学習支援システムおよび学習支援プログラム
【課題】英単語暗記等を学習者に効率的に行わせることができる学習支援システムを提供する。
【解決手段】問題作成部112は、データベース111に格納された情報を元に問題情報を作成し、表示部121に表示させる。学習者が回答として英文字列を入力部122から入力すると、この入力文字を示す情報が判定部113に送られる。判定部113は、この入力文字情報を用いて正誤判定を行うとともに、誤答の場合には誤入力された文字を示す情報を統計部114に送る。統計部114は、同一英単語の各英文字毎に誤入力回数を判定して、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、この判定結果を、表示部121に表示させる。誤入力する頻度が高い文字・記号を学習者に知得させることができるので、利用者の学習を効率化することができる。
【解決手段】問題作成部112は、データベース111に格納された情報を元に問題情報を作成し、表示部121に表示させる。学習者が回答として英文字列を入力部122から入力すると、この入力文字を示す情報が判定部113に送られる。判定部113は、この入力文字情報を用いて正誤判定を行うとともに、誤答の場合には誤入力された文字を示す情報を統計部114に送る。統計部114は、同一英単語の各英文字毎に誤入力回数を判定して、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、この判定結果を、表示部121に表示させる。誤入力する頻度が高い文字・記号を学習者に知得させることができるので、利用者の学習を効率化することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばサーバ・コンピュータ等の演算処理装置を利用して、利用者の学習を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンピュータやインターネット等を用いて利用者の英単語暗記学習や、歴史年号暗記学習等を支援する技術が知られている。このような技術としては、例えば、下記特許文献1および2が知られている。
【0003】
特許文献1には、学習用支援サーバ1からユーザ側端末2に設問を送り、ユーザ側端末2から送り返された回答を学習用支援サーバ1で正誤判定し、誤回答の場合には24時間後に当該設問が学習用支援サーバ1からユーザ側端末2に再送する学習支援システムが開示されている(特許文献1の段落0017〜0028、図1等参照)。
【0004】
また、特許文献2には、英単語の記憶難易度を設定する機能を設けることにより、暗記学習の容易化を図った暗記補助システムが開示されている(特許文献2の段落0008〜0016等参照)。
【特許文献1】特開2008−129505号公報
【特許文献2】特開2002−40915号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の学習支援システムでは、ユーザに、誤回答した設問を24時間毎に再学習させることができ、記憶を定着させる上で有効である(特許文献1の段落0029参照)。しかしながら、この学習支援システムは、ユーザの記憶が定着しているか否かを確認する作業を自動化しているにすぎず、英単語の記憶作業そのものを支援する機能は備えていない。
【0006】
また、上記特許文献2の暗記補助システムは、英単語の自動的に記憶難易度を誤答回数に応じて自動的に変更していくことができるので、記憶の程度や傾向に応じて学習者毎に英単語の記憶難易度を設定することができ、したがって、暗記学習の効率を向上させることができる(特許文献2の段落0017参照)。しかしながら、この暗記補助システムも、記憶し易い英単語と記憶し難い英単語とを分類する作業を自動化しているにすぎず、英単語の記憶作業そのものを支援する機能は備えていない。
【0007】
本発明の課題は、暗記等の学習を利用者に効率的に行わせるための学習支援システムおよび学習支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)第1の発明に係る学習支援プログラムは、文字・記号を入力する作業を利用した学習支援サービス提供する学習支援システムであって、問題と問題に対する正解とを保存するデータベースと、問題を表示手段に表示させるための問題情報を生成する問題情報生成手段と、利用者が入力手段を用いて問題情報の回答としての文字・記号を入力したときに、文字・記号の入力情報を受け取り、入力情報を正解と比較することによって利用者が誤入力した文字を特定する判定手段と、判定手段の特定結果を用いて、それぞれの回答のそれぞれの文字・記号毎に利用者が誤入力した回数を計数する統計手段と、統計手段の計数結果を表示手段に表示させるための結果情報を生成する結果情報生成手段とを備えた演算処理装置を有することを特徴とする。
(2)上記第1の発明において、表示手段および入力手段を、通信回線を介して演算処理装置に通信接続される通信端末に設けることができる。
(3)上記第1の発明において、入力情報が問題情報に対応する画像が表示手段に表示されてから利用者が最初の文字・記号を入力するまでの経過時間と各文字・記号が入力されてからその次の文字・記号が入力されるまでの経過時間とをそれぞれの文字・記号入力毎に計測した結果を含み、統計手段がそれぞれの文字・記号列のそれぞれの文字・記号入力毎に経過時間の最長値および最短値の判定をさらに行い、且つ、結果情報が統計手段の判定結果を文字・記号毎に利用者端末に表示させるための情報を含むことが望ましい。
(4)上記第1の発明においては、問題情報生成手段が、入力情報が正解と一致しなかった回数を問題毎に判断し、該回数が1以上である問題を当該回数に応じてn種類(nは2以上の自然数)の段階に分類して当該問題の出題を繰り返し、最も低い段階に属する問題はm回(mは自然数)連続して入力情報と正解とが一致した時点で出題を終了し、他の段階に属する問題はm回連続して入力情報と正解とが一致した時点で一つ低い段階に移行させ、且つ、最も高い段階以外に属する問題は、入力情報と正解とが一致しなかった場合は1つ高い段階に移行させることが望ましい。
(5)第2の発明に係る学習支援プログラムは、コンピュータを上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の学習支援システムとして機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1、第2の発明によれば、誤入力する頻度が高い文字・記号を利用者に知得させることができるので、利用者の学習を効率化することができる。
【0010】
第1、第2の発明によれば、表示手段および入力手段を上記通信端末に設けることができ、これにより、利用者は演算処理装置を直接使用しなくても、通信端末を該演算処理装置に通信接続するだけで、学習支援を受けることができる。
【0011】
第1、第2の発明によれば、上記経過時間を上記結果情報に含ませることで、入力に長時間を有する文字・記号を問題毎に利用者に把握させることができ、これにより、利用者の学習を効率化することができる。
【0012】
また、第1、第2の発明によれば、入力情報が正解と一致しなかった回数に応じて問題の出題回数を増やすことができ、これにより、利用者の繰り返し学習を効率化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の実施の形態について、本発明を英単語暗記学習の支援システムに適用する場合を例に採り、図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る英単語暗記学習支援システムの全体構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【0015】
図1に示したように、本実施形態の英単語暗記学習支援システム100は、サーバコンピュータ110(本発明の演算処理装置に対応する)とパーソナルコンピュータ120(本発明の通信端末に対応する)とを備えている。これらのコンピュータ110,120は、インターネット(本発明の通信回線に対応する)130を介して通信接続されている。
【0016】
サーバコンピュータ110は、データベース111、問題情報生成部112、判定部113、統計部114および結果情報生成部115を備えている。これらの各部111〜115は、ハードウエア的に実現されても良いが、本実施形態のように演算処理装置としてコンピュータを用いる場合には、その一部または全部をソフトウエア的に構築することができる。
【0017】
データベース111は、問題とその問題に対する正解とを保存する。データベース111は、例えば、サーバコンピュータ110内のメモリ領域(例えばハードディスクや半導体メモリ)に構築することができる。
【0018】
問題情報生成部112は、問題情報を生成する。問題情報とは、学習者に出題する問題をパーソナルコンピュータ120の表示部121(後述)に表示させるための情報である。問題情報生成部112は、サーバコンピュータ110内のデータベース111から出題すべき問題を乱数表を用いてランダムに読み出し、その問題を表示部121に表示させるための情報を生成する。本実施形態おいて、問題とは、英単語またはそれに対応する日本語を含む。問題が英単語であるとき、学習者は、パーソナルコンピュータ120の入力部122(後述)を用いてその英単語に対応する日本語を入力する。逆に、問題が日本語であるとき、学習者は、入力部122を用いてその日本語に対応する英単語を入力する。本実施形態の問題情報生成部112は、学習者の回答が誤りである場合には同一の問題が出題される頻度を高くし、且つ、学習者の回答が正解である場合には同一の問題情報が出題される頻度を低くする(後述)。
【0019】
判定部113は、出題された問題に対する回答の正誤を判定する。このために、判定部113は、学習者が入力部122に入力した文字の情報を受け取るとともに、データベース111から正解情報を受け取り、両者を比較する。これにより、入力文字情報(すなわち学習者の回答)と正解情報とが完全一致するか否かの判定結果、すなわち回答の正誤についての判定結果が得られる。正誤判定結果を示す情報は、結果情報生成部115に送られる。加えて、判定部113は、問題が日本語の場合(すなわち学習者に英単語を入力させる場合)に、学習者が誤入力した文字を特定する。特定された誤入力文字の情報は、統計部114に送られる。
【0020】
統計部114は、判定部113から誤入力文字の特定結果を受け取って、保存する。加えて、統計部114は、問題が日本語の場合(すなわち学習者に英単語を入力させる場合)に、入力部122から回答(英単語)の入力間隔計測結果を受け取る。入力間隔計測結果とは、表示部121に問題が表示されてから学習者が最初の英文字を入力するまでの経過時間と、各英文字が入力されてからその次の英文字が入力されるまでの経過時間とを、それぞれの文字入力毎に計測した結果である(後述)。統計部114は、同一問題に対する誤入力文字情報や入力間隔計測結果を複数回受け取る場合がある(後述)。同一問題に対する誤入力文字情報を複数回受け取った場合、統計部114は、これら入力情報を用いて、誤入力した回数を回答を構成する英単語の各英文字毎に計数し、計数結果を保存する。加えて、同一問題に対する入力間隔計測結果を複数回受け取った場合、統計部114は、各英文字についての計測結果毎に各入力間隔の最大時間および最小時間を保存する。
【0021】
結果情報生成部115は、判定部113の判定結果や統計部114の判断結果(誤入力の計数結果、入力間隔の最大時間および最小時間)を表示部121に表示させるための結果情報を生成する。統計部114の判断結果は、正解の英文字列を構成する英文字毎に表示される。結果情報は、予めデータベース111等に保存されている各種画面の表示情報に、上述の判断結果を示す情報を付加することによって、生成される。
【0022】
一方、パーソナルコンピュータ120は、表示部121および入力部122を備えている。
【0023】
表示部121は、問題情報生成部112で生成された問題情報や結果情報生成部115で生成された結果情報等を、インターネット130を介して受け取り、これら情報に応じた表示を行う。このために、表示部121は、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイを有している。
【0024】
入力部122は、学習者が問題に応じて回答を入力するために使用される。このために、入力部120は、キーボード等の入力用デバイスを有している。また、入力部122は、学習者が入力した文字を、文字入力情報として、サーバコンピュータ110に送る。さらに、入力部122は、上述の入力間隔情報を、統計部114に送る。
【0025】
次に、図1に示した英単語暗記学習支援システム100の動作について、図2〜図13を用いて説明する。
【0026】
まず、学習者は、自己のパーソナルコンピュータ120を操作してサーバコンピュータ110にアクセスし、認証処理を行う。この認証処理は、通常の認証処理と同じでよいので、説明を省略する。
【0027】
利用者が認証されると、サーバコンピュータ110は、学習者に学習形式を選択させるための処理を行う。本実施形態の英単語暗記学習支援システム100は、学習形式として練習ステージとテストステージとを含む。後述のように、練習ステージは、第1〜第4練習ステージを含む。さらに、テストステージは、和訳テストと綴りテストとを含む。
【0028】
まず、練習ステージについて、説明する。図2は、練習ステージを説明するための概略フローチャートである。
【0029】
図示しない選択画面で練習ステージが選択されると、サーバコンピュータ110は、表示部121にグループ選択画面を表示させる(図2のステップS201および図3参照)。図3の画面例において、「グループ」とは暗記対象となる英単語のグループを示しており、1グループは例えば10個の英単語を含む。学習者は、入力部122を用いて、いずれかのグループ番号を選択する。選択結果は、入力部122から問題情報生成部112に送られる。問題情報生成部112は、この選択結果に応じてデータベース111から問題を読み出し、問題情報を生成して、表示部121に表示させる。
【0030】
本実施形態では、練習ステージが、第1〜第4練習ステージを含む。本実施形態の練習ステージでは、これら第1〜第4練習ステージを、学習者に連続的に実施させる(図2のステップS202〜S205参照)。
【0031】
第1練習ステージ(図2のステップS202参照)は、以下のようにして実行される。図4は、第1練習ステージにおいて英単語‘April’を学習させるための画面例である。図4の画面には、‘April’に対応する日本語である「4月」と関連説明とが表示されるとともに、トレーニング欄が表示されている。トレーニング欄には、‘April’に対応する日本語を回答するための入力欄401、‘4月’に対応する英単語を回答するための入力欄402、関連する例文を完成させるための入力欄403が設定されている。学習者が入力部122を用いて入力欄401に日本語文字を入力すると、その入力文字に対応する文字情報が判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取ると、さらに、その入力欄に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果が得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、内部に保存するとともに、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄401に‘4月’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。同様にして、入力欄402,403についても入力結果が正解であるか否かの判定と判定結果の表示とが行われる。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0032】
第2練習ステージ(図2のステップS203参照)は、以下のようにして実行される。図5は、第2練習ステージの画面例である。図5の画面には、被選択グループに属する英単語‘April’、‘Tuesday’、‘Friday’、‘August’および‘Monday’の表示に対応させて入力欄501〜505が設定されている。学習者が入力部122を用いて入力欄501に日本語文字を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取るとともに、その入力欄501に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果が得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、内部に保存するとともに、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄501に‘4月’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。同様にして、入力欄502〜505についても正解文字が入力されたか否かの判定および表示が行われる。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0033】
第3練習ステージ(図2のステップS204参照)は、以下のようにして実行される。図6は、第3練習ステージの画面例である。図6の画面には、‘12月’、‘日曜日’、‘金曜日’、‘月曜日’および‘木曜日’の表示に対応させて、入力欄601〜605が設定されている。学習者が入力欄601に英単語を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取るとともに、その入力欄601に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果が得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、正誤判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄601に‘December’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。同様にして、入力欄602〜605についても正解文字が入力されたか否かの判定および表示が行われる。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0034】
第4練習ステージ(図2のステップS205参照)は、以下のようにして実行される。図7は、第4練習ステージの画面例である。図7の画面には、関連する例文を完成させるための入力欄701〜705が設定されている。学習者が入力欄701に英単語を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取るとともに、その入力欄701に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果とが得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄701に‘April’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。同様にして、入力欄702〜705についても正解文字が入力されたか否かの判定および表示が行われる。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0035】
以上のようにして第1〜第4練習ステージが終了すると、サーバコンピュータ110は、表示部121に再びグループ選択画面を表示させる。学習者は、グループ1の場合と同様にして他のグループ2〜5についても、第1〜第4練習ステージを行う
【0036】
次に、和文テストについて説明する。図8は、和文テストを説明するための概略フローチャートである。
【0037】
図示しない選択画面で和文テストが選択されると、サーバコンピュータ110は、表示部121にグループ選択画面を表示させる(図8のステップS801参照)。和文テストにおいても、練習ステージと同様、「グループ」は暗記対象となる英単語のグループを示している。学習者は、入力部122を用いて、いずれかのグループ番号を選択する。選択結果は、入力部122から問題情報生成部112に送られる。問題情報生成部112は、この選択結果に応じてデータベース111から問題を読み出し、問題情報を順次生成して、表示部121に表示させる。
【0038】
次に、和文テストが実行される(図8のステップS802参照)。図9は、和文テストの画面例である。図9の画面には、被選択グループに属する英単語‘Friday’に対応させて入力欄901が設定されている。学習者が入力部122を用いて入力欄901に日本語文字を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取るとともに、その入力欄901に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果が得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、内部に保存するとともに、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄901に‘金曜日’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。なお、学習時間を短縮するために、ローマ字入力で‘KI’が入力された時点で学習者が‘金曜日’と入力しようとしていると判断しても良い。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0039】
続いて、ステップS802の和文テストで誤答した英単語について、上述の第1練習ステージを実行する(図8のステップS803、図4参照)。
【0040】
さらに、ステップS802の和文テストで誤答した英単語について、第1回復習テストを実行する(図8のステップS804)。第1回復習テストの実施方法は、ステップS802の和文テストと同様であるが(図9参照)、英単語は和文テストと異なる順序で表示(すなわち出題)される。
【0041】
そして、ステップS804の第1回復習テストで誤答した英単語について、上述の第1練習ステージを実行する(図8のステップS805、図4参照)。
【0042】
次に、ステップS805の第1回復習テストで誤答した英単語について、第2回復習テストを実行する(図8のステップS806)。第2回復習テストの実施方法は、ステップS802の和文テストと同様であるが(図9参照)、英単語の表示順序は和文テストや第1回復習テストから変更される。
【0043】
その後、ステップS806の第2回復習テストで誤答した英単語について、上述の第1〜第4練習ステージを実行する(図8のステップS807、図4〜図7参照)。このとき、連続して三回正解した英単語は、適宜除かれる。
【0044】
和文テストが終了すると、かかる和文テストの再学習を実行する(図8のS808参照)。この和文テスト再学習では、対象となる英単語の表示順序が変更されて、上記和文テストと同様の処理(図8参照)が行われる。
【0045】
最後に、総合学習管理ステップを実行する(図8のS809参照)。この総合学習管理ステップでは、判定部113に保存された判定結果を受け取って、それまでの各ステップS802〜S808における誤答総数を、英単語毎に判定する。そして、例えば誤答総数が「1回」、「2回」、「3回」、「4回」、「5回以上」の英単語にグループ分けする。ここでは、誤答総数が1回の英単語を「第1段階の英単語」、誤答総数が2回の英単語を「第2段階の英単語」と言うように呼ぶこととする。その後、問題情報生成部112および判定部113によって、上述の和文テスト或いは復習テスト(図8のステップS802、S804、S806参照)と同様のテストが、繰り返し実行される。問題情報生成部112は、第1段階の英単語が三回連続して正解されると、その英単語は学習を終了したものとして、総合学習管理ステップの対象から取り除く。また、第2段階の英単語が三回連続して正解されると、その英単語は第1段階に移行される。第3段階の英単語が三回連続して正解された場合、その英単語は第2段階に移行される。同様に、第4、第5段階の英単語についても、三回連続して正解された場合に、一つ下の段階に移行される。逆に、学習者が誤答した場合には、その英単語は1つ上の段階に移行される。この総合学習管理ステップは、すべての英単語が対象から取り除かれるまで繰り返されることが望ましい。
【0046】
次に、綴りテストについて説明する。図10は、綴りテストを説明するための概略フローチャートである。
【0047】
図示しない選択画面で綴りテストが選択されると、サーバコンピュータ110は、表示部121にグループ選択画面を表示させる(図10のステップS1001参照)。学習者は、入力部122を用いて、いずれかのグループ番号を選択する。選択結果は、入力部122から問題情報生成部112に送られる。問題情報生成部112は、この選択結果に応じてデータベース111から問題を読み出し、問題情報を順次生成して、表示部121に表示させる。
【0048】
次に、綴りテストが実行される(図10のステップS1002参照)。図11は、綴りテストの画面例である。図10の画面には、被選択グループに属する英単語‘金曜日’に対応させて入力欄1101が設定されている。学習者が入力部122を用いて入力欄1101に英単語を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、入力文字情報を受け取るとともに、その入力欄1101に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定が行われる。さらに、綴りテストの場合には、回答が誤りであった場合、その英単語に含まれる各英文字から誤入力した英文字が特定される。そして、判定部113は、正誤判定結果および誤入力文字特定結果を示す情報を、内部に保存する。さらに、判定部は、正誤判定結果を結果情報生成部115に送るとともに、誤入力文字特定結果を統計部114に送る。結果情報生成部115は、正誤判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄1101に‘Friday’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。統計部114は、誤入力文字の特定結果を判定部113から受け取るとともに、英単語を構成する各文字の入力間隔計測結果を入力部122から受け取って、これらの情報を保存する。
【0049】
続いて、ステップS1002の綴りテストで誤答した英単語について、上述の第1練習ステージを実行する(図10のステップS1003、図4参照)。
【0050】
さらに、ステップS1002の綴りテストで誤答した英単語について、第1回復習テストを実行する(図10のステップS1004)。第1回復習テストの実施方法は、ステップS1002の綴りテストと同様であるが(図11参照)、英単語は綴りテストと異なる順序で表示(すなわち出題)される。このときも、統計部114は、誤入力文字特定結果を判定部113から受け取るとともに、英単語を構成する各文字の入力間隔計測結果を入力部122から受け取って、これらの情報を保存する。
【0051】
そして、ステップS1004の第1回復習テストで誤答した英単語について、上述の第1練習ステージを実行する(図10のステップS1005、図4参照)。
【0052】
次に、ステップS1005の第1回復習テストで誤答した英単語について、第2回復習テストを実行する(図10のステップS1006)。第2回復習テストの実施方法は、ステップS1002の綴りテストや第1回復習テストと同様であるが(図11参照)、英単語の表示順序は綴りテストや第1回復習テストから変更される。このときも、統計部114は、誤入力文字特定結果を判定部113から受け取るとともに、英単語を構成する各文字の入力間隔計測結果を入力部122から受け取って、これらの情報を保存する。
【0053】
続いて、ステップS1006の第2回復習テストで誤答した英単語について、誤答解析学習が行われる(図10のステップS1007参照)。誤答解析学習では、誤答した英単語について、二種類の解析処理を行うことができる。
【0054】
第1の解析処理では、英単語を構成する文字毎に誤入力回数が判定される。上述のように、綴りテストでは、判定部113が、学習者が入力した(すなわち、回答した)文字情報と正解情報とを比較することにより、回答の正誤判定を行い、さらに、回答が誤りであった場合にはその英単語に含まれる各英文字から誤入力した英文字を特定する。誤入力文字特定結果は、比較処理のたびに、統計部114に送られて内部に保存される。第1の解析処理では、統計部114が、このようにして内部に保存された複数の誤入力文字特定結果を用い、英単語を構成する文字毎に誤入力回数を判定する。結果情報生成部115は、この判定結果を統計部114から受け取って、表示部121に表示させる(図10のステップS1007a参照)。
【0055】
図12は、第1の解析処理に係る画面表示を示している。
【0056】
図12において、表示欄1201には、誤答した単語が一文字ずつ表示される。
【0057】
表示欄1202には、その単語が、発音パートに分けて表示される。図12では示されていないが、この表示欄1202では、基本的な発音をするパート、例外的な発音をするパート、発音しないパート等に分けて表示色を変えている。例えば、‘guitar’の例では、‘gui’は「ぎ」と発音されるが、これは例外的な発音であるため、橙色のひらがなで表示している。また、‘ar’を「アー」と発音されるが、これは基本的な発音であるため、青色のカタカナで表示する。さらに、‘continue’の例において、‘e’は発音しないので、赤色で表示する。
【0058】
表示欄1203には、文字毎に、誤入力回数が表示される。図12の‘guitar’欄の例では、学習者が誤答したケースのうち、‘u’を誤入力したケースが2回、‘i’を誤入力したケースが‘a’が2回あることを示している。上述のように、なお、二文字を同時に誤る場合もあるので、誤答総数が6回であるとは限らない。表示欄1203を設けたことにより、学習者は、自己が誤りやすい文字を認識できるので、暗記学習を効率化できる。
【0059】
表示欄1204には、発音上の注意点等が表示される。図12に示したように、表示欄1204では、例外的な発音をするパートについては、平仮名表記とするとともにカギ括弧を用いて表示している。また、基本的な発音をするパートについては、カタカナ表記とするとともに、カギ括弧を用いていない。これにより、例外的な発音と基本的な発音との区別を、学習者に判別し易くしている。
【0060】
また、学習者が入力部122を用いて‘男性’、‘女性’と表示されたボタン1205,1206をオンさせることにより、男性または女性のうち任意の音声を聞くことができる。学習者が表示欄1202,1204をチェックしつつ音声を聞くことにより、その単語の発音を通じて英単語を暗記できるので、暗記学習を効率化できる。
【0061】
第2の解析処理では、統計部114に保存された入力間隔計測結果を用いて、英単語を構成する文字毎に計測結果の最長値および最短値が判定される。上述のように、綴りテストでは、入力部122が、英単語を構成する各文字の入力間隔を計測する。そして、この測定結果を、学習者の回答のたびに入力部122から受け取って、これらの情報を保存する。第2の解析処理では、統計部114が、このようにして内部に保存された複数の入力間隔測定結果を用い、英単語を構成する文字毎に計測結果の最長値および最短値を判定する。結果情報生成部115は、この判定結果を統計部114から受け取って、表示部121に表示させる(図10のステップS1007b参照)。
【0062】
図13は、第2の解析処理に係る画面表示を示している。図13において、図12と同じ符号を付した要素は、図12と同じものを示している。
【0063】
図13において、表示欄1301には、英単語が一文字ずつ表示される。図13には示していないが、この表示欄1301では、図12の表示欄1202と同様にして、基本的な発音をするパート、例外的な発音をするパート、発音しないパート等に分けて、表示色を変えている。
【0064】
表示欄1302には、文字毎に、計測結果の最長値が表示される。図13の‘guitar’欄の例では、表示部121が問題「ギター」を表示してから学習者が文字‘g’を入力するまでの時間計測結果のうち最長の時間が1.2秒であり、‘g’が入力されてから‘u’が入力されるまでの時間計測結果のうち最長の時間が3.2秒である。‘i’以降の文字についても、前の文字が入力されてからその文字が入力されるまでの時間の最長値が表示される。また、画面の右端は、各文字に対する最長入力時間の合計も表示されている。一般に、入力までに要する時間が長い文字ほど記憶が曖昧であることが多いので、表示欄1302を設けたことにより暗記学習を効率化できる。
【0065】
表示欄1303には、文字毎に、計測結果の最短値が表示される。図13の‘guitar’欄の例では、表示部121が問題「ギター」を表示してから学習者が文字‘g’を入力するまでの時間計測結果のうち最短の時間が0.6秒であり、‘g’が入力されてから‘u’が入力されるまでの時間計測結果のうち最短の時間が0.2秒である。‘i’以降の文字についても、前の文字が入力されてからその文字が入力されるまでの時間の最短値が表示される。また、画面の右端は、各文字に対する最長入力時間の合計も表示されている。
【0066】
一般に、入力までに要する時間が長い文字ほど記憶が曖昧であることが多いので、表示欄1302,1303を設けたことにより暗記学習を効率化できる。
【0067】
その後、ステップS1006の第2回復習テストで誤答した英単語について、上述の第1〜第4練習ステージを実行する(図10のステップS1008、図4〜図7参照)。このとき、連続して三回正解した英単語は、適宜除かれる。
【0068】
綴りテストが終了すると、かかる綴りテストの再学習を実行する(図10のS1009参照)。この綴りテスト再学習では、対象となる英単語の表示順序が変更されて、上記綴りテストと同様の処理(図10参照)が行われる。
【0069】
最後に、総合学習管理ステップを実行する(図10のS1010参照)。この総合学習管理ステップでは、上述の和文テストの場合と同様、判定部113の判定結果を用いて、それまでの各ステップS1002〜S1008における誤答総数を英単語毎に判定し、第1段階〜第5段階に分類する。その後、問題情報生成部112および判定部113によって、上述の綴りテスト或いは復習テスト(図10のステップS1002、S1004、S1006参照)と同様のテストが、繰り返し実行される。上述の和文テストと同様、問題情報生成部112は、第1段階の英単語が三回連続して正解されるとその英単語学習を終了させ、第2〜第5段階の英単語が三回連続して正解されると一つ下の段階に移行させる。逆に、学習者が誤答した場合には、その英単語を1つ上の段階に移行させる。この総合学習管理ステップは、すべての英単語が対象から取り除かれるまで繰り返されることが望ましい。
【0070】
以上説明したように、本実施形態の学習支援システム100によれば、誤入力する頻度が高い文字・記号を学習者に知得させることができるので、利用者の学習を効率化することができる(図10のステップS1007aおよび図12参照)。
【0071】
本実施形態の学習支援システム100は、表示部121および入力部122をパーソナルコンピュータ120に設けたので、学習者はサーバコンピュータ110を直接使用しなくても、インターネット130を介してサーバコンピュータ110にアクセスするだけで、英単語暗記学習の支援を受けることができる。
【0072】
本実施形態の学習支援システム100は、入力に長時間を有する文字・記号を問題毎に利用者に把握させることができるので、利用者の学習を効率化することができる(図10のステップS1007bおよび図13参照)。
【0073】
また、本実施形態の学習支援システム100は、入力情報が正解と一致しなかった回数に応じて問題の出題回数を増やすことができ、これにより、利用者の繰り返し学習を効率化することができる。(図8のS809および図10のS1010参照)。
【0074】
なお、本実施形態では、本発明を英単語暗記学習支援に使用する場合を例にとって説明したが、本発明を他の学習支援、例えば他言語の単語暗記、歴史年号の暗記、タイピング練習等の学習の支援に本発明を使用することも可能である。また、文字だけでなく、数字、特殊文字等の他の入力を用いた学習にも、本発明を使用できる。本発明において、「文字・記号」とは、キーボード等の入力用デバイスを用いて入力することが可能なすべてのものを言う。
【0075】
本実施形態ではコンピュータ110,120をインターネット130で接続する構成としたが、サーバコンピュータ110に構築された各機能部111〜115とパーソナルコンピュータ120に設けられた各部121,122とを一台の端末装置に一体的に収容することも可能である。これにより、通信機能を使用せずに、本発明の学習支援を受けることができる。
【0076】
また、本実施形態では、通信端末としてパーソナルコンピュータ120を利用した場合を例に採って説明したが、表示機能および入力機能を有する通信端末であれば、他の通信端末(例えば携帯電話機等)でも良いことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの全体構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図2】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの動作を説明するための概略フローチャートである。
【図3】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図4】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図5】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図6】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図7】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図8】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの動作を説明するための概略フローチャートである。
【図9】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図10】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの動作を説明するための概略フローチャートである。
【図11】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図12】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図13】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【符号の説明】
【0078】
100 英単語暗記学習支援システム
110 サーバコンピュータ
111 データベース
112 問題情報生成部
113 判定部
114 統計部
115 結果情報生成部
120 パーソナルコンピュータ
121 表示部
122 入力部
130 インターネット
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばサーバ・コンピュータ等の演算処理装置を利用して、利用者の学習を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンピュータやインターネット等を用いて利用者の英単語暗記学習や、歴史年号暗記学習等を支援する技術が知られている。このような技術としては、例えば、下記特許文献1および2が知られている。
【0003】
特許文献1には、学習用支援サーバ1からユーザ側端末2に設問を送り、ユーザ側端末2から送り返された回答を学習用支援サーバ1で正誤判定し、誤回答の場合には24時間後に当該設問が学習用支援サーバ1からユーザ側端末2に再送する学習支援システムが開示されている(特許文献1の段落0017〜0028、図1等参照)。
【0004】
また、特許文献2には、英単語の記憶難易度を設定する機能を設けることにより、暗記学習の容易化を図った暗記補助システムが開示されている(特許文献2の段落0008〜0016等参照)。
【特許文献1】特開2008−129505号公報
【特許文献2】特開2002−40915号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の学習支援システムでは、ユーザに、誤回答した設問を24時間毎に再学習させることができ、記憶を定着させる上で有効である(特許文献1の段落0029参照)。しかしながら、この学習支援システムは、ユーザの記憶が定着しているか否かを確認する作業を自動化しているにすぎず、英単語の記憶作業そのものを支援する機能は備えていない。
【0006】
また、上記特許文献2の暗記補助システムは、英単語の自動的に記憶難易度を誤答回数に応じて自動的に変更していくことができるので、記憶の程度や傾向に応じて学習者毎に英単語の記憶難易度を設定することができ、したがって、暗記学習の効率を向上させることができる(特許文献2の段落0017参照)。しかしながら、この暗記補助システムも、記憶し易い英単語と記憶し難い英単語とを分類する作業を自動化しているにすぎず、英単語の記憶作業そのものを支援する機能は備えていない。
【0007】
本発明の課題は、暗記等の学習を利用者に効率的に行わせるための学習支援システムおよび学習支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)第1の発明に係る学習支援プログラムは、文字・記号を入力する作業を利用した学習支援サービス提供する学習支援システムであって、問題と問題に対する正解とを保存するデータベースと、問題を表示手段に表示させるための問題情報を生成する問題情報生成手段と、利用者が入力手段を用いて問題情報の回答としての文字・記号を入力したときに、文字・記号の入力情報を受け取り、入力情報を正解と比較することによって利用者が誤入力した文字を特定する判定手段と、判定手段の特定結果を用いて、それぞれの回答のそれぞれの文字・記号毎に利用者が誤入力した回数を計数する統計手段と、統計手段の計数結果を表示手段に表示させるための結果情報を生成する結果情報生成手段とを備えた演算処理装置を有することを特徴とする。
(2)上記第1の発明において、表示手段および入力手段を、通信回線を介して演算処理装置に通信接続される通信端末に設けることができる。
(3)上記第1の発明において、入力情報が問題情報に対応する画像が表示手段に表示されてから利用者が最初の文字・記号を入力するまでの経過時間と各文字・記号が入力されてからその次の文字・記号が入力されるまでの経過時間とをそれぞれの文字・記号入力毎に計測した結果を含み、統計手段がそれぞれの文字・記号列のそれぞれの文字・記号入力毎に経過時間の最長値および最短値の判定をさらに行い、且つ、結果情報が統計手段の判定結果を文字・記号毎に利用者端末に表示させるための情報を含むことが望ましい。
(4)上記第1の発明においては、問題情報生成手段が、入力情報が正解と一致しなかった回数を問題毎に判断し、該回数が1以上である問題を当該回数に応じてn種類(nは2以上の自然数)の段階に分類して当該問題の出題を繰り返し、最も低い段階に属する問題はm回(mは自然数)連続して入力情報と正解とが一致した時点で出題を終了し、他の段階に属する問題はm回連続して入力情報と正解とが一致した時点で一つ低い段階に移行させ、且つ、最も高い段階以外に属する問題は、入力情報と正解とが一致しなかった場合は1つ高い段階に移行させることが望ましい。
(5)第2の発明に係る学習支援プログラムは、コンピュータを上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の学習支援システムとして機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1、第2の発明によれば、誤入力する頻度が高い文字・記号を利用者に知得させることができるので、利用者の学習を効率化することができる。
【0010】
第1、第2の発明によれば、表示手段および入力手段を上記通信端末に設けることができ、これにより、利用者は演算処理装置を直接使用しなくても、通信端末を該演算処理装置に通信接続するだけで、学習支援を受けることができる。
【0011】
第1、第2の発明によれば、上記経過時間を上記結果情報に含ませることで、入力に長時間を有する文字・記号を問題毎に利用者に把握させることができ、これにより、利用者の学習を効率化することができる。
【0012】
また、第1、第2の発明によれば、入力情報が正解と一致しなかった回数に応じて問題の出題回数を増やすことができ、これにより、利用者の繰り返し学習を効率化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の実施の形態について、本発明を英単語暗記学習の支援システムに適用する場合を例に採り、図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る英単語暗記学習支援システムの全体構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【0015】
図1に示したように、本実施形態の英単語暗記学習支援システム100は、サーバコンピュータ110(本発明の演算処理装置に対応する)とパーソナルコンピュータ120(本発明の通信端末に対応する)とを備えている。これらのコンピュータ110,120は、インターネット(本発明の通信回線に対応する)130を介して通信接続されている。
【0016】
サーバコンピュータ110は、データベース111、問題情報生成部112、判定部113、統計部114および結果情報生成部115を備えている。これらの各部111〜115は、ハードウエア的に実現されても良いが、本実施形態のように演算処理装置としてコンピュータを用いる場合には、その一部または全部をソフトウエア的に構築することができる。
【0017】
データベース111は、問題とその問題に対する正解とを保存する。データベース111は、例えば、サーバコンピュータ110内のメモリ領域(例えばハードディスクや半導体メモリ)に構築することができる。
【0018】
問題情報生成部112は、問題情報を生成する。問題情報とは、学習者に出題する問題をパーソナルコンピュータ120の表示部121(後述)に表示させるための情報である。問題情報生成部112は、サーバコンピュータ110内のデータベース111から出題すべき問題を乱数表を用いてランダムに読み出し、その問題を表示部121に表示させるための情報を生成する。本実施形態おいて、問題とは、英単語またはそれに対応する日本語を含む。問題が英単語であるとき、学習者は、パーソナルコンピュータ120の入力部122(後述)を用いてその英単語に対応する日本語を入力する。逆に、問題が日本語であるとき、学習者は、入力部122を用いてその日本語に対応する英単語を入力する。本実施形態の問題情報生成部112は、学習者の回答が誤りである場合には同一の問題が出題される頻度を高くし、且つ、学習者の回答が正解である場合には同一の問題情報が出題される頻度を低くする(後述)。
【0019】
判定部113は、出題された問題に対する回答の正誤を判定する。このために、判定部113は、学習者が入力部122に入力した文字の情報を受け取るとともに、データベース111から正解情報を受け取り、両者を比較する。これにより、入力文字情報(すなわち学習者の回答)と正解情報とが完全一致するか否かの判定結果、すなわち回答の正誤についての判定結果が得られる。正誤判定結果を示す情報は、結果情報生成部115に送られる。加えて、判定部113は、問題が日本語の場合(すなわち学習者に英単語を入力させる場合)に、学習者が誤入力した文字を特定する。特定された誤入力文字の情報は、統計部114に送られる。
【0020】
統計部114は、判定部113から誤入力文字の特定結果を受け取って、保存する。加えて、統計部114は、問題が日本語の場合(すなわち学習者に英単語を入力させる場合)に、入力部122から回答(英単語)の入力間隔計測結果を受け取る。入力間隔計測結果とは、表示部121に問題が表示されてから学習者が最初の英文字を入力するまでの経過時間と、各英文字が入力されてからその次の英文字が入力されるまでの経過時間とを、それぞれの文字入力毎に計測した結果である(後述)。統計部114は、同一問題に対する誤入力文字情報や入力間隔計測結果を複数回受け取る場合がある(後述)。同一問題に対する誤入力文字情報を複数回受け取った場合、統計部114は、これら入力情報を用いて、誤入力した回数を回答を構成する英単語の各英文字毎に計数し、計数結果を保存する。加えて、同一問題に対する入力間隔計測結果を複数回受け取った場合、統計部114は、各英文字についての計測結果毎に各入力間隔の最大時間および最小時間を保存する。
【0021】
結果情報生成部115は、判定部113の判定結果や統計部114の判断結果(誤入力の計数結果、入力間隔の最大時間および最小時間)を表示部121に表示させるための結果情報を生成する。統計部114の判断結果は、正解の英文字列を構成する英文字毎に表示される。結果情報は、予めデータベース111等に保存されている各種画面の表示情報に、上述の判断結果を示す情報を付加することによって、生成される。
【0022】
一方、パーソナルコンピュータ120は、表示部121および入力部122を備えている。
【0023】
表示部121は、問題情報生成部112で生成された問題情報や結果情報生成部115で生成された結果情報等を、インターネット130を介して受け取り、これら情報に応じた表示を行う。このために、表示部121は、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイを有している。
【0024】
入力部122は、学習者が問題に応じて回答を入力するために使用される。このために、入力部120は、キーボード等の入力用デバイスを有している。また、入力部122は、学習者が入力した文字を、文字入力情報として、サーバコンピュータ110に送る。さらに、入力部122は、上述の入力間隔情報を、統計部114に送る。
【0025】
次に、図1に示した英単語暗記学習支援システム100の動作について、図2〜図13を用いて説明する。
【0026】
まず、学習者は、自己のパーソナルコンピュータ120を操作してサーバコンピュータ110にアクセスし、認証処理を行う。この認証処理は、通常の認証処理と同じでよいので、説明を省略する。
【0027】
利用者が認証されると、サーバコンピュータ110は、学習者に学習形式を選択させるための処理を行う。本実施形態の英単語暗記学習支援システム100は、学習形式として練習ステージとテストステージとを含む。後述のように、練習ステージは、第1〜第4練習ステージを含む。さらに、テストステージは、和訳テストと綴りテストとを含む。
【0028】
まず、練習ステージについて、説明する。図2は、練習ステージを説明するための概略フローチャートである。
【0029】
図示しない選択画面で練習ステージが選択されると、サーバコンピュータ110は、表示部121にグループ選択画面を表示させる(図2のステップS201および図3参照)。図3の画面例において、「グループ」とは暗記対象となる英単語のグループを示しており、1グループは例えば10個の英単語を含む。学習者は、入力部122を用いて、いずれかのグループ番号を選択する。選択結果は、入力部122から問題情報生成部112に送られる。問題情報生成部112は、この選択結果に応じてデータベース111から問題を読み出し、問題情報を生成して、表示部121に表示させる。
【0030】
本実施形態では、練習ステージが、第1〜第4練習ステージを含む。本実施形態の練習ステージでは、これら第1〜第4練習ステージを、学習者に連続的に実施させる(図2のステップS202〜S205参照)。
【0031】
第1練習ステージ(図2のステップS202参照)は、以下のようにして実行される。図4は、第1練習ステージにおいて英単語‘April’を学習させるための画面例である。図4の画面には、‘April’に対応する日本語である「4月」と関連説明とが表示されるとともに、トレーニング欄が表示されている。トレーニング欄には、‘April’に対応する日本語を回答するための入力欄401、‘4月’に対応する英単語を回答するための入力欄402、関連する例文を完成させるための入力欄403が設定されている。学習者が入力部122を用いて入力欄401に日本語文字を入力すると、その入力文字に対応する文字情報が判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取ると、さらに、その入力欄に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果が得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、内部に保存するとともに、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄401に‘4月’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。同様にして、入力欄402,403についても入力結果が正解であるか否かの判定と判定結果の表示とが行われる。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0032】
第2練習ステージ(図2のステップS203参照)は、以下のようにして実行される。図5は、第2練習ステージの画面例である。図5の画面には、被選択グループに属する英単語‘April’、‘Tuesday’、‘Friday’、‘August’および‘Monday’の表示に対応させて入力欄501〜505が設定されている。学習者が入力部122を用いて入力欄501に日本語文字を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取るとともに、その入力欄501に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果が得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、内部に保存するとともに、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄501に‘4月’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。同様にして、入力欄502〜505についても正解文字が入力されたか否かの判定および表示が行われる。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0033】
第3練習ステージ(図2のステップS204参照)は、以下のようにして実行される。図6は、第3練習ステージの画面例である。図6の画面には、‘12月’、‘日曜日’、‘金曜日’、‘月曜日’および‘木曜日’の表示に対応させて、入力欄601〜605が設定されている。学習者が入力欄601に英単語を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取るとともに、その入力欄601に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果が得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、正誤判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄601に‘December’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。同様にして、入力欄602〜605についても正解文字が入力されたか否かの判定および表示が行われる。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0034】
第4練習ステージ(図2のステップS205参照)は、以下のようにして実行される。図7は、第4練習ステージの画面例である。図7の画面には、関連する例文を完成させるための入力欄701〜705が設定されている。学習者が入力欄701に英単語を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取るとともに、その入力欄701に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果とが得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄701に‘April’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。同様にして、入力欄702〜705についても正解文字が入力されたか否かの判定および表示が行われる。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0035】
以上のようにして第1〜第4練習ステージが終了すると、サーバコンピュータ110は、表示部121に再びグループ選択画面を表示させる。学習者は、グループ1の場合と同様にして他のグループ2〜5についても、第1〜第4練習ステージを行う
【0036】
次に、和文テストについて説明する。図8は、和文テストを説明するための概略フローチャートである。
【0037】
図示しない選択画面で和文テストが選択されると、サーバコンピュータ110は、表示部121にグループ選択画面を表示させる(図8のステップS801参照)。和文テストにおいても、練習ステージと同様、「グループ」は暗記対象となる英単語のグループを示している。学習者は、入力部122を用いて、いずれかのグループ番号を選択する。選択結果は、入力部122から問題情報生成部112に送られる。問題情報生成部112は、この選択結果に応じてデータベース111から問題を読み出し、問題情報を順次生成して、表示部121に表示させる。
【0038】
次に、和文テストが実行される(図8のステップS802参照)。図9は、和文テストの画面例である。図9の画面には、被選択グループに属する英単語‘Friday’に対応させて入力欄901が設定されている。学習者が入力部122を用いて入力欄901に日本語文字を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、文字情報を受け取るとともに、その入力欄901に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定結果が得られる。そして、判定部113は、正誤判定結果を示す情報を、内部に保存するとともに、結果情報生成部115に送る。結果情報生成部115は、判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄901に‘金曜日’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。なお、学習時間を短縮するために、ローマ字入力で‘KI’が入力された時点で学習者が‘金曜日’と入力しようとしていると判断しても良い。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。
【0039】
続いて、ステップS802の和文テストで誤答した英単語について、上述の第1練習ステージを実行する(図8のステップS803、図4参照)。
【0040】
さらに、ステップS802の和文テストで誤答した英単語について、第1回復習テストを実行する(図8のステップS804)。第1回復習テストの実施方法は、ステップS802の和文テストと同様であるが(図9参照)、英単語は和文テストと異なる順序で表示(すなわち出題)される。
【0041】
そして、ステップS804の第1回復習テストで誤答した英単語について、上述の第1練習ステージを実行する(図8のステップS805、図4参照)。
【0042】
次に、ステップS805の第1回復習テストで誤答した英単語について、第2回復習テストを実行する(図8のステップS806)。第2回復習テストの実施方法は、ステップS802の和文テストと同様であるが(図9参照)、英単語の表示順序は和文テストや第1回復習テストから変更される。
【0043】
その後、ステップS806の第2回復習テストで誤答した英単語について、上述の第1〜第4練習ステージを実行する(図8のステップS807、図4〜図7参照)。このとき、連続して三回正解した英単語は、適宜除かれる。
【0044】
和文テストが終了すると、かかる和文テストの再学習を実行する(図8のS808参照)。この和文テスト再学習では、対象となる英単語の表示順序が変更されて、上記和文テストと同様の処理(図8参照)が行われる。
【0045】
最後に、総合学習管理ステップを実行する(図8のS809参照)。この総合学習管理ステップでは、判定部113に保存された判定結果を受け取って、それまでの各ステップS802〜S808における誤答総数を、英単語毎に判定する。そして、例えば誤答総数が「1回」、「2回」、「3回」、「4回」、「5回以上」の英単語にグループ分けする。ここでは、誤答総数が1回の英単語を「第1段階の英単語」、誤答総数が2回の英単語を「第2段階の英単語」と言うように呼ぶこととする。その後、問題情報生成部112および判定部113によって、上述の和文テスト或いは復習テスト(図8のステップS802、S804、S806参照)と同様のテストが、繰り返し実行される。問題情報生成部112は、第1段階の英単語が三回連続して正解されると、その英単語は学習を終了したものとして、総合学習管理ステップの対象から取り除く。また、第2段階の英単語が三回連続して正解されると、その英単語は第1段階に移行される。第3段階の英単語が三回連続して正解された場合、その英単語は第2段階に移行される。同様に、第4、第5段階の英単語についても、三回連続して正解された場合に、一つ下の段階に移行される。逆に、学習者が誤答した場合には、その英単語は1つ上の段階に移行される。この総合学習管理ステップは、すべての英単語が対象から取り除かれるまで繰り返されることが望ましい。
【0046】
次に、綴りテストについて説明する。図10は、綴りテストを説明するための概略フローチャートである。
【0047】
図示しない選択画面で綴りテストが選択されると、サーバコンピュータ110は、表示部121にグループ選択画面を表示させる(図10のステップS1001参照)。学習者は、入力部122を用いて、いずれかのグループ番号を選択する。選択結果は、入力部122から問題情報生成部112に送られる。問題情報生成部112は、この選択結果に応じてデータベース111から問題を読み出し、問題情報を順次生成して、表示部121に表示させる。
【0048】
次に、綴りテストが実行される(図10のステップS1002参照)。図11は、綴りテストの画面例である。図10の画面には、被選択グループに属する英単語‘金曜日’に対応させて入力欄1101が設定されている。学習者が入力部122を用いて入力欄1101に英単語を入力すると、その文字に対応する文字情報が入力部122から判定部113に送られる。判定部113は、入力文字情報を受け取るとともに、その入力欄1101に対応する正解情報をデータベース111から受け取り、両者を比較する。これにより、回答の正誤についての判定が行われる。さらに、綴りテストの場合には、回答が誤りであった場合、その英単語に含まれる各英文字から誤入力した英文字が特定される。そして、判定部113は、正誤判定結果および誤入力文字特定結果を示す情報を、内部に保存する。さらに、判定部は、正誤判定結果を結果情報生成部115に送るとともに、誤入力文字特定結果を統計部114に送る。結果情報生成部115は、正誤判定結果を示す表示を、表示部121に行わせる。例えば、入力欄1101に‘Friday’と入力された場合は画面に‘○’が表示され、他の文字が入力された場合には画面に‘×’が表示される。その後、画面が順次切り替えられて、被選択グループに属する他の英単語についても同様の処理が実施される。統計部114は、誤入力文字の特定結果を判定部113から受け取るとともに、英単語を構成する各文字の入力間隔計測結果を入力部122から受け取って、これらの情報を保存する。
【0049】
続いて、ステップS1002の綴りテストで誤答した英単語について、上述の第1練習ステージを実行する(図10のステップS1003、図4参照)。
【0050】
さらに、ステップS1002の綴りテストで誤答した英単語について、第1回復習テストを実行する(図10のステップS1004)。第1回復習テストの実施方法は、ステップS1002の綴りテストと同様であるが(図11参照)、英単語は綴りテストと異なる順序で表示(すなわち出題)される。このときも、統計部114は、誤入力文字特定結果を判定部113から受け取るとともに、英単語を構成する各文字の入力間隔計測結果を入力部122から受け取って、これらの情報を保存する。
【0051】
そして、ステップS1004の第1回復習テストで誤答した英単語について、上述の第1練習ステージを実行する(図10のステップS1005、図4参照)。
【0052】
次に、ステップS1005の第1回復習テストで誤答した英単語について、第2回復習テストを実行する(図10のステップS1006)。第2回復習テストの実施方法は、ステップS1002の綴りテストや第1回復習テストと同様であるが(図11参照)、英単語の表示順序は綴りテストや第1回復習テストから変更される。このときも、統計部114は、誤入力文字特定結果を判定部113から受け取るとともに、英単語を構成する各文字の入力間隔計測結果を入力部122から受け取って、これらの情報を保存する。
【0053】
続いて、ステップS1006の第2回復習テストで誤答した英単語について、誤答解析学習が行われる(図10のステップS1007参照)。誤答解析学習では、誤答した英単語について、二種類の解析処理を行うことができる。
【0054】
第1の解析処理では、英単語を構成する文字毎に誤入力回数が判定される。上述のように、綴りテストでは、判定部113が、学習者が入力した(すなわち、回答した)文字情報と正解情報とを比較することにより、回答の正誤判定を行い、さらに、回答が誤りであった場合にはその英単語に含まれる各英文字から誤入力した英文字を特定する。誤入力文字特定結果は、比較処理のたびに、統計部114に送られて内部に保存される。第1の解析処理では、統計部114が、このようにして内部に保存された複数の誤入力文字特定結果を用い、英単語を構成する文字毎に誤入力回数を判定する。結果情報生成部115は、この判定結果を統計部114から受け取って、表示部121に表示させる(図10のステップS1007a参照)。
【0055】
図12は、第1の解析処理に係る画面表示を示している。
【0056】
図12において、表示欄1201には、誤答した単語が一文字ずつ表示される。
【0057】
表示欄1202には、その単語が、発音パートに分けて表示される。図12では示されていないが、この表示欄1202では、基本的な発音をするパート、例外的な発音をするパート、発音しないパート等に分けて表示色を変えている。例えば、‘guitar’の例では、‘gui’は「ぎ」と発音されるが、これは例外的な発音であるため、橙色のひらがなで表示している。また、‘ar’を「アー」と発音されるが、これは基本的な発音であるため、青色のカタカナで表示する。さらに、‘continue’の例において、‘e’は発音しないので、赤色で表示する。
【0058】
表示欄1203には、文字毎に、誤入力回数が表示される。図12の‘guitar’欄の例では、学習者が誤答したケースのうち、‘u’を誤入力したケースが2回、‘i’を誤入力したケースが‘a’が2回あることを示している。上述のように、なお、二文字を同時に誤る場合もあるので、誤答総数が6回であるとは限らない。表示欄1203を設けたことにより、学習者は、自己が誤りやすい文字を認識できるので、暗記学習を効率化できる。
【0059】
表示欄1204には、発音上の注意点等が表示される。図12に示したように、表示欄1204では、例外的な発音をするパートについては、平仮名表記とするとともにカギ括弧を用いて表示している。また、基本的な発音をするパートについては、カタカナ表記とするとともに、カギ括弧を用いていない。これにより、例外的な発音と基本的な発音との区別を、学習者に判別し易くしている。
【0060】
また、学習者が入力部122を用いて‘男性’、‘女性’と表示されたボタン1205,1206をオンさせることにより、男性または女性のうち任意の音声を聞くことができる。学習者が表示欄1202,1204をチェックしつつ音声を聞くことにより、その単語の発音を通じて英単語を暗記できるので、暗記学習を効率化できる。
【0061】
第2の解析処理では、統計部114に保存された入力間隔計測結果を用いて、英単語を構成する文字毎に計測結果の最長値および最短値が判定される。上述のように、綴りテストでは、入力部122が、英単語を構成する各文字の入力間隔を計測する。そして、この測定結果を、学習者の回答のたびに入力部122から受け取って、これらの情報を保存する。第2の解析処理では、統計部114が、このようにして内部に保存された複数の入力間隔測定結果を用い、英単語を構成する文字毎に計測結果の最長値および最短値を判定する。結果情報生成部115は、この判定結果を統計部114から受け取って、表示部121に表示させる(図10のステップS1007b参照)。
【0062】
図13は、第2の解析処理に係る画面表示を示している。図13において、図12と同じ符号を付した要素は、図12と同じものを示している。
【0063】
図13において、表示欄1301には、英単語が一文字ずつ表示される。図13には示していないが、この表示欄1301では、図12の表示欄1202と同様にして、基本的な発音をするパート、例外的な発音をするパート、発音しないパート等に分けて、表示色を変えている。
【0064】
表示欄1302には、文字毎に、計測結果の最長値が表示される。図13の‘guitar’欄の例では、表示部121が問題「ギター」を表示してから学習者が文字‘g’を入力するまでの時間計測結果のうち最長の時間が1.2秒であり、‘g’が入力されてから‘u’が入力されるまでの時間計測結果のうち最長の時間が3.2秒である。‘i’以降の文字についても、前の文字が入力されてからその文字が入力されるまでの時間の最長値が表示される。また、画面の右端は、各文字に対する最長入力時間の合計も表示されている。一般に、入力までに要する時間が長い文字ほど記憶が曖昧であることが多いので、表示欄1302を設けたことにより暗記学習を効率化できる。
【0065】
表示欄1303には、文字毎に、計測結果の最短値が表示される。図13の‘guitar’欄の例では、表示部121が問題「ギター」を表示してから学習者が文字‘g’を入力するまでの時間計測結果のうち最短の時間が0.6秒であり、‘g’が入力されてから‘u’が入力されるまでの時間計測結果のうち最短の時間が0.2秒である。‘i’以降の文字についても、前の文字が入力されてからその文字が入力されるまでの時間の最短値が表示される。また、画面の右端は、各文字に対する最長入力時間の合計も表示されている。
【0066】
一般に、入力までに要する時間が長い文字ほど記憶が曖昧であることが多いので、表示欄1302,1303を設けたことにより暗記学習を効率化できる。
【0067】
その後、ステップS1006の第2回復習テストで誤答した英単語について、上述の第1〜第4練習ステージを実行する(図10のステップS1008、図4〜図7参照)。このとき、連続して三回正解した英単語は、適宜除かれる。
【0068】
綴りテストが終了すると、かかる綴りテストの再学習を実行する(図10のS1009参照)。この綴りテスト再学習では、対象となる英単語の表示順序が変更されて、上記綴りテストと同様の処理(図10参照)が行われる。
【0069】
最後に、総合学習管理ステップを実行する(図10のS1010参照)。この総合学習管理ステップでは、上述の和文テストの場合と同様、判定部113の判定結果を用いて、それまでの各ステップS1002〜S1008における誤答総数を英単語毎に判定し、第1段階〜第5段階に分類する。その後、問題情報生成部112および判定部113によって、上述の綴りテスト或いは復習テスト(図10のステップS1002、S1004、S1006参照)と同様のテストが、繰り返し実行される。上述の和文テストと同様、問題情報生成部112は、第1段階の英単語が三回連続して正解されるとその英単語学習を終了させ、第2〜第5段階の英単語が三回連続して正解されると一つ下の段階に移行させる。逆に、学習者が誤答した場合には、その英単語を1つ上の段階に移行させる。この総合学習管理ステップは、すべての英単語が対象から取り除かれるまで繰り返されることが望ましい。
【0070】
以上説明したように、本実施形態の学習支援システム100によれば、誤入力する頻度が高い文字・記号を学習者に知得させることができるので、利用者の学習を効率化することができる(図10のステップS1007aおよび図12参照)。
【0071】
本実施形態の学習支援システム100は、表示部121および入力部122をパーソナルコンピュータ120に設けたので、学習者はサーバコンピュータ110を直接使用しなくても、インターネット130を介してサーバコンピュータ110にアクセスするだけで、英単語暗記学習の支援を受けることができる。
【0072】
本実施形態の学習支援システム100は、入力に長時間を有する文字・記号を問題毎に利用者に把握させることができるので、利用者の学習を効率化することができる(図10のステップS1007bおよび図13参照)。
【0073】
また、本実施形態の学習支援システム100は、入力情報が正解と一致しなかった回数に応じて問題の出題回数を増やすことができ、これにより、利用者の繰り返し学習を効率化することができる。(図8のS809および図10のS1010参照)。
【0074】
なお、本実施形態では、本発明を英単語暗記学習支援に使用する場合を例にとって説明したが、本発明を他の学習支援、例えば他言語の単語暗記、歴史年号の暗記、タイピング練習等の学習の支援に本発明を使用することも可能である。また、文字だけでなく、数字、特殊文字等の他の入力を用いた学習にも、本発明を使用できる。本発明において、「文字・記号」とは、キーボード等の入力用デバイスを用いて入力することが可能なすべてのものを言う。
【0075】
本実施形態ではコンピュータ110,120をインターネット130で接続する構成としたが、サーバコンピュータ110に構築された各機能部111〜115とパーソナルコンピュータ120に設けられた各部121,122とを一台の端末装置に一体的に収容することも可能である。これにより、通信機能を使用せずに、本発明の学習支援を受けることができる。
【0076】
また、本実施形態では、通信端末としてパーソナルコンピュータ120を利用した場合を例に採って説明したが、表示機能および入力機能を有する通信端末であれば、他の通信端末(例えば携帯電話機等)でも良いことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの全体構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図2】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの動作を説明するための概略フローチャートである。
【図3】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図4】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図5】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図6】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図7】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図8】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの動作を説明するための概略フローチャートである。
【図9】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図10】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの動作を説明するための概略フローチャートである。
【図11】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図12】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【図13】実施の形態に係る英単語暗記学習支援システムの画面表示を示す概念図である。
【符号の説明】
【0078】
100 英単語暗記学習支援システム
110 サーバコンピュータ
111 データベース
112 問題情報生成部
113 判定部
114 統計部
115 結果情報生成部
120 パーソナルコンピュータ
121 表示部
122 入力部
130 インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字・記号を入力する作業を利用した学習支援サービス提供する学習支援システムであって、
問題と該問題に対する正解とを保存するデータベースと、
前記問題を表示手段に表示させるための問題情報を生成する問題情報生成手段と、
利用者が入力手段を用いて前記問題情報の回答としての文字・記号を入力したときに、当該文字・記号の入力情報を受け取り、該入力情報を前記正解と比較することによって当該利用者が誤入力した文字を特定する判定手段と、
該判定手段の特定結果を用いて、それぞれの前記回答のそれぞれの文字・記号毎に前記利用者が誤入力した回数を計数する統計手段と、
該統計手段の計数結果を前記表示手段に表示させるための結果情報を生成する結果情報生成手段と、
を備えた演算処理装置を有することを特徴とする学習支援システム。
【請求項2】
前記表示手段および前記入力手段が、通信回線を介して前記演算処理装置に通信接続される通信端末に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記入力情報が、前記問題情報に対応する画像が前記表示手段に表示されてから前記利用者が最初の前記文字・記号を入力するまでの経過時間と、各文字・記号が入力されてからその次の文字・記号が入力されるまでの経過時間とを、それぞれの文字・記号入力毎に計測した結果を含み、
前記統計手段が、それぞれの前記文字・記号列のそれぞれの文字・記号入力毎に前記経過時間の最長値および最短値の判定をさらに行い、且つ、
前記結果情報が、前記統計手段の判定結果を前記文字・記号毎に前記利用者端末に表示させるための情報を含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記問題情報生成手段が、
前記入力情報が前記正解と一致しなかった回数を前記問題毎に判断し、
該回数が1以上である前記問題を、当該回数に応じてn種類(nは2以上の自然数)の段階に分類して、当該問題の出題を繰り返し、
最も低い段階に属する前記問題はm回(mは自然数)連続して前記入力情報と前記正解とが一致した時点で出題を終了し、
他の段階に属する前記問題は、m回連続して前記入力情報と前記正解とが一致した時点で、一つ低い段階に移行させ、且つ、
最も高い段階以外に属する前記問題は、前記入力情報と前記正解とが一致しなかった場合は1つ高い段階に移行させる、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の学習支援システム。
【請求項5】
コンピュータを請求項1〜4のいずれか1つに記載の学習支援システムとして機能させることを特徴とする学習支援プログラム。
【請求項1】
文字・記号を入力する作業を利用した学習支援サービス提供する学習支援システムであって、
問題と該問題に対する正解とを保存するデータベースと、
前記問題を表示手段に表示させるための問題情報を生成する問題情報生成手段と、
利用者が入力手段を用いて前記問題情報の回答としての文字・記号を入力したときに、当該文字・記号の入力情報を受け取り、該入力情報を前記正解と比較することによって当該利用者が誤入力した文字を特定する判定手段と、
該判定手段の特定結果を用いて、それぞれの前記回答のそれぞれの文字・記号毎に前記利用者が誤入力した回数を計数する統計手段と、
該統計手段の計数結果を前記表示手段に表示させるための結果情報を生成する結果情報生成手段と、
を備えた演算処理装置を有することを特徴とする学習支援システム。
【請求項2】
前記表示手段および前記入力手段が、通信回線を介して前記演算処理装置に通信接続される通信端末に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記入力情報が、前記問題情報に対応する画像が前記表示手段に表示されてから前記利用者が最初の前記文字・記号を入力するまでの経過時間と、各文字・記号が入力されてからその次の文字・記号が入力されるまでの経過時間とを、それぞれの文字・記号入力毎に計測した結果を含み、
前記統計手段が、それぞれの前記文字・記号列のそれぞれの文字・記号入力毎に前記経過時間の最長値および最短値の判定をさらに行い、且つ、
前記結果情報が、前記統計手段の判定結果を前記文字・記号毎に前記利用者端末に表示させるための情報を含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記問題情報生成手段が、
前記入力情報が前記正解と一致しなかった回数を前記問題毎に判断し、
該回数が1以上である前記問題を、当該回数に応じてn種類(nは2以上の自然数)の段階に分類して、当該問題の出題を繰り返し、
最も低い段階に属する前記問題はm回(mは自然数)連続して前記入力情報と前記正解とが一致した時点で出題を終了し、
他の段階に属する前記問題は、m回連続して前記入力情報と前記正解とが一致した時点で、一つ低い段階に移行させ、且つ、
最も高い段階以外に属する前記問題は、前記入力情報と前記正解とが一致しなかった場合は1つ高い段階に移行させる、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の学習支援システム。
【請求項5】
コンピュータを請求項1〜4のいずれか1つに記載の学習支援システムとして機能させることを特徴とする学習支援プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−145433(P2010−145433A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−319111(P2008−319111)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(501266453)株式会社キョーイクソフト (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(501266453)株式会社キョーイクソフト (1)
【Fターム(参考)】
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