説明

多表情フィギュア

【課題】 操作部材を操作し、その後操作を解除しても眼球体が元の位置に戻らず、二つ以上の異なる表情を表現することができる多表情フィギュアの提供。
【解決手段】 頭部の内部で回転軸支される眼球体を回転させるための操作機構部を備えた多表情フィギュアにおいて、頭部の眼球孔部と対向可能な外周面を有し、外周面上に第1の表情の目模様と第2の表情の目模様とを少なくとも付した回転体と、回転体に設けられ頭部の内部で回転可能に軸支される角軸であって、第1の表情の目模様に対応する第1の面と第2の表情の目模様に対応する第2の面を少なくとも有する角軸とから構成され、操作機構部の操作で第1の表情の目模様と第2の表情の目模様を露出させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多表情フィギュアに係り、特に喜怒哀楽の表情を任意に楽しめる子供用玩具として好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
古来より、わが国では文楽人形に代表されるように、喜怒哀楽の表情を表現するために眼球の操作を行うことが行われている。
【0003】
また、誰でも入手可能な種々の玩具人形も提案されている。例えば、人形頭部を胴部に対して首部を回動軸部として横方向に回動自在に設け、人形頭部に眼球体を縦方向に回動自在に設けておき、首部において軸支される軸体に円板を固定しておき、眼球体から伸びる舌片の端部を円板上に当接させておき、軸体を上下方向に外部から操作把手により操作することで眼球体の表情を変化させるように構成された「人形眼球の操作装置」も提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】実公昭59−15669号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1の人形によれば、人形頭部が首部を回動軸部として横方向に回動自在であるにもかかわらず、人形頭部に設けられた眼球体の表情を変化させるように操作できることから、意外性に富む玩具の一つである。
【0005】
しかしながら、この人形によればその構造上から操作把手の操作を解除すると元の位置に眼球体が復帰してしまう。また、眼球体は上下位置のいずれかで停止するので二つの表情に限られることとなる。さらに、眼球体を動かす構造により頭部内部が占有されるので眼球体の大きさに制限がある。また機構が複雑でありコストアップを招くので高級玩具に限定される場合がある。
【0006】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、眼球体の操作を解除しても元の位置に眼球体が戻ることなく、眼球体は異なる表情を表現でき、眼球体を大きく設定することのできる多表情フィギュアの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、頭部の眼球孔部から異なる表情の目模様を露出させるために、前記頭部の内部で回転軸支される眼球体と、前記眼球体を回転させるための操作機構部を備えた多表情フィギュアにおいて、前記眼球体は、前記頭部の眼球孔部と対向可能な外周面を有し、前記外周面上に第1の表情の目模様と第2の表情の目模様とを少なくとも付した回転体と、前記回転体に設けられ前記頭部の内部で回転可能に軸支される角軸であって、前記第1の表情の目模様に対応する第1の面と前記第2の表情の目模様に対応する第2の面を少なくとも有する前記角軸と、前記第1の面と前記第2の面の交線近傍に設けられた被係合部と、から構成され、前記操作機構部は、前記被係合部と係合可能な係合部を有し、前記操作機構部の初期状態において、前記係合部は、前記第1の面と当接し、前記頭部の眼球孔部からは前記第1の表情の目模様が露出しており、前記操作機構部の操作により、前記係合部は、前記被係合部と係合可能な位置に移動し、前記操作機構部が初期状態に戻るとき、前記角軸は、前記係合部と前記被係合部の係合により回転し、前記係合部は前記第2の面と当接し、前記頭部の眼球孔部からは前記第2の表情の目模様が露出することを特徴としている。
【0008】
また、前記操作機構部は、一方の面に形成される前記係合部と、他方の面に形成される摺動面と、前記頭部から外部に突出される操作部とを有し、下方側に向けて移動付勢される第1操作部材と、前記摺動面に対し当接して前記第1操作部材を前記角軸に向けて移動付勢させる第1弾性部材を形成した第2操作部材と、から構成されることを特徴としている。
【0009】
また、前記角軸の下方側に位置し、前記被係合部に当接して弾性変形される第2弾性部材を有することを特徴としている。
【0010】
また、前記第1の表情の目模様と第2の表情の目模様は各々異なる喜怒哀楽の模様であることを特徴としている。
【0011】
また、前記眼球体は、前記頭部内部の空間を略占有する大きさであることを特徴としている。
【0012】
そして、前記頭部は、前記眼球孔部を穿設した前頭部と、後頭部とから構成され、前記前頭部と前記後頭部の間に挿入されるピン周りに胴部を回動軸支することで、前記胴部を左右方向に揺動可能に設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、操作部材を操作することで眼球体の操作を行い、その後操作を解除しても眼球体が元の位置に戻らず、しかも眼球体は異なる表情を表現することができ、また眼球体を大きく設定できるという、新規な構造を備えた多表情フィギュアを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の好適な一実施形態について添付の各図面を参照して述べる。
【0015】
ここで、本発明は様々な修正と変更が可能であり、その内の特定の事例が図面に図示されており、以下に詳細に記述されることになるが、これらに限定されず請求の範囲に規定された範囲で種々の構成が可能であることは言うまでもなく、後述する玩具用途以外にも全ての多表情フィギュアに適用可能である。
【0016】
先ず、図1(a)は本発明の一実施形態である多表情フィギュア1の正面図である。図1(b)は、眼球体20の正面図である。
【0017】
図1(a)において、この多表情フィギュア1(これ以降、フィギュア1とも呼ぶ)は、緑色、白色、赤色に各部が着色されており、ビニル袋に入れられた後に透明のボール状ケース内に収納されることで、自動販売機から販売することができるように構成されている。このため多表情フィギュア1は小型であって、具体的には全高さ寸法が約8cm以内の樹脂製であり、さらにボールチェーン19を頭部2から設けることで、例えばキーホルダーとして使用できるように構成されている。ボールチェーン19は操作部となるが、この点については後述する。
【0018】
フィギア1は図示のように「蛙」を擬人化するようにデフォルメしたものであり、大きな目玉と左右に揺動する胴部10を設けているが、この他にも猫などのような特に目玉の大きなフィギュアおよび人気キャラクタにも適用可能であることは言うまでもない。
【0019】
頭部2は、図示のように上下に楕円形状となる左右の眼球孔部3、4を形成しており、各眼球孔部3、4から異なる表情の左右の目PNを露出させるために、頭部2の内部で縦方向に回転軸支される眼球体20(破線図示)を備えている。
【0020】
続いて、図1(b)において、眼球体20は、4つの異なる表情の左目P1(悲しい目)、P2(元気な目)、P3(思案中の目)、P5(ウインクした目)を略半球体の外周面上に印刷または2色成型などで設けた左眼球体5と、4つの異なる表情の右目P1(悲しい目)、P2(元気な目)、P3(思案中の目)、P4(元気な目)を略半球体の外周面上に印刷または2色成型などにより設けた右眼球体6とを中央の連結部7で一体的に固定して形成されている。
【0021】
さらに、後述するように頭部2の内部で回転軸支するための左被軸支部11が図示のような略半球体の左眼球体5の天頂部に形成されている。また、同様に回転軸支のための右被軸支部12が図示のような略半球体の右眼球体6の天頂部から形成されている。これらの被軸支部11、12の太さは異なっており、眼球体20を頭部2に形成された軸支部に対してセットするときに逆挿入を防止できるようにしている。
【0022】
なお、左右の目P1、P2、P3、P4、P5は図示のパターンおよび大きさに限定されず、喜怒哀楽を表現できるように適宜デザインされることは言うまでもない。また、パターンは4通り以外にも設定可能であり、例えば3つないし5つ以上のパターンとすることもできる。さらには、白目のみとしておき、油性ペンなどで任意に書き込むか、またはステッカーを貼るようにしてもよい。
【0023】
図1(b)に図示のように右眼球体6と左眼球体5には平らな底面6a、5aが夫々形成されており、これらの各底面6a、5aが向かい合う状態となるように上記の4つの表情PN分の4辺を有した横断面が正方形の連結部7で図示のように固定されている。
【0024】
次に、図2は図1の多表情フィギュア1の立体分解図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、頭部2は前頭部2aと、後頭部2bを前後方向に2分割して構成されている。前頭部2aは内面が湾曲面となるように成形されており、上記の左右の眼球孔部3、4を図示のように形成している。またこれらの眼球孔部3、4の間の上方部位には第1操作部材16を上下方向に案内する溝部13が形成されている。
【0025】
さらにこの溝部13の下方の内周面には、第1操作部材16の突起部16cに下端が挿入されたコイルスプリング8の上端に当接する当接部が形成されており、第1操作部材16を前頭部2aの溝部13中に図示のようにセットした後には、コイルスプリング8の有する反発力により第1操作部材16が常時下方に移動できるように構成されている。この第1操作部材16には、連結部7の辺の段差部に係合する爪部16aと、この爪部に対向して形成される摺動面16bと、外部に突出される操作部16dとが図示のようにさらに一体形成されている。
【0026】
操作部16dは図示のように貫通孔部として設けられており、この貫通孔部に対して上記のボールチェーン19の一端を挿入した後に、端部を結合することでエンドレスチェーンにできるようにしている。したがって、操作を行う場合には、フィギュア1を一方の手で持ち、他方の手でエンドレスチェーンを引っ張ればよいので非力な子供でも簡単に行えることとなる。
【0027】
眼球体20の各頂点部から延設される被軸支部11、12の太さは異なっており、眼球体20を頭部2に形成された軸支部14、15に対して間違いなく挿入できるようにしている。すなわち、内壁部に形成された軸支部15は小さい直径の被軸支部12を軸支し、軸支部14は大きい直径の被軸支部11を軸支するので、大きい直径の被軸支部11は軸支部15に入れることができないことから逆挿入が防止できる。
【0028】
一方、胴部10は前頭部2aと後頭部2bの間に挿入される金属製のピン8周りに回動軸支される孔部10aが形成されており、予め胴部10をピン8にセットしてから頭部2を完成させることで胴部を左右方向に揺動可能にできるようにしている。よりコストダウンを図るためには、この胴部は必ずしも設けなくとも良く、あるいは頭部と胴部とを一体的に成形しても良い。
【0029】
後頭部2bの内壁面には、ナイロン系のエンプラ樹脂材料から成形される第2操作部材30が1本のセルフタップネジ40を用いて図示の位置に固定される。この第2操作部材30は第1操作部材16の摺動面16bに対して当接して第1操作部材16を連結部7に向けて移動付勢させるための第1弾性部材30bと、連結部7の下方に位置する段差部に当接して弾性変形する第2弾性部材30cとを一体形成している。以上の各部品を図示のように内蔵した後に、4本のセルフタップネジ40を用いて固定して完成する。以上のように構成される多表情フィギュア1は、各構成部品を立体分解図とともに同梱した組立用のプラモデルキットとして提供することもできる。
【0030】
次に、図3(a)から(d)は、図1のX−X線矢視断面図に相当する動作説明図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛する。
【0031】
図3(a)に図示した状態では、第1操作部材16はコイルスプリング18の作用で下方に移動しており、連結部7の4つの辺7bの段差部7aに対して爪部16aが当接するとともに、摺動面16bには第2操作部材30の第1弾性部材30bが弾性変形して当接した状態となっている。さらに第2弾性部材30cは、下方の段差部7aに当接して弾性変形した状態となっている。以上の状態では、連結部7が不動状態に保持される。この結果、この連結部7に対応した位置に上記のように設けられた4つの異なる表情の左右の目の内の一つのP1、P1が眼球孔部から露出する。
【0032】
次に、図3(b)において、第1操作部材16の操作部16dをコイルスプリング18の圧縮力に抗して矢印方向に引っ張り上げると、連結部7の爪部16aは辺7bに沿うように上方に移動する。このとき、摺動面16bは第2操作部材30の第1弾性部材30bがさらに弾性変形してさらに当接する状態となる。第2弾性部材30cは、下方の段差部7aに当接して弾性変形した状態となっている。この状態では、連結部7は依然として不動状態に保持される。
【0033】
つづいて、図3(c)において、第1操作部材16の操作部16dをさらに矢印方向に引っ張り上げると、連結部7の爪部16aは上側の辺7bの段差部7a上に乗り上げる。このとき、第2操作部材30の第1弾性部材30bが最大位置まで弾性変形する。
【0034】
そして、図3(d)において、第1操作部材16の操作部16dの引っ張りを解除すると、連結部7の上側の辺7bの段差部7a上に乗り上げた爪部16aが上方の辺7上に乗り上げる状態となり連結部7を90度分間欠駆動させることで、図3(a)に図示した状態に戻る。
【0035】
この結果、図1(b)の目の表情P2、P2が眼球孔部3、4から露出する状態で眼球体20を停止させることができる。これ以降、同様の操作を繰り返すことで図1(b)の目の表情を順次眼球孔部3、4から露出する状態にすることができる。
【0036】
最後に図4(a)と(b)は、眼球体20の別構成例を図示した要部断面図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛する。
【0037】
先ず、図4(a)において眼球体20の外周面には120度の等角度間隔で3つの目の表情Pが設けられている。また、連結部7は図示のような正三角形の横断面形状となっており、段差部7aを図示のように形成している。以上の構成によれば3つの異なる目の表情を眼球孔部3、4から露出する状態にすることができる。
【0038】
また、図4(b)において眼球体20の外周面には72度の等角度間隔で5つの目の表情Pが設けられている。また、連結部7は図示のような正五角形の横断面形状となっており、段差部7aを図示のように形成している。以上の構成によれば5つの異なる目の表情を眼球孔部3、4から露出する状態にできる。
以上のように、図1〜図3を用いて説明した構成によれば、頭部2の眼球孔部3、4から異なる表情の左右の目PNを露出させるために、頭部の内部で回転軸支される眼球体20を備えた多表情フィギュア1を、少なくとも2つ以上の異なる表情の左目を略半球体の外周面上に、また回転軸支のための左被軸支部11を略半球体の天頂部に設けた左眼球体5と、少なくとも2つ以上の異なる表の右目を略半球体の外周面上に、また回転軸支のための右被軸支部12を略半球体の天頂部に設けた右眼球体6と、表情分の複数の辺を有した多角形状部とから構成し、左右の目の位置に対応した位置で左眼球体と右眼球体の各底面5a、6aの間に固定される連結部7として構成し、頭部の外部からの操作で連結部を間欠駆動することで、眼球体を順送りし、順送り後に眼球体を停止させるための操作機構部を各底面の間に配置している。
【0039】
なお、上述の一実施形態では、連結部を角軸としたが、角軸を右被軸支部または左被軸支部に設けるようにしても良い。
【0040】
さらに、上記の構成に限定されないことは言うまでもなく、例えば左右の眼球体を形成した左右の半球体に替えて、頭部の眼球孔部と対向可能な外周面を有する左右の円筒体を夫々形成しておき、外周面上に上記の少なくとも第1の表情の目模様と第2の表情の目模様を付すように構成しても良い。
【0041】
この場合、左右円筒体の双方または一方を頭部の内部で回転可能に軸支し、第1の表情の目模様P1に対応する第1の面7cと第2の表情の目模様P2に対応する第2の面7c´を少なくとも有する角軸を回転軸周りに形成しておき、第1の面と第2の面の交線近傍7 a´に被係合部7 aを形成しておき、操作機構部において被係合部と係合可能な係合部16 aを形成しておき、操作機構部の初期状態において、係合部を第1の面と当接させることで、頭部の眼球孔部から第1の表情の目模様を露出させるとともに、操作機構部の操作により、係合部は、被係合部と係合可能な位置に移動され、操作機構部が初期状態に戻るときに角軸が、係合部と被係合部の係合により回転されることで係合部が第2の面と当接して、頭部の眼球孔部から第2の表情の目模様を露出させるようにしても良い。また、この場合には上記の第2弾性部材を設けなくとも所定位置に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】(a)は本発明の一実施形態である多表情フィギュア1の正面図、(b)は、眼球体20の正面図である。
【図2】多表情フィギュア1の立体分解図である。
【図3】(a)から(d)は、図1のX−X線矢視断面図に相当する動作説明図である。
【図4】(a)と(b)は、眼球体20の別構成例を図示した要部断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 多表情フィギュア
2 頭部
3、4 眼球孔部
5 左眼球体
6 右眼球体
5a、6a 底面
7 連結部(角軸)
7b 辺
7a 段差部(被係合部)
10 胴部
11 左被軸支部
12 右被軸支部
16 第1操作部材
16a 爪部(係合部)
20 眼球体(回転体)
30 第2操作部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部の眼球孔部から異なる表情の目模様を露出させるために、
前記頭部の内部で回転軸支される眼球体と、前記眼球体を回転させるための操作機構部を備えた多表情フィギュアにおいて、
前記眼球体は、
前記頭部の眼球孔部と対向可能な外周面を有し、前記外周面上に第1の表情の目模様と第2の表情の目模様とを少なくとも付した回転体と、
前記回転体に設けられ前記頭部の内部で回転可能に軸支される角軸であって、前記第1の表情の目模様に対応する第1の面と前記第2の表情の目模様に対応する第2の面を少なくとも有する前記角軸と、
前記第1の面と前記第2の面の交線近傍に設けられた被係合部と、から構成され、
前記操作機構部は、前記被係合部と係合可能な係合部を有し、
前記操作機構部の初期状態において、
前記係合部は、前記第1の面と当接し、
前記頭部の眼球孔部からは前記第1の表情の目模様が露出しており、
前記操作機構部の操作により、
前記係合部は、前記被係合部と係合可能な位置に移動し、
前記操作機構部が初期状態に戻るとき、
前記角軸は、前記係合部と前記被係合部の係合により回転し、前記係合部は前記第2の面と当接し、
前記頭部の眼球孔部からは前記第2の表情の目模様が露出することを特徴とする多表情フィギュア。
【請求項2】
前記操作機構部は、一方の面に形成される前記係合部と、他方の面に形成される摺動面と、前記頭部から外部に突出される操作部とを有し、下方側に向けて移動付勢される第1操作部材と、
前記摺動面に対し当接して前記第1操作部材を前記角軸に向けて移動付勢させる第1弾性部材を形成した第2操作部材と、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載の多表情フィギュア。
【請求項3】
前記角軸の下方側に位置し、前記被係合部に当接して弾性変形される第2弾性部材を有することを特徴とする請求項2に記載の多表情フィギュア。
【請求項4】
前記第1の表情の目模様と第2の表情の目模様は各々異なる喜怒哀楽の模様であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多表情フィギュア。
【請求項5】
前記眼球体は、前記頭部内部の空間を略占有する大きさであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多表情フィギュア。
【請求項6】
前記頭部は、前記眼球孔部を穿設した前頭部と、後頭部とから構成され、
前記前頭部と前記後頭部の間に挿入されるピン周りに胴部を回動軸支することで、前記胴部を左右方向に揺動可能に設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の多表情フィギュア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−54536(P2007−54536A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−246614(P2005−246614)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(504178487)萬代(香港)有限公司 (3)
【Fターム(参考)】