説明

太陽光可視ディスプレイのためのパッシブ型昼光結合バックライト及びハイブリッド型昼光結合バックライト

LCDパネルと、拡散体と、LCDパネルの背後の曲面反射体と、を有するパッシブ型昼光結合ディスプレイ。パッシブ型バックライティングでは、拡散体が昼光を反射体へと透過し、反射体がその昼光をLCDパネルへと反射し、LCDパネル上に昼光の実質的に一様の分布をもたらして、LCDパネルをバックライティングする。ハイブリッド型ディスプレイは、パッシブ型バックライトと、アクティブ型光源からのバックライティングをもたらすためのアクティブ型バックライトとの両方を含む。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
液晶ディスプレイ(LCD)のようなデジタルディスプレイの太陽光可視性は、そのようなディスプレイの普及が進むにつれてビジネスでの重要性が増している。広告出展者は屋外環境でのデジタルメディアの使用能力を望んでおり、消費者は自分たちの電子機器がどこでも使用可能であってほしいと考えている。屋外太陽光可視性の問題の現在のソリューションは、不十分な輝度又は過度の電力消費及びそれによる熱負荷が理由で、不十分である。例えば、1つのソリューションは2000ニトの輝度を、40インチ(101.6cm)のディスプレイで720の3ワットLEDを使用することによって達成するが、2.1kWの熱を消散するために液体冷却システムを必要とする。また、このシステムは、重量が110ポンド(49.9kg)であり、そのようなディスプレイとしてはかなりの重量である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明にしたがったパッシブ型昼光結合ディスプレイは、上面及び底面を有するLCDパネルと、LCDパネルの上面に隣接する前縁を有し、かつ後縁を有する拡散体と、拡散体の後縁に隣接する上面を有し、かつLCDパネルの底面に隣接する底面を有する曲面反射体と、を含む。拡散体は昼光を反射体へと透過し、反射体はその昼光をLCDパネルへと反射し、昼光の実質的に一様の分布をLCDパネル上にもたらす。
【0003】
本発明にしたがったマルチユニットのパッシブ型昼光結合ディスプレイは、上面及び底面を有する第1のLCDパネルと、この第1のLCDパネルに対向して位置づけられた、上面及び底面を有する第2のディスプレイパネルと、を含む。拡散体は、第1のLCDパネルの上面に隣接する前縁及び第2のディスプレイパネルの上面に隣接する後縁を有する。第1の反射体は、拡散体の前縁に隣接する上面及び第2のディスプレイパネルの底面に隣接する底面を有し、第2の反射体は、拡散体の後縁に隣接する上面及び第1のLCDパネルの底面に隣接する底面を有する。拡散体は、昼光を反射体へと透過する。第1の反射体は、昼光を第2のディスプレイパネルへと反射し、第2のディスプレイパネル上に昼光の実質的に一様の分布をもたらし、第2の反射体は、第1のLCDパネルへと昼光を反射し、第1のLCDパネル上に昼光の実質的に一様の分布をもたらす。
【0004】
本発明にしたがった別のマルチユニットのパッシブ型昼光結合ディスプレイは、上面及び底面を有するLCDパネルを含む。拡散体は、第1のLCDパネルの上面に隣接する前縁及び後縁を有する。第1の部分反射体は、拡散体の後縁に隣接する上面及びLCDパネルの中間点とほぼ隣接する底面を有し、第2の反射体は、拡散体の後縁に隣接する上面及びLCDパネルの底面に隣接する底面を有する。偏光回転子は、LCDパネルの背後に、LCDパネルのほぼ中間点からLCDパネルの底面にかけてか、あるいはLCDパネルのほぼ中間点からLCDパネルの上面にかけて、位置づけられる。拡散体は、昼光を反射体へと透過する。第1の反射体は、昼光の一部分をLCDパネルの上部分へと反射し、LCDパネルの上部分上に昼光の実質的に一様の分布をもたらし、第2の反射体は、残りの昼光をLCDパネルの底部分へと反射し、LCDパネルの底部分上に昼光の実質的に一様の分布をもたらす。
【0005】
本発明にしたがった別のマルチユニットのパッシブ型昼光結合ディスプレイは、上面及び底面を有する第1のLCDパネルと、この第1のLCDパネルの底面に隣接して位置づけられた上面を有し、かつ底面を有する第2のLCDパネルと、を含む。拡散体は、第1のLCDパネルの上面に隣接する前縁及び後縁を有する。第1の部分反射体は、拡散体の後縁に隣接する上面及び第1のLCDパネルの底面に隣接する底面を有し、第2の反射体は、拡散体の後縁に隣接する上面及び第2のLCDパネルの底面に隣接する底面を有する。拡散体は、昼光を反射体へと透過する。第1の部分反射体は、昼光の一部分を第1のLCDパネルへと反射し、第1のLCDパネル上に昼光の実質的に一様の分布をもたらし、第2の反射体は、残りの昼光を第2のLCDパネルへと反射し、第2のLCDパネル上に昼光の実質的に一様の分布をもたらす。第2のLCDパネルは、正しい偏光の向きをもたらすために、第1のLCDパネルに対して反転される。あるいは、偏光回転子板又はフィルムを使用してよい。
【0006】
マルチユニットディスプレイでは、1つ又は両方のLCDパネルをスタティックディスプレイパネルで置換してよい。
【0007】
本発明にしたがったハイブリッド型昼光結合ディスプレイは、上面及び底面を有するLCDパネルと、LCDパネルの上面に隣接する前縁を有し、かつ後縁を有する拡散体と、拡散体の後縁に隣接する上面を有し、かつLCDパネルの底面に隣接する底面を有する反射体と、を含む。拡散体は、昼光を反射体へと透過し、反射体は、その昼光をLCDパネルへと反射し、LCDパネル上の昼光の実質的に一様の分布をもたらす。このディスプレイはまた、作動されたときにLCDパネル上に光の実質的に一様の分布をもたらすために、及び低い昼光又は環境条件(曇り)及び夜間での動作を可能にするために、アクティブ型バックライトも含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面は本明細書の一部に組み込まれ、構成するものであって、明細書の記載とともに本明細書の利点と原則を説明する。これらの図面では、
【図1】第1の昼光結合LCD装置の側面図。
【図2】図1の昼光結合LCDの斜視図。
【図3】第2の昼光結合LCD装置の側面図。
【図4】図3の昼光結合LCDの斜視図。
【図5】高所用途のための昼光結合LCD装置の側面図。
【図6】ターニングフィルムを有する昼光結合LCD装置の側面図。
【図7】太陽電池を有する第1の昼光結合LCD装置の側面図。
【図8】太陽電池を有する第2の昼光結合LCD装置の側面図。
【図9】二面昼光結合LCD装置の側面図。
【図10】第1のスタック型昼光結合LCD装置の側面図。
【図11】第2のスタック型昼光結合LCD装置の側面図。
【図12】ハイブリッド型昼光結合LCD装置の側面図。
【図13】LEDバーバックライトを有するハイブリッド型昼光結合LCD装置の斜視図。
【図14】LEDアレイバックライトを有するハイブリッド型昼光結合LCD装置の斜視図。
【図15】CCFLバックライトを有するハイブリッド型昼光結合LCD装置の斜視図。
【図16】CCFLバックライトを有するハイブリッド型昼光結合LCD装置の斜視図。
【図17】中空裏反射体及びライトインジェクターバックライトを有するハイブリッド型昼光結合LCD装置の斜視図。
【図18】フィルムベースのインジェクターバックライトを有するハイブリッド型昼光結合LCD装置の斜視図。
【図19】フィルムベースのインジェクターバックライトを有するハイブリッド型昼光結合LCD装置の斜視図。
【図20】透明なライトガイドエクストラクタープレートバックライトを有するハイブリッド型昼光結合LCD装置の斜視図。
【図21】スタティックディスプレイパネルを有する二面昼光結合ディスプレイの側面図。
【図22】図21のスタティックディスプレイパネルを有する二面昼光結合ディスプレイの斜視図。
【図23】昼光結合ディスプレイのための折りたたみ式パッシブ型バックライトの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ディスプレイのための照明源として太陽光を使用することは節電を助け、よりよいエネルギー効率のディスプレイを可能にする。昼光結合バックライトは、太陽電池式となり得、かつまた高輝度の表示を生成する、昼光で可視のソリューションをもたらす。夜間又は他の低環境光条件では、このバックライトをアクティブ型光源で補充することができる。このバックライトは、それを照らすために太陽を使用することによってかなりの電力負荷を節約するものであり、完全に太陽電池式となり得、かつまた高輝度のディスプレイを生成するエネルギー効率のよいディスプレイの昼光可視ソリューションを可能にする。
【0010】
昼光結合LCD装置は、デジタル標識、交通標識、又は他のタイプの情報の表示のために様々な屋外設定で使用することができる。装置は、例えば、装置の望ましい用途に応じて、キオスク又は他のタイプの囲いに収容することができる。装置は、バス待合所、建物の側面、トラック、トレーラー、又は他の、広告又はその他の情報提示のための屋外の場所で使用することができる。それらはまた、様々な屋内設定で使用して、店舗正面窓、高環境光のショッピングモールの中庭、又は他の場所に、情報又は広告を表示することもできる。それらはまた、センタースタック、ドライバークラスター又はダッシュボードに情報を表示するために車内で使用することもできる。車内でのエンターテインメントを表示するためにそれらをヘッドレストの後側に、又は天井から、装着することができる。装置はまた、より小さい形率、すなわち7インチ(17.8cm)未満のディスプレイ対角線であってもよい。装置のディスプレイパネルは、縦長モードでも横長モードでも情報を表示するように構成することができる。
【0011】
本明細書で使用するとき、用語LCDは、市場で現在入手可能な多様な液晶パネル、かつ将来入手可能となり得るものを表し、限定はしないが従来のTNパネル、PVA、MVA又はOCBモードパネル、及び半透過型パネルを含む。加えて、LCDパネルの代わりに、他のバックライト方式のライトバルブ型式ディスプレイ、他のバックライト方式の電子ディスプレイ、電子標識、又はスタテック標識を使用してもよい。折たたまれた状態ではより従来的なバックライトとして機能するが、ヒンジ、バネ、又はスライドといった手段によって再構成して本明細書に記述されているバックライトを形成することができるように、バックライトを折りたたみ式に設計することができる。加えて、輸送又は保管を目的として折りたたみ式に設計してよい。
【0012】
好ましくは、高反射性の正反射フィルムを空洞全体で使用する。しかし、所望により、構成要素間の継目又はインターフェイスを隠すために拡散体を、例えば、LCDパネルの背後のような様々な場所に追加してよい。入口開口を含むシステムの全ての拡散体は、ビードコーティングされたフィルム及びバルク拡散体プレートのようにパッシブであってよく、あるいは、例えばPDLC(ポリマー分散液晶)フィルム又はプレートのようにアクティブに制御されてもよい。
【0013】
パッシブ型昼光結合ディスプレイ
図1は、第1の昼光結合LCD装置10の側面図であり、図2は、昼光結合LCD装置10の斜視図である。装置10は、上面15及び底面17を有するLCDパネル14と、前縁11及び後縁13を有する拡散体12と、上面19及び底面21を有する曲面反射体16と、サイドパネル24及び26と、を含む。装置10は高さ20及び深さ22を有する。
【0014】
矢印18によって示されるように、拡散体12は、少なくともいくらかの昼光を反射体16へ、及び場合によっては他の構成要素へ、透過する。次いで、反射体16は、LCDパネルのためのバックライティングを提供するために、LCDパネル14にその光を反射する。装置10は、反射体16がその反射された昼光の実質的に一様の分布をLCDパネル14上にもたらすように、深さ22及び反射体16の曲率で設計される。反射体16の円形の形状は、それが円の一部分を形成することを意味し、高さ20対深さ22の比はほぼ1対1である。他の実施形態では、特にLCDパネルの背後にターニングフィルムが使用される場合は、LCDパネルの高さ対拡散体の深さの比は約1対0.5である。スタック型反射体の構成は、好ましい比である1対0.375を実現することができる。装置10、及び他の昼光結合LCD装置では、拡散体12は、LCDパネル14に対してほぼ90°の角度で位置づけられたのが好ましいが、この角度は120°を超えてよく、また、90°未満であってもよい。
【0015】
パッシブ型バックライティングのために昼光を使用することによって、アクティブ型光源の必要なく装置を屋外設定で日中に使用することができ、したがって、電力を節約し、装置の熱負荷を低減することができる。曇り条件の間は輝度を維持するためにアクティブ型光源を使用してよい。曇り又は暗い環境照明の下での輝度が懸念でないならば、アクティブ型光源は必要ない。太陽光の使用に加えて、装置10は、街灯、スポットライト、投射機、又は頭上の蛍光灯のような他の外的光源をパッシブ型バックライティングに使用することができる。例えば、レンズ、ライトパイプ、鏡、又は環境光集線装置を使用して、パッシブ型バックライトのためにあらゆる外的光源を組み合わせ、集光することができる。
【0016】
図3は、第2の昼光結合LCD装置30の側面図であり、図4は、昼光結合LCD装置30の斜視図である。装置30は、LCDパネル34と、拡散体32と、曲面反射体36と、サイドパネル44及び46と、を含む。装置30は、高さ40及び深さ42を有する。
【0017】
矢印38によって示されるように、拡散体32は、少なくともいくらかの昼光を反射体36へ、及び場合によっては他の構成要素へ、透過する。次いで、反射体36はLCDパネルのためのバックライティングをもたらすために、LCDパネル34にその光を反射する。装置30は、反射体36がその反射された昼光の実質的に一様の分布をLCDパネル34上にもたらすように、深さ42及び反射体36の曲率とともに設計される。装置10と比較して装置30に示されるようなより深い拡散体空洞を有することは、拡散体がより多くの光を反射体及びLCDパネルのバックライティングのために集めることを可能にし、それによって、水平及び縦の両方でより広い視野角を可能にすることができる。反射体36の放物線形の形状は、それが放物線の一部分を形成することを意味し、高さ40対深さ42の比は、ほぼ1対3であることができる。
【0018】
反射体に関して円形の形状及び放物線形の形状が示されているが、3次元(3D)曲面又は直線反射体を含む他の形状も可能である。また、反射体の形状は可変であってもよい。形作られた反射体では、好ましくは、反射体は、放物線の一部分として形作られ、拡散体及びLCDパネルの垂直軸に対してほぼ20°の角度で拡散体及びLCDパネルに接する縁とともに構成される。
【0019】
拡散体12及び32のような、昼光結合LCD装置における拡散体は、例えば、ビード化ゲイン拡散体、マイクロ構造化ゲイン拡散体、バルク拡散体のような拡散体シート材料(粒子充填又はマイクロキャビテーション)、又は拡散体プレートの1つ以上を用いて実施することができる。拡散体は、昼光又は他の光源を集光するために所望によりドーム化又は面取りされてよい。拡散体12及び32は、好ましくは紫外(UV)光を遮断し、反射体16及び36は、好ましくは赤外(IR)光を透過してLCD装置に熱負荷がかかるのを避ける。これらの拡散体は一様のバックライティングを達成するために十分な光の拡散をもたらすことができ、通常、それらに入射する可視光の少なくとも50%、より好ましくは少なくとも70%を透過する一方で、BYK−Gardner USAから入手可能なHaze−Gard製品によって測定されたとき低い明瞭度を呈する。
【0020】
昼光結合LCD装置の反射体、例えば反射体16及び36は、例えば、3M Companyから入手可能な強化鏡面反射体(ESR)フィルム、反射偏光フィルム、又はE.I.DuPont DeNemours and Companyから入手可能な銀張り若しくはアルミニウム張りのMylar製品の1つ以上を用いて実施することができる。ESRフィルム、又は他の、IR光を透過する反射フィルムの使用は、そのIR光をLCDパネルが吸収しないことになるので、LCDパネルの温度の低下をもたらす。反射体16及び36は、LCD装置に熱負荷がかかるのを避けるために、好ましくは赤外(IR)光を透過する。反射体は、特別な視覚効果を提供するために所望により面取り又はコーティングされてよく、また、ビードコーティング又はマイクロ構造化コーティングされたESRフィルムを所望により含んでもよい。追加的な機械的支持が望まれる場合は、反射体フィルムを、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)又は他のプラスチックプレート、ステンレススチール上のESRフィルム、又はアルミニウムで支持することができる。IRを反射する金属支持体又は他の材料を使用してESRフィルムを支持する場合は、IR入射光を拒絶するために、例えば3M Companyから入手可能なPrestige製品のようなIRミラーフィルムを拡散体プレートの上又は下に使用して、IRがバックライト空洞に入る前にIRを拒絶することが好ましい。反射体は、使用されるとき、好ましくは滑らかに曲面形の形状を有するが、滑らかでない部分を有する曲面形の形状もまた使用することができる。反射体は好ましくは正反射体であり、可視で反射率が80%を超えるものであり、より好ましくは90%以上、最も好ましくは98%以上の反射率である。そのようなフィルムの一例は、ESRフィルムである。
【0021】
昼光結合LCD装置のサイドパネル、例えばパネル24、26、44、及び46は、例えば、ESRフィルム、ランバート反射体、反射布、又は拡散体プレートを用いて実施することができる。パネルは、分離した構成要素を用いて実施することができる。あるいは、サイドパネルと反射体とを、熱成形された反射体空洞を用いるような3D空洞として、ともに形成することができる。
【0022】
昼光結合LCD装置の拡散体と、反射体と、サイドパネルとを、例えばフレームでともに保持することができる。昼光結合LCD装置のこれらの構成要素は、直接接触によって、又はフレームのような1つ以上の他の構成要素を介した接続によって、又は互いに隣り合わせに保持することによって、互いに隣接させることができる。
【0023】
装置10及び30、及び他の昼光結合LCD装置は、LCDパネルの正面に追加のフィルムを含むことができる。追加的フィルムの例としては、3M Companyから入手可能な分裂防止フィルムのようなシャッター保護フィルム、ギラつき防止フィルム、3M Companyから入手可能なPrestige又はCrystallineフィルム製品のようなIRフィルターフィルム、及び複数の機能性を有する単一のフィルムが挙げられる。同様に、拡散体プレートの上又は下に直接に追加のフィルムを使用して、UV保護、IR保護、シャッター保護、及び色補正を提供してよい。また、追加のフィルムをLCDパネルの裏に、その近くか、それに隣接してか、それと接触させて、含むこともできる。これらのフィルムの例としては、3M Companyから入手可能なDBEF製品のような反射偏光フィルム、拡散接着剤を有するDBEF、及びマイクロ複製フィルムが挙げられる。
【0024】
図5は、高所用途のための昼光結合LCD装置の側面図である。装置50は、LCDパネル54と、拡散体52と、曲面反射体56と、を含む。図5に図示されるように、空洞の深さが高さ未満であると(例えば、高さ対深さの比が1対0.5)、矢印58によって表される昼光は反射体56によって下方に反射され、視認者60が斜めの角度からでなく真っすぐにLCDパネル54を見ているとき、表示されている情報を見ることを困難にする。したがって、装置50は、視認者62がLCDパネル54を見上げることになる高所の屋外ディスプレイで有用となる可能性がある。所望により、装置50を視認者の方へ傾けてよい。図6に図示されているように、視認者60に対応するために、昼光結合LCD装置50は、矢印66によって表される昼光が反射されてLCDパネル54に対してほぼ垂直角でLCDパネル54を透過するように、LCDパネル54の背後にターニングフィルム64を含むことができる。ターニングフィルム64は、入射光を捉えて視認者の方へ向けるために設計された対称のファセット又は非対称のファセットを有するプリズムのマイクロ構造化フィルムであってよい。所望により、ターニングフィルムは、ビード化ゲイン拡散体又はバルク拡散体であってよく、勾配抽出パターンを含んでよい。
【0025】
図7は、太陽電池84を有する第1の昼光結合LCD装置70の側面図である。装置70は、LCDパネル74と、拡散体72と、曲面反射体76とを含む。装置70は、装置10と同様の方法で動作することができる。太陽電池84は、3M Companyから入手可能なDBEF製品のような反射変更フィルムとともに実施される反射体76の背後に隣接して位置づけられる。したがって、矢印78によって表される昼光は、拡散体72によって反射体76へ透過され、第1の偏光の光80はLCDパネル74へと反射されて、LCDパネル74ためのバックライティングを提供し、第2の偏光の光82は反射体76を通って太陽電池84へと透過される。装置70で、太陽電池84は、好ましくは反射体76に近いように又は接触するように位置づけられた。太陽電池84は、LCDパネル74の動作を支援するために電力を提供することができ、それらは、LCDパネルに電力を供給する電池を再充電するために使用されて、電子機器若しくはパッシブ型光源を駆動することができる。裏反射体76としての反射偏光器の使用では、パネル74は、光82の第2の偏光を吸収しないので、LCDパネル74の温度の低下がもたらされ、LCDパネルの寿命を延ばすことが可能である。
【0026】
図8は、太陽電池100を有する第2の昼光結合LCD装置86の側面図である。装置86は、LCDパネル90と、拡散体88と、曲面反射体92と、を含む。装置86は、装置10と同様の方法で動作することができる。太陽電池100は、反射偏光フィルムを用いて実施される反射体92の背後の下に位置づけられる。したがって、矢印94によって表される昼光は、拡散体88によって反射体92へ透過され、第1の偏光の光96はLCDパネル90へと反射されて、そのためのバックライティングを提供し、第2の偏光の光98は反射体92を通って太陽電池100へと透過される。この実施形態はまた、反射体92からの追加的な光を反射して太陽電池100へと下ろすために反射体102も含む。太陽電池100は、LCDパネル90の動作を支援するために電力を提供することができ、それらは、LCDパネルに電力を供給する電池を再充電するために使用されて、電子機器若しくはパッシブ型光源を駆動することができる。装置86は、装置70と比較してより小さい太陽電池の使用を可能にする。
【0027】
装置70及び86では、太陽電池は、例えば、光起電性太陽電池を用いて実施することができる。
【0028】
図8に示す実施形態の代替方法として、反射体102の代わりに部分的透過性の反射体102を用いてよい。例えば、拡散体プレートのような部分的透過性の反射体102にグラフィックを用いることによって、上部拡散体88を通って入る昼光を用いたスタティックディスプレイパネルのバックライティングを可能にすることができる。太陽電池100は、残してよく、3M Companyから入手可能なESRフィルムのような反射体若しくはLEF製品のようなよりランバート反射する反射体を代わりに用いてよい。
【0029】
マルチユニット昼光結合ディスプレイ
図9は、二面昼光結合LCD装置104の側面図である。装置104は、第1のLCDパネル108と、第2のディスプレイパネル110と、拡散体106と、第1の曲面反射体112と、第2の曲面反射体114と、を含む。ディスプレイパネル110は、LCDパネル又はスタティックディスプレイパネルを用いて実施することができる。曲面反射体112及び114は、反射偏光フィルムを用いて実施される。矢印116が表すように、拡散体106は、昼光を反射体112及び114へと透過する。反射体112は、第1の偏光の光120を第1のLCDパネル108へと反射して、LCDパネル108のためのバックライティングを提供する。反射体114は、第2の偏光の光118を第2のディスプレイパネル110へと反射して、ディスプレイパネル110のためのバックライティングを提供する。反射体112及び114は、反射体が実質的に一様の分布の反射昼光をそれぞれLCDパネル108及びディスプレイパネル110に提供することができるように、反射されない光を透過する。この分布は、結果的にそれぞれのパネルに同じ輝度をもたらすことができる。反射体112及び114の接合点を提供するために、反射体の1つを2つの片から形成して、それらの片をもう一方の反射体に、例えばテープ又は接着剤で貼付することができる。パネル110が第2の偏光118を受容するように、第2のパネル110をパネル108に対して反転させるか、又は偏光回転子を使用することができる。
【0030】
図10は、第1のスタック型昼光結合LCD装置122の側面図である。装置122は、LCDパネル126と、拡散体124と、第1の曲面反射体128と、第2の曲面反射体130と、を含む。第1の曲面反射体128は、拡散体124の裏側と、LCDパネル126のほぼ中間点との間に位置づけられる。曲面反射体128は、反射偏光フィルムを用いて実施され、反射体130は、ESRフィルム又は銀張り若しくはアルミニウム張りされたプラスチックのような鏡面反射体を用いて実施される。矢印134が表すように、拡散体124は、昼光を反射体128及び130へと透過する。反射体128は、第1の偏光の光136をLCDパネル126へと反射して、LCDパネル126の上部分のためのバックライティングを提供する。反射体130は、第2の偏光の光138をLCDパネル126へと反射して、LCDパネル126の下部分のためのバックライティングを提供する。反射体128は、反射体128及び130が、反射された昼光の実質的に一様の分布をLCDパネル126の上部分及び下部分にそれぞれもたらすことができるように、第2の偏光の光138を透過する。装置122はまた、下部分のバックライティングのための光の正しい偏光をもたらすためにLCDパネル126の下部分の背後に隣接して配置された偏光回転子132も含む。
【0031】
図11は、第2のスタック型昼光結合LCD装置140の側面図である。装置140は、第1のLCDパネル144と、第2のLCDパネル146と、拡散体142と、第1の曲面反射体148と、第2の曲面反射体150と、を含む。曲面反射体148は、反射偏光フィルムを用いて実施される。反射体150は、ESRフィルム又は銀張り若しくはアルミニウム張りされたプラスチックのような鏡面反射体を用いて実施される。矢印152が表すように、拡散体142は、昼光を反射体148及び150へと透過する。反射体148は、第1の偏光の光154をLCDパネル144へと反射して、LCDパネル144のためのバックライティングを提供する。反射体150は、第2の偏光の光156をLCDパネル146へと反射して、LCDパネル146のためのバックライティングを提供する。反射体148は、反射体148及び150が、反射された昼光の実質的に一様の分布をLCDパネル144及び146にそれぞれもたらすことができるように、第2の偏光の光156を透過する。第2のパネル146が第2の偏光156を受容するように、第2のパネル146をパネル144に対して反転すること、すなわちひっくり返すことができる。
【0032】
2つのLCDパネル装置140を使用するマルチユニット昼光結合ディスプレイでは、LCDパネルの1つ(又は両方若しくはそれらの一部ないし周辺)を所望によりスタティックディスプレイパネル又はバックライト空洞で照らされるディスプレイパネルと置換することができる。マルチユニットディスプレイでは、2つのパネル、2つのLCDパネル、2つのスタティックディスプレイパネル、又はスタティックディスプレイパネルを有するLCDパネルは、動作中、実質的に同等の輝度であることが好ましいが、同じ輝度を有する必要はない。
【0033】
ハイブリッド型昼光結合ディスプレイ
図12は、ハイブリッド型昼光結合LCD装置160の側面図である。装置160は、LCDパネル162と、拡散体164と、曲面反射体166と、LCDパネル162と拡散体164との接合点に位置づけられた光源168と、を含む。光源168は、例えばコーナーブラケット内に実施されることができる。装置160は、パッシブ型バックライティングのための装置10と同様の方法で動作することができ、装置160はまた、夜間又は低い環境光条件での動作のためのアクティブ型バックライトも有する。矢印170が表すように、パッシブ型バックライティングのために、拡散体164は、昼光を反射体166へと透過し、反射体は、その光をLCDパネル162上に反射して、LCDパネルのためのバックライティングを提供する。矢印172が表すように、アクティブ型バックライティングのために、光源168は、LCDパネル162への反射によるパネルのバックライティングのために光を反射体166へと透過する。光源168は、例えば、発光ダイオード(LED)バーによって実施することができる。裏反射体166は、光の方向を変えてポイント光源を隠すのを助けるために、ゲイン拡散体ビードコーティング、マイクロ構造化拡散体コーティング、又は他のそのような拡散体オーバーレイのような光拡散をある程度有するほうが好ましい場合がある。LEDは、Seoul Semiconductorからの白色LEDの総合角度75°のような狭い発光角を有することが好ましい。所望により、構成要素間の継目又はインターフェイスを隠すために、拡散体を、例えば、LCDパネルの背後のような様々な場所に追加してよい。
【0034】
所望により、シャッター165を拡散体164の上又は下に採用して、168のようなアクティブ型照明が主光源であるときの、拡散体164からの光の漏出を防ぐことができる。シャッター165は、制御システムによって電子的に作動しても手動で作動してもよく、かつ電子的に、電子機械的に、電子化学的に、光化学的に、又は機械的に実施すること、それらの組み合わせを実施すること、及びその他の方法で実施すること、が可能である。シャッター165は、例えば、開いたときに昼光を通過させ閉じたときに光を反射して空洞に戻すことが可能なように吊り下げられたベネチアンブラインドによって実施することができる。シャッター165の他の実施としては、限定はしないが、上向きの黒マット仕上げ表面及び空洞内に下向きに面して付着されたESRフィルムを有するフィルム又はプレートを備えるバリヤプレート、電子ライトバルブ、拡散体164の上面に光を供給する機械的に回転可能なライトパイプ、エレクトロクロミック窓、又はフォトブリーチング窓(フォトクロミックの反対)が挙げられる。
【0035】
シャッター165の、空に面する部分は、閉じられた状態のときに暗く、低反射率であることが好ましい。空洞の方に面するシャッター165の部分は、LCDパネル162に向けて光を効率的に戻すために高反射率であることが好ましい。
【0036】
3列のLED 168のように複数の光源を使用する場合、これらの光源は、位置的に一様に分布されても変化をつけて分布されてよく、それらは、同じ色でも異なる色でもよく、望まれる一様さ、色、温度、及びLCD 162の視野角を達成するために同じ動力又は異なる動力で実行されてよい。複数の異なる型式の光源及び構成を組み合わせることができる。
【0037】
図13〜20は、様々な型式のアクティブ型バックライトを有する、他のハイブリッド型昼光結合LCD装置の例を図示する。図13〜20に示す装置は、装置10と同様の方法で動作してパッシブ型バックライティングを提供でき、また、アクティブ型バックライティングを提供するための光源も有する。図13〜20に示される装置の光源は、アクティブ型バックライティングを提供するために、それぞれ電源及びコントローラに接続される。ハイブリッド型昼光結合LCD装置は、アクティブ型光源をいつ使用するかを決定するために使用するために、所望により光センサーを有することができる。例えば、望まれるバックライティングのために不十分な強度の昼光をセンサーが検出すると、装置がアクティブ型バックライトを作動して、望まれるバックライティングを提供できる。ハイブリッド型昼光結合LCD装置内の他のシステムを、バックライトの色調節又は制御に使用することができる。例えば、制御システムは、アクティブ型光源を調節することができ、アクティブ型光源の強度、色、又は分布を調整できる。
【0038】
図13は、LCDパネル176と、拡散体178と、曲面反射体180と、アクティブ型バックライトの光源としてLCDパネル176と拡散体178との接合点に位置づけられたLEDバー182と、を有するハイブリッド型昼光結合LCD装置174の斜視図である。
【0039】
図14は、LCDパネル184と、拡散体186と、曲面反射体188と、アクティブ型バックライトの光源として拡散体186に隣接して位置づけられたLED 192を有するLEDアレイ190と、を有するハイブリッド型昼光結合LCD装置182の斜視図である。
【0040】
図15は、LCDパネル196と、拡散体198と、曲面反射体200と、アクティブ型バックライトの光源として反射体200の前に隣接して位置づけられた冷陰極蛍光灯(CCFL)202と、を有するハイブリッド型昼光結合LCD装置194の斜視図である。図16は、LCDパネル206と、拡散体208と、曲面反射体210と、アクティブ型バックライトの光源として拡散体208の下に隣接して位置づけられたCCFL 212と、を有するハイブリッド型昼光結合LCD装置204の斜視図である。
【0041】
図17は、LCDパネル216と、拡散体218と、曲面反射体220と、アクティブ型バックライトの光源として反射体220の背後に隣接して位置づけられた光源を有する中空裏反射体224と、を有するハイブリッド型昼光結合LCD装置214の斜視図である。インジェクターを有する中空裏反射体の例は、米国公開特許出願第2008/064096号、同第2008/064115号、及び同第2008/064133に記述されており、これらの全ては参照により全体が記述されているかのごとく本明細書に組み込まれる。
【0042】
図18は、LCDパネル228と、拡散体230と、曲面反射体232と、アクティブ型バックライトの光源として反射体232の前に隣接して位置づけられたフィルムベースのLEDインジェクター234と、を有するハイブリッド型昼光結合LCD装置226の斜視図である。図19は、LCDパネル238と、拡散体240と、曲面反射体242と、アクティブ型バックライトの光源として1つ以上のサイドパネルの内側に隣接して位置づけられたフィルムベースのLEDインジェクター244と、を有するハイブリッド型昼光結合LCD装置236の斜視図である。フィルムベースのLEDインジェクターの例は、米国特許仮出願第60/939083号(2008年5月19日付で出願)に記述されており、参照することにより全体が記述されているかのごとく本明細書に組み込まれる。
【0043】
図20は、LCDパネル248と、拡散体250と、曲面反射体252と、アクティブ型バックライトの光源としてLCDパネル248の背後に隣接して位置づけられた透明なライトガイドエクストラクタープレート254と、を有するハイブリッド型昼光結合LCD装置246の斜視図である。視野角をコリメートする、偏向する、又は制御するために、エクストラクタープレート254の前又は後に追加のフィルムを適用してよい。
【0044】
スタティックマルチユニット昼光結合ディスプレイ
図21は、スタティックディスプレイパネル262及び264を有する二面昼光結合ディスプレイ260の側面図である。図22は、ディスプレイ260の斜視図である。ディスプレイ260はまた、拡散体268、底パネル266、並びにサイドパネル272及び273も含む。底パネル266は、ESRフィルム、又は銀張り若しくはアルミニウム張りされたプラスチックのような反射体270で内張りされる。サイドパネル272及び273は、ESRフィルム又は他の反射体材料のような反射体で内張りされ、これらの反射側面はディスプレイ260の内側に面するように置かれる。拡散体268は、昼光をディスプレイ260内に透過し、底パネル266上の反射体並びにサイドパネル272及び273は、スタティックディスプレイパネル262及び264のバックライティング及び照明を提供する。ディスプレイ260の構成は、スタティックディスプレイパネル262及び264の実質的に一様の、看板用途のために、十分に一様のバックライティングを提供するのが好ましい。より優れた一様さのために、所望によりESRフィルムで内張りされたサイドパネルとともに、及び底パネル上のESRフィルムなしに、上述のように、対の曲面反射体を使用してよい。ディスプレイ260は、ESRフィルムで内張りされたサイドパネルを有する1つだけのスタティックディスプレイパネル、バックパネル、及び底パネル、又はESRフィルムで内張りされたサイドパネルを有する曲面反射体の使用を、所望により含んでよい。
【0045】
折りたたみ式パッシブ型バックライト
図23は、昼光結合ディスプレイのための折りたたみ式パッシブ型バックライト280の斜視図である。折りたたみ式バックライト280は、拡散体282と、サイドパネル284及び286と、反射体296と、を含む。サイドパネル284は、拡散体282を有する可撓性接続部288を有し、サイドパネル286は、拡散体282を有する可撓性接続部290を有する。反射体296はまた、拡散体282を有する可撓性接続部302も有する。拡散体282、サイドパネル284及び286、並びに反射体296は、例えば、上記に特定した材料で実施することができる。それらを剛性材料で実施する場合は、可撓性接続部を、例えばヒンジ又は可撓性材料で実施することができる。それらをフィルムのような可撓性材料で実施する場合は、その材料自体が可撓性接続部をもたらすことができる。
【0046】
バックライト280が使用されていないときは、可撓性接続部288は、矢印306が表すように拡散体282の隣に上方にサイドパネル284を折りたたむことを可能にし、可撓性接続部290は、矢印304が表すように拡散体282の隣に上方にサイドパネル286を折りたたむことを可能にし、可撓性接続部302は、矢印308が表すように拡散体282の隣に上方に反射体296を折りたたむことを可能にする。サイドパネル及び反射体をそのような方法で折りたたむことは、バックライト280を平らな容器内で搬送すること又は平らにして保管することを可能にする。バックライト280を据付又は使用するためには、接着剤、テープ、又はフレームなどで、反射体296の縁298及び300をそれぞれ対応するサイドパネル284及び286の縁292及び294に隣接させて貼付又は保持することになる。縁298及び300は、サイドパネルに対して少なくともそれらのコーナーで保持されることができる。次に、バックライト280の開いた部分を、フレームのようなものでLCDパネル又はスタティックディスプレイパネルの背後に隣接して貼付又は保持することになる。使用されるとき、バックライト280は、LCDパネル又はスタティックディスプレイパネルのバックライティングのために、装置10と同様の方法で動作することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッシブ型昼光結合ディスプレイであって、
上面及び底面を有するLCDパネルと、
前記LCDパネルの前記上面に隣接する前縁を有し、かつ後縁を有する拡散体と、
前記拡散体の前記後縁に隣接する上面を有し、かつ前記LCDパネルの前記底面に隣接する底面を有する曲面反射体と、を備え、
前記拡散体が昼光を前記反射体へと透過し、前記反射体が前記昼光を前記LCDパネルへと反射し、前記LCDパネル上の前記昼光の実質的に一様の分布をもたらす、ディスプレイ。
【請求項2】
前記LCDパネルが、前記拡散体にほぼ90°の角度で位置づけられた、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項3】
前記反射体が、円形の形状を有する、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項4】
前記反射体が、放物線形の形状を有する、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項5】
前記LCDパネルの高さと前記拡散体の深さとの比が、ほぼ1対1である、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項6】
前記LCDパネルの高さと前記拡散体の深さとの比が、ほぼ1:0.5である、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項7】
前記LCDパネルの背後に位置づけられたターニングフィルムを更に備える、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項8】
前記反射体が、反射偏光フィルムを備える、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項9】
前記LCDパネルが、半透過型パネルである、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項10】
前記反射体の背後に位置づけられた太陽電池を更に備える、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項11】
前記LCDパネルの前に位置づけられたフィルムを更に備えており、前記フィルムが、シャッター保護フィルム、ギラつき防止フィルム、反射防止フィルム、IRフィルム、又は複数の機能性を有する単一のフィルムの1つ以上を備える、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項12】
前記LCDパネルの裏に位置づけられた反射偏光フィルム、拡散接着剤を有する反射偏光フィルム、マイクロ複製フィルム、又は複数の機能性を有する単一のフィルムの1つ以上を更に備える、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項13】
前記拡散体が、面取りされた上面を備える、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項14】
光パイプ、鏡、レンズ、環境光集光器、又はシャッターシステムが、光を前記拡散体へと透過する、請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項15】
マルチユニットのパッシブ型昼光結合ディスプレイであって、
上面及び底面を有する第1のLCDパネルと、
上面及び底面を有する第2のディスプレイパネルであり、前記第1のLCDパネルの反対側に位置づけられた、第2のディスプレイパネルと、
前記第1のLCDパネルの前記上面に隣接する前縁を有し、かつ前記第2のディスプレイパネルの前記上面に隣接する後縁を有する、拡散体と、
前記拡散体の前記前縁と隣接する上面を有し、かつ前記第2のディスプレイパネルの前記底面に隣接する底面を有する、第1の反射体と、
前記拡散体の前記後縁に隣接する上面を有し、かつ前記第1のLCDパネルの前記底面に隣接する底面を有する、第2の反射体と、を備え、
前記拡散体が昼光を前記第1及び第2の反射体へと透過し、前記第1の反射体が前記昼光を前記第2のディスプレイパネルへと反射し、前記第2のディスプレイパネル上に前記昼光の実質的に一様の分布をもたらし、前記第2の反射体が前記昼光を前記第1のLCDパネルへと反射し、前記第1のLCDパネル上に前記昼光の実質的に一様の分布をもたらす、ディスプレイ。
【請求項16】
前記第2のディスプレイパネルが、LCDパネルを備える、請求項15に記載のディスプレイ。
【請求項17】
前記第2のディスプレイパネルが、スタティックディスプレイパネルを備える、請求項15に記載のディスプレイ。
【請求項18】
前記第1及び第2の反射体が、それぞれ反射偏光フィルムを備える、請求項15に記載のディスプレイ。
【請求項19】
マルチユニットのパッシブ型昼光結合ディスプレイであって、
上面及び底面を有するLCDパネルと、
前記第1のLCDパネルの前記上面に隣接する前縁を有し、かつ後縁を有する、拡散体と、
前記拡散体の前記後縁に隣接する上面を有し、かつ前記LCDパネルの中間点とほぼ隣接する底面を有する、第1の反射体と、
前記拡散体の前記後縁に隣接する上面を有し、かつ前記LCDパネルの前記底面に隣接する底面を有する、第2の反射体と、
前記LCDパネルの背後に、前記LCDパネルのほぼ前記中間点から前記LCDパネルの前記底面にかけてか、あるいは前記LCDパネルのほぼ前記中間点から前記LCDパネルの前記上面にかけてのいずれかに位置づけられた偏光回転子と、を備え、
前記拡散体は昼光を前記第1及び第2の反射体へと透過し、前記第1の反射体は前記昼光を前記LCDパネルの上部分へと反射し、前記LCDパネルの前記上部分上に前記昼光の実質的に一様の分布をもたらし、前記第2の反射体は前記昼光を前記LCDパネルの前記底部分へと反射し、前記LCDパネルの前記底部分上に前記昼光の実質的に一様の分布をもたらす、ディスプレイ。
【請求項20】
前記第1の反射体が、反射偏光フィルムを備える、請求項19に記載のディスプレイ。
【請求項21】
前記LCDパネルの高さと前記拡散体の深さとの比が、ほぼ1対0.5である、請求項19に記載のディスプレイ。
【請求項22】
前記LCDパネルの高さと前記拡散体の深さとの比が、ほぼ1対0.375である、請求項19に記載のディスプレイ。
【請求項23】
マルチユニットのパッシブ型昼光結合ディスプレイであって、
上面及び底面を有する第1のLCDパネルと、
前記第1のLCDパネルの前記底面に隣接して位置づけられた上面を有し、かつ底面を有する、第2のLCDパネルと、
前記第1のLCDパネルの前記上面に隣接する前縁を有し、かつ後縁を有する、拡散体と、
前記拡散体の前記後縁に隣接する上面を有し、かつ前記第1のLCDパネルの前記底面に隣接する底面を有する、第1の反射体と、
前記拡散体の前記後縁に隣接する上面を有し、かつ前記第2のLCDパネルの前記底面に隣接する底面を有する、第2の反射体と、を備え、
前記拡散体が昼光を前記第1及び第2の反射体へと透過し、前記第1の反射体が前記昼光を前記第1のLCDパネルへと反射し、前記第1のLCDパネル上に前記昼光の実質的に一様の分布をもたらし、前記第2の反射体が前記昼光を前記第2のLCDパネルへと反射し、前記第2のLCDパネル上に前記昼光の実質的に一様の分布をもたらす、ディスプレイ。
【請求項24】
前記LCDパネルの高さと前記拡散体の深さとの比が、ほぼ1対0.5である、請求項23に記載のディスプレイ。
【請求項25】
前記LCDパネルの高さと前記拡散体の深さとの比が、ほぼ1対0.375である、請求項23に記載のディスプレイ。
【請求項26】
前記第1の反射体が、反射偏光フィルムを備える、請求項23に記載のディスプレイ。
【請求項27】
ハイブリッド型昼光結合ディスプレイであって、
上面及び底面を有するLCDパネルと、
前記LCDパネルの前記上面に隣接する前縁を有し、かつ後縁を有する、拡散体と、
前記拡散体の後縁に隣接する上面を有し、かつ前記LCDパネルの前記底面に隣接する底面を有する、反射体であり、前記拡散体が昼光を前記反射体へと透過し、前記反射体が前記昼光を前記LCDパネルへと反射し、前記LCDパネル上に前記昼光の実質的に一様の分布をもたらす、反射体と、
作動されたときに、前記LCDパネル上に光の実質的に一様の分布をもたらすためのアクティブ型バックライトと、を備える、ディスプレイ。
【請求項28】
前記アクティブ型バックライトが、LEDバーを備える、請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項29】
前記アクティブ型バックライトが、LEDアレイを備える、請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項30】
前記アクティブ型バックライトが、CCFLソースを備える、請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項31】
前記アクティブ型バックライトが、中空バックライトを備える、請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項32】
前記アクティブ型バックライトが、フィルムベースのライトインジェクターを備える、請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項33】
前記アクティブ型バックライトが、ライトインジェクターを有するライトエクストラクタープレートを有する透明なライトガイドを備える、請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項34】
前記アクティブ型バックライトが作動しているときに、前記拡散体から光が出るのを減らすか又は防ぐために前記拡散体に隣接して位置づけられたシャッターを更に備える、請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項35】
制御システムが、前記シャッターを制御する、請求項34に記載のディスプレイ。
【請求項36】
制御システムが、前記アクティブ型光源を調節する、請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項37】
制御システムが、前記アクティブ型光源の強度又は色を調整する、請求項36に記載のディスプレイ。
【請求項38】
マルチユニットのパッシブ型昼光結合ディスプレイであって、
上面及び底面を有する第1のスタティックディスプレイパネルと、
上面及び底面を有する第2のスタティックディスプレイパネルであり、前記第1のスタティックディスプレイパネルの反対側に位置づけられた、第2のスタティックディスプレイパネルと、
前記第1のスタティックディスプレイパネルの前記上面に隣接する前縁を有し、かつ前記第2のスタティックディスプレイパネルの前記上面に隣接する後縁を有する、拡散体と、
前記第1のスタティックディスプレイパネルの前記底面に隣接する前縁を有し、かつ前記第2のスタティックディスプレイパネルの前記底面に隣接する後縁を有する、底パネルと、
前記第1のスタティックディスプレイパネルの第1の側面と前記第2のスタティックディスプレイパネルの第1の側面との間に位置づけられた第1のサイドパネルと、
前記第1のスタティックディスプレイパネルの第2の側面と前記第2のスタティックディスプレイパネルの第2の側面との間に位置づけられた第2のサイドパネルと、
前記ディスプレイの内側の底パネルに位置づけられた反射体と、を備え、
前記第1及び第2のサイドパネルが反射体を備え、前記拡散体が前記ディスプレイの内側に昼光を透過し、前記反射体並びに前記第1及び第2のサイドパネルが前記第1及び第2のスタティックディスプレイパネルの実質的に一様のバックライティングを提供する、ディスプレイ。
【請求項39】
マルチユニットのパッシブ型昼光結合ディスプレイであって、
上面及び底面を有する第1のスタティックディスプレイパネルと、
上面及び底面を有する第2のパネルであり、前記第1のスタティックディスプレイパネルの反対側に位置づけられた、第2のパネルと、
前記第1のスタティックディスプレイパネルの前記上面に隣接する前縁を有し、かつ前記第2のパネルの前記上面に隣接する後縁を有する、拡散体と、
前記第1のスタティックディスプレイパネルの前記底面に隣接する前縁を有し、かつ前記第2のパネルの前記底面に隣接する後縁を有する、底パネルと、
前記第1のスタティックディスプレイパネルの第1の側面と前記第2のパネルの第1の側面との間に位置づけられた第1のサイドパネルと、
前記第2のスタティックディスプレイパネルの第2の側面と前記第2のパネルの第2の側面との間に位置づけられた第2のサイドパネルと、
前記ディスプレイの内側の前記底パネル及び前記ディスプレイの内側の前記第2のパネルに位置づけられた反射体と、を備え、
前記第1及び第2のサイドパネルが反射体を備え、前記拡散体が前記ディスプレイの内側に昼光を透過し、前記反射体並びに前記第1及び第2のサイドパネルが前記第1のスタティックディスプレイパネルの実質的に一様のバックライティングを提供する、ディスプレイ。
【請求項40】
昼光結合ディスプレイのためのパッシブ型折りたたみ式バックライトであって、
前縁、後縁、第1の側縁、及び第2の側縁を有する拡散体と、
前記拡散体の後縁と可撓に接続された上面を有し、かつ底面を有する、反射体と、
前記拡散体の前記第1の側縁と可撓に接続された上縁を有し、かつ前縁を有する、第1のサイドパネルと、
前記拡散体の前記第2の側縁と可撓に接続された上縁を有し、かつ前縁を有する、第2のサイドパネルと、を備え、
前記反射体、前記第1のサイドパネル、及び前記第2のサイドパネルのそれぞれが前記拡散体の隣への配置のために折りたたまれることが可能であり、
前記バックライトの使用中、ディスプレイパネルのバックライティングのために、及び前記ディスプレイパネルに昼光の実質的に一様の分布をもたらすために、前記拡散体の前記前縁、前記拡散体の前記底面、前記第1のサイドパネルの前記前縁、及び前記第2のサイドパネルの前記前縁のそれぞれが、前記ディスプレイパネルと隣接して配置される、バックライト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2012−511176(P2012−511176A)
【公表日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539559(P2011−539559)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064665
【国際公開番号】WO2010/077454
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】