説明

安全入浴装置

【課題】
【解決手段】安全入浴装置を開示する。この安全入浴装置は、入口と出口を有する可撓性のあるスキンを具える可撓性のある水口と、前記可撓性スキンの入口と液通する第1の端部、及び、前記可撓性スキンの前記出口と液通する第2の端部を有する前記可撓性スキン内に配置された可撓性コンジット、前記可撓性スキン内で前記コンジットを実質的にすっぽり覆うバッファと、少なくとも一の可撓性バルブハンドルを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2003年5月27日に出願された米国特許出願第10/495,647号、および2004年1月26日に出願された米国特許出願第10/764,811号の継続出願であり、2004年5月10日に出願された暫定出願第60/569,804号の優先権を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、入浴者が水口又は水制御用ノブによる怪我から守るためにバスタブで使用するデバイスに関するものであり、特にバスタブに取付けるデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
従来技術において様々なバスタブ保護デバイスや方法が知られている。例えば、入浴している者が、入浴中又はバスタブに出入りする間にバスタブにぶつかるのを保護するための詰め物をしたデバイスや、膨張するデバイスがある。しかしながら、これらのデバイスは水口による身体の怪我から入浴者を十分に保護するものではない。更に、このような保護デバイスは、水流調製用ノブ又はバスタブのノブを覆うように設計されていないので、入浴者は、入浴中又はバスタブから出入りする間に、水流制御ノブやバスノブにぶつかって身体を怪我することがある。このことは、3つのノブ、すなわち温水制御用ノブ、冷水制御用ノブ、バスタブの水口からシャワーヘッドに切り替えるノブを有するバスタブ又はシャワーに特に言える。様々な種類の安全入浴デバイスが入手可能である。
【0004】
例えば、Eddy他に付与された米国特許第6,067,670号は、バスタブと共に使用する入浴補助具を開示している。この入浴補助具は、少なくとも水口、好適には水制御用ノブ又はバスタブ用ノブを収納するキャビティを共に規定しているトップ部分と短脚を有する細長ボディを具える。この入浴補助具では、バスタブの蛇口と制御ノブを入浴補助具で規定されたキャビティ内に収納して、大人と子供の双方の怪我の可能性を最小にするように、バスタブ内に入浴補助具を確実に取付けるための少なくとも一の、好適には一対の、対向するアッタチメントデバイスが設けられている。入浴補助具の正面表面は、バスタブでこの入浴補助具を利用する間快適であるような輪郭となっている。この入浴補助具は空間を設けており、複数の補強リブ及び/又は入浴補助具の利用を容易にする。
【0005】
米国特許第6,067,670号に記載された入浴補助具は、入浴補助具が覆う表面又は取付け具に固定しなければならない。同様に、先行技術におけるどのデバイスや方法も、バスタブ内で移動させる必要がない取付け具である入浴装置を提供するものはない。更に、水口や水用ノブは、通常、金属や硬いプラスチックからなり、入浴中の入浴者には危険な存在である。従って、これらの問題やその他の問題を解決する安全入浴装置が必要である。
【0006】
発明の目的及び概要
本発明の目的は、先行技術のバスタブ安全装置に関する問題と欠点を克服するための入浴補助具を提供する。
【0007】
本発明の別の目的は、バスタブを使用する間、入浴者をバスタブの水口及び水制御用ノブの双方から保護して、同時に、快適さを提供する入浴補助具を提供することである。
【0008】
本発明のさらなる目的は、利用中の入浴者が怪我するのを最小限にするために、比較的柔軟で可撓性のある入浴補助具を提供する。
【0009】
本発明のさらなる目的は、腐食や浸食に耐性のある入浴補助具を提供する。
【0010】
本発明の第1の特徴によれば、新規の安全入浴装置を提供する。この新規の安全入浴装置は、入口と出口を有する可撓性のあるスキンと、前記可撓性のあるスキンの入口に液通する第1の端部、及び、前記可撓性のあるスキンの出口に液通する第2の端部を有する可撓性のあるスキン中に配置された可撓性のあるコンジット、前記可撓性のあるスキン中に配置され、前記コンジットを実質的にすっぽり覆うバッファを含む。
【0011】
本発明のその他の特徴によれば、新規の安全入浴装置を開示している。この新規の安全入浴装置は、入口と出口を具える可撓性のあるスキンを有する可撓性のある水口と、前記可撓性のあるスキンの入口に流通する第1の端部、及び、前記可撓性のあるスキンの出口と液通する第2の端部を有する可撓性のあるスキン中に配置された可撓性のあるコンジットと、前記可撓性のあるスキン中に配置され、前記コンジットを実質的にすっぽり覆うバッファと、少なくとも一の可撓性のあるバルブハンドルとを含む。
【0012】
本発明の詳細な説明と好適な実施例
図面を参照すると、いくつかの図において同じ構成要素に同じ符号が付されている。特に図1において、入口17と出口18を有する安全入浴装置10が示されている。
【0013】
安全入浴装置10は、バスタブ用水口の形状をした可撓性のあるスキン11を含む。安全入浴装置10の入口17に近接する可撓性のあるスキン11の内側にリング15が取付けられている。このリング15は、ねじ付ニップル(図示せず)を受けるねじ部16と、可撓性のあるスキン11内に配置されたコンジット14を受けるためのねじ付エクステンション34を含む。このコンジット14は、第1の端部32と第2の端部33を有する可撓性のある細長部分13を含む。コンジット14を実質的にすっぽり覆うバッファ12が、コンジット14の周囲にあり、可撓性のあるスキン11内に配置されている。リング15は、本発明の好適な実施例では、ポリ塩化ビニル(PVC)で形成されているが、当業者に周知のあらゆる素材を用いてリング15を形成してもよい。
【0014】
コンジット14の外側の第1の端部32にねじ31を配置する。ねじ31は、リング15のねじ付エクステンション34に挿入することができる。このねじ31は、可撓性のある細長部分13内に形成されている。コンジット14内のチャネル19は、第1の端部32の入口17と、及び第2の端部33において出口18へと液通している。
【0015】
コンジット14の可撓性のある細長部分13は、入浴者にあたったときに撓むように可撓性のある素材で形成されている。同様に、可撓性のあるスキン11とバッファ12も、入浴者がこの素材とぶつかっても、素材が曲がり入浴者が怪我しないように、屈曲が可能な素材で形成されている。例えば、好適な実施例では、バッファ12を柔軟なゴムで形成されてもよい。しかしながら、当業者に周知の同様のあらゆる素材で、バッファ12を形成してもよい。同様に、本発明の好適な実施例において、可撓性のあるスキン11と、柔軟なゴム又はウレタンから形成することができるが、当業者に周知であるあらゆる素材を用いてもよい。
【0016】
次に、図2を参照すると、安全入浴装置10は、バスタブの壁に取付けることができる。更に、安全ハンドル20が、安全入浴装置10に近接して示されている。この安全ハンドル20は、ノブ21とステム22を具える。本発明の好適な実施例では、前記安全ハンドル20は、柔軟なゴム素材で形成さていれるが、しかしながら、当業者に周知のあらゆる素材を用いてもよい。安全ハンドル20のノブ21は、ステム22を介して現存するバスタブの温冷水バルブに取付け、ハンドルを交換する。通常、この作業は、現存するハンドルに取換えた後、現存の取付け具に安全ハンドル20をねじ込むことによって行われる。この場合、安全ハンドル20は、現存のハンドル配置より安全な代替を提供しており、この安全ハンドル20は、入浴者が安全ハンドルのノブ21とステム22と触れても安全ハンドル20のステム22が撓むので、入浴者は怪我することはない。本発明の好適な実施例において、又バスタブの取付け具の典型的な配置においては、安全性入浴装置10に冷水又は温水供給ライン用の安全ハンドル20がある。しかしながら、冷水と温水の供給ラインが一つのバルブに給水するような一つのハンドルしか有しないバスタブの取付け具においても、一の安全ハンドル20を使用してもよい。
【0017】
図3から図8は、入浴又はシャワーに用いられる本発明の他の実施例を例示する。
【0018】
図3に示されるように、ノブは、柔軟なゴム製のベース部材を具える。ノブの外部全体は、内部機構32を包む柔らかく曲がりやすい素材30を具える。図に示すように、この柔軟な外部構造は、二又はそれ以上の内部接続部材34を具える。
【0019】
図4は、水口36、ハンドル38及びシャワーヘッド40を含む本発明を例示する。3つの部品は、全て複数の柔らかく曲がりやすい素材でできた一又は複数のピースを具える。図5は、本発明の柔らかく曲がりやすいノブ45の更なる実施例を例示する。図6は、図4に示すような、ノズル、ノブ及びシャワーヘッドのさらなる他の実施例を示す。図7及び8は、子供用や大人用のバスタブの更なる実施例を示す。図からわかるように、この実施例は、ノブに恐竜60と足跡62を設けることもできる。
【0020】
図9は、本発明のシャワーヘッドシステムの更に別の分解図を示す。図に示すように、標準シャワーヘッドは硬性である。示されているように、この硬性シャワーヘッドは、柔らかく曲がりやすい部材70、72で覆われている。
【0021】
上述の開示から、本発明のいくつかの利点が理解される。例えば、新規な安全入浴装置が開示されている。この新規な安全入浴装置は、身体の一部が水口と接触して入浴者が怪我しないように、柔軟な素材で形成された可撓性のある水口を含む。この可撓性のある水口は、単一のユニットとして形成されているので、現存の水口の上部に設置せずに現存の水口を交換することができる。少なくとも一の可撓性ハンドルが新規な安全入浴装置に含まれていてもよい。可撓性のあるハンドルは、現存の硬性ハンドルに代わり、柔軟な素材で形成されているので、入浴者は、ハンドルと身体の一部をぶつけることで怪我することはない。
【0022】
本発明の好適な実施例を例示しているが、添付のクレームが定義する本発明の範囲と精神から外れることなく、当業者によって修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
上述した概要と、本発明の好適実施例の詳細な説明は、添付図面を参照しながら読むことで、より理解される。ここで:
【図1】図1は、本発明による安全入浴装置の水口の断面の側面図である。
【図2】図2は、本発明によるバスタブ壁に取付けられた水口と水制御用ノブの対の透視図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施例を示す。
【図4】図4は、本発明の他の実施例を示す。
【図5】図5は、本発明の他の実施例を示す。
【図6】図6は、本発明の他の実施例を示す。
【図7】図7は、本発明の他の実施例を示す。
【図8】図8は、本発明の他の実施例を示す。
【図9】図9は、本発明の他の実施例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全入浴装置において:
入口と出口を有する可撓性のあるスキンと;
前記可撓性のあるスキンの前記入口と液通する第1の端部、及び、前記可撓性のあるスキンの前記出口と液通する第2の端部を有する前記可撓性のあるスキン内に配置した可撓性のあるコンジットと;
前記可撓性のあるスキン内と前記コンジットを実質的にすっぽり覆うバッファと;
を具えることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項2】
請求項1に記載の安全入浴装置において、前記可撓性のあるスキン内で前記入口に近接して配置されたリングを更に具えることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項3】
請求項2に記載の安全入浴装置において、前記リングが、ねじ付ニップル上に安全入浴装置に取付けるねじ部を更に具えることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項4】
請求項3に記載の安全入浴装置が更に、ねじ付きエクステンションを具えることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項5】
請求項4に記載の安全入浴装置において、前記コンジットの前記第1の端部を前記リングの前記挿入エクステンションへ挿入できるように、ねじが設けられていることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項6】
請求項2に記載の安全入浴装置において、前記リングがポリ塩化ビニルで形成されていることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項7】
請求項1に記載の安全入浴装置において、前記バッファがゴムで形成されていることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項8】
請求項1に記載の安全入浴装置において、前記可撓性のあるスキンが柔軟なゴムで形成されていることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項9】
請求項1に記載の安全入浴装置において、前記可撓性のあるスキンがウレタンで形成されていることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項10】
安全入浴装置において:
可撓性のある水口と;少なくとも一の可撓性のあるバルブハンドルとを具えることを特徴とする安全入浴装置。
【請求項11】
安全入浴装置において:
入口と出口を有する可撓性のあるスキンを有する可撓性のある水口;前記可撓性のあるスキンの入口と流通する第1の端部、及び、前記可撓性のあるスキンの出口と液通する第2の端部を有する前記可撓性のあるスキン内に配置した可撓性のあるコンジットと;
前記可撓性のあるスキン内に配置され、すっぽり前記コンジットを実質的に覆うバッファと;
少なくとも一の可撓性のあるバルブハンドルと;
を具えることを特徴とする入浴安全装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−524780(P2007−524780A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533452(P2006−533452)
【出願日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2004/016717
【国際公開番号】WO2004/106650
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(505436944)
【出願人】(505436955)
【Fターム(参考)】