説明

学習装置、学習プログラム及び学習方法

【課題】効率的な学習手段を提供する。
【解決手段】学習装置100は、学習項目を記憶する記憶手段101と、前記学習項目を復習する回数を示す復習回数及び前記学習項目を復習するタイミングを示す復習タイミングを設定する復習回数タイミング設定手段103と、前記復習タイミングが経過した学習項目を表示手段105に表示させる制御手段107とを備える。これにより、設定した復習タイミングが経過した学習項目が表示されるため、表示された学習項目を復習するようにすれば、学習を行う間隔や頻度を学習者自身の意思に委ねることなく、ある程度の客観性をもって示すことができ、これにより効率的な学習手段を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習した内容の定着を図るのに好適な学習装置、学習プログラム及び学習方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人は学習した内容を、時間の経過とともに忘れ、一回の学習のみでは、学習した内容を定着させることが難しい。このことは経験的に知られている。また、理論的にも、学習した直後には全て覚えていたとしても、その後、急速に忘却が始まり、学習した日から一日が経過すると約25パーセントしか覚えていないとも言われている(エビングハウスの忘却曲線)。
【0003】
学習した内容の定着を図るためには、一度限りの学習だけではなく繰り返し学習する必要がある。繰り返し学習を実現するため、従来より様々な方法が利用されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−310332号公報
【特許文献2】特開2010−145668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1は、市販のダイアリを利用して繰り返し学習を実現する方法を開示する。また、上記特許文献2は、いわゆる単語カードを利用して繰り返し学習を実現する方法を開示する。さらに、上記特許文献以外にも、ドリル形式の問題集を利用して繰り返し学習を実現する方法が知られている。
【0006】
上述のような方法により、簡単に繰り返し学習を実現するということはできる。しかし、従来の方法は、学習した内容を効率良く定着させるという点には何らの考慮もされていない。すなわち、従来の方法では、繰り返し学習を行う間隔や頻度が学習者の意思に委ねられている。このため、従来の方法で繰り返し学習を行ったとしても、多くの学習者は、効率の良い学習を実現することはできない。
【0007】
すなわち、学習間隔が短く高い頻度で学習する者もいれば、学習間隔が長く低い頻度で学習する者も存在する。また、学習直後は学習間隔が短く高い頻度で学習し、ある程度時間が経過した後は、学習間隔が長く低い頻度で学習するような者、反対に学習直後の学習間隔が長く低い頻度で学習し、ある程度時間が経過した後は、学習間隔が短く高い頻度で学習するような者も存在する。
【0008】
このように繰り返し学習を行う間隔や頻度を学習者自身の意思に委ねている限りにおいては、一部の学習者を除き、効率的な学習を実現するということは到底期待できない。学習には個人差も無視できない要素であるが、ある程度の客観性をもって効率的な学習手段の提供が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る学習装置は、学習項目を記憶する記憶手段と、前記学習項目を復習する回数を示す復習回数及び前記学習項目を復習するタイミングを示す復習タイミングを設定する復習回数タイミング設定手段と、前記復習タイミングが経過した学習項目を表示させる制御手段とを備える。
【0010】
上記構成によれば、設定した復習タイミングが経過した学習項目が表示されるため、表示された学習項目を復習するようにすれば、学習を行う間隔や頻度を学習者自身の意思に委ねることなく、ある程度の客観性をもって示すことができ、これにより効率的な学習手段を提供することができる。
【0011】
上記構成において、前記制御手段は、前記学習項目の次回の復習日を表示させるようにしてもよい。また、前記制御手段は、前記学習項目の全ての復習日を表示させるようにしてもよい。
【0012】
また、上記構成において、前記制御手段は、前記復習タイミングが経過した学習項目以外の学習項目を前記復習タイミングが経過した学習項目と識別可能に表示させるようにしてもよい。
【0013】
本発明に係る学習プログラムは、記憶手段に記憶された学習項目を復習する回数を示す復習回数及び前記学習項目を復習するタイミングを示す復習タイミングを設定する手段と、前記復習タイミングが経過した学習項目を表示させる手段としてコンピュータを機能させる。
【0014】
本発明に係る学習方法は、記憶手段に記憶された学習項目を復習する回数を示す復習回数及び前記学習項目を復習するタイミングを示す復習タイミングを設定し、前記復習タイミングが経過した学習項目を表示させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、設定した復習タイミングが経過した学習項目が表示されるため、表示された学習項目を復習するようにすれば、学習を行う間隔や頻度を学習者自身の意思に委ねることなく、ある程度の客観性をもって示すことができ、これにより効率的な学習手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態に係る学習装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図3】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図4】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図5】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図6】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図7】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図8】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図9】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図10】図1に示した学習装置の表示画面を示す図である。
【図11】図1に示した学習装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図12】図1に示した学習装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図13】図1に示した学習装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図14】図1に示した学習装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図15】図1に示した学習装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図16】図1に示した学習装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図17】図1に示した学習装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る学習装置の構成を示す図である。図1に示すように、学習装置100は、反復学習により学習したい学習項目を記憶する記憶手段101と、前記学習項目の復習回数及び前記学習項目の復習タイミングを設定する復習回数タイミング設定手段103と、前記復習タイミングが経過した学習項目を表示手段105に表示させる制御手段107とを備える。また、学習装置100は、前記学習項目を入力するための学習モード、学習モードで設定した学習項目を復習するための復習モード又は復習後の学習項目を確認する学習終了モードを切り替えるモード切替手段109と、前記学習項目の入力操作及びモードの切り替え操作を行う操作手段111とを備える。
【0018】
図2から図10は、制御手段107が表示手段105に表示させる表示形態を示す。図2は初期画面200を示す。初期画面200には、学習モードに対応する学習帳201、復習モードに対応する復習帳203及び学習終了モードに対応する学習終了帳205を示す各ボタンが表示される。また、初期画面200の右上には、当日の日付(図示例では2010年4月1日)207が表示される。
【0019】
図3は学習モードを表示する学習モード画面300を示す。学習モード画面300には、暗記したい学習項目(問題301及び答え303)が行方向に表示される。また、各学習項目を選択する選択欄307及び学習項目の学習日309が表示される。また、一日当たりの学習項目数を設定する設定欄(1日当たりの学習項目設定値)311が設けられている。選択欄307で設定した学習項目の数が設定欄311に設定された値に到達すると、復習モードに移行するための移行ボタン(選択学習項目を復習帳へ移行)315が有効になる。移行ボタン315が操作されると、選択欄307で選択した学習項目は復習帳へ移行する。また、任意のタイミングで学習モード画面300を復習モード画面800(後述する)へ移行させるための移行ボタン(復習帳へ)313を備える。
【0020】
図4は移行ボタン315が選択されて復習モードに移行するときの移行画面400を示す。
【0021】
図5は復習モードへ移行した後の学習モード画面500を示す。学習モード画面500に表示される学習項目は、復習モードに移行した学習項目(図3中、選択欄307にレ点が表示されている学習項目)以外の学習項目である。
【0022】
図6は復習モードを表示する復習モード画面600を示す。復習モード画面600には、復習のタイミングが経過した学習項目(問題601及び答え603)が行方向に表示される。また、学習項目を学習したことを示す学習済み表示欄(復習済)605及び復習モードに移行した移行日(復習帳移行日)607が表示される。また、次回の復習日が復習日表示欄609に表示される。また、復習日表示欄609の近傍には、学習進度が百分率(%)の単位で表示される。また、復習タイミングを表示する復習タイミング表示欄(現在の復習タイミング)611が表示される。
【0023】
復習タイミング表示欄611には、初期設定として、例えば、計6回の推奨値が予め設定される。復習タイミング表示欄611には、復習タイミングを再設定する再設定ボタン613が設けられる。また、復習する学習項目のみの表示又は全ての学習項目の表示を選択するための学習項目表示切り替えボタン(復習項目のみ表示、全てを表示)615a、615bが表示される。
【0024】
図6に示した復習モード画面600は、復習する学習項目のみを表示する画面である。また、答え603の表示又は非表示を切り替える答え表示切り替えボタン(答えを表示、答えを隠す)617a、617bが表示される。
【0025】
図7は復習タイミングを設定する復習タイミング設定画面700を示す。復習タイミング設定画面700には、1回目から6回目までの復習タイミング701が表示される。また、現在設定されている復習回数703が表示される。図示例では、6回の復習回数が設定され、1回目の復習タイミング(1日後)から6回目の復習タイミング(77日後)までが表示される。なお、復習タイミングは任意に設定することができる。
【0026】
図8は全ての学習項目を表示する画面800を示す。画面800には画面600で表示されていた学習項目Aに加え、今後、復習する必要のある学習項目Bが表示される。
【0027】
図9は設定した復習回数が終了した学習項目を示す画面900を示す。画面900には、設定した復習回数の復習が終了した学習項目(問題901及び答え903)が表示される。また、設定した復習回数の終了日(復習終了日)905及び復習が終了した学習項目から、再度、復習を希望する学習項目を選択する選択欄(選択)907が表示される。また、選択欄907で選択された学習項目を、再度、学習モードに移行させるための再学習移行ボタン(再学習(学習帳)への移行)909が表示される。
【0028】
図10は復習終了モードを示す復習終了モード画面1000を示す。復習終了モード1000には、復習が終了した学習項目(問題1001及び答え1003)、復習が終了した学習項目のうち、再度、学習モードへ移行させる学習項目を選択するための学習モード移行選択ボタン(学習帳へ再移行)1007及び復習の終了日(復習終了日)1009が表示される。また、学習帳へ再移行させる学習項目を選択するための選択欄(学習帳へ再移行)1011が表示される。また、復習が終了した学習項目のうち、全ての学習項目の表示、単語の表示、成句の表示又はその他の表示の形態で表示させるための表示切り替えボタン(全てを表示、単語を表示、成句を表示、その他を表示)1013aから1013dが表示される。また、復習が終了した学習項目の数を示す記憶済項目数1015が表示される(図示例では、記憶済項目数1000個、単語数800個、成句数200個)。
【0029】
図11から図17は本発明の実施形態に係る学習装置100の動作を示すフローチャートである。まず、当日の日付が読み込まれた後(ステップS1101)、ユーザの操作により、学習帳(学習モード)、復習帳(復習モード)又は学習終了帳(学習終了モード)が選択される(ステップS1102)。
【0030】
図12は学習モードを示すフローチャートである。新規に学習が開始される場合(ステップS1201:1)、ユーザの操作により学習項目が入力される(ステップS1202)。前回の続きから学習が開始される場合(ステップS1201:2)、既存データが読み込まれた後(ステップS1203)、学習項目が入力される(ステップS1202)。その後、学習データが保存され(ステップS1204)、全ての学習項目が表示される(ステップS1205)。
【0031】
次に、一日当たりの最大復習項目数(例えば、N=7)が、初期値として設定される(ステップS1206)。学習項目がN個以上ある場合(ステップS1207:1)、復習帳への学習項目移行、項目数の再設定又は終了の何れかが選択される(ステップS1208)。学習項目がN個以上ない場合(ステップS1207:2)、ステップS1202に戻り処理が続けられる。復習帳へ学習項目を移行させる場合(ステップS1208:1)、ユーザにより移行する項目が選択される(ステップS1210)。
【0032】
項目数を再設定する場合(ステップS1208:2)、当日の日付(X日)以降の一日当たりの最大学習項目数Nが再設定された後(ステップS1209)、ステップS1207へ戻り処理が続けられる。終了させる場合(ステップS1208:3)、ステップS1218へ進み処理が続けられる。
【0033】
学習日当日の復習帳に既存データがない場合(ステップS1211:1)、学習日の日付の復習帳へ選択した学習内容が移行される(ステップS1212)。学習日当日の復習帳に既存データがある場合(ステップS1211:2)、一日当たりの最大復習項目数Nから既存データ項目数を引いた値で学習項目数が再選択された後(ステップS1213)、選択した学習内容が移行される(ステップS1212)。
【0034】
その後、ループ係数yに”1”が設定され(ステップS1214)、移行されたデータ(学習帳・復習帳)が保存される(ステップS1215)。残りの学習項目が表示(学習帳の表示)された後(ステップS1216)、残りの学習項目数が最大復習項目数N未満の場合(ステップS1217:1)、終了(ステップS1218:1)又は復習帳へ進む(ステップS1218:2)。
【0035】
残りの学習項目数が最大復習項目数N以上の場合(ステップS1217:2)、学習日移行の復習帳にもデータを移行させる場合(ステップS1219:1)、移行する項目が選択され(ステップS1220)、学習日以降の日付の復習帳へ学習項目が移行される(ステップS1221)。
【0036】
その後、ループ係数yが増分され(ステップS1222)、移行されたデータが保存される(ステップS1215)。学習日以降の復習帳にデータが移行されない場合(ステップS1219:2)、終了(ステップS1218:1)又は復習帳へ進む(ステップS1218:2)。
【0037】
図13は復習モードを示すフローチャートである。まず、復習の回数とタイミングの設定を行うかどうか判断される(ステップS1301)。復習の回数とタイミングの設定がされない場合(ステップS1301:1)、制御手段115は復習の回数とタイミングの初期設定を行う(ステップS1302)。
【0038】
図14は復習の回数とタイミングの初期設定の流れを示すフローチャートである。復習タイミングの設定に必要な変数H(k、t)(k回目、t日後)が設定される(ステップS1401)。復習1回目を1日後に行う設定(ステップS1402)、復習2回目を2日後に行う設定(ステップS1403)、復習3回目を7日後に行う設定(ステップS1404)、復習4回目を21日後に行う設定(ステップS1405)、復習5回目を49日後に行う設定(ステップS1406)、復習6回目を77日後に行う設定(ステップS1407)の各設定が行われる。
【0039】
復習の回数とタイミングの設定が行われる場合(ステップS1301:2)、復習の回数とタイミングの再設定が行われる(ステップS1303)。
【0040】
図15は復習の回数とタイミングの再設定の流れを示すフローチャートである。復習回数の変数kが初期化された後(ステップS1501)、復習タイミングの設定に必要な変数H(k、t)が設定される(ステップS1502)。変数kの増分(ステップS1503)、変数tの入力(ステップS1504)が行われた後、次の復習タイミングの設定(ステップS1505:1)又は設定の終了(ステップS1505:2)が行われる。次の復習タイミングの設定が選択された場合は、ステップS1503に進み処理が続けられる。
【0041】
次に、当日の日付(X日)に一致する項目と、復習帳への移行日に復習したいタイミング(t日後)を加えた日付が一致する項目とが、復習が必要な項目として読み込まれる(ステップS1304)。その後、復習が必要な項目が全て表示される(ステップS1305)。ユーザは学習を進めながら学習終了項目にチェックを入力する。学習終了項目がチェックされると(ステップS1306)、チェックされた項目が復習済みと判断される(ステップS1307)。
【0042】
次に、設定した復習を全て完了した項目の有無が判断される(ステップS1308)。項目が有る場合(ステップS1308:1)、復習完了項目が読み込まれ(ステップS1309)、復習完了項目が表示される(ステップS1310)。
【0043】
次に、復習完了項目の移行を実行するか否かが判断される(ステップS1311)。移行を実行する場合(ステップS1311:1)、チェックが入力される(ステップS1312)。
【0044】
ステップS1308で、設定した復習を全て完了した項目がない場合(ステップS1308:2)、復習帳が保存され(ステップS1313)、終了する。また、ステップS1311で、復習完了項目の移行が実行されない場合(ステップS1311:2)、復習帳が保存され(ステップS1313)、終了する。
【0045】
次に、チェック項目を学習終了項目とするか、再学習項目とするかが判断される(ステップS1314)。学習終了項目とする場合(ステップS1314:1)、チェックされた項目が学習終了帳へ移行される(ステップS1315)。再学習項目とする場合(ステップS1314:2)、チェックされた項目が学習帳へ移行される(ステップS1316)。その後、移行後の学習帳が確認の為、表示される(ステップS1317)。その後、終了、学習終了帳へ移行、又は過去の未学習項目の確認が選択される(ステップS1318)。
【0046】
図16は過去の未学習項目を確認する場合の流れを示すフローチャートである。例えば、1回目の復習タイミングが1日後、2回目の復習タイミングが2日後、3回目の復習タイミングが7日後、4回目の復習タイミングが21日後、5回目の復習タイミングが49日後、6回目の復習タイミングが77日後に設定されている場合、4月1日に復習帳へ移行される項目は、4月2日、4月3日、4月8日、4月22日、5月20日、6月17日に復習する必要がある。当日の日付を5月1日とした場合、4月2日、4月3日、4月8日、4月22日の復習はすでに終了している必要がある。仮に4月22日の復習がまだ行われていない場合は、この復習項目について処理する必要がある。図16に示す処理は、このような場合に行う処理を示している。
【0047】
図16において、ステップS1318で未学習項目を確認する場合(ステップS1318:3)、上述のように復習が必要な日(X日以前)に復習していない項目(未復習項目)が読み込まれる(ステップS1601)。次に、未復習項目の有無が判断される(ステップS1602)。未復習項目が有る場合(ステップS1602:1)、未復習項目が全て表示される(ステップS1603)。その後、過去分の未復習項目をさかのぼって学習するか否か判断される(ステップS1604)。
【0048】
過去分の未復習項目をさかのぼって学習する場合(ステップS1604:1)、学習し、学習終了項目にチェックが入力される(ステップS1605)。その後、チェックされた項目が復習済とされる(ステップS1606)。次に、設定した復習を全て完了した項目の有無が判断される(ステップS1607)。
【0049】
設定した復習を全て完了した項目が有る場合(ステップS1607:1)、復習完了項目が読み込まれ(ステップS1608)、復習完了項目が表示される(ステップS1609)。その後、復習完了項目を移行するか判断される(ステップS1610)。
【0050】
復習完了項目を移行する場合(ステップS1610:1)、チェックが入力される(ステップS1612)。その後、チェック項目を学習終了項目とするか、再学習項目とするか判断される(ステップS1613)。学習終了項目とする場合(ステップS1613:1)、チェックされた項目が学習終了帳へ移行される(ステップS1614)。再学習項目とする場合(ステップS1613:2)、チェックされた項目が学習帳へ移行される(ステップS1615)。
【0051】
次に、移行後の復習完了項目が確認の為、表示され(ステップS1616)、終了又は学習終了帳へ移行される(ステップS1617)。
【0052】
ステップS1604で、過去分の未復習項目をさかのぼって学習しない場合(ステップS1604:2)、過去分の未復習項目を移行するか判断される(ステップS1618)。過去分の未復習項目を移行しない場合(ステップS1618:1)、処理が終了する。過去分の未復習項目を移行する場合(ステップS1618:2)、チェックが入力される(ステップS1612)。
【0053】
ステップS1602で未復習項目が無いと判断された場合(ステップS1602:2)、復習帳が保存され(ステップS1611)、終了する。ステップ1607で設定した復習を全て完了した項目が無いと判断された場合(ステップS1607:2)、復習帳が保存され(ステップS1611)、終了する。ステップS1610で復習完了項目を移行しないと判断された場合(ステップS1610:2)、復習帳が保存され(ステップS1611)、終了する。
【0054】
図17は学習終了モードを示すフローチャートである。学習終了帳に項目がある場合(ステップS1701:1)、学習終了項目が表示される(ステップS1702)。表示方法を変更しない場合(ステップS1703:1)、かつ再学習項目にしたい項目がある場合(ステップS1704:1)、項目がチェックされる(ステップS1705)。その後、選択項目が復習帳に移行され(ステップS1706)、学習帳と復習終了帳が保存される(ステップS1707)。
【0055】
表示方法を変更する場合(ステップS1703:2)、好みのカテゴリー別に学習済項目が並び替えられた後(ステップS1708)、学習終了項目が表示される(ステップS1702)。
【0056】
以上説明した実施形態によれば、設定した復習タイミングが経過した学習項目が表示される。このため、表示された学習項目を復習すれば、学習を行う間隔や頻度を学習者自身の意思に委ねることなく、ある程度の客観性をもって示すことができる。これにより効率的な学習手段を提供することができる。上記実施形態において、復習回数及び復習タイミングが予め設定されているが、ユーザが自己の能力に応じて最適な復習回数及び復習タイミングを設定することができる。
【0057】
なお上記実施形態において、復習回数タイミング設定手段103及び制御手段107をプログラムで構成するようにしてもよい。その場合に用いられるプログラムは、フレキシブルディスク(磁気記録ディスク等)、CD‐ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD (Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical disk)等の記録媒体(コンピュータで読み取り可能な記録媒体)に格納されて配布可能にされたものであってもよい。
【符号の説明】
【0058】
100 学習装置
101 記憶手段
103 復習回数タイミング設定手段
105 表示手段
107 制御手段
109 モード切替手段
111 操作手段
200、300、400、500、600、700、800、900、1000 画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習項目を記憶する記憶手段と、前記学習項目を復習する回数を示す復習回数及び前記学習項目を復習するタイミングを示す復習タイミングを設定する復習回数タイミング設定手段と、前記復習タイミングが経過した学習項目を表示させる制御手段とを備える学習装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記学習項目の次回の復習日を表示させる請求項1に記載の学習装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記学習項目の全ての復習日を表示させる請求項1に記載の学習装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記復習タイミングが経過した学習項目以外の学習項目を前記復習タイミングが経過した学習項目と識別可能に表示させる請求項1から3の何れか一項に記載の学習装置。
【請求項5】
記憶手段に記憶された学習項目を復習する回数を示す復習回数及び前記学習項目を復習するタイミングを示す復習タイミングを設定する手段と、前記復習タイミングが経過した学習項目を表示させる手段としてコンピュータを機能させる学習プログラム。
【請求項6】
記憶手段に記憶された学習項目を復習する回数を示す復習回数及び前記学習項目を復習するタイミングを示す復習タイミングを設定し、前記復習タイミングが経過した学習項目を表示させる学習方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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