説明

大型クラッカー

【課題】外装容器にカートリッジを容易に着脱することができ、使用時において外装容器からカートリッジが外れ難く、外装容器の再使用が可能な大型クラッカーを提供する。
【解決手段】外装容器4の内周面に係止凸部46を形成し、カートリッジ2を、略円筒形状の本体部20と、本体部20の外周側から軸方向に向けて突設するフック部24とから構成した。そして、カートリッジ2を外装容器4の内部に装着する際に、フック部24を先にして、発射口44よりカートリッジ2を挿入し、カートリッジ2を回転させることで、外装容器4の係止凸部46と、カートリッジ2のフック部24とが係合し、カートリッジ2が外装容器4の内部に係止されるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引紐を引っ張ることで、爆発音とともに、発射口からテープ、紙吹雪等の放出物が発射される大型クラッカーに関する。
さらに詳しくは、本発明は、複数個の小型クラッカーが収容されたカートリッジが、外装容器の内部に着脱自在に装着されて使用される、大型クラッカーに関する。
【背景技術】
【0002】
クリスマスパーティーや結婚式等の祝宴で使用されるクラッカーとして、近年、全長が1m以上にもなる大型クラッカーが開発されて、好評を博している。この種の大型クラッカーは、引紐を引っ張ることで火薬が爆発し、この爆発によってテープや紙吹雪等の放出物が空中に発射される小型クラッカーが、外装容器の内部に複数格納されて構成されている。
【0003】
このような複数の小型クラッカーを備えた大型クラッカーとして、図11および図12に示したような大型クラッカーが、本出願人により開示されている。
図11は、特許文献1の大型クラッカー100を示した断面図である。
【0004】
この大型クラッカー100は、図11に示したように、前端に狭く窄んだ発射口144と、後端に紐導出口142が形成された外筒104の内部に、複数の小型クラッカー150、150、…が、前端側同士を近づけ合い、後端側同士を遠ざけるよう並列状に配列されている。そして、紐導出口142から導出する引紐130を引っ張ることで、複数の小型クラッカー150、150、…が一斉に爆発し、互いにクロスする軌跡を描いて、発射口144から一斉にテープや紙吹雪等の放出物が発射されるように構成されている。
【0005】
また、図12は、特許文献2の大型クラッカー200において、外筒の内部にカートリッジを格納する前の状態を示した斜視図である。
この大型クラッカー200は、図12に示したように、前端に発射口244、後端に紐導出口242が形成された円錐状の外筒204と、複数の小型クラッカー250、250、…が収容され、逆截頭円錐状、すなわち円錐の先端側を切断した形状に形成されたカートリッジ202とから構成されている。そして、図12中に矢印で示したように、このカートリッジ202を外筒204の発射口244から挿入して、カートリッジ202を外筒204の内部に、楔状に嵌合させることで、カートリッジ202が外筒204に格納されるように構成されている。
【0006】
このように組み立てられた大型クラッカー200は、紐導出口242から導出する不図示の引紐を引っ張ることで、複数の小型クラッカー250、250、…が一斉に爆発して、発射口244から一斉にテープや紙吹雪等の放出物が発射される。また、使用後は、カートリッジ202を取り出し、外筒204の中に新規なカートリッジ202を格納し直すことで、外筒204を再使用することができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3516669号公報
【特許文献2】特許第3971822号公報
【特許文献3】特開2008−292045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1の大型クラッカー100は、外筒104と複数の小型クラッカー150、150、…とが、分離不能または分離困難に一体的に組み立てられているため、使用後には大型クラッカー100ごとその全体を廃棄する必要があり、外筒104を再使用することは出来なかった。
【0009】
また、特許文献2の大型クラッカー200は、外筒204を再使用することができるように構成されているものの、カートリッジ202と外筒204とを単に楔状に嵌合させることで、カートリッジ202を外筒204の内部に格納するため、発射口244を下向にした場合に、カートリッジ202が外筒204から外れてしまうとの問題が生じていた。
【0010】
また、外筒104の形状は円錐状に限られ、発射口244は必然的に円錐の拡径側となることから、外装容器の形状にバリエーションを持たせることが出来ず、趣に欠けるところがあった。
【0011】
なお、クラッカーの外装容器の形状に関して、図13に示したように、外装容器304をボトル形状とし、その口部が発射口344を構成するボトル型クラッカー300が、本出願人により開示されている(特許文献3)。しかし、この特許文献3のボトル型クラッカー300は、1本の小型クラッカー350が載置された支持台302を紐導出口342から挿入して、小型クラッカー305を外装容器304の内部に装着するクラッカーであって、複数の小型クラッカーを収容する大型クラッカーではない。また、このボトル型クラッカー300を大型化する場合は、外装容器304とともに、支持台302も大きくする必要があるため、支持台302の組み立ておよび取り外しが困難となる。
【0012】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたものであって、外装容器にカートリッジを容易に着脱することができ、使用時において外装容器からカートリッジが外れ難く、外装容器の再使用が可能な大型クラッカーを提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、例えば、ボトル形状をなした外装容器など、外装容器にバリエーションを持たせることが可能な、意外性に富んだ大型クラッカーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、本発明の大型クラッカーは、
前端に発射口が、後端に紐導出口が形成された外装容器と、
複数の小型クラッカーが収容されたカートリッジと、を備え、
前記外装容器の内部に前記カートリッジが着脱自在に装着されて使用される大型クラッカーであって、
前記外装容器の内周面には、係止凸部が形成され、
前記カートリッジは、円筒形状の本体部と、該本体部の外周側から軸方向に向けて突設するフック部とから構成されており、
前記カートリッジを前記外装容器の内部に装着する際に、
前記フック部を先にして、前記発射口より前記カートリッジを挿入し、前記カートリッジを回転させることで、
前記外装容器の係止凸部と、前記カートリッジのフック部とが係合し、前記カートリッジを係止するように構成されていることを特徴とする。
【0015】
このように構成することによって、複数の小型クラッカーが収容されたカートリッジを、外装容器の内部に着脱自在に装着することが容易となり、使用後にカートリッジを取り出し、新規なカートリッジを装着し直すことで、外装容器を再使用することができる。
【0016】
また、外装容器の係止凸部と、カートリッジのフック部とが係合して、カートリッジが外装容器の内部に係止されるため、使用時において外装容器からカートリッジが外れ難く、例えば、発射口を下向にしたとしても、カートリッジが外装容器から外れてしまうことはない。
【0017】
上記発明において、前記フック部は、前記カートリッジ本体部の外周側から軸方向に向けて突設するフック基端部と、
該フック基端部の先端側より外周方向に向けて突設するフック係合部とから構成されていることが望ましい。
【0018】
このように構成することによって、外装容器の内部にカートリッジを着脱自在に装着するためのフック部を、単純な構造で形成することができるため、カートリッジの装着および取り外しがより容易な大型クラッカーを提供することができる。
【0019】
また、上記発明において、
前記フック部が複数形成され、
前記複数のフック部の先端が、底板によって相互に連結されていることが望ましい。
【0020】
このように構成することによって、複数のフック部が形成されているため、外装容器の内部にカートリッジを安定して係止することができる。また、複数のフック部が底板を介して一体に連結されているため、1つのフック部だけに力が集中して作用するようなことがなく、フック部の補強にもなる。
【0021】
また、上記発明において、前記カートリッジが紙で形成されていることが望ましい。
このように構成することによって、1回の使用毎に廃棄されるカートリッジが紙で形成されていることから、カートリッジの製造コストを抑えることができ、経済的な大型クラッカーを提供することができる。
【0022】
また、上記発明において、前記外装容器がボトル形状をなし、その口部が発射口を構成することが望ましい。
このように構成することによって、外装容器がボトル形状をなした、意外性に富んだ大型クラッカーを提供することができる。すなわち、例えば、クリスマスパーティーや結婚式等の祝宴において使用すれば、発泡性ワインを開栓するかの如く、外装容器内部の複数の小型クラッカーを一斉に爆発させて、発射口からテープや紙吹雪等の放出物を発射させることができるため、充分な華やかさと意外性のある演出を提供することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、外装容器にカートリッジを容易に着脱することができ、使用時において外装容器からカートリッジが外れ難く、外装容器の再使用が可能な大型クラッカーを提供することができる。
【0024】
また、本発明によれば、例えば、ボトル形状をなした外装容器など、外装容器にバリエーションを持たせることができる、意外性に富んだ大型クラッカーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、本発明の大型クラッカーであって、カートリッジが外装容器の内部に装着される前の状態を示した斜視図である。
【図2】図2は、カートリッジが外装容器の内部に装着された後の状態を示した断面図である。
【図3】図3は、本発明のカートリッジを示した斜視図である。
【図4】図4は、図3のA−A線方向から見たカートリッジの側面図である。
【図5】図5は、カートリッジの後端側を上方から見た平面図である。
【図6】図6は、カートリッジの断面平面図である。
【図7】図7は、本発明の外装容器を示した断面図である。
【図8】図8は、カートリッジが発射口より外装容器の内部に挿入された状態を示した図である。
【図9】図9は、カートリッジが外装容器の内部に装着された状態を示した図である。
【図10】図10は、本発明の別の実施形態の外装容器を示した断面図である。
【図11】図11は、特許文献1の大型クラッカー100を示した断面図である。
【図12】図12は、特許文献2の大型クラッカー200において、外筒の内部にカートリッジを格納する前の状態を示した斜視図である。
【図13】図13は、特許文献3のクラッカー300を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の大型クラッカーであって、カートリッジが外装容器の内部に装着される前の状態を示した斜視図、図2は、カートリッジが外装容器の内部に装着された後の状態を示した断面図、図3は、本発明のカートリッジを示した斜視図、図4は、図3のA−A線方向から見たカートリッジの側面図、図5は、カートリッジの後端側を上方から見た平面図、図6は、カートリッジの断面平面図である。なお、本明細書において、カートリッジ2の後端側とは、フック部24が形成されている側を指し、前端側とは、その反対側を指す。
【0027】
本発明の大型クラッカー1は、図1に示したとおり、カートリッジ2と外装容器4とから構成され、複数の小型クラッカーを収容したカートリッジ2が、外装容器4の発射口44から挿入されて、外装容器4の内部に装着されることで、図2に示すとおりに組み立てられる。なお、カートリッジ2は、後述するように、カートリッジ2のフック部24と、外装容器4の係止凸部46とが係合することで、外装容器4の内部に係止される。そして、複数の小型クラッカーの引紐と結び付けられた引紐30を引っ張ることで、カートリッジ2に収容された複数の小型クラッカーが一斉に爆発して、発射口44から一斉にテープや紙吹雪等の放出物が発射される。
【0028】
このカートリッジ2は、図3に示したように、略円筒形状をなして、その内部に複数の小型クラッカーが収容される本体部20と、本体部20の外周側から軸方向に向けて突設する2つのフック部24、24と、この2つのフック部24、24の先端を相互に連結するように形成された底板26とから構成されている。また、カートリッジ2の前端側には、開口22が形成されている。なお、図3では、フック部24の形状を示すため、図1に示したカートリッジ2とは逆方向に、すなわち、後端側を上側にして示している。
【0029】
フック部24は、図4に示したように、カートリッジ本体部20の前端面20aから軸方向に向けて突設するフック基端部24aと、このフック基端部24aの先端側から外周方向、すなわち図4の右方向に向けて突設するフック係合部24bとから構成されている。なお、2つのフック部24、24において、フック係合部24bはともに正面視で右方向に突設しており、図3のA−A線の反対側からカートリッジ2を視認しても、図4に示したとおりに視認される。
【0030】
また、このカートリッジ2の後端側、すなわちフック部24を上方から見れば、図5に示したように、2つのフック部24、24の先端を連結する底板26と、切り欠き部25、25とが視認される。また、底板26の中央部には、引紐30を導出するための紐導出孔27が形成されている。
【0031】
また、このカートリッジ2のカートリッジ本体部には、図6に示したように、複数の小型クラッカー50、50、…が、接着剤や粘着テープなどによってカートリッジ2に貼着された状態で収容される。これら複数の小型クラッカー50、50、…は、不図示の引紐を備えており、これら引紐の各々が1本の引紐30と結び付けられている。したがって、使用時において、この引紐30を引っ張ることで、カートリッジ2に収容された複数の小型クラッカー50、50、…が一斉に爆発するように構成されている。さらに、この複数の小型クラッカー50、50、…の引紐を各々異なる長さとすれば、引紐30を引っ張った際に、カートリッジ2に収容された複数の小型クラッカー50、50、…が時間差をおいて爆発するように構成することも可能である。
【0032】
カートリッジ2の材料としては、紙や合成樹脂など、種々の材料を使用することが可能であり、特に限定されるものではない。しかし、カートリッジ2は、1回の使用毎に廃棄されることから、経済的な観点より、厚紙や金属箔をラミネートした合成紙などの紙で形成されていることが好ましい。
【0033】
なお、本発明のフック部24の形状は、実施例で示した形状には限定されず、外装容器4の係止凸部46と係合して、カートリッジ2が外装容器4の内部に係止されるように構成されていればよい。しかし、本実施例のように、フック部24をカートリッジ本体部20の外周側から軸方向に向けて突設するフック基端部24aと、このフック基端部24aの先端側より外周方向に向けて突設するフック係合部24bとから構成することで、フック部24を単純な構造とすることができ、後述するように、カートリッジ2の装着および取り外しを容易に行うことができる。
【0034】
また、本発明のフック部24の数も、特に限定されないが、複数のフック部24が形成されている方が、外装容器4の内部にカートリッジ2を安定して係止することができるため、好ましい。
【0035】
また、本実施例では、2つのフック部24、24の先端が、底板26によって相互に連結されているが、本発明の大型クラッカー1はこれに限定されず、カートリッジ2に底板26が形成されていなくともよい。ただし、2つのフック部24、24の先端が底板26によって相互に連結されている方が、1つのフック部24だけに力が集中して作用するようなことがなく、フック部24の補強にもなるため、好ましい。
【0036】
図7は、本発明の外装容器を示した断面図である。なお、本明細書において、外装容器4の前端側とは、発射口44が形成されている側を、後端側とは紐導出口42が形成されている側を指す。
【0037】
この外装容器4は、前端にカートリッジ2が挿入される発射口44が形成されており、後端には、カートリッジ2を外装容器4の内部に装着した際に、引紐30が導出される紐導出口42が形成されている。
【0038】
この発射口44の口径は、カートリッジ2を挿入することができるように、カートリッジ2の外形よりも僅かに大きく形成されている。また、この外装容器4の口部40aは、発射口44と略同一径に形成され、且つ、この口部40aの後端側の内周面に係止凸部46が形成されることで、後述するように、この口部40aにカートリッジ2を係止することができるように構成されている。
【0039】
また、紐導出口42の口径は、カートリッジ2を外装容器4の内部に装着する際に、 引紐30を導出させるのに十分な口径であればよい。
次に、カートリッジ2を外装容器4の内部に装着する方法について、図1、図8、図9に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は、カートリッジが外装容器の内部に装着される前の状態を示した斜視図である。図8は、カートリッジが発射口より外装容器の内部に挿入された状態を示した図で、図8(A)がカートリッジ2の後端側から見た場合の断面平面図、図8(B)が断面図である。図9は、カートリッジが外装容器の内部に装着された状態を示した図で、図9(A)がカートリッジ2の後端側から見た場合の断面平面図、図9(B)が断面図である。
【0040】
カートリッジ2を外装容器4の内部に装着する際は、図1の矢印で示したように、カートリッジ2をその後端側から、すなわちフック部24を先にして、外装容器4の発射口44より挿入し、図8に示したように、カートリッジ本体部20の前端面20aが、外装容器4の係止凸部46に当接するまで挿入する。この際、カートリッジ2の底板26およびフック部24が、係止凸部46と当接しないよう、図8(A)に示したように、カートリッジ2の切り欠き部25が係止凸部46の上方に位置するような向きにカートリッジ2を配置して、カートリッジ2を挿入する。なお、図1に示したように、カートリッジ2および外装容器4の外周面に目印29、49を形成すれば、この目印29、49を手掛かりとして、カートリッジ2を容易に配置することができる。
【0041】
そして、図9(A)に示したように、矢印方向にカートリッジ2を回転させると、図9(B)に示したように、係止凸部46が、フック係合部24bおよびカートリッジ本体部20の前端面20aとの間に挟まれて、係止凸部46とフック部24とが係合し、これによりカートリッジ2が外装容器4の内部に係止される。
【0042】
また、外装容器4に装着されたカートリッジ2を取り出す場合は、図9(A)に示した矢印と反対方向にカートリッジ2を回転させ、係止凸部46とフック部24との係合を解除することで、カートリッジ2を容易に取り出すことができる。
【0043】
このように、本発明の大型クラッカー1では、外装容器4の係止凸部46と、カートリッジ2のフック部24とが係合して、カートリッジ2が外装容器4の内部に係止されるため、外装容器4からカートリッジ2が外れ難く、例えば、発射口44を下方に向けたとしても、カートリッジ2が外れることはない。
【0044】
また、複数の小型クラッカー50が収容されたカートリッジ2を、外装容器4の内部に着脱自在に装着することができるため、使用後にカートリッジ2を取り出し、新規なカートリッジ2を装着し直すことで、外装容器4を再使用することができる。
【0045】
なお、本発明の外装容器4の形状としては、カートリッジ2を発射口44より挿入して、カートリッジ2を外装容器4の内部に装着できる形状であればよく、特に限定されるものではないが、ボトル形状のものを好適に使用することができる。ここで、本明細書におけるボトル形状とは、図7および図10に示したように、発射口44と略同一径に形成された口部40aと、この口部40aよりも拡径した胴部40bを有する形状を指す。この際、胴部40bの形状としては、図7に示したように、前端側から拡径した後に、後端側に向けて略同一径に形成されていてもよく、また、図10に示したように、前端側から拡径した後に、後端側に向けて縮径するように形成されてもよい。また、胴部40bの断面形状は、円形状には限定されず、矩形状であってもよい。
【0046】
このように、外装容器4をボトル形状とすることで、意外性に富んだ大型クラッカー1を提供することができる。すなわち、例えば、クリスマスパーティーや結婚式等の祝宴において使用すれば、発泡性ワインを開栓するかの如く、外装容器4の内部の複数の小型クラッカー50を一斉に爆発させて、発射口44からテープや紙吹雪等の放出物を発射させることができるため、充分な華やかさと意外性のある演出を提供することができる。
【0047】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 大型クラッカー
2 カートリッジ
4 外装容器
20 本体部
20a 前端面
22 開口
24 フック部
24a フック基端部
24b フック係合部
25 切り欠き部
26 底板
27 紐導出孔
29 目印
30 引紐
40a 口部
40b 胴部
42 紐導出口
44 発射口
46 係止凸部
50 小型クラッカー
100 大型クラッカー
104 外筒
130 引紐
142 紐導出口
144 発射口
150 小型クラッカー
200 大型クラッカー
202 カートリッジ
204 外筒
242 紐導出口
244 発射口
250 小型クラッカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前端に発射口が、後端に紐導出口が形成された外装容器と、
複数の小型クラッカーが収容されたカートリッジと、を備え、
前記外装容器の内部に前記カートリッジが着脱自在に装着されて使用される大型クラッカーであって、
前記外装容器の内周面には、係止凸部が形成され、
前記カートリッジは、略円筒形状の本体部と、該本体部の外周側から軸方向に向けて突設するフック部とから構成されており、
前記カートリッジを前記外装容器の内部に装着する際に、
前記フック部を先にして、前記発射口より前記カートリッジを挿入し、前記カートリッジを回転させることで、
前記外装容器の係止凸部と、前記カートリッジのフック部とが係合し、前記カートリッジを係止するように構成されていることを特徴とする大型クラッカー。
【請求項2】
前記フック部は、前記カートリッジ本体部の外周側から軸方向に向けて突設するフック基端部と、
該フック基端部の先端側より外周方向に向けて突設するフック係合部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の大型クラッカー。
【請求項3】
前記フック部が複数形成され、
前記複数のフック部の先端が、底板によって相互に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の大型クラッカー。
【請求項4】
前記カートリッジが紙で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の大型クラッカー。
【請求項5】
前記外装容器がボトル形状をなし、その口部が発射口を構成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の大型クラッカー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−266082(P2010−266082A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−115454(P2009−115454)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】(591145863)株式会社カネコ (8)
【Fターム(参考)】