説明

学習装置、学習プログラム、及び学習システム

【課題】ユーザがおかれている状況に適した学習用コンテンツを出力することが可能な、学習装置、学習プログラム、及び学習システムを提供する。
【解決手段】ユーザの位置が取得され(S12)、ユーザの位置に対応する周囲環境情報が取得される(S13)。取得された周囲環境情報に対応した語学用コンテンツが特定される(S17)。さらに、特定された語学用コンテンツのうち、ユーザの語学の習得度に適した語学用コンテンツが特定される(S18)。さらに、未出題の語学用コンテンツが特定される(S19)。特定された語学用コンテンツが出力される(S21)。ユーザが解答を入力すると(S22:YES)、解答の正誤判断が行われる(S23)。そして、正誤の結果がユーザ管理データテーブルに登録される(S26)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習用コンテンツを出力する学習装置、学習プログラム、及び学習システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、学習用コンテンツを出力する学習装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の語学学習システムでは、ユーザの学習レベルに応じた学習コンテンツが生成され、出題される。これによって、ユーザの学習段階に応じた個別の出題が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−151421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記語学学習システムでは、ユーザがおかれている状況とは関連しない学習用コンテンツが提供されることが多いため、ユーザの記憶に定着し難い場合があるという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、ユーザがおかれている状況に適した学習用コンテンツを出力することが可能な、学習装置、学習プログラム、及び学習システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る学習装置は、ユーザの現在の周囲の環境の情報である周囲環境情報を取得する環境取得手段と、第一記憶手段に記憶された、前記周囲環境情報と学習用コンテンツとが対応付けられたデータである第一対応データを参照し、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、前記コンテンツ取得手段によって取得された前記学習用コンテンツを、出力手段に出力させる出力制御手段とを備えている。この場合、ユーザの周囲環境情報を取得し、取得した周囲環境情報に対応つけられた学習用コンテンツを出力することができる。つまり、ユーザが現在おかれている状況に適した学習用コンテンツを出力することができる。これによって、ユーザは、現在の状況に適した学習用コンテンツを使用して学習することができる。よって、ユーザの記憶に定着し易い。
【0007】
前記学習装置は、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報が変化したか否かを判断する環境変化判断手段を備え、前記環境変化判断手段によって、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報が変化したと判断された場合に、前記コンテンツ取得手段は、前記第一記憶手段に記憶された前記第一対応データを参照し、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得し、前記出力制御手段は、前記コンテンツ取得手段によって取得された前記学習用コンテンツを、前記出力手段に出力させてもよい。この場合、ユーザが場所を移動した場合に、移動先の場所に適した学習用コンテンツが出力される。つまり、ユーザは、生活の中で自身が直面する種々の場面に適した学習用コンテンツを使用して学習することができる。
【0008】
前記学習装置は、ユーザの現在の位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、前記環境取得手段は、第二記憶手段に記憶された、前記位置情報と前記周囲環境情報とが対応付けられたデータである第二対応データを参照し、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に対応した前記周囲環境情報を取得してもよい。この場合、第二対応データを使用して、ユーザの位置情報から周囲環境情報を取得することができる。そして、ユーザがおかれている状況に適した学習用コンテンツを出力することができる。
【0009】
前記学習装置において、前記位置情報取得手段は、GPS機能を使用してユーザの位置情報を取得してもよい。この場合、GPS機能によってユーザの位置を特定し、ユーザがおかれている状況に適した学習用コンテンツを出力することができる。
【0010】
前記学習装置において、前記環境取得手段は、他の装置に送信されるユーザによって入力されたテキスト情報に含まれる周囲環境情報を取得してもよい。この場合において、ユーザがテキスト情報を他の装置に送信する場合、そのテキスト情報から周囲環境情報を取得し、ユーザがおかれている状況に適した学習用コンテンツを出力することができる。
【0011】
前記学習装置において、前記第一対応データには、ユーザの学習の習得の状況を示す情報である習得度がさらに対応付けられ、前記出力制御手段によって出力された前記学習用コンテンツに対するユーザの解答状況を取得する解答状況取得手段と、前記解答状況取得手段によって取得された前記解答状況に応じて、ユーザ毎に前記習得度を決定する習得度決定手段と、前記習得度決定手段によって決定された前記習得度を、第三記憶手段に記憶させる習得度記憶制御手段とを備え、前記コンテンツ取得手段は、前記第一記憶手段に記憶された前記第一対応データを参照し、前記第一対応データにおいて、前記習得度記憶制御手段によって前記第三記憶手段に記憶されたユーザの前記習得度に対応付けられ、且つ、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得してもよい。この場合、ユーザの習得度に合わせた学習用コンテンツを出力することができる。このため、ユーザは、自己の学習の習得度に適した学習用コンテンツで学習を行うことができる。
【0012】
前記学習装置において、前記出力制御手段は、画像をユーザの眼に視認可能に提示する画像提示部と、前記画像提示部をユーザの頭部に装着する装着部とを有する前記出力手段に、前記コンテンツ取得手段によって取得された前記学習用コンテンツを出力させてもよい。この場合、画像提示部が、ユーザの頭部に装着される。このため、例えば、ユーザは、画像を表示するための装置を、ポケットなどから取り出すことなどをする必要はない。よって、ユーザの利便性が向上する。
【0013】
本発明の第2の態様に係る学習プログラムは、学習装置のコントローラに、ユーザの現在の周囲の環境の情報である周囲環境情報を取得する環境取得ステップと、第一記憶手段に記憶された、前記周囲環境情報と学習用コンテンツとが対応付けられたデータである第一対応データを参照し、前記環境取得ステップによって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、前記コンテンツ取得ステップによって取得された前記学習用コンテンツを、出力手段に出力させる出力制御ステップとを実行させる。この場合、ユーザが現在おかれている状況に適した学習用コンテンツを出力することができる。これによって、ユーザは、現在の状況に適した学習用コンテンツを使用して学習することができる。よって、ユーザの記憶に定着し易い。
【0014】
本発明の第3の態様に係る学習システムは、第一学習装置と、前記第一学習装置とは異なる第二学習装置を備えた学習システムであって、前記第一学習装置は、前記第二学習装置から送信される学習用コンテンツを、出力手段に出力させる出力制御手段を備え、前記第二学習装置は、ユーザの現在の周囲の環境の情報である周囲環境情報を取得する環境取得手段と、第一記憶手段に記憶された、前記周囲環境情報と学習用コンテンツとが対応付けられたデータである第一対応データを参照し、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、前記コンテンツ取得手段によって取得された前記学習用コンテンツを、前記第一学習装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えている。この場合、ユーザが現在おかれている状況に適した学習用コンテンツを出力することができる。これによって、ユーザは、現在の状況に適した学習用コンテンツを使用して学習することができる。よって、ユーザの記憶に定着し易い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】学習システム1の物理的構成を示す模式図である。
【図2】学習システム1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】環境データテーブル71を示す模式図である。
【図4】コンテンツデータテーブル72を示す模式図である。
【図5】ユーザ管理データテーブル73を示す模式図である。
【図6】ユーザに視認される画像の一例を示す図である。
【図7】第一メイン処理を示すフローチャートである。
【図8】ユーザに視認される画像の一例を示す図である。
【図9】ユーザ管理データテーブル73を示す模式図である。
【図10】第二メイン処理を示すフローチャートである。
【図11】第三実施形態における学習システム1の物理的構成を示す模式図である。
【図12】第三実施形態における携帯装置4とサーバ6との電気的構成を示すブロック図である。
【図13】第三メイン処理を示すフローチャートである。
【図14】第四メイン処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を具現化した実施形態について、図面を参照して説明する。なおこれらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている通信装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0017】
図1を参照して、第一実施形態に係る学習システム1の物理的構成について説明する。本実施形態の学習システム1は、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDという。)2と、制御装置3と携帯装置4とを含む。HMD2は、ユーザが頭部に装着して画像を鑑賞可能な眼鏡型の表示装置である。制御装置3は、HMD2とケーブル190で接続された小型・軽量の電子機器であり、HMD2の表示制御等を司る。携帯装置4は、通信可能な携帯端末であり、例えば、小型PCや携帯電話である。携帯装置4と制御装置3は、無線通信によって相互に接続される。
【0018】
本実施形態のHMD2は、例えば、所謂網膜走査型ディスプレイである。すなわち、HMD2は、ユーザに視認させる画像データの信号(以下、画像信号という。)に応じて変調されたレーザ光を走査して、画像光を形成する。この画像光は、HMD2から、ユーザの少なくとも一方の眼の網膜に出射される。これによって、HMD2は、ユーザの網膜に画像を直接投影し、ユーザに画像を視認させることができる。
【0019】
HMD2は、出射装置210と、ハーフミラー250と、頭部装着部220とを少なくとも備えている。頭部装着部220は、出射装置210を支持し、且つ、HMD2をユーザの頭部に固定する。ハーフミラー250は、出射装置210の光出射口に配置される。
【0020】
出射装置210は、画像信号に応じた画像光を、ハーフミラー250に対し出射する。ハーフミラー250は、出射装置210に対して、上下方向の軸線を中心として回動可能に取り付けられる。ハーフミラー250は、出射装置210から出射した画像光を、ユーザの眼に向かって反射させる。ハーフミラー250は、例えば所定の反射率(例えば50%)となるように、透明樹脂板に対して金属薄膜を蒸着することで形成される。そのため、ハーフミラー250は、外界からの外光の一部を透過させてユーザの眼に導く。つまり、ハーフミラー250は、ユーザの側方から入射した画像光と、外界からの外光とを、ユーザの眼に入射させる。これによって、ユーザは、実際の視界と画像光に基づく画像とを視認可能となる。
【0021】
HMD2は、スピーカ22を備えている。スピーカ22は、イヤホン型をしている。ユーザは、スピーカ22を耳に装着し、音声などを聴くことができる。
【0022】
制御装置3は、レーザ群23(図2参照)を制御して、画像信号に基づいてレーザ光を生成する。制御装置3は、生成したレーザ光をケーブル190に含まれる光ケーブルを介して出射装置210に送る。制御装置3は、出射装置210が備える走査ミラーの駆動を、ケーブル190を介して制御する。これによって制御装置3は、出射装置210において実行されるレーザ光の走査を制御し、画像光が形成される。
【0023】
図2を参照して、学習システム1を構成するHMD2、制御装置3、及び携帯装置4の電気的構成について説明する。制御装置3は、CPU31、ROM32、RAM33、フラッシュメモリ34、及び第一無線通信部35を備えている。CPU31は、ROM32,RAM33、フラッシュメモリ34、及び第一無線通信部35と電気的に接続されている。CPU31は、ROM32に記憶された各種プログラムを読み出すことで、種々の処理を実行する。ROM32には、各種プログラムが記憶される。RAM33には、各処理に必要なデータが一時的に記憶される。フラッシュメモリ34には、種々のデータが記憶される。第一無線通信部35は、携帯装置4と無線によって通信を行う場合に使用される。
【0024】
制御装置3は、音声信号処理部36を備えている。HMD2は、マイク21とスピーカ22とを備えている。CPU31は、音声信号処理部36と電気的に接続されている。音声信号処理部は、ケーブル190(図1参照)を介してマイク21とスピーカ22とに電気的に接続されている。CPU31は、音声信号処理部36を使用して、音声の符号化や復号をすることができる。CPU31は、マイク21から入力された音声を認識できる。CPU31は、スピーカ22から音声を出力できる。
【0025】
制御装置3は、画像信号処理部37、レーザドライバ群38、及びレーザ群23を備えている。CPU31は、画像信号処理部37と電気的に接続されている。画像信号処理部37は、レーザドライバ群38と電気的に接続されている。レーザドライバ群38は、レーザ群23と電気的に接続されている。画像信号処理部37は、CPU31から画像信号を受信する。画像信号処理部37は、受信した画像信号を、ユーザの網膜に直接投影するために必要な各信号に変換する。レーザ群23は、青色出力レーザ(Bレーザ)24、緑色出力レーザ(Gレーザ)25、赤色出力レーザ(Rレーザ)26を含む。レーザ群23は、青色、緑色および赤色のレーザ光を出力する。青色、緑色、及び赤色のレーザ光は、ケーブル190に含まれる光ケーブルを介してHMD2の出射装置210に送られる。レーザドライバ群38は、レーザ群23からレーザ光を出力させるための制御を行う。以下では、Bレーザ24、Gレーザ25、およびRレーザ26を、レーザと総称する。
【0026】
制御装置3は、垂直走査制御回路39と水平走査制御回路40とを備えている。HMD2は、垂直走査ミラー27と水平走査ミラー28とを備えている。画像信号処理部37は、垂直走査制御回路39と水平走査制御回路40とに電気的に接続されている。垂直走査制御回路39及び水平走査制御回路40は、ケーブル190を介して、それぞれ垂直走査ミラー27及び水平走査ミラー28に電気的に接続されている。垂直走査ミラー27は、レーザより出力されたレーザ光を垂直方向に反射させることによって走査を行う。垂直走査制御回路39は、垂直走査ミラー27の駆動制御を行う。水平走査ミラー28は、レーザより出力されたレーザ光を水平方向に反射させることによって走査を行う。水平走査制御回路40は、水平走査ミラー28の駆動制御を行う。
【0027】
画像信号処理部37は、CPU31の指示に従って、画像信号に応じた色およびタイミングで、各レーザよりレーザ光を出力させることができる。HMD2は、画像信号に応じたレーザ光を2次元方向に走査して画像光を形成し、この画像光をユーザの眼に導いて網膜上に表示画像を形成することができる。
【0028】
携帯装置4の電気的構成について説明する。携帯装置4は、CPU41、ROM42、RAM43、及びフラッシュメモリ44を備えている。CPU41は、ROM42に記憶された各種プログラムを読み出すことで、後述の各処理を実行する。ROM42には、各種プログラムが記憶される。RAM43は、周囲環境情報記憶領域431を少なくとも備えている。周囲環境情報記憶領域431には、後述するS15の処理(図7参照)において周囲環境情報が記憶される。
【0029】
フラッシュメモリ44は、環境データテーブル記憶領域441と、コンテンツデータテーブル記憶領域442と、ユーザ管理データテーブル記憶領域443とを少なくとも備えている。環境データテーブル記憶領域441には、後述する環境データテーブル71が記憶される。コンテンツデータテーブル記憶領域442には、後述するコンテンツデータテーブル72が記憶される。ユーザ管理データテーブル記憶領域443には、後述するユーザ管理データテーブル73が記憶される。
【0030】
携帯装置4は、第二無線通信部45を備えている。CPU41は、第二無線通信部45と電気的に接続されている。CPU41が、制御装置3のCPU31と通信を行う場合、第二無線通信部45と第一無線通信部35とが無線によって接続される。これによって、CPU41は、第二無線通信部45と第一無線通信部35とを介して、CPU31と通信を行うことができる。
【0031】
携帯装置4は、第三無線通信部46を備えている。CPU41は、第三無線通信部46と電気的に接続されている。第三無線通信部46は、ユーザの指示によって、他の装置(図示外)に対して、テキスト情報の送信や電話を行う場合に使用される。なお、携帯装置4において、電話に使用されるマイクとスピーカは、図示を省略している。
【0032】
携帯装置4は、表示制御部50とディスプレイ49とを備えている。CPU41は、表示制御部50と電気的に接続されている。表示制御部50は、ディスプレイ49と電気的に接続されている。CPU41は、ディスプレイ49に所望の画像を表示できる。
【0033】
携帯装置4は、入力部51、タイマ48、及びGPS部47を備えている。CPU31は、入力部51、タイマ48、及びGPS部47と電気的に接続されている。入力部51は、例えば、キーボードや、ディスプレイ49の前面に配置された透明なタッチパネルである。CPU41は、入力部51を介してユーザによって入力される指示等を認識することができる。CPU41は、タイマ48を使用して、時間を測定することができる。CPU47は、GPS部47を使用して、携帯装置4の現在の位置を取得することができる(S12、図7参照)。本実施形態では、GPS部47を使用して取得される位置は、座標であるとする。本実施形態では、ユーザが、HMD2、制御装置3、及び携帯装置4を持ち歩いているため、携帯装置4の位置の座標を取得することで、ユーザの現在の位置を取得できる。
【0034】
図3を参照して、環境データテーブル71について説明する。環境データテーブル71には、座標と周囲環境情報とが対応付けられている。詳細には、座標、周囲環境情報の順に、「(1000,1480)〜(1030,1550)」と「駅」とが対応付けられ、「(1010,1551)〜(1060,1600)」と「ホテル」とが対応付けられている。「(2000,2010)〜(2500,2020)」と「路上」とが対応付けられている。なお、図3には、環境データテーブル71に登録されている一部のデータのみを示している。
【0035】
周囲環境情報は、ユーザが、座標の範囲にいる場合におけるユーザの周囲の環境を表す情報である。座標は、例えば、地図上の座標(X,Y)である。座標「(1000,1480)〜(1030,1550)」が「駅」に対応付けられている。これは、Xが「1000〜1030」の範囲、Yが「1480〜1550」の範囲に、「駅」が存在していることを表している。なお、本実施形態では、説明のため、それぞれの周囲環境情報に対して、2点のみの座標を示している。しかし、実際には、それぞれの周囲環境情報の形状に合わせた座標が設定されている。
【0036】
図4を参照してコンテンツデータテーブル72について説明する。コンテンツデータテーブル72には、学習用コンテンツの一例として、語学用コンテンツが登録されている。コンテンツデータテーブル72には、ID、周囲環境情報、語学用コンテンツ、及び習得度の順に、「00」、「駅」、「コンテンツ100」、及び「2」が対応付けられている。同様に、ID「01」〜「05」に対して、図4に示すように、周囲環境情報、語学用コンテンツ、及び習得度が対応付けられている。なお、図4には、コンテンツデータテーブル72に登録されている一部のデータのみを示している。
【0037】
周囲環境情報には、それぞれの周囲環境情報に関連した語学用コンテンツが対応付けられている。例えば、駅に対応付けられたコンテンツ104は、駅において想定される英会話のコンテンツである。コンテンツ104には、図6に示す問題の画像80と、問題の音声、問題の正解の情報、図8に示す解答の画像81、解答の音声等が含まれている。
【0038】
習得度は、ユーザの語学の習得の状況を示す情報である。本実施形態では、習得度は、1〜10の10段階であるとする。本実施形態では、ユーザ毎に習得度が管理される(図5参照、後述)。ユーザの語学の習得レベルが高いほど、習得度の値は大きくなる。コンテンツデータテーブル72において、コンテンツ104は、習得度「3」に対応付けられている。これは、コンテンツ104が、習得度「3」のユーザに適した難易度の語学用コンテンツであることを示している。IDは、対応付けられた、周囲環境情報、語学用コンテンツ、及び習得度を管理するために付与されている。
【0039】
図5を参照して、ユーザ管理データテーブル73について説明する。ユーザ管理データテーブル73には、ユーザID、習得度、出題済みコンテンツ、及び正解数/出題数の順に、「B01」、「3」、「103」、「0/1」が対応付けられている。同様に、ユーザID「B02」と「B03」とに対して、図5に示すように、習得度、出題済みコンテンツ、及び正解数/出題数が対応付けられている。なお、図5には、ユーザ管理データテーブル73に登録されている一部のデータのみを示している。
【0040】
ユーザIDは、ユーザ毎に付与されている。出題済みコンテンツは、ユーザIDが示すユーザに対して既に出題した語学用コンテンツを表している。なお、例えば、ユーザID「B02」に対応つけられた、出題済みコンテンツ「103」は、図4に示すコンテンツ103を表している。
【0041】
「正解数/出題数」は、出題数に対する正解数を表している。例えば、「0/1」は、1問出題され、そのうち、ユーザが正解したのが0問であることを表している。なお、「正解数/出題数」には、最大で過去10問までの正解数が記憶されている。また、例えば、習得度が1上がると、「正解数/出題数」が「0/0」からカウントされる。本実施形態では、例示として、最新の10問の出題における正解が80%以上となった場合、すなわち、「正解数/出題数」が「8/10」となった場合に、習得度が1上がるとする。
【0042】
図6を参照して、本実施形態において、HMD2から出力されて、ユーザに視認される画像の一例について説明する。図6では、画像80が表示されている。図6において表示されている画像80は、後述するS21の処理(図7参照)において出力される画像である。画像80は、コンテンツ104(図4参照)に含まれる、ユーザに対して出題される問題の画像である。図6において、画像80は、人物と、人物による会話のテキスト「Please tell me how to get to Nagoya station?」とである。人物と会話のテキスト以外の部分は、ユーザが実際に視認している風景である。図6では、ユーザは駅のホームにいるため、ユーザは、駅のホームの風景を視認している。このように、ユーザが実際に視認している駅のホームの風景に重ねて、人物と会話のテキストの画像80が表示されている。
【0043】
ユーザに対して、コンテンツ104に含まれる問題を出題する場合について説明する。出題が行われる場合、ユーザが視認できるように画像80が出力され、同時に問題の音声が出力される(S21、後述)。図6に示す、コンテンツ104(後述)に含まれる画像80をユーザに視認させる場合、CPU41は、コンテンツ104に含まれる画像80のデータを、第二無線通信部45と第一無線通信部35とを介して、CPU31に送信する。CPU31は、画像80のデータに基づいて、ユーザの網膜上に画像80を投影する。ユーザは、画像80を視認することができる。つまり、CPU41は、ユーザに視認させる画像を出力することができる。同様に、図6に示す会話のテキストを読み上げた音声をスピーカ22から出力する場合、CPU41は、コンテンツ104に含まれる音声データを、第二無線通信部45と第一無線通信部35とを介して、CPU31に送信する。CPU31は、音声データに基づいて、スピーカ22から音声を出力する。ユーザは、出力された音声を聞くことができる。つまり、CPU41は、ユーザに聞かせる音声を出力することができる。このように、画像80と音声とを出力することで、CPU41は、ユーザに問題を出題することができる。
【0044】
ユーザが、出題された問題に対して解答を行った場合に、解答の正誤を判断する方法について説明する。本実施形態では、一例として、ユーザの解答は、音声で入力されるとする。ここでは、コンテンツ104の出題に対する解答である場合について説明する。ユーザは、出題された問題に解答する場合、解答を言葉で発して、解答を入力する。ユーザによって、発せられた解答の音声は、マイク21を介して取得される。CPU31は、音声信号処理部36でマイク21を介して入力された解答の音声を符号化し、音声データを作成する。そして、CPU31は、作成した音声データを、第一無線通信部35および第二無線通信部45を介して、CPU41に送信する。CPU41は、音声データに含まれる音声を解析し、ユーザが発した解答を認識する。つまり、CPU41は、ユーザによって、入力される解答を取得することができる。CPU41は、取得された解答と、コンテンツ104に含まれる解答とを比較する。そして、CPU41は、取得された解答と、コンテンツ104に含まれる解答とが同一であれば、正解であると判断し、異なっていれば、不正解であると判断する。なお、音声の解析方法は、公知の種々の解析方法を用いることができる。
【0045】
図7に示すフローチャートを参照して、携帯装置4のCPU41による第一メイン処理について説明する。第一メイン処理は、例えば、電源がオンされたり、ユーザによって、語学用コンテンツを表示するためのソフトウェアが起動されたりしたことを契機に開始される。また、具体例として、ユーザが、HMD2を身に付け、制御装置3と携帯装置4とを持ち歩いている場合について述べる。また、ユーザのユーザIDは、「B01」であるとする。以下、この具体例を第一具体例という。なお、ユーザは、携帯装置4を使用する場合に、予めユーザID「B01」を携帯装置4に登録している。
【0046】
図7に示す第一メイン処理では、まず、ユーザによって、入力部51を介して、第一メイン処理の終了の指示が入力されたか否かが判断される(S11)。入力された場合(S11:YES)、第一メイン処理が終了される。入力されていない場合(S11:NO)、GPS部47を用いて、ユーザの現在の位置が取得される(S12)。本実施形態では、S12で取得される位置は、座標である。第一具体例では、座標(1010,1500)が取得されたとする。次いで、環境データテーブル71(図3参照)が参照され、S12で取得された座標に対応した周囲環境情報が取得される(S13)。第一具体例では、S12で取得された座標(1010,1500)は、環境データテーブル71(図3参照)において、座標(1000,1480)〜(1030,1550)に含まれる。このため、周囲環境情報として、「駅」が取得される(S13)。
【0047】
次いで、周囲環境情報記憶領域431が参照され、周囲環境情報記憶領域431に記憶されている周囲環境情報と、S13で取得された周囲環境情報が異なるか否かが判断されることで、周囲環境情報が変化したか否かが判断される(S14)。周囲環境情報が変化していない場合(S14:NO)、処理はS11に戻る。第一具体例では、周囲環境情報記憶領域431には、まだ周囲環境情報が記憶されていない。このため、周囲環境情報が「駅」に変化したと判断され(S14:YES)、S13で取得された周囲環境情報「駅」が、周囲環境情報記憶領域431に記憶される(S15)。
【0048】
次いで、コンテンツデータテーブル72(図4参照)が参照され、S13で取得された周囲環境情報に対応した語学用コンテンツがあるか否かが判断される(S16)。周囲環境情報に対応した語学用コンテンツがない場合(S16:NO)、処理はS11に戻る。第一具体例では、周囲環境報「駅」に対応した語学用コンテンツが存在するので、語学用コンテンツがあると判断される(S16:YES)。語学用コンテンツがあると判断された場合(S16:YES)、コンテンツデータテーブル72(図4参照)において、S13で取得された周囲環境情報に対応した語学用コンテンツが特定される(S17)。第一具体例では、周囲環境情報「駅」に対応した語学用コンテンツである「コンテンツ100」、「コンテンツ103」、「コンテンツ104」、及び「コンテンツ105」が特定される(S17)。
【0049】
次いで、ユーザ管理データテーブル73(図5参照)が参照され、ユーザの習得度が取得され、S17で特定されたコンテンツのうち、取得されたユーザの習得度に対応した語学用コンテンツが特定される(S18)。第一具体例において、ユーザのユーザIDは、「B01」である。この場合、ユーザ管理データテーブル73(図5参照)において、ユーザID「B01」に対応付けられている習得度「3」が取得され、「コンテンツ100」、「コンテンツ103」、「コンテンツ104」、及び「コンテンツ105」のうち、習得度が3の語学用コンテンツ「コンテンツ103」、「コンテンツ104」、及び「コンテンツ105」(図4参照)が特定される(S18)。
【0050】
次いで、ユーザ管理データテーブル73(図5参照)の「出題済みコンテンツ」が参照され、S18の処理で特定された語学用コンテンツのうち、未出題の語学用コンテンツがあるか否かが判断される(S19)。未出題の語学用コンテンツがない場合(S19:NO)、処理はS11に戻る。第一具体例では、ユーザID「B01」に対応つけられている出題済み語学用コンテンツは、「コンテンツ103」である(図5参照)。このため、S18の処理で特定されたコンテンツ「コンテンツ103」、「コンテンツ104」、及び「コンテンツ105」のうち、「コンテンツ104」と「コンテンツ105」とが未出題である。よって、未出題の語学用コンテンツがあると判断される(S19:YES)。次いで、未出題の語学用コンテンツのうち、コンテンツデータテーブル72(図4参照)におけるIDの数値が小さい語学用コンテンツが、出題される語学用コンテンツとして決定される(S20)。第一具体例では、「コンテンツ104」が、出題される語学用コンテンツとして決定される(S20)。
【0051】
次いで、S20の処理において決定された語学用コンテンツが、出力される(S21)。第一具体例では、コンテンツ104が出力される。詳細には、図6に示す画像80が表示され、ユーザに視認される(S21)。また、スピーカ22が使用されて、図6に示す画像80に表示されるテキスト「Please tell me how to get to Nagoya station?」を読み上げた音声が出力される(S21)。これによって、ユーザに対して、語学の問題が出題される。
【0052】
次いで、ユーザによって、マイク21を介して、解答が入力されたか否かが判断される(S22)。解答が入力されていない場合(S22:NO)、処理はS22に戻る。解答が入力された場合(S22:YES)、S22で入力された解答の正誤判断が行われる(S23)。
【0053】
次いで、解答例が出力される(S24)。第一具体例の場合では、HMD2が使用されて、図8に示す画像81が、表示される。図8に示すように、解答のテキスト「Please take the next train.」が表示される。また、解答を読み上げた音声が、スピーカ22から出力される。次いで、所定時間(例えば、15秒)経過後に、画像が消去される(S25)。次いで、ユーザ管理データテーブル73が更新される(S26)。
【0054】
例えば、S26では、図5に示すユーザ管理データテーブル73が、図9に示すように更新される。図9は、S23で、正解したと判断された場合の、ユーザ管理データテーブル73である。図9に示すように、ユーザID「B01」に対応つけられた出題済みコンテンツに「104」が追加される。また、「正解数/出題数」が「1/2」に更新される。なお、図示しないが、例えば、S23で、不正解であると判断された場合、「正解数/出題数」が「0/2」となる。また、例えば、「正解数/出題数」が「8/10」となった場合、習得度が3から4に上がる。つまり、習得度が決定され、記憶される。また、「正解数/出題数」が「0/0」にリセットされる。また、出題済みコンテンツに登録されている語学用コンテンツが、リセットされ消去される。この場合、以後の出題では、習得度が「4」の語学用コンテンツが表示されることになる。S26の処理が終了すると、処理はS11に戻る。
【0055】
第一具体例の場合において、ユーザが駅からホテルに移動する場合について説明する。この場合、ユーザが駅にいる間は、周囲環境情報が変化していないと判断され(S14:NO)、S11〜S14の処理が繰り返される。そして、ユーザがホテルに移動し、S12で取得されるユーザの座標が、例えば、(1020,1551)になると、S13で、周囲環境情報「ホテル」が取得される。そして、周囲環境情報が「駅」から「ホテル」に変化したので(S14:YES)、S15以降の処理が行われる。これによって、例えば、コンテンツデータテーブル72(図4参照)において、周囲環境情報「ホテル」に対応付けられたコンテンツ101が出力される(S21)。
【0056】
以上のように、第一実施形態における処理が行われる。本実施形態では、周囲環境情報が取得され(S13)、取得された周囲環境情報に対応付けられた語学用コンテンツが出力される(S21)。つまり、ユーザが現在おかれている状況に適した語学用コンテンツを出力することができる。これによって、ユーザは、現在の状況に適した語学用コンテンツを使用して学習することができる。この場合、ユーザは、語学用コンテンツによって出題される会話の使用状況をイメージし易い。このため、ユーザの記憶に定着し易くなる。
【0057】
また、周囲環境情報が変化した場合に(S14:YES)、変化後の周囲環境情報に対応付けられた語学用コンテンツが出力される(S21)。言い換えると、ユーザが場所を移動した場合に、移動先の場所に適した語学用コンテンツが出力される。このため、ユーザは、生活の中で自身が直面する種々の場面に適した語学用コンテンツを使用して学習することができる。
【0058】
また、GPS情報からユーザの座標を取得し(S12)、座標から周囲環境情報を取得することができる(S15)。このため、自動で、ユーザがおかれている状況に適した語学用コンテンツを出力することができる。
【0059】
また、習得度に応じた語学用コンテンツが特定され(S18)、出力される(S21)。つまり、ユーザの習得度に合わせた語学用コンテンツを出力することができる。このため、ユーザは、自己の語学の習得度に適した語学用コンテンツで学習を行うことができる。
【0060】
また、HMD2は、頭部に装着される。このため、例えば、ユーザは、画像を表示するための装置を、ポケット等から取り出すことなどをする必要がない。よって、ユーザの利便性が向上する。
【0061】
また、例えば、図6に示すように、ユーザが実際に視認している風景に重ねて、人物と会話のテキストの画像80が表示される。つまり、ユーザが視認している風景に重ねて、現在の状況に適した語学用コンテンツが表示される。このため、ユーザは、その語学用コンテンツの使用状況をよりイメージし易い。よって、ユーザの記憶に定着し易い。
【0062】
また、ユーザは、机に向かって語学を学習するのではなく、日常生活の中での移動中等に、語学の学習をすることができる。よって、日常生活の時間を有効活用して、語学の学習をすることができる。
【0063】
また、S21の処理で出題される場合、ユーザにとっては、突発的に出題されることになる。このため、ユーザは、突発的な外国語での会話に対しての対応のトレーニングをすることができる。
【0064】
次に、第一実施形態の変形例である第二実施形態について説明する。第一実施形態では、GPSを使用してユーザの位置を取得して、位置に応じた語学用コンテンツを出力している。第二実施形態では、他の装置に送信されるテキスト情報に含まれる、位置を示すテキスト情報を取得して、位置に応じた語学用コンテンツを出力する。
【0065】
図10を参照して、第一メイン処理の変形例である第二メイン処理について説明する。第二メイン処理は、携帯装置4のCPU41による処理である。第二メイン処理では、他の装置に送信されたテキスト情報に基づいて、語学用コンテンツが出力される。以下の説明では、第一メイン処理と同様の処理は、同じ符号で示し、詳細の説明は省略する。第二メイン処理は、ユーザが、テキスト情報を他の装置に送信したことを契機に開始される。
【0066】
図10に示すように、第二メイン処理では、第二メイン処理の終了の指示が入力されたか否かが判断される(S11)。終了の指示が入力された場合(S11:YES)、第二メイン処理が終了される。終了の指示が入力されていない場合(S11:NO)、ユーザが他の装置に送信したテキスト情報が取得される(S41)。ユーザが他の装置にテキスト情報を送信する場合、RAM43には、送信されたテキスト情報が一時記憶されている。S41では、RAM43に記憶されたテキスト情報が取得されている。
【0067】
次いで、S41の処理において取得されたテキスト情報に含まれる周囲環境情報が取得される(S42)。例えば、ユーザが、「現在駅のホームにいます。」のテキストを送信した場合、ユーザの周囲の環境を示す周囲環境情報「駅」が取得される。また、例えば、ユーザが、「ホテルに移動しました。」のテキストを送信した場合、周囲環境情報「ホテル」が取得される。以後の説明では、第二具体例として、「駅」が取得された場合について説明する。
【0068】
次いで、S14以降の処理が行われる。なお、S14では、S42で取得された周囲環境情報が変化したか否かが判断され、S15では、S42で取得された周囲環境情報が記憶される。S14以降の処理の詳細については、第一メイン処理と同様なので、詳細の説明は省略する。S14以降の処理が実行されることによって、例えば、図6に示すように、周囲環境情報「駅」に適した語学用コンテンツが出力される(S21)。
【0069】
以上のように第二実施形態における処理が実行される。本実施形態の場合、ユーザがテキスト情報を他の装置に送信する場合に、そのテキスト情報から周囲環境情報が取得される。そして、ユーザがおかれている状況に適した語学用コンテンツが出力される。
【0070】
次に、第三実施形態について説明する。第一実施形態および第二実施形態では、携帯装置4が語学用コンテンツを記憶していた。第三実施形態では、ネットワーク9上に存在するサーバ6が語学用コンテンツを記憶している。そして、ユーザの位置に応じて、語学用コンテンツを携帯装置4に配信する。以下、詳細について説明する。
【0071】
図11を参照して、第三実施形態における学習システム1について説明する。図11の学習システム1は、図1に示す学習システム1の変形例である。図11に示すように、学習システム1には、図1に示した構成に加えて、ネットワーク9とサーバ6とが設けられている。サーバ6はネットワーク9に接続されている。携帯装置4のCPU41は、第三無線通信部46(図2参照)を使用して、ネットワーク9に接続し、サーバ6と通信を行うことができる。
【0072】
図12を参照して、第三実施形態における学習システム1の電気的構成について説明する。なお、図2に示すHMD2及び制御装置3の電気的構成は、第三実施形態においても同様である。このため、図12には、携帯装置4及びサーバ6の電気的構成のみを示している。なお、第一実施形態と同じ構成は、同じ符号で示している。
【0073】
図12に示すように、携帯装置4の電気的構成は、第一実施形態と同様である。ただし、各記憶領域431,441,442,443は、サーバ6に設けられている。また、第三無線通信部46は、無線通信によって、ネットワーク9を介して、サーバ6に接続される。
【0074】
サーバ6の電気的構成について説明する。サーバ6は、CPU61、RAM63、及びHDD64を備えている。CPU61は、RAM63とHDD64とに電気的に接続されている。RAM63は、第一実施形態(図2参照)においてRAM43に備えられていた、周囲環境情報記憶領域431を少なくとも備えている。HDD64は、第一実施形態(図2参照)においてフラッシュメモリ44に備えられていた、環境データテーブル記憶領域441、コンテンツデータテーブル記憶領域442、及びユーザ管理データテーブル記憶領域443を少なくとも備えている。各記憶領域431,441,442,443には、第一実施形態と同様のデータが記憶される。なお、HDD64には、CPU61が各処理を実行するためのプログラムも記憶されている。
【0075】
サーバ6は、通信部65を備えている。通信部65は、ネットワーク9に接続されている。CPU61は、通信部65、ネットワーク9、及び第三無線通信部46を介して、携帯装置4のCPU41と通信を行うことができる。
【0076】
図13及び図14を参照して、第三実施形態における処理について説明する。図13の第三メイン処理は、携帯装置4のCPU41が行う処理であり、図14の第四メイン処理は、サーバ6のCPU61が行う処理である。以下の説明において、第一実施形態と同様の処理は同じ符号で示し、詳細の説明は省略する。図13及び図14に示すように第一実施形態において、携帯装置4のCPU41が行っていたS13〜S20、及びS26の処理が、サーバ6のCPU61が行う処理となっている。
【0077】
まず、図13を参照して、携帯装置4のCPU41による第三メイン処理について説明する。図13に示すように、終了の指示が入力されていなければ(S11:NO)、GPS部47を用いて、ユーザの現在の位置が取得される(S12)。本実施形態では、前述した第一具体例の座標(1010,1500)が取得されたとする。
【0078】
次いで、S12で取得された座標(1010,1500)が、サーバ6に送信される(S51)。送信された座標は、サーバ6のS61(図14参照)で受信される。次いで、サーバ6のS62(図14参照)で送信される語学用コンテンツ、または、S63(図14参照)で送信される拒否データが受信されたか否かが判断される(S52)。語学用コンテンツ、または、拒否データが受信されていない場合には(S52:NO)、処理はS52に戻る。語学用コンテンツ、または、拒否データが受信された場合には(S52:YES)、S52で受信されたデータが、語学用コンテンツであるか否かが判断される(S53)。拒否データであれば、語学用コンテンツではないと判断され(S53:NO)、処理はS11に戻る。語学用コンテンツがないため、語学用コンテンツの出力等ができないからである。
【0079】
語学用コンテンツである場合には(S53:YES)、S52で受信された語学用コンテンツが用いられて、S21〜S25の処理が行われる。第一具体例では、コンテンツ104が受信され(S52:YES)、例えば、図6に示す画像が出力される(S21)。
【0080】
S25が終了されたら、S23で正誤判断された結果がサーバ6に送信される(S54)。送信された正誤判断の結果は、サーバ6のS64(図14参照)で受信される。次いで、処理は、S11に戻る。
【0081】
次に、図14を参照して、サーバ6のCPU61による第四メイン処理について説明する。図14に示すように、第四メイン処理では、まず、携帯装置4のS51(図13参照)で送信される座標が受信されたか否かが判断される(S61)。座標が受信されていない場合には(S61:NO)、処理はS61に戻る。座標が受信された場合には(S61:YES)、受信された座標が参照されて、S13〜S20の処理が行われる。なお、S13の処理では、S61で受信された座標に応じた周囲環境情報が取得される。第一具体例では、周囲環境情報「駅」が特定され(S13)、コンテンツ104が決定される(S20)。次いで、S20で決定された語学用コンテンツが、携帯装置4に送信される(S62)。送信された語学用コンテンツは、携帯装置4のS52(図13参照)で受信される。
【0082】
なお、S13で取得された周囲環境情報に対応した語学用コンテンツがないと判断された場合(S16:NO)、または、S18で特定された語学用コンテンツのうち、未出題の語学用コンテンツがないと判断された場合(S19:NO)、S63の処理が行われる。S63の処理では、語学用コンテンツがないため、語学用コンテンツの送信を拒否することを示すデータである拒否データが、携帯装置4に送信される(S63)。送信された拒否データは、携帯装置4のS52(図13参照)で受信される。次いで、処理はS61に戻る。
【0083】
S62で、語学用コンテンツが送信されると、携帯装置4のS54(図13参照)で送信される正誤判断の結果が受信されたか否かが判断される(S64)。正誤判断の結果が受信されていない場合には(S64:NO)、処理はS64に戻る。正誤判断の結果が受信された場合には(S64:YES)、受信された正誤判断の結果が用いられてS26の処理が行われる。これによって、第一具体例の場合には、図9に示すユーザ管理データテーブル73のように更新される(S26)。次いで、処理はS61に戻る。
【0084】
以上のように、第三実施形態における処理が行われる。本実施形態では、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。また、各データテーブル71,72,73は、サーバ6に記憶されている。このため、例えば、ユーザが携帯装置4と買い換えた場合でも、各データテーブル71,72,73に記憶されている情報は、変化しない。このため、買い替え後の携帯装置4を使用しても、各データテーブル71,72,73に登録されているデータに基づいて、語学用コンテンツが出力される。つまり、データの移し替え等を行う必要がない。
【0085】
上記実施形態において、第一実施形態、第二実施形態における携帯装置4が、本発明の「学習装置」に相当する。第三実施形態における携帯装置4が、本発明の「第一学習装置」に相当し、第三実施形態におけるサーバ6が、本発明の「第二学習装置」に相当する。図7のS13、図10のS42の処理を行うCPU41と、図14のS13の処理を行うCPU61とが、本発明の「環境取得手段」に相当し、コンテンツデータテーブル記憶領域442が、本発明の「第一記憶手段」に相当する。コンテンツデータテーブル72が、本発明の「第一対応データ」に相当し、図7、図10のS17、S18の処理を行うCPU41と、図14のS17、S18の処理を行うCPU61とが、本発明の「コンテンツ取得手段」に相当する。画像を出力するHMD2と音声を出力するスピーカ22とが、本発明の「出力手段」に相当し、図7等のS21の処理を行うCPU41が、本発明の「出力制御手段」に相当する。
【0086】
図7等のS14の処理を行うCPU41が、本発明の「環境変化判断手段」に相当し、ユーザの位置を示す座標が、本発明の「位置情報」に相当する。図7等のS12の処理を行うCPU41が、本発明の「位置情報取得手段」に相当する。環境データテーブル記憶領域441が、本発明の「第二記憶手段」に相当し、環境データテーブル71が、本発明の「第二対応データ」に相当する。図7等のS22とS23の処理を行うCPU41が、本発明の「解答状況取得手段」に相当し、ユーザ管理データテーブル記憶領域443が、本発明の「第三記憶手段」に相当する。図7等のS26の処理において、習得度を更新する処理を行うCPU41が、本発明の「習得度決定手段」に相当し、図7等のS26の処理において、習得度をユーザ管理データテーブル73に登録する処理を行うCPU41が、本発明の「習得度記憶制御手段」に相当する。出射装置210と、ハーフミラー250とが、本発明の「画像提示部」に相当し、頭部装着部220が、本発明の「装着部」に相当する。
【0087】
図7のS13、図10のS42の処理が、本発明の「環境取得ステップ」に相当し、図7、図10のS17の処理が、本発明の「コンテンツ取得ステップ」に相当する。図7、図10のS21の処理が、本発明の「出力制御ステップ」に相当する。
【0088】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、解答の入力は、マイク21を介して行われ、音声認識によって、正誤の判断が行われていたが(図7等のS23)、これに限定されない。例えば、入力部51(例えば、キーボード、タッチパネル等)を介して解答が入力され、入力された解答に基づいて、正誤が判断されてもよい。
【0089】
また、図7等のS21の処理において、出題されるテキストの画像と、音声とが出力されていたが、これに限定されない。例えば、出題と同時に、解答の候補を選択肢として表示してもよい。この場合、ユーザは、選択肢を入力部51で選択したり、声で選択肢として出力されている解答を読み上げたりすることで、解答を入力することができるようにしてもよい。また、例えば、解答に含まれる一部の単語のみを空欄にした解答の候補を出力してもよい。この場合、ユーザが、空欄に適する単語を埋めながら、音声で解答できるようにしてもよい。この場合、ユーザが入力すると予想される解答の候補を、ある程度絞りこむことができる。このため、複数の解答の候補を、語学用コンテンツに含める場合に比べて、解答の候補のデータ量を少なくすることができる。
【0090】
また、図7等のS21およびS24では、音声と画像とが出力されていたが、これに限定されない。例えば、音声のみが出力されてもよいし、画像のみが出力されてもよい。
【0091】
また、HMDは、所謂網膜走査型ディスプレイであったが、これに限定されない。例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、2次元表示素子を利用したディスプレイでもよい。この場合、ユーザの瞳孔にHMD2の射出瞳が一致し、且つ2次元表示素子とユーザの網膜とが共役になるように、接眼光学系が設けられてもよい。
【0092】
また、語学用コンテンツが出力されるのは、HMD2であったが、これに限定されない。例えば、携帯装置4のディスプレイ49に表示してもよい。また、この場合のユーザによる解答の入力は、入力部51が使用されたり、電話に使用されるマイク(図示外)が使用されたりしてもよい。この場合、例えば、HMD2を設けなくてもよい。この場合、ディスプレイ49が、本発明の「出力手段」に相当する。
【0093】
また、図10のS42において、テキスト情報から周囲環境情報が取得される方法は、限定されない。例えば、他の装置に送信されるテキスト情報に、複数の周囲環境情報を示すテキスト情報が含まれる場合もあり得る。この場合、特定のテキスト情報の後に記載されている周囲環境情報を取得してもよい。例えば、「今、駅のホームにいます。これからホテルに行きます。」のテキスト情報が他の装置に送信された場合、位置を示すテキスト情報は、「駅」と「ホテル」である。このような場合においても、ユーザの現在の状況を示す「今」が、特定のテキスト情報として登録されていれば、「今」というテキスト情報の後にある「駅」が、ユーザの現在の位置を示すテキスト情報として取得される(S42)。また、例えば、「駅」と「ホテル」とのうち、先に記載されている「駅」を、ユーザの位置を示すテキスト情報として取得してもよい。
【0094】
また、図7等のS12においてユーザの現在の位置が座標で取得されて、座標から周囲環境情報が取得されていたが、これに限定されない。例えば、経度と緯度とが取得されて、経度と緯度とから周囲環境情報が取得されてもよい。
【0095】
また、語学用コンテンツは、英会話に関するコンテンツであったが、これに限定されない。例えば、中国語、韓国語、日本語など、種々の言語に関するコンテンツであってもよい。
【0096】
また、学習用コンテンツとして語学用コンテンツを使用しているが、これに限定されない。例えば、歴史に関する学習用コンテンツや、場所に関連した豆知識の学習用コンテンツであってもよい。例えば、歴史の学習用コンテンツである場合、ユーザが教会にいる場合には、キリスト教の歴史に関する知識が出力されたり、ユーザが駅にいる場合には、鉄道の歴史が出力されたりするように設定してもよい。
【0097】
また、図7等のS26において、出題済みコンテンツが登録され、一度出題された語学用コンテンツは、再度出題されなかったが、これに限定されない。例えば、出題された語学用コンテンツが再度出題されるようにしてもよい。また、ユーザが正解した語学用コンテンツは、再度出題されず、ユーザが不正解であった語学用コンテンツは、再度出題されるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは、不正解になった語学用コンテンツを復習できる。
【0098】
また、習得度は、「正解数/出題数」の値に基づいて、決定されていたが、これに限定されない。例えば、S21で出題された語学用コンテンツに対して、ユーザが解答を入力する時間を測定してもよい。そして、解答に要した平均時間が、予め設定された所定の時間より遅ければ、正解率が高くても、習得度を上げないようにしてもよい。つまり、突発的な会話に対してのユーザの解答速度に基づいて、習得度を決定してもよい。
【0099】
また、周囲環境情報が変化した場合に(図7等のS14:YES)、語学用コンテンツが出力されていた(図7等のS21)が、これに限定されない。例えば、周囲環境情報が「駅」である場合、継続して(例えば、所定時間毎に)、「駅」に対応する語学用コンテンツを出力してもよい。
【0100】
また、第三実施形態におけるサーバ6を使用した学習システム1について、GPS部47を使用して、ユーザの位置を取得する場合についてのみ説明したが、これに限定されない。例えば、第二実施形態のように、ユーザの位置を示すテキスト情報に基づいて、ユーザの位置を取得してもよい。この場合、携帯装置4は、他の装置に送信したテキスト情報を、サーバ6に送信し、サーバ6において、ユーザの位置を取得してもよい。また、携帯装置4が他の装置にテキスト情報を送信した場合には、例えば、テキスト情報を送信するために使用したPSTN網(図示外)などに存在する所定のサーバに、送信したテキスト情報が記憶されている。このため、サーバ6が、所定のサーバにアクセスし、テキスト情報を取得し、ユーザの位置を取得してもよい。
【0101】
また、ユーザが持ち歩く装置として、HMD2と制御装置3と携帯装置4との3台が設けられていたが、これに限定されない。例えば、制御装置3の電気的構成の全てを、HMD2に設けて、HMD2と携帯装置4の2台のみを設けてもよい。また、制御装置3の電気的構成の全てと、携帯装置4のGPS部47、各記憶領域431,441,442,443等とを、HMD2に設けて、HMD2の1台のみを設けてもよい。そして、HMD2が、携帯装置4が行っていた処理を行ってもよい。この場合、HMD2が本発明の「学習装置」に相当する。また、GPS部47、各記憶領域431,441,442,443等を制御装置3に設けて、HMD2と制御装置3との2台のみを設けてもよい。そして、制御装置3が、携帯装置4が行っていた処理を行ってもよい。この場合、制御装置3が本発明の「学習装置」に相当する。
【符号の説明】
【0102】
1 学習システム
2 HMD
3 制御装置
4 携帯装置
6 サーバ
21 マイク
22 スピーカ
23 レーザ群
49 ディスプレイ
51 入力部
71 環境データテーブル
72 コンテンツデータテーブル
73 ユーザ管理データテーブル
210 出射装置
220 頭部装着部
250 ハーフミラー
441 環境データテーブル記憶領域
442 コンテンツデータテーブル記憶領域
443 ユーザ管理データテーブル記憶領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの現在の周囲の環境の情報である周囲環境情報を取得する環境取得手段と、
第一記憶手段に記憶された、前記周囲環境情報と学習用コンテンツとが対応付けられたデータである第一対応データを参照し、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段によって取得された前記学習用コンテンツを、出力手段に出力させる出力制御手段と
を備えたことを特徴とする学習装置。
【請求項2】
前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報が変化したか否かを判断する環境変化判断手段を備え、
前記環境変化判断手段によって、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報が変化したと判断された場合に、
前記コンテンツ取得手段は、前記第一記憶手段に記憶された前記第一対応データを参照し、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得し、
前記出力制御手段は、前記コンテンツ取得手段によって取得された前記学習用コンテンツを、前記出力手段に出力させることを特徴とする請求項1に記載の学習装置。
【請求項3】
ユーザの現在の位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記環境取得手段は、第二記憶手段に記憶された、前記位置情報と前記周囲環境情報とが対応付けられたデータである第二対応データを参照し、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に対応した前記周囲環境情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の学習装置。
【請求項4】
前記位置情報取得手段は、GPS機能を使用してユーザの位置情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の学習装置。
【請求項5】
前記環境取得手段は、他の装置に送信されるユーザによって入力されたテキスト情報に含まれる周囲環境情報を取得することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の学習装置。
【請求項6】
前記第一対応データには、ユーザの学習の習得の状況を示す情報である習得度がさらに対応付けられ、
前記出力制御手段によって出力された前記学習用コンテンツに対するユーザの解答状況を取得する解答状況取得手段と、
前記解答状況取得手段によって取得された前記解答状況に応じて、ユーザ毎に前記習得度を決定する習得度決定手段と、
前記習得度決定手段によって決定された前記習得度を、第三記憶手段に記憶させる習得度記憶制御手段と
を備え、
前記コンテンツ取得手段は、前記第一記憶手段に記憶された前記第一対応データを参照し、前記第一対応データにおいて、前記習得度記憶制御手段によって前記第三記憶手段に記憶されたユーザの前記習得度に対応付けられ、且つ、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の学習装置。
【請求項7】
前記出力制御手段は、
画像をユーザの眼に視認可能に提示する画像提示部と、前記画像提示部をユーザの頭部に装着する装着部とを有する前記出力手段に、前記コンテンツ取得手段によって取得された前記学習用コンテンツを出力させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の学習装置。
【請求項8】
学習装置のコントローラに、
ユーザの現在の周囲の環境の情報である周囲環境情報を取得する環境取得ステップと、
第一記憶手段に記憶された、前記周囲環境情報と学習用コンテンツとが対応付けられたデータである第一対応データを参照し、前記環境取得ステップによって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
前記コンテンツ取得ステップによって取得された前記学習用コンテンツを、出力手段に出力させる出力制御ステップと
を実行させることを特徴とする学習プログラム。
【請求項9】
第一学習装置と、前記第一学習装置とは異なる第二学習装置を備えた学習システムであって、
前記第一学習装置は、
前記第二学習装置から送信される学習用コンテンツを、出力手段に出力させる出力制御手段を備え、
前記第二学習装置は、
ユーザの現在の周囲の環境の情報である周囲環境情報を取得する環境取得手段と、
第一記憶手段に記憶された、前記周囲環境情報と学習用コンテンツとが対応付けられたデータである第一対応データを参照し、前記環境取得手段によって取得された前記周囲環境情報に対応付けられた前記学習用コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段によって取得された前記学習用コンテンツを、前記第一学習装置に送信するコンテンツ送信手段と
を備えたことを特徴とする学習システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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