説明

大豆の皮を剥離させ味を付けて食用油で揚げる製造方法

【課題】1.乾燥大豆の皮を剥離する方法。
2.剥離させた大豆に調味料液をいかに吸収させるか。
3.調味料液を含ませた大豆を高温度の食用油でカリッとソフトに揚げることができるか。
【解決手段】1.乾燥大豆をお湯と水とを使い分けして、その皮に皺ができ、さらに袋状になる。それを脱皮機にて剥離させればよい。
2.剥離させた大豆に調味料液を時間をかけて浸漬する事により商品としての味全体を整える事ができる。
3.剥離大豆を高温の食用油で揚げる事により、それが瞬時に水分を蒸発するので大豆の各部に空洞ができ、カリッとソフトに商品として仕上げる事ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
当該発明に於いては、大豆の皮を剥離させ調味料液に浸漬させて食用油で揚げる製造工程に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昔から現在まで大豆の利用方法は食油、煮る、焼く、粉にして黄粉にして利用するしか方法はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
乾燥大豆の皮をいかに剥離させるかという課題
【0004】
皮を剥離させた大豆にいかに調味料液を豆全体に味を吸収させるかという課題
【0005】
食用油でカリッとソフトに揚げるという課題
【課題を解決するための手段】
【0006】
乾燥大豆を80〜90℃のお湯に3〜4分漬けて1〜2分水に通すと大豆の表面に皺ができ袋状になる。したがって簡単に皮を剥離させる事ができる。
【0007】
事前に調味料液を用意して剥離した大豆を時間をかけてその中心部まで吸収させる。
【0008】
調味料液を吸収した大豆を高温の食用油であげると水分が蒸発するので大豆の各部に空洞ができるのでカリッとソフトに作る事ができる。
【発明の効果】
【0009】
当該発明商品は野菜サラダのトッピング、ヨーグルトと一緒に食べたり、牛乳をかけて食べたりと色々と利用が可能である。また菓子業界の素材として新商品開発の一端に寄与できて消費の拡大につながる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0010】
当該発明の実施にあたりピーナッ加工業界で利用している脱皮機、揚げ釜、脱油分離機、網目冷却コンベヤーを利用したが以下の実施例に従って説明するが本発明はこれに限定したものではない。
【実施例】
【0011】
乾燥大豆20Kgと食用油40Kgまた調味料液として(水56Kgと醤油3Kg500gと塩500gを混合)を用意した。
1:実施年月日 平成17年9月26日
2:80〜90℃のお湯に乾燥大豆20Kgを3〜4分浸漬させ、水に1〜2分通した。
3:脱皮機にて大豆の皮を剥離させる。
4:調味料液60Kgの中に剥離させた大豆を浸漬させる。
5:食用油40Kgに150〜170℃まで加温する、その中に調味料液を吸収させた大豆5Kgを入れて4〜5分かけて揚げる。
6:揚げた大豆を脱油分離機で搾る。
7:搾った揚げ大豆を網目冷却コンベヤーで冷却して商品とした。
【産業上の利用可能性】
【0012】
当該発明に於いては、菓子業界の素材として利用が可能である。また消費者の時代のニーズにマッチした活用方法も生まれるので産業として展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 乾燥大豆と加温水
【図2】 脱皮機
【図3】 調味料液浸漬
【図4】 揚げ釜
【図5】 脱油分離機
【図6】 網目冷却コンベヤー
【符号の説明】
【0014】
1:加温水
2:乾燥大豆
3:加温した大豆
4:ゴムローラー
5:電動モーター
6:剥離大豆
7:調味料液
8:剥離大豆
9:食用油
10:味を吸収させた大豆
11:火力
12:脱油分離バスケット
13:揚げ大豆
14:電動モーター
15:網目冷却コンベヤー
16:冷却大豆
17:完成した商品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該発明に於いて、乾燥大豆をお湯と水を使い分けて浸漬させると大豆の表面に皺ができさらに袋状になる。それを脱皮機にて皮を剥離する。
【請求項2】
当該発明に於いて、調味料液を事前に用意する、そして剥離させた大豆を時間をかけて豆全体に味が吸収するまで浸漬する。また調味料以外に色々な食品エキスの単独、または組合せを問わず使用できる。
【請求項3】
当該発明に於いて、味を吸収させた大豆を食用油150〜170℃で揚げることにより瞬時に水分が蒸発する。それによって大豆の各部に空洞ができるのでカリッとソフトに商品を製造する事ができる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−185172(P2007−185172A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−27632(P2006−27632)
【出願日】平成18年1月10日(2006.1.10)
【出願人】(591235360)
【Fターム(参考)】