説明

太陽電池および複数の太陽電池の組立て品

本発明は、前サイド10と後サイド20とを備える太陽電池(1)に関する。使用において、前サイド(10)は、電荷キャリアが前サイド(10)に蓄積し、反対の型の電荷キャリアが後サイド(20)に蓄積するために、光に向けられる。前サイド(10)は、太陽電池におけるいくらかのビア(14)によって後サイド(20)の第1の接点(15)と接続される導電要素(51,52)の第1のパターン(13)を備えて提供される。後サイド(20)は、後サイド(20)の第2の接点(21)と接続される導電要素(22)の第2のパターンを備えて提供される。第1および第2の接点(15,21)は、いくらかの線(30)にそって位置する。第1の接点(15)は、線(30)の第1のサイドに位置し、第2の接点(21)は、線(30)の第2のサイドに位置する。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、前サイドと後サイドとを含み、使用において、電荷(チャージ)キャリアが前サイドに蓄積し反対型の電荷キャリアが後サイドに蓄積するために前サイドは光に向けられ、前サイドは太陽電池におけるいくらかのビアによって後サイドの第1の接点と接続される導電要素の第1のパターンを備えて提供され、後サイドは後サイドの第2の接点と接続される導電要素の第2のパターンを備えて提供される、太陽電池(ソーラーセル)に関する。
【先行技術】
【0002】
このタイプの太陽電池は先行技術から知られる。太陽電池は、たいていパネル形状であり、前サイドと後サイドとを持つ。使用中に、前サイドは入射(太陽)光へ向けられる。したがって、前サイドは、また、太陽光を集め、かつ、可能な限りそのほとんどを反映しないように設計される。
【0003】
太陽電池は、p型およびn型層が形成された、例えば結晶シリコンのような、半導体材料のパネルを備えるとしてもよい。結晶シリコンのパネルは、前サイドと後サイドとの間に位置する。そのようなシリコン太陽電池は、自己サポートしており、また、典型的に100−350μmの厚さを持つ。
【0004】
太陽電池のコアは、p型およびn型半導体層の間の遷移層によって形成される。入射光子のために、電荷キャリアは、電子がより高い導体層へ運ばれる事実によりp型およびn型材料に形成される。その結果として、自由電子とホールとが形成される。遷移層の近くで、自由電子とホールとは再結合される代わりに、互いに分離されてもよい。ホールがp型材料に引きつけられることがある一方、電子はn型材料に引きつけられることがある。このように、入射光のために、反対型の電荷が、太陽電池の前サイドおよび後サイドに蓄積するだろう。
【0005】
前サイドと後サイドに電荷を蓄積するために、導体のパターンは、入射(太陽)光とシリコン材料の相互作用により電荷を伝導するために前サイドと後サイドに配列されるとしてもよい。パターンは、例えば適切なタイプの金属のような、誘電性材料から作られてもよい。
【0006】
パターンは、任意の可能な方法で設計されてもよい。
【0007】
前サイドのパターンは、可能な限り密集している前サイドの表面を横切るパターンと、可能な限りシャドウ効果が引き起こされないパターンとの生成の間で、最適なバランスが達成されるように、設計されてもよい。パターンは、例えば、そのパターンにおける他の導体と互いに接続し、他の導体から発生された電荷を集める1以上の主導体を備えるとしてもよい。可能なパターンの例は、「Starfireeプロジェクト:薄く高性能なバック−コンタクトされた多重結晶シリコン太陽電池のインライン大量生産に向けて」M.N.van den Donker著、第23回ヨーロッパ光起電力太陽エネルギー会議、2008年9月1−5日、バレンシア、スペイン、に記述されている。
【0008】
後サイドのパターンは、任意の可能な方法で形成されてもよい。パターンのシャドウ効果は、後サイドで考慮する必要はないため、後サイドのパターンは、例えば、実質的に全ての後サイドを覆う層からなるとしてもよい。
【0009】
先行技術において、太陽(ソーラー)パネルは、いくらかのシリコン太陽電池からなる。太陽電池パネル内で、太陽電池は、列を形成するために直列に互いに接続される。
【0010】
タブによって、1つの太陽電池の前サイドのパターンは、その次に配列される太陽電池の後サイドのパターンに接続される。このように、直列に太陽パネル中の太陽電池を接続することが可能である。
【0011】
タブは、例えば、アルミニウムまたは銅で作られた導電性トラックの形でもよい。タブは、平らになったワイヤの形とすることができる。タブは、例えば幅1.5−2.5mmおよび厚さ80−170μmまたは100−150μmを持つとしてもよい。特に太陽電池の前サイド10を走るタブのサイズは、可能な限りシャドウ効果を発生しないように制限される必要がある。
【0012】
前サイドおよび後サイドのパターンは、タブと接触させることができるある接点を含むとしてもよい。
【0013】
太陽電池を単純に直列に接続するために、前サイドの導電要素のパターンは、太陽電池におけるいくつかのビアを経由して太陽電池の後サイドに接続されることができる。その場合、前サイドの接点は、後サイドに置かれる。したがって、いくつかの第1の接点は、後サイドに形成され、導電的に前サイドと接続される。後サイドにいくつかの第1の接点が形成され、導電的に後サイドと接続される。
【0014】
そのようなビアを持つ太陽電池は、また、メタルラップスルー太陽電池と呼ばれる。これらの太陽電池で、両方の接点は、このように、後サイドに置かれる。
【0015】
第1および第2の接点が混合され、比較的複雑なタブのパターンが必要であるため、そのような太陽電池の接続、太陽電池の後サイドに位置する前サイドと後サイドの双方の接続点、上述のタブの使用は、比較的困難である。これに関連して、第1の接点に対するタブと第2の接点に対するタブとの間の職説の電気接触は回避される必要があることは注目されるべきである。
【0016】
したがって、先行技術は、タブが、太陽電池の後サイドに配置され、金属接触のパターンを含むフィルムによって再配置される解決を提示する。化学工程による所望のパターンをもって、これらのトラックはフィルムに適用されることができる。このように、比較的複雑なパターンのトラックは、正確に適用されることができる。
【0017】
フィルムにおける導電性のトラックは、直列に太陽電池を接続するために使用される。
【0018】
本発明は、タブの使用を単純化する代替の太陽電池を提供することを目的とする。
【簡単な説明】
【0019】
ある局面によれば、前サイドと後サイドとを備える太陽電池が提供され、使用において、電荷キャリアが前サイドに蓄積し反対型の電荷キャリアが後サイドに蓄積するために前サイドは光に向けられ、前サイドは太陽電池におけるいくらかのビアによって後サイドの第1の接点と接続される導電要素の第1のパターンを備えて提供され、後サイドは後サイドの第2の接点と接続される導電要素の第2のパターンを備えて提供され、第1および第2の接点は、いくらかの接線にそって位置し、接線は、実質的に後サイドの表面にそって第1の方向に伸び、第1の接点は、接線の第1のサイドに位置し、第2の接点は、接線の第2のサイドに位置する。
【0020】
さらなる局面によれば、そのような太陽電池の組立て品(アセンブリ)が提供され、少なくとも2つの太陽電池は、接線が実質的に互いに隣接するように、第1の方向で互いに隣りに配列され、太陽電池は、第1の太陽電池の第1の接点が隣接する太陽電池の第2の接点とともに直線に並ぶように、交互の形式で位置する。
【0021】
上記で使用されるような用語の接線は、接続することができる、または、それにそって電気的な導電が起きることができる物理的な線または構造を指さない。用語の接線30は、それにそって、または、それの隣りに、第1および第2の接点15,21が位置する想像上の線を意味するためにこの文脈で使用される。その結果、用語の接線に代えて、用語の線、想像上の線、接点線または想像上の接点線を使用することは、さらに可能である。
【0022】
このタイプの太陽電池は、単純かつ安価な方法で太陽電池の組立て品を生産することを可能にする。
【0023】
さらなる実施形態は従属請求項で記述される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明は、少数の典型的な実施形態を示すいくつかの図面を参照して以下でより詳細に説明する。図面はただ例示の目的で示され、請求項によって定義された保護範囲を限定しない。
【図1a】図1aは、実施形態に係る太陽電池を概略的に示す。
【図1b】図1bは、実施形態に係る太陽電池を概略的に示す。
【図1c】図1cは、実施形態に係る太陽電池を概略的に示す。
【図2a】図2aは、各種の実施形態に係る太陽電池を概略的に示す。
【図2b】図2bは、各種の実施形態に係る太陽電池を概略的に示す。
【図2c】図2cは、各種の実施形態に係る太陽電池を概略的に示す。
【図2d】
【図3】図3は、代替の実施形態に係る太陽電池を概略的に示す。
【図4】図4は、いくつかの実施形態の組立て品を概略的に示す。
【詳細な説明】
【0025】
図1aは、前サイド10および後サイド20を備える太陽電池1を概略的に示す。前サイド10は、(太陽)光を集めるために適合可能である。前サイド10と後サイド20との間に、例えばp型でもよい、基層12からなる半導体層がある。基層12の上部サイドで、反対型のエミッタ層11したがって例えばn型エミッタ層11が、拡散ベースのプロセスまたは任意の他の適切なプロセスによって、形成されてもよい。代替によれば、基層12はn型でもよく、エミッタ層11はp型でもよい。
【0026】
入射(太陽)光のために、反対の電荷を持つ電荷キャリアは、前サイド10および後サイド20に蓄積するだろう。
【0027】
エミッタ層11からのこの蓄積された電荷を散らすために、前サイド10は第1のパターン13の導電要素とともに提供される。このパターン13は、以下でより詳細に議論されるような、任意の所望のパターンとすることができる。図1aは、概略形式で、可能な第1のパターン13を示す。
【0028】
第1のパターン13は、太陽電池10を通り過ぎ、いくらかのビア14を経由して後サイド20へ通過される。この理由から、導電要素17は、金属のようなビア14(後述される図1cを参照)に提供されてもよい。
【0029】
ビア14は、前サイド10の表面と実質的に垂直なビアとして形成される。
【0030】
後サイド20は、図1bに概略的に例示される。後サイド20は、後サイドの第2の接点21と接続される導電要素22の第2のパターンを備えて提供される。例示的な例において、パターンのシャドウ効果は後サイド20で考慮する必要がないため、導電要素22の第2のパターンは、すべての後サイド20を覆う導電膜からなるとしてもよい。しかしながら、ちょうど前サイドのように、後サイド20は、また、シャドウの損失以外の理由で、例えば後サイドの不動態化および反射の最適化のために、導電要素のあるパターンを備えるとしてもよい。これに関連して、さらに、上述の論文「Starfireeプロジェクト:薄く高性能なバック−コンタクトされた多重結晶シリコン太陽電池のインライン大量生産に向けて」M.N.van den Donker著、が例として参照される。
【0031】
図1bは、さらに、ビア14が後サイド20上で終わり、ビアは第1の接点15において終わることを示す。このことは、太陽電池1の部分の断面(図1bにおける指示Icを参照)を例示する図1cでより詳細に示される。
【0032】
図1cは、太陽電池1の後サイド20上の第1の接点15に、前サイド10上の第1のパターン13を接続する導電要素17を備えたビア14を示す。さらに、絶縁(図示せず)が、基層12から、第1の接点15と導電要素17とを電気的に絶縁するために備えられてもよい。このことは、浮かんでいる位置に、第1の接点15と導電要素17とを示すことによって概略的に例示されている。しかしながら、例えば、電気的な導電接触がなく機械的な接触があるような、たくさんのタイプの絶縁が使用できる。
【0033】
ここで、図1cはただビア14の概略的な外観を示すのみであり、多数のバリエーションがビアを形成するために可能であることは、当業者によって理解されるとして、注目されるべきである。例えば、ビアは、導電要素17に完全に満たされてもよく、または、単に、導電要素(例えば金属)がビア14の壁にそって配置されるだけでもよい。さらに、入射(太陽)光の反射を抑制するための前サイド10上の反射防止コーティングのような、付加的な層を提供することが可能である。
【0034】
図1bから分かるように、接線30は、後サイド20の表面にそって第1の方向で実質的に伸びるとともに、第1および第2の接点15,21は、いくつかの接線30にそって位置する。第1の方向は、それぞれの場合において長線矢印で図に例示される。
【0035】
図1bは、第1の接点15がそれぞれの場合において接線30の第1のサイド(図1bにおける右手側)にあり、第2の接点21がそれぞれの場合において接線30の第2のサイド(図1bにおける左手側)に位置することを示す。
【0036】
第1の接点15と接線30との間の距離は、実質的に、第2の接点21と接線30との間の距離と同じである。換言すれば、第1の接点15と第2の接点21とは、接線30から同じ距離であるが、それぞれの場合においてそれについて反対サイドに位置する。
【0037】
この場合において、図1bはただの例であり複数のバリエーションが可能であることは注目されるべきである。したがって、第1の接点は、接線30の左サイドまたは右サイドに位置することができる。接線30に関して第1の接点の位置付けは、さらに、各接線について異なるように選ぶことができる。
【0038】
さらに、1つの接線30あたりの第1の接点15の数は、さらに1つの接線30あたりの第2の接点21の数と異なることができる。例えば、第1の接点15に比べて、1つの接線30あたり2倍の数の第2の接点21が、形成されることが可能である。
【0039】
そのような構成は、これらの接点15,21から電荷を集めるために、直線のタブ(図1a−cで図示されず)により簡単な方法で、第1の接点15と第2の接点21とを互いに接続することを可能にする。
【0040】
第1の接点15は接線30に対して軸をはずして置くように位置付けし、第2の接点21は接線30に対して反対の方向で軸をはずして置くように位置付けすることにより、直線のタブは、第1の接点15を互いに接続するために使用可能であり、他の直線のタブは、第2の接点21を互いに接続するために使用可能である。以下でより詳細に説明されるように、この構成は、さらに、太陽電池の間の単純な直列接続を可能にする。
【0041】
第1および第2の接点15,21と最も近い接線30との間の距離は、接線30の間の距離よりも、少なくとも5分の1または10分の1で、より小さいとしてもよい。この条件は、2以上の接線を持つ太陽電池1に適用する。
【0042】
第1および第2の接点15,21と最も近い接線30との間の距離は、ほぼ0−6mm程度の大きさ、または、少なくとも1−5mm程度の大きさでもよい。距離は、この場合において、第1および第2の接点15,21の中心に対して測定され、第1の方向と実質的に垂直な方向で測定されることができる。
【0043】
複数の接線30は、太陽電池1の後サイド20の表面と実質的に垂直である回転軸Rに関して180°の回転に対して回転対称である。図1bに例示されるように、回転軸Rは、太陽電池1の中心を通過する。
【0044】
太陽電池が、太陽電池1の後サイド20と実質的に直角である回転軸Rに関して+/−180°回転された場合、接線30は同じ位置に存在するように来るが、第1および第2の接点15,21は位置が変わり、または、少なくとも接線30の他のサイドに存在するように来る。このことは、第1の方向で異なる太陽電池1を接続することを容易に可能にする。
【0045】
これは、第1の太陽電池が第2の太陽電池1に関して180°回転され、2つの太陽電池1が第1の方向においてもう一つの隣りまたは後ろに配置された場合に、第1および第2の太陽電池1が互いに対して整列される事実による。
【0046】
これは、図4で概略的に示される。図4は、以下でより詳細に説明される太陽電池1の組立て品を示す。
【0047】
図1aで例示されるように、前サイド上の導電要素13の第1のパターンは、マトリクス構成に配置されているいくつかの単位セル18に分割されることができ、それぞれの単位セル18は、導電要素のサブパターンを備え、それぞれのサブパターンは、太陽電池1におけるビア14によって後サイド20上の第1の接点15と接続される。
【0048】
マトリクス構成は、第1の方向へ伸びる単位セル18のいくつかの列を備え、その数は、接線30の数に対応することは、明らかだろう。次に、単位セル18の数は、ビア14の数および第1の接点15の数に相当することができる。
【0049】
マトリクス構成は、例えば、図1aで例示されるように、3×5マトリクス構成としてもよいが、さらに、例えば、1×1、2×2、3×6、4×4、5×3、3×60などのような他の適切なマトリクス構成とすることができる。
【0050】
以下に、いくつかの実施形態が、ここで説明される効果が達成可能であることを使用して議論されるだろう。
【0051】
非対称のサブパターン
ビア14は、単位セル18の中心をはずして(オフセット)置くことができる。はずして位置付けすることは、接点15が接線30に関してはずして位置することになることを保証する。ビア14と第1の接点15とは、それぞれの場合に接線30の同じサイドに位置することができる。この実施形態において、単位セル18は、全て、同じ大きさ、または、接線30の方向と一致する第1の方向に垂直な方向において少なくとも同じ大きさを持つ。
【0052】
したがって、これは、複数のビア14が単位セル18の中心に位置しないが、中心に関して非対称の位置であることを意味する。
【0053】
同様に、第2の接点21は、単位セル18の中心に関してはずして、または、より一般的に、接線30に関してはずして位置するとしてもよい。この場合において、接線30にそう第2の接点21の位置付けが、前サイド20の単位セル18のマトリクス構成に対応する必要がないことに、注目されるべきである。
【0054】
サブパターンを選ぶ場合、一方で、サブパターンは、可能な限り効率的に蓄積された電荷キャリアを散らすことができるように、可能な限り高密度な一段のカバレッジを持つ必要があるが、他方で、導電要素は、可能な限り入射光の反射が少なくなるように、可能な限り小さい表面を形成する必要がある事実を考慮に入れることができる。
【0055】
図1aは、これらの衝突する必要条件を考慮に入れた可能なサブパターンを示す。図1aに示されているパターン13は、それぞれの場合で、単位セル18の表面を横切ってビア14と一致する中心点から分岐するサブパターンからなる。しかしながら、他のパターンおよびサブパターンが使用可能であることは明らかであろう。例示されるサブパターンに代えて、サブパターンは、さらに、より詳細に以下で議論されるように、互いに実質的に垂直な2つの要素を含む十字形のサブパターンにより形成されてもよい。
【0056】
図1aにおいて、サブパターンの中心点は、ずらされたビア14と一致する。しかしながら、ずらされていない位置、すなわち単位セルの中心に中心点をおくこと、および、ただずらされた位置にビア14を置くことのみも可能である。その場合において、電気的な接続は、中心点とずらされたビア14との間に形成されてもよく、その一例は図2cに関して以下で示される。
【0057】
いくつかの単位セル18におけるいくつかのサブパターンは、電気的に分離しているサブパターンとして形成されてもよく、それはパターンを構成する導電要素の数について低減する結果を得るとともに、前サイド10の低反射表面を導く。あるいは、いくつかの単位セル18における複数のサブパターンは、互いに電気的に接続されることができる。このことは、導電要素のうちの一つが欠陥を持つ場合に、電荷キャリアが他のルート経由でビア14に移動することができるという長所を持つ。明らかに、後の場合では、太陽電池のエッジおよび太陽電池のコーナーの単位セルのサブパターンは、太陽電池の中央の単位セル、すなわちすべてのサイドを他の単位セルによって囲まれている単位ユニット、のサブパターンからはずれるだろう。したがって、3×5マトリックス構成において、9個の異なるサブパターン(4つのコーナータイプ、4つのエッジタイプ、1つの中央タイプ)が存在されることができる。
【0058】
ここで、単位セル18の中心と一致しない位置にビア14を置くことは、明確な基準ではない。これは、可能な限り効率的に太陽電池1の前サイド10からの電荷キャリアを放散するため、パターン13の導電部の表面を最小化することおよび電荷キャリアが導電部を通じて移動することが必要な距離を最小に維持することの双方のため、対称的なパターンを選ぶことが明らかな事実による。
【0059】
ビア14が単位セル18の中心と一致しない位置に置かれる場合、その結果、サブパターンは、単位セル18の中心に対してもはや対称ではなく、単位セル18の表面を横切って不均一に分配される電流出力に導く場合がある。
【0060】
このことは、特別のサブパターン、図2aおよび図2bでより詳細に示される例、を使用することにより克服することができる。
【0061】
図2aは、ビア14の周りに位置するサブパターンを示す。サブパターンは、ビア14と一致する中心点から単位セル18の表面を横切って異なる方向へ伸びるいくつかの主要素51からなり、このようにしてスター形パターンを形成する。その例が図2aおよび図2bに示される。
【0062】
ビア14が単位セル18の中心に位置しないため(中心は、縦2等分で単位セル18を分割するラインと、幅2等分で単位セル18を分割するラインとの間の交差点として定義されることができる)、主要素51の構成は、それに対して適用されることができる。
【0063】
ある実施形態において、サブパターンは、偶数の主要素51を備え、それらはペアに分割することができ、ペアはビア14から逆方向に伸びる主要素51からなる。
【0064】
例えば、サブパターンは、中心点から逆の方向で伸び、互いに対して2°−10°の角度を作る、少なくとも1つのペアの主要素51を備えてもよい。また、サブパターンは、中心点から逆の方向で伸び、第1の方向に垂直な線に対して2°−5°の角度を作る、1ペアの主要素51を備えてもよい。これは、主要素51の非対称なサブパターンを結果として生じ、非対称は、主要素51のサブパターンが中心点に関して単に360°の回転に対してのみ回転対称であるという事実からなる。そのようなパターンは、図2aに概略的に示される。
【0065】
この方法は、単位セル18を、電流が集められる主要素51によって、ほぼ同じ部分(パイ・ウェッジ)に分割する。主要素51は、主要素によって形成される部分に関して効率的に分配されるいくらかの導電性サブ要素52と接続される。主要素51と導電性サブ要素52とは、直線部、曲線部、又は直線部および曲線部の組み合わせからなるとしてもよい。
【0066】
より一般的に、サブパターンは、中心点から伸びるいくつかの主要素51を備え、2つの隣接する主要素51は、互いに対して角度があり、隣接する主要素51の間の角度は互いにすべて同じでないことは、注目できる。このように、主要素51は、不規則なスター形パターンを形成する。
【0067】
中心点は、この場合において、ビアと一致することができる。不規則なスター形パターンは、すでに先で指摘されたように、ただ中心点に関して360°の回転に対してのみ回転対称とすることができる。
【0068】
図2aはただサブパターンの例を示し、多くの可能な変形が考えられることは明らかだろう。例えば、ある変形が図2bに示される。
【0069】
図2bは、単位セル18のち中央に位置しないビア14を備える単位セル18を示し、ビア14と一致する中心点から異なる方向で単位ユニット18の表面を横切って伸びるいくらかの主要素51が備えられる。図2bにおいて、主要素51は、第1の方向と平行な方向、および、それに対して実質的に垂直な方向に伸びる。そのような比較的シンプルなパターンは、異なる単位セル18が互いに隣りに配置された場合に、主要素51が互いに直線に並ぶようになり、容易に互いに接続できる。それの対称的な変形は、また、H−パターンとして知られている。
【0070】
非対称の接点
しかしながら、図2aおよび図2bで示されるものとは対照的に、さらに、ビアが単位セル18の中央で対称的に位置するが、しかし、後サイド20の第1の接点15がビアに関して非対称な方法で配置されることが可能である。
【0071】
さらなる実施形態において、第1の接点15’のずらされた(オフセット)位置付けは、ビア14に関して非対称で第1の接点15’を配列することによって達成される。その例は、図1cの変形を示す図2cによって示される。そのような実施形態は、単位セル18の中心に実質的に位置するビア14により提供される対称のサブパターンを使用できるという長所を持ち、したがって、導電性の要素51,52の第1のパターン13における損失を低減する。
【0072】
図2dは、ビア14が実質的に接線30の上に位置し、第1の接点15のずらされた位置付けが非対称な第1の接点15を提供することにより達成される変形を示す。接線30から最も遠い位置である第1の接点15の端と第2の接点21の端とは、接線30から実質的に等しい距離で位置することができる。
【0073】
第1の接点15は、線30の第1のサイドに位置されるそれらの最大範囲に、完全に、または、少なくとも、存在するとしてもよい。第2の接点21は、線30の第2のサイドに位置されるそれらの最大範囲に、完全に、または、少なくとも、存在するとしてもよい。
【0074】
もちろん、さらに、図2a,2b及び図2cで例示された実施形態の組み合わせを生産することは可能であり、したがって、その場合において、単位セル18の中心に位置しないビア14を使用し、さらに、第1の接点15’のずらされた位置を使用する。
【0075】
不等な単位セル
さらなる実施形態にしたがって、第1の接点15のずらされた非対称の位置付けは、図3に示すように、太陽電池によって達成され、導電要素の第1のパターンは、導電要素のサブパターンを備える各単位セルを持つマトリクス構成に配置された、いくつかの単位セル18,18’,18”に分割され、各サブパターンは、太陽電池におけるビアによって後サイドの第1の接点と接続される。マトリクス構成は、第1の方向と実質的に垂直な方向で太陽電池の第1のエッジR1にそって第1の幅B1を持つ単位セル18’の第1の列と、太陽電池の第2のエッジR2にそって第2の幅B2を持つ単位セル18”の第2の列とを持ち、B1<B2を持つ、第1の方向に伸びるいくつかの単位セル18の列を備える。太陽電池の第1および第2のエッジR1,R2は、第1の方向に実質的に伸びる、2つの反対のエッジである。
【0076】
図3は、後サイド20の観察を概略的に示す。
【0077】
太陽電池は、第1および第2の列18’,18”の間に位置する、単位セル18の少なくとも一つのさらなる列を備えることができ、単位セル18の少なくとも一つのさらなる列18は、幅Bを持ち、B1<B<B2である。
【0078】
マトリクス構成のエッジの異なる幅の列の配列は、また、ビア14を結果として生じ、したがって、第1の接点15は、第2の接点21に関してずらして位置する。
【0079】
単位セル18’の第1の列および単位セル18”の第2の列との中の単位セルは、非対称のサブパターン持ち、すなわち、ビア14は、単位セルの幾何学的な中心に位置していない。サブパターンは、2つの部分から構成されると考えることができる。第1の部分は、それぞれエッジR1,R2から外されており、幅B’=B/2を持つ単位セルの部分である。第2の部分は、それぞれエッジR1,R2に向けられており、幅B’≠B/2を持つ単位セルの部分である。第1の幅B1を持つ太陽電池の第1のエッジR1にそった単位セル18’の第1の列のために、式B’<B/2は適用する。第2の幅B2を持つ太陽電池の第2のエッジR2にそった単位セル18”の第2の列のために、式B’>B/2は適用する。ビア14は、エッジR1,R2にそった単位セルの第1および第2の部分の間の境界上に位置する。エッジにそって位置しない単位セルのために、ビア14は、通常、幅Bを持つ単位セルの幾何学的な中心に位置する。
【0080】
したがって、第1の方向に垂直な方向における後サイドの第1の接点15が、それぞれの場合に、実質的に等しい距離はなして位置させることが可能である。
【0081】
上記の変形の組み合わせが可能であることは理解されるだろう。第1の接点15の位置づけは、等しくない単位セルを使用すること、ビアに関する非対称の接点、非対称のサブパターンにより達成可能である。
【0082】
組立て品
すでに上述されたように、実施形態は、太陽電池の簡易な組立て品を生産可能であり、太陽電池は、直線のタブによって互いに直列に接続される。表現の直線のタブは、屈曲などがなく、一方向に実質的に伸びるタブ41を意味することを意図される。
【0083】
そのような組立て品は、また、ストリングと呼ばれる。
【0084】
タブ41は、高い導電性のある比較的安価なタブを生じる、銅ストリップでもよい。このような銅タブは、後でハンダ処理により接点15,21に接続できるように、錫めっきを施されてもよい。第1および第2の接点15,21は、最適な導電性を達成するために銀で作られてもよい。
【0085】
他の可能性ではタブ41をアルミニウムから作る。アルミニウムタブ41は、さらに、コストと比較して、比較的よい導電率を得られる。さらに、シャドウ効果は後サイドで考慮する必要がないため、実施形態は、比較的大きいタブを使用可能である。より大きな(より厚い/より幅広の)タブ41は、さらに高い導電率を得ることができる。
【0086】
アルミニウムタブ41は、他の接続技術により第1および第2の接点15,21と接続可能である。
【0087】
他の接続技術の一例は、例えば、アルミニウムおよび銅に使用できる、導電性接着剤の使用である。
【0088】
例えばアルミニウムで作成されるタブ41は、例えば次の寸法を持つことができる:
−第1の方向と垂直な後サイド20の表面と平行な方向で測定された、6.5−13mmの幅
−後サイド20の表面と垂直な方向で測定された、例えば、100−200μmの深さ
ここで提供される本実施形態は、太陽電池の後サイド20上で簡素な直線のタブ41を使用することを可能にすることは、ここで再度強調されるべきである。シャドウ効果が考慮される必要がないという事実より、タブ41は、比較的大きく作ることができ、それは、アルミニウムのような、低い導電率で、安い材料を使用することが可能である。
【0089】
さらに、互いの表面でCuおよびAlのストリップから作成されたタブ41のように、他の接続ストリップ41が考慮可能である。
【0090】
タブ41は、例えばワイヤのローリングにより、安価な方法で生産することができる。
【0091】
図4は、上述された太陽電池の組立て品を概略的に示し、少なくとも2つの太陽電池は、第1の方向で互いに隣りまたは後ろに位置し、このような様式で、複数の接線は実質的に互いに隣接し、複数の太陽電池は、第1の太陽電池の第1の接点が隣接する太陽電池の第2の接点とともに直線に並ぶように、交互の形式で配置される。
【0092】
そのうえ、第1の太陽電池の第1の接点と第2の太陽電池の第2の接点とを接続するタブ41を配置することが容易に可能になる。第2の太陽電池の第2の接点は、第3の太陽電池の第1の接点などに、同じ方法で、接続することができる。換言すれば、組立て品は、太陽電池1の接点15,21が直線のタブ41によって、隣接の太陽電池の接点21,15と電気的に接続される。これは、異なる種類(例えば、第2の接点21と接続される第1の接点15)の、または、同じ種類の接点でもよい。
【0093】
図4に例示される例において、タブ41は、ただ一つの接線30にそって示されている。もちろん、他の接線30にそってタブ41を配置することも可能である。
【0094】
したがって、2以上の太陽電池の任意の数が、第1の方向で互いに隣りに配置され、タブによって直列に接続されることができる。
【0095】
ここで、タブが直線の形状で形成されることは有利であり、単純にかつ安価に生成できるタブを使用可能であることは、注目されるべきである。
【0096】
図4は、太陽電池1の接点15,21が直線のタブ41によって隣接する太陽電池1の接点21,15と電気的に接続される実施形態を示す。そのうえ、図4は、複数の太陽電池の簡単な連続接続が簡単な方法で生成および配置できる直線のタブ41によって可能になる方法を明確に示す。
【0097】
もちろん、第1の方向で視認される、そのような組立て品の一端に位置する太陽電池の接点15,21は、一方のサイドの隣接する太陽電池の接点と接続されるのみであり、さらなる組立て品またはバッテリのような、他のサイドのさらなる処理装置と接続できる。
【0098】
さらなる処理装置との接触は、また、組立て品のいずれかの2つの隣接する太陽電池の間に形成されることができ、その場合において、組立て品の複数の端部は互いに電気的に接続される。
【0099】
モジュールは、1以上の組立て品(ストリング)によって形成されることができる。モジュールは、例えば、60個の太陽電池を備え、10個の太陽電池の6列、または、例えば、6個の太陽電池の10列から形成されてもよい。
【0100】
10個の太陽電池の2列は、電気的に直列に接続されることができ、バイパスダイオード経由で、バッテリまたは電気ネットワークのための端子のような、さらなる装置のための端子を備える接合器と接続されることができる。
【0101】
直列に2列を接続すること、または、列と接合器とを接続することは、いわゆるバスによって達成される。
【0102】
上記の実施形態の使用によって、後サイドでのみ位置しそのために任意の追加のスペースを取らない接続により、太陽電池の組立て品と、さらなる太陽電池の組立て品または接合器とを接続することが可能になる。
【0103】
さらに、これは、複数の太陽電池、または、太陽電池の複数の組立て品、または、太陽電池(の組立て品)と周辺装置(接合器のような)の直列の接続のために、前から後ろまで通う接続が必要とされないという利点を提示する。このようにして、すべての接続は、後サイドに配置されることができる。
【0104】
タブ41が、今、後サイドに完全に位置する場合、それらは第1の方向と垂直な方向に測定される幅で、比較的広く作ることができる。タブ41のシャドウ効果は、後サイド20で考慮に入れる必要はない。これは、低価格の方法でタブを生産することができ、これらのタブ41の電気抵抗が比較的低いという利点を提示する。
【0105】
これは、例えば銅に代えてアルミニウムのような、低価格の材料により作成されるタブ41を使用することを可能にする。
【0106】
タブ41は、例えば、先行技術から知られる寸法と同等の幅を持つことができる。しかしながら、タブは、今、より広く作成することもできる。最大幅は、2つの隣接する接線30の間の相互距離の半分よりわずかに小さくする。
【0107】
広いタブは、低い電気抵抗を持ち、機械的な視点からより強く、生産がより簡単であるため、有利である。
【0108】
絶縁層は、いくつかのタブ41またはタブ41の部分と、太陽電池1の後サイド20との間に配置されてもよい。
【0109】
この絶縁層は、タブ41と後サイド20との間の電気誘電を防止または少なくとも低減するために、ビア14により、前サイド10に接続された第1の接点15と接触しているタブ41と、後サイド20との間でのみ、提供されてもよい。しかしながら、絶縁層は、また、存在するすべてのタブと太陽電池1の後サイドとの間で配置されることができる。
【0110】
絶縁層は、太陽電池の後サイド20に、または、太陽電池の後サイド20の方へ向けられたタブ41のそのサイドに、直接配置されてもよい。
【0111】
この絶縁は、太陽電池1の後サイド20に、または、太陽電池の後サイド20の方へ向けられたタブ41のそのサイドに、例えばコーティングで、絶縁層を配置することによって達成されてもよい。
【0112】
絶縁は、また、太陽電池とタブ41との間に提供される分離する層として形成することができる。この場合において、絶縁材料は、また、開口部/ギャップが形成されないように、表面に導電性ストリップを固定するために、または、ストリップと表面との間のスペースを満たすために、使用することができる。この目的のために、絶縁材料は両側の「接着剤」を用いて備えられてもよい。
【0113】
絶縁層は、両面上に接着剤を用いて備えられる絶縁の重合体から作られてもよい。
【0114】
タブ41と後サイド20との間に置かれる絶縁層は、最適の絶縁を達成するために、タブ41よりわずかに広くてもよく、そしてそれは配置中に必要とされる精度をわずかに縮小する。
【0115】
しかしながら、絶縁層は、さらに、タブ41と後サイド20との間の接触が防止されるように、実質的にタブ41の寸法に相当する寸法を持つとしてもよい。
【0116】
図4に例示されるような組立て品は、タブ41と接点15,21が太陽電池1の後サイド20に完全に位置するという事実より、各種の太陽電池1を互いに近くに置くことができるという利点を持つ。したがって、前サイド10の接点と後サイド20の接点とを接続するタブ、通常は複数の隣接する太陽電池1の間の開口部を通過するタブは、必要ない。そのような複数の開口部は、互いからわずかな距離で太陽電池を置くことにより生じていた。これらの実施形態においてこれが必要とされない事実より、スペースとコストの制限削減が達成できる。
【0117】
上記に基づいて、当業者は、上で使用されたように、用語の接線30が、接触を生じることができまたはそれにそって電気的導電が起こる物理的な線または構造を意味しないことを、理解するだろう。ここで、用語の接線30は、第1および第2の接点15,21が置かれる方向で配置される線の観念で使用される。ゆえに、用語の接線が使用される例においては、用語、線、想像上の線、接点ライン、または、想像上の接点ラインを使用することも可能である。
【0118】
上述の実施形態は、ただ例として記述されるのみであり、いずれの限定をも目的とせず、様々な変更および調節が発明の範囲から逸脱することなく可能であり、その範囲は添付の請求項によってのみ決定されることは、明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前サイド(10)と後サイド(20)とを備える太陽電池(1)であって、
使用において、前記前サイド(10)は、電荷キャリアが前記前サイド(10)に蓄積し、反対の型の電荷キャリアが前記後サイド(20)に蓄積するために、光に向けられ、
前記前サイド(10)は、前記太陽電池におけるいくらかのビア(14)によって後サイド(20)の第1の接点(15)と接続される導電要素(51,52)の第1のパターン(13)を備えて提供され、
前記後サイド(20)は、前記後サイド(20)の第2の接点(21)と接続される導電要素(22)の第2のパターンを備えて提供され、
前記第1および第2の接点(15,21)は、いくらかの線(30)にそって位置し、前記線(30)は、実質的に前記後サイド(20)の表面にそって第1の方向に伸び、
前記第1の接点(15)は、前記線(30)の第1のサイドに位置し、前記第2の接点(21)は、前記線(30)の第2のサイドに位置する
ことを特徴とする太陽電池。
【請求項2】
前記第1および第2の接点(15,21)は、実質的に前記ライン(30)から等しい距離である、請求項1の太陽電池。
【請求項3】
前記第1および第2の接点(15,21)と最も近い前記線(30)との間の距離は、前記線(30)の間の相互距離よりも、少なくとも5分の1で、より小さい、請求項1の太陽電池。
【請求項4】
前記第1および第2の接点(15,21)と前記最も近い接線(30)との間の距離は、ほぼ0−6mm程度の大きさ、または、少なくとも1−5mm程度の大きさである、前記請求項のうちの1つの太陽電池。
【請求項5】
前記線(30)は、前記太陽電池の前記後サイド(20)の前記表面と実質的に垂直である回転軸(R)に関して180°の回転に対して回転対称である、前記請求項のうちの1つの太陽電池。
【請求項6】
前記導電要素の第1のパターン(13)は、マトリクス構成で配置されるいくらかの単位セル(18)に分割され、各単位セル(18)は、導電要素のサブパターン(51,52)を備え、各サブパターンは、太陽電池におけるビア(14)によって前記後サイド(20)の前記第1の接点(15)に接続され、前記ビア(14)は、前記単位セル(18)の中心に関してずれて位置する、前記請求項のうちの1つの太陽電池。
【請求項7】
前記導電要素のサブパターン(51,52)は、中心点から伸びる主要素(51)を備え、前記主要素(51)は、360°の前記中心点に関する回転に対してのみ回転対称である不規則なスター形パターンを形成する、請求項6の太陽電池。
【請求項8】
前記導電要素の第1のパターンは、マトリクス構成で配置されるいくらかの単位セル(18)に分割され、各単位セル(18)は、導電要素のサブパターン(51,52)を備え、各サブパターンは、太陽電池におけるビア(14)によって前記後サイド(20)の前記第1の接点(15)に接続され、前記第1の接点(15)は、ビア(14)に関して非対称に位置する、請求項1−7のうちの1つの太陽電池。
【請求項9】
前記サブパターンは、前記第1の方向に伸びる導電要素(51)によって、および前記第1の方向と実質的に垂直な方向に伸びる導電要素(51)によって形成される、請求項1−8のうちの1つの太陽電池。
【請求項10】
ビア(14)および/またはその対応する接点(15)は、それぞれの場合において前記線(30)の同じサイドに位置する、前記請求項のうちの1つの太陽電池。
【請求項11】
前記導電要素の第1のパターン(13)は、マトリクス構成で配置されるいくらかの単位セル(18)に分割され、各単位セル(18)は、導電要素のサブパターン(51,52)を備え、各サブパターンは、太陽電池におけるビア(14)によって前記後サイド(20)の前記第1の接点(15)に接続され、前記マトリクス構成は、前記第1の方向と実質的に垂直な方向で前記太陽電池の第1のエッジR1にそって第1の幅B1を持つ単位セル(18’)の第1の列と、前記太陽電池の第2のエッジR2にそって第2の幅B2を持つ単位セル(18”)の第2の列とを持ち、B1<B2を持つ、前記第1の方向に伸びるいくつかの単位セル(18)の列を備える、前記請求項のうちの1つの太陽電池。
【請求項12】
前記太陽電池は、前記第1および前記第2の列(18’,18”)の間に位置する、単位セル18の少なくとも一つのさらなる列を備え、前記単位セル(18)の少なくとも一つのさらなる列は、幅Bを持ち、B1<B<B2である、請求項11の太陽電池。
【請求項13】
請求項1−12のうちの1つの太陽電池の組立て品であって、
少なくとも2つの太陽電池は、前記第1の方向で互いに隣りに配置され、このような様式において、前記線(30)は、実質的に互いに隣接し、前記太陽電池は、第1の太陽電池の第1の接点(15)が隣接する太陽電池の第2の接点(21)とともに直線に並ぶように、交互の形式で配置される、組立て品。
【請求項14】
太陽電池の接点(15,21)は、直線のタブによって隣接する太陽電池の接点(21,15)と電気的に接続される、請求項13の組立て品。
【請求項15】
絶縁層は、いくつかのタブ(14)のうちの少なくともいくつかと前記太陽電池1の後サイド(20)との間に配置される、請求項13−14のうちの1つの組立て品。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−504893(P2013−504893A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529699(P2012−529699)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【国際出願番号】PCT/NL2010/050584
【国際公開番号】WO2011/031156
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(500512759)シュティヒティン・エネルギーオンデルツォイク・セントラム・ネーデルランド (15)
【Fターム(参考)】