説明

安全解析データ管理システム

【課題】安全解析に必要な諸元データを、簡易かつ短時間で収集・整理する。
【解決手段】安全解析部門のコンピュータPCωから、「諸元データ項目名」,「設計部門名とそのメールアドレス」,「安全解析部門とそのメールアドレス」の各フィールドには、必要なデータを入力しているが、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドにはデータが入力されておらず空欄となっている複数のレコードからなるテーブルを、安全解析データ管理装置10を介して、設計部門のコンピュータPCα,PCβ,PCγに送る。コンピュータPCα,PCβ,PCγで空欄のテーブルにデータを入力し、それを安全快適データ管理装置10に送ると、諸元データデータベース13には、全ての蘭に必要なデータが入力された、安全解析をするために必要な諸元データが、データベース化して記憶・蓄積される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は安全解析データ管理システムに関し、各設計部門が有している設計ドキュメントの中から、安全解析に必要な諸元データを、簡易かつ短時間で収集・整理することができ、しかもトレーサビリティを確保することができるように工夫したものである。
【背景技術】
【0002】
発電プラントのような大型プラントを新規に設計した時や改造した時には、新規に設計したプラントや改造したプラントが安全に動作(運転)するかどうかを検証するために、安全解析を行う。
安全解析をするためには、対象プラントの動作を模擬する安全解析用数値モデルを構築し、この安全解析用数値モデルを用いた模擬を行い、安全に動作するかどうかを解析している。
【0003】
安全解析用数値モデルを構築するためには、安全解析をするために必要な諸元データが必要である。
諸元データとは、例えば、対象プラントの各部分のサイズや流路の圧力,温度、質量流量等の静的なデータや、特定のバルブを開閉したときに他の部分における挙動がどのように変化するか等を示す動的なデータをいう。
【0004】
安全解析部門では、上述した安全解析用数値モデルを構築するために、必要な諸元データを設計部門から入手しなければならない。
しかし、特に大型のプラントの場合には、設計部門が複数に分かれている場合が多く、安全解析部門は、各設計部門から、必要な諸元データをそれぞれ個別に入手しなければならず、データ入手のために多くの手間と時間を要していた。
【0005】
また、安全解析部門は、構築した安全解析用数値モデルを使用して安全解析をし、安全解析結果をプラントの顧客(プラントを発注した者)に提示する。
プラントの顧客の中には安全解析に対して高い品質管理を要求することがあり、解析の準備段階である諸元データを入手する時点からトレーサビリティ(データの入手や処理等の履歴情報を追跡できること)を確保しておく必要がある場合もある。
つまり、解析の準備をどのようにして行ったか、諸元データをどのようにして収集したか、諸元データを適正な設計部門から取得したか、取得した諸元データのデータ内容(数値等)が保証されたものであるか、どのようにして安全解析用数値モデルを構築したか、安全解析用数値モデルが正しく動作するか等の品質管理が要求されることがある。
【0006】
更に、安全解析に際しては、解析結果の見当を付けたり、解析結果の妥当性を評価する目的で、安全解析をする対象プラントの諸元データを他のプラントの諸元データと比較したり、対象プラントの安全解析結果と同一プラントの過去の安全解析結果とを比較したりすることが必要になる。
【0007】
しかし、設計部門と安全解析部門とでは、データの範囲や扱い方が異なる。
例えば、プラントP1が機器Aと機器Bと機器Cで構成されている場合、機器Aは設計部門αにより設計され、機器Bは設計部門βにより設計され、機器Cは設計部門γにより設計されている場合、各設計部門α,β,γは、当該設計部門で設計するのに必要なドキュメントとして、図面や検討資料などの設計ドキュメントを有している。
つまり、設計部門αでは、機器Aを設計・製造するための設計ドキュメントa1,a2,a3・・・を有し、設計部門βでは、機器Bを設計・製造するための設計ドキュメントb1,b2,b3・・・を有し、設計部門γでは、機器Cを設計・製造するための設計ドキュメントc1,c2,c3・・・を有している。
ところが、安全解析部門ωで必要とする安全解析をするために必要な各諸元データは、例えば複数の設計ドキュメントa1,a2,a3・・・、b1,b2,b3・・・、c1,c2,c3・・・の中に分散して組み込まれている。
【0008】
そのため、安全解析部門ωでは、例えば図4に示すように、各設計部門α,β,γから、設計ドキュメントa1,a2,a3・・・、b1,b2,b3・・・、c1,c2,c3・・・を送ってもらい、各設計ドキュメント(図面や検討資料)を読み解き、各設計ドキュメントの中から安全解析をするために必要な諸元データを、各諸元データ毎に抽出して整理するという作業をしなければならなかった。このような、設計ドキュメントの読み解きやデータの抽出・整理をするのには、長時間を要していた。
【0009】
また、諸元データを蓄積したデータベースを用意したシステムはあるが、諸元データと各種の設計ドキュメントとの紐付けができていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2007−272380号公報
【特許文献2】特開2008−33903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述したように従来では、安全解析をするために必要な諸元データを入手するのに多くの手間と労力・時間を要していた。
また、トレーサビリティは、必ずしも高いものではなかった。
更に、安全解析のために収集して整理した諸元データと、この諸元データが記載されていた元の設計ドキュメントとが紐付けされておらず、安全解析のために収集して整理した諸元データから、この諸元データが記載されていた元の設計ドキュメントを確認するのが困難であった。
【0012】
本発明は、上記従来技術に鑑み、各設計部門が有している設計ドキュメントの中から、安全解析に必要な諸元データを、簡易かつ短時間で収集・整理することができ、しかもトレーサビリティを確保することができ、更に収集・整理した諸元データから元の設計ドキュメントを確認することができる安全解析データ管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決する本発明の構成は、
データ編集インタフェースと、メール送信部と、諸元データデータベースと、操作ログデータベースと、各設計ドキュメントが記憶・蓄積されているファイルサーバとを有する安全解析データ管理装置と、
前記安全解析データ管理装置に接続可能な、安全解析部門のコンピュータと、
前記安全解析データ管理装置に接続可能な、設計部門のコンピュータと、
で構成された安全解析データ管理システムにおいて、
前記安全解析データ管理装置と安全解析部門のコンピュータとの間で情報を送受する送信手段と、
前記安全解析データ管理装置と設計部門のコンピュータ送信手段との間で情報を送受する送信手段とを備え、
前記操作ログデータベースが、前記安全解析データ管理装置と前記安全解析部門のコンピュータとの間で送受した情報の送受履歴と、前記安全解析データ管理装置と前記設計部門のコンピュータとの間で送受した情報の送受履歴を記憶することを特徴とする。
【0014】
また本発明の構成は、
データ編集インタフェースと、メール送信部と、諸元データデータベースと、操作ログデータベースと、各設計ドキュメントが記憶・蓄積されているファイルサーバとを有する安全解析データ管理装置と、
前記安全解析データ管理装置に接続可能な、安全解析部門のコンピュータと、
前記安全解析データ管理装置に接続可能な、設計部門のコンピュータとで構成され、
前記安全解析部門のコンピュータでは、
安全解析をするために必要な特定の諸元データを示す「諸元データ項目名」、諸元データの値を示す「諸元データ値」、諸元データの値が記載されているドキュメントを示す「ドキュメント名」、諸元データの値が記載されているドキュメントの紐付け情報を示す「リンク情報」、設計をする設計部門とそのメールのアドレスを示す「設計部門名とそのメールアドレス」、安全解析をする安全解析部門とそのメールのアドレスを示す「安全解析部門名とそのメールアドレス」を個別に格納するフィールドから構成されているレコードが複数集まって形成されたテーブルのうち、「諸元データ項目名」,「設計部門名とそのメールアドレス」,「安全解析部門とそのメールアドレス」の各フィールドには、必要なデータを入力しているが、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドには、データが入力されておらず空欄となっているテーブルを、前記安全解析データ管理装置のデータ編集インタフェースに接続してデータ送信し、
前記設計部門のコンピュータでは、
前記安全解析データ管理装置を介して、前記テーブルのレコードのうち、当該設計部門を示す「設計部門名」と安全解析部門が必要とする「諸元データ項目名」のレコードが送信されてくると、設計部門で有している設計ドキュメントを基に、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドにデータが入力されて、全てのフィールドにデータが入力されているレコードを前記安全解析データ管理装置のデータ編集インタフェースに接続してデータ送信し、
前記安全解析データ管理装置では、
前記安全解析部門のコンピュータから前記テーブルがデータ送信されてくると、前記データ編集インタフェースが、前記テーブルを前記諸元データデータベースに記憶すると共に、前記メール送信部が、前記テーブルのうち「設計部門名とメールアドレス」が特定の設計部門とそのメールアドレスに一致しているレコードを、一致している特定の設計部門のコンピュータにメール送信し、
前記設計部門のコンピュータから全てのフィールドにデータが入力されているレコードがデータ送信されてくると、前記データ編集インタフェースが、送信されてきたレコードを前記諸元データデータベースの上に上書きして記憶すると共に、前記メール送信部が、前記設計部門から送信されてきたレコードを前記安全解析部門のコンピュータにメール送信し、
前記操作ログデータベースが、前記安全解析データ管理装置が前記安全解析部門のコンピュータ及び前記設計部門のコンピュータとの間で送受した情報の送受履歴を記憶することを特徴とする。
【0015】
また本発明の構成は、
前記設計部門のコンピュータでは、前記安全解析データ管理装置を介して、前記テーブルのレコードのうち、当該設計部門を示す「設計部門名」と安全解析部門が必要とする「諸元データ項目名」のレコードが送信されてくると、設計部門で有している設計ドキュメントを基に、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」のデータを、前記諸元データデータベースに記憶されているデータベースに直接入力することができることを特徴とする。
【0016】
また本発明の構成は、
前記安全解析データ管理装置は、前記安全解析部門のコンピュータから閲覧指令が入力されると、
前記データ編集インタフェースが、前記閲覧指令により特定された条件に応じたレコードを、前記諸元データデータベースの中から取り出し、前記メール送信部が、取り出されたレコードを前記安全解析部門のコンピュータにメール送信もしくはデータ転送し、
前記安全解析部門のコンピュータは、メール送信もしくはデータ転送されてきたレコードを表示することを特徴とする。
【0017】
また本発明の構成は、
前記安全解析データ管理装置は、前記安全解析部門のコンピュータに表示されたレコードの特定のリンク情報が選択されると、
前記データ編集インタフェースが、前記ファイルサーバに記憶されている設計ドキュメントの中から選択された前記リンク情報に紐付けされた設計ドキュメントを選択し、前記メール送信部が、選択された設計ドキュメントを前記安全管理部門のコンピュータにメール送信し、
前記安全解析部門のコンピュータは、メール送信されてきた設計ドキュメントを表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、安全解析データ管理装置を介して、安全管理部門のコンピュータと設計部門のコンピュータとの間で必要な情報の送受をしていくことにより、安全解析をするために必要な諸元データを、安全解析データ管理装置の中にデータベース化して記憶・蓄積することができる。
このため、各設計部門が有している設計ドキュメントの中から、安全解析に必要な諸元データを、簡易かつ短時間で収集・整理することができ、しかもトレーサビリティを確保することができ、更に収集・整理した諸元データから元の設計ドキュメントを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例に係る安全解析データ管理システムを示す構成図。
【図2】安全解析をするために必要な諸元データのテーブルを示すデータ図。
【図3】安全解析をするために必要な諸元データのテーブルを示すデータ図。
【図4】従来手法を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
<システム構成>
図1は、本発明の実施例1に係る安全解析データ管理システムを示す。
この安全解析データ管理システムは、安全解析データ管理装置10と、安全解析データ管理装置10に接続可能な安全解析部門ωに設置されたコンピュータPCωと、各設計部門α,β,γに設置されており安全解析データ管理装置10に接続可能なコンピュータPCα,PCβ,PCγと、コンピュータPCωと安全解析データ管理装置10とを接続する回線Ci1と、各コンピュータPCα,PCβ,PCγと安全解析データ管理装置10とを接続する回線Ci2とで構成されている。
【0022】
安全解析データ管理装置10は、ソフトウエアとハードウエア資源とが協働した具体的手段により、安全解析データ管理をするという使用目的に応じた情報の演算または加工(詳細は後述する)を実現するものであり、データ編集インタフェース11と、メール送信部12と、諸元データデータベース13と、操作ログデータベース14と、ファイルサーバ15を有している。
【0023】
この安全解析データ管理システムでは、詳細動作は後述するが、安全解析データ管理装置10を介して、安全管理部門ωのコンピュータPCωと設計部門α,β,γのコンピュータPCα,PCβ,PCγとの間で必要な情報の送受をしていくことにより、安全解析をするために必要な諸元データを、安全解析データ管理装置10の中にデータベース化して記憶・蓄積する。
【0024】
<データの記憶・蓄積状態>
この安全解析データ管理システムにおける詳細動作を説明するに先立ち、必要な情報の送受などの所定の動作が完了した時点において、安全解析データ管理装置10に記憶・蓄積された情報がどのようなものであるかを説明しておく。
【0025】
諸元データデータベース13には、必要な動作が完了した時点においては、図2に示すような、安全解析をするために必要な諸元データが記憶・蓄積される。
つまり、諸元データデータベース13には、図2に示すような、多数のレコードR1,R2,R3・・・が集まって形成されたテーブルT1が記憶・蓄積される。
各レコードRは、本例では、7つのフィールド(データを格納する領域)により構成されている。
具体的には、1つのレコードRは、安全解析をする対象であるプラントの名前を示す「プラント名」、安全解析をするために必要な特定の諸元データを示す「諸元データ項目名」、諸元データの値を示す「諸元データ値」、諸元データの値が記載されているドキュメントを示す「ドキュメント名」、諸元データの値が記載されているドキュメントの紐付け情報を示す「リンク情報」、設計をする設計部門とそのメールのアドレスを示す「設計部門名とそのメールアドレス」、安全解析をする安全解析部門とそのメールのアドレスを示す「安全解析部門名とそのメールアドレス」を個別に格納するフィールドから構成されている。
そして、各レコードRの各フィールドには、必要なデータが記憶されている。
【0026】
より具体的に説明すると、
例えばレコードR1には、
・安全解析をする対象であるプラントの名前を示す「プラント名」として、「P1」が、
・安全解析をするために必要な特定の諸元データを示す「諸元データ項目名」として、「A1配管内径」が、
・諸元データの値を示す「諸元データ値」として、即ちA1配管の内径の値として、「10.0」(mm)が、
・諸元データの値が記載されているドキュメント、即ちA1配管の内径が記載されているドキュメントを示す「ドキュメント名」として、「設計ドキュメントa1」が、
・諸元データの値が記載されているドキュメントa1の紐付け情報を示す「リンク情報」として、リンク情報「La1」(例えばファイルサーバ15の中でドキュメントa1が記憶されているディレクトリ)が、
・設計をする設計部門とそのメールのアドレスを示す「設計部門名とそのメールアドレス」として、設計部門名「α」とそのメールアドレス「addα」が、
・安全解析をする安全解析部門とそのメールのアドレスを示す「安全解析部門名とそのメールアドレス」として、安全解析部門名「ω」とそのメールアドレス「addω」が、
各フィールドにそれぞれ記憶されている。
【0027】
このように1つのレコードRに、「諸元データ項目名」と、この「諸元データ項目名」に関する「プラント名」、「諸元データ値」、「ドキュメント名」、「リンク情報」、「設計部門名とその設計部門のメールアドレス」、「安全解析部門名とそのメールアドレス」が1つのセットになって情報が管理・記憶されているため、安全解析をする際に諸元データを効率的に整理・抽出できる効果が得られるようになっている。
【0028】
なお、他のプラントP2,P3・・・の安全解析をする場合には、プラントP2,P3用の各テーブルT2,T3を諸元データデータベース13に記憶することもできる。
【0029】
操作ログデータベース14には、コンピュータPCωと安全解析データ管理装置10との間で送受された情報の送受履歴及び送受した情報の内容と、コンピュータPCα,PCβ,PCωと安全解析データ管理装置10との間で送受された情報の送受履歴及び送受した情報の内容と、安全解析データ管理装置10において情報を送受,表示,検索,選択,編集登録,依頼発行等の情報をデータ処理した処理履歴とその処理内容を記憶している。
つまり、操作ログデータベース14は、この安全解析データ管理システムにおいて、情報が、どの時点で、どの場所からどの場所にどのように移動して、どのように処理され、どの場所に格納された等の、各情報動作の履歴情報の全てが記憶されている。
なお、情報の送受履歴のみを、操作ログデータベース14に記憶することもできる。
このように操作ログデータベース14に、操作ログを記憶することによりトレーサビリティを確保することができる。
【0030】
ファイルサーバ15には、各設計部門α,β,γが所有している、プラントP1用の設計ドキュメントa1,a2,a3・・・、b1,b2,b3・・・、c1,c2,c3・・・が記憶・蓄積されている。
各設計ドキュメントa1,a2,a3・・・、b1,b2,b3・・・、c1,c2,c3・・・は、例えば、ファイルサーバ15のディレクトリに記憶されている。したがって、この場合には、ファイルサーバ15のディレクトリが、各設計ドキュメントa1,a2,a3・・・、b1,b2,b3・・・、c1,c2,c3・・・の紐付け情報を示すリンク情報となる。
【0031】
なお他のプラントP2,P3・・・の安全解析をする場合には、プラントP2,P3用の各設計ドキュメントをファイルサーバ15に記憶することもできる。
【0032】
<情報処理の動作状態>
次に、この安全解析データ管理システムにおける情報処理の動作状態を説明する。
この安全解析データ管理システムでは、図2に示すテーブルT1を作成するための情報処理動作(第1フェーズの情報処理動作)と、図2に示すテーブルT1が完成した後の情報処理動作(第2フェーズの情報処理動作)とがあるので順に説明する。
なおこの例では、プラントP1の安全解析をすることを前提として説明をする。
【0033】
第1フェーズの情報処理動作を説明する。
第1フェーズの情報処理動作を開始した時には、安全解析データ管理装置10のデータベース13,14及びファイルサーバ15には情報が記憶されていない。
そこで先ず最初に、安全解析データ管理装置10のファイルサーバ15に、各設計部門α,β,γが所有している、プラントP1用の設計ドキュメントa1,a2,a3・・・、b1,b2,b3・・・、c1,c2,c3・・・を記憶・蓄積する。
【0034】
一方、安全解析部門ωでは、プラントP1の安全解析をするために必要な諸元データを検討・抽出して、図3に示すようなテーブルt1を作成する。
【0035】
図3に示すテーブルt1では、各レコードRの各フィールドである「プラント名」,「諸元データ項目名」,「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」,「設計部門名とそのメールアドレス」,「安全解析部門とそのメールアドレス」のうち、
「プラント名」,「諸元データ項目名」,「設計部門名とそのメールアドレス」,「安全解析部門とそのメールアドレス」の各フィールドには、安全解析部門ωにおいて必要なデータを入力しているが、
「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドには、データが入力されておらず空欄となっている。
【0036】
安全解析部門ωでは、コンピュータPCωにより安全解析データ管理装置10にログインし、依頼発行指令S11と共に図3に示すテーブルt1を安全解析データ管理装置10に送信する。
【0037】
安全解析データ管理装置10は、依頼発行指令S11とテーブルt1を受信すると、データ編集インタフェース11が、テーブルt1を諸元データデータベース13に記憶する。
データ編集インタフェース11は、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドが空欄であると判断した場合、同時に、安全解析データ管理装置10のメール送信部12は、テーブルt1のうち、
・テーブルt1の設計部門名とそのメールアドレスが、設計部門名「α」,メールアドレス「addα」となっているレコードR1,R2,R3・・・を、設計部門αのコンピュータPCαにメール送信し、
・テーブルt1の設計部門名とそのメールアドレスが、設計部門名「β」,メールアドレス「addβ」となっているレコードR11,R12,R13・・・を、設計部門βのコンピュータPCβにメール送信し、
・テーブルt1の設計部門名とそのメールアドレスが、設計部門名「γ」,メールアドレス「addγ」となっているレコードR21,R22,R23・・・を、設計部門γのコンピュータPCγにメール送信する。
【0038】
設計部門αでは、コンピュータPCαがレコードR1,R2,R3・・・を受信すると、各レコードR1,R2,R3・・・のフィールドのうち、空欄となっている「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドに、設計ドキュメントa1,a2,a3を参照してデータ(図2参照)を入力する。
例えば、レコードR1について言えば、「諸元データ値」として「10.0」を、「ドキュメント名」として「設計ドキュメントa1」を、「リンク情報」として「La1」を入力する。
【0039】
そして、設計部門αは、コンピュータPCαにより安全解析データ管理装置10にログインし、登録指令S21と共に、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドにデータが入力されたレコードR1,R2,R3・・・(全てのフィールドにデータが入力されている、即ち、空欄のフィールドのないレコード)を、安全解析データ管理装置10に送信する。
【0040】
安全解析データ管理装置10は、登録指令S21と空欄のフィールドのないレコードR1,R2,R3・・・を受信すると、データ編集インタフェース11が、空欄のフィールドのないレコードR1,R2,R3・・・を、諸元データデータベース13に先に記憶されているテーブルt1のレコードR1,R2,R3・・・(空欄のフィールドのあるレコード)の上に上書きして記憶する。
この結果、レコードR1,R2,R3・・・の全てのフィールドには必要な情報が記憶される。
同時に、安全解析データ管理装置10のメール送信部12は、空欄のフィールドのないレコードR1,R2,R3・・・を、コンピュータPCωにメール送信する。これにより安全解析部門ωでは、コンピュータPCωに送信された空欄のフィールドのないレコードR1,R2,R3・・・の情報を確認することができる。
【0041】
なお、設計部門αは、コンピュータPCαがレコードR1,R2,R3・・・を受信すると、設計ドキュメントa1,a2,a3を参照して、コンピュータPCαにより、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」のデータを、諸元データデータベース13に先に記憶されているテーブルt1のレコードR1,R2,R3・・・に、直接入力する(直接書き込む)こともできる。
【0042】
設計部門βでは、コンピュータPCβがレコードR11,R12,R13・・・を受信すると、各レコードR11,R12,R13・・・のフィールドのうち、空欄となっている「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドに、設計ドキュメントb1,b2,b3を参照してデータ(図2参照)を入力する。
例えば、レコードR11について言えば、「諸元データ値」として「11.0」を、「ドキュメント名」として「設計ドキュメントb2」を、「リンク情報」として「Lb2」を入力する。
【0043】
そして、設計部門βは、コンピュータPCβにより安全解析データ管理装置10にログインし、登録指令S22と共に、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドにデータが入力されたレコードR11,R12,R13・・・(全てのフィールドにデータが入力されている、即ち、空欄のフィールドのないレコード)を、安全解析データ管理装置10に送信する。
【0044】
安全解析データ管理装置10は、登録指令S22と空欄のフィールドのないレコードR11,R12,R13・・・を受信すると、データ編集インタフェース11が、空欄のフィールドのないレコードR11,R12,R13・・・を、諸元データデータベース13に先に記憶されているテーブルt1のレコードR11,R12,R13・・・(空欄のフィールドのあるレコード)の上に上書きして記憶する。
この結果、レコードR11,R12,R13・・・の全てのフィールドには必要な情報が記憶される。
同時に、安全解析データ管理装置10のメール送信部12は、空欄のフィールドのないレコードR11,R12,R13・・・を、コンピュータPCωにメール送信する。これにより安全解析部門ωでは、コンピュータPCωに送信された空欄のフィールドのないレコードR11,R12,R13・・・の情報を確認することができる。
【0045】
なお、設計部門βは、コンピュータPCβがレコードR11,R12,R13・・・を受信すると、設計ドキュメントb1,b2,b3を参照して、コンピュータPCβにより、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」のデータを、諸元データデータベース13に先に記憶されているテーブルt1のレコードR11,R12,R13・・・に、直接入力する(直接書き込む)こともできる。
【0046】
設計部門γでは、コンピュータPCγがレコードR21,R22,R23・・・を受信すると、各レコードR21,R22,R23・・・のフィールドのうち、空欄となっている「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドに、設計ドキュメントc1,c2,c3を参照してデータ(図2参照)を入力する。
例えば、レコードR21について言えば、「諸元データ値」として「12.0」を、「ドキュメント名」として「設計ドキュメントc3」を、「リンク情報」として「Lc3」を入力する。
【0047】
そして、設計部門γは、コンピュータPCγにより安全解析データ管理装置10にログインし、登録指令S23と共に、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドにデータが入力されたレコードR21,R22,R23・・・(全てのフィールドにデータが入力されている、即ち、空欄のフィールドのないレコード)を、安全解析データ管理装置10に送信する。
【0048】
安全解析データ管理装置10は、登録指令S23と空欄のフィールドのないレコードR21,R22,R23・・・を受信すると、データ編集インタフェース11が、空欄のフィールドのないレコードR21,R22,R23・・・を、諸元データデータベース13に先に記憶されているテーブルt1のレコードR21,R22,R23・・・(空欄のフィールドのあるレコード)の上に上書きして記憶する。
この結果、レコードR21,R22,R23・・・の全てのフィールドには必要な情報が記憶される。
同時に、安全解析データ管理装置10のメール送信部12は、空欄のフィールドのないレコードR21,R22,R23・・・を、コンピュータPCωにメール送信する。これにより安全解析部門ωでは、コンピュータPCωに送信された空欄のフィールドのないレコードR21,R22,R23・・・の情報を確認することができる。
【0049】
なお、設計部門γは、コンピュータPCγがレコードR21,R22,R23・・・を受信すると、設計ドキュメントc1,c2,c3を参照して、コンピュータPCγにより、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」のデータを、諸元データデータベース13に先に記憶されているテーブルt1のレコードR21,R22,R23・・・に、直接入力する(直接書き込む)こともできる。
【0050】
上述した動作により、諸元データデータベース13には、図2に示すような全てのフィールドに必要な情報が入力されたテーブルT1が形成される。
しかも、諸元データデータベース13に記憶されたテーブルT1の各リンク情報は、ファイルサーバ15に記憶されている設計ドキュメントa1,a2,a3・・・、b1,b2,b3・・・、c1,c2,c3・・・のリンク情報と、紐付け(リンク付け)されている。
【0051】
操作ログデータベース14は、上述した第1フェーズの情報処理動作において、送受された情報の送受履歴及び送受した情報の内容と、安全解析データ管理装置10において情報を送受,編集登録,依頼発行等のデータ処理をした処理履歴とその処理内容を記憶している。
【0052】
次に第2フェーズの情報処理動作を説明する。
第2フェーズの情報処理動作では、諸元データデータベース13には、完成したテーブルT1が記憶されている。
【0053】
安全解析部門ωは、安全解析のために必要な諸元データを閲覧するときには、コンピュータPCωにより安全解析データ管理装置10にログインして、閲覧指令S12を安全解析データ管理装置10に入力する。
【0054】
そうすると、安全解析データ管理装置10のデータ編集インタフェース11は、諸元データデータベース13に記憶されているテーブルT1の中から、閲覧指令S12により特定された検索条件及び選択条件に合わせたレコード、例えばレコードR1,R2,R3を取り出す。
そして取り出したレコードR1,R2,R3は、メール送信部12により、コンピュータPCωにメール送信され、コンピュータPCωに表示される。
このため、安全解析部門ωは、コンピュータPCωに送信され表示されたレコードR1,R2,R3の情報を用いて、安全解析のために使用する安全解析用数値モデルを構築することができる。
【0055】
なお取り出したレコードR1,R2,R3を、メール送信部12からコンピュータPCωにデータ転送することもできる。
【0056】
また、安全解析部門ωが、コンピュータPCωに表示された、リンク情報、例えばリンク情報La1をクリック(選択)すると、安全解析データ管理装置10のデータ編集インタフェース11は、ファイルサーバ15に記憶されている、リンク情報La1に紐付けされた設計ドキュメントa1を選択し、メール送信部12は選択された設計ドキュメントa1をコンピュータPCωにメール送信する。
これにより、レコードR1,R2,R3に紐付けされた設計ドキュメントa1を、コンピュータPCωに表示することができる。
【0057】
このようにして、安全解析部門ωは、コンピュータPCωを介して、諸元データデータベース13に記憶されたテーブルT1の中から必要なレコードを取りだすことができ、また取りだしたレコードに紐付けされた設計データを参照することができる。
【0058】
また、閲覧指令S12の検索条件及び選択条件を変更することにより、レコード単位ではなく、所定のフィールド単位毎に、テーブルT1の中から情報を取りだすという、データベースとしての一般的な使用動作も実現することができる。
【0059】
操作ログデータベース14は、上述した第2フェーズの情報処理動作において、送受された情報の送受履歴及び送受した情報の内容と、安全解析データ管理装置10において情報を送受,検索,選択等のデータ処理をした処理履歴とその処理内容を記憶している。
【実施例2】
【0060】
複数のプラントP1,P2,P3・・・の安全解析を行う場合には、複数のプラントP1,P2,P3・・・の設計ドキュメントをファイルサーバに記憶し、安全解析部門のコンピュータと、複数のプラントP1,P2,P3・・・を設計する各設計部門の各コンピュータを、安全解析データ管理装置に接続して、上述したのと同様な動作をさせる。
【0061】
このようにした場合には、安全解析部門のコンピュータにおいて、プラントP1の諸元データを、他のプラントP2,P3の諸元データと比較したり、プラントP1用のテーブルT1と、同様なプラントP2,P3用のテーブルT2,T3とを比較したりすることができる。
【0062】
なお、複数の安全解析部門に設置した複数のコンピュータと、複数のプラントP1,P2,P3・・・を設計する各設計部門の各コンピュータを、安全解析データ管理装置に接続することにより、複数のプラントP1,P2,P3・・・の安全解析を、複数の安全解析部門に設置した複数のコンピュータで分担して行うようにすることもできる。
【符号の説明】
【0063】
10 安全解析データ管理装置
11 データ編集インタフェース
12 メール送信部
13 諸元データデータベース
14 操作ログデータベース
15 ファイルサーバ
PCα,PCβ,PCγ,PCω コンピュータ
Ci1,Ci2 回線
α,β,γ 設計部門
ω 安全解析部門
P1 プラント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ編集インタフェースと、メール送信部と、諸元データデータベースと、操作ログデータベースと、各設計ドキュメントが記憶・蓄積されているファイルサーバとを有する安全解析データ管理装置と、
前記安全解析データ管理装置に接続可能な、安全解析部門のコンピュータと、
前記安全解析データ管理装置に接続可能な、設計部門のコンピュータと、
で構成された安全解析データ管理システムにおいて、
前記安全解析データ管理装置と安全解析部門のコンピュータとの間で情報を送受する送信手段と、
前記安全解析データ管理装置と設計部門のコンピュータ送信手段との間で情報を送受する送信手段とを備え、
前記操作ログデータベースが、前記安全解析データ管理装置と前記安全解析部門のコンピュータとの間で送受した情報の送受履歴と、前記安全解析データ管理装置と前記設計部門のコンピュータとの間で送受した情報の送受履歴を記憶する、
ことを特徴とする安全解析データ管理システム。
【請求項2】
データ編集インタフェースと、メール送信部と、諸元データデータベースと、操作ログデータベースと、各設計ドキュメントが記憶・蓄積されているファイルサーバとを有する安全解析データ管理装置と、
前記安全解析データ管理装置に接続可能な、安全解析部門のコンピュータと、
前記安全解析データ管理装置に接続可能な、設計部門のコンピュータとで構成され、
前記安全解析部門のコンピュータでは、
安全解析をするために必要な特定の諸元データを示す「諸元データ項目名」、諸元データの値を示す「諸元データ値」、諸元データの値が記載されているドキュメントを示す「ドキュメント名」、諸元データの値が記載されているドキュメントの紐付け情報を示す「リンク情報」、設計をする設計部門とそのメールのアドレスを示す「設計部門名とそのメールアドレス」、安全解析をする安全解析部門とそのメールのアドレスを示す「安全解析部門名とそのメールアドレス」を個別に格納するフィールドから構成されているレコードが複数集まって形成されたテーブルのうち、「諸元データ項目名」,「設計部門名とそのメールアドレス」,「安全解析部門とそのメールアドレス」の各フィールドには、必要なデータを入力しているが、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドには、データが入力されておらず空欄となっているテーブルを、前記安全解析データ管理装置のデータ編集インタフェースに接続してデータ送信し、
前記設計部門のコンピュータでは、
前記安全解析データ管理装置を介して、前記テーブルのレコードのうち、当該設計部門を示す「設計部門名」と安全解析部門が必要とする「諸元データ項目名」のレコードが送信されてくると、設計部門で有している設計ドキュメントを基に、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」の各フィールドにデータが入力されて、全てのフィールドにデータが入力されているレコードを前記安全解析データ管理装置のデータ編集インタフェースに接続してデータ送信し、
前記安全解析データ管理装置では、
前記安全解析部門のコンピュータから前記テーブルがデータ送信されてくると、前記データ編集インタフェースが、前記テーブルを前記諸元データデータベースに記憶すると共に、前記メール送信部が、前記テーブルのうち「設計部門名とメールアドレス」が特定の設計部門とそのメールアドレスに一致しているレコードを、一致している特定の設計部門のコンピュータにメール送信し、
前記設計部門のコンピュータから全てのフィールドにデータが入力されているレコードがデータ送信されてくると、前記データ編集インタフェースが、送信されてきたレコードを前記諸元データデータベースの上に上書きして記憶すると共に、前記メール送信部が、前記設計部門から送信されてきたレコードを前記安全解析部門のコンピュータにメール送信し、
前記操作ログデータベースが、前記安全解析データ管理装置が前記安全解析部門のコンピュータ及び前記設計部門のコンピュータとの間で送受した情報の送受履歴を記憶する
ことを特徴とする安全解析データ管理システム。
【請求項3】
請求項2において、
前記設計部門のコンピュータでは、前記安全解析データ管理装置を介して、前記テーブルのレコードのうち、当該設計部門を示す「設計部門名」と安全解析部門が必要とする「諸元データ項目名」のレコードが送信されてくると、設計部門で有している設計ドキュメントを基に、「諸元データ値」,「ドキュメント名」,「リンク情報」のデータを、前記諸元データデータベースに記憶されているデータベースに直接入力することができることを特徴とする安全解析データ管理システム。
【請求項4】
請求項1または請求項2において、
前記安全解析データ管理装置は、前記安全解析部門のコンピュータから閲覧指令が入力されると、
前記データ編集インタフェースが、前記閲覧指令により特定された条件に応じたレコードを、前記諸元データデータベースの中から取り出し、前記メール送信部が、取り出されたレコードを前記安全解析部門のコンピュータにメール送信もしくはデータ転送し、
前記安全解析部門のコンピュータは、メール送信もしくはデータ転送されてきたレコードを表示する
ことを特徴とする安全解析データ管理システム。
【請求項5】
請求項1または請求項2において、
前記安全解析データ管理装置は、前記安全解析部門のコンピュータに表示されたレコードの特定のリンク情報が選択されると、
前記データ編集インタフェースが、前記ファイルサーバに記憶されている設計ドキュメントの中から選択された前記リンク情報に紐付けされた設計ドキュメントを選択し、前記メール送信部が、選択された設計ドキュメントを前記安全管理部門のコンピュータにメール送信し、
前記安全解析部門のコンピュータは、メール送信されてきた設計ドキュメントを表示する
ことを特徴とする安全解析データ管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−257905(P2011−257905A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−130746(P2010−130746)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】