説明

完全な天然性を持つ、癒し効果と消臭効果の高い組成物。

【課題】 人体や環境に悪影響を及ぼす化学物質を一切使用せず、あくまでも健全な生活空間を指向し、消臭効果と癒しの効果を同時に併せ持つ生活空間全般にわたって使用できるスプレー式癒し系天然消臭剤を提供する。
【解決手段】 水蒸気蒸留法により青森ヒバから抽出される消臭効果の高い留出水と、極めて芳香性と揮発性に富んだ天然植物精油を混合する事によって、自然の力による消臭効果と、適度なハーブの香りによる心身の緊張緩和や空間のリフレッシュ等の効果とを同時に発揮でき、その液体を悪臭の空間や物体にスプレーする事によって、消臭と癒しを併せ持つ癒し系天然消臭剤を生み出す。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、健全な生活空間を指向し、悪臭の空間もしくは物体にスプレー散布し消臭・芳香する液体であり、公害や環境破壊ひいては生命破壊を招くと危惧されるVOC(揮発性有機化合物)を含まない自然の力による天然消臭効果は当然の事として、天然性のかもしだす人体・環境に対する安全感覚と、ハーブの香りのもたらす癒しによる「絶妙の安心感の相乗効果」を得るという「自然の英知の具現化」に関する。
【背景技術】
【0002】
天然植物精油は、植物の花・葉・根・樹脂・材部などから抽出される物質であり、様々な使い方をする事により、心身の緊張緩和、安眠効果、集中力の向上、空間のリフレッシュ、そしてお香としての活用等、その効果は絶大である。
【0003】
しかし、生活上の悪臭に対してはマスキング効果の域を出ず、かといって使用回数や使用濃度を増やすと、刺激が強すぎるために嫌悪感の発生や、時には頭痛や吐き気をもたらすという事例も多い。
【0004】
また、非常に高濃度であるために人体への直接の使用はおろか、誤飲は厳禁であり、乳幼児、敏感肌の方、アレルギー体質の方の使用にも特別の配慮が絶対必要条件である等、使用するにあたってその危険性はかなり高いと言わざるを得ない。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に示した天然植物精油の持つ様々な利点を大いに活用しつつ、その危険性及び欠点を補い、もしくは無くし、かつ天然組成物の持つ消臭効果を併せて利用する事により、生活上の悪臭を消しながらハーブの持つ特性を活かす方途と、その使用方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
水蒸気蒸留法による青森ヒバから抽出された留出水においては、ヒノキチオールが約140ppm含有され、物理科学的性質として弱酸性(pH3.5〜4.5)、比重1.000〜1.002、屈折率1.3325〜1.3330を満たし、蒸発残分2.5%以下、しかも無色透明である事を特徴とする。また同時に、ヒ素(検出限界0.1ppm)、鉛(検出限界0.05ppm)、カドミウム(検出限界0.01ppm)、総水銀(検出限界0.01ppm)、銅(検出限界0.05ppm)、総クロム(検出限界0.5ppm)、およびシアン(検出限界0.1ppm)が検出されない事を特徴とする留出水を使用する。
【0007】
天然植物精油においては、ローズマリー精油(シソ科)、スペアミント精油(シソ科)、レモングラス精油(シソ科)、ユーカリ精油(フトモモ科)、バジル精油(シソ科)、ラベンダー精油(シソ科)、セージ精油(シソ科)、ジャスミン精油(モクセイ科)、ネロリ精油(ミカン科)、ローズ(バラ科)、及びタイムリナロール(シソ科)から選ばれる少なくとも1種を使用する。
【0008】
上記の青森ヒバ留出水と、天然植物精油とを組み合わせる事により抜群の消臭効果と適度なハーブの香りによる心身の癒し効果や他の特性を併せ持つ、スプレー式癒し系天然消臭剤を調製し課題を解決する事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
水蒸気蒸留法による青森ヒバから抽出された留出水においては、ヒノキチオールが約140ppm含有され、物理科学的性質として弱酸性(pH3.5〜4.5)、比重1.000〜1.002、屈折率1.3325〜1.3330を満たし、蒸発残分2.5%以下、しかも無色透明である事を特徴とする。また同時に、ヒ素(検出限界0.1ppm)、鉛(検出限界0.05ppm)、カドミウム(検出限界0.01ppm)、総水銀(検出限界0.01ppm)、銅(検出限界0.05ppm)、総クロム(検出限界0.5ppm)、およびシアン(検出限界0.1ppm)が検出されない事を特徴とする留出水を使用する(以下▲1▼)。この留出水に含まれるヒノキチオールには、消臭・脱臭効果をはじめ,抗菌・防虫・精神安定効果をもたらす特性がある事は広く知られている。
【0010】
一方、天然植物精油においては、ローズマリー精油(シソ科)、スペアミント精油(シソ科)、レモングラス精油(シソ科)、ユーカリ精油(フトモモ科)、バジル精油(シソ科)、ラベンダー精油(シソ科)、セージ精油(シソ科)、ジャスミン精油(モクセイ科)、ネロリ精油(ミカン科)、ローズ(バラ科)、及びタイムリナロール(シソ科)から選ばれる少なくとも1種を使用する(以下▲2▼)。これらは、植物の花・葉・根・樹脂・材部などから抽出される物質であり、様々な使い方をする事により、心身の緊張緩和、安眠効果、集中力の向上、空間のリフレッシュ、そしてお香としての活用等その効果は絶大である。
【0011】
本発明の完全な天然性を持つ、香りによる癒し効果と消臭効果の高い組成物の調製の一例を示す。上記▲1▼と▲2▼との配合の割合を(▲2▼/▲1▼)とおくとき、1/500<(▲2▼/▲1▼)<1/2500の重量比で配合する事を特徴としたものが、完全な天然性を持つ、香りによる癒し効果と消臭効果の高い組成物である。上記の配合の比率は好ましくは1/700<(▲2▼/▲1▼)<1/1500、より好ましくは1/900<(▲2▼/▲1▼)<1/1000である。
【0012】
上記の組成物こそ、健全な生活空間を指向し、悪臭の空間もしくは物体にスプレー散布し消臭・芳香する液体であり、公害や環境破壊ひいては生命破壊を招くと危惧されるVOC(揮発性有機化合物)を含まない自然の力による天然消臭効果は当然の事として、天然性のかもしだす人体・環境に対する安全感覚と、ハーブの香りのもたらす癒しによる「絶妙の安心感の相乗効果」を得るという「自然の英知の具現化」に寄与し得るものであり、万人の、ひいては未来の人類も歓迎するであろうと確信する。
【0013】
次に実施例及び比較例を示して、本発明を具体的に証明する。
(実施例I)
本発明は、健全な生活空間を指向し、悪臭の空間もしくは物体にスプレー散布し消臭・芳香する液体であり、天然性のかもしだす人体・環境に対する安全感覚と、ハーブの香りのもたらす癒しによる「絶妙の安心感の相乗効果」を主とするものであるため、科学的実験結果の数値による説明にたよらず、最も実際的証明となる無差別に選出した20名による感応試験におけるアンケート方式を選択し、回答をまとめた
【0014】
【表1】


【0015】
【表2】

【0016】
【表3】


【発明の効果】
【0016】
以上に説明したとおり、本発明は個々人の嗜好の差はあるものの消臭効果と同時に癒し効果をもたらす事に成功している。地球上の無数の生物は、お互いに影響を及ぼし合い助け合って生存している。この地球の秩序ある変化のなかにあって、いわゆる「生物をつなぐ生命の糸」を断ち切る危険性を持つ化学物質に対し、私たちはどのような真摯な行動を選択できるのか。その一石のひとつが、本発明の大切な役割の一つだと考える。「香りの癒し」と「消臭」、そして完全な天然性。これらを併せ持つ単純な液体。しかも無色透明。この液体の活躍する舞台は、世界の家庭である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水蒸気蒸留法により青森ヒバから抽出された消臭効果の高い留出水と、極めて芳香性・揮発性に富んだ天然植物精油とを組み合わせた事を特徴とするスプレー式癒し系天然消臭剤。
【請求項2】
請求項1に記載の天然植物精油においては、ローズマリー精油(シソ科)、スペアミント精油(シソ科)、レモングラス精油(シソ科)、ユーカリ精油(フトモモ科)、バジル精油(シソ科)、ラベンダー精油(シソ科)、セージ精油(シソ科)、ジャスミン精油(モクセイ科)、ネロリ精油(ミカン科)、ローズ(バラ科)、及びタイムリナロール(シソ科)から選ばれる少なくとも1種である事を特徴とするスプレー式癒し系天然消臭剤。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水蒸気蒸留法により青森ヒバから抽出された消臭効果のある留出水と、芳香性・揮発性をもつ天然植物精油とを含む事を特徴とする天然消臭剤であって、スプレー散布用の、癒し効果を有する天然消臭剤。
前記天然植物精油は、ローズマリー精油(シソ科)、スペアミント精油(シソ科)、レモングラス精油(シソ科)、ユーカリ精油(フトモモ科)、バジル精油(シソ科)、ラベンダー精油(シソ科)、セージ精油(シソ科)、ジャスミン精油(モクセイ科)、ネロリ精油(ミカン科)、ローズ(バラ科)、及びタイムリナロール(シソ科)から選ばれる少なくとも1種である事を特徴とする。

【公開番号】特開2006−55593(P2006−55593A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−270515(P2004−270515)
【出願日】平成16年8月23日(2004.8.23)
【出願人】(504353202)
【出願人】(504184617)
【出願人】(504184628)
【Fターム(参考)】