、受信したXMLテキストを一時的に格納する、受信XMLテキスト一時記憶領域103aを備えている。フラッシュメモリ104は、書換え可能な不揮発性のメモリである。詳細は後述するが、フラッシュメモリ104は、MFP100が種々の処理を実行する際に必要となるデ−タを管理する、設定値管理テーブル104aを記憶している。
【0028】
図4に示す設定値管理テーブル104aは、MFP100が実行する種々の処理に関する各設定項目に対して、設定される設定値を記憶する。設定識別子は、複数の設定項目のそれぞれに1つずつ割り当てられる固有の数値である。例えば、指示装置200が、特定の設定項目の設定値の変更をMFP100へ指示する際は、設定識別子を用いて特定の項目を指定する。“入力形式”は、各設定項目の設定値が入力されるときのデータ形式を示す。“テキスト”は、設定値がテキスト形式で入力されることを示す。“数値”は設定値が数値で入力されることを示す。“選択”は、複数の選択候補のうち選択された数値またはテキストが入力されることを示す。なお、図4において、SMTPサーバ、Emailアドレス、アカウント名、及びパスワードの設定値は、◎◎、○○、△△、××と表現されているが、テキスト形式で記憶されているものとする。
【0029】
ネットワークI/F105は、インターネット500を介して他の装置と通信を行うための装置であり、周知のネットワークハードウェアがその一例である。印刷部106は、画像の印刷を行う装置である。読取部107は、スキャンを実行する装置である。スキャンは、設定値管理テーブル104aに記憶されたスキャンに関する設定項目の設定値に従い実行される。表示部109は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)であり、CPU101から入力される信号に従い、表示を行う。
【0030】
入力部108は、タッチパネルで構成され、表示部109の表示面に重ねて配置される。タッチパネルは、静電容量方式のものであり、ユーザによりタッチされると、タッチされた領域に対応する信号がCPU101へ入力される。
【0031】
(指示装置200の構成)
図3に示す指示装置200は、ハードウェアとして、CPU201、ハードディスクドライブ(HDD)202、RAM205、及びネットワークI/F206を有する。これらのハードウェアはバスライン207を介して互いに接続されている。
【0032】
CPU201は、HDD202に記憶されるプログラムに従って演算を実行し、各ハードウェアへ指示を行う。HDD202は、指示装置200の動作を制御する、全体制御プログラム203と、XMLテキスト及びMFP100へXMLテキストを送信するための複数のプログラムを含む指示プログラム204と、を記憶している。指示プログラム204は、図6(a)に示すメニューのXMLテキスト204a、スキャン設定プログラム204b、Email設定プログラム204c、及び、ScanToEmailプログラム204dにより構成される。そして、スキャン設定プログラム204b、Email設定プログラム204c、及び、ScanToEmailプログラムは、さらに、いくつかのプログラムと、XMLテキストとにより構成される。
【0033】
スキャン設定プログラム204bは、図6(b)に示す設定値取得指示のXMLテキスト204b−1、入力受け付け指示モジュール204b−2、設定値保存指示モジュール204b−3、及び、スキャン設定終了指示モジュール204b−4により構成される。
【0034】
指示装置200は、入力受け付け指示モジュール204b−2に従い図10(b)のSS206〜SS210の処理を実行する。また、SS208では、指示装置200は図6(c)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0035】
指示装置200は、設定値保存指示モジュール204b−3に従い図10(b)のSS212〜SS216の処理を実行する。また、SS214では、指示装置200は図6(d)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0036】
指示装置200は、スキャン設定終了指示モジュール204b−4に従い図10(b)のSS218、S220の処理を実行する。
【0037】
Email設定プログラム204cは、図6(e)に示すEmail設定指示のXMLテキスト204c−1及びEmail設定終了指示モジュール204c−2、により構成される。
【0038】
指示装置200は、Email設定終了指示モジュール204c−2に従い図10(c)のSS306、SS308の処理を実行する。
【0039】
ScanToEmailプログラム204dは、図6(f)に示すScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1と、ScanToEmail終了指示モジュール204d−2とにより構成される。
【0040】
指示装置200は、ScanToEmail終了指示モジュール204d−2に従い図10(d)のSS406、SS408の処理を実行する。
【0041】
図6(a)〜図6(f)に示すように、指示装置200からMFP100へ送信されるXMLテキストには、コマンド、コマンドパラメータ、及び返信先URLが記載されている。
【0042】
指示プログラム204を構成する、XMLテキスト、及び、プログラムモジュールの内容及びURLを、図7に示す。スキャン設定のプログラム204bを構成するXMLテキストとモジュールとは、『http://XYZ/scan-option』の下位の階層に格納されていることが分かる。同様に、Email設定プログラム204cを構成するXMLテキストとモジュールとは、『http://XYZ/email-option』の下位の階層に格納されていることが分かる。同様に、ScanToEmailプログラムを構成するXMLテキストとモジュールとは、『http://XYZ/scantoemail』の下位の階層に格納されていることが分かる。なお、MFP100のROM102が記憶する、指示装置のURL102cは、メニューのXMLテキスト204aが格納されている領域のURLを示す『http://XYZ/menu.xml』である。
【0043】
RAM205は、CPU201の処理に必要なデータを一時的に記憶する揮発性のメモリである。RAM205には、MFP100から受信したXMLテキストを一時的に記憶する領域である、受信XMLテキスト一時記憶領域205aを備えている。
【0044】
<動作>
(MFP100の動作)
[MFP100の全体処理]
図9(a)に示すMFPの全体処理は、MFP100の電源がオンになると開始する。CPU101は、入力部108から各種の処理を実行する指示を受け付ける(MS100)。そして、CPU101は、MS100で受け付けた指示が、指示装置100との連携処理であるかを判断する(MS102)。CPU101が、連携処理であると判断すると(MS102・Yes)、MS104へ進み、連携処理ではないと判断すると(MS102・No)、S108へ進む。
【0045】
MS108では、CPU101はMS100で指示を受け付けた処理を実行する(MS108)。この処理の一例としてコピー処理、またはスキャン処理などが挙げられる。これらの処理はよく知られているので、その説明を省略する。
【0046】
MS104では、CPU101はネットワークI/F105を制御して、指示装置のURL102h(すなわち、メニューのXMLテキスト204aのURL)を宛先とする要求を、指示装置200へ送信させる(MS104)。指示装置200へ送信される要求は、HTTPのGETメソッドにより、実現される。以降の処理で、MFP100が指示装置200へ送信する要求のうち、XMLテキストが添付されていない要求は、HTTPのGETメソッドにより、実現されるものとする。
【0047】
そして、CPU101はMS106へ進む。なお、MS106はサブルーチンとなっており、その詳細は、図9(b)を用いて後述する。
【0048】
[指示装置200との連携処理]
図9(b)に示すように、MFP100は、指示装置200から送信されるXMLテキストを受信するために待機する。そして、CPU101がXMLテキストを受信したと判断すると(MS200)、XMLテキストを、受信XMLテキスト一時記憶領域103aへ記憶させ、MS202へ進む。
【0049】
MS202では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLを解析し、記載されているコマンドが、ユーザー・インターフェース(User Interface以下、UIと称する)表示であるか否かを判断する(MS202)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、UI表示である(MS202・Yes)と判断すると、MS204のUI表示処理へ進み、UI表示ではないと判断すると(MS202・No)、MS206へ進む。
【0050】
MS206では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドが設定値取得であるか否かを判断する(MS206)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、設定値取得である(MS206・Yes)と判断すると、MS208の設定値取得処理へ進み、設定値取得ではないと判断すると(MS206・No)、MS210へ進む。
【0051】
MS210では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドが画面表示であるか否かを判断する(MS210)CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、画面表示である(MS210・Yes)と判断すると、MS212の画面表示処理へ進み、画面表示ではないと判断すると(MS210・No)、MS214へ進む。
【0052】
MS214では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドが設定値保存であるか否かを判断する(MS214)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、設定値保存である(MS214・Yes)と判断すると、MS216の設定値保存処理へ進み、設定値保存ではないと判断すると(MS214・No)、MS218へ進む。
【0053】
MS218では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドが秘匿設定であるか否かを判断する(MS218)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、秘匿設定である(MS218・Yes)と判断すると、MS220の秘匿設定処理へ進み、設定値記憶ではないと判断すると(MS218・No)、MS222へ進む。
【0054】
MS222では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドがScanToEmailであるか否かを判断する(MS222)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、ScanToEmailである(MS222・Yes)と判断すると、MS224のScanToEmail処理へ進み、ScanToEmailではないと判断すると(MS222・No)、その他の処理MS226へ進む。なお、本実施形態において、ScanToEmail処理とは、MFP100が、読取部107によりスキャンして得たスキャンデータを、Emailに添付してSMTPサーバ300へ送信する処理を示す。
【0055】
MS204、MS208、MS212、MS216、MS220、及びMS224の処理は、サブルーチンとなっており、その詳細は、図9(c)〜図9(h)を用いて後述する。なお、MS226のその他の処理は、本実施形態では詳細では説明しない。
【0056】
[UI表示処理]
図6(a)に示すメニューのXMLテキスト204aが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(c)に示すように、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、タイトルとコマンドパラメータのアイコン名とを読み出す。そしてCPU101は、表示部109に、読み出したタイトルとコマンドパラメータとに基づく画面を表示させる(MS300)。
【0057】
図8(a)に示すように、表示部109に表示される画面は、上部にタイトル“メニュー”が配置され、指示アイコン120が中央に配置されている。さらに、中央より右寄りの領域には、指示装置との連携処理の終了を指示する終了アイコン130が配置されている。
【0058】
なお、図8(a)は、MFP100が、図6(a)に示すXMLテキスト(タイトルとして“メニュー”が、コマンドパラメータとして、“スキャン設定”、“Email設定”及び、“ScanToEmail”が記載されている)を受信した場合に表示部109に表示される画面の一例である。MFP100が、記載されているタイトル及びアイコン名が、図6(a)に示すXMLテキストとは異なるXMLテキストを受信した場合は、当然異なる表示が表示される。
【0059】
MS302では、CPU101は、指示アイコン120と終了アイコン130とのうち、いずれがタッチされたかを判断する(MS302)。終了アイコン130がタッチされた場合、CPU101は終了指示を受け付けたと判断し(MS302・終了指示)、MFP100の全体処理を終了する。一方、指示アイコン120がタッチされた場合(MS302・指示アイコン)、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、返信先URLを宛先とする要求を送信させる。なお、返信先URLは、MS302でタッチされた指示アイコン120を表示するために用いたコマンドパラメータと対にして、XMLテキストに記載されていた返信先URLである。例えば、図6(a)に示すコマンドパラメータのアイコン名がスキャン設定であれば、スキャン設定と対になった返信先URLは、『http//XYZ/scan-option/start』である。そして、CPU101は、図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。
【0060】
[設定値取得処理]
図6(b)に示す設定値取得指示のXMLテキスト204b−1が指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(d)に示すように、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、コマンドパラメータの設定識別子を読み出す。そして、CPU101は、読み出した設定識別子が割り当てられた設定項目の設定値を、設定値管理テーブル104aから読み出す(MS400)。
【0061】
CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている設定識別子が割り当てられた設定項目の設定値の読み出しが完了したと判断すると(MS402・Yes)、MS404へ進み、まだ読み出しが完了していないと判断すると(MS402・No)、MS402へ進む。
【0062】
MS404では、CPU101は、コマンド結果として、設定値取得結果が記載され、コマンドパラメータとして、設定識別子とMS400で読み出した設定値と、が対応づけて記載された図5(a)に示すXMLテキストを作成する(MS404)。そして、CPU101はMS406へ進む。
【0063】
MS406では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(b)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS404で作成したXMLテキストが添付されている(MS406)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。指示装置200へ送信される要求は、HTTPのPOSTメソッドにより、実現される。以降の処理で、MFP100が指示装置200へ送信する要求のうち、XMLテキストが添付されている要求は、HTTPのPOSTメソッドにより、実現されるものとする。
【0064】
[画面表示処理]
コマンドが、画面表示であるXMLテキストには、タイトル、コマンドパラメータ、返信先URLに加えて、コマンドの詳細として、“選択”と、“入力”とのいずれかが記載されている。コマンドの詳細が“入力”であるXMLテキストに記載されているコマンドパラメータは“項目名”及び“初期値”の2つで構成される。一方、コマンドの詳細が“選択”であるXMLテキストに記載されているコマンドパラメータは、“項目名”、“初期値”、及び、“リスト”の3つで構成される。本実施形態では、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドの詳細が、図6(c)に示すように“選択”である場合について説明する。
【0065】
図6(c)に示す画面表示指示のXMLテキストが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(e)に示すように、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、タイトルと、コマンドパラメータの、項目名、初期値、及び、リストと、を読み出す(MS500)。
【0066】
そして、CPU101は、読み出したタイトル、項目名、初期値、及び、リストに基づき、表示部108に、設定値の入力を受け付ける画面を表示させる(MS502)。
【0067】
MS200でMFP100が図6(c)に示すXMLテキストを受信した場合において、CPU101がMS502で表示部109に表示させる表示の一例を、図8(b)に示す。表示部109に表示される画面は、上部にタイトル“スキャン設定”が配置されている。さらに、項目名と、項目名に対して選択された値を示す入力値アイコン121とが、左右に並べて配置されている。各項目名の隣に配置されている入力値アイコン121が示す値は、XMLテキストに該項目名と対にして記載されていた初期値である。さらに、中央より右寄りの領域には、指示装置との連携処理の終了を指示する終了アイコン130及び、表示されている設定内容を承諾するOKアイコン131が配置されている。
【0068】
なお、図8(b)は、MFP100が、図6(c)に示すXMLテキスト(タイトルとして“スキャン設定”が、項目名として、“スキャンの解像度”、“スキャンの用紙サイズ”及び、“スキャンのデータ形式”が記載されている)を受信した場合に表示部109に表示される画面の一例である。MFP100が、記載されているタイトル及び項目名が、図6(c)に示すXMLテキストとは異なるXMLテキストを受信した場合は、当然異なる表示が表示される。
【0069】
図8(b)の表示において、入力値アイコン121がタッチされると、選択値の候補となる値を示す候補値アイコン122が、設定画面上に展開された表示へ遷移する。なお、候補値アイコン122が示す値は、XMLテキストに記載されていた、リストを示す複数の値のそれぞれである。
【0070】
候補値アイコン122のいずれかが、タッチされると、図8(c)に示すように、タッチされた候補値アイコン122は、反転して表示される。候補値アイコン122のいずれかが反転して表示されている状態で、さらにOKアイコン131がタッチされると、展開されていた候補値アイコン122は、折りたたまれる。入力値アイコン121の値は、OKアイコン131がタッチされる直前に、反転して表示されていた候補値アイコンの値に変更されている。図8(c)の表示において、OKアイコン131がタッチされた場合の表示の一例を、図8(d)に示す。
【0071】
表示が、候補値アイコン122がたたまれている状態、すなわち、図8(b)及び図8(d)に示す状態のときに、OKアイコン131がタッチされると、CPU101は、入力値の受け付けが完了したと判断し(MS504・入力完了)、MS506へすすむ。一方、終了アイコン130がタッチされると(MS504・終了指示)、指示装置との連携処理を終了する。
【0072】
MS506では、CPU101は、コマンド結果として、“画面表示結果”が、“コマンド結果パラメータ”として、入力値アイコン121が示す値が、記載された図5(b)に示すXMLテキストを作成する(MS506)。
【0073】
MS508では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(c)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS506で作成したXMLテキストが添付されている(MS508)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。
【0074】
[設定値保存処理]
図6(d)に示す設定値保存指示のXMLテキストが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(f)に示すように、MS600では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、設定識別子と設定値との組を読み出す(MS600)。そして、MS602へ進む。MS602では、CPU101は、MS600で読み出した設定値を、該設定値と組になっている設定識別子が割り当てられた設定項目の設定値として、設定値管理テーブル104aに記憶させる(MS602)。そして、CPU101はMS604へ進む。
【0075】
MS604では、CPU101は、XMLテキストに記載されているすべての設定値を、設定値管理テーブル104aに記憶させたかを判断する(MS604)。CPU101が、すべての設定値を記憶させたと判断すると(MS604・Yes)、MS606へ進み、すべての設定値は記憶させていないと判断すると(MS604・No)、MS604へ進む。
【0076】
MS606では、CPU101は、コマンド表示結果として、“設定値保存結果”が、コマンド結果パラメータとして、MS602で設定値を記憶した設定項目に割り当てられた設定識別子と、設定結果と(本実施形態では、“OK”)が、記載された図5(c)に示すXMLテキストを作成する(MS606)。
【0077】
MS608では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(d)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS606で作成したXMLテキストが添付されている(MS608)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。MS608で、CPU101が、ネットワークI/F105に送信させた要求は、スキャン設定終了指示モジュール204b−4を宛先としている。スキャン設定終了指示モジュール204b−4は、図10(b)のSS218、SS220に示すように、メニューのXMLテキスト204aをMFP100へ送信するモジュールである。すなわち、MFP100は、MS608において、指示装置200へ設定値保存結果を示すXMLテキストを送信するだけでなく、次の処理(ここでは、メニュー画面表示)のための指示を要求していることになる。
【0078】
[秘匿設定処理]
図6(e)に示す秘匿設定指示のXMLテキストが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(g)に示すように、MS700では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、項目名及び設定識別子を読み出す。さらに、CPU101は、読み出した設定識別子が割り当てられた設定項目の設定値を、設定値管理テーブル104aから読み出す(MS700)。そして、CPU101はMS702へ進む。
【0079】
MS702では、CPU101は、MS700で読み出した設定項目及び設定値に基づき表示部109に、設定値の入力を受け付ける画面を表示させる(MS702)。
【0080】
MS200でMFP100が図6(e)に示すXMLテキストを受信した場合において、CPU101がMS702で表示部109に表示させる画面の一例を、図8(e)及び図8(f)に示す。表示部109に表示される画面は、上部にタイトル“Email設定”が配置されている。さらに、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている設定識別子が割り当てられた設定項目と、各設定項目に対して選択された或いは入力された値を示す入力値アイコン121が、表示部109の画面上に左右に並べて配置されている。各設定項目の隣に配置されている入力値アイコン121が示す値は、MS700で読み出した、各設定項目の設定値である。さらに、中央より右寄りの領域には、指示装置との連携処理の終了を指示する終了アイコン130、OKアイコン131、下スクロールアイコン132、及び、上スクロールアイコン133が配置されている。
【0081】
なお、図8(e)及び図8(f)は、MFP100が、図6(e)に示すXMLテキスト(タイトルとして“Email設定”が、項目名として、“Emailサーバ”、“サーバポート”、“Auth.For SMTP”、“Emailアドレス”、“アカウント名”、及び、“パスワード”が記載されている)を受信した場合に表示部109に表示される画面の一例である。記載されているタイトル及び項目名が、図6(e)に示すXMLテキストとは異なるXMLテキストを、MFP100が受信した場合は、当然異なる表示が表示される。
【0082】
図8(e)及び図8(f)に示す画面が表示された状態で、入力値アイコン121がタッチされると、設定値を入力する画面へ遷移する。タッチされた入力値アイコン121の設定項目の入力形式が、設定値管理テーブル104aにおいて、選択である場合は、設定値を入力する画面は、選択値の候補となる値を示す図示しない候補値アイコンが、設定画面上に展開された状態になる。なお、候補値アイコンが示す値は、XMLテキストに設定識別子と対にして記載されていたリストを示す複数の値のそれぞれである。設定値を入力する画面において、候補値アイコンのいずれかがタッチされると、タッチされたアイコンのみが反転表示される。
【0083】
一方、タッチされた入力値アイコン121の設定項目の入力形式が、設定値管理テーブル104aにおいて、数値またはテキストである場合は、設定値を入力する画面は、図示しないソフトウェアキーボードが、設定画面上に展開された状態になる。そして、ソフトウェアキーボードをタッチすることで、それぞれのソフトキーが示すテキスト或いは数値を、入力値として、入力することができる。
【0084】
設定値を入力する画面において、OKアイコン131がタッチされると、展開されていた候補値アイコンまたはソフトウェアキーボードは、たたまれる。候補値アイコンまたはソフトウェアキーボードがたたまれた状態で、OKアイコン131がタッチされると、CPU101は、入力の受け付けが完了したと判断し(MS704・入力完了)、MS706へ進む。一方、終了アイコン130がタッチされると(MS704・終了指示)、CPU101は指示装置との連携処理を終了する。
【0085】
MS706では、CPU101は設定管理テーブル104aに、入力値アイコン121が示す値を記憶させる(MS706)。そして、CPU101はMS708へ進む。
【0086】
MS708では、CPU101は、コマンド結果として、“秘匿設定結果”が、コマンド結果パラメータとして、各設定項目を示す設定識別子と、設定結果と(本実施形態では、“OK”)が記載された図5(d)に示すXMLテキストを作成する。そして、CPU101は、MS710へ進む。
【0087】
MS710では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(e)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS708で作成したXMLテキストが添付されている(MS710)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。MS710で、CPU101が、ネットワークI/F105に送信させた要求は、Email設定終了指示モジュール204c−2を宛先としている。Email設定終了指示モジュール204c−2は、図10(c)のSS306、SS308に示すように、メニューのXMLテキスト204aをMFP100へ送信するモジュールである。すなわち、MFP100は、MS710において、指示装置200へ秘匿設定結果を示すXMLテキストを送信するだけでなく、次の処理(ここでは、メニュー画面表示)のための指示を要求していることになる。
【0088】
[ScanToEmail処理]
図6(f)に示すScanToEmail指示のXMLテキストが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(h)に示すように、MS800では、CPU101は、設定値管理テーブル104aから、Email送信に必要な設定項目の設定値を読み出す(MS800)。本実施形態において、Email送信に必要な設定値は、SMTPサーバ、サーバポート、Auth.For SMTP、Emailアドレス、アカウント名、及び、パスワードの設定値である。そして、CPU101はMS802へ進む。
【0089】
MS802では、CPU101は、読取部107を制御して、スキャンを実行させる(MS802)。なお、MS802で実行されるスキャンは、設定値管理テーブル104aに記憶されているスキャンの解像度、スキャンの用紙サイズ、及びスキャンのデータ形式の設定値に従い、実行される。そして、CPU101はMS804へ進む。
【0090】
MS804では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、MS800で読み出したEmailアドレスの設定値を宛先とするEmailを、MS800で読み出したSMTPサーバの設定値により特定されるSMTPサーバ300へ送信させる(MS804)。送信されるEmailには、MS802のスキャンにより得られたスキャンデータが添付される(MS804)。そして、CPU101はMS806へ進む。
【0091】
MS806では、CPU101は、コマンド表示結果として、“ScanToEmail結果”が、コマンド結果パラメータとして、実行結果(本実施形態では、OK)が記載された図5(e)に示すXMLテキストを作成する。そして、CPU101はMS808へ進む。
【0092】
MS808では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(f)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS806で作成したXMLテキストが添付されている(MS808)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。MS808で、CPU101が、ネットワークI/F105に送信させた要求は、ScanToEmail終了指示モジュール204d−2を宛先としている。ScanToEmail終了指示モジュール204d−2は、図10(d)のSS406、SS408に示すように、メニューのXMLテキスト204aをMFP100へ送信するモジュールである。すなわち、MFP100は、MS808において、指示装置200へScanToEmail結果を示すXMLテキストを送信するだけでなく、次の処理(ここでは、メニュー画面表示)のための指示を要求していることになる。
【0093】
(指示装置200の動作)
[MFP100との連携処理]
図10(a)に示すように、CPU201は、MFP100から、HTTPのGETメソッドにより実現される要求を受信するために待機している。そして、要求を受信すると(SS100)、SS102へ進む。なお、受信した要求に、XMLテキストが添付されている場合は、CPU201は、添付されているXMLテキストを、受信XMLテキスト一時記憶領域205aへ記憶させる。
【0094】
SS102では、CPU201は、要求の宛先として指定されているURLが、どのXMLテキストまたはモジュールのURLであるかを判断する。CPU201は、URLが、メニューのXMLテキスト204aであると判断すると(SS102・メニュー)、SS104へ進む。
【0095】
CPU201は、URLが、スキャン設定プログラム204bを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれかであると判断すると(SS102・スキャン設定プログラム)、SS106へ進む。なお、SS106はサブルーチンとなっており、その詳細は、図10(b)を用いて後述する。
【0096】
CPU201は、URLが、Email設定プログラム204cを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれかであると判断すると(SS102・Email設定プログラム)、SS108へ進む。なお、SS108はサブルーチンとなっており、その詳細は、図10(c)を用いて後述する。
【0097】
また、CPU201は、URLが、ScanToEmailプログラム204dを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれかであると判断すると(SS102・ScanToEmailプログラム)、SS110へ進む。なお、SS110はサブルーチンとなっており、その詳細は、図10(d)を用いて後述する。
【0098】
SS104では、CPU101はメニューのXMLテキスト204aを読み出す。そして、読み出したメニューのXMLテキスト204aを要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS104)。そして、CPU201はSS100へ進む。
【0099】
[スキャン設定プログラムによる処理]
図10(b)に示すように、CPU201は要求の宛先として指定されているURLが、スキャン設定プログラムを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれであるかを判断する(SS200)。
【0100】
CPU201は、URLが、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1のURLであると判断すると(SS200・設定値取得指示のXMLテキスト)、SS202へ進む。入力受け付け指示モジュール204b−2のURLであると判断すると(SS200・入力受け付け指示モジュール)、CPU201はSS206へ進む。設定値保存指示モジュール204b−3のURLであると判断すると(SS200・設定値保存指示モジュール)、CPU201はSS212へ進む。スキャン設定終了指示モジュール204b−4のURLであると判断すると(SS200・スキャン設定終了指示モジュール)、CPU201はSS218へ進む。
【0101】
SS202では、CPU201は設定値取得指示のXMLテキスト204b−1を読み出し(MS202)、読み出したXMLテキストを要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS204)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0102】
SS206では、CPU201は、受信XMLテキスト一時記憶領域205aに記憶されたXMLテキストから、設定値を読み出す(SS206)。そして、CPU201はSS208へ進む。SS208では、CPU201は、SS206で読み出した設定値を用いて、画面表示を指示するXMLテキストを作成する(SS208)。そして、CPU201はSS210へ進む。SS210では、CPU201は作成したXMLテキストを、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS210)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0103】
SS212では、受信XMLテキスト一時記憶領域205aに記憶されたXMLテキストから、コマンドパラメータの設定値を読み出す(SS212)。そして、CPU201はSS214へ進む。SS214では、CPU201は、コマンドパラメータとして、設定値管理テーブル104aにおける設定識別子と、SS212で読みだしたコマンドパラメータの設定値とが対に記載されたXMLテキストを作成する(SS214)。そして、CPU201はSS216へ進む。SS216では、CPU201は、SS214で作成したXMLテキストを、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS216)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0104】
SS218では、CPU201はメニューのXMLテキスト204aを読み出し(SS218)、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS220)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0105】
[Email設定プログラムによる処理]
図10(c)に示すようにSS300では、CPU201は要求の宛先として指定されているURLが、Email設定プログラムを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれであるかを判断する(SS300)。CPU201は、URLが、Email設定指示のXMLテキスト204c−1のURLであると判断すると(SS300・Email設定指示のXMLテキスト)、SS302へ進む。一方、CPU201は、URLが、Email設定終了指示モジュール204c−2のURLであると判断すると(SS300・Email設定終了指示モジュール)、SS306へ進む。
【0106】
SS302では、CPU201は、Email設定指示のXMLテキスト204c−1を読み出し(SS302)、読み出したXMLテキストを、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS304)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0107】
SS306では、CPU201はメニューのXMLテキスト204aを読出し(SS306)、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS308)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0108】
[ScanToEmailプログラムによる処理]
図10(d)に示すようにSS400では、CPU201は要求の宛先として指定されているURLが、ScanToEmailプログラムを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれであるかを判断する(SS400)。CPU201は、URLが、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1のURLであると判断すると(SS400・ScanToEmail指示のXMLテキスト)、SS402へ進む。一方、CPU201は、URLが、ScanToEmail終了指示モジュール204d−2のURLであると判断すると(SS400・ScanToEmail終了指示のモジュール)、SS406へ進む。
【0109】
SS402では、CPU201は、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1を読み出し(SS402)、読み出したXMLテキストを、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS404)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0110】
SS406では、CPU201はメニューのXMLテキスト204aを読み出し(SS406、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS408)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0111】
(MFP100と指示装置200との連携動作)
以下、図11、図12、及び図13を用いて、MFP100が指示装置200から受信するXMLテキストに従い、スキャン設定、Email設定、及び、ScanToEmailを実行する処理手順を説明する。
【0112】
[スキャン設定]
図11のSQ101で、ユーザは図8(a)に示す表示が、表示部109にされている状態で、“スキャン設定”を示す指示アイコン120をタッチする(SQ101)。すると、MFP100は、指示装置200において、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1が記憶されている領域を示すURLへ要求を送信する(SQ102)。
【0113】
指示装置200は、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1をMFP100へ送信する(SQ103)。図6(b)に示すように、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1には、設定値管理テーブル104aに記憶されている設定識別子のうち、スキャンに関する設定項目に割り当てられている設定識別子(すなわち、設定識別子7、8、及び9)が記載されている。また、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1には、返信先URLとして、入力受け付け指示モジュール204b−2の図6(b)に示すURLが記載されている。
【0114】
MFP100は、設定値管理テーブル104aから、スキャンに関する設定項目の設定値を読み出す。そして、MFP100は、図5(a)に示すように、読み出した設定値が記載されたXMLテキストを作成する(SQ104)。MFP100は、SQ103で受信したXMLテキストに記載されている返信先URLを宛先として、作成したXMLテキストを添付した要求を送信する(SQ105)。MFP100が送信する要求は、図6(b)に示す返信先URLを宛先としている。
【0115】
指示装置200は、MFP100から受信したXMLテキストから、設定値と、設定識別子とを読み出す。そして、スキャンに関する設定の設定項目である、スキャンの解像度、スキャンの用紙サイズ、及び、スキャンのデータ形式、のそれぞれについて、設定値の候補となる複数の値と、読み出した設定値とが記載されたXMLテキストを作成する(SQ106)。なお、設定値は、初期値として、XMLテキストに記載される。また、XMLテキストには、返信先URLとして、設定値保存指示モジュール204b−3の図6(c)に示すURLが記載されている。SQ106で作成されるXMLテキストの一例を、図6(c)に示す。
【0116】
指示装置200は、SQ106で作成したXMLテキストを、MFP100へ送信する(SQ107)。
【0117】
MFP100は、受信したXMLテキストを解釈し、図8(b)に示すような、スキャンに関する設定項目に対して、設定値の選択を受け付ける設定画面を表示する(SQ108)。ユーザは、MFP100へ、それぞれの設定項目に対する所望の設定値を、複数の候補値から選択し、入力する(SQ109)。
【0118】
MFP100は、それぞれの設定項目に対して、ユーザにより選択された設定値が記載されたXMLテキストを作成する。XMLテキストの一例を、図5(b)に示す。そして、SQ107で受信したXMLテキストに記載されていた、図6(c)に示す返信先URLを宛先として、作成したXMLテキストを添付した要求を送信する(SQ110)。
【0119】
指示装置200は、受信したXMLテキストから設定値を読み出す。そして、スキャンに関する設定の設定項目に割り当てられた設定識別子と、読み出した設定値と、が記載されたXMLテキストを作成する。作成されるXMLテキストには、返信先URLとして、スキャン設定終了指示モジュール204b−4のURLも記載されている(SQ111)。SQ111で作成されるXMLテキストの一例を、図6(d)に示す。指示装置200は作成したXMLテキストを、MFP100へ送信する(SQ112)。
【0120】
MFP100は、受信したXMLテキストに記載されている設定識別子と設定値とを読み出す。そして、MFP100は、設定値管理テーブル104aへ、読み出した設定識別子により特定される設定項目の設定値として、読み出した設定値を記憶させる(SQ113)。そして、図5(c)に示すように、設定値の保存が完了したことを示すXMLテキストを作成する。SQ112で受信したXMLテキストに記載されている返信先URLを宛先として、作成したXMLテキストを添付した結果通知を送信する(SQ114)。
【0121】
このように、指示装置200は、設定値管理テーブル104aに記憶された設定値を読出し送信することをMFP100へ指示する。指示装置200は、初期値を指定して、種々の設定項目に対する設定値をユーザから受け付ける画面を表示することをMFP100へ指示する。指示装置200は、ユーザから受け付けた設定値を指示装置200へ送信することをMFP100へ指示する。指示装置200は、種々の設定項目に対して、指定した値を設定値として設定値管理テーブル104aに記憶することをMFP100へ指示する。この一連の指示により、MFP100が、設定値の変更を受け付ける設定画面を表示するファームウェアを備えない場合でも、MFP100に設定値の変更を受け付けさせることができる。
【0122】
[Email設定]
図12に示すように、ユーザは、図8(a)に示す表示が、表示部109にされている状態で、“Email設定”を示す指示アイコン120をタッチする(SQ201)。
【0123】
MFP100は、Email設定指示のXMLテキスト204c−1のURLを宛先とする要求を送信する(SQ202)。
【0124】
指示装置200は、Email設定指示のXMLテキスト204c−1を読み出し、MFP100へ送信する(SQ203)。図6(e)に示すように、Email設定指示のXMLテキスト204c−1には、Emailに関する設定項目に割り当てられた設定識別子が記載されている。また、Email設定指示のXMLテキスト204c−1には、返信先URLとして、Email設定終了指示モジュール204c−2のURLが記載されている。
【0125】
MFP100は、受信したXMLテキストに記載されている設定識別子が割り当てられた設定項目である、SMTPサーバ、サーバポート、Auth.For SMTP、Emailアドレス、アカウント名、及び、パスワードの設定値を設定管理テーブル104aから読み出す(SQ204〜SQ209)。そして、MFP100は、読み出した設定値を初期値とする、設定値の入力画面を表示する(MS210)。
【0126】
ユーザは、設定画面に表示されているEmailに関する各設定項目に対して設定値を入力する(SQ211)。
【0127】
MFP100は、各設定項目に対して入力された設定値を、設定値管理テーブル104aに記憶する(SQ212〜SQ217)。
【0128】
MFP100は、各設定項目に対する設定値の記憶結果を示すXMLテキストを作成する。作成したXMLテキストの一例を、図5(d)に示す。そして、SQ203で受信したXMLテキストに記載されている返信先URLを宛先として、作成したXMLテキストを添付した結果通知を送信する(SQ218)。
【0129】
このように、指示装置200は、MFP100へ、設定値管理テーブル104aに記憶されている設定項目に割り当てられた設定識別子を指定して、設定値の入力を受け付ける指示を送信する。この指示装置200の指示により、MFP100が、設定値の変更を受け付ける設定画面を表示するファームウェアを備えない場合でも、設定値の変更を受け付ける画面を表示させることができる。
【0130】
また、MFP100は、指示装置200からの指示が、スキャンに関する設定値のような、個人情報ではない情報を入力部108から受け付ける指示であるか、ユーザ固有のアカウント名、及びパスワードなどの個人情報を入力部108から受け付ける指示であるか、を判断することができる。そして、MFP100は、個人情報ではない情報を受け付ける指示であると判断すると、入力部108から受け付けた入力値を、指示装置へ送信する。一方、個人情報を受け付ける指示であると判断すると、入力部108から受け付けた入力値を、指示装置200へ送信しない。そのため、MFPの能力を、指示装置200により拡張しつつ、MFPの入力部108から入力された個人情報は、指示装置へ送信されないようにすることができる。
【0131】
[ScanToEmail]
図13に示すように、ユーザは、図8(a)に示す表示が、表示部109にされている状態で、“ScanToEmail”を示す指示アイコン120をタッチする(SQ301)。
【0132】
MFP100は、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1のURLを宛先とする要求を送信する(SQ302)。
【0133】
指示装置200は、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1を読み出し、MFP100へ送信する(SQ303)。図6(f)に示すように、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1には、返信先URLとして、ScanToEmail終了指示モジュール204c−2のURLが記載されている。
【0134】
MFP100は、Email送信に必要な、SMTPサーバ、サーバポート、Auth.For SMTP、Emailアドレス、アカウント名、及び、パスワードの設定値を、設定値管理テーブル104aから読み出す(SQ304〜SQ309)。
【0135】
MFP100は、Scanに関する設定項目である、スキャンの解像度、スキャンの用紙サイズ、及び、スキャンのデータ形式の設定値を、設定値管理テーブル104aから読み出す(SQ310〜SQ312)。
【0136】
MFP100は、読取部107を制御しスキャンを実行する(SQ313)。スキャンは、SQ310〜SQ312で読み出した設定値に従い、実行される。
【0137】
MFP100は、スキャンデータを、Emailに添付し送信する(SQ314)。MFP100は、Emailを送信する際に必要な設定値として、SQ304〜SQ309で読み出した値を使用する。
【0138】
MFP100から送信されたEmailを受信したSMTPサーバ300は、受信したEmailを、Emailの宛先として設定されている、サービス提供サーバ400へ転送する(SQ315)。
【0139】
MFP100は、指示装置200へ、ScanToEmailを完了したことを示す図5(e)に示すXMLテキストを送信する(SQ316)。
【0140】
<変形例>
(Email受信画像の印刷に関する変形例)
上記実施形態では、MFP100は、指示装置200から受信するXMLテキストに従い、スキャン設定、Email設定、及びScanToEmailを実行した。本発明によると、MFP100は他の処理を実行することもできる。例えば、MFP100は、印刷設定、Email受信設定、及びEmailを受信し、受信したEmailに添付されている画像ファイルを印刷する処理(以下、受信画像印刷と称する)を実行することができる。
【0141】
MFP100は、印刷設定を、スキャン設定と同様の方法で実行することができる。ただし、MFP100が印刷設定を実行できるためには、設定値管理テーブル104aには、印刷に関する設定項目に割り当てられた設定識別子、設定値、及び入力形式が記憶されている必要がある。さらに、指示装置200は、図10(b)の処理において、スキャンに関する設定項目の設定指示に代えて、印刷に関する設定項目の設定指示をMFP100へ送信する。
【0142】
MFP100は、Email受信設定を、Email設定と同様の方法で実行することができる。ただし、MFP100がEmail受信設定を実行できるためには、設定値管理テーブル104aには、Email受信設定に関する設定項目(すなわち、POPサーバ、POPサーバポート、APOPのオンまたはオフ、POPアカント名、(POPの)パスワード)に割り当てられた設定識別子、設定値、及び入力形式が記憶されている必要がある。さらに、指示装置200は、図10(c)の処理において、Emailに関する設定項目の設定指示に代えて、Email受信に関する設定項目の設定指示をMFP100へ送信する。
【0143】
MFP100が、受信画像印刷を実行できるためには、全体制御プログラム102aに従うCPU101が、受信画像印刷がコマンド名として記載されているXMLテキストを、判断できる必要がある。さらに、次の処理を実行するプログラムを、ROM102に記憶している必要がある。CPU101は設定値管理テーブル104aから、Email受信に関する設定値を読み出す。CPU101は、ネットワークI/Fを制御し、読み出した設定値を用いて、POPサーバへ接続させる。CPU101は、ネットワークI/Fが受信したEmailに添付されている画像ファイルを、印刷部106に印刷させる。なお、印刷は、設定値管理テーブル104aに記憶されている印刷に関する項目の設定値に従い実行される。さらに、指示装置200は、図10(d)の処理において、ScanToEmailの指示処理に代えて、受信画像印刷処理の指示を、MFP100へ送信する。
【0144】
(指示装置200が送信するXMLテキストの変形例1)
図11に示すスキャン設定において、指示装置200は、MFP100から受信したXMLテキストに記載されているコマンド結果パラメータを読み出し、読み出したコマンド結果パラメータを反映したXMLテキストを作成し、MFP100へ送信していた(SQ106、SQ107、SQ111、及びSQ112)。しかし、指示装置200は、MFP100から受信したXMLテキストに記載されているコマンド結果パラメータなどの動作情報を反映しないXMLテキストなどの動作指示をMFP100へ送信してもよい。例えば、次のような処理が考えられる。スキャンに関する設定項目の設定値について、指示装置200が記憶する、予め定められた設定値があるとする。SQ105で受信したXMLテキストに記載されている設定値が、予め定められた設定値である場合は、指示装置200は、スキャン設定を終了するため、メニューのXMLテキスト204aをMFP100へ送信する。一方、SQ105で受信したXMLテキストに記載されている設定値が、予め定められた設定値ではない場合は、指示装置200は、コマンド名として、設定値保存が記載され、コマンドパラメータとして、スキャンに関する項目の設定識別子と予め定められた設定値との組が記載された、XMLテキストをMFP100へ送信する。
【0145】
(指示装置200が送信するXMLテキストの変形例2)
図3に示すように、指示装置200が記憶するメニューのXMLテキスト204aは1つであった。しかし、指示装置200が、メニューのXMLテキストを、2つ以上記憶する構成としてもよい。指示装置200が、メニューのXMLテキストを2つ以上記憶する場合の一例を、以下に示す。
【0146】
図14(a)に示す、メニューのXMLテキストに記載されているコマンドパラメータは、アイコン名の、“印刷設定”、“スキャン設定”、及び、“Email設定”と、それぞれのアイコン名に対応する返信先URLとの対である。MFP100は、このXMLテキストを受信すると、図15(a)に示す表示を行う。図15(a)に示す表示画面において、MFP100が、“印刷設定”を示す指示アイコン120及び“スキャン設定”を示す指示アイコン120のタッチを受け付けた場合は、上記実施形態、及び変形例で説明した方法で、それぞれ、印刷設定、または、スキャン設定を実行する。
【0147】
一方、MFP100はEmail設定を示す指示アイコン120のタッチを受け付けた場合、図14(a)に示す返信先URLである『http://XYZ/menu2.xml』を宛先とする要求を送信する。そして、指示装置200は、MFP100から受信した要求への返信として、HDD202の『http://XYZ/menu2.xml』で指定される領域に格納しているメニューのXMLテキストをMFP100へ送信する。指示装置が、HDD202の『http://XYZ/menu2.xml』で指定される領域に格納するXMLテキストを、図14(b)に示す。
【0148】
MFP100は、図14(b)に示すXMLテキストを受信すると、図15(b)に示す表示画面を表示させる。MFP100は、図15(b)に示す表示画面において、送信設定を示す指示アイコン120のタッチを受け付けると、上記実施形態で説明したEmail設定を、指示装置200と連携して、実行する。一方、MFP100は、図15(b)に示す表示画面において、受信設定を示す指示アイコン120のタッチを受け付けると、上記Email受信画像の印刷に関する変形例で示した、Email受信設定を、指示装置200と連携して実行する。
【0149】
以上、変形例で説明したように、指示プログラム204を構成するXMLテキスト、及び、プログラムを追加すると、MFP100は、より多くの処理を実行できる。
【0150】
(MFP100が表示するメニュー画面に関する変形例)
上記実施形態において、MFP100は指示装置200から受信したメニューのXMLテキスト204aに従い、メニュー画面を表示していた。しかし、MFP100がメニュー画面を表示するためのデータである、メニュー画面データを、ROM102またはフラッシュメモリ104に予め記憶している構成としてもよい。メニュー画面データは、少なくとも、メニューのXMLテキスト204aに記載されていた、タイトル、及び、コマンドパラメータに該当するデータを備える。CPU101は、メニュー画面データを読み込み、図8(a)に示すメニュー画面を表示部109に表示させる。CPU101はメニュー画面において、複数の指示アイコン120のうちいずれかの指示アイコン120のタッチを受け付ける。CPU101は、タッチを受け付けた指示アイコン120を表示するために用いた項目名と対にされている返信先URLを、メニュー画面データから読み出す。CPU101は読み出した返信先URLを宛先として、ネットワークI/F105に要求を送信させる。
【0151】
<構成の対応関係>
上記実施形態において、入力部108及び図6(a)に示すメニュー画面が、機能選択部の一例である。SQ102、SQ202、SQ302が、指示要求部の一例である。入力部108及びSQ109、SQ211の処理が入力情報受付部の一例である。MS506が、動作設定機能部の一例である。SQ110が動作情報送信部の一例である。SQ210、SQ212〜SQ217がユーザ設定機能部の一例である。SQ103、SQ203、及びSQ303が応答指示部の一例である。SQ111、SQ112が、動作指示部の一例である。
【符号の説明】
【0152】
100 MFP
101 CPU
102 ROM
103 RAM
105 ネットワークI/F
200 指示装置
201 CPU
202 HDD
205 RAM
206 ネットワークI/F
300 SMTPサーバ
400 サービス提供サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、指示装置からの指示に従って種々の動作機能を実行し得る多機能装置、多機能プログラム、及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
所謂複合機と称されるデバイスは、印刷処理、スキャン処理、コピー処理、及びFAXの送受信などを行うことができる。この種のデバイスの中で高機能のデバイスは、Emailの送受信、または、ネットワークを介して接続されたサーバに対してファイルをアップロード、あるいはダウンロードなどを行うことができる。特許文献1には、サーバへファイルをアップロードすることができるデバイスが、特許文献2には、Emailの送受信を行うことができるデバイスが開示されている。通常、これらのデバイスは、PCのような高機能なブラウザを搭載していないが、デバイスのROMに記憶されるファームウェアにより、上述の処理を行うことができる。
【0003】
ところで、近年、Webサービスが普及し、ネットワーク上において電子ファイルを格納できるサーバを提供している。たとえば、Picasa(登録商標)ウェブアルバム、またはflickr(登録商標)がWebサービスの一例である。上記のようなWebサービスの利用を希望するユーザは、サービスの利用に先立ち、ネットワークを介してWebサービスのサービス提供装置に接続している通信装置を用意する必要がある。そして、その通信装置は、サービスの利用に先立ち、Webサービスからアクセス許可を受ける必要がある。具体的には、通信装置は、Webサービスのサービス提供装置との間で、ユーザ固有のアカウント名及びパスワードなどを用いて認証手続きを行う必要がある。
【0004】
サービス提供装置が提供するWebサービスは日々拡張されているので、Webサービスの利用のためにサービス事業者が提供しているアプリケーションプログラムインターフェース(API)も、Webサービスの拡張に伴い変更されることがある。このようにAPIが変更される度に、ユーザは、デバイスの販売事業者が提供したファームウェアの更新プログラムをデバイスにインストールする必要がある。しかし、このようなインストール処理は、特にデバイスの扱いに不慣れなユーザにとっては、煩わしい作業である。このため、ファームウェアの更新を行うことなく、APIの変更に対応できるデバイスが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−81380号公報
【特許文献2】特開平8−242326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ファームウェアの更新を行うことなく、APIの変更に対応できるデバイスを実現するための方法として、デバイスの販売事業者が、デバイスへ外部から指示を行う指示装置を設ける方法が考えられる。指示装置は、印刷処理、またはスキャン処理などをデバイスが実行する際の設定値を変更する設定変更機能を、デバイスへ提供することができる。さらに、指示装置は、Webサービスのサービス提供装置へファイルをアップロードする機能、及びEmailを送信する機能も提供することができる。
【0007】
指示装置は、設定値を変更する設定値変更機能を次のように多機能デバイスへ提供する。指示装置は、例えば、スキャン処理に関する設定値の入力を受け付ける画面を表示するためのデータを多機能デバイスへ送信する。多機能デバイスは、受信したデータに従い、設定値の入力を受け付ける画面を表示する。そして、多機能デバイスは、入力I/Fにより設定値の入力を受け付ける。多機能デバイスは、入力された設定値を、指示装置へ送信する。指示装置は、受信した設定値を基に指示を作成して多機能デバイスへ送信する。その指示は、多機能デバイスに入力された設定値を、スキャン処理に関する設定値として記憶する指示である。
【0008】
指示装置は多機能デバイスへスキャン処理に関する設定値を入力する入力受け付け画面を表示するためのデータ、及び、設定値を記憶する指示を逐次送信する。そのため、多機能デバイスは、スキャン処理の設定を行うファームウェアを記憶していなくても、スキャン設定を行うことができる。
【0009】
多機能デバイスは、Webサービスのサービス提供装置へファイルをアップロードする機能、及びEmail送信機能も、上述した設定値の変更機能と同様の方法で、実行する行うことができる。しかし、設定値の変更機能と同様の方法を用いると、デバイスの入力I/Fから入力されたユーザ固有のアカウント名、及びパスワードなどの個人情報が、指示装置へ送信されることになる。そのため、デバイスの販売事業者は、個人情報が悪意のある攻撃者の不正侵入により指示装置から漏洩することを防ぐために、高度なセキュリティ対策を行う必要がある。しかし、セキュリティ対策を行うためには、多大なコストがかかるため、個人情報は、デバイスから指示装置へ送信されないことが望まれる。
【0010】
そこで、本発明は、多機能装置が指示装置からの指示に従って動作を行う際に、多機能装置が受け付けたユーザ固有情報を指示装置へ送信しないことにより、ユーザ固有情報の漏洩を防止し得る多機能装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的に鑑みなされた、本発明の一態様である多機能装置は、指示装置と通信するために接続され、その指示装置からの指示に従って、複数種類の動作機能の各動作機能を実行する多機能装置において、前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択部と、前記機能選択部により選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求部と、前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付部と、前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定機能部と、前記動作設定機能部により設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信部と、前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定機能部と、を備え、前記ユーザ設定機能部により設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない構成である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、多機能装置が指示装置からの指示に従って動作を行う際に、多機能装置が受け付けたユーザ固有情報を指示装置へ送信しないことにより、ユーザ固有情報の漏洩を防止し得る多機能装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】MFP100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】指示装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】設定値管理テーブル104aの模式図である。
【図5】MFP100が、指示装置200へ送信するXMLテキストの記載内容であって、(a)〜(e)は各種の動作結果に関するXMLテキストの記載内容をそれぞれ示す模式図である。
【図6(a)(b)(c)】指示装置200が、MFP100へ送信するXMLテキストの記載内容であって、(a)〜(c)は各種の指示に関するXMLテキストの記載内容をそれぞれ示す模式図である。
【図6(d)(e)(f)】指示装置200が、MFP100へ送信するXMLテキストの記載内容であって、(e)〜(f)は各種の指示に関するXMLテキストの記載内容をそれぞれ示す模式図である。
【図7】指示プログラム204を構成する、XMLテキスト及びプログラムモジュールの内容及びURLである。
【図8】表示部に表示される画面の一例を示す図である。(a)は図6(a)に従い表示されるメニュー画面を示し、(b)、(c)及び(d)は、図6(c)に従い表示されるスキャン設定画面を示し、(e)は図6(e)に従い作成されるEmail設定画面を示す。
【図9(a)】MFP100が実行する全体処理を示すフローチャートである。
【図9(b)】MFP100が実行する指示装置200との連携処理を示すフローチャートである。
【図9(c)(d)(e)】MFP100が実行する処理を示すフローチャートである。(c)はUI表示処理を示し、(d)は設定値取得処理を示し、(e)は画面表示処理を示す。
【図9(f)(g)(h)】MFP100が実行する処理を示すフローチャートである。(f)は設定値保存処理を示し、(g)は秘匿設定処理を示し、(h)はScanToEmail処理を示す。
【図10(a)】指示装置200が実行するMFP100との連携処理を示すフローチャートである。
【図10(b)】指示装置200が実行するスキャン設定の指示処理を示すフローチャートである。
【図10(c)(d)】指示装置200が実行する処理を示すフローチャートである。(c)はEmail設定の指示処理を示し、(d)はScanToEmailの指示処理を示す。
【図11】MFP100が指示装置200から受信するXMLテキストに従い、スキャン設定を実行する処理手順を示すシーケンス図である。
【図12】MFP100が指示装置200から受信するXMLテキストに従い、Email設定を実行する処理手順を示すシーケンス図である。
【図13】MFP100が指示装置200から受信するXMLテキストに従い、ScanToEmailを実行する処理手順を示すシーケンス図である。
【図14】本発明の変形例に係る指示装置200が、MFP100へ送信するXMLテキストの記載内容であって、(a)及び(b)は各種の指示に関するXMLテキストの記載内容をそれぞれ示す模式図である。
【図15】本発明の変形例に係るMFP100の表示部に表示される画面の一例を示す図である。(a)は図14(a)に従い表示されるメニュー画面を示し、(b)は図14(b)に従い表示されるメニュー画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態の構成>
(システムの構成)
以下、本発明の一実施形態に係る通信システムについて、添付図面を参照して説明する。図1に示すように、多機能装置(Multi Function Peripheral以下、MFPと称する)100と、指示装置200とは、それぞれインターネット500に接続されている。そして、MFP100と、指示装置200とは、それぞれ、インターネット500を介してメール送信サーバ(Simple Mail Transfer Protocol Server以下、SMTPサーバと称する)300、及びサービス提供サーバ400に接続されている。図1には、1台のMFP100のみが図示されているが、実際には、多数のMFP100が、インターネット500に接続され、指示装置200からの指示に従って各種の動作機能を実行することができる。
【0015】
MFP100は、印刷機能、スキャナ機能、FAX機能、及びコピー機能を備えるデジタル複合機である。指示装置200は、MFP100のメーカによって設置されるサーバである。指示装置200は、MFP100へ様々な処理を指示するXMLテキストを送信するために必要なプログラムを搭載する。MFP100は、指示装置200から受信したXMLテキストに従うことで、MFP100が記憶するファームウェアのみでは実行することができない処理を実行することができる。すなわち、指示装置200は、XMLテキストをMFP100へ送信することで、MFP100が実行できる処理を拡張することができる。拡張される処理として、例えば、インターネットを介して接続されたサービス提供サーバ400へのファイルのアップロード、Email送信、及び種々の設定などが挙げられる。
【0016】
サービス提供サーバ400は、アカウント登録を行ったユーザのPCなどのWebブラウザを搭載している装置へ、固有のEmailアドレス、アカウント名、及びパスワードを発行する。アカウント登録を行ったユーザのPCは、サービス提供サーバ400において、そのPCに割り当てられた架空の領域にファイルを保存することができる。すなわち、アカウント登録を行ったユーザのPCは、サービス提供サーバ400の割り当てられた架空の領域に対して、ファイルをアップロードしたり、ファイルをダウンロードしたりすることができる。
【0017】
本実施形態では、Email送信を行うことができるPCへ発行されたEmailアドレスを宛先として、ファイルを添付したEmailが送信されると、添付されたファイルが、サービス提供サーバ400のユーザ固有の領域にアップロードされるものとする。
【0018】
SMTPサーバ300は、インターネット500を介して送信されるEmailデータを受信する。SMTPサーバ300は、受信したEmailデータを、サービス提供サーバ400へ送信する。
【0019】
(MFP100の構成)
図2に示すように、MFP100は、ハードウェアとして、CPU101、ROM102、RAM103、フラッシュメモリ104、ネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)105、印刷部106、読取部107、入力部108、及び表示部109を有する。これらのハードウェアはバスライン110を介して互いに接続されている。
【0020】
CPU101は、ROM102に記憶されているプログラムに従って演算を実行し、各ハードウェアへ指示を行う。ROM102は、全体制御プログラム102a、UI表示モジュール102b、設定値取得モジュール102c、画面表示モジュール102d、設定値保存モジュール102e、秘匿設定モジュール102f、ScanToEmailモジュール102g、及び、指示装置200のURL102hを格納する不揮発性のメモリである。
【0021】
MFP100は、全体制御プログラム102aに従い、図9(a)、及び図9(b)に示す処理、並びに、他の一般的な処理を実行する。また、MFP100は、UI表示モジュール102bに従い、図9(c)に示す処理を実行する。MFP100は、設定値取得モジュール102cに従い、図9(d)に示す処理を実行する。また、図9(d)のMS404では、MFP100は図5(a)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0022】
MFP100は、画面表示モジュール102dに従い、図9(e)に示す処理を実行する。図9(e)のMS506では、MFP100は図5(b)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0023】
MFP100は、設定値保存モジュール102eに従い、図9(f)に示す処理を実行する。また、図9(f)のMS606では、MFP100は図5(c)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0024】
MFP100は、秘匿設定モジュール102fに従い、図9(g)に示す処理を実行する。図9(g)のMS708では、MFP100は図5(d)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0025】
MFP100は、ScanToEmailモジュール102gに従い、図9(h)に示す処理を実行する。また、図9(h)のMS806では、MFP100は図5(e)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0026】
図5(a)〜図5(e)に示すように、MFP100から指示装置200へ送信されるXMLテキストには、コマンド結果、及びコマンド結果パラメータが記載されている。
【0027】
RAM103は、CPU101の処理に必要な情報を一時的に記憶する揮発性のメモリである。詳細は後述するが、RAM103には、受信したXMLテキストを一時的に格納する、受信XMLテキスト一時記憶領域103aを備えている。フラッシュメモリ104は、書換え可能な不揮発性のメモリである。詳細は後述するが、フラッシュメモリ104は、MFP100が種々の処理を実行する際に必要となるデ−タを管理する、設定値管理テーブル104aを記憶している。
【0028】
図4に示す設定値管理テーブル104aは、MFP100が実行する種々の処理に関する各設定項目に対して、設定される設定値を記憶する。設定識別子は、複数の設定項目のそれぞれに1つずつ割り当てられる固有の数値である。例えば、指示装置200が、特定の設定項目の設定値の変更をMFP100へ指示する際は、設定識別子を用いて特定の項目を指定する。“入力形式”は、各設定項目の設定値が入力されるときのデータ形式を示す。“テキスト”は、設定値がテキスト形式で入力されることを示す。“数値”は設定値が数値で入力されることを示す。“選択”は、複数の選択候補のうち選択された数値またはテキストが入力されることを示す。なお、図4において、SMTPサーバ、Emailアドレス、アカウント名、及びパスワードの設定値は、◎◎、○○、△△、××と表現されているが、テキスト形式で記憶されているものとする。
【0029】
ネットワークI/F105は、インターネット500を介して他の装置と通信を行うための装置であり、周知のネットワークハードウェアがその一例である。印刷部106は、画像の印刷を行う装置である。読取部107は、スキャンを実行する装置である。スキャンは、設定値管理テーブル104aに記憶されたスキャンに関する設定項目の設定値に従い実行される。表示部109は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)であり、CPU101から入力される信号に従い、表示を行う。
【0030】
入力部108は、タッチパネルで構成され、表示部109の表示面に重ねて配置される。タッチパネルは、静電容量方式のものであり、ユーザによりタッチされると、タッチされた領域に対応する信号がCPU101へ入力される。
【0031】
(指示装置200の構成)
図3に示す指示装置200は、ハードウェアとして、CPU201、ハードディスクドライブ(HDD)202、RAM205、及びネットワークI/F206を有する。これらのハードウェアはバスライン207を介して互いに接続されている。
【0032】
CPU201は、HDD202に記憶されるプログラムに従って演算を実行し、各ハードウェアへ指示を行う。HDD202は、指示装置200の動作を制御する、全体制御プログラム203と、XMLテキスト及びMFP100へXMLテキストを送信するための複数のプログラムを含む指示プログラム204と、を記憶している。指示プログラム204は、図6(a)に示すメニューのXMLテキスト204a、スキャン設定プログラム204b、Email設定プログラム204c、及び、ScanToEmailプログラム204dにより構成される。そして、スキャン設定プログラム204b、Email設定プログラム204c、及び、ScanToEmailプログラムは、さらに、いくつかのプログラムと、XMLテキストとにより構成される。
【0033】
スキャン設定プログラム204bは、図6(b)に示す設定値取得指示のXMLテキスト204b−1、入力受け付け指示モジュール204b−2、設定値保存指示モジュール204b−3、及び、スキャン設定終了指示モジュール204b−4により構成される。
【0034】
指示装置200は、入力受け付け指示モジュール204b−2に従い図10(b)のSS206〜SS210の処理を実行する。また、SS208では、指示装置200は図6(c)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0035】
指示装置200は、設定値保存指示モジュール204b−3に従い図10(b)のSS212〜SS216の処理を実行する。また、SS214では、指示装置200は図6(d)に示す内容を記載したXMLテキストを作成する。
【0036】
指示装置200は、スキャン設定終了指示モジュール204b−4に従い図10(b)のSS218、S220の処理を実行する。
【0037】
Email設定プログラム204cは、図6(e)に示すEmail設定指示のXMLテキスト204c−1及びEmail設定終了指示モジュール204c−2、により構成される。
【0038】
指示装置200は、Email設定終了指示モジュール204c−2に従い図10(c)のSS306、SS308の処理を実行する。
【0039】
ScanToEmailプログラム204dは、図6(f)に示すScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1と、ScanToEmail終了指示モジュール204d−2とにより構成される。
【0040】
指示装置200は、ScanToEmail終了指示モジュール204d−2に従い図10(d)のSS406、SS408の処理を実行する。
【0041】
図6(a)〜図6(f)に示すように、指示装置200からMFP100へ送信されるXMLテキストには、コマンド、コマンドパラメータ、及び返信先URLが記載されている。
【0042】
指示プログラム204を構成する、XMLテキスト、及び、プログラムモジュールの内容及びURLを、図7に示す。スキャン設定のプログラム204bを構成するXMLテキストとモジュールとは、『http://XYZ/scan-option』の下位の階層に格納されていることが分かる。同様に、Email設定プログラム204cを構成するXMLテキストとモジュールとは、『http://XYZ/email-option』の下位の階層に格納されていることが分かる。同様に、ScanToEmailプログラムを構成するXMLテキストとモジュールとは、『http://XYZ/scantoemail』の下位の階層に格納されていることが分かる。なお、MFP100のROM102が記憶する、指示装置のURL102cは、メニューのXMLテキスト204aが格納されている領域のURLを示す『http://XYZ/menu.xml』である。
【0043】
RAM205は、CPU201の処理に必要なデータを一時的に記憶する揮発性のメモリである。RAM205には、MFP100から受信したXMLテキストを一時的に記憶する領域である、受信XMLテキスト一時記憶領域205aを備えている。
【0044】
<動作>
(MFP100の動作)
[MFP100の全体処理]
図9(a)に示すMFPの全体処理は、MFP100の電源がオンになると開始する。CPU101は、入力部108から各種の処理を実行する指示を受け付ける(MS100)。そして、CPU101は、MS100で受け付けた指示が、指示装置100との連携処理であるかを判断する(MS102)。CPU101が、連携処理であると判断すると(MS102・Yes)、MS104へ進み、連携処理ではないと判断すると(MS102・No)、S108へ進む。
【0045】
MS108では、CPU101はMS100で指示を受け付けた処理を実行する(MS108)。この処理の一例としてコピー処理、またはスキャン処理などが挙げられる。これらの処理はよく知られているので、その説明を省略する。
【0046】
MS104では、CPU101はネットワークI/F105を制御して、指示装置のURL102h(すなわち、メニューのXMLテキスト204aのURL)を宛先とする要求を、指示装置200へ送信させる(MS104)。指示装置200へ送信される要求は、HTTPのGETメソッドにより、実現される。以降の処理で、MFP100が指示装置200へ送信する要求のうち、XMLテキストが添付されていない要求は、HTTPのGETメソッドにより、実現されるものとする。
【0047】
そして、CPU101はMS106へ進む。なお、MS106はサブルーチンとなっており、その詳細は、図9(b)を用いて後述する。
【0048】
[指示装置200との連携処理]
図9(b)に示すように、MFP100は、指示装置200から送信されるXMLテキストを受信するために待機する。そして、CPU101がXMLテキストを受信したと判断すると(MS200)、XMLテキストを、受信XMLテキスト一時記憶領域103aへ記憶させ、MS202へ進む。
【0049】
MS202では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLを解析し、記載されているコマンドが、ユーザー・インターフェース(User Interface以下、UIと称する)表示であるか否かを判断する(MS202)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、UI表示である(MS202・Yes)と判断すると、MS204のUI表示処理へ進み、UI表示ではないと判断すると(MS202・No)、MS206へ進む。
【0050】
MS206では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドが設定値取得であるか否かを判断する(MS206)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、設定値取得である(MS206・Yes)と判断すると、MS208の設定値取得処理へ進み、設定値取得ではないと判断すると(MS206・No)、MS210へ進む。
【0051】
MS210では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドが画面表示であるか否かを判断する(MS210)CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、画面表示である(MS210・Yes)と判断すると、MS212の画面表示処理へ進み、画面表示ではないと判断すると(MS210・No)、MS214へ進む。
【0052】
MS214では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドが設定値保存であるか否かを判断する(MS214)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、設定値保存である(MS214・Yes)と判断すると、MS216の設定値保存処理へ進み、設定値保存ではないと判断すると(MS214・No)、MS218へ進む。
【0053】
MS218では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドが秘匿設定であるか否かを判断する(MS218)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、秘匿設定である(MS218・Yes)と判断すると、MS220の秘匿設定処理へ進み、設定値記憶ではないと判断すると(MS218・No)、MS222へ進む。
【0054】
MS222では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドがScanToEmailであるか否かを判断する(MS222)。CPU101が、XMLテキストに記載されているコマンドは、ScanToEmailである(MS222・Yes)と判断すると、MS224のScanToEmail処理へ進み、ScanToEmailではないと判断すると(MS222・No)、その他の処理MS226へ進む。なお、本実施形態において、ScanToEmail処理とは、MFP100が、読取部107によりスキャンして得たスキャンデータを、Emailに添付してSMTPサーバ300へ送信する処理を示す。
【0055】
MS204、MS208、MS212、MS216、MS220、及びMS224の処理は、サブルーチンとなっており、その詳細は、図9(c)〜図9(h)を用いて後述する。なお、MS226のその他の処理は、本実施形態では詳細では説明しない。
【0056】
[UI表示処理]
図6(a)に示すメニューのXMLテキスト204aが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(c)に示すように、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、タイトルとコマンドパラメータのアイコン名とを読み出す。そしてCPU101は、表示部109に、読み出したタイトルとコマンドパラメータとに基づく画面を表示させる(MS300)。
【0057】
図8(a)に示すように、表示部109に表示される画面は、上部にタイトル“メニュー”が配置され、指示アイコン120が中央に配置されている。さらに、中央より右寄りの領域には、指示装置との連携処理の終了を指示する終了アイコン130が配置されている。
【0058】
なお、図8(a)は、MFP100が、図6(a)に示すXMLテキスト(タイトルとして“メニュー”が、コマンドパラメータとして、“スキャン設定”、“Email設定”及び、“ScanToEmail”が記載されている)を受信した場合に表示部109に表示される画面の一例である。MFP100が、記載されているタイトル及びアイコン名が、図6(a)に示すXMLテキストとは異なるXMLテキストを受信した場合は、当然異なる表示が表示される。
【0059】
MS302では、CPU101は、指示アイコン120と終了アイコン130とのうち、いずれがタッチされたかを判断する(MS302)。終了アイコン130がタッチされた場合、CPU101は終了指示を受け付けたと判断し(MS302・終了指示)、MFP100の全体処理を終了する。一方、指示アイコン120がタッチされた場合(MS302・指示アイコン)、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、返信先URLを宛先とする要求を送信させる。なお、返信先URLは、MS302でタッチされた指示アイコン120を表示するために用いたコマンドパラメータと対にして、XMLテキストに記載されていた返信先URLである。例えば、図6(a)に示すコマンドパラメータのアイコン名がスキャン設定であれば、スキャン設定と対になった返信先URLは、『http//XYZ/scan-option/start』である。そして、CPU101は、図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。
【0060】
[設定値取得処理]
図6(b)に示す設定値取得指示のXMLテキスト204b−1が指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(d)に示すように、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、コマンドパラメータの設定識別子を読み出す。そして、CPU101は、読み出した設定識別子が割り当てられた設定項目の設定値を、設定値管理テーブル104aから読み出す(MS400)。
【0061】
CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている設定識別子が割り当てられた設定項目の設定値の読み出しが完了したと判断すると(MS402・Yes)、MS404へ進み、まだ読み出しが完了していないと判断すると(MS402・No)、MS402へ進む。
【0062】
MS404では、CPU101は、コマンド結果として、設定値取得結果が記載され、コマンドパラメータとして、設定識別子とMS400で読み出した設定値と、が対応づけて記載された図5(a)に示すXMLテキストを作成する(MS404)。そして、CPU101はMS406へ進む。
【0063】
MS406では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(b)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS404で作成したXMLテキストが添付されている(MS406)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。指示装置200へ送信される要求は、HTTPのPOSTメソッドにより、実現される。以降の処理で、MFP100が指示装置200へ送信する要求のうち、XMLテキストが添付されている要求は、HTTPのPOSTメソッドにより、実現されるものとする。
【0064】
[画面表示処理]
コマンドが、画面表示であるXMLテキストには、タイトル、コマンドパラメータ、返信先URLに加えて、コマンドの詳細として、“選択”と、“入力”とのいずれかが記載されている。コマンドの詳細が“入力”であるXMLテキストに記載されているコマンドパラメータは“項目名”及び“初期値”の2つで構成される。一方、コマンドの詳細が“選択”であるXMLテキストに記載されているコマンドパラメータは、“項目名”、“初期値”、及び、“リスト”の3つで構成される。本実施形態では、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されているコマンドの詳細が、図6(c)に示すように“選択”である場合について説明する。
【0065】
図6(c)に示す画面表示指示のXMLテキストが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(e)に示すように、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、タイトルと、コマンドパラメータの、項目名、初期値、及び、リストと、を読み出す(MS500)。
【0066】
そして、CPU101は、読み出したタイトル、項目名、初期値、及び、リストに基づき、表示部108に、設定値の入力を受け付ける画面を表示させる(MS502)。
【0067】
MS200でMFP100が図6(c)に示すXMLテキストを受信した場合において、CPU101がMS502で表示部109に表示させる表示の一例を、図8(b)に示す。表示部109に表示される画面は、上部にタイトル“スキャン設定”が配置されている。さらに、項目名と、項目名に対して選択された値を示す入力値アイコン121とが、左右に並べて配置されている。各項目名の隣に配置されている入力値アイコン121が示す値は、XMLテキストに該項目名と対にして記載されていた初期値である。さらに、中央より右寄りの領域には、指示装置との連携処理の終了を指示する終了アイコン130及び、表示されている設定内容を承諾するOKアイコン131が配置されている。
【0068】
なお、図8(b)は、MFP100が、図6(c)に示すXMLテキスト(タイトルとして“スキャン設定”が、項目名として、“スキャンの解像度”、“スキャンの用紙サイズ”及び、“スキャンのデータ形式”が記載されている)を受信した場合に表示部109に表示される画面の一例である。MFP100が、記載されているタイトル及び項目名が、図6(c)に示すXMLテキストとは異なるXMLテキストを受信した場合は、当然異なる表示が表示される。
【0069】
図8(b)の表示において、入力値アイコン121がタッチされると、選択値の候補となる値を示す候補値アイコン122が、設定画面上に展開された表示へ遷移する。なお、候補値アイコン122が示す値は、XMLテキストに記載されていた、リストを示す複数の値のそれぞれである。
【0070】
候補値アイコン122のいずれかが、タッチされると、図8(c)に示すように、タッチされた候補値アイコン122は、反転して表示される。候補値アイコン122のいずれかが反転して表示されている状態で、さらにOKアイコン131がタッチされると、展開されていた候補値アイコン122は、折りたたまれる。入力値アイコン121の値は、OKアイコン131がタッチされる直前に、反転して表示されていた候補値アイコンの値に変更されている。図8(c)の表示において、OKアイコン131がタッチされた場合の表示の一例を、図8(d)に示す。
【0071】
表示が、候補値アイコン122がたたまれている状態、すなわち、図8(b)及び図8(d)に示す状態のときに、OKアイコン131がタッチされると、CPU101は、入力値の受け付けが完了したと判断し(MS504・入力完了)、MS506へすすむ。一方、終了アイコン130がタッチされると(MS504・終了指示)、指示装置との連携処理を終了する。
【0072】
MS506では、CPU101は、コマンド結果として、“画面表示結果”が、“コマンド結果パラメータ”として、入力値アイコン121が示す値が、記載された図5(b)に示すXMLテキストを作成する(MS506)。
【0073】
MS508では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(c)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS506で作成したXMLテキストが添付されている(MS508)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。
【0074】
[設定値保存処理]
図6(d)に示す設定値保存指示のXMLテキストが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(f)に示すように、MS600では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、設定識別子と設定値との組を読み出す(MS600)。そして、MS602へ進む。MS602では、CPU101は、MS600で読み出した設定値を、該設定値と組になっている設定識別子が割り当てられた設定項目の設定値として、設定値管理テーブル104aに記憶させる(MS602)。そして、CPU101はMS604へ進む。
【0075】
MS604では、CPU101は、XMLテキストに記載されているすべての設定値を、設定値管理テーブル104aに記憶させたかを判断する(MS604)。CPU101が、すべての設定値を記憶させたと判断すると(MS604・Yes)、MS606へ進み、すべての設定値は記憶させていないと判断すると(MS604・No)、MS604へ進む。
【0076】
MS606では、CPU101は、コマンド表示結果として、“設定値保存結果”が、コマンド結果パラメータとして、MS602で設定値を記憶した設定項目に割り当てられた設定識別子と、設定結果と(本実施形態では、“OK”)が、記載された図5(c)に示すXMLテキストを作成する(MS606)。
【0077】
MS608では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(d)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS606で作成したXMLテキストが添付されている(MS608)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。MS608で、CPU101が、ネットワークI/F105に送信させた要求は、スキャン設定終了指示モジュール204b−4を宛先としている。スキャン設定終了指示モジュール204b−4は、図10(b)のSS218、SS220に示すように、メニューのXMLテキスト204aをMFP100へ送信するモジュールである。すなわち、MFP100は、MS608において、指示装置200へ設定値保存結果を示すXMLテキストを送信するだけでなく、次の処理(ここでは、メニュー画面表示)のための指示を要求していることになる。
【0078】
[秘匿設定処理]
図6(e)に示す秘匿設定指示のXMLテキストが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(g)に示すように、MS700では、CPU101は、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストから、項目名及び設定識別子を読み出す。さらに、CPU101は、読み出した設定識別子が割り当てられた設定項目の設定値を、設定値管理テーブル104aから読み出す(MS700)。そして、CPU101はMS702へ進む。
【0079】
MS702では、CPU101は、MS700で読み出した設定項目及び設定値に基づき表示部109に、設定値の入力を受け付ける画面を表示させる(MS702)。
【0080】
MS200でMFP100が図6(e)に示すXMLテキストを受信した場合において、CPU101がMS702で表示部109に表示させる画面の一例を、図8(e)及び図8(f)に示す。表示部109に表示される画面は、上部にタイトル“Email設定”が配置されている。さらに、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている設定識別子が割り当てられた設定項目と、各設定項目に対して選択された或いは入力された値を示す入力値アイコン121が、表示部109の画面上に左右に並べて配置されている。各設定項目の隣に配置されている入力値アイコン121が示す値は、MS700で読み出した、各設定項目の設定値である。さらに、中央より右寄りの領域には、指示装置との連携処理の終了を指示する終了アイコン130、OKアイコン131、下スクロールアイコン132、及び、上スクロールアイコン133が配置されている。
【0081】
なお、図8(e)及び図8(f)は、MFP100が、図6(e)に示すXMLテキスト(タイトルとして“Email設定”が、項目名として、“Emailサーバ”、“サーバポート”、“Auth.For SMTP”、“Emailアドレス”、“アカウント名”、及び、“パスワード”が記載されている)を受信した場合に表示部109に表示される画面の一例である。記載されているタイトル及び項目名が、図6(e)に示すXMLテキストとは異なるXMLテキストを、MFP100が受信した場合は、当然異なる表示が表示される。
【0082】
図8(e)及び図8(f)に示す画面が表示された状態で、入力値アイコン121がタッチされると、設定値を入力する画面へ遷移する。タッチされた入力値アイコン121の設定項目の入力形式が、設定値管理テーブル104aにおいて、選択である場合は、設定値を入力する画面は、選択値の候補となる値を示す図示しない候補値アイコンが、設定画面上に展開された状態になる。なお、候補値アイコンが示す値は、XMLテキストに設定識別子と対にして記載されていたリストを示す複数の値のそれぞれである。設定値を入力する画面において、候補値アイコンのいずれかがタッチされると、タッチされたアイコンのみが反転表示される。
【0083】
一方、タッチされた入力値アイコン121の設定項目の入力形式が、設定値管理テーブル104aにおいて、数値またはテキストである場合は、設定値を入力する画面は、図示しないソフトウェアキーボードが、設定画面上に展開された状態になる。そして、ソフトウェアキーボードをタッチすることで、それぞれのソフトキーが示すテキスト或いは数値を、入力値として、入力することができる。
【0084】
設定値を入力する画面において、OKアイコン131がタッチされると、展開されていた候補値アイコンまたはソフトウェアキーボードは、たたまれる。候補値アイコンまたはソフトウェアキーボードがたたまれた状態で、OKアイコン131がタッチされると、CPU101は、入力の受け付けが完了したと判断し(MS704・入力完了)、MS706へ進む。一方、終了アイコン130がタッチされると(MS704・終了指示)、CPU101は指示装置との連携処理を終了する。
【0085】
MS706では、CPU101は設定管理テーブル104aに、入力値アイコン121が示す値を記憶させる(MS706)。そして、CPU101はMS708へ進む。
【0086】
MS708では、CPU101は、コマンド結果として、“秘匿設定結果”が、コマンド結果パラメータとして、各設定項目を示す設定識別子と、設定結果と(本実施形態では、“OK”)が記載された図5(d)に示すXMLテキストを作成する。そして、CPU101は、MS710へ進む。
【0087】
MS710では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(e)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS708で作成したXMLテキストが添付されている(MS710)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。MS710で、CPU101が、ネットワークI/F105に送信させた要求は、Email設定終了指示モジュール204c−2を宛先としている。Email設定終了指示モジュール204c−2は、図10(c)のSS306、SS308に示すように、メニューのXMLテキスト204aをMFP100へ送信するモジュールである。すなわち、MFP100は、MS710において、指示装置200へ秘匿設定結果を示すXMLテキストを送信するだけでなく、次の処理(ここでは、メニュー画面表示)のための指示を要求していることになる。
【0088】
[ScanToEmail処理]
図6(f)に示すScanToEmail指示のXMLテキストが指示装置200からMFP100へ送信され、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶される。図9(h)に示すように、MS800では、CPU101は、設定値管理テーブル104aから、Email送信に必要な設定項目の設定値を読み出す(MS800)。本実施形態において、Email送信に必要な設定値は、SMTPサーバ、サーバポート、Auth.For SMTP、Emailアドレス、アカウント名、及び、パスワードの設定値である。そして、CPU101はMS802へ進む。
【0089】
MS802では、CPU101は、読取部107を制御して、スキャンを実行させる(MS802)。なお、MS802で実行されるスキャンは、設定値管理テーブル104aに記憶されているスキャンの解像度、スキャンの用紙サイズ、及びスキャンのデータ形式の設定値に従い、実行される。そして、CPU101はMS804へ進む。
【0090】
MS804では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、MS800で読み出したEmailアドレスの設定値を宛先とするEmailを、MS800で読み出したSMTPサーバの設定値により特定されるSMTPサーバ300へ送信させる(MS804)。送信されるEmailには、MS802のスキャンにより得られたスキャンデータが添付される(MS804)。そして、CPU101はMS806へ進む。
【0091】
MS806では、CPU101は、コマンド表示結果として、“ScanToEmail結果”が、コマンド結果パラメータとして、実行結果(本実施形態では、OK)が記載された図5(e)に示すXMLテキストを作成する。そして、CPU101はMS808へ進む。
【0092】
MS808では、CPU101は、ネットワークI/F105を制御して、受信XMLテキスト一時記憶領域103aに記憶されたXMLテキストに記載されている図6(f)に示す返信先URLを宛先とする要求を送信させる。CPU101がネットワークI/F105に送信させる要求には、MS806で作成したXMLテキストが添付されている(MS808)。そして、CPU101は図9(b)に示す指示装置との連携処理へリターンする。MS808で、CPU101が、ネットワークI/F105に送信させた要求は、ScanToEmail終了指示モジュール204d−2を宛先としている。ScanToEmail終了指示モジュール204d−2は、図10(d)のSS406、SS408に示すように、メニューのXMLテキスト204aをMFP100へ送信するモジュールである。すなわち、MFP100は、MS808において、指示装置200へScanToEmail結果を示すXMLテキストを送信するだけでなく、次の処理(ここでは、メニュー画面表示)のための指示を要求していることになる。
【0093】
(指示装置200の動作)
[MFP100との連携処理]
図10(a)に示すように、CPU201は、MFP100から、HTTPのGETメソッドにより実現される要求を受信するために待機している。そして、要求を受信すると(SS100)、SS102へ進む。なお、受信した要求に、XMLテキストが添付されている場合は、CPU201は、添付されているXMLテキストを、受信XMLテキスト一時記憶領域205aへ記憶させる。
【0094】
SS102では、CPU201は、要求の宛先として指定されているURLが、どのXMLテキストまたはモジュールのURLであるかを判断する。CPU201は、URLが、メニューのXMLテキスト204aであると判断すると(SS102・メニュー)、SS104へ進む。
【0095】
CPU201は、URLが、スキャン設定プログラム204bを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれかであると判断すると(SS102・スキャン設定プログラム)、SS106へ進む。なお、SS106はサブルーチンとなっており、その詳細は、図10(b)を用いて後述する。
【0096】
CPU201は、URLが、Email設定プログラム204cを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれかであると判断すると(SS102・Email設定プログラム)、SS108へ進む。なお、SS108はサブルーチンとなっており、その詳細は、図10(c)を用いて後述する。
【0097】
また、CPU201は、URLが、ScanToEmailプログラム204dを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれかであると判断すると(SS102・ScanToEmailプログラム)、SS110へ進む。なお、SS110はサブルーチンとなっており、その詳細は、図10(d)を用いて後述する。
【0098】
SS104では、CPU101はメニューのXMLテキスト204aを読み出す。そして、読み出したメニューのXMLテキスト204aを要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS104)。そして、CPU201はSS100へ進む。
【0099】
[スキャン設定プログラムによる処理]
図10(b)に示すように、CPU201は要求の宛先として指定されているURLが、スキャン設定プログラムを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれであるかを判断する(SS200)。
【0100】
CPU201は、URLが、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1のURLであると判断すると(SS200・設定値取得指示のXMLテキスト)、SS202へ進む。入力受け付け指示モジュール204b−2のURLであると判断すると(SS200・入力受け付け指示モジュール)、CPU201はSS206へ進む。設定値保存指示モジュール204b−3のURLであると判断すると(SS200・設定値保存指示モジュール)、CPU201はSS212へ進む。スキャン設定終了指示モジュール204b−4のURLであると判断すると(SS200・スキャン設定終了指示モジュール)、CPU201はSS218へ進む。
【0101】
SS202では、CPU201は設定値取得指示のXMLテキスト204b−1を読み出し(MS202)、読み出したXMLテキストを要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS204)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0102】
SS206では、CPU201は、受信XMLテキスト一時記憶領域205aに記憶されたXMLテキストから、設定値を読み出す(SS206)。そして、CPU201はSS208へ進む。SS208では、CPU201は、SS206で読み出した設定値を用いて、画面表示を指示するXMLテキストを作成する(SS208)。そして、CPU201はSS210へ進む。SS210では、CPU201は作成したXMLテキストを、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS210)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0103】
SS212では、受信XMLテキスト一時記憶領域205aに記憶されたXMLテキストから、コマンドパラメータの設定値を読み出す(SS212)。そして、CPU201はSS214へ進む。SS214では、CPU201は、コマンドパラメータとして、設定値管理テーブル104aにおける設定識別子と、SS212で読みだしたコマンドパラメータの設定値とが対に記載されたXMLテキストを作成する(SS214)。そして、CPU201はSS216へ進む。SS216では、CPU201は、SS214で作成したXMLテキストを、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS216)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0104】
SS218では、CPU201はメニューのXMLテキスト204aを読み出し(SS218)、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS220)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0105】
[Email設定プログラムによる処理]
図10(c)に示すようにSS300では、CPU201は要求の宛先として指定されているURLが、Email設定プログラムを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれであるかを判断する(SS300)。CPU201は、URLが、Email設定指示のXMLテキスト204c−1のURLであると判断すると(SS300・Email設定指示のXMLテキスト)、SS302へ進む。一方、CPU201は、URLが、Email設定終了指示モジュール204c−2のURLであると判断すると(SS300・Email設定終了指示モジュール)、SS306へ進む。
【0106】
SS302では、CPU201は、Email設定指示のXMLテキスト204c−1を読み出し(SS302)、読み出したXMLテキストを、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS304)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0107】
SS306では、CPU201はメニューのXMLテキスト204aを読出し(SS306)、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS308)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0108】
[ScanToEmailプログラムによる処理]
図10(d)に示すようにSS400では、CPU201は要求の宛先として指定されているURLが、ScanToEmailプログラムを構成するXMLテキストまたはモジュールのいずれであるかを判断する(SS400)。CPU201は、URLが、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1のURLであると判断すると(SS400・ScanToEmail指示のXMLテキスト)、SS402へ進む。一方、CPU201は、URLが、ScanToEmail終了指示モジュール204d−2のURLであると判断すると(SS400・ScanToEmail終了指示のモジュール)、SS406へ進む。
【0109】
SS402では、CPU201は、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1を読み出し(SS402)、読み出したXMLテキストを、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS404)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0110】
SS406では、CPU201はメニューのXMLテキスト204aを読み出し(SS406、要求の送信元であるMFP100へ送信する(SS408)。そして、CPU201は図10(a)に示す指示装置200の全体処理へリターンする。
【0111】
(MFP100と指示装置200との連携動作)
以下、図11、図12、及び図13を用いて、MFP100が指示装置200から受信するXMLテキストに従い、スキャン設定、Email設定、及び、ScanToEmailを実行する処理手順を説明する。
【0112】
[スキャン設定]
図11のSQ101で、ユーザは図8(a)に示す表示が、表示部109にされている状態で、“スキャン設定”を示す指示アイコン120をタッチする(SQ101)。すると、MFP100は、指示装置200において、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1が記憶されている領域を示すURLへ要求を送信する(SQ102)。
【0113】
指示装置200は、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1をMFP100へ送信する(SQ103)。図6(b)に示すように、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1には、設定値管理テーブル104aに記憶されている設定識別子のうち、スキャンに関する設定項目に割り当てられている設定識別子(すなわち、設定識別子7、8、及び9)が記載されている。また、設定値取得指示のXMLテキスト204b−1には、返信先URLとして、入力受け付け指示モジュール204b−2の図6(b)に示すURLが記載されている。
【0114】
MFP100は、設定値管理テーブル104aから、スキャンに関する設定項目の設定値を読み出す。そして、MFP100は、図5(a)に示すように、読み出した設定値が記載されたXMLテキストを作成する(SQ104)。MFP100は、SQ103で受信したXMLテキストに記載されている返信先URLを宛先として、作成したXMLテキストを添付した要求を送信する(SQ105)。MFP100が送信する要求は、図6(b)に示す返信先URLを宛先としている。
【0115】
指示装置200は、MFP100から受信したXMLテキストから、設定値と、設定識別子とを読み出す。そして、スキャンに関する設定の設定項目である、スキャンの解像度、スキャンの用紙サイズ、及び、スキャンのデータ形式、のそれぞれについて、設定値の候補となる複数の値と、読み出した設定値とが記載されたXMLテキストを作成する(SQ106)。なお、設定値は、初期値として、XMLテキストに記載される。また、XMLテキストには、返信先URLとして、設定値保存指示モジュール204b−3の図6(c)に示すURLが記載されている。SQ106で作成されるXMLテキストの一例を、図6(c)に示す。
【0116】
指示装置200は、SQ106で作成したXMLテキストを、MFP100へ送信する(SQ107)。
【0117】
MFP100は、受信したXMLテキストを解釈し、図8(b)に示すような、スキャンに関する設定項目に対して、設定値の選択を受け付ける設定画面を表示する(SQ108)。ユーザは、MFP100へ、それぞれの設定項目に対する所望の設定値を、複数の候補値から選択し、入力する(SQ109)。
【0118】
MFP100は、それぞれの設定項目に対して、ユーザにより選択された設定値が記載されたXMLテキストを作成する。XMLテキストの一例を、図5(b)に示す。そして、SQ107で受信したXMLテキストに記載されていた、図6(c)に示す返信先URLを宛先として、作成したXMLテキストを添付した要求を送信する(SQ110)。
【0119】
指示装置200は、受信したXMLテキストから設定値を読み出す。そして、スキャンに関する設定の設定項目に割り当てられた設定識別子と、読み出した設定値と、が記載されたXMLテキストを作成する。作成されるXMLテキストには、返信先URLとして、スキャン設定終了指示モジュール204b−4のURLも記載されている(SQ111)。SQ111で作成されるXMLテキストの一例を、図6(d)に示す。指示装置200は作成したXMLテキストを、MFP100へ送信する(SQ112)。
【0120】
MFP100は、受信したXMLテキストに記載されている設定識別子と設定値とを読み出す。そして、MFP100は、設定値管理テーブル104aへ、読み出した設定識別子により特定される設定項目の設定値として、読み出した設定値を記憶させる(SQ113)。そして、図5(c)に示すように、設定値の保存が完了したことを示すXMLテキストを作成する。SQ112で受信したXMLテキストに記載されている返信先URLを宛先として、作成したXMLテキストを添付した結果通知を送信する(SQ114)。
【0121】
このように、指示装置200は、設定値管理テーブル104aに記憶された設定値を読出し送信することをMFP100へ指示する。指示装置200は、初期値を指定して、種々の設定項目に対する設定値をユーザから受け付ける画面を表示することをMFP100へ指示する。指示装置200は、ユーザから受け付けた設定値を指示装置200へ送信することをMFP100へ指示する。指示装置200は、種々の設定項目に対して、指定した値を設定値として設定値管理テーブル104aに記憶することをMFP100へ指示する。この一連の指示により、MFP100が、設定値の変更を受け付ける設定画面を表示するファームウェアを備えない場合でも、MFP100に設定値の変更を受け付けさせることができる。
【0122】
[Email設定]
図12に示すように、ユーザは、図8(a)に示す表示が、表示部109にされている状態で、“Email設定”を示す指示アイコン120をタッチする(SQ201)。
【0123】
MFP100は、Email設定指示のXMLテキスト204c−1のURLを宛先とする要求を送信する(SQ202)。
【0124】
指示装置200は、Email設定指示のXMLテキスト204c−1を読み出し、MFP100へ送信する(SQ203)。図6(e)に示すように、Email設定指示のXMLテキスト204c−1には、Emailに関する設定項目に割り当てられた設定識別子が記載されている。また、Email設定指示のXMLテキスト204c−1には、返信先URLとして、Email設定終了指示モジュール204c−2のURLが記載されている。
【0125】
MFP100は、受信したXMLテキストに記載されている設定識別子が割り当てられた設定項目である、SMTPサーバ、サーバポート、Auth.For SMTP、Emailアドレス、アカウント名、及び、パスワードの設定値を設定管理テーブル104aから読み出す(SQ204〜SQ209)。そして、MFP100は、読み出した設定値を初期値とする、設定値の入力画面を表示する(MS210)。
【0126】
ユーザは、設定画面に表示されているEmailに関する各設定項目に対して設定値を入力する(SQ211)。
【0127】
MFP100は、各設定項目に対して入力された設定値を、設定値管理テーブル104aに記憶する(SQ212〜SQ217)。
【0128】
MFP100は、各設定項目に対する設定値の記憶結果を示すXMLテキストを作成する。作成したXMLテキストの一例を、図5(d)に示す。そして、SQ203で受信したXMLテキストに記載されている返信先URLを宛先として、作成したXMLテキストを添付した結果通知を送信する(SQ218)。
【0129】
このように、指示装置200は、MFP100へ、設定値管理テーブル104aに記憶されている設定項目に割り当てられた設定識別子を指定して、設定値の入力を受け付ける指示を送信する。この指示装置200の指示により、MFP100が、設定値の変更を受け付ける設定画面を表示するファームウェアを備えない場合でも、設定値の変更を受け付ける画面を表示させることができる。
【0130】
また、MFP100は、指示装置200からの指示が、スキャンに関する設定値のような、個人情報ではない情報を入力部108から受け付ける指示であるか、ユーザ固有のアカウント名、及びパスワードなどの個人情報を入力部108から受け付ける指示であるか、を判断することができる。そして、MFP100は、個人情報ではない情報を受け付ける指示であると判断すると、入力部108から受け付けた入力値を、指示装置へ送信する。一方、個人情報を受け付ける指示であると判断すると、入力部108から受け付けた入力値を、指示装置200へ送信しない。そのため、MFPの能力を、指示装置200により拡張しつつ、MFPの入力部108から入力された個人情報は、指示装置へ送信されないようにすることができる。
【0131】
[ScanToEmail]
図13に示すように、ユーザは、図8(a)に示す表示が、表示部109にされている状態で、“ScanToEmail”を示す指示アイコン120をタッチする(SQ301)。
【0132】
MFP100は、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1のURLを宛先とする要求を送信する(SQ302)。
【0133】
指示装置200は、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1を読み出し、MFP100へ送信する(SQ303)。図6(f)に示すように、ScanToEmail指示のXMLテキスト204d−1には、返信先URLとして、ScanToEmail終了指示モジュール204c−2のURLが記載されている。
【0134】
MFP100は、Email送信に必要な、SMTPサーバ、サーバポート、Auth.For SMTP、Emailアドレス、アカウント名、及び、パスワードの設定値を、設定値管理テーブル104aから読み出す(SQ304〜SQ309)。
【0135】
MFP100は、Scanに関する設定項目である、スキャンの解像度、スキャンの用紙サイズ、及び、スキャンのデータ形式の設定値を、設定値管理テーブル104aから読み出す(SQ310〜SQ312)。
【0136】
MFP100は、読取部107を制御しスキャンを実行する(SQ313)。スキャンは、SQ310〜SQ312で読み出した設定値に従い、実行される。
【0137】
MFP100は、スキャンデータを、Emailに添付し送信する(SQ314)。MFP100は、Emailを送信する際に必要な設定値として、SQ304〜SQ309で読み出した値を使用する。
【0138】
MFP100から送信されたEmailを受信したSMTPサーバ300は、受信したEmailを、Emailの宛先として設定されている、サービス提供サーバ400へ転送する(SQ315)。
【0139】
MFP100は、指示装置200へ、ScanToEmailを完了したことを示す図5(e)に示すXMLテキストを送信する(SQ316)。
【0140】
<変形例>
(Email受信画像の印刷に関する変形例)
上記実施形態では、MFP100は、指示装置200から受信するXMLテキストに従い、スキャン設定、Email設定、及びScanToEmailを実行した。本発明によると、MFP100は他の処理を実行することもできる。例えば、MFP100は、印刷設定、Email受信設定、及びEmailを受信し、受信したEmailに添付されている画像ファイルを印刷する処理(以下、受信画像印刷と称する)を実行することができる。
【0141】
MFP100は、印刷設定を、スキャン設定と同様の方法で実行することができる。ただし、MFP100が印刷設定を実行できるためには、設定値管理テーブル104aには、印刷に関する設定項目に割り当てられた設定識別子、設定値、及び入力形式が記憶されている必要がある。さらに、指示装置200は、図10(b)の処理において、スキャンに関する設定項目の設定指示に代えて、印刷に関する設定項目の設定指示をMFP100へ送信する。
【0142】
MFP100は、Email受信設定を、Email設定と同様の方法で実行することができる。ただし、MFP100がEmail受信設定を実行できるためには、設定値管理テーブル104aには、Email受信設定に関する設定項目(すなわち、POPサーバ、POPサーバポート、APOPのオンまたはオフ、POPアカント名、(POPの)パスワード)に割り当てられた設定識別子、設定値、及び入力形式が記憶されている必要がある。さらに、指示装置200は、図10(c)の処理において、Emailに関する設定項目の設定指示に代えて、Email受信に関する設定項目の設定指示をMFP100へ送信する。
【0143】
MFP100が、受信画像印刷を実行できるためには、全体制御プログラム102aに従うCPU101が、受信画像印刷がコマンド名として記載されているXMLテキストを、判断できる必要がある。さらに、次の処理を実行するプログラムを、ROM102に記憶している必要がある。CPU101は設定値管理テーブル104aから、Email受信に関する設定値を読み出す。CPU101は、ネットワークI/Fを制御し、読み出した設定値を用いて、POPサーバへ接続させる。CPU101は、ネットワークI/Fが受信したEmailに添付されている画像ファイルを、印刷部106に印刷させる。なお、印刷は、設定値管理テーブル104aに記憶されている印刷に関する項目の設定値に従い実行される。さらに、指示装置200は、図10(d)の処理において、ScanToEmailの指示処理に代えて、受信画像印刷処理の指示を、MFP100へ送信する。
【0144】
(指示装置200が送信するXMLテキストの変形例1)
図11に示すスキャン設定において、指示装置200は、MFP100から受信したXMLテキストに記載されているコマンド結果パラメータを読み出し、読み出したコマンド結果パラメータを反映したXMLテキストを作成し、MFP100へ送信していた(SQ106、SQ107、SQ111、及びSQ112)。しかし、指示装置200は、MFP100から受信したXMLテキストに記載されているコマンド結果パラメータなどの動作情報を反映しないXMLテキストなどの動作指示をMFP100へ送信してもよい。例えば、次のような処理が考えられる。スキャンに関する設定項目の設定値について、指示装置200が記憶する、予め定められた設定値があるとする。SQ105で受信したXMLテキストに記載されている設定値が、予め定められた設定値である場合は、指示装置200は、スキャン設定を終了するため、メニューのXMLテキスト204aをMFP100へ送信する。一方、SQ105で受信したXMLテキストに記載されている設定値が、予め定められた設定値ではない場合は、指示装置200は、コマンド名として、設定値保存が記載され、コマンドパラメータとして、スキャンに関する項目の設定識別子と予め定められた設定値との組が記載された、XMLテキストをMFP100へ送信する。
【0145】
(指示装置200が送信するXMLテキストの変形例2)
図3に示すように、指示装置200が記憶するメニューのXMLテキスト204aは1つであった。しかし、指示装置200が、メニューのXMLテキストを、2つ以上記憶する構成としてもよい。指示装置200が、メニューのXMLテキストを2つ以上記憶する場合の一例を、以下に示す。
【0146】
図14(a)に示す、メニューのXMLテキストに記載されているコマンドパラメータは、アイコン名の、“印刷設定”、“スキャン設定”、及び、“Email設定”と、それぞれのアイコン名に対応する返信先URLとの対である。MFP100は、このXMLテキストを受信すると、図15(a)に示す表示を行う。図15(a)に示す表示画面において、MFP100が、“印刷設定”を示す指示アイコン120及び“スキャン設定”を示す指示アイコン120のタッチを受け付けた場合は、上記実施形態、及び変形例で説明した方法で、それぞれ、印刷設定、または、スキャン設定を実行する。
【0147】
一方、MFP100はEmail設定を示す指示アイコン120のタッチを受け付けた場合、図14(a)に示す返信先URLである『http://XYZ/menu2.xml』を宛先とする要求を送信する。そして、指示装置200は、MFP100から受信した要求への返信として、HDD202の『http://XYZ/menu2.xml』で指定される領域に格納しているメニューのXMLテキストをMFP100へ送信する。指示装置が、HDD202の『http://XYZ/menu2.xml』で指定される領域に格納するXMLテキストを、図14(b)に示す。
【0148】
MFP100は、図14(b)に示すXMLテキストを受信すると、図15(b)に示す表示画面を表示させる。MFP100は、図15(b)に示す表示画面において、送信設定を示す指示アイコン120のタッチを受け付けると、上記実施形態で説明したEmail設定を、指示装置200と連携して、実行する。一方、MFP100は、図15(b)に示す表示画面において、受信設定を示す指示アイコン120のタッチを受け付けると、上記Email受信画像の印刷に関する変形例で示した、Email受信設定を、指示装置200と連携して実行する。
【0149】
以上、変形例で説明したように、指示プログラム204を構成するXMLテキスト、及び、プログラムを追加すると、MFP100は、より多くの処理を実行できる。
【0150】
(MFP100が表示するメニュー画面に関する変形例)
上記実施形態において、MFP100は指示装置200から受信したメニューのXMLテキスト204aに従い、メニュー画面を表示していた。しかし、MFP100がメニュー画面を表示するためのデータである、メニュー画面データを、ROM102またはフラッシュメモリ104に予め記憶している構成としてもよい。メニュー画面データは、少なくとも、メニューのXMLテキスト204aに記載されていた、タイトル、及び、コマンドパラメータに該当するデータを備える。CPU101は、メニュー画面データを読み込み、図8(a)に示すメニュー画面を表示部109に表示させる。CPU101はメニュー画面において、複数の指示アイコン120のうちいずれかの指示アイコン120のタッチを受け付ける。CPU101は、タッチを受け付けた指示アイコン120を表示するために用いた項目名と対にされている返信先URLを、メニュー画面データから読み出す。CPU101は読み出した返信先URLを宛先として、ネットワークI/F105に要求を送信させる。
【0151】
<構成の対応関係>
上記実施形態において、入力部108及び図6(a)に示すメニュー画面が、機能選択部の一例である。SQ102、SQ202、SQ302が、指示要求部の一例である。入力部108及びSQ109、SQ211の処理が入力情報受付部の一例である。MS506が、動作設定機能部の一例である。SQ110が動作情報送信部の一例である。SQ210、SQ212〜SQ217がユーザ設定機能部の一例である。SQ103、SQ203、及びSQ303が応答指示部の一例である。SQ111、SQ112が、動作指示部の一例である。
【符号の説明】
【0152】
100 MFP
101 CPU
102 ROM
103 RAM
105 ネットワークI/F
200 指示装置
201 CPU
202 HDD
205 RAM
206 ネットワークI/F
300 SMTPサーバ
400 サービス提供サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指示装置と通信するために接続され、その指示装置からの指示に従って、複数種類の動作機能の各動作機能を実行する多機能装置において、
前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択部と、
前記機能選択部により選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求部と、
前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付部と、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定機能部と、
前記動作設定機能部により設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信部と、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定機能部と、を備え、
前記ユーザ設定機能部により設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない多機能装置。
【請求項2】
前記指示装置から受信した応答指示を識別する指示識別部をさらに備え、
前記指示識別部は、前記受信した応答指示が動作設定機能を実行するための応答指示であると識別したときに、前記動作設定機能部に動作情報の設定を実行させ、前記受信した応答指示がユーザ設定機能を実行するための応答指示であると識別したときに、前記ユーザ設定機能部にユーザ固有情報の設定を実行させる請求項1に記載の多機能装置。
【請求項3】
前記ユーザ設定機能部は、設定されたユーザ固有情報を不揮発性メモリに記憶し、
ネットワークを介して前記多機能装置と接続されたサーバが提供するサービスを利用するために、前記不揮発性メモリに記憶されたユーザ固有情報をサーバに送信するユーザ固有情報送信部をさらに備える請求項2または請求項2に記載の多機能装置。
【請求項4】
前記動作情報の設定を含む前記動作設定機能の動作が完了したことを示す完了通知を前記指示装置に送信する動作完了通知部と、
前記ユーザ設定機能部によるユーザ固有情報の設定が完了したことを示す完了通知を前記指示装置に送信するユーザ完了通知部と、を備え、
前記動作完了通知部は、前記動作情報送信部から送信された動作情報に基づいて前記指示装置が作成した動作指示に従う前記動作設定機能の動作が完了したときに、完了通知を前記指示装置に送信する請求項1〜3のいずれかに記載の多機能装置。
【請求項5】
前記ユーザ設定機能部は、予め定められた複数種類のユーザ固有情報の全てについて設定動作が実行されたか否かを判断し、
前記ユーザ完了通知部は、前記複数種類のユーザ固有情報の全てについて設定動作が実行されたと前記ユーザ設定機能部が判断したときに、複数種類のユーザ固有情報の各情報について設定の適否を示す設定結果を含む完了通知を前記指示装置に送信する請求項2〜4のいずれかに記載の多機能装置。
【請求項6】
前記ユーザ設定機能部は、前記指示装置から受信した応答指示に従って指定された複数種類のユーザ固有情報の全てについて設定動作が実行されたか否かを判断する請求項5に記載の多機能装置。
【請求項7】
前記動作設定機能部は、設定された複数種類の動作情報を不揮発性メモリに記憶し、
前記動作設定機能部は、前記複数種類の動作情報の全てが不揮発性メモリから読み出されたか否かを判断し、
前記動作情報送信部は、前記複数種類の動作情報の全てが不揮発性メモリから読み出されたと前記動作設定機能部が判断したときに、その読み出された複数種類の動作情報を前記指示装置に送信する請求項2〜6のいずれかに記載の多機能装置。
【請求項8】
前記動作設定機能部は、前記複数種類の動作情報の全てについて設定動作が実行されたか否かを判断し、
前記動作完了通知部は、前記複数種類の動作情報の全てについて設定動作が実行されたと前記動作設定機能部が判断したときに、複数種類の動作情報の各情報について設定の適否を示す設定結果を含む完了通知を前記指示装置に送信する請求項7に記載の多機能装置。
【請求項9】
前記機能選択部は、
画像を読み取るスキャン動作の動作情報を設定するスキャン設定機能と、ネットワークを介して前記多機能装置に接続されたメールサーバに前記多機能装置から電子メールを送信するために電子メールの送信に関連するユーザ固有情報を設定する電子メール設定機能とを少なくとも含む前記複数種類の動作機能の中から、いずれかの動作機能を選択し、
前記動作設定機能部は、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からスキャン設定機能が選択されたときに、そのスキャン設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてスキャン動作の動作情報を設定し、
前記ユーザ設定機能部は、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中から電子メール設定機能が選択されたときに、その電子メール設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてユーザ識別情報を含むユーザ固有情報を設定する請求項1〜8のいずれかに記載の多機能装置。
【請求項10】
指示装置と通信するために接続され、その指示装置からの指示に従って、複数種類の動作機能の各動作機能を実行する多機能装置を制御するコンピュータにより実行される多機能制御プログラムであって、
前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択ステップと、
前記機能選択ステップにより選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求ステップと、
前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付ステップと、
前記機能選択ステップにより前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付ステップにより受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定ステップと、
前記動作設定ステップにより設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信ステップと、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付ステップにより受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記ユーザ設定ステップにより設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない多機能制御プログラム。
【請求項11】
複数種類の動作機能を実行することが可能な多機能装置と、その多機能装置と通信するために接続され、複数種類の動作機能の各動作機能を実行するための指示を多機能装置に送信する指示装置とを備える通信システムにおいて、
前記多機能装置は、
前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択部と、
前記機能選択部により選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求部と、
前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付部と、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定機能部と、
前記動作設定機能部により設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信部と、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定機能部と、を備え、
前記指示装置は、
前記指示要求部から指示要求を受信し、その指示要求に応じて前記選択された動作機能を実行するための応答指示を前記多機能装置に送信する応答指示部と、
前記動作情報送信部から動作情報を受信し、その動作情報の受信に基づいて前記動作設定機能を実行するための動作指示を作成し、その動作指示を前記多機能装置に送信する動作指示部と、を備え、
前記多機能装置は、前記ユーザ設定機能部により設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない通信システム。
【請求項12】
前記多機能装置は、
前記動作情報の設定を含む前記動作設定機能の動作が完了したことを示す完了通知を前記指示装置に送信する動作完了通知部と、
前記ユーザ設定機能部によるユーザ固有情報の設定が完了したことを示す完了通知を前記指示装置に送信するユーザ完了通知部と、をさらに備え、
前記動作完了通知部は、前記動作指示部から送信された動作指示に従う前記動作設定機能の動作が完了したときに、完了通知を前記指示装置に送信する請求項11に記載の通信システム。
【請求項13】
複数種類の動作機能を実行することが可能な多機能装置と、その多機能装置と通信するために接続され、複数種類の動作機能の各動作機能を実行するための指示を多機能装置に送信する指示装置と、において実行される通信方法であって、
前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択ステップと、
前記機能選択ステップで選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求ステップと、
前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付ステップと、
前記機能選択ステップで前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付ステップで受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定機能ステップと、
前記動作設定機能ステップで設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信ステップと、
前記機能選択ステップで前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付ステップで受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定機能ステップと、
前記指示要求ステップで指示要求を受信し、その指示要求に応じて前記選択された動作機能を実行するための応答指示を前記多機能装置に送信する応答ステップと、
前記動作情報送信ステップで動作情報を受信し、その動作情報の受信に基づいて前記動作設定機能を実行するための動作指示を作成し、その動作指示を前記多機能装置に送信する動作指示ステップと、を実行し、
前記多機能装置は、前記ユーザ設定機能ステップで設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない通信方法。
【請求項1】
指示装置と通信するために接続され、その指示装置からの指示に従って、複数種類の動作機能の各動作機能を実行する多機能装置において、
前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択部と、
前記機能選択部により選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求部と、
前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付部と、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定機能部と、
前記動作設定機能部により設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信部と、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定機能部と、を備え、
前記ユーザ設定機能部により設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない多機能装置。
【請求項2】
前記指示装置から受信した応答指示を識別する指示識別部をさらに備え、
前記指示識別部は、前記受信した応答指示が動作設定機能を実行するための応答指示であると識別したときに、前記動作設定機能部に動作情報の設定を実行させ、前記受信した応答指示がユーザ設定機能を実行するための応答指示であると識別したときに、前記ユーザ設定機能部にユーザ固有情報の設定を実行させる請求項1に記載の多機能装置。
【請求項3】
前記ユーザ設定機能部は、設定されたユーザ固有情報を不揮発性メモリに記憶し、
ネットワークを介して前記多機能装置と接続されたサーバが提供するサービスを利用するために、前記不揮発性メモリに記憶されたユーザ固有情報をサーバに送信するユーザ固有情報送信部をさらに備える請求項2または請求項2に記載の多機能装置。
【請求項4】
前記動作情報の設定を含む前記動作設定機能の動作が完了したことを示す完了通知を前記指示装置に送信する動作完了通知部と、
前記ユーザ設定機能部によるユーザ固有情報の設定が完了したことを示す完了通知を前記指示装置に送信するユーザ完了通知部と、を備え、
前記動作完了通知部は、前記動作情報送信部から送信された動作情報に基づいて前記指示装置が作成した動作指示に従う前記動作設定機能の動作が完了したときに、完了通知を前記指示装置に送信する請求項1〜3のいずれかに記載の多機能装置。
【請求項5】
前記ユーザ設定機能部は、予め定められた複数種類のユーザ固有情報の全てについて設定動作が実行されたか否かを判断し、
前記ユーザ完了通知部は、前記複数種類のユーザ固有情報の全てについて設定動作が実行されたと前記ユーザ設定機能部が判断したときに、複数種類のユーザ固有情報の各情報について設定の適否を示す設定結果を含む完了通知を前記指示装置に送信する請求項2〜4のいずれかに記載の多機能装置。
【請求項6】
前記ユーザ設定機能部は、前記指示装置から受信した応答指示に従って指定された複数種類のユーザ固有情報の全てについて設定動作が実行されたか否かを判断する請求項5に記載の多機能装置。
【請求項7】
前記動作設定機能部は、設定された複数種類の動作情報を不揮発性メモリに記憶し、
前記動作設定機能部は、前記複数種類の動作情報の全てが不揮発性メモリから読み出されたか否かを判断し、
前記動作情報送信部は、前記複数種類の動作情報の全てが不揮発性メモリから読み出されたと前記動作設定機能部が判断したときに、その読み出された複数種類の動作情報を前記指示装置に送信する請求項2〜6のいずれかに記載の多機能装置。
【請求項8】
前記動作設定機能部は、前記複数種類の動作情報の全てについて設定動作が実行されたか否かを判断し、
前記動作完了通知部は、前記複数種類の動作情報の全てについて設定動作が実行されたと前記動作設定機能部が判断したときに、複数種類の動作情報の各情報について設定の適否を示す設定結果を含む完了通知を前記指示装置に送信する請求項7に記載の多機能装置。
【請求項9】
前記機能選択部は、
画像を読み取るスキャン動作の動作情報を設定するスキャン設定機能と、ネットワークを介して前記多機能装置に接続されたメールサーバに前記多機能装置から電子メールを送信するために電子メールの送信に関連するユーザ固有情報を設定する電子メール設定機能とを少なくとも含む前記複数種類の動作機能の中から、いずれかの動作機能を選択し、
前記動作設定機能部は、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からスキャン設定機能が選択されたときに、そのスキャン設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてスキャン動作の動作情報を設定し、
前記ユーザ設定機能部は、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中から電子メール設定機能が選択されたときに、その電子メール設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてユーザ識別情報を含むユーザ固有情報を設定する請求項1〜8のいずれかに記載の多機能装置。
【請求項10】
指示装置と通信するために接続され、その指示装置からの指示に従って、複数種類の動作機能の各動作機能を実行する多機能装置を制御するコンピュータにより実行される多機能制御プログラムであって、
前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択ステップと、
前記機能選択ステップにより選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求ステップと、
前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付ステップと、
前記機能選択ステップにより前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付ステップにより受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定ステップと、
前記動作設定ステップにより設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信ステップと、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付ステップにより受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記ユーザ設定ステップにより設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない多機能制御プログラム。
【請求項11】
複数種類の動作機能を実行することが可能な多機能装置と、その多機能装置と通信するために接続され、複数種類の動作機能の各動作機能を実行するための指示を多機能装置に送信する指示装置とを備える通信システムにおいて、
前記多機能装置は、
前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択部と、
前記機能選択部により選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求部と、
前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付部と、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定機能部と、
前記動作設定機能部により設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信部と、
前記機能選択部により前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付部により受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定機能部と、を備え、
前記指示装置は、
前記指示要求部から指示要求を受信し、その指示要求に応じて前記選択された動作機能を実行するための応答指示を前記多機能装置に送信する応答指示部と、
前記動作情報送信部から動作情報を受信し、その動作情報の受信に基づいて前記動作設定機能を実行するための動作指示を作成し、その動作指示を前記多機能装置に送信する動作指示部と、を備え、
前記多機能装置は、前記ユーザ設定機能部により設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない通信システム。
【請求項12】
前記多機能装置は、
前記動作情報の設定を含む前記動作設定機能の動作が完了したことを示す完了通知を前記指示装置に送信する動作完了通知部と、
前記ユーザ設定機能部によるユーザ固有情報の設定が完了したことを示す完了通知を前記指示装置に送信するユーザ完了通知部と、をさらに備え、
前記動作完了通知部は、前記動作指示部から送信された動作指示に従う前記動作設定機能の動作が完了したときに、完了通知を前記指示装置に送信する請求項11に記載の通信システム。
【請求項13】
複数種類の動作機能を実行することが可能な多機能装置と、その多機能装置と通信するために接続され、複数種類の動作機能の各動作機能を実行するための指示を多機能装置に送信する指示装置と、において実行される通信方法であって、
前記複数種類の動作機能の中からいずれかの動作機能を選択する機能選択ステップと、
前記機能選択ステップで選択された動作機能を実行するための指示要求を前記指示装置に送信する指示要求ステップと、
前記複数種類の動作機能の中のいずれかの動作機能を実行するための入力情報を受け付ける入力情報受付ステップと、
前記機能選択ステップで前記複数種類の動作機能の中から動作設定機能が選択されたときに、その動作設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付ステップで受け付けられた入力情報に基づいて動作情報を設定する動作設定機能ステップと、
前記動作設定機能ステップで設定された動作情報を前記指示装置に送信する動作情報送信ステップと、
前記機能選択ステップで前記複数種類の動作機能の中からユーザ設定機能が選択されたときに、そのユーザ設定機能を実行するための応答指示を前記指示装置から受信し、その受信した応答指示に従って、前記入力情報受付ステップで受け付けられた入力情報に基づいてユーザ固有情報を設定するユーザ設定機能ステップと、
前記指示要求ステップで指示要求を受信し、その指示要求に応じて前記選択された動作機能を実行するための応答指示を前記多機能装置に送信する応答ステップと、
前記動作情報送信ステップで動作情報を受信し、その動作情報の受信に基づいて前記動作設定機能を実行するための動作指示を作成し、その動作指示を前記多機能装置に送信する動作指示ステップと、を実行し、
前記多機能装置は、前記ユーザ設定機能ステップで設定されたユーザ固有情報を前記指示装置に送信しない通信方法。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6(a)(b)(c)】
【図6(d)(e)(f)】
【図7】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図9(c)(d)(e)】
【図9(f)(g)(h)】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図10(c)(d)】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図1】
【図8】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6(a)(b)(c)】
【図6(d)(e)(f)】
【図7】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図9(c)(d)(e)】
【図9(f)(g)(h)】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図10(c)(d)】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図1】
【図8】
【公開番号】特開2013−16955(P2013−16955A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147072(P2011−147072)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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