説明

定量吐出容器

【課題】略一定量の内容物を吐出することができると共に、摺動筐体の容器本体への軸方向の嵌合量を調節することにより、内容物の吐出量を選定することのできる定量吐出容器を提供する。
【解決手段】本定量吐出容器1は、容器本体3に吐出樋7と環状溝部10とを備え、摺動筐体4に、容器本体3の筒状壁部8に嵌合される外側筒状壁部12と、天面部15の下面から吐出樋7先端の周りに間隔をおいて垂設される内側筒状壁部16と、天面部15に設けた吐出口17とを備え、また、摺動筐体4の外側筒状壁部12と、容器本体3の筒状壁部8との間に嵌合量調節手段11を備えているので、摺動筐体4の吐出口17から略一定量の内容物を吐出することができると共に、摺動筐体4の容器本体3への軸方向の嵌合量を調節することにより、内容物の吐出量を選定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体内の内容物(例えば洗剤や砂糖等の粉体または顆粒状体)を一定量吐出させる定量吐出容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述した定量吐出容器に係る従来技術として、特許文献1には、定量吐出容器は、容器本体の頂板と口部筒体と外壁とで区画形成された貯留室を備え、キャップの頂壁の内面中央に設けた円筒状の仕切壁内に計量室を備えると共に、キャップの頂壁に、ヒンジに対向した端部に注出口を設けて構成され、該定量吐出容器を倒立させて、内容物を計量室に流入させて、その後、定量吐出容器を正立状態に戻して、内容物を計量室から貯留室に流出させた状態とし、そして、開閉蓋を開放して、定量吐出容器を倒立させると、貯留室に貯留されている内容物が注出口を通って吐出され、内容物は既に計量室で計量されて貯留されており、正確な量の内容物が注出口より吐出されることが開示されている。
【特許文献1】特開2006−151461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の発明では、一定量の内容物を吐出することは可能であるが、その吐出量を少量または多量に選定することができず、不都合が生じることがある。
【0004】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、略一定量の内容物を吐出することができると共に、摺動筐体の容器本体への軸方向の嵌合量を調節することにより、内容物の吐出量を選定することのできる定量吐出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、内容物を吐出する筒状の吐出樋と、該吐出樋の周りに設けた上方向を向く環状溝部とを備えた容器本体と、該容器本体の環状溝部を形成する筒状壁部に摺動可能に嵌合する外側筒状壁部と、天面部の下面から前記吐出樋先端の周りに間隔をおいて垂設される内側筒状壁部と、該内側筒状壁部の外側に設けた吐出口とを備えた、下方に開放される摺動筐体とからなり、また、前記摺動筐体の外側筒状壁部と前記容器本体の筒状壁部との間に、前記摺動筐体の前記容器本体への軸方向の嵌合量を調節する嵌合量調節手段を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
従って、請求項1の発明では、使用前に、まず、嵌合量調節手段により、摺動筐体の容器本体への軸方向の嵌合量を調節して内容物の吐出量を選定する。次に、容器本体を倒立させると、容器本体内の内容物が摺動筐体に設けた内側筒状壁部内に流れ込み貯留される。次に、容器本体を正立させると、摺動筐体の内側筒状壁部内の内容物が、容器本体に設けた環状溝部内に貯留される。そして、内容物を使用する時には、容器本体を使用方向に向かって略倒立させれば、容器本体の環状溝部内に貯留された所望量の内容物が摺動筐体の吐出口から外部に吐出される。
【0007】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記嵌合量調節手段は、前記摺動筐体を前記容器本体に対して軸方向の複数の位置に停止させるべく、前記摺動筐体の外側筒状壁部と前記容器本体の筒状壁部との間に、環状凸部と、軸方向に複数並設される環状凹部とを設けて構成されることを特徴とするものである。
【0008】
従って、請求項2の発明では、嵌合量調節手段は、摺動筐体の外側筒状壁部と容器本体の筒状壁部との間に、環状凸部と、軸方向に複数並設される環状凹部とを設けて構成されるので、摺動筐体を容器本体に対して軸方向の複数の位置に停止させることができ、ひいては、摺動筐体の内側筒状壁部内への内容物の貯留量を変化させることができる。
【0009】
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記摺動筐体には、前記容器本体の吐出樋の先端開口を閉塞する閉塞部が形成されることを特徴とするものである。
【0010】
従って、請求項3の発明では、使用しない時には、吐出樋の先端開口が摺動筐体の閉塞部により閉塞されるので、容器本体内の密閉性が増す
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1及び2に記載した発明によれば、摺動筐体の容器本体への軸方向の嵌合量を調節して、摺動筐体の内側筒状壁部内への内容物の貯留量を変化させることによって、内容物の吐出量を選定することができるので、実用上効果的である。
【0012】
また、請求項3に記載した発明によれば、容器本体内の密閉性が確保されるので、内容物の早期の劣化を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図5に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る定量吐出容器1は、図1及び図2に示すように、内容物が充填される容器本体3と、該容器本体3に、該容器本体3に対して軸方向に摺動可能に嵌合される摺動筐体4と、該摺動筐体4にヒンジ6を介して連結されるキャップ5とから構成される。
【0014】
容器本体3には、図2に示すように、その上面の略中央部位から上方に向かって筒状で截頭錘状に延びる吐出樋7が形成されている。
吐出樋7の軸方向の途中部位には、筒状壁部8が吐出樋7を取り囲むように配置され、該筒状壁部8の下端と吐出樋7の外周面とが環状底壁部9により接続される。筒状壁部8の上端と吐出樋7の先端とは略同一平面上に位置する。
そして、容器本体3には、吐出樋7の外周面と筒状壁部8と環状底壁部9とが協働して上方向を向く環状溝部10が形成される。好ましい実施形態として、吐出樋7は円錘状を呈し、筒状壁部8は円筒状を呈している。
そこで、容器本体3の環状溝部10の内部が、容器本体3を正立させた際、摺動筐体4の内側筒状壁部16内からの内容物を貯留させる貯留室として形成される。
なお、本実施の形態では、容器本体3に吐出樋7と環状溝部10とを備えているが、容器本体3の口部を閉塞する蓋体に吐出樋7と環状溝部10とを備える場合もある。
【0015】
図1及び図2に示すように、容器本体3の筒状壁部8は、その外周面が嵌合量調節手段11を介して軸方向に摺動可能に後述する摺動筐体4の外側筒状壁部12の内周面に嵌合される。
容器本体3側の嵌合量調節手段11は、図2に示すように、筒状壁部8の外周面の上端部に、環状凸部13が一条形成されると共に、筒状壁部8の外周面の下端部に、軸方向の所定範囲で雄ねじ部14が形成されて構成される。また、筒状壁部8の外周面の、環状凸部13と雄ねじ部14との間の外径は雄ねじ部14の谷径に設定されている。
【0016】
摺動筐体4は、図2に示すように、下方が開放されており、容器本体3の筒状壁部8の外周面に嵌合量調節手段11を介して軸方向に摺動可能に嵌合される外側筒状壁部12と、該外側筒状壁部12の上端に接続される天面部15と、該天面部15の下面から容器本体3の吐出樋7先端の周りに間隔をおいて垂設される内側筒状壁部16と、天面部15に設けられ、内側筒状壁部16の外側に位置する吐出口17とから構成される。好ましい実施形態として、外側筒状壁部12及び内側筒状壁部16は円筒状を呈している。
【0017】
外側筒状壁部12は、図2に示すように、その上端部には、外側小径筒状壁部12aが形成され、該外側小径筒状壁部12aの外周面にキャップ5が嵌合される。なお、外側筒状壁部12の高さは、容器本体3の筒状壁部8の高さよりも高く形成されている。
摺動筐体4側の嵌合量調節手段11は、図2に示すように、外側筒状壁部12の内周面の上端部に形成される密閉用環状凹部20と、該密閉用環状凹部20より下方に所定間隔をおいて形成される少量用環状凹部21と、該少量用環状凹部21より下方に所定間隔をおいて形成される多量用環状凹部22と、外側筒状壁部12の内周面の下端部で軸方向の所定範囲に形成される雌ねじ部23とから構成される。
【0018】
図2に示すように、摺動筐体4の内側筒状壁部16の高さは、外側筒状壁部12の高さの略半分程度に設定されている。
なお、摺動筐体4の内側筒状壁部16の内部が、容器本体3を倒立させた際、容器本体3の吐出樋7からの内容物を貯留させる貯留室として形成される。
また、天面部15の下面の略中心部分からは筒状閉塞部25が垂設されており、該筒状閉塞部25の外形は、容器本体3の吐出樋7の先端開口の形状に一致する。
【0019】
吐出口17は、図1に示すように、天面部15においてヒンジ6側とは反対側で、内側筒状壁部16の外側に位置し、対向する開口壁17a、17aがそれぞれ所定長さの同心円弧状に延び、各円弧状開口壁17a、17aの両端が径方向に延びる直線状開口壁17b、17bにそれぞれ接続されて構成される。
【0020】
また、摺動筐体4には、図1及び図2に示すように、摺動筐体4の天面部15を覆うキャップ5がヒンジ6を介して連結される。
キャップ5は、図1及び図2に示すように、摺動筐体4の外側小径筒状壁部12aの外周面に嵌合される筒状壁部26と、該筒状壁部26の一端に接続される天面部27とから構成される。好ましい実施形態として、筒状壁部26は円筒状を呈している。
天面部27の下面には、摺動筐体4の吐出口17に挿入され該吐出口17を閉塞する筒状閉塞部28が垂設される。該筒状閉塞部28は摺動筐体4の天面部15に設けた吐出口17に対応する位置に形成され、対向する壁部28a、28aがそれぞれ所定長さの同心円弧状に形成されると共に、各円弧状壁部28a、28aの両端が径方向に延びる直線状壁部28b、28bにそれぞれ接続された筒状に形成される。また、筒状閉塞部28の高さは、摺動筐体4の天面部15の厚み相当に設定される。
【0021】
ヒンジ6は、図1及び図2に示すように、摺動筐体4の外側筒状壁部12の外周面と、キャップ5の筒状壁部26の外周面とを連結している。ヒンジ6は、キャップ5が開いた状態で、略水平方向に延びる主ヒンジ部30と、該主ヒンジ部30の両端に一体的に接続され、該主ヒンジ部30の両端から下方に傾斜する一対の弾性片31、31とからなる。
そして、ヒンジ6は、キャップ5を、開方向または閉方向に、一対の弾性片31に最大引張力が作用する時点まで回動させれば、その時点からキャップ5を一対の弾性片31の弾性復元力により、一気に開方向または閉方向に回動させる特性を有する。
【0022】
次に、本発明の実施の形態に係る定量吐出容器1の作用を図4に基いて説明する。
本定量吐出容器1には、使用する前の初期状態では、図4(a)に示すように、容器本体3の吐出樋7の先端に密封コマ35が一体的に備えられており、該密封コマ35が摺動筐体4の天面部15に設けた筒状閉塞部25に当接した状態となっている。
そのため、内容物を最初に使用する際には、まず、摺動筐体4を反時計周り方向に回し、キャップ5を含む摺動筐体4を容器本体3から取り外し、吐出樋7の先端の密封コマ35を取り外し、吐出樋7の先端を開口する。当然ながら、この段階では、キャップ5は摺動筐体4の天面部15を覆うように閉栓された状態である。
【0023】
次に、図4(b)に示すように、摺動筐体4の外側筒状壁部12を容器本体3の筒状壁部8に嵌合させると共に、摺動筐体4の外側筒状壁部12に設けた雌ねじ部23を容器本体3の筒状壁部8に設けた雄ねじ部14に螺合させる。続いて、吐出量を少量に設定する場合には、摺動筐体4を時計周り方向に回して摺動筐体4を容器本体3に対して軸方向に摺動させて、摺動筐体4の外側筒状壁部12の内周面に設けた少量用環状凹部21を、容器本体3の筒状壁部8の外周面に設けた環状凸部13に嵌合させる。
これにより、図4(b)からよく解るように、容器本体3の吐出樋7の先端部分が摺動筐体4の内側筒状壁部16内に、該内側筒状壁部16の全高の1/3程度まで挿入される。
【0024】
次に、図4(c)に示すように、容器本体3をキャップ5が下方を向くように倒立させる。すると、容器本体3内の内容物が吐出樋7から摺動筐体4の内側筒状壁部16内に落下するように流れ込み、内容物は、内側筒状壁部16内において、吐出樋7の先端面を境に下方に貯留される。
次に、図4(d)に示すように、容器本体3をキャップ5が上方を向くように正立させる。すると、摺動筐体4の内側筒状壁部16内に貯留された内容物で、吐出樋7の先端開口の直上に貯留された内容物以外の内容物が容器本体3の環状溝部10に落下するように流れ込む。
一方、内側筒状壁部16内で吐出樋7の先端開口の直上に貯留された内容物は、再び吐出樋7の先端開口から容器本体3内に落下する。
【0025】
次に、図4(e)に示すように、キャップ5を、ヒンジ6を介して開方向に回動させて開栓して、摺動筐体4の吐出口17側が下方に位置するように容器本体3を傾けながら略倒立させれば、容器本体3の環状溝部10内の内容物が吐出口17から外部に吐出される。これと同時に、容器本体3内の内容物が吐出樋7から摺動筐体4の内側筒状壁部16内に流れ込む。
次に、使用後は、容器本体3を正立状態に戻す。すると、摺動筐体4の内側筒状壁部16内の内容物が容器本体3の環状溝部10に落下するように流れ込む。続いて、図4(f)に示すように、摺動筐体4を時計周り方向に回して摺動筐体4を容器本体3に対して軸方向に摺動させて、摺動筐体4の外側筒状壁部12の内周面に設けた密閉用環状凹部20を、容器本体3の筒状壁部8の外周面に設けた環状凸部13に嵌合させれば、摺動筐体4の天面部15の下面から垂設させた筒状閉塞部25が、容器本体3の吐出樋7の先端開口に緊密に挿入されて、吐出樋7の先端開口が閉塞される。
最後に、図4(g)に示すように、キャップ5を、ヒンジ6を介して閉方向に回動させれば、キャップ5の天面部27の下面から垂設させた筒状閉塞部28が、摺動筐体4の天面部15に設けた吐出口17に緊密に挿入されて、該吐出口17が閉塞される。
【0026】
なお、本発明の実施の形態に係る定量吐出容器1において、吐出量を少量から多量に変更する場合には、最後に少量の内容物を吐出する際に、予め、図4(d)の状態から、摺動筐体4を時計周り方向に回して摺動筐体4を容器本体3に対して軸方向に摺動させて、摺動筐体4の外側筒状壁部12の内周面に設けた多量用環状凹部22を、容器本体3の筒状壁部8の外周面に設けた環状凸部13に嵌合させた状態として、容器本体3の環状溝部10内に貯留された少量の内容物を吐出口17から外部に吐出する。
この時、図5に示す倒立状態において、摺動筐体4の内側筒状壁部16内には、図4(c)の形態と比較して多量の内容物が貯留されるので、次に、内容物を吐出する際には、多量の内容物が吐出口17から外部に吐出されることになる。
このように、吐出量を少量から多量に変更する場合には、最後に内容物を少量吐出する際に、上述したように、摺動筐体4の外側筒状壁部12の内周面に設けた多量用環状凹部22を、容器本体3の筒状壁部8の外周面に設けた環状凸部13に嵌合させる必要がある。
【0027】
これにより、摺動筐体4の外側筒状壁部12の、容器本体3の筒状壁部8への軸方向の嵌合量を調節することにより、容器本体3を倒立させた際、摺動筐体4の内側筒状壁部16内への内容物の貯留量を変化させることができ、ひいては、摺動筐体4の吐出口17からの吐出量を変化させることができる。
【0028】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る定量吐出容器1は、容器本体3には、吐出樋7と環状溝部10とを備え、摺動筐体4には、外側筒状壁部12と吐出樋7先端の周りに間隔をおいて垂設される内側筒状壁部16と吐出口17とを備え、また、摺動筐体4の外側筒状壁部12の内周面と、容器本体3の環状溝部10を形成する筒状壁部8の外周面との間に嵌合量調節手段11を備えている。
これにより、使用者は、摺動筐体4の容器本体3への軸方向の嵌合量を調節することで、使用者の意に沿った吐出量を選定して吐出することができる。
【0029】
また、本発明の実施の形態に係る定量吐出容器1では、摺動筐体4の天面部15に筒状閉塞部25が備えられると共に、キャップ5の天面部27の下面に筒状閉塞部28が備えられているので、内容物を使用しない時には、吐出樋7の先端開口が摺動筐体4の筒状閉塞部25により緊密に閉塞されると共に、摺動筐体4の吐出口17がキャップ5の筒状閉塞部28により緊密に閉塞されるので、容器本体3内の密閉性が確保され、内容物の早期の劣化を防ぐことができる。
【0030】
なお、本発明の実施の形態に係る定量吐出容器1では、容器本体3側の嵌合量調節手段11は、筒状壁部8の外周面に形成される環状凸部13と、雄ねじ部14とから構成され、一方、摺動筐体4側の嵌合量調節手段11は、外側筒状壁部12の内周面に形成される密閉用環状凹部20と、少量用環状凹部21と、多量用環状凹部22と、雌ねじ部23とから構成されるが、容器本体3側の嵌合量調節手段11は、少なくとも環状凸部13を備えれば良く、一方、摺動筐体4側の嵌合量調節手段11は、少なくとも少量用環状凹部21と、多量用環状凹部22とを備えれば良い。しかも、容器本体3側の嵌合量調節手段11を、環状凹部で形成しても良いし、一方、摺動筐体4側の嵌合量調節手段11を、少量用環状凸部と、多量用環状凸部とで形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る定量吐出容器であり、キャップが開いた状態を示した平面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る定量吐出容器であり、キャップが開いた状態を示した断面図である。
【図3】図3は、嵌合量調節手段の拡大図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る定量吐出容器で、内容物を吐出口から外部に吐出させる工程を段階的に示した図である。
【図5】図5は、図2に示した定量吐出容器を倒立させて、内容物が摺動筐体の内側筒状壁部内に貯留された状態の断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 定量吐出容器,3 容器本体,4 摺動筐体,5 キャップ,6 ヒンジ,7 吐出樋,8 筒状壁部,9 環状底壁部,10 環状溝部,11 嵌合量調節手段,12 外側筒状壁部,13 環状凸部,14 雄ねじ部,15 天面部,16 内側筒状壁部,17 吐出口,20 密閉用環状凹部,21 少量用環状凹部,22 多量用環状凹部,23 雌ねじ部,25 筒状閉塞部(閉塞部),28 筒状閉塞部(閉塞部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を吐出する筒状の吐出樋と、該吐出樋の周りに設けた上方向を向く環状溝部とを備えた容器本体と、
該容器本体の環状溝部を形成する筒状壁部に摺動可能に嵌合する外側筒状壁部と、天面部の下面から前記吐出樋先端の周りに間隔をおいて垂設される内側筒状壁部と、該内側筒状壁部の外側に設けた吐出口とを備えた、下方に開放される摺動筐体とからなり、
また、前記摺動筐体の外側筒状壁部と前記容器本体の筒状壁部との間に、前記摺動筐体の前記容器本体への軸方向の嵌合量を調節する嵌合量調節手段を備えたことを特徴とする定量吐出容器。
【請求項2】
前記嵌合量調節手段は、前記摺動筐体を前記容器本体に対して軸方向の複数の位置に停止させるべく、前記摺動筐体の外側筒状壁部と前記容器本体の筒状壁部との間に、環状凸部と、軸方向に複数並設される環状凹部とを設けて構成されることを特徴とする請求項1に記載の定量吐出容器。
【請求項3】
前記摺動筐体には、前記容器本体の吐出樋の先端開口を閉塞する閉塞部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の定量吐出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−255955(P2009−255955A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−107876(P2008−107876)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(000220206)東京ライト工業株式会社 (25)
【Fターム(参考)】