説明

学習兼広告システム、学習兼広告装置、学習兼広告方法、及びコンピュータプログラム

【課題】任意のタイミングで学習コンテンツに付箋画像を貼付することができる付箋機能を提供し、学習コンテンツを用いた学習及び広告を支援することができる学習兼広告装置を提供する。
【解決手段】動画の学習コンテンツを用いた学習及び広告を支援する学習兼広告装置1に、付箋に表示すべき文字情報、及び付箋の貼付位置に相当する再生停止時間情報を受信する手段と、受信した文字情報及び再生時間情報を対応付けて登録するデータベースと、該データベースの情報に基づいて、学習単位を算出する学習単位算出手段と、前記データベースの情報に基づいて、学習コンテンツを用いた広告状況を算出する広告状況算出手段と、前記データベースに登録された文字情報及び再生時間情報、並びに該文字情報及び再生時間情報に関連付けられた付箋画像を表示するための付箋画像データを通信装置3へ送信する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意のタイミングで学習コンテンツに付箋画像を貼付することができる付箋機能を用いて、学習及び広告を支援する学習兼広告システム、学習兼広告装置、学習兼広告方法、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを利用した電子教育システムが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に係る電子教育システムは、電子教育サーバを備え、該電子教育サーバにインターネットを介して受講者端末と教育事業者端末とが接続されている。電子教育サーバは、教育事業者端末からアップロードされた学習コンテンツをデータベースに格納する。そして、電子教育サーバは、受講者端末からの受講問合せ要求を受信し、各受講者の習熟度に応じた学習コンテンツを生成して受講者端末に送信するように構成されている。特許文献1に係る電子教育システムによれば、受講者の習熟度に合わせた教育サービスを提供することができる。
【0003】
また、学習コンテンツを広告として動画投稿サイトに投稿することが行われている。動画投稿サイトには、投稿された学習コンテンツに対するアクセス数が掲載される。広告主は、アクセス数から広告状況を把握することができる。
【0004】
一方、デスクトップ画面上の適宜箇所に付箋画像を表示し、表示された付箋画像に文字を入力することができる付箋ソフトが実用化されている。
【特許文献1】特開平11−282826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子教育システムにおいては、学習者は、学習コンテンツを視聴することができるものの、学習書籍のように付箋を貼付してメモ書きすることができないという問題があった。
動画投稿サイトにおいても同様の問題がある。また、動画投稿サイトにおいては、学習コンテンツの内容でしか学習者を引きつけることができないという問題があった。更に、動画投稿サイトにおいては、学習コンテンツに対するアクセス数で広告状況を把握することができるが、広告状況を正確に把握することができないという問題があった。
更に、従来の学習コンテンツに関する各種システムにおいては、付箋機能によって、学習及び広告を結びつけるアイデアは存在していなかった。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、任意のタイミングで学習コンテンツに付箋画像を貼付することができる付箋機能を提供し、付箋の利用状況に応じて学習単位を発行し、また広告状況を算出するように構成することによって、学習コンテンツを用いた学習及び広告を支援することができる学習兼広告システム、学習兼広告装置、学習兼広告方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、付箋画像に入力された文字数を算出することによって、学習コンテンツの広告の質を評価した広告状況を算出することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、付箋画像の貼付位置毎に広告状況を算出することによって、学習コンテンツの再生時間軸情報を有する広告状況を算出することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、学習者自身が文字を書き込んで作成する書込付箋と、他の学習者の書込付箋を引用して作成した引用付箋とを作成する付箋機能を備えることによって、学習コンテンツを用いた学習の利便性を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、書込付箋の情報量と、引用付箋の情報量とを算出することによって、異なる2つの観点から広告状況を算出することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、書込付箋の書込文字数と、引用付箋の書込文字数とを算出することによって、学習コンテンツの広告の質を前記異なる2つの観点から評価した広告状況を算出することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、付箋の貼付位置毎に、書込付箋の情報量と、引用付箋の情報量とを算出することによって、学習コンテンツの再生時間軸情報を有する広告状況を前記異なる2つの観点から算出することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、引用付箋に比べて書込付箋により多くの学習単位を発行するように構成することによって、学習者の能動的な学習意欲を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0014】
本発明他の目的は、書込付箋の引用回数が多い程、付箋画像の色濃度が高くなるように構成することによって、学習の利便性を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、書込付箋の引用回数が多い程、付箋画像に表示される文字の色濃度が高く、又は文字が太くなるように構成することによって、学習の利便性を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、付箋画像の利用状況に応じて修了認定を行うことによって、学習者の学習意欲を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、作成された付箋をキーワード検索できるように構成することによって、学習の利便性を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる学習兼広告システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係る学習兼広告システムは、学習及び広告用の動画データ又は音声データを受信し、受信した動画データ又は音声データを再生する通信装置と、該動画データ又は音声データを用いた学習及び広告を支援する学習兼広告装置とを備える学習兼広告システムであって、前記通信装置は、動画データ又は音声データに関する文字情報、及び該動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報を受け付ける受付手段と、受け付けた文字情報及び再生時間情報を送信する手段とを備え、前記学習兼広告装置は、前記通信装置から送信された文字情報及び再生時間情報を受信する手段と、受信した文字情報及び再生時間情報を対応付けて登録するデータベースと、該データベースに登録された情報に基づいて、動画データ又は音声データを用いた学習の進捗状況を示す学習単位を算出する学習単位算出手段と、該学習単位算出手段にて算出された学習単位を前記通信装置へ通知する手段と、前記データベースに登録された情報に基づいて、文字情報又は再生時間情報の情報量を含む広告状況を算出する広告状況算出手段と、前記データベースに登録された文字情報及び再生時間情報、並びに該文字情報及び再生時間情報に関連付けられた付箋画像を表示するための付箋画像データを送信する手段とを備え、更に、前記通信装置は、文字情報、再生時間情報及び付箋画像データを受信する手段と、受信した文字情報及び付箋画像データに基づいて、該文字情報に係る文字を有する付箋画像を表示する手段と、受信した再生時間情報に基づいて動画データ又は音声データを途中から再生する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記広告状況算出手段は、前記データベースに登録された文字情報に基づいて文字数を算出する手段を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記広告状況算出手段は、前記データベースに登録された再生時間情報が示す再生時間毎に、文字情報又は再生時間情報の情報量を算出するようにしてあることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記データベースは、前記通信装置の使用者を識別する使用者識別情報、該通信装置から受信した文字情報、及び再生時間情報を対応付けて登録するようにしてあり、前記学習兼広告装置は、前記通信装置からの求めに応じて、該通信装置の一の使用者とは異なる他の使用者の使用者識別情報に対応付けられていた文字情報及び再生時間情報を引用し、一の使用者の使用者識別情報に対応付けて前記データベースに登録する引用登録手段を備えることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記広告状況算出手段は、引用登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する手段と、引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記広告状況算出手段は、引用登録された文字情報に基づいて文字数を算出する手段と、引用によらずに登録された文字情報に基づいて文字数を算出する手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記広告状況算出手段は、前記データベースに登録された再生時間情報が示す再生時間毎に、引用登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する手段と、前記データベースに登録された再生時間情報が示す再生時間毎に、引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明に係る学習兼広告システムは、引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報に基づいて算出される学習単位は、引用登録された文字情報又は再生時間情報に基づいて算出される学習単位に比べて大きいことを特徴とする。
【0026】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記データベースは、文字情報及び再生時間情報が引用された回数を、該文字情報及び再生時間情報に対応付けて登録するようにしてあり、前記学習兼広告装置は、引用された回数が多い程、色濃度が高い付箋画像の付箋画像データを送信するようにしてあることを特徴とする。
【0027】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記データベースは、文字情報及び再生時間情報が引用された回数を、該文字情報及び再生時間情報に対応付けて登録するようにしてあり、前記学習兼広告装置は、引用された回数が多い程、付箋画像に表示される文字の色濃度を高く、又は文字を太くする情報を送信するようにしてあることを特徴とする。
【0028】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記学習兼広告装置は、前記データベースに登録された情報に基づいて、学習の修了を認定する手段と、修了が認定された場合、修了が認定された旨を前記通信装置へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0029】
本発明に係る学習兼広告システムは、前記通信装置は、検索キーワードを送信する手段を備え、前記学習兼広告装置は、前記通信装置から送信された検索キーワードを受信する手段と、受信した検索キーワードに基づいて、該検索キーワードを含む文字情報を前記データベースから検索する手段とを備え、検索して得た文字情報及び該文字情報に対応付けられている再生時間情報を前記通信装置へ送信するようにしてあることを特徴とする。
【0030】
本発明に係る学習兼広告装置は、学習及び広告用の動画データ又は音声データを用いた学習及び広告を支援する学習兼広告装置であって、動画データ又は音声データに関する文字情報、及び該動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報を受信する手段と、受信した文字情報及び再生時間情報を対応付けて登録するデータベースと、該データベースに登録された情報に基づいて、動画データ又は音声データを用いた学習の進捗状況を示す学習単位を算出する学習単位算出手段と、該学習単位算出手段にて算出された学習単位を通知する手段と、前記データベースに登録された情報に基づいて、文字情報又は再生時間情報の情報量を含む広告状況を算出する広告状況算出手段と、前記データベースに登録された文字情報及び再生時間情報、並びに該文字情報及び再生時間情報に関連付けられた付箋画像を表示するための付箋画像データを送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0031】
本発明に係る学習兼広告方法は、学習及び広告用の動画データ又は音声データを受信し、受信した動画データ又は音声データを再生する通信装置と、該動画データ又は音声データを用いた学習及び広告を支援する学習兼広告装置とを用いた学習兼広告方法であって、前記通信装置は、動画データ又は音声データに関する文字情報、及び該動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報を受け付けるステップと、受け付けた文字情報及び再生時間情報を送信するステップとを有し、前記学習兼広告装置は、前記通信装置から送信された文字情報及び再生時間情報を受信するステップと、受信した文字情報及び再生時間情報を対応付けてデータベースに登録するステップと、該データベースに登録された情報に基づいて、動画データ又は音声データを用いた学習の進捗状況を示す学習単位を算出する学習単位算出ステップと、算出された学習単位を前記通信装置へ通知するステップと、前記データベースに登録された情報に基づいて、文字情報又は再生時間情報の情報量を含む広告状況を算出する広告状況算出ステップと、前記データベースに登録された文字情報及び再生時間情報、並びに該文字情報及び再生時間情報に関連付けられた付箋画像を表示するための付箋画像データを送信するステップとを有し、更に、前記通信装置は、文字情報、再生時間情報及び付箋画像データを受信するステップと、受信した文字情報及び付箋画像データに基づいて、該文字情報に係る文字を有する付箋画像を表示するステップと、受信した再生時間情報に基づいて動画データ又は音声データを途中から再生するステップとを有することを特徴とする。
【0032】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、学習及び広告用の動画データ又は音声データを用いた学習及び広告を支援させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、外部装置で動画データ又は音声データが再生される場合、該外部装置に表示される付箋の画像上に表示すべき文字情報、及び前記動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報が対応付けて登録されたデータベースの情報に基づいて、動画データ又は音声データを用いた学習の進捗状況を示す学習単位を算出する学習単位算出ステップと、前記データベースに登録された情報に基づいて、文字情報又は再生時間情報の情報量を含む広告状況を算出する広告状況算出ステップとを有することを特徴とする。
【0033】
本発明に係るコンピュータプログラムは、一の文字情報及び再生時間情報を引用し、引用された文字情報及び再生時間情報を、他の文字情報及び再生時間情報として前記データベースに登録するステップを有し、前記広告状況算出ステップは、引用登録された文字情報又は再生時間情報の情報量、及び引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出するステップを有することを特徴とする。
【0034】
本発明に係るコンピュータプログラムは、一の文字情報及び再生時間情報を引用し、引用された文字情報及び再生時間情報を、他の文字情報及び再生時間情報として前記データベースに登録するステップを有し、前記学習単位算出ステップは、引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報に基づいて算出される学習単位が、引用登録された文字情報又は再生時間情報に基づいて算出される学習単位に比べて大きくなるように学習単位を算出することを特徴とする。
【0035】
本発明にあっては、通信装置は、学習及び広告用の動画データ又は音声データを受信し、受信した動画データ又は音声データを再生する。動画データ又は音声データの再生によって学習及び広告が行われる。
また、通信装置は、動画データ又は音声データに関する文字情報、及び該動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報を受け付け、受け付けた文字情報及び再生時間情報を送信する。文字情報は、付箋に表示される文字に係る情報であり、再生時間情報は、付箋の貼付位置に相当する情報である。学習兼広告装置は、文字情報及び再生時間情報を受信し、受信した各情報をデータベースに登録する。上述の登録処理は、いわば付箋を動画データ又は音声データに貼付する作業に相当する。
学習兼広告装置は、データベースに登録された文字情報及び再生時間情報、並びに該文字情報及び再生時間情報に関連付けられた付箋画像を表示するための付箋画像データを通信装置へ送信する。通信装置は、文字情報、再生時間情報及び付箋画像データを受信し、受信した文字情報及び付箋画像データに基づいて、該文字情報に係る文字を有する付箋画像を表示し、文字情報に対応付けられた再生時間情報に基づいて動画データ又は音声データを途中から再生する。上述の表示及び再生処理は、いわば付箋が貼付された動画データ又は音声データを参照し、付箋に記入された文字を確認する作業に相当する。
【0036】
一方、学習兼広告装置は、データベースに登録される情報に基づいて学習単位を算出し、算出された学習単位を通信装置へ通知することによって、学習単位を発行する。また、学習兼広告装置は、データベースに登録される情報に基づいて広告状況を算出する。
【0037】
このように付箋機能を通信装置へ提供し、付箋の利用に応じて学習単位を発行するため、学習の利便性及び学習者の学習意欲を向上させ、付箋機能の利用を促すことができると共に、広告効果も向上させることができる。また、付箋機能の利用に応じた広告状況を算出するため、単なるアクセス数に基づいて広告状況を算出する場合に比べて、正確に広告状況を算出することができる。広告状況は、広告料金の算出、広告効果の分析等に利用される。
【0038】
本発明にあっては、広告状況算出手段は、データベースに登録された文字情報に基づいて文字数を算出する手段を備える。従って、付箋に書き込まれた文字数によって評価された広告状況を算出することが可能になる。
【0039】
本発明にあっては、広告状況算出手段は、データベースに登録された再生時間情報が示す再生時間毎に、文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する。つまり、学習コンテンツの再生軸上各部の広告状況を算出する。従って、学習コンテンツの再生時間軸情報を有する広告状況を算出することが可能になる。
【0040】
本発明にあっては、学習兼広告装置の引用登録手段は、通信装置からの求めに応じて、該通信装置の一の使用者とは異なる他の使用者の使用者識別情報に対応付けられていた文字情報及び再生時間情報を引用し、一の使用者の使用者識別情報に対応付けて前記データベースに登録する。つまり、他人が作成した付箋の内容を引用し、該内容を有する付箋を自己の付箋として登録することができる。
【0041】
本発明にあっては、広告状況算出手段は、引用登録された付箋(以下、引用付箋という)の情報量を算出する手段と、引用によらずに書き込み登録された付箋(以下、書込付箋という)の情報量とを算出する手段とを備える。従って、書込付箋の情報量と、引用付箋の情報量という異なる2つの観点から評価した広告状況を算出することが可能になる。
【0042】
本発明にあっては、引用付箋の文字数と、書込付箋の文字数とを算出する。従って、学習コンテンツの広告の質を、書込付箋の情報量と、引用付箋の情報量という異なる2つの観点から評価した広告状況を算出することが可能になる。
【0043】
本発明にあっては、再生時間毎に、引用付箋の情報量と、書込付箋の情報量とを算出する。従って、学習コンテンツの再生時間軸情報を有する広告状況を、書込付箋の情報量と、引用付箋の情報量という異なる2つの観点から評価した広告状況を算出することが可能になる。
【0044】
本発明にあっては、付箋の書き込み登録によって付与される学習単位は、付箋の引用登録によって付与される学習単位に比べて高い。従って、学習者による付箋の書き込みを促すことが可能になる。
【0045】
本発明にあっては、付箋の引用回数が多い程、該付箋に係る付箋画像の色濃度が高くなる。従って、有用な付箋が目立つようになり、学習の利便性が向上する。
【0046】
本発明にあっては、付箋の引用回数が多い程、該付箋に係る付箋画像に表示される文字の色濃度が高く、又は文字が太くなる。従って、有用な付箋が目立つようになり、学習の利便性が向上する。
【0047】
本発明にあっては、データベースに登録された情報に基づいて、学習の修了を認定し、修了が認定された場合、修了認定された旨を通信装置へ送信する。従って、学習者の学習意欲を向上させると共に、広告効果を向上させることが可能になる。
【0048】
本発明にあっては、学習兼広告装置は、通信装置から送信された検索キーワードに基づいて、該検索キーワードを含む文字情報を検索し、検索して得た文字情報、及び該文字情報に対応付けられた時間情報を通信装置へ送信する。つまり、作成された付箋をキーワード検索することが可能になる。
【発明の効果】
【0049】
本発明にあっては、任意のタイミングで学習コンテンツに付箋画像を貼付することができる付箋機能によって、学習コンテンツを用いた学習及び広告を支援することができる。
【0050】
本発明にあっては、学習コンテンツの広告の質が評価された広告状況を算出することができる。
【0051】
本発明にあっては、学習コンテンツの再生時間軸情報を有する広告状況を算出することができる。
【0052】
本発明にあっては、他の学習者が作成した書込付箋を引用する付箋機能によって、学習コンテンツを用いた学習の利便性が向上し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0053】
本発明にあっては、書込付箋の情報量と、引用付箋の情報量という異なる2つの観点から広告状況を算出することができる。
【0054】
本発明にあっては、学習コンテンツの広告の質を前記異なる2つの観点から評価した広告状況を算出することができる。
【0055】
本発明にあっては、学習コンテンツの再生時間軸情報を有する広告状況を前記異なる2つの観点から算出することができる。
【0056】
本発明にあっては、学習者の能動的な学習意欲を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0057】
本発明にあっては、書込付箋の引用回数が多い程、付箋画像の色濃度が高くなるため、学習の利便性が向上し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0058】
本発明にあっては、書込付箋の引用回数が多い程、付箋画像に表示される文字の色濃度が高く、又は文字が太くなるため、学習の利便性が向上し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0059】
本発明にあっては、付箋画像の利用状況に応じて修了認定を行うことによって、学習者の学習意欲を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0060】
本発明の他の目的は、作成された付箋をキーワード検索できるため、学習の利便性が向上し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る学習支援システムの構成を模式的に示すブロック図である。本発明の実施の形態に係る学習支援システムは、学習及び広告用の学習コンテンツ、例えば動画データ又は音声データを送信する学習コンテンツ送信装置2と、送信された学習コンテンツを受信し、再生する通信装置3と、通信網Nを介して通信装置3及び学習コンテンツ送信装置2に接続されており、学習コンテンツを用いた学習及び広告を支援する学習兼広告装置1とを備える。
【0062】
図2は、学習兼広告装置1及び通信装置3の構成を示すブロック図である。
学習兼広告装置1は、装置全体を制御する制御部10、例えばCPU(Central Processing Unit)を備えたコンピュータである。制御部10には、コンピュータの動作に必要なプログラムを記憶したROM11と、演算に伴って発生する情報を一時的に記憶するRAM12と、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラム40を記録した記録媒体4、例えばCD−ROMからコンピュータプログラム40を読み取る外部記憶装置13と、外部記憶装置13により読み取ったコンピュータプログラム40を記憶するハードディスク等の内部記憶装置14とが接続されている。制御部10は、内部記憶装置14からコンピュータプログラム40をRAM12に読み出して各種演算処理を実行することによって、本発明に係る後述の訓練計画作成支援方法を実施する。また、学習兼広告装置1は、キーボード、マウス等の入力装置15、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の表示装置16、及び通信インタフェース18を備えており、通信インタフェース18には、通信網Nを介して複数の通信装置3、学習コンテンツ送信装置2が接続されている。
また、学習兼広告装置1は、任意のタイミングで学習コンテンツに付箋画像を貼付することができる付箋機能を実現するために必要な付箋DB17、必要に応じて学習コンテンツを記憶する学習コンテンツDB19を備える。学習コンテンツ送信装置2は、学習コンテンツDB21に格納された学習コンテンツを直接通信装置3へ送信するように構成すれば良いが、学習コンテンツを学習兼広告装置1の学習コンテンツDB19に記憶させ、学習兼広告装置1を介して通信装置3へ送信するように構成しても良い。
更に、学習兼広告装置1は、ユーザ登録された学習者の学習者ID,パスワード、生年月日等の属性情報を対応付けて登録した図示しないユーザDBを備える。
【0063】
通信装置3は、装置全体を制御する制御部30、例えばCPUを備えたコンピュータである。通信装置3の基本的な構成は学習兼広告装置1と同様であり、制御部30には、ROM31、RAM32、外部記憶装置33、内部記憶装置34、入力装置35、表示装置36及び通信インタフェース37が接続されている。通信インタフェース37には、通信網Nを介して学習兼広告装置1、学習コンテンツ送信装置2、及び複数の通信装置3が接続されている。
【0064】
図3は、付箋DB17のレコードレイアウトを概念的に示す説明図である。付箋DB17の表(ファイル)は、複数の列(フィールド)、例えば「付箋ID」、「学習者ID」、「作成日時」、「オリジナル付箋の学習者ID」、「オリジナル付箋の作成日時」、「学習コンテンツID」、「引用数」、「再生停止時間情報」、「文字情報」、「色」、「広告主ID」、「リンク」、「広告主画像ID」、「広告主画像の表示開始位置、高さ、幅」から構成されており、各行(レコード)は、各列に格納された情報を有する。
【0065】
「付箋ID」列は、複数の付箋夫々に固有の数値を格納している。付箋には、後述するように学習者が自ら文字を入力して作成する書込付箋と、他者が作成した付箋を引用して、自己の付箋とする引用付箋とがあるが、夫々別個の付箋IDが付される。「学習者ID」列は、各付箋の作成者を識別するための学習者識別情報、例えば数値を、該当する付箋IDに対応付けて格納している。
「作成日時」列は、付箋の作成日時を格納している。作成日時は、書込付箋の場合、学習者が文字を入力して付箋を作成した日時であり、引用付箋の場合、付箋を引用した日時である。「オリジナル付箋の学習者ID」列は、引用付箋である場合、引用された元の付箋の作成者の学習者IDを格納しており、書込付箋である場合、「NULL」を格納している。「オリジナル付箋の作成日時」列は、付箋が引用付箋である場合、引用された元の付箋の作成日時を格納しており、書込付箋である場合、「NULL」を格納している。
「学習コンテンツID」列は、付箋が関連付けられている学習コンテンツを識別するための学習コンテンツ識別情報を格納している。「引用数」列は、該当する付箋が引用された回数を格納している。
【0066】
「再生停止時間情報」列は、学習コンテンツを途中から再生するための再生停止時間情報を格納している。再生停止時間情報は、学習者が学習コンテンツの再生を停止させたときの再生位置を示す情報であり、学習コンテンツに対する付箋の貼付位置に相当する情報である。「文字情報」列は、付箋画像上に表示される文字を示す文字情報を格納し、「色」列は、付箋の色を格納し、「広告主ID」列は、学習コンテンツの広告主を識別するための識別情報を格納し、「リンク」列は、広告主に係るURLを格納し、「広告主画像ID」は、広告主のロゴマーク、商標等を付箋に表示させるための画像を識別する識別情報を格納し、「広告主画像の表示開始位置、高さ、幅」は、前記画像の表示位置、大きさに関する情報を格納している。
【0067】
図4は、付箋を用いた学習及び広告の支援方法を示す概念図である。まず、学習及び広告用の学習コンテンツを提供する広告主は、学習コンテンツ送信装置2を用いて学習兼広告装置1にログインし、広告支援サービスを受けるための単位を設定する。そして、広告主は、発行された単位数に応じた広告料金を付箋サービス提供者に支払う。例えば、1単位100円で、1000単位を設定した場合、広告主は10万円を付箋サービス提供者に支払う。以下、前記単位を広告主設定単位という。広告主設定単位は、学習者が付箋を利用して学習コンテンツを学習した際に付与される学習単位に連動する。例えば、学習者に3学習単位が付与された場合、広告主設定単位は広告料として3単位減算される。また、広告主は、学習コンテンツの修了認定に必要な単位数を設定することもできる。例えば、修了認定単位を10単位と設定した場合、学習者100人の修了を見込むことができる。修了認定単位数は、学習コンテンツに引き留めておきたい学習者の数と、時間とを勘案して適宜設定すれば良い。なお、各種設定内容は、学習兼広告装置1の内部記憶装置14が記憶している。
そして、広告主は、用意した学習コンテンツを学習コンテンツ送信装置2の学習コンテンツDB21に格納し、学習コンテンツを送信可能に設定する。なお、必要に応じて学習兼広告装置1の学習コンテンツDB19に学習コンテンツをアップロードするようにしても良い。以下、説明を簡単にするために、学習兼広告装置1から学習コンテンツを送信する場合を説明する。
【0068】
一方、学習兼広告装置1のユーザ登録を行った学習者は、通信装置3を用いて学習兼広告装置1にログインすることができる。ログイン後、学習者が所望の学習コンテンツを選択した場合、学習兼広告装置1は、学習コンテンツ再生画面101のデータを通信装置3へ送信し、表示装置36に表示させる。
【0069】
図5は、学習コンテンツ再生画面101の一例を示す模式図である。学習コンテンツ再生画面101は、動画の学習コンテンツが表示される学習コンテンツ表示部102を含んで構成される。学習コンテンツ表示部102の下方には、再生時間を示すと共に再生位置を操作するためのタイムコードスライダ103、頭出しボタン104a、再生ボタン104bが設けられ、学習コンテンツ表示部102の横方向一方側(右側)には、学習コンテンツの再生時間近傍に貼付された付箋画像106が逐次表示される付箋画像表示部105、付箋画像を貼付するための貼付ボタン107が設けられている。
また、学習コンテンツ再生画面101の上部には、学習コンテンツの題名が表示される題名表示部113、下部には、ユーザ登録された複数の学習者夫々が作成した付箋画像181,182,183・・・を共有して表示するための共有付箋タブ108、ログインしている一の学習者自身が書き込み、又は引用して作成した付箋画像を表示するための私の付箋タブ109、付箋画像181,182,183・・・の内容を更新するための更新ボタン110が設けられている。
更に、学習コンテンツ表示部102の横方向他方側(左側)には、学習コンテンツの代表画像111が表示されている。また、代表画像111の下方には、学習単位取得状況表示部112が設けられている。学習単位取得状況表示部112は、ログインしている一の学習者の取得済み学習単位と、修了認定に必要な残りの学習単位数とをパイグラフ状に表示している。また、学習コンテンツの修了認定単位、及び現在取得済みの学習単位が数字で「0/10」のように表示されている。
【0070】
なお、上述の学習コンテンツ再生画面101は一例であり、学習及び広告効果を向上させる他の機能を学習コンテンツ再生画面101に設けても良い。例えば、付箋の書き込みが多い順で学習者を配列したベスト学習者リストを学習コンテンツ再生画面101に設けても良い。
【0071】
図6及び図7は、付箋の書き込み及び学習単位の発行に係る制御部10、30の処理手順を示すフローチャートである。通信装置3の制御部30は、学習コンテンツの再生中に、入力装置35にて付箋の書き込みを受け付けた場合、具体的には、ポインタPにて貼付ボタン107がクリックされた場合、学習コンテンツの再生を一時停止させる(ステップS11)。そして、制御部30は、学習コンテンツの再生停止時間情報を取得する(ステップS12)。次いで、制御部30は、付箋に表示すべき文字情報を入力装置35にて受け付ける(ステップS13)。
【0072】
図8は、文字情報の入力を受け付け中の学習コンテンツ再生画面101の一例を示す模式図である。貼付ボタン107が押された場合、付箋画像表示部105に表示されている付箋画像106は、文字入力用の付箋となり、付箋画像106には、テキスト入力フィールド106a、文字情報の入力位置を示すカーソル106b、決定ボタン106cが表示される。学習者は、通信装置3の入力装置35にて、付箋画像106に文字情報を入力することができる。
【0073】
次いで、制御部30は、入力装置35にて決定ボタン106cが操作されたか否かを判定する(ステップS14)。決定ボタン106cが操作されていないと判定した場合(ステップS14:NO)、制御部30は、処理をステップS13に戻して、引き続き文字情報を受け付ける。決定ボタン106cが操作されたと判定した場合(ステップS14:YES)、制御部30は、ステップS13で受け付けた文字情報と、ステップS12で取得した再生停止時間情報とを通信網Nを介して学習兼広告装置1へ送信する(ステップS15)。
【0074】
学習兼広告装置1の制御部10は、通信装置3から送信された文字情報及び再生停止時間情報を受信する(ステップS16)。そして、制御部10は、学習者ID、文字情報及び再生停止時間情報等、図3に示した各情報を付箋DB17に登録する(ステップS17)。
【0075】
次いで、制御部10は、学習者が学習を修了した状態にあるか否か、つまり、修了認定に必要な学習単位を取得済みか否かを判定する(ステップS18)。修了状態にあると判定した場合(ステップS18:YES)、制御部10は、通信網Nを介して修了済みである旨を表示するための画像データを通信装置3へ送信し、通信装置3の表示装置36に修了済みである旨を表示させ(ステップS19)、処理を終える。
【0076】
修了状態にないと判定した場合(ステップS18:NO)、制御部10は、広告主設定単位が残っているか否かを判定する(ステップS20)。単位が残っていないと判定した場合(ステップS20:NO)、制御部10は、広告主設定単位が無い旨を表示する画像データを通信装置3へ送信し、通信装置3の表示装置36にその旨を表示させ(ステップS21)、処理を終える。
【0077】
広告主設定単位が残っていると判定した場合(ステップS20:YES)、制御部10は、学習単位を算出する(ステップS22)。例えば、制御部10は、付箋DB17に登録されている学習者の付箋情報に基づいて、当該学習コンテンツに係る取得済みの学習単位を算出する。学習者自身が文字を入力して付箋を作成した場合、取得済みの学習単位に3単位が加算される。なお、言うまでもなく、取得済みの学習単位を学習者IDに対応付けたデータベースを備え、学習単位を算出するように構成しても良い。つまり、付箋DB17に登録されている情報、又は実質的に該情報と同一視できる情報に基づいて学習単位を算出する構成であれば良い。
【0078】
次いで、制御部10は、取得済みの学習単位が修了認定単位に到達したか否かを判定する(ステップS23)。修了認定単位に到達していないと判定した場合(ステップS23:NO)、制御部10は、広告主設定単位から3単位を減算した上、ステップS21で算出された学習単位を表示するための画像データを通信装置3へ送信し、学習単位を通信装置3の表示装置36に表示させ(ステップS24)、処理を終える。
【0079】
修了認定単位に到達していると判定した場合(ステップS23:YES)、制御部10は、発行した学習単位と同数の単位を広告主設定単位から減算した上、修了認定処理を行い(ステップS25)、修了が認定された旨を表示するための画像データを送信装置へ送信し、通信装置3の表示部に修了が認定された旨を表示させ(ステップS26)、処理を終える。
【0080】
図9は、付箋の書き込み及び更新処理を終えた状態を示す学習コンテンツ再生画面101の一例を示す模式図である。付箋の書き込み後、更新ボタン110が操作された場合、通信装置3の制御部30は、更新を要求する更新要求を学習兼広告装置1へ送信する。学習兼広告装置1は、更新要求を受け付けた場合、更新要求受付時における付箋DB17の付箋に係る情報を読み出し、通信装置3へ送信することによって、学習コンテンツ再生画面101を更新する。
例えば、再生停止時間10分、文字情報として「ABC」が表示された付箋画像が書き込まれ、更新ボタン110が操作された場合、「ABC」の文字が表示された付箋画像184が共有付箋タブ108に表示される。
【0081】
図10は、付箋の引用及び学習単位の発行に係る制御部10、30の処理手順を示すフローチャートである。通信装置3の制御部30は、入力装置35にて付箋の引用を受け付けた場合、具体的には、図8及び図9に示すように、付箋画像181,182,183・・・に表示された「取込」ボタン181a,182a,183a・・・がクリックされた場合、通信装置3の制御部30は、該付箋画像の引用要求を学習兼広告装置1へ送信する(ステップS31)。引用要求には、例えば引用される引用付箋(以下、被引用付箋という)を識別するための付箋IDが含まれる。
【0082】
学習兼広告装置1の制御部10は、引用要求を受信した場合、付箋DB17から被引用付箋の再生停止時間情報及び文字情報、並びに被引用付箋の学習者ID、作成日時等を読み出す(ステップS32)。そして、制御部10は、引用要求を送信した学習者の新規付箋情報として、再生停止時間情報及び文字情報を付箋DB17に登録する(ステップS33)。例えば、図3に示すように、付箋ID「003」の付箋を引用する場合を説明する。引用して新規に作成される付箋の付箋IDは「005」である。「学習者ID」列には、付箋の引用を行う学習者の学習者ID、例えば「001」が格納され、「作成日時」列には、現に引用を行っている日時「2008/06/04 9:05」が格納される。また、「オリジナル付箋の学習者ID」列には、被引用付箋を作成した学習者ID「004」が格納され、「オリジナル付箋の作成日時」列には、被引用付箋の作成日時2008/06/03 9:00」が格納される。
【0083】
ステップS33の処理を終えた場合、図7に示したステップS18〜26と同様の処理をステップS34〜42で実行する。但し、ステップS38で認定される学習単位のみが1単位である点が異なる。つまり、付箋を書き込んだ場合、3学習単位が付与され、付箋を引用した場合1学習単位が付与される。
【0084】
図11は、私の付箋タブ109が選択された状態における学習コンテンツ再生画面101の模式図である。私の付箋タブ109には、書込付箋の付箋画像191と引用付箋の付箋画像192とが表示される。書込付箋及び引用付箋の付箋画像191,192は異なる色で表示される。例えば、書込付箋の付箋画像191はオレンジ色、引用付箋の付箋画像192は緑色で表示される。
【0085】
図12は、付箋画像の表示及び付箋を用いた学習コンテンツの再生に係る制御部10、30の処理手順を示すフローチャートである。学習兼広告装置1の制御部10は、学習コンテンツ、付箋画像データ、文字情報及び再生停止時間情報等を通信装置3へ送信する(ステップS51)。なお、より具体的には、学習兼広告装置1は、学習コンテンツの所在を示す所在情報を通信装置3へ送信し、通信装置3は該所定情報に基づいて学習コンテンツをダウンロードする構成であるが、公知の技術であるため、詳細は省略する。
【0086】
通信装置3の制御部30は、学習コンテンツ、付箋画像データ、文字情報及び再生停止時間情報を受信し(ステップS52)、学習コンテンツを内部記憶装置14に格納し、文字情報に係る文字を有する付箋画像を表示装置36に表示させる(ステップS53)。
なお、制御部10,30は、付箋画像データ、文字情報等以外にも、付箋画像の色を指定する色情報、付箋に表示される文字の態様を指定するフォント情報等も送受信しており、色情報、フォント情報に基づいて、付箋画像の色、文字の態様を決定している。
また、学習兼広告装置1から広告主画像、広告主画像の表示開始位置、高さ、幅に係る情報が送信された場合、通信装置3の制御部30は、該情報を受信する。そして、制御部30は、受信した前記情報に基づいて、付箋画像上の特定箇所に広告主画像(不図示)を表示させる。
【0087】
次いで、制御部30は、特定の付箋画像181,182,183・・・が選択されたか否か、具体的には特定の付箋画像がポインタPでクリックされたか否かを判定する(ステップS54)。付箋画像181,182,183・・・が選択されたと判定した場合(ステップS54:YES)、制御部10は、該付箋画像181,182,183・・・に関連付けられた再生停止時間情報に基づいて学習コンテンツを途中から再生する(ステップS55)。
【0088】
ステップS55の処理を終えた場合、又は付箋画像181,182,183・・・が選択されていないと判定した場合(ステップS54:NO)、制御部10は、再生ボタン104bが操作されたか否かを判定する(ステップS56)。再生ボタン104bが再生されたと判定した場合(ステップS56:YES)、制御部は、学習コンテンツを先頭から再生する(ステップS57)。ステップS57の処理を終えた場合、又は再生ボタン104bが再生されていないと判定した場合(ステップS56:NO)、制御部10は処理を終える。
【0089】
学習コンテンツ再生画面101において、図示しない学習者メニュー201ボタンが操作された場合、学習者メニュー201画面が表示される。
図13は、学習者メニュー201画面の一例を示す模式図である。学習者メニュー201画面は、4つの項目、「私の付箋」項目202、「学習単位取得中コンテンツ」項目203、「メニュー」項目204、「修了コンテンツ」項目205を含んで構成される。「学習単位取得中コンテンツ」項目203には、学習単位を取得中の学習コンテンツを示す代表画像が表示され、「私の付箋」項目202には、該学習コンテンツに関して学習者が書き込み又は引用した付箋の付箋画像が表示されている。「修了コンテンツ」項目205には、修了認定済みの学習コンテンツの代表画像が表示される。
【0090】
図14は、付箋利用状況の通知に係る制御部10の処理手順を示すフローチャートである。学習兼広告装置1の制御部10は、付箋DB17の情報を読み出す(ステップS71)。そして、制御部10は、書込付箋数を算出し(ステップS72)、引用付箋数を算出する(ステップS73)。また、制御部10は、作成された総付箋数を算出し(ステップS74)、発行済みの総単位数を算出する(ステップS75)。総単位数は、書込付箋の数に3単位を乗算し、引用付箋の数に1単位を乗算し、乗算して得た各値を加算することによって得られる。
【0091】
次いで、制御部10は、付箋DB17に登録された文字情報に基づいて、書込付箋の記載文字数を算出する(ステップS76)。記載文字数は、全付箋の記載文字数の平均値であっても良いし、記載文字数の合計であっても良い。
そして、制御部10は、付箋DB17に登録された文字情報に基づいて、引用付箋の記載文字数を算出する(ステップS77)。
【0092】
次いで、制御部10は、学習単位を取得している学習者の属性をユーザDBから読み出し(ステップS78)、ステップS71〜78の処理で得られた情報を有する広告状況を通知する(ステップS79)。例えば、制御部10は、学習コンテンツ送信装置2からの求めに応じて、通信網Nを通じて学習コンテンツ提供者メニュー301画面を表示するための画像データと、広告状況とを学習コンテンツ送信装置2へ送信する。学習コンテンツ送信装置2の表示装置には、学習コンテンツ提供者メニュー301が表示される。
【0093】
図15は、学習コンテンツ提供者メニュー301画面の一例を示す模式図である。学習コンテンツ提供者メニュー301画面は、3つの項目、「学習コンテンツ利用状況」項目302、「学習・広告状況」項目303、「学習者属性」項目304を含んで構成される。「学習コンテンツ利用状況」項目302には、学習コンテンツに対するアクセス状況、付箋数が表示される。「学習・広告状況」項目303には、現在の学習者数、現在の発行済み単位数、現在の修了者数、広告主が設定した総単位発行数が表示される。また、現在の単位数の内訳として、書込付箋の数、引用付箋の数、書込付箋及び引用付箋の平均文字数が表示される。
【0094】
このように構成された学習兼広告システム、学習兼広告装置1、学習兼広告方法及びコンピュータプログラム40にあっては、任意のタイミングで学習コンテンツに付箋画像を貼付することができる付箋機能によって、学習コンテンツを用いた学習及び広告を支援することができる。
【0095】
また、他の学習者が作成した書込付箋を引用する付箋機能によって、学習コンテンツを用いた学習の利便性が向上し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0096】
更に、書込付箋の情報量と、引用付箋の情報量という異なる2つの観点から広告状況を算出することができる。
【0097】
更にまた、学習コンテンツの広告の質を、書込付箋の情報量と、引用付箋の情報量という異なる2つの観点から評価した広告状況を算出することができる。
【0098】
更にまた、付箋の書き込みに3学習単位、付箋の引用に1学習単位を付与するように構成することによって、付箋の書き込みを促し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0099】
本発明にあっては、学習の修了を認定するように構成することによって、学習者の学習意欲を向上させ、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0100】
(変形例1)
変形例1に係る学習兼広告システムは、引用回数が高い付箋ほど、文字の色濃度又は太さが太くなるように構成されている。また、引用回数が高い付箋ほど、付箋の色濃度が高くなるように構成されている。
【0101】
図16は、変形例1に係る私の付箋タブ109に表示された付箋画像の一例を示す模式図である。図16(a)は、付箋の引用回数が多い程、付箋画像に表示される文字の色濃度が高く、また文字が太くなるように表示された付箋画像を示している。
【0102】
次に、学習兼広告装置1及び通信装置3の具体的処理内容を説明する。
変形例1に係る学習兼広告装置1の制御部10は、付箋DB17に登録されている文字情報、再生停止時間情報及び引用回数等を読み出す。そして、制御部10は、引用回数が多い程、付箋画像に表示される文字の色濃度が高く、また文字が太くなるように文字のフォント情報を決定する。次いで、制御部10は、文字情報、再生時間情報、フォント情報、付箋画像データ等を通信装置3へ送信する。
通信装置3の制御部30は、学習兼広告装置1から送信された文字情報、再生停止時間情報、及びフォント情報を受信する。そして、制御部30は、受信したフォント情報に基づいて付箋画像に表示する文字の色濃度、太さを決定し、受信した文字情報に係る文字を有する付箋画像を学習コンテンツ再生画面101に表示する。
このように構成された学習兼広告システムにあっては、引用回数が高い付箋ほど、該付箋に表示される文字の色濃度又は太さが太くなる。
【0103】
図16(b)は、引用回数が多い程、付箋画像の色濃度が高くなるように表示された付箋画像を示している。
【0104】
次に、学習兼広告装置1及び通信装置3の具体的処理内容を説明する。
変形例1に係る学習兼広告装置1の制御部10は、付箋DB17に登録されている文字情報、再生停止時間情報及び引用回数等を読み出す。そして、制御部10は、引用回数が多い程、付箋画像の色濃度が高くなるように付箋の色を決定する。次いで、制御部10は、文字情報、再生時間情報、色濃度情報、付箋画像データ等を通信装置3へ送信する。
通信装置3の制御部30は、学習兼広告装置1から送信された文字情報、再生停止時間情報、及び色濃度情報を受信する。そして、制御部30は、受信した文字情報に係る文字が表示され、色濃度情報に応じた色濃度を有する付箋画像を学習コンテンツ再生画面101に表示する。
このように構成された学習兼広告システムにあっては、引用回数が高い付箋ほど、該付箋の色濃度が高くなる。
【0105】
変形例1に係る学習兼広告システム、学習兼広告装置1、学習兼広告方法及びコンピュータプログラム40にあっては、書込付箋の引用回数が多い程、付箋画像に表示される文字の色濃度が高く、文字が太くなるため、有用な付箋を見つけ易くなる。従って、学習の利便性が向上し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0106】
また、書込付箋の引用回数が多い程、付箋画像の色濃度が高くなるため、有用な付箋を見つけ易くなる。従って、学習の利便性が向上し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0107】
(変形例2)
変形例2に係る学習兼広告システムは、作成された付箋をキーワード検索できるように構成されている。
【0108】
図17は、付箋のキーワード検索に係る制御部10、30の処理手順を示すフローチャートである。通信装置3の制御部30は、入力装置35にて検索キーワードを受け付け、受け付けた検索キーワードを通信装置3へ送信する(ステップS91)。
【0109】
そして、学習兼広告装置1の制御部10は、検索キーワードを受信し(ステップS92)、受信した検索キーワードに基づいて、該検索キーワードを含む文字情報を付箋DB17から検索する(ステップS93)。
【0110】
次いで、制御部10は、付箋画像データ、検索して得た文字情報、該文字情報に対応付けられた再生停止時間情報を通信装置3へ送信する(ステップS94)。
【0111】
通信装置3の制御部30は、付箋画像データ、文字情報、再生停止時間情報を受信し(ステップS95)、受信した付箋画像データ、文字情報、再生停止時間情報に基づいて、文字情報に係る文字を有する付箋画像を表示する(ステップS96)。
【0112】
以下、図12に示したステップS54〜57と同様の処理をステップS97〜100で実行する。
【0113】
変形例2に係る学習兼広告システム、学習兼広告装置1、学習兼広告方法、及びコンピュータプログラム40にあっては、作成された付箋をキーワード検索できるため、学習の利便性が向上し、より効果的に学習及び広告を支援することができる。
【0114】
なお、変形例2にあっては、学習者によって入力された検索キーワードに基づいて付箋を検索し、表示するように構成してあるが、付箋表示に係るリコメンデーション機能を備えても良い。
【0115】
具体的には、学習兼広告装置1の制御部10は、ログインしている学習者の学習者IDに関連付けられている文字情報を付箋DB17から読み出し、読み出した文字情報から一又は複数の単語を抽出する。該単語は、学習者の興味、趣向を反映している。また、単語の抽出に使用する文字情報は、現在学習中の学習コンテンツに関連するものに限らず、ログインしている学習者が過去に利用した他の学習コンテンツに関連する文字情報も用いると良い。
そして、制御部10は、抽出した一又は複数の単語に基づいて、現在学習中の学習コンテンツに関連付けられた付箋情報を検索し、該単語と関連性が高い付箋画像を優先的に学習コンテンツ再生画面101に表示させる。
このように構成された学習兼広告システムにあっては、使用者の興味、趣向に関連する付箋画像を優先的に表示することができる。従って、学習の利便性が向上し、広告機能も向上する。
【0116】
(変形例3)
変形例3に係る学習兼広告システムは、学習コンテンツの再生時間を単位時間、例えば1分間で区分し、区分毎に書込付箋の数と、引用付箋の数とを算出するように構成されている。
【0117】
具体的には、学習兼広告装置1の制御部10は、再生時間の区分を示す変数Tに0を設定する。そして、制御部10は、付箋DB17から当該学習コンテンツに対応付けられており、再生停止時間がT〜T+ΔTの書込付箋を検索し、該書込付箋の数を算出する。ΔTは、各区分の再生時間を示しており、例えば1分である。次いで、再生停止時間がT〜T+ΔTの引用付箋を検索し、該引用付箋の数を算出する。
【0118】
そして、制御部10は、Tに次区分の時間を設定し、上述の処理を繰り返し実行する。Tが学習コンテンツの総再生時間に到達した場合、再生時間の区分毎に算出された書込付箋の数と、引用付箋の数とを含む広告状況の情報を学習コンテンツ送信装置2へ通知する。
【0119】
図18は、再生時間と付箋数との関係を示すグラフの一例である。横軸は、学習兼広告装置1の再生時間、縦軸は、書込付箋又は引用付箋の数を示している。図18に示すグラフから、学習コンテンツのアクセス数のみからでは知ることができない広告状況を把握することが可能になる。例えば、学習者が学習コンテンツのどの部分に反応しているのかを知ることができる。図18では、再生時間10分の時点、13分の時点で学習者が何らかの反応を示していることが分かる。
【0120】
また、書込付箋の数と、引用付箋の数とを参照することによって、広告効果を更に詳細に知ることができる。例えば、書込付箋数と、引用付箋数との比を算出すると良い。書込付箋数に対する引用付箋数の割合は、学習者の共感を数値化したものと考えられる。前記割合が所定値以上である場合、学習者が共感を示していることが伺え、広告効果が高いコンテンツが含まれている可能性がある。また、商品開発の指標にもなる。
また、書込付箋数に対する引用付箋数の割合と、各付箋の総数を参照することによって、より正確に広告効果が高い部分を特定することが可能になる。
【0121】
変形例3に係る学習兼広告システム、学習兼広告装置1、学習兼広告方法及びコンピュータプログラム40にあっては、付箋機能を用いることによって、時間軸上で、書込付箋及び引用付箋に反映される学習者の反応を把握することが可能な広告状況情報を得ることができる。
【0122】
なお、上述の実施の形態及び変形例では、動画データの学習コンテンツを説明したが、音声データの学習コンテンツに本発明を適用しても良い。動画データ及び音声データは、狭義の動画データ及び音声データに限定されず、少なくとも動画又は音声のいずれかを含むようなデータであっても良い。例えば、スライド画像に音声を付加したような学習コンテンツも含まれる。
【0123】
また、上述の実施の形態及び変形例では、学習コンテンツの広告主画像を付箋画像に表示する例を説明したが、付箋画像に表示される広告主画像は、必ずしも学習コンテンツの広告主の画像である必要は無く、付箋画像を学習コンテンツとは別個の広告媒体と捉え、付箋画像上に他社の広告画像を表示するように構成しても良い。
具体的には、学習兼広告装置は、広告DBと、コンテンツ広告属性DBとを備える。広告DBは、学習コンテンツとは必ずしも関係しない広告主の広告画像と、該広告画像の広告属性、例えば、商品の種類、需用者の年齢、性別等とを対応付けて登録している。コンテンツ広告属性DBは、学習コンテンツIDと、広告属性とを対応付けて登録している。そして、学習兼広告装置の制御部は、学習コンテンツ及び付箋画像を通信装置へ送信する場合、コンテンツ広告属性DBを用いて、該学習コンテンツの学習コンテンツIDに対応付けられた広告属性を特定する。次いで、学習兼広告装置の制御部は、特定された前記広告属性に対応付けられた広告画像を広告DBを用いて特定する。そして、学習兼広告装置の制御部は、前記学習コンテンツに係る付箋画像を通信装置へ送信する場合、特定された前記広告画像を送信する。通信装置の制御部は、学習兼広告装置から送信された広告画像を付箋画像上に表示する。
このように構成された学習兼広告システムにあっては、付箋画像を学習コンテンツとは別個の広告媒体として機能させることができる。例えば、文具販売会社の広告画像を、広告主○○大学の学習コンテンツ、広告主△△大学の学習コンテンツ等に掲載することもできる。
【0124】
更に、本実施の形態では、学習者が取得した学習単位数のみで修了認定を行っているが、付箋の書き込み又は引用を必須項目にしても良い。
【0125】
更にまた、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】本発明の実施の形態に係る学習支援システムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】学習兼広告装置及び通信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】付箋DBのレコードレイアウトを概念的に示す説明図である。
【図4】付箋を用いた学習及び広告の支援方法を示す概念図である。
【図5】学習コンテンツ再生画面の一例を示す模式図である。
【図6】付箋の書き込み及び学習単位の発行に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】付箋の書き込み及び学習単位の発行に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】文字情報の入力を受け付け中の学習コンテンツ再生画面の一例を示す模式図である。
【図9】付箋の書き込み及び更新処理を終えた状態を示す学習コンテンツ再生画面の一例を示す模式図である。
【図10】付箋の引用及び学習単位の発行に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】私の付箋タブが選択された状態における学習コンテンツ再生画面の模式図である。
【図12】付箋画像の表示及び付箋を用いた学習コンテンツの再生に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】学習者メニュー画面の一例を示す模式図である。
【図14】付箋利用状況の通知に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】学習コンテンツ提供者メニュー画面の一例を示す模式図である。
【図16】変形例1に係る私の付箋タブに表示された付箋画像の一例を示す模式図である。
【図17】付箋のキーワード検索に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】再生時間と付箋数との関係を示すグラフの一例である。
【符号の説明】
【0127】
1 学習兼広告装置
2 学習コンテンツ送信装置
3 通信装置
10 制御部
17 付箋DB
30 制御部
35 入力装置
36 表示装置
4 記録媒体
40 コンピュータプログラム
N 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習及び広告用の動画データ又は音声データを受信し、受信した動画データ又は音声データを再生する通信装置と、該動画データ又は音声データを用いた学習及び広告を支援する学習兼広告装置とを備える学習兼広告システムであって、
前記通信装置は、
動画データ又は音声データに関する文字情報、及び該動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報を受け付ける受付手段と、
受け付けた文字情報及び再生時間情報を送信する手段と
を備え、
前記学習兼広告装置は、
前記通信装置から送信された文字情報及び再生時間情報を受信する手段と、
受信した文字情報及び再生時間情報を対応付けて登録するデータベースと、
該データベースに登録された情報に基づいて、動画データ又は音声データを用いた学習の進捗状況を示す学習単位を算出する学習単位算出手段と、
該学習単位算出手段にて算出された学習単位を前記通信装置へ通知する手段と、
前記データベースに登録された情報に基づいて、文字情報又は再生時間情報の情報量を含む広告状況を算出する広告状況算出手段と、
前記データベースに登録された文字情報及び再生時間情報、並びに該文字情報及び再生時間情報に関連付けられた付箋画像を表示するための付箋画像データを送信する手段と
を備え、
更に、前記通信装置は、
文字情報、再生時間情報及び付箋画像データを受信する手段と、
受信した文字情報及び付箋画像データに基づいて、該文字情報に係る文字を有する付箋画像を表示する手段と、
受信した再生時間情報に基づいて動画データ又は音声データを途中から再生する手段と
を備えることを特徴とする学習兼広告システム。
【請求項2】
前記広告状況算出手段は、
前記データベースに登録された文字情報に基づいて文字数を算出する手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の学習兼広告システム。
【請求項3】
前記広告状況算出手段は、
前記データベースに登録された再生時間情報が示す再生時間毎に、文字情報又は再生時間情報の情報量を算出するようにしてある
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の学習兼広告システム。
【請求項4】
前記データベースは、
前記通信装置の使用者を識別する使用者識別情報、該通信装置から受信した文字情報、及び再生時間情報を対応付けて登録するようにしてあり、
前記学習兼広告装置は、
前記通信装置からの求めに応じて、該通信装置の一の使用者とは異なる他の使用者の使用者識別情報に対応付けられていた文字情報及び再生時間情報を引用し、一の使用者の使用者識別情報に対応付けて前記データベースに登録する引用登録手段を備える
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の学習兼広告システム。
【請求項5】
前記広告状況算出手段は、
引用登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する手段と、
引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する手段と
を備えることを特徴とする請求項4に記載の学習兼広告システム。
【請求項6】
前記広告状況算出手段は、
引用登録された文字情報に基づいて文字数を算出する手段と、
引用によらずに登録された文字情報に基づいて文字数を算出する手段と
を備えることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の学習兼広告システム。
【請求項7】
前記広告状況算出手段は、
前記データベースに登録された再生時間情報が示す再生時間毎に、引用登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する手段と、
前記データベースに登録された再生時間情報が示す再生時間毎に、引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出する手段と
を備えることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一つに記載の学習兼広告システム。
【請求項8】
引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報に基づいて算出される学習単位は、引用登録された文字情報又は再生時間情報に基づいて算出される学習単位に比べて大きい
ことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一つに記載の学習兼広告システム。
【請求項9】
前記データベースは、
文字情報及び再生時間情報が引用された回数を、該文字情報及び再生時間情報に対応付けて登録するようにしてあり、
前記学習兼広告装置は、
引用された回数が多い程、色濃度が高い付箋画像の付箋画像データを送信するようにしてある
ことを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか一つに記載の学習兼広告システム。
【請求項10】
前記データベースは、
文字情報及び再生時間情報が引用された回数を、該文字情報及び再生時間情報に対応付けて登録するようにしてあり、
前記学習兼広告装置は、
引用された回数が多い程、付箋画像に表示される文字の色濃度を高く、又は文字を太くする情報を送信するようにしてある
ことを特徴とする請求項4乃至請求項9のいずれか一つに記載の学習兼広告システム。
【請求項11】
前記学習兼広告装置は、
前記データベースに登録された情報に基づいて、学習の修了を認定する手段と、
修了が認定された場合、修了が認定された旨を前記通信装置へ送信する手段と
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の学習兼広告システム。
【請求項12】
前記通信装置は、
検索キーワードを送信する手段を備え、
前記学習兼広告装置は、
前記通信装置から送信された検索キーワードを受信する手段と、
受信した検索キーワードに基づいて、該検索キーワードを含む文字情報を前記データベースから検索する手段と
を備え、検索して得た文字情報及び該文字情報に対応付けられている再生時間情報を前記通信装置へ送信するようにしてある
ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の学習兼広告システム。
【請求項13】
学習及び広告用の動画データ又は音声データを用いた学習及び広告を支援する学習兼広告装置であって、
動画データ又は音声データに関する文字情報、及び該動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報を受信する手段と、
受信した文字情報及び再生時間情報を対応付けて登録するデータベースと、
該データベースに登録された情報に基づいて、動画データ又は音声データを用いた学習の進捗状況を示す学習単位を算出する学習単位算出手段と、
該学習単位算出手段にて算出された学習単位を通知する手段と、
前記データベースに登録された情報に基づいて、文字情報又は再生時間情報の情報量を含む広告状況を算出する広告状況算出手段と、
前記データベースに登録された文字情報及び再生時間情報、並びに該文字情報及び再生時間情報に関連付けられた付箋画像を表示するための付箋画像データを送信する手段と
を備えることを特徴とする学習兼広告装置。
【請求項14】
学習及び広告用の動画データ又は音声データを受信し、受信した動画データ又は音声データを再生する通信装置と、該動画データ又は音声データを用いた学習及び広告を支援する学習兼広告装置とを用いた学習兼広告方法であって、
前記通信装置は、
動画データ又は音声データに関する文字情報、及び該動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報を受け付けるステップと、
受け付けた文字情報及び再生時間情報を送信するステップと
を有し、
前記学習兼広告装置は、
前記通信装置から送信された文字情報及び再生時間情報を受信するステップと、
受信した文字情報及び再生時間情報を対応付けてデータベースに登録するステップと、
該データベースに登録された情報に基づいて、動画データ又は音声データを用いた学習の進捗状況を示す学習単位を算出する学習単位算出ステップと、
算出された学習単位を前記通信装置へ通知するステップと、
前記データベースに登録された情報に基づいて、文字情報又は再生時間情報の情報量を含む広告状況を算出する広告状況算出ステップと、
前記データベースに登録された文字情報及び再生時間情報、並びに該文字情報及び再生時間情報に関連付けられた付箋画像を表示するための付箋画像データを送信するステップと
を有し、
更に、前記通信装置は、
文字情報、再生時間情報及び付箋画像データを受信するステップと、
受信した文字情報及び付箋画像データに基づいて、該文字情報に係る文字を有する付箋画像を表示するステップと、
受信した再生時間情報に基づいて動画データ又は音声データを途中から再生するステップと
を有することを特徴とする学習兼広告方法。
【請求項15】
コンピュータに、学習及び広告用の動画データ又は音声データを用いた学習及び広告を支援させるコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
外部装置で動画データ又は音声データが再生される場合、該外部装置に表示される付箋の画像上に表示すべき文字情報、及び前記動画データ又は音声データを途中から再生させるための再生時間情報が対応付けて登録されたデータベースの情報に基づいて、動画データ又は音声データを用いた学習の進捗状況を示す学習単位を算出する学習単位算出ステップと、
前記データベースに登録された情報に基づいて、文字情報又は再生時間情報の情報量を含む広告状況を算出する広告状況算出ステップと
を有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項16】
一の文字情報及び再生時間情報を引用し、引用された文字情報及び再生時間情報を、他の文字情報及び再生時間情報として前記データベースに登録するステップを有し、
前記広告状況算出ステップは、
引用登録された文字情報又は再生時間情報の情報量、及び引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報の情報量を算出するステップを有する
ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
一の文字情報及び再生時間情報を引用し、引用された文字情報及び再生時間情報を、他の文字情報及び再生時間情報として前記データベースに登録するステップを有し、
前記学習単位算出ステップは、
引用によらずに登録された文字情報又は再生時間情報に基づいて算出される学習単位が、引用登録された文字情報又は再生時間情報に基づいて算出される学習単位に比べて大きくなるように学習単位を算出する
ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−15042(P2010−15042A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−175933(P2008−175933)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【特許番号】特許第4360473号(P4360473)
【特許公報発行日】平成21年11月11日(2009.11.11)
【出願人】(508203596)キャスタリア株式会社 (2)
【復代理人】
【識別番号】100149124
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 恵
【Fターム(参考)】