多目的支持脚
【課題】 卓上等で使用するものとして、メモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等、種々の専用のものがあるが、それらは専用に作られており、携帯にも不向きのものが多いという課題があった。そこで、一つの簡易な構成のものでそれらの機能を果たすことが出来、折り畳んで携帯することも出来るという多目的支持脚を提供する。
【解決手段】多目的支持脚は、略コの字型をなす一対のアームが、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、底部が水平面内で回動可能になるように組み合わされ、その底部をもって脚部を形成すると共に、脚部から上方に伸びる支持部と、支持部から前方に伸びる上腕部で構成される。上腕部はクリップ、フック等を取り付けることにより物品を吊り下げられるようにしてあり、使用しないときには脚部を閉じることで一対のアームが同じ形に重ね合わせられ、収納、携帯が容易となる。
【解決手段】多目的支持脚は、略コの字型をなす一対のアームが、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、底部が水平面内で回動可能になるように組み合わされ、その底部をもって脚部を形成すると共に、脚部から上方に伸びる支持部と、支持部から前方に伸びる上腕部で構成される。上腕部はクリップ、フック等を取り付けることにより物品を吊り下げられるようにしてあり、使用しないときには脚部を閉じることで一対のアームが同じ形に重ね合わせられ、収納、携帯が容易となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は卓上等で、メモ用紙、コーヒーの濾紙、本、果物等を簡単に支持することができる、折り畳み可能な多目的支持脚に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、卓上等で使用するものとして、メモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等、種々の専用のものが提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
然し乍ら、上記従来のものは、メモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等として専用に製作されているため、多目的に異なる被支持物を支持することが出来ないと共に、携帯用としては不向きであるものが多いという未解決の課題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記従来のものの未解決の課題に着目してなされたものであり、一つの簡易な構成のもので、メモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等として多目的に使用することが出来、しかも折り畳むことも出来るという、多目的支持脚を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る多目的支持脚は、略コの字型をなす一対のアームが、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、底部が水平面内で回動可能になるように組み合わされ、その底部をもって脚部を形成すると共に、前記脚部から上方に伸びる支持部と、前記支持部から前方に伸びる上腕部で構成され、前記上腕部にクリップ、フック等のアッタチメントを取り付けることにより物品を吊り下げられるようにしてあり、かつ、使用しないときは脚部を閉じることにより一対のアームが同じ形に重ね合わせられ、収納や携帯が容易になることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る多目的支持脚によれば、略コの字型をなす一対のアームが、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、底部が水平面内で回動可能になるように組み合わされ、その底部をもって脚部が形成されているので、この脚部を閉じることによって一対のアームが同じ形で重なることになり、収納、携帯を容易に行うことができると共に、この状態から脚部を回動させて開脚状態とすれば両アームの上腕部も同様に開くことになり、その状態で脚部を下にして卓上に置き、両アームの上腕部に支持クリップ、フック等のアッタチメントを取り付けることにより、色々な物品を支持することが出来る。このことにより、一つの簡易な構成のものをメモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等、多くの異なる機能のものとして使うことが出来るという効果が得られる。又、使用しないときには折り畳みが出来るので収納が楽であると共に、簡易な構成なので軽くて携帯が容易であるため、旅行、キャンプ等でコーヒー濾紙スタンドとして使用するのにも便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
略コの字型をなす一対のアームは、例えば棒状の金属を折り曲げて、あるいはプラスチック等の成型で、例えば支持部の長さが20cm程度の大きさになるように製作され、前記一対のアームは、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、脚部が水平面内で回動可能になるように、例えば金属あるいはプラスチック等で製作された筒状のバインダー等により組み合わされる。更に、両アームの上腕部の先端は、例えば孔の形状に作られ、前記孔には、支持クリップ、支持フック等のアタッチメントが取り付けられる。
【実施例】
【0008】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す斜視図であり、本発明に係る多目的支持脚1は、基本的には略コの字型をなす一対のアーム2,3で構成される。前記両アーム2、3は、例えば棒状の金属を折り曲げて、あるいはプラスチック等の成型で、例えば両アームの支持部2b,3bの長さが20cm程度の大きさになるように製作される。又、前記両アーム2、3は、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、脚部2a,3aが水平面内で回動可能になるように、例えば金属あるいはプラスチック等で製作された筒状のアームバインダー4により、両アーム2、3の支持部2b,3bが組み合わされる。更に、前記支持部2b,3bからは上腕部2c,3cが前方に伸び、その先端2d,3dは、例えば孔の形状に作られ、その孔には、支持リング5、6によって支持クリップ7,8が取り付けられる。
【0009】
以上が本発明の構成であるが、次に上記多目的支持脚1の使用方法を説明する。先ず、多目的支持脚1を携帯する場合には、図2に示すように、脚部2a,3aを閉じることにより、両アーム2、3が同じ形で重なり、携帯を容易に行うことができるようになる。
【0010】
そして、多目的支持脚1をメモホルダーとして使用する場合には、図1に示すように、携帯状態から脚部2a,3aを夫々例えば45°ほど回動させて開脚状態とすれば両アームの上腕部2c、3cも同様に開くことになる。この状態で支持クリップ7,8にメモ用紙13、14を挟むことができる。例えばダイニングテーブルの上に、この多目的支持脚1を置き、料理のレシピメモ等を支持クリップ7,8でそれぞれ別々に挟んだり、家族への伝言メモ等を支持クリップ7,8の両方を使って挟んだり、というような使い方が出来る。
【0011】
また、多目的支持脚1をコーヒー濾紙スタンドとして使用する場合には、図3に示すように、前述した図1の状態で、メモ用紙13、14に代えてコーヒー濾紙15を支持クリップ7,8で挟むことにより、コーヒー濾紙スタンドを構成することができる。通常、コーヒーを抽出するときには、すり鉢状抽出器等のコーヒー抽出器を使うが、多目的支持脚1のコーヒー濾紙スタンドは、コーヒー抽出前後の抽出器の洗浄作業を減らすために、濾紙だけを挟んで固定し、その下に置かれたコーヒーカップ内に直接コーヒーを抽出するようにしたものである。更に、多目的支持脚1は折り畳むことが出来て携帯が楽なため、これを使えば家庭内だけでなく旅行先やキャンプ地等でも手軽に本格的なコーヒーをいれることが出来るようになる。
【0012】
更に、多目的支持脚1を書見台として使用する場合には、図4に示すように、前述した図1の状態で、メモ用紙13、14に代えて、開かれた状態の本17の左右の上部をそれぞれ支持クリップ7,8で挟み、かつ、本17の下部を接地させた状態にすることで書見台を構成することができる。図4の(a)図はこのようにして通常の本を見る場合を示している。図4の(b)図は、台所等で料理本等のレシピを見ながら料理をする場合を示しており、目的のページ以外に関連する別のページを参照したい時に、関連するページまでの不要ページをクリップ9、10で挟むことにより、関連ページが容易に参照できるようになることを示している。
【0013】
更に、多目的支持脚1をバナナスタンドとして使用する場合には、図5に示すように、前述した図1の状態で、支持クリップ7,8、メモ用紙13、14に代えて、支持バー11の両端部11a,11cをアーム上腕部の先端2d,3dの孔にそれぞれ引っ掛け、前記支持バー11の中央部に作られた孔11bには支持フック12の12b部を取り付けることによりバナナスタンドを構成することができる。図5の(a)図はバナナを吊り下げる前の状態を示しており、図5の(b)図は支持フック12の12a部にバナナ18を吊り下げた状態を示している。バナナは熱帯性の果物なので、冷蔵庫ではなく室温で保存する方がよく、又、接触面が多ければ多いほど痛み易いということもあり、バナナスタンド等に吊るしてテーブル上に置いておくということがよく行われている。又、このスタンドにはバナナだけではなく、ぶどうなど、接触による痛みを起こし易い他の果物を吊るしておいてもよい。
【0014】
尚、上記実施例ではアーム2,3を棒状の金属を折り曲げて、あるいはプラスチック等の成型で製作する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、パイプ状の金属、プラスチック等を折り曲げて製作することもできる。又、前記両アーム2、3を組み合わせるための筒状のアームバインダー4は、実際の作業を考慮して2つの部品に分け、それをはめ込む形で前記両アーム2、3を組み合わせるということにしてもよい。
【0015】
又、上記実施例においては、アーム上腕部の先端2d,3dは下向きの孔の形状で、末端に隙間があるため、そこから支持リング5,6を引っ掛けるようにしてあるが、これに限定されるものではなく、支持クリップ7,8と一体にした支持リング5,6を引っ掛けた状態のまま前記末端の隙間を閉じ、支持クリップの紛失を防止するような形にしてもよい。更に、前記支持リング5,6は金属やプラスチック等で作られたリングに限定されるものではなく、ひもや鎖など、他の柔軟性のあるものでもよい。
【0016】
又、上記実施例においては、アームの上腕部の先端2d,3dは下向きの孔の形状にしてあるが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、アタッチメントが取り付け易くなるよう、上向きのフック状の形にしてもよい。同様に、上記実施例においては、アタッチメントを取り付ける部分はアームの上腕部の先端2dに1つだけ作ってあるが、これに限定されるものではなく、図7の(b)図に示すように2d以外に2j,2hと、複数個作って多くのメモ用紙を吊り下げられるようにしてもよい。
【0017】
又、上記実施例においては、アームの脚部2a,3aをまっすぐな形状で説明してあるが、これに限定されるものではなく、図7の(a)図に示すような波形にしてもよい。この形は脚部と接触する面、例えばデーブル等、を傷つけないようにすると共に、多目的支持脚1の開脚時にほぼ3点接地となり、前記支持脚が安定することを目的としている。
【0018】
更に、安定性向上のための前記アーム脚部2a,3aの波形に加え、多目的支持脚1の開脚時の後方と側方の安定性を向上させるために、脚部と支持部の間の角の部分を図8に示す2e,3eのように、斜め後方に張り出させた形状にしてもよい。図8の(a)図は棒状あるいは管状の金属でアームを作成する場合を示しており、図8の(b)図はプラスチック等の成型でアームを作成する場合を示している。
【0019】
更に、上記実施例においては、両アーム2,3が、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、脚部が水平面内で回動可能になるように、金属あるいはプラスチック等で製作されたアームバインダー4により、両アーム2、3の支持部2b,3bが組み合わされるように説明したが、これに限定されるものではなく、図9に示すように、多目的支持脚1の開脚時に後方と側方の安定性を向上させるために、両アームの脚部が2f,3fで、同じく上腕部が2g,3gで、それぞれピン等を用いて脚部及び上腕部が水平面内で回動可能になるような形で組み合わされるようにしてもよい。
【0020】
更に、被支持部材としては、メモ用紙13,14、コーヒーの濾紙15、本17、バナナ18等に限らず、その他任意の被支持部材を支持することができる。又、コーヒー濾紙スタンドとしては、家庭の卓上で使用する場合だけでなく、旅行先やキャンプ等でも使用することができる。
【0021】
又、上記実施例の多目的支持脚1が開脚状態で使用される際には、多目的支持脚1の上腕部先端2d,3dに取り付けられた支持クリップ7,8に物品が吊り下げられた状態でも、当初の開脚角度が変わらずに保たれていなければならない。上記実施例では筒状のアームバインダー4と両アームの支持部2b,3bの接触によって生ずる摩擦力により、これを実現している。従って、筒状のアームバインダー4の内径は、両アームの支持部2b、3bのそれぞれの外径を合計した長さを考慮しながら、適度な摩擦力が生じるような値に決めなければならない。ここでいう適度な摩擦力の大きさとは、多目的支持脚1の上腕部2c,3cを掴んで両アーム2,3を開く時、アームが変形しない程度の力で開くことが出来、且つ、コーヒー濾紙スタンドとして使用する場合において、コーヒー濾紙に満杯のお湯が注がれたときでも多目的支持脚1の開脚角度が変わらずに保たれる程度の摩擦力の大きさのことである。尚、バナナスタンドとして使用する場合には、支持クリップ7,8の代わりに使う支持バー11により、多目的支持脚1の開脚角度は一定の値に固定されることになる。又、書見台として使用する場合においても、重い本などで開脚角度が大きくなってしまう場合には、支持クリップ7,8に加えて支持バー11を併用することにより開脚角度を一定に保つことができるようになる。
【0022】
更に、実際に多目的支持脚1を製造する場合を考慮し、金属あるいはプラスチック等で製作された筒状のアームバインダー4の代わりに、ある程度の柔軟性を持った管状の材料、例えば軟質ビニールチューブ、ゴムチューブ、円筒状のつるまきバネなど、を使用してもよい。金属あるいはプラスチック等で製作された筒状のアームバインダーの場合には、アームの元になる棒材が真っ直ぐな状態のときに筒状のアームバインダーを取り付け、それから棒材を支持脚の形に成形しなければならないが、柔軟性を持った管状のアームバインダーを使えば、支持脚の成形を先に行ってから管状のアームバインダーを組み付ける、ということができるようになる。
【0023】
更に、支持脚の成形を先に行ってから両アームを組み付ける方法として、柔軟性を持った管状のバインダーを使う代わりに図10の(a)図に示すように、両アームの支持部2b,3bの上、中、下の3箇所、あるいは上、下の2箇所を直接、金属、ゴム、プラスチック等の線材かバンドで適度な摩擦力が生じる程度に束ね、それをアームバインダー4としてもよい。又、この時、線材かバンドの代わりに図10の(b)図に示すように、略コの字形、あるいは略Cの字形に成型された板バネで両アームを挟み、適度な摩擦力を生じるようにしたものをアームバインダー4としてもよい。
又、図10の(a)図に示すように、アームの脚部2a,3aの先端部にシリコンゴム等の摩擦係数が大きな材料で作られている保護チューブ19を被せることにより、支持脚の横滑り防止と安定性の向上を図ることができる。
【0024】
更に、多目的支持脚1の開脚角度を一定に保つ方法として、図11に示すような形の円筒状アームバインダー4の底につけた溝に多目的支持脚の脚部2a,3aをはめ込むことにより開脚角度を固定するようにしてもよい。多目的支持脚を閉じるときには円筒状のアームバインダー4を上方にスライドさせればよい。
【0025】
又、多目的支持脚1の開脚時の安定性については、試作品を実際に使用した結果から実用上は問題ないことがわかっているが、常時開いた状態でテーブルの上などに置いてそのまま使い続けるような場合には、図12の(a)図に示すような安定器20を多目的支持脚1に取り付け、多目的支持脚1の開脚時の後方と側方の安定性の向上を図るようにしてもよい。この安定器20は、金属の線材で形成、あるいはプラスチック等の成型で作られ、多目的支持脚1の安定性を保つための水平部分と、多目的支持脚1に取り付けるための支柱部分で構成されている。水平部分の形は円形、四角形、三角形、ハート形等、その形状は問わず、大きさは多目的支持脚1の開脚時の安定性を保てるだけの面積を持った大きさで、構造は線材で形成したものであってもプラスチック等の成型で板状にしたものであっても、どちらでも構わない。支柱部分は水平部分のほぼ中央部から、水平部と一体となってほぼ垂直に立ち上がり、その形状は真っ直ぐであってもよく、多目的支持脚1の支持部2b、3bの下部にあるバインダー4の形状の凹凸に合わせた形状であってもよい。
【0026】
安定器20を多目的支持脚1に取り付けるには図12の(b)図に示すように安定器ホルダー21を使用する。この図では水平部分が円形の形状をした安定器20が安定器ホルダー21によって多目的支持脚1に取り付けられている状態を示している。又、図13の(a)図は多目的支持脚1の開脚角度も固定するようにしたタイプの安定器20を示し、図13の(b)図はその安定器20が多目的支持脚1に取り付けられている状態を示している。
【0027】
安定器ホルダー21は金属製かプラスチック製の筒、つるまきバネ等の円筒状の部品と、円筒状部品の外側に被せられたシリコンゴム等の摩擦係数の大きなチューブで構成されており、チューブの長さは円筒状部品の長さより長くしてあるため安定器ホルダー21の下部はチューブだけの状態となっている。安定器20を多目的支持脚1に取り付けるときには、先に安定器ホルダー21を多目的支持脚1の支持部2b、3bに通しておく。次に、図14の(a)図に示すように、安定器20の垂直部分を多目的支持脚1の支持部2b、3bの下部にあるバインダー4のところに合わせ、その状態を手で保持する。次に、図14の(b)図に示すように安定器ホルダー21の内側にある円筒状部品の内側に安定器20の垂直部分が挿入されるように安定器ホルダー21を上から下に降ろし、安定器20を固定する。その状態で、更に安定器ホルダー21を下方に下げ、安定器ホルダー21下部のチューブの部分が多目的支持脚1の支持部2b、3bの下部にあるバインダー4も包み込むようにする。こうすることにより、多目的支持脚1と安定器20は力学的に一体化され、又、支持脚1を手で上に持ち上げた場合にも、安定器ホルダー21下部のチューブと安定器20の垂直部分との摩擦力によって安定器20が下に抜け落ちることがなくなる。
【0028】
又、多目的支持脚1をバナナスタンドとして使用する場合に使う支持バー11と支持フック12は図15に示すような一体化した形状のものにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる多目的支持脚をメモホルダーとして使用する場合の斜視図である。
【図2】本発明に係わる多目的支持脚を収納あるいは携帯のために折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係わる多目的支持脚をコーヒー濾紙スタンドとして使用する場合の斜視図である。
【図4】本発明に係わる多目的支持脚を書見台として使用する場合の斜視図であり、(a)は通常の本を見る場合を示す図であり、(b)は台所等で料理本等のレシピを見ながら料理をする場合を示す図である。
【図5】本発明に係わる多目的支持脚をバナナスタンドとして使用する場合の斜視図であり、(a)はバナナを吊り下げる前の状態を示す図であり、(b)はバナナを吊り下げた後の状態を示す図である。
【図6】本発明に係わる多目的支持脚のアーム上腕部の先端2d,3dを、アタッチメントが取り付け易くなるよう、上向きのフック状の形にした例を示す斜視図である。
【図7】(a)は本発明に係わる多目的支持脚の安定性を向上させることを目的としたアームの脚部2a,3aの形状を示す側面図である。(b)はアームの上腕部に複数のアタッチメント取付部がある形を示す側面図である。
【図8】本発明に係わる多目的支持脚の後方と側方の安定性を向上させることを目的としたアームの脚部2a,3aの形状を示す斜視図であり、(a)は棒状あるいは管状の金属でアームを作成する場合を示す図であり、(b)はプラスチック等の成型でアームを作成する場合を示す図である。
【図9】本発明に係わる多目的支持脚の安定性を向上させることを目的としたアームの組み合わせ方を示す斜視図である。
【図10】本発明に係わる多目的支持脚の両アームを組み付ける方法を示す斜視図である。(a)は金属、ゴム、プラスチック等の線材かバンドで束ねる方法を示す斜視図であり、(b)は略コの字形、あるいは略Cの字形に成型された板バネで両アームを挟んで束ねる方法を示す斜視図である。
【図11】本発明に係わる多目的支持脚の開脚角度を固定する方法を示す斜視図である。
【図12】本発明に係わる多目的支持脚の開脚時の後方と側方の安定性を更に向上させたい場合に取り付ける安定器を示す斜視図である。(a)は安定器そのもの、(b)は安定器を多目的支持脚に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図13】本発明に係わる多目的支持脚の開脚時の後方と側方の安定性を更に向上させ、多目的支持脚の開脚角度も固定するようにしたタイプの安定器を示す斜視図である。(a)は安定器そのもの、(b)は安定器を多目的支持脚に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図14】本発明に係わる多目的支持脚に、多目的支持脚の開脚時の後方と側方の安定性を向上させるための安定器を装着するために使う安定器ホルダーの使い方を示す斜視図である。(a)は安定器を装着する直前、(b)は安定器を装着した直後を示す斜視図である。
【図15】本発明に係わる多目的支持脚をバナナスタンドとして使用する場合に使う支持バーと支持フックが一体化された形状のものを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 多目的支持脚
2 アーム
3 アーム
4 アームバインダー
5 支持リング
6 支持リング
7 支持クリップ
8 支持クリップ
9 クリップ
10 クリップ
11 支持バー
12 支持フック
13 メモ用紙
14 メモ用紙
15 コーヒー濾紙
16 コーヒーカップ
17 本
18 バナナ
19 保護チューブ
20 安定器
21 安定器ホルダー
【技術分野】
【0001】
本発明は卓上等で、メモ用紙、コーヒーの濾紙、本、果物等を簡単に支持することができる、折り畳み可能な多目的支持脚に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、卓上等で使用するものとして、メモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等、種々の専用のものが提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
然し乍ら、上記従来のものは、メモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等として専用に製作されているため、多目的に異なる被支持物を支持することが出来ないと共に、携帯用としては不向きであるものが多いという未解決の課題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記従来のものの未解決の課題に着目してなされたものであり、一つの簡易な構成のもので、メモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等として多目的に使用することが出来、しかも折り畳むことも出来るという、多目的支持脚を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る多目的支持脚は、略コの字型をなす一対のアームが、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、底部が水平面内で回動可能になるように組み合わされ、その底部をもって脚部を形成すると共に、前記脚部から上方に伸びる支持部と、前記支持部から前方に伸びる上腕部で構成され、前記上腕部にクリップ、フック等のアッタチメントを取り付けることにより物品を吊り下げられるようにしてあり、かつ、使用しないときは脚部を閉じることにより一対のアームが同じ形に重ね合わせられ、収納や携帯が容易になることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る多目的支持脚によれば、略コの字型をなす一対のアームが、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、底部が水平面内で回動可能になるように組み合わされ、その底部をもって脚部が形成されているので、この脚部を閉じることによって一対のアームが同じ形で重なることになり、収納、携帯を容易に行うことができると共に、この状態から脚部を回動させて開脚状態とすれば両アームの上腕部も同様に開くことになり、その状態で脚部を下にして卓上に置き、両アームの上腕部に支持クリップ、フック等のアッタチメントを取り付けることにより、色々な物品を支持することが出来る。このことにより、一つの簡易な構成のものをメモホルダー、コーヒー濾紙スタンド、書見台、バナナスタンド等、多くの異なる機能のものとして使うことが出来るという効果が得られる。又、使用しないときには折り畳みが出来るので収納が楽であると共に、簡易な構成なので軽くて携帯が容易であるため、旅行、キャンプ等でコーヒー濾紙スタンドとして使用するのにも便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
略コの字型をなす一対のアームは、例えば棒状の金属を折り曲げて、あるいはプラスチック等の成型で、例えば支持部の長さが20cm程度の大きさになるように製作され、前記一対のアームは、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、脚部が水平面内で回動可能になるように、例えば金属あるいはプラスチック等で製作された筒状のバインダー等により組み合わされる。更に、両アームの上腕部の先端は、例えば孔の形状に作られ、前記孔には、支持クリップ、支持フック等のアタッチメントが取り付けられる。
【実施例】
【0008】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す斜視図であり、本発明に係る多目的支持脚1は、基本的には略コの字型をなす一対のアーム2,3で構成される。前記両アーム2、3は、例えば棒状の金属を折り曲げて、あるいはプラスチック等の成型で、例えば両アームの支持部2b,3bの長さが20cm程度の大きさになるように製作される。又、前記両アーム2、3は、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、脚部2a,3aが水平面内で回動可能になるように、例えば金属あるいはプラスチック等で製作された筒状のアームバインダー4により、両アーム2、3の支持部2b,3bが組み合わされる。更に、前記支持部2b,3bからは上腕部2c,3cが前方に伸び、その先端2d,3dは、例えば孔の形状に作られ、その孔には、支持リング5、6によって支持クリップ7,8が取り付けられる。
【0009】
以上が本発明の構成であるが、次に上記多目的支持脚1の使用方法を説明する。先ず、多目的支持脚1を携帯する場合には、図2に示すように、脚部2a,3aを閉じることにより、両アーム2、3が同じ形で重なり、携帯を容易に行うことができるようになる。
【0010】
そして、多目的支持脚1をメモホルダーとして使用する場合には、図1に示すように、携帯状態から脚部2a,3aを夫々例えば45°ほど回動させて開脚状態とすれば両アームの上腕部2c、3cも同様に開くことになる。この状態で支持クリップ7,8にメモ用紙13、14を挟むことができる。例えばダイニングテーブルの上に、この多目的支持脚1を置き、料理のレシピメモ等を支持クリップ7,8でそれぞれ別々に挟んだり、家族への伝言メモ等を支持クリップ7,8の両方を使って挟んだり、というような使い方が出来る。
【0011】
また、多目的支持脚1をコーヒー濾紙スタンドとして使用する場合には、図3に示すように、前述した図1の状態で、メモ用紙13、14に代えてコーヒー濾紙15を支持クリップ7,8で挟むことにより、コーヒー濾紙スタンドを構成することができる。通常、コーヒーを抽出するときには、すり鉢状抽出器等のコーヒー抽出器を使うが、多目的支持脚1のコーヒー濾紙スタンドは、コーヒー抽出前後の抽出器の洗浄作業を減らすために、濾紙だけを挟んで固定し、その下に置かれたコーヒーカップ内に直接コーヒーを抽出するようにしたものである。更に、多目的支持脚1は折り畳むことが出来て携帯が楽なため、これを使えば家庭内だけでなく旅行先やキャンプ地等でも手軽に本格的なコーヒーをいれることが出来るようになる。
【0012】
更に、多目的支持脚1を書見台として使用する場合には、図4に示すように、前述した図1の状態で、メモ用紙13、14に代えて、開かれた状態の本17の左右の上部をそれぞれ支持クリップ7,8で挟み、かつ、本17の下部を接地させた状態にすることで書見台を構成することができる。図4の(a)図はこのようにして通常の本を見る場合を示している。図4の(b)図は、台所等で料理本等のレシピを見ながら料理をする場合を示しており、目的のページ以外に関連する別のページを参照したい時に、関連するページまでの不要ページをクリップ9、10で挟むことにより、関連ページが容易に参照できるようになることを示している。
【0013】
更に、多目的支持脚1をバナナスタンドとして使用する場合には、図5に示すように、前述した図1の状態で、支持クリップ7,8、メモ用紙13、14に代えて、支持バー11の両端部11a,11cをアーム上腕部の先端2d,3dの孔にそれぞれ引っ掛け、前記支持バー11の中央部に作られた孔11bには支持フック12の12b部を取り付けることによりバナナスタンドを構成することができる。図5の(a)図はバナナを吊り下げる前の状態を示しており、図5の(b)図は支持フック12の12a部にバナナ18を吊り下げた状態を示している。バナナは熱帯性の果物なので、冷蔵庫ではなく室温で保存する方がよく、又、接触面が多ければ多いほど痛み易いということもあり、バナナスタンド等に吊るしてテーブル上に置いておくということがよく行われている。又、このスタンドにはバナナだけではなく、ぶどうなど、接触による痛みを起こし易い他の果物を吊るしておいてもよい。
【0014】
尚、上記実施例ではアーム2,3を棒状の金属を折り曲げて、あるいはプラスチック等の成型で製作する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、パイプ状の金属、プラスチック等を折り曲げて製作することもできる。又、前記両アーム2、3を組み合わせるための筒状のアームバインダー4は、実際の作業を考慮して2つの部品に分け、それをはめ込む形で前記両アーム2、3を組み合わせるということにしてもよい。
【0015】
又、上記実施例においては、アーム上腕部の先端2d,3dは下向きの孔の形状で、末端に隙間があるため、そこから支持リング5,6を引っ掛けるようにしてあるが、これに限定されるものではなく、支持クリップ7,8と一体にした支持リング5,6を引っ掛けた状態のまま前記末端の隙間を閉じ、支持クリップの紛失を防止するような形にしてもよい。更に、前記支持リング5,6は金属やプラスチック等で作られたリングに限定されるものではなく、ひもや鎖など、他の柔軟性のあるものでもよい。
【0016】
又、上記実施例においては、アームの上腕部の先端2d,3dは下向きの孔の形状にしてあるが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、アタッチメントが取り付け易くなるよう、上向きのフック状の形にしてもよい。同様に、上記実施例においては、アタッチメントを取り付ける部分はアームの上腕部の先端2dに1つだけ作ってあるが、これに限定されるものではなく、図7の(b)図に示すように2d以外に2j,2hと、複数個作って多くのメモ用紙を吊り下げられるようにしてもよい。
【0017】
又、上記実施例においては、アームの脚部2a,3aをまっすぐな形状で説明してあるが、これに限定されるものではなく、図7の(a)図に示すような波形にしてもよい。この形は脚部と接触する面、例えばデーブル等、を傷つけないようにすると共に、多目的支持脚1の開脚時にほぼ3点接地となり、前記支持脚が安定することを目的としている。
【0018】
更に、安定性向上のための前記アーム脚部2a,3aの波形に加え、多目的支持脚1の開脚時の後方と側方の安定性を向上させるために、脚部と支持部の間の角の部分を図8に示す2e,3eのように、斜め後方に張り出させた形状にしてもよい。図8の(a)図は棒状あるいは管状の金属でアームを作成する場合を示しており、図8の(b)図はプラスチック等の成型でアームを作成する場合を示している。
【0019】
更に、上記実施例においては、両アーム2,3が、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、脚部が水平面内で回動可能になるように、金属あるいはプラスチック等で製作されたアームバインダー4により、両アーム2、3の支持部2b,3bが組み合わされるように説明したが、これに限定されるものではなく、図9に示すように、多目的支持脚1の開脚時に後方と側方の安定性を向上させるために、両アームの脚部が2f,3fで、同じく上腕部が2g,3gで、それぞれピン等を用いて脚部及び上腕部が水平面内で回動可能になるような形で組み合わされるようにしてもよい。
【0020】
更に、被支持部材としては、メモ用紙13,14、コーヒーの濾紙15、本17、バナナ18等に限らず、その他任意の被支持部材を支持することができる。又、コーヒー濾紙スタンドとしては、家庭の卓上で使用する場合だけでなく、旅行先やキャンプ等でも使用することができる。
【0021】
又、上記実施例の多目的支持脚1が開脚状態で使用される際には、多目的支持脚1の上腕部先端2d,3dに取り付けられた支持クリップ7,8に物品が吊り下げられた状態でも、当初の開脚角度が変わらずに保たれていなければならない。上記実施例では筒状のアームバインダー4と両アームの支持部2b,3bの接触によって生ずる摩擦力により、これを実現している。従って、筒状のアームバインダー4の内径は、両アームの支持部2b、3bのそれぞれの外径を合計した長さを考慮しながら、適度な摩擦力が生じるような値に決めなければならない。ここでいう適度な摩擦力の大きさとは、多目的支持脚1の上腕部2c,3cを掴んで両アーム2,3を開く時、アームが変形しない程度の力で開くことが出来、且つ、コーヒー濾紙スタンドとして使用する場合において、コーヒー濾紙に満杯のお湯が注がれたときでも多目的支持脚1の開脚角度が変わらずに保たれる程度の摩擦力の大きさのことである。尚、バナナスタンドとして使用する場合には、支持クリップ7,8の代わりに使う支持バー11により、多目的支持脚1の開脚角度は一定の値に固定されることになる。又、書見台として使用する場合においても、重い本などで開脚角度が大きくなってしまう場合には、支持クリップ7,8に加えて支持バー11を併用することにより開脚角度を一定に保つことができるようになる。
【0022】
更に、実際に多目的支持脚1を製造する場合を考慮し、金属あるいはプラスチック等で製作された筒状のアームバインダー4の代わりに、ある程度の柔軟性を持った管状の材料、例えば軟質ビニールチューブ、ゴムチューブ、円筒状のつるまきバネなど、を使用してもよい。金属あるいはプラスチック等で製作された筒状のアームバインダーの場合には、アームの元になる棒材が真っ直ぐな状態のときに筒状のアームバインダーを取り付け、それから棒材を支持脚の形に成形しなければならないが、柔軟性を持った管状のアームバインダーを使えば、支持脚の成形を先に行ってから管状のアームバインダーを組み付ける、ということができるようになる。
【0023】
更に、支持脚の成形を先に行ってから両アームを組み付ける方法として、柔軟性を持った管状のバインダーを使う代わりに図10の(a)図に示すように、両アームの支持部2b,3bの上、中、下の3箇所、あるいは上、下の2箇所を直接、金属、ゴム、プラスチック等の線材かバンドで適度な摩擦力が生じる程度に束ね、それをアームバインダー4としてもよい。又、この時、線材かバンドの代わりに図10の(b)図に示すように、略コの字形、あるいは略Cの字形に成型された板バネで両アームを挟み、適度な摩擦力を生じるようにしたものをアームバインダー4としてもよい。
又、図10の(a)図に示すように、アームの脚部2a,3aの先端部にシリコンゴム等の摩擦係数が大きな材料で作られている保護チューブ19を被せることにより、支持脚の横滑り防止と安定性の向上を図ることができる。
【0024】
更に、多目的支持脚1の開脚角度を一定に保つ方法として、図11に示すような形の円筒状アームバインダー4の底につけた溝に多目的支持脚の脚部2a,3aをはめ込むことにより開脚角度を固定するようにしてもよい。多目的支持脚を閉じるときには円筒状のアームバインダー4を上方にスライドさせればよい。
【0025】
又、多目的支持脚1の開脚時の安定性については、試作品を実際に使用した結果から実用上は問題ないことがわかっているが、常時開いた状態でテーブルの上などに置いてそのまま使い続けるような場合には、図12の(a)図に示すような安定器20を多目的支持脚1に取り付け、多目的支持脚1の開脚時の後方と側方の安定性の向上を図るようにしてもよい。この安定器20は、金属の線材で形成、あるいはプラスチック等の成型で作られ、多目的支持脚1の安定性を保つための水平部分と、多目的支持脚1に取り付けるための支柱部分で構成されている。水平部分の形は円形、四角形、三角形、ハート形等、その形状は問わず、大きさは多目的支持脚1の開脚時の安定性を保てるだけの面積を持った大きさで、構造は線材で形成したものであってもプラスチック等の成型で板状にしたものであっても、どちらでも構わない。支柱部分は水平部分のほぼ中央部から、水平部と一体となってほぼ垂直に立ち上がり、その形状は真っ直ぐであってもよく、多目的支持脚1の支持部2b、3bの下部にあるバインダー4の形状の凹凸に合わせた形状であってもよい。
【0026】
安定器20を多目的支持脚1に取り付けるには図12の(b)図に示すように安定器ホルダー21を使用する。この図では水平部分が円形の形状をした安定器20が安定器ホルダー21によって多目的支持脚1に取り付けられている状態を示している。又、図13の(a)図は多目的支持脚1の開脚角度も固定するようにしたタイプの安定器20を示し、図13の(b)図はその安定器20が多目的支持脚1に取り付けられている状態を示している。
【0027】
安定器ホルダー21は金属製かプラスチック製の筒、つるまきバネ等の円筒状の部品と、円筒状部品の外側に被せられたシリコンゴム等の摩擦係数の大きなチューブで構成されており、チューブの長さは円筒状部品の長さより長くしてあるため安定器ホルダー21の下部はチューブだけの状態となっている。安定器20を多目的支持脚1に取り付けるときには、先に安定器ホルダー21を多目的支持脚1の支持部2b、3bに通しておく。次に、図14の(a)図に示すように、安定器20の垂直部分を多目的支持脚1の支持部2b、3bの下部にあるバインダー4のところに合わせ、その状態を手で保持する。次に、図14の(b)図に示すように安定器ホルダー21の内側にある円筒状部品の内側に安定器20の垂直部分が挿入されるように安定器ホルダー21を上から下に降ろし、安定器20を固定する。その状態で、更に安定器ホルダー21を下方に下げ、安定器ホルダー21下部のチューブの部分が多目的支持脚1の支持部2b、3bの下部にあるバインダー4も包み込むようにする。こうすることにより、多目的支持脚1と安定器20は力学的に一体化され、又、支持脚1を手で上に持ち上げた場合にも、安定器ホルダー21下部のチューブと安定器20の垂直部分との摩擦力によって安定器20が下に抜け落ちることがなくなる。
【0028】
又、多目的支持脚1をバナナスタンドとして使用する場合に使う支持バー11と支持フック12は図15に示すような一体化した形状のものにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる多目的支持脚をメモホルダーとして使用する場合の斜視図である。
【図2】本発明に係わる多目的支持脚を収納あるいは携帯のために折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係わる多目的支持脚をコーヒー濾紙スタンドとして使用する場合の斜視図である。
【図4】本発明に係わる多目的支持脚を書見台として使用する場合の斜視図であり、(a)は通常の本を見る場合を示す図であり、(b)は台所等で料理本等のレシピを見ながら料理をする場合を示す図である。
【図5】本発明に係わる多目的支持脚をバナナスタンドとして使用する場合の斜視図であり、(a)はバナナを吊り下げる前の状態を示す図であり、(b)はバナナを吊り下げた後の状態を示す図である。
【図6】本発明に係わる多目的支持脚のアーム上腕部の先端2d,3dを、アタッチメントが取り付け易くなるよう、上向きのフック状の形にした例を示す斜視図である。
【図7】(a)は本発明に係わる多目的支持脚の安定性を向上させることを目的としたアームの脚部2a,3aの形状を示す側面図である。(b)はアームの上腕部に複数のアタッチメント取付部がある形を示す側面図である。
【図8】本発明に係わる多目的支持脚の後方と側方の安定性を向上させることを目的としたアームの脚部2a,3aの形状を示す斜視図であり、(a)は棒状あるいは管状の金属でアームを作成する場合を示す図であり、(b)はプラスチック等の成型でアームを作成する場合を示す図である。
【図9】本発明に係わる多目的支持脚の安定性を向上させることを目的としたアームの組み合わせ方を示す斜視図である。
【図10】本発明に係わる多目的支持脚の両アームを組み付ける方法を示す斜視図である。(a)は金属、ゴム、プラスチック等の線材かバンドで束ねる方法を示す斜視図であり、(b)は略コの字形、あるいは略Cの字形に成型された板バネで両アームを挟んで束ねる方法を示す斜視図である。
【図11】本発明に係わる多目的支持脚の開脚角度を固定する方法を示す斜視図である。
【図12】本発明に係わる多目的支持脚の開脚時の後方と側方の安定性を更に向上させたい場合に取り付ける安定器を示す斜視図である。(a)は安定器そのもの、(b)は安定器を多目的支持脚に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図13】本発明に係わる多目的支持脚の開脚時の後方と側方の安定性を更に向上させ、多目的支持脚の開脚角度も固定するようにしたタイプの安定器を示す斜視図である。(a)は安定器そのもの、(b)は安定器を多目的支持脚に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図14】本発明に係わる多目的支持脚に、多目的支持脚の開脚時の後方と側方の安定性を向上させるための安定器を装着するために使う安定器ホルダーの使い方を示す斜視図である。(a)は安定器を装着する直前、(b)は安定器を装着した直後を示す斜視図である。
【図15】本発明に係わる多目的支持脚をバナナスタンドとして使用する場合に使う支持バーと支持フックが一体化された形状のものを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 多目的支持脚
2 アーム
3 アーム
4 アームバインダー
5 支持リング
6 支持リング
7 支持クリップ
8 支持クリップ
9 クリップ
10 クリップ
11 支持バー
12 支持フック
13 メモ用紙
14 メモ用紙
15 コーヒー濾紙
16 コーヒーカップ
17 本
18 バナナ
19 保護チューブ
20 安定器
21 安定器ホルダー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略コの字型をなす一対のアームが、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、底部が水平面内で回動可能になるように組み合わされ、その底部をもって脚部を形成すると共に、前記脚部から上方に伸びる支持部と、前記支持部から前方に伸びる上腕部で構成され、前記上腕部にクリップ、フック等のアッタチメントを取り付けることにより物品を吊り下げられるようにしてあり、かつ、使用しないときは脚部を閉じることにより一対のアームが同じ形に重ね合わせられて収納、携帯が容易になることを特徴とする多目的支持脚。
【請求項1】
略コの字型をなす一対のアームが、同じ形に重ね合わせられるよう、かつ、底部が水平面内で回動可能になるように組み合わされ、その底部をもって脚部を形成すると共に、前記脚部から上方に伸びる支持部と、前記支持部から前方に伸びる上腕部で構成され、前記上腕部にクリップ、フック等のアッタチメントを取り付けることにより物品を吊り下げられるようにしてあり、かつ、使用しないときは脚部を閉じることにより一対のアームが同じ形に重ね合わせられて収納、携帯が容易になることを特徴とする多目的支持脚。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−6903(P2006−6903A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−331201(P2004−331201)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(504234163)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(504234163)
【Fターム(参考)】
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