説明

定置用電力システム

【課題】電池の状態の目視による監視を容易に行うことができる電池モジュールを備えた定置用電力システムを、提供する。
【解決手段】単電池41を有するセルユニット40と、セルユニット40とを収容するケースを有する電池モジュール1と、充電制御装置5又は放電制御装置6の少なくともいずれか一方の制御装置とを備えた定置用電力システムであって、ケースは、第1のガイド部17を有する第1の部材と、第1のガイド部17上をスライドすることにより第1のガイド部17と嵌合する第2のガイド部27を有する第2の部材とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定置用電力システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一面が開口し内部に薄型電池を積層した扁平型組電池を収容する金属容器本体と、金属容器本体の開口部を閉塞する金属蓋とを備え、金属容器本体の開口端部周辺と金属蓋の蓋端部周縁とを巻締めて結合する電池収容容器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−92884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の電池収容容器では、薄型電池の状態を目視で確認するためには、巻締めによる結合部分を解体しなければならず、解体工数が多くなり、電池の状態の目視による監視を容易に行うことができない、という問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、電池の状態の目視による監視を容易に行うことができる電池モジュールを備えた定置用電力システムを、提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1のガイド部を有する第1の部材と、第1のガイド部上をスライドすることにより第1のガイド部と嵌合する第2のガイド部を有する第2の部材とによりセルユニットを収容することによって上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、第2の部材を第1部材からスライドさせることで、単電池が見える状態になるため、電池の状態の目視による監視を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施の形態に係る定置用電力システムの電池モジュールを示す分解斜視図である。
【図2】図1の電池モジュールの分解平面図である。
【図3】図1の電池モジュールのA−A線に沿う部分断面図である。
【図4】図1の電池モジュールのA−A線に沿う部分断面図である。
【図5】図3及び図4の電池モジュールのB部分の拡大図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る定置用電力システムを示すブロック図である。
【図7a】図6の定置用電力システムの構造体の斜視図である。
【図7b】図7aの定置用電力システムの一部を分解した分解斜視図である。
【図8】図4の電池モジュールの変形例を示す部分断面図である。
【図9】図8の電池モジュールのC部分の拡大図である。
【図10】図1の電池モジュールの変形例を示す分解側面図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る定置用電力システムの電池モジュールの斜視図である。
【図12】図11の電池モジュールのD部分の拡大図である。
【図13】図11の電池モジュールのE部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
≪第1実施形態≫
図1は第1の実施形態に係る定置用電力システムの電池モジュールの分解斜視図であり、図2は、本例の電池モジュールの分解平面図である。本例の定置用電力システムの電池モジュール1は、複数の単電池11が積層されてなるセルユニット40と、セルユニット40を収容するケースとを備える。
【0011】
セルユニット40(単電池の積層体)を構成する単電池41は、たとえばエネルギー密度及び密封性が高いリチウムイオン二次電池を採用することができ、内部電極対、セパレータ及び電解液からなる発電要素が平面長方形状で可撓性を有する袋状外装部材によって密封されたシート状の電池を採用することができる。こうした扁平状リチウムイオン二次電池の内部構造や充放電原理は公知であるためその詳細な説明は省略するが、袋状外装部材は熱可塑性樹脂製の内層と、金属箔製の中間層と、絶縁性樹脂製の外層とを備えるラミネートフィルムで形成され、発電要素が袋状外装部材に密封されるため、袋状外装部材の外部に導出される電極端子以外は電気絶縁性が確保されることになる。
【0012】
図1に示すように、単電池41の積層体であるセルユニット40は、単電池41を複数(同図に示す例では4つ)積み重ねて構成され、図示はしないが両短辺から導出された正極端子(正極タブ)と負極端子(負極タブ)とが直接又はバスバーにより順次接続されている。これによりたとえば4つの単電池11が直列接続された回路構成となる。
【0013】
ケースは、直方体状部材であり、第1のケース10と、一対の第2のケース20と、第3のケース30とを備え、アルミニウム合金やプラスチックなどで構成されている。
【0014】
第1のケース10は、図1に示すように直方体状に形成された筐体であり、第1のケース底面12と、第1のケース天井面13と、第1のケース12及び第1のケース天井面13から延在してなる第1のケース側壁面14とを備える。第1のケース底面12は第1のケース10の主面でありセルユニット40の一方の主面42に当接し、第1のケースの天井面13は第1のケース10の主面でありセルユニット40の他方の主面43に当接し、第1のケースの側壁面14はセルユニット40の短辺側の側壁面44に当接する。また第1のケース側壁面14に隣接する両壁面には、それぞれ第1の開口部15が設けられており、第1のケース側壁面14と対向する面には、第2の開口部16が設けられている。これにより、第1のケース10は、U字の形状をした筐体となる。
【0015】
また第1のケース天井面13において、一方の第1の開口部15側の辺の部分には、第1のガイド部17が当該辺に沿って形成されており、他方の第1の開口部15側の辺の部分にも、第1のガイド部17が当該辺に沿って形成されている。同様に第1のケース底面12において、一方の第1の開口部15側の辺の部分には、第1のガイド部17が当該辺に沿って形成されており、他方の第1の開口部15側の辺の部分にも、第1のガイド部17が当該辺に沿って形成されている。第1のガイド部17は、第1のケース天井面13及び第1のケース底面14からそれぞれ内側に向かって凹んだレールの形状により形成されており、第1の開口部15側の辺に沿って平行に溝を切ることにより形成されている。第1のガイド部17の第2の開口部16側の一端は、第2の開口部16である開口面を向くように形成されており、第1のガイド部17の第1のケース側壁面14側の他端は、第1のケース側壁面14と面一になるよう形成されておらず、第1のケース天井面13上で堰き止められている。また第1のケース天井面13及び第1のケース底面12は、単電池41の積層方向(セルユニット40の主面における面方向)と垂直な面であるため、第1のガイド部17は、単電池41の積層方向に対して垂直方向に形成されている。
【0016】
第3のケース30は、図1に示すように、セルユニット40の短辺側に装着されるケースであり、セルユニット40の短辺側の側面を保持する。なお、図示はしないが、第3のケース30の中に、プラスチックなどの絶縁体からなる絶縁性カバーを設け、当該絶縁性カバーによりセルユニット40と第3のケース30との絶縁性を確保してもよい。そして、第3のケース30は、当該絶縁性カバーを介してセルユニット40を保持してもよい。
【0017】
第3のケース30は、直方体状に形成された筐体であり、第3のケース底面32と、第3のケース天井面33と、第3のケース側壁面34と、第3のケース側壁面35とを備える。第3のケース30には、図示しないコネクタが設けられており、当該コネクタはセルユニット40と外部の接続端子(図示しない)とを電気的に接続するための端子である。第3のケース側壁面34は、第3のケース底面32及び第3のケース天井面33のそれぞれ長辺から延在してなる側壁であり、第3のケース側壁面35は、第3のケース底面32及び第3のケース天井面33のそれぞれ短辺から延在してなる両側壁である。
【0018】
第3のケース天井面33において、一方の第3の側壁面35側の辺の部分には、第1のガイド部37が当該辺に沿って形成されており、他方の第3の側壁面35の辺の部分にも、第1のガイド部37が当該辺に沿って形成されている。同様に第3のケース底面32において、一方の第3の側壁面35側の辺の部分には、第1のガイド部37が当該辺に沿って形成されており、他方の第3の側壁面35側の辺の部分にも、第1のガイド部37が当該辺に沿って形成されている。第3のケース天井面33の第1のガイド部37は、第3の側壁面34の長辺側の一部から、第3の天井面33に沿って、セルユニット40に向かって、溝を切ることにより形成されており、第3のケース30の主面(第3の天井面33)から内側に向かって凹んだレールの形状により形成されている。また第1のガイド部37の一端は第3のケース側壁面34と面一になり、第1のガイド部37の他端は第3のケース30のセルユニット側の側壁面(第3のケース側壁面34と対向する面)と面一になるよう形成されている。また第3のケース天井面33及び第1のケース底面32は、単電池41の積層方向(セルユニット40の主面における面方向)と垂直な面であるため、第1のガイド部37は、単電池41の積層方向に対して垂直方向に形成されている。
【0019】
セルユニット40を保持する第3のケース30が、第2の開口部16を入り口として、第1のケース10に差し込まれることにより、セルユニット40が第1のケース10内に収容され、第1のケース10と第3のケース30は嵌合される。
【0020】
図2に示すように、第1のケース10と第3のケース30が嵌合されると、第1のケース天井面13の一部と第3のケース天井面33は面一になり、第1のガイド部17と第1のガイド部37が接合され、第1のガイド部17と対応する第1のガイド部37が、溝のレールとなる。なお底面部分の第1のガイド部17及び第1のガイド部37については、図示されていないが、天井面側と同様な構成であるため、説明を省略する。
【0021】
次に、第1のケース10と第3のケース30の嵌合部分を、図3〜図5を用いて説明する。図3及び図4は、第1のケース10の先端部分と第3のケースの断面図であり、図1のA−A線に沿う断面図である。図3は、嵌合される前の状態を示し、図4は嵌合した後の状態を示す。図5は、図3及び図4のB線で囲う部分の拡大図である。ただし、点線は嵌合前の状態(図3に相当)を示し、実線は嵌合後の状態(図4に相当)を示す。
【0022】
図3に示すように、第3のケース30のセルユニット40側の側壁面36には、突起した形状の係止部38が形成されている。係止部38は、第3のケース側壁面36から第1のケース10側に向かって突出する凸状の形状により形成されている。第1のケース天井面13の、第2の開口部16側の一端は、当該係止部38に引っかかり易くなるように、端部が屈曲しており、第1のケース天井面13の主面と平行な面であり、当該主面より低い面が形成されるように、加工されている。同様に、第1のケース底面12の、第2の開口部12側の一端は、当該係止部38に引っかかり易くなるように、端部が屈曲しており、第1のケース底面12の主面と平行な面であり、当該主面より高い面が形成されるように、加工されている。
【0023】
第1のケース天井面13及び第1のケース底面12は、板状であり金属材料により形成されているため、それぞれの面の面方向に対して板バネとなり、弾性を有している。そのため、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12を狭圧させて、第1のケース10の主面方向に圧力を加えることにより、第2の開口部16は狭まる。そして、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12のそれぞれの一端の間隔を、係止部38の間隔より狭くし、当該一端を第3のケース側壁面36に当接させた状態で、第1のケース10の主面方向の圧力を開放させると、弾性力により、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12のそれぞれの一端が、対応する係止部38に係止される。これにより、第2の開口部16の端部が係止部38により係止され、第1のケース10と第3のケース30が嵌合される。
【0024】
図1に戻り、第2のケース20は、第2のケース側壁面24、25、26と、第2のケース天井面23と、第2のケース底面22とを備えている。第2のケース20は、セルユニット40の長辺側の側面に当接され、両側面側から覆う構成になっている。第2のケース天井面23には、第2のケース側壁面25と反対側の面に沿って、下側に凸状となる第2のガイド部27が形成される。同様に、第2のケース底面22には、第2のケース側壁面25と反対側の面に沿って、上側に凸状となる第2のガイド部27が形成される。それぞれの第2のガイド部27は、第2のケース側壁面26から、第2のケース底面22及び第2のケース天井面23に沿って、第2のケース側壁面24に向かって、凸状である1本のレールにより形成される。それぞれの第2のガイド部27の一端は、第2のケース側壁面26と面一になり、それぞれの第2のガイド部27の他端は、第2のケース側壁面24と面一になるよう形成されている。また第2のガイド部27の凸状の部分は、第1のガイド部17及び第2のガイド部37の凹状の部分と嵌合し、第2のガイド部27のレールの長さは、第1のガイド部17のレールの長さと第1のガイド部37のレールの長さとを加えた長さと等しい。また第2のケース天井面23及び第2のケース底面24は、単電池41の積層方向(セルユニット40の主面における面方向)と垂直な面であるため、第2のガイド部27は、単電池41の積層方向に対して垂直方向に形成されている。
【0025】
図1及び図2に示すように、それぞれの第2のケース20を、第3のケース側壁面34側から挿入することにより、第2のガイド部27は第1のガイド部17及び第1のガイド部37の上をスライドし、第1のガイド部17、37及び第2のガイド部27が嵌合する。これにより、第2のケース20は、第1の開口部15を覆い、セルユニット40の側面に当接され、セルユニット40を収容する。そして、この電池モジュール1を定置用電力システムの電源として用いることができる。
【0026】
図6は、本発明の一実施の形態に係る定置用電力システムPSを示すブロック図であり、上述した電池モジュール1と、外部の発電要素2又は商用電源3の電力により電池モジュール1を充電する充電制御装置5と、電力負荷4に電池モジュール1の電力を放電する放電制御装置6とを備える。本例の定置用電力システムPSは、外部の発電要素2で発電された電力を電池モジュール1に蓄電し、商用電源3が停電した場合のバックアップ電源又は商用電源3の代替電源として機能するシステムである。
【0027】
外部の発電要素2は、太陽光発電装置、風力発電装置、地熱発電装置、波力発電装置などの各種発電装置を適用することができる。各発電要素2の特性により直流電力を発電するものと交流電力を発電するものがあるがいずれも適用することができる。
【0028】
商用電源3は、日本国内であれば50Hz又は60Hzの周波数の交流電源であり、電力負荷4及び充電制御装置5のそれぞれに接続され、電力が供給される。
【0029】
電力負荷4は、家屋やビルディングなどの建築物、各種機械、電気自動車などを含み、各電力負荷4の特性により直流電力を供給するものと交流電力を供給するものがあるが、いずれも適用することができる。
【0030】
充電制御装置5は、外部の発電要素2及び/又は商用電源3の電力により電池モジュール1を充電するものであり、直流電力を発電する発電要素2に対してはDC/DCコンバータを用いることができ、交流電力を発電する発電要素2や商用電源3に対してはAC/DCコンバータを用いることができる。充電制御装置5は、電池モジュール1の充電状態や発電要素2または商用電源3の電力状態等に応じて充電処理を制御する。
【0031】
放電制御装置6は、電力負荷4に対して電池モジュール1の直流電力を放電するものであり、交流電力を供給すべき電力負荷4に対してはDC/ACコンバータを用いることができ、直流電力を供給すべき電力負荷4に対してはAC/ACコンバータを用いることができる。放電制御装置6は、電池モジュール1の充電状態や電力負荷4の要求電力状態等に応じて放電処理を制御する。
【0032】
電池モジュール1は、図1〜5を参照して説明した電池モジュール1単体又はこれを複数組み合わせた電池モジュール若しくは複数の電池モジュールをさらに組み合わせた組電池で構成され、設置場所に対して水平若しくは垂直又はこれらを組み合わせて配置される。
【0033】
本例の定置用電力システムPSは、電池モジュール1、充電制御装置5及び放電制御装置6を筐体に収容した状態で、又はそれぞれを個別に筐体に収容した状態で、電力負荷4の近傍に定置されて使用される。また、電力負荷4の場所に応じて搬送可能に構成し、その場所で定置して使用してもよい。
【0034】
本例の定置用電力システムPSは、太陽光発電装置などの発電要素2にて発電された電力を充電制御装置5によって電池モジュール1に蓄電し、商用電源3が停電した場合や商用電力3に代えて、電池モジュール1に蓄電された電力を放電制御装置6により電力負荷4に供給する。これにより、商用電源3のバックアップ電源又は商用電源3の代替電源として機能することになる。
【0035】
なお、図6に示す定置用電力システムPSにおいて、充電制御装置5及び放電制御装置6のいずれかを省略したシステムとすることもできる。たとえば、電池モジュール1と充電制御装置5により定置用電力システムを構成し、外部の発電要素2又は商用電源3からの電力を電池モジュール1に蓄電する蓄電装置としてもよい。そしてこれを、放電制御装置6を備えた電力負荷4に接続し、電池モジュール1に蓄電した電力を電力負荷4に給電してもよい。また、電池モジュール1と放電制御装置6により定置用電力システムを構成し、電池モジュール1に蓄電された電力を電力負荷4に放電する放電装置とすることもできる。そしてこれを、充電制御装置5を備えた電源2,3に接続し、電池モジュール1を充電してもよい。また、充電制御装置5及び放電制御装置6を一つの充放電制御装置として構成することもできる。
【0036】
次に、図7a、図7bを用いて、定置用充電システムの構造体を説明する。図7aは、本例の定置用電力システムの構造体の斜視図を、図7bは、定置用電力システムの構造体の一部を分解した分解斜視図である。
【0037】
図7aに示すように、複数の電池モジュール1、充電制御装置5及び放電制御装置6は、筐体である収容部700に収容されている。収容部700は直方体の形状に形成されている。収容部700の側面のうち、少なくとも1つの側面は蓋体701で覆われている。蓋体701は、収容部700の側面に設けられて開口部702を覆うように形成されている。蓋体701が、収容部700の本体部から取り外されると、図7bに示すように、複数の電池モジュール1を目視で確認することができる。
【0038】
収容部700の中には、外枠703及び仕切り板704が格納されている。外枠703は、収容部700の内部空間の形状を保つための枠である、仕切り板704は、収容部700の内部空間を仕切るための板であって、複数の電池モジュール1を収容するための空間と、充電制御装置5及び放電制御装置6を収容するための空間とを分けている。充電制御装置5及び放電制御装置6は、仕切り板704上に設けられている。
【0039】
複数の電池モジュール1は、第2の部材20が開口部702側に沿うように、配列されている。具体的には、第1のガイド部17のスライド方向(第1のガイド部17の溝の長辺方向)と平行であり、かつ、セルユニット40の長辺側の側面を覆う、それぞれの第2のケース側壁面25が開口部702に沿うよう、開口部702の開口面と平行に並べられて、それぞれの第2のケース側壁面25の主面方向が同じ方向を向くように並べられている。また、第1のガイド部17のスライド方向は、収容部700の底面に対して垂直方向になっている。
【0040】
単電池41が劣化した場合には、単電池41の膨張等、目視により判断できることがある。本例において、電池モジュール1の状態では、単電池41は第1のケース10及び第2のケース20に覆われているため、単電池41の状態を目視で確認することができない。単電池1を目視により確認するためには、第2のケース20を、第1のガイド部17のスライド方向にスライドさせることで、単電池41を目視で確認できる状態となる。また複数の電池モジュール1のそれぞれの第2のケース20は、スライド方向と同一方向になるよう配列されているため、複数の第2のケース20を纏めて、それぞれの第1のガイド部17上でスライドさせることができる。
【0041】
上記のように本例の定置用電力システムは、第1のケース10に第1のガイド部17を設け、第2のケース20に第2のガイド部27を設けて、第2のガイド部27を第1のガイド部17上にスライドさせることにより、第2のケース20を第1のケース10に嵌合させて、セルユニット40を収容する構成をとる。これにより、本例の電池モジュール1に含まれる単電池41の状態を監視する場合には、第2のケース20を第1のケース10からスライドさせることで、単電池41が見える状態になるため、電池の状態の目視による監視を容易に行うことができる。すなわち、例えば従来のように巻締めによりケースを結合させる電池モジュールでは、解体の際に、缶切り等でケースを切り裂いて、ケースを変形させて、各ケースを分離させるため、単電池41が見える状態にする際の解体工数が増加する傾向があった。しかし、本例では、従来と比べて単電池41を見える状態にする際の解体工数を削減し、電池の状態を目視による監視を容易に行うことができる。。また従来では、缶切り等の汎用工具を使用してケースを開く際に、セルユニット40を傷つける可能性があった。しかし本例は、解体の際に、必ずしも缶切り等の汎用工具を頻繁に使用する必要はないため、セルユニット40に傷を付ける可能性を低減させることができ、その結果として、単電池41を目視により監視する際の作業安全性を向上させることもできる。さらに、本例は解体工数を削減することにより、セルユニット40に含まれるレアメタルのリサイクルコストを削減することができる。
【0042】
また本例において、第2の部材20は第1のガイド部17上のスライド方向と平行な面(第2のケース側壁面25)を含み、複数の電池モジュール1のうち、それぞれの第2のケース側壁面25が同じ方向を向いている。これにより、複数の電池モジュール1の第2の部材20をまとめてスライドさせることができるため、単電池41の目視による監視を効率的に行うことができる。
【0043】
また本例において、それぞれの第2のケース側壁面25は、開口部702の開口面と平行に配列されている。これにより、単電池41の目視による監視を容易に行うことができる。
【0044】
また本例は、第1のガイド部17及び第2のガイド部27で構成されるスライド機構を設けることで、劣化によるセルユニット40の膨張を抑制することができる。すなわち、本例では、第2のガイド部27を第1のガイド部17上にスライドさせてセルユニット40を収容する際には、第2のケース20は、変形せず、第2のケース20の形状を保った状態で第1のケース10に嵌合される。第2のケース20はスライドする際に、変形しなくてもよいため、第2のケース20の剛性を高めることができる。そして、第2のケース20の剛性が高い場合には、第1のガイド部17及び第2のガイド部27の部分が、セルユニット40の膨張による圧力を抑え込むように作用するため、セルユニット40の膨張を抑制することができる。これにより、本例は、当該スライド機構を設けて、第2のケース20を単電池40の膨張による圧力に対して変形しないように構成することで、セルユニット40の膨張を抑制することができる。
【0045】
また本例は、第1のガイド部17及び第2のガイド部27で構成されるスライド機構を設けることで、電池モジュール1の側面から突起する突起部分が形成されないため、電池モジュール1を複数配置して組電池にする際に、電池のレイアウトの自由度を高めることができ、また組電池の小型化を図ることができる。すなわち、例えば、電池モジュール1の側面から突起させたロック機構によりセルユニット40を収容した場合には、電池モジュール1を解体する際に、当該ロック機構を解錠することがで、セルユニット40とケースとを分離させることができる。しかし、当該ロック機構を有する構成では、電池モジュール1の側面から突起する突起部分が形成されてしまう。一方、本例では、スライド機構によりセルユニット40を収容するため、電池モジュール1の側面から突起する突起部分が形成されず、電池のレイアウトの自由度を高めつつ、解体する際には工数を削減することができる。
【0046】
また本例は、扁平状の単電池41の主面方向に対して垂直方向に第1のガイド部17と、第2のガイド部27とを設ける。本例のように、扁平状リチウムイオン二次電池を積層した電池モジュールは、経時的な劣化により、当該主面方向に膨張する場合がある。しかし、本例は、単電池41の主面方向に対して垂直方向に設けられた第1のガイド部17上に第2ガイド部をスライドさせる嵌合構造をもつため、主面方向への膨張に生じる圧力を抑制することができる。したがって、セルユニット40の保持状態を確保させつつ、上記のように、解体を容易にする電池モジュールを実現させることができる。
【0047】
また本例は、第1のケース天井面の、第1の開口部15側の辺に沿って、第1のガイド部17及び第2のガイド部27を、第1のケース10及び第2のケース20にそれぞれ設けることで、第2のケース20が、セルユニット40の上下の主面方向から、第1のケース10を介してセルユニット40を挟み込むように構成され、第2のケース20により第1の開口部15を覆うように構成されるため、セルユニット40の膨張によって、第1のガイド部17及び第2のガイド部27に加わる圧力を均一化させることができる。すなわち、例えば、第1のケース天井面の、第1の開口部15側の辺の長さに対して、当該辺に平行な、第1のガイド部17の長さを極端に短くした場合には、第1のガイド部17と嵌合する第2のガイド部27の長さも短くなるため、第1の開口部15のうち、大部分の開口部分は、スライド機構を有するケースにより覆われていない構成となる。かかる場合に、セルユニット40が膨張すると、スライド機構の部分、言い換えると、第1の開口部15のうち第2のケース20により覆われている部分に対して、圧力が集中的に加わるため、結果として、セルユニット40の膨張を抑制することができない。また、セルユニット40が劣化して膨張し、膨張による圧力が局所的に加わる場合には、セルユニット40の内部で発生するガスが滞留し、電池の出力低下が生じる可能性がある。
【0048】
一方、本例では、第1のガイド部17及び第2のガイド部27で構成されるスライド機構により、第2のケース20が第1の開口部15の全体を覆うように構成するため、スライド機構の部分に加わる、セルユニット40の膨張による圧力が均一化され、セルユニット40の膨張を抑制することができる。また、セルユニット40が劣化して膨張することによる圧力を均一化させることで、電池の出力低下を防ぎ、その結果として、電池の寿命を長くすることができる。
【0049】
また本例は、第1のケース10の第2の開口部16の端部を、第3のケース30の係止部38により係止させることにより、第1のケース10と第3のケース30とを嵌合させる。これにより、リサイクル等のために解体する場合に、本例の電池モジュール1は解体し易い構成をとることができ、解体工数を減らすことができる。
【0050】
また本例は、図8に示すように、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12に、凹部131及び凹部121をそれぞれ設けてもよい。図8は本発明の変形例における、第1のケース10、第3のケース30及びセルユニット40の分解側面図であり、第2のケース20を挿入する前の状態を示す図である。凹部131及び凹部121は、第1のケース天井面13の主面上の中央部分及び第1のケース底面12の主面上の中央部分にそれぞれ設けられ、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12からそれぞれ内側に向かって凹むように構成されている。また、上記と同様に、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12は、板状であり金属材料により形成され、それぞれの面の面方向に対して板バネとなり、弾性を有している。外力が加わらない状態で、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12は、第1のケース側壁面14から第2の開口部16に向けて広がり、換言すれば、それぞれの主面方向に向けて開いた形状になるよう構成されている。
【0051】
そして、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12を狭圧させて、第1のケース10の主面方向に圧力を加えることにより、第2の開口部16を狭めて、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12のそれぞれの一端を、係止部38に係止させる。係止部38は、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12の面方向への広がりを規制する、かかる状態において、凹部131及び凹部121はセルユニット40に向かって凹んだ形状をしているため、凹部131及び凹部121はセルユニット40の主面43及び主面42にそれぞれ当接されることで、セルユニット40を主面方向から狭持する。これにより、セルユニット40は、凹部131及び凹部121により狭持されることで、第1のケース10に保持される。
【0052】
上記のように、第1のケース10は、第1のケース側壁面14から第2の開口部16に向かって広がるように形成されている。これにより、本例は、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12を狭圧して、セルユニット40を収容するため、本例の電池モジュールの組み立てを容易にすることができる。
【0053】
また、本例において、係止部38は、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12の主面方向への広がりを規制する。これにより、本例の電池モジュールを解体する場合には、係止部38による第1のケース10の広がりの規制を外すことで、容易に第1のケース10とセルユニット40とを分解することができるため、電池モジュールの解体を容易に行うことができる。
【0054】
また、本例は、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12に、セルユニット40に向かって凹む凹部131及び凹部121をそれぞれ設ける。これにより、凹部131及び凹部121はセルユニット40の主面43及び主面42にそれぞれ当接されることで、セルユニット40を主面方向から狭持することができるため、セルユニット40の主面と第1のケース10の内面とをしっかりと保持させることができる。
【0055】
また、電池モジュールは経時的な劣化により積層方向に膨張する場合がある。本例では、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12に凹部131及び凹部121をそれぞれ設けることで、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12の主面方向の剛性を高めることができるため、電池モジュールの膨張を抑制することができる。
【0056】
なお、本例は、凹部131とセルユニット40との間に、あるいは、凹部121とセルユニット40との間に、層状の接着部材を設けてもより、これにより、セルユニット40の主面と第1のケース10の内面とをしっかりと接着し、固定させることができる。また、電池モジュールの解体を容易に行うことができる。
【0057】
なお、本例は係止部38を凸状の形状とするが、図6及び図7に示すように、嵌合部分をフランジにしてもよい。図6は、変形例における、図1のA−A線に沿う断面図に相当する図であって、第1のケース10及び第3のケース30を嵌合させた後の状態の図である。図7は、図6のC線で囲う部分の拡大図である。ただし、点線は嵌合前の状態を示し、実線は嵌合後の状態(図4に相当)を示す。
【0058】
図6及び図7に示すように、第3のケース30のセルユニット40側の側壁は、開口しており、第3のケース天井面33には、下側に向けて凸状となる係止部38aが、第3のケース底面32には、上側に向けて凸状となる係止部38aが形成されている。そして、第3のケース30の断面はU字状になっている。第1のケース天井面13の開口部16側の端部には、係止部38aの凸状に沿う凹部の形状の係止部38bが形成されている。同様に、第1のケース天井面10の開口部16側の端部には、係止部38aの凸状に沿う凹部の形状の係止部38bが形成されている。そして、図3〜図5と同様に、第1のケース天井面13及び第1のケース底面12を狭圧させた状態で、係止部38aと係止部38bとを係止させることにより、第1のケース10と第3のケース30とを嵌合させる。
【0059】
なお、本例は、第1のガイド部17、37及び第2のガイド部27を単電池41の積層方向に対し垂直方向に設けたが、当該積層方向に対して平行方向でもよく、また垂直方向又は平行方向以外の方向であってもよい。
【0060】
また第1のガイド部17、37及び第2のガイド部27は、それぞれ必ずしも4本である必要はなく、1本であってもよい。
【0061】
また、本例において、スライド機構によりセルユニット40を収容するケースは、上記の第1のケース10、第2のケース20及び第3のケース30の構成に限定されない。第1のケースは、必ずしもU字の形状である必要はなく、また、第1のケース底面12及び第1のケース天井面13を第1のケース側壁面14からそれぞれ分離した形状であってもよい。
【0062】
また、本例の定置用電力システムは、複数の電池モジュール1を開口部702と、充電制御装置5及び放電制御装置6との間に配置してもよい。これにより、開口部702から単電池41の状態を目視で監視する場合する際に、充電制御装置5及び放電制御装置6が監視者の目線を遮らないため、単電池41の目視による監視を容易に行うことができる。
【0063】
上記第1のケース10が本発明の「第1の部材」に相当し、第2のケース20が本発明の「第2の部材」に相当する。
【0064】
《第2実施形態》
図8は、本発明の他の実施形態に係る定置用電力システムの電池モジュール1の分解斜視図を示す。図8に示す電池モジュール1は、第1実施形態に係る電池モジュール1に対して、固定部を設ける点が異なる。他の構成については、第1実施形態に係る記載を適宜援用する。図10は図8のDにより囲む部分の拡大平面図を示す。
【0065】
図9及び図10に示すように、固定部50は、第1のガイド部17に設けられた固定部50aと、第2のガイド部27に設けられた固定部50bを備える。固定部50aは、第1のガイド部17の側壁面の一部を第1のガイド部17の外側に向けて凹んだ形状になっており、凹んだ形状は、第1のケース天井面13から見た時に、三角形の形状をしている。第1のケース天井面13から見た時に、第2のケース20の挿入方向(図10に示す、矢印の方向)側の辺の傾きは、当該挿入方向と反対方向(図10に示す、矢印の方向の逆向き)側の辺の傾きより緩くなるように、固定部50aは形成されている。
【0066】
固定部50bは、第2のガイド部27の側壁面27aの一部を第1のガイド部17の外側に向けて突起した形状になっており、突起した形状は、第2のケース天井面23から見た時に、三角形の形状をしている。第2のケース天井面23から見た時に、第2のケース20の挿入方向(図10に示す、矢印の方向)側の辺の傾きは、当該挿入方向と反対方向(図10に示す、矢印の方向の逆向き)側の辺の傾きより緩くなるように、固定部50bは形成されている。
【0067】
第2のケース20を第1のケース10に挿入する場合には、固定部50bのうち傾きの小さい辺が第1のガイド溝17に当接されるため、固定部50は、第2のケース20が第1のケース10に挿入されることを許可するよう形成されている。一方、第2のケース20を第1のケース10から抜き出す場合には、固定部50bのうち傾きの大きい辺が固定部50aのうち傾きの大きい辺に当接され、動きに規制がかかるため、固定部50は、第2のケース20が第1のケース10から抜き出すことを禁止するよう形成されている。
【0068】
これにより、本例は、通常の使用時には、第2のケース20をスライドし難いように構成することができるため、セルユニット40を保持する機能を持続させることができる。
【0069】
なお、本例において、図10に示す固定部50の他に図11に示す固定部50を設けてもよい。図11は図9のEにより囲む部分の拡大斜視図を示す。図11に示すように、固定部50は、第1のガイド部17の底面の一部を切り抜き、当該底面から第1のガイド部17の内部に向けて跳ね上がる形状により形成される。第2のケース20を第1のケース10に挿入する際、固定部50は、第1のガイド部17の底面と面一になるため、固定部50は、第2のケース20が第1のケース10に挿入されることを許可するよう形成されている。一方、第2のケース20を第1のケース10から抜き出す場合には、固定部50の一端が、第2のガイド部27の側壁と当接し、動きに規制がかかるため、固定部50は、第2のケース20が第1のケース10から抜き出すことを禁止するよう形成されている。
【0070】
なお、図10及び図11に示す固定部50は、必ずしも両方設ける必要はなく、一方だけでもよい。
【0071】
上記のように本例は、第1のガイド部17及び第2のガイド部27の少なくとも一方に、固定部50を設けるため、通常の使用時には、第2のケース20をスライドし難いように構成することができ、セルユニット40を保持する機能を持続させることができる。
【符号の説明】
【0072】
1…電池モジュール
2…発電要素
3…商用電源
4…電力負荷
5…充電制御装置
6…放電制御装置
10…第1のケース
12…第1のケース底面
121…凹部
13…第1のケース天井面
131…凹部
14…第1のケース側壁面
15…第1の開口部
16…第2の開口部
17…第1のガイド部
20…第2のケース
22…第2のケース底面
23…第2のケース天井面
24、25、26…第2のケース側壁面
27…第2のガイド部
30…第3のケース
32…第3のケース底面
33…第3のケース天井面
34…第3のケース側壁面
35、36…第3のケース側壁面
37…第1のガイド部
40…セルユニット
41…単電池
42…一方のセルユニット主面
43…他方のセルユニット主面
44…セルユニット側壁面
50、50a、50b…固定部
700…収容部
701…蓋体
702…開口部
703…外枠
704…仕切り板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単電池を有するセルユニットと、前記セルユニットとを収容するケースを有する電池モジュールと、外部の発電要素または商用電源の電力により前記単電池を充電する充電制御装置または前記単電池に電気的に接続される外部の電力負荷に前記単電池の電力を放電する放電制御装置の少なくとも一方の制御装置とを備えた定置用電力システムであって、
前記ケースは、
第1のガイド部を有する第1の部材と、
前記第1のガイド部上をスライドすることにより前記第1のガイド部と嵌合する第2のガイド部を有する第2の部材とを備える
ことを特徴とする定置用電力システム。
【請求項2】
前記第2の部材は、前記第1のガイド部上のスライド方向と平行な面を含み、
前記電池モジュールが複数配列されており、
前記複数の電池モジュールのうち、それぞれの前記第2の部材の前記平行な面が同じ方向を向いている
ことを特徴とする請求項1記載の定置用電力システム。
【請求項3】
前記複数の電池モジュールを収容し、開口部を有する収容部をさらに備え、
前記複数の第2の部材のそれぞれの前記平行な面は、前記開口部の開口面と平行に配列されている
ことを特徴とする請求項2記載の定置用電力システム。
【請求項4】
前記複数の電池モジュールは、前記開口部と前記制御装置との間に配置されている
ことを特徴とする請求項3記載の定置用電力システム。
【請求項5】
前記単電池は、扁平状の電池であり、
前記第1のガイド部は、前記単電池の主面方向に対して垂直方向に形成されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の定置用電力システム。
【請求項6】
前記ケースは、
前記第1のガイド部又は前記第2のガイド部の少なくとも一方に、前記第2の部材の挿入を許可し、前記第2の部材の抜き出しを禁止する固定部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の定置用電力システム。
【請求項7】
前記ケースは、直方体状部材であり、
前記第1の部材は、
前記セルニットの積層方向のセルユニット両主面にそれぞれ当接し、
前記第1のガイド部が主面上の少なくとも一辺側に形成されている一対のケース主面と、
前記一対のケース主面から延在し前記セルユニットの側面に当接するケース側壁面と、
前記ケース側壁面に隣接する第1の開口部とを有し、
前記第2の部材は、
前記第1の開口部を覆い、前記セルユニットの側面に当接する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の定置用電力システム。
【請求項8】
前記第1の部材は、
前記ケース側壁面と対面する第2の開口部を有し、
前記ケースは、
前記セルユニットの側面を保持し、
前記第2の開口部の端部を係止する係止部を有する第3の部材を備える
ことを特徴とする請求項7記載の定置用電力システム。
【請求項9】
前記第1の部材は、前記ケース側壁面から前記第2の開口部に向かって広がるように形成されている
ことを特徴とする請求項8記載の定置用電力システム。
【請求項10】
前記係止部は、前記一対ケース主面のうち少なくとも一方のケース主面の面方向への広がりを規制する
ことを特徴とする請求項9記載の定置用電力システム。
【請求項11】
前記一対のケース主面の少なくとも一方のケース主面は、前記セルユニット側に凹む凹部を有する
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の定置用電力システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−101809(P2013−101809A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−244293(P2011−244293)
【出願日】平成23年11月8日(2011.11.8)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】