説明

媒体処理装置

【課題】搬送ジャムで紙幣が搬送路に残留した場合に、搬送路を開くことなく残留した紙幣を容易に見つけることができるようにする。
【解決手段】搬送路を成す一対の上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17を備え、前記ガイド板16、17間で紙幣を搬送する媒体処理装置であって、前記一対のガイド板16、17の少なくとも一方は、全体または一部を、両ガイド板間を搬送される紙幣を板面の外側から視認可能な材料で構成し、これに搬送路に残留した紙幣を視認できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣等の媒体を取扱う媒体処理装置に関し、特に搬送路に残留した媒体を発見するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の媒体処理装置としての紙幣処理装置は、紙幣を搬送する搬送路は一対のガイド板と紙幣を運ぶためのベルトとローラ等によって構成され、紙幣搬送時にガイド板間を所定の間隔をもって閉じた状態、つまり搬送路を閉状態とすることで、ベルトとローラによって搬送される紙幣が一対のガイド板間を通過するようになっており、紙幣の搬送不具合等によって紙幣が搬送路に残留した場合、搬送路を開状態にして搬送路に残留している紙幣を取り除くようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−26014公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術においては、紙幣(媒体)が搬送路に残留している場合、その紙幣の位置は搬送路を開状態にするまで分からないために、残留している紙幣を見つけるのに時間が掛かってしまう場合があるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するための手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため、本発明は、所定の間隔で対向する一対のガイド板と、該ガイド板の延伸方向に沿って複数配置され両ガイド板間で媒体を搬送する搬送手段とからなる搬送路を有し、前記搬送手段によって前記ガイド板間で媒体を搬送する媒体処理装置であって、前記一対のガイド板の少なくとも一方は、全体または一部を、両ガイド板間を搬送される媒体を板面の外側から視認可能な材料で構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
これにより、本発明は、搬送ジャムで媒体(紙幣)が搬送路に残留した場合に、ガイド板を通して搬送路の状態が視認可能となるため、係員にとっては残留した媒体を容易に見つけることができるので、残留している媒体を取り除くまでの時間を短縮させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施例1の現金入出金機を示す説明図
【図2】実施例1の紙幣処理装置を示す説明図
【図3】実施例1の搬送路を示す説明図
【図4】実施例1の搬送を示す正面図
【図5】目線方向に応じたリブの形状例を示す説明図
【図6】実施例2の搬送路を示す説明図
【図7】実施例2の搬送路を斜め方向から見た様子を示す概略図
【図8】実施例2とは異なる形状である窪み部を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、図面を参照して本発明による紙幣処理装置の実施例について説明する。
【実施例1】
【0009】
図1は実施例1の現金入出金機を示す説明図である。
図1において、1は媒体処理装置としての紙幣処理装置を搭載する現金入出金機であり、筐体前面にLCDやCRT等の表示画面およびその画面上に配したタッチパネル等の入力手段とからなる表示入力部2と、顧客が媒体である紙幣を投入すると共に顧客に紙幣を払出す際は払出口として機能する紙幣投入口3等を設けると共に、その紙幣投入口3に投入された紙幣や顧客に払出す紙幣を取扱う紙幣処理装置4を搭載している。
【0010】
図2は実施例1の紙幣処理装置を示す説明図である。
図2において、5は紙幣受入部であり、紙幣を集積して収納するための収納空間を有しており、上記の現金入出金機1の筐体に設けられた紙幣投入口3に投入された紙幣を受け入れて収納する。
紙幣受入部5は、その収納空間に図示しないビルプレスと収納空間内に一部が突出するように配された繰出ローラを設けていることで、ビルプレスと繰出ローラとで分離機構を構成し、収納した紙幣をビルプレスによって繰出ローラに押圧して繰出ローラを回転させることで、紙幣を搬送路に繰出していく機能を有する。
【0011】
6は搬送路であり、紙幣受入部5から繰出された紙幣を紙幣処理装置4の各部へと搬送し、その途中に図示しないブレードを複数設けており、このブレードを動かすことで紙幣の搬送方向を切り替えるようになっている。
また搬送路6の各所には光学式等の検知センサが複数設けられており、この検知センサによって搬送されている紙幣を検知する他、重送や搬送ジャム等の搬送エラーを検知する。
【0012】
7は紙幣鑑別部であり、搬送される紙幣の真偽や正損、金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣の枚数を計数する機能を有する。
8は一時保留部であり、紙幣鑑別部7で正券と鑑別され、計数された紙幣を集積して一時保留する。また一時保留している紙幣を搬送路6に繰出す繰出手段を備えている。
9はリジェクト紙幣返却部であり、紙幣鑑別部7で偽券や金種不明と鑑別されたリジェクト紙幣や搬送エラー発生時に搬送路6に繰出されている紙幣等の返却対象の紙幣を集積する。
【0013】
10a〜10dは集積部であり、筐体内に設けられて縦一列に並べられており、それぞれ予め定められた金種の紙幣を一定枚数集積するようになっている。尚、本実施例においてはその数は4つとしているが、それに限られるものではないことはいうまでもない。
11は補充回収部であり、着脱可能に構成されて集積部10a〜10dに補充する紙幣を収納した状態で紙幣処理装置4に装着され、集積部10a〜10d内から回収する場合にその回収される紙幣を収納した状態で取り外される。
【0014】
図3は実施例1の搬送路を示す説明図であり、(a)は側方から見た様子を示し、(b)は斜め方向から見た様子を示している。
図3において、15は搬送ガイド部であり、所定の間隔で対向する上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17とによって構成され、上搬送ガイド板16には後述するローラの一部を突出させるための切り欠きが複数設けられており、その切り欠きの位置と対向するように下搬送ガイド板17にも同様の切り欠きが設けられている。
【0015】
また下搬送ガイド板17には、後述する駆動シャフト20と従動シャフト21を挿通させるための開口孔が設けられている。
なお、上搬送ガイド板16は搬送される紙幣の上面と対向し、下搬送ガイド板17は紙幣の下面と対向する。
上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17は共に、合成樹脂等を用いた透明または半透明であって、その板面の外部から上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17間が視認可能となる材料(光透過部材という。)で形成されている。なお、透明または半透明とする板面は上搬送ガイド板16または下搬送ガイド板17のいずれか一方のみでも良い。
【0016】
18は側方フレームであり、上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17とを取り付ける、つまり搬送ガイド部15の一側面を固定する他、図示しない軸受を介して駆動シャフト20や従動シャフト21を取り付けている。
なお、搬送ガイド部15の側方フレーム18で固定されていない側には、図示しないロック機構が配され、そのロック機構で上搬送ガイド板16を固定するようにロックされ、そのロックが解除された時、上搬送ガイド板16の側方フレーム18側の端を中心にしてロック機構に固定されていた端部が上方に移動可能となり、係員等により上搬送ガイド板16が持ち上げられることで、搬送路6が開いた開状態となる。
【0017】
19は駆動ローラであり、図示しない駆動源の駆動が伝達することで回転する駆動シャフト20に固定されており、下搬送ガイド板17の切り欠きから一部が突出する。
21は従動シャフトであり、ベルト等による図示しない伝達手段により駆動シャフト20の回転が伝達して回転するように設けられ、従動ローラ22を複数取り付けている。
なお、駆動シャフト20と従動シャフト21は、一端は側方フレーム18よりも外側で固定されているのに対して、他端は側方フレーム18から最も離れている駆動ローラ19あるいは従動ローラ22が設けられている箇所まで延びているものとする。
【0018】
23は上側ローラであり、上搬送ガイド板16の切り欠きから一部が突出して図示しないシャフトによって回転可能に取り付けら、駆動ローラ19と対向する位置に設けられる他、従動ローラ22と対向する位置に設けられている。
なお、上側ローラ23は図示しない板バネやスプリング等の弾性材によって下方への付勢力が作用しており、これによって駆動ローラ19および従動ローラ22に対して上側ローラ23は押し付けられた状態となっている。
【0019】
ここで、図4は実施例1の搬送路を示す正面図であり、図4に示すように上搬送ガイド板16は、側方フレーム18が設けられている側から紙幣の幅方向に向かって最も近い上側ローラ23までの間と上側ローラ23間とにおける紙幣と対向する部分にリブを複数設けたリブ形状に形成される。
一方、上搬送ガイド板16の側方フレーム18が設けられていない側から上側ローラ23までの部分は平面形状で形成される。
また下搬送ガイド板17は、上搬送ガイド板16のリブ形状の部分と対向している箇所に同様のリブ形状を形成して、また上搬送ガイド板16の平面形状の部分と対向している箇所には同様の平面形状が形成される。
【0020】
上述した構成の作用について説明する。
紙幣の入金取引が行われて、紙幣投入口3に紙幣が投入された場合、紙幣受入部5によって紙幣を1枚ずつ分離して搬送路6に繰出していく。
次に搬送路6によって紙幣を紙幣鑑別部7に搬送して、紙幣鑑別部7で紙幣を鑑別して正券であることを確認すると共に、その確認した紙幣の金種ごとの枚数を計数し、鑑別した紙幣を一時保留部8に搬送して一時保留する。
【0021】
そして、計数した紙幣の枚数に応じた総額と、その総額の確認を促す画面を現金入出金機1の表示入力部2の表示画面に表示させ、顧客が総額を確認した旨を表示入力部2の入力手段によって入力したときに、一時保留部8内の紙幣を繰出して金種に応じた集積部10a〜10dに搬送して集積する。
このとき紙幣の搬送ジャムが発生して紙幣が搬送路6内に残留し、紙幣搬送が中断した場合、保守点検を行う係員は現金入出金機1の筐体を開けて紙幣処理装置4を引き出す等、紙幣処理装置4の復旧処理のため準備を行ってから搬送路6を直接確認する。
【0022】
ここで、上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17を光透過部材によって形成し搬送方向に対する左右の一方にのみ側方フレーム18を設けていることから、係員は側方フレーム18に固定されていない側から上搬送ガイド板16が平面形状となっている箇所を目視することで、上搬送ガイド板16を透して紙幣の有無を確認でき、残留する紙幣を確認してその紙幣を搬送路6から取り除き、紙幣処理装置4を現金入出金機1の筐体内に戻す。
そして、紙幣処理装置4が現金入出金機1内に戻されると、中断していた紙幣の搬送が再開されるようになる。
【0023】
以上説明したように、本実施例においては、紙幣処理装置を引き出したときに搬送路に残留する紙幣を視認でき、係員にとっては容易に紙幣を見つけることができるため、復旧作業の効率が向上し、搬送ジャムの発生で紙幣の搬送が中断してから紙幣の搬送が再開されるまでの時間を短縮できる。
なお、上搬送ガイド板16の側方フレーム18に固定されていない側の端から直近の上側ローラ23までをリブを設けていない平面形状とし、更に下搬送ローラ17の側方フレーム18に固定されていない側の端から直近の駆動ローラ19および従動ローラ22までをリブを設けていない平面形状としているため、点検を行う係員にとってはリブ形状の無い平面形状となっている箇所を見ることで残留している紙幣をより明確に視認できる。
【0024】
ここで、図5は目線方向に応じたリブの形状例を示す説明図であり、上記実施例1に設けたリブについて、図5に示すように保守や点検を行う係員の目線方向の角度に基づいてその傾斜角度を定めてリブの形状を決定する、即ちリブの壁面を目線と平行または直角になるようにしてもよく、そのようにすることでリブを設けた部分を通しても紙幣の有無を明確に確認できるようになる。
なお、上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17の一部をリブ形状とすることで、上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17の強度を維持すると共に、樹脂成型にしたことによる上搬送ガイド板16と下搬送ガイド板17が年月が経つことで歪んで、そりが生じてしまうのを防止できる。
【実施例2】
【0025】
上記実施例1の紙幣処理装置の構成と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、本実施例の搬送ガイド部30は、上記実施例1の搬送ガイド部15と同様に一側面がフレームによって固定されているものとし、他の側面はフレームで固定されていない開放面となっている。
図6は実施例2の搬送路を示す説明図であり、(a)は側方から見た様子を示し、(b)は断面図を示すものであって図6(a)に示すa−a線で切断した断面を示している。
【0026】
図6において、30は実施例2の搬送ガイド部であり、上下一対の紙幣搬送ガイド板30a、30bからなり、上側ローラ23と駆動ローラ19との間で挟持、もしくは上側ローラ23と従動ローラ22との間で挟持され搬送される紙幣が2枚の紙幣搬送ガイド板30a、30b間を通過するようになる。
また、図6(a)、(b)に示すように紙幣搬送ガイド板30a、30bは、上述した開放面に、開放面側から紙幣搬送ガイド板30a、30b間に残留する紙幣を視認可能とする窪み部33を形成している。
【0027】
ここで、図7は実施例2の搬送路を斜め方向から見た様子を示す概略図である。
窪み部33は、図6(a)の矢印A方向に示す紙幣の搬送方向に対する紙幣の幅方向における紙幣搬送ガイド板30a、30bの側面から幅方向に沿って狭まる傾斜面と、図6(a)と図7に示すように紙幣の搬送方向に沿うように傾斜面の両隣でその傾斜面と連続して搬送されてくる紙幣と対向する面に延びる他の傾斜面とによって形成されている。
窪み部33は、紙幣の上面と対向している紙幣搬送ガイド板30aの搬送方向に沿って並ぶ2つの上側ローラ23間と、紙幣の下面と対向している紙幣搬送ガイド板30bの駆動ローラ19と従動ローラ22間等、紙幣の搬送方向に沿って配置されているローラ間に設けられる。
【0028】
さらに、窪み部33は搬送されてくる紙幣が通過する際、その紙幣幅の約4分の1程度が視認できるように紙幣の幅方向への長さが定められ、かつ上下方向の窪み部33の長さが保守点検等を行う係員の指で窪み部33からはみ出したような状態の紙幣を掴める長さとなるようにその傾斜面の傾斜角等が決まっている。
また、窪み部33は、紙幣の搬送方向に沿う長さの内、最も長い部分、つまり紙幣搬送ガイド板30a、30bの側面の部分が紙幣の長さと略同一であり、搬送路6の各所に設けられているものとする。
【0029】
上述した構成の作用について説明する。
紙幣の入金取引が行われて、紙幣投入口3に紙幣が投入された場合、紙幣受入部5によって紙幣を1枚ずつ分離して搬送路6に繰出していく。
次に搬送路6によって紙幣を紙幣鑑別部7に搬送して、紙幣鑑別部7で紙幣を鑑別して正券であることを確認すると共に、その確認した紙幣の金種ごとの枚数を計数すると共に、鑑別した紙幣を一時保留部8に搬送して一時保留する。
【0030】
そして、計数した紙幣の枚数に応じた総額と、その総額の確認を促す画面を現金入出金機1の表示入力部2の表示画面に表示させ、顧客による総額を確認した旨が表示入力部2の入力手段によって入力されたときに、一時保留部8内の紙幣を繰出して金種に応じた集積部10a〜10dに搬送して集積する。
このとき紙幣の搬送ジャムが発生して紙幣が搬送路6内に残留し、紙幣搬送が中断した場合、保守点検を行う係員は現金入出金機1の筐体を開けて紙幣処理装置4を引き出す等、紙幣処理装置4の復旧処理のため準備を行ってから搬送路6を直接確認する。
【0031】
ここで、搬送路6に残留した紙幣が窪み部33が設けられている箇所にある場合は、図7に示すように、搬送路6の窪み部33に残留した紙幣の端部がはみ出したような状態となり、係員は窪み部33を通して残留している紙幣を確認して、その紙幣を搬送路6から取り除き、紙幣処理装置4を現金入出金機1の筐体内に戻す。
なお、窪み部33を係員が指で紙幣を掴める程度の大きさとしていることから、紙幣を取り除くときには、窪み部33から紙幣を掴んで引き抜いて紙幣を取り除くこともできる。
【0032】
以上説明したように、本実施例では、窪み部を設けたことにより、搬送ジャムが発生して搬送路の途中に紙幣が残留した場合であっても、係員は窪み部にはみ出したような状態の紙幣を視認できるため、残留した紙幣を容易に見つけることができるので復旧作業の効率を向上させることができる。
また、窪み部にある紙幣を係員の指で掴めるため搬送路に残留した紙幣を引き抜くことができるので、搬送ジャムの発生時に搬送路を開状態にする等の作業を省略することができ、より復旧作業の効率が向上する。
【0033】
さらに、窪み部を3つの傾斜面とすることで、搬送される紙幣の端部は傾斜面に沿って移動するようになるため、紙幣の端部が窪み部に引っ掛かるのを防止できる。
ここで、図8は異なる形態の窪み部を示す説明図である。
上記実施例2においては、窪み部の形状を3つの傾斜部によって構成したものとして説明したが、それに限らず図8に示すように、紙幣面に対して垂直方向に紙幣搬送ガイド板を切り欠いて窪み部を形成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 現金入出金機
2 表示入力部
3 紙幣投入口
4 紙幣処理装置
5 紙幣受入部
6 搬送路
7 紙幣鑑別部
8 一時保留部
9 リジェクト紙幣返却部
10a、10b、10c、10d 集積部
11 補充回収部
15、30 搬送ガイド部
16 上搬送ガイド板
17 下搬送ガイド板
18 側方フレーム
19 駆動ローラ
20 駆動シャフト
21 従動シャフト
22 従動ローラ
23 上側ローラ
30a、30b 紙幣搬送ガイド板
33 窪み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔で対向する一対のガイド板と、該ガイド板の延伸方向に沿って複数配置され両ガイド板間で媒体を搬送する搬送手段とからなる搬送路を有し、前記搬送手段によって前記ガイド板間で媒体を搬送する媒体処理装置であって、
前記一対のガイド板の少なくとも一方は、全体または一部を、両ガイド板間を搬送される媒体を板面の外側から視認可能な材料で構成したことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の媒体処理装置において、
前記一対のガイド板は、両方とも全体または一部を、両ガイド板間を搬送される媒体を板面の外側から視認可能な材料で構成したことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の媒体処理装置において、
前記一対のガイド板の一側面を固定するフレームと、
前記フレームに固定されてない他側面に前記一対のガイド板を固定するロック機構を備え、
前記ロック機構を解除することで、前記媒体を視認可能な材料で構成した前記ガイド板を前記フレームに固定した一側面を中心に移動させることで前記搬送路を開放可能に構成した
ことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の媒体処理装置において、
前記ガイド板は、前記フレームに固定された側面から前記搬送手段までの間にリブを設け、前記フレームに固定された側面から前記搬送手段までの間を平面形状とすることを特徴とする媒体処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の媒体処理装置において、
前記ガイド板は、紙幣の幅方向に向かって紙幣と対向する部分にリブを設け、
該リブは三角形の断面を有する形状としたことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の媒体処理装置において、
前記両ガイド板の一側面を固定するフレームを設け、
前記ガイド板は、前記フレームに固定された側面から前記搬送手段までの間にリブを設け、前記フレームに固定されていない側面から前記搬送手段までの間を平面形状とし、
前記リブは三角形の断面を有する形状としたことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の媒体処理装置において、
前記搬送手段は、前記ガイド板間で媒体を挟持しながら搬送する複数のローラから成り、
前記一対のガイド板に複数の切り欠き部を設け
前記切り欠き部から前記ローラの一部が前記搬送路内に突出するように該ローラを前記ガイド板に設けたことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の媒体処理装置において、
前記一対のガイド板のうちの一方のガイド板に設けられるローラは駆動力が伝達されることで回転するシャフトに取付けられた駆動ローラであり、
前記一対のガイド板のうちの他方のガイド板に設けられるローラは弾性材により付勢される押し付けローラであり、
前記押し付けローラは前記駆動ローラと対向する位置に設けられていることを特徴とする媒体処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−58248(P2013−58248A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−252722(P2012−252722)
【出願日】平成24年11月16日(2012.11.16)
【分割の表示】特願2009−31891(P2009−31891)の分割
【原出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】