家具壁および家具
本発明は、少なくとも2つの水平プロファイル(4、4’、9)によって互いに連結された少なくとも2つの垂直プロファイル(11、11’)を備える、特にキッチン家具の家具壁に関する。上記水平プロファイル(4、4’、9)は、垂直プロファイル(11、11’)に端部ヘッドピース(5、5’)を用いてまたは直接的に固定され、少なくとも1つの受容要素(24)が、止め具(20、40)を固定するために各ヘッドピース(5、5’)または各水平プロファイル(4、4’)上に形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の水平プロファイルによって互いに連結された少なくとも2つの垂直プロファイルを備える、特にキッチン家具の家具壁、および家具に関する。
【背景技術】
【0002】
家具本体内に組み付けられ、取付け具とともにねじくぎで取り付けられる、チップボード製の家具壁がある。この種の家具壁は、質量が比較的大きく、製作者によって適合サイズに正確にのこぎりで切断される必要がある。
【0003】
さらに、空洞を有する中間層が例えばハニカムボードの形で設けられた軽量の建築用ボードがある。この種の軽量の建築用ボードには、中間層が圧縮荷重しか受けることができないため、取付け具の取付けが困難であるという問題がある。さらに、一体化された支持機能/支持縁を用いた縁取りが周辺に施される必要があり、この縁取りをいわゆるハニカムボードに施すのは特に困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、質量が非常に小さく、かつフレキシブルなサイズで製造されうる家具壁を提供することである。家具工場内でのばらつきを低いレベルに保つためにモジュラーシステムが望ましい。建設現場での取付け工は、それぞれの機能に対する「標準化された家具要素」を用意する。取付け具用の凹所を設けるためにミシン目の開口部が道具を使わずに側壁から切り離される。次いで、取付け具の取付けは簡単な方法で行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1の特徴をもつ家具壁によって達成される。
【0006】
本発明による家具壁は、複数の水平プロファイルによって互いに連結された少なくとも2つの垂直プロファイルを備え、上記水平プロファイルは端部側にヘッドピースまたは受容装置を備え、ヘッドピースまたは受容装置にはそれぞれ1つの垂直プロファイルが固定され、取付け具を固定するための少なくとも1つの受容要素が各ヘッドピースまたは各受容装置上に配置される。その結果、大きな力は水平プロファイルおよび垂直プロファイルを有する枠組状の構造によって吸収されうるので、家具壁は比較的安定した構成で提供されうる。家具壁は、垂直プロファイルと水平プロファイルとの間に空洞が配置されるので軽量構造で構成され、したがって、家具壁の体積の割には質量が非常に小さい。空洞は、ケーブルダクトへのアクセスとして使用することができるが、変圧器、容器、貯蔵タンクなどの追加の装置を収容するための追加空間としても使用することができる。
【0007】
空洞を発泡材料で詰めることも可能であり、発泡材料は、両側面および表面縁部上にカバー層を形成することもでき、それによって追加のカバーボードが不必要になる。さらに、発泡材料は装飾要素として使用することができる。さらに、発泡材料は、家具の骨組みの内部空間を断熱するために使用することもできる。それによって貯蔵品目を不適切な温度から保護することができる。家具骨組み内部の温度を上げたり下げたりするために、熱交換器装置を枠組構造の空洞内に組み込むことができる。
【0008】
水平プロファイルは垂直プロファイルに結合されて既定の格子の家具壁になり、その格子はキッチン家具の後の機能を反映する。取付け具の取付けは、それぞれ少なくとも1つの受容要素が設けられているヘッドピースまたは受容装置で簡単に行われる。高度に可変な構成および不変の構成の結果として多種多様な組合せが可能である。例えば、引き出しが前方領域で動かされうるのに対して、回転ドアが後方領域に固定される。さらに、骨組み側面の枠組内に個々の補強部分を得るために、あるいは互いに種々の有用な空間の範囲を定めるために、中間壁が任意の所望の位置に挿入されうる。
【0009】
取付けを簡単にするために、少なくとも1つの受容要素は各ヘッドピースに溝を含み、この溝の中にヒンジなどの取付け具の取付け板が挿入されうる。取付け具を固定するためのラッチ手段が各ヘッドピースまたは各受容装置上に配置されることができ、したがって、道具を使わずに取り付けることができる。ラッチ手段は、各ヘッドピースまたは受容装置上に一体に配置された弾性ブラケットを備えることができる。受容要素が各ヘッドピースまたは受容装置の両側に配置されることができ、したがって、種々の取付け具がそれぞれの目的に応じて選択されたヘッドピースまたは受容装置上に取り付けられることができる。ヘッドピースまたは受容装置の受容要素はカバーでふさぐことができ、したがって、各受容要素は、取付け具が取り付けられるときにのみ、カバーを除去することによって開放される。
【0010】
垂直プロファイルは、家具壁の安定した支持のためのヘッドピースまたは受容装置の開口を通って案内されうる。それによって、例えば引き出し、ヒンジ、またはその他の構成要素によって引き起こされる重量による力が、種々の水平プロファイル上で吸収されうる。傾斜に対する安全性が開口を通って垂直プロファイルを案内することによって提供される。垂直プロファイルはラッチ手段を備えることができ、このラッチ手段にはヘッドピースまたは受容装置が対応するラッチ手段で固定されうる。その場合、垂直プロファイルは、道具を使わずに取り付けることができ、測定手段を使わずに等間隔で整列することができる。
【0011】
一実施形態によれば、床またはカバーボードを固定するための端部プロファイルが、上端部および/または下端部に設けられる。端部プロファイルは、保持プロファイル内で摺動するための少なくとも1つの溝を含むことができ、したがって、端部プロファイル上に1つまたは複数のカバーボードまたは床を取り付けることができる。保持プロファイルは床または横材で堅固に連結される。さらに、照明要素や貯蔵用容器などの技術的応用例は、端部プロファイルの外側に設けられた台形のガイドによって固定されうる。
【0012】
好ましくは、2つの相互に離隔された脚要素が各家具壁の底側に設けられる。脚要素は1つまたは複数のヘッドピースに固定されうる。好ましくは、脚要素は柱の形で配置され、ヘッドピースとともにラッチすることができるラッチ手段を有するストリップを備える。その場合、脚要素は、道具を使わずに取り付け、かつ調節することができる。
【0013】
好ましくは、水平プロファイルは、引抜きガイドのガイドレール内で摺動するための受容要素を備える。その場合、ガイドレールはヘッドピースおよび水平プロファイル上に保持することができ、水平プロファイル上の受容要素は、実質的に連動する方法でガイドレールの一部を取り囲むことが好ましい。水平プロファイルは、特にケーブルまたは他の導体を受け入れるために、1つまたは複数の空洞をさらに含むことができる。
【0014】
家具壁は側面に視覚的に一貫した外観のためのカバーボードを備え、カバーボードは水平プロファイルおよび/または垂直プロファイルあるいはヘッドピースに固定される。内側および外側にそれぞれ1つのカバーボードを設けることも可能である。家具ボードの表面縁部もまたカバーストリップで閉鎖することができる。それによってエッジバンドの機能が最初に満たされるが、スナップ式のカバーストリップを用いると、さらなる追加機能を実現することができる。考えられる例が、光ストリップ、電力供給、配電、シーリングプロファイルの収容、および/または保持マグネットの収容である。
【0015】
プレハブ要素からなるモジュラーシステムを、例えば、モービルホーム、移動住宅、航空機または船舶の構造の低質量の構成要素と組み合わせて高い自由度が求められる領域に使用することもできる。その結果、壁要素が顧客の希望に従って組み立てられプレハブ式に作られることができ、その後、壁要素は簡単かつ迅速な方法で所望の場所に組み付けることができる。
【0016】
ベースユニット、タワーユニット、または壁ユニットなどのための家具骨組み全体もまた、プレハブ式に作られ、最終的に目標場所に据え付けることができる。最終組立て全体は、要素を結合しラッチすることによって実質的に道具を使わずに行うことができる。したがって、現地での最終組立ては、迅速かつ費用効果の高い方法で行うことができる。
【0017】
本発明による家具壁を少なくとも2つ有する家具骨組みを備える家具もまた本発明により提供される。
【0018】
本発明について、同封図面に示されている一実施形態を参照して以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による家具の斜視図である。
【図2】本発明による図1の家具の家具壁の斜視図である。
【図3】図2の家具壁のカバーボードのない状態の斜視図である。
【図4】図2の家具壁の分解斜視図である。
【図5A】図3の家具壁のベース部の領域の図である。
【図5B】図3の家具壁のベース部の領域の図である。
【図6A】図3の家具壁の、ヒンジを取り付けるときの図である。
【図6B】図3の家具壁の、ヒンジを取り付けるときの図である。
【図7A】図1の家具の床の領域の図である。
【図7B】図1の家具の床の領域の図である。
【図8A】図2の家具壁の、引抜きガイドが実装された状態の図である。
【図8B】図2の家具壁の、引抜きガイドが実装された状態の図である。
【図9A】図1の家具のカバーボードの領域の図である。
【図9B】図1の家具のカバーボードの領域の図である。
【図10】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【図11】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【図12】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【図13】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【図14】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
家具1、特にキッチン家具は、複数の家具壁2を有する家具の骨組みを備え、各家具壁2は家具の骨組みの側壁を形成する。家具壁2は、横材30によって互いに連結され、キャビネットのドア3または引き出し要素を保持することができる。
【0021】
各家具壁2は複数の水平プロファイル4を備え、各水平プロファイル4は端部側に1つのヘッドピース5を備える。水平プロファイル4のヘッドピース5は、垂直プロファイル11によって互いに連結される。調節可能な脚8を有するストリップ状の脚要素7が家具壁2の底側に設けられ、脚要素7はヘッドピース5に固定される。
【0022】
図1において、ヘッドピース5を有する水平プロファイル4は取付け具を収容するために使用され、ヒンジ20がヘッドピース5に固定される。他の取付け具もまた家具壁2に固定されうる。
【0023】
側面の薄いカバーボード14は、取付け要素のための凹所を提供するために、道具を使わずに切り離すことができるミシン目46を含む。
【0024】
図3および図4は、家具壁2の枠組状の内部配置を示す。水平プロファイル4および垂直プロファイル11は2枚のカバーボード14の間に配置され、2枚のカバーボード14は、プロファイル4およびヘッドピース5上に接着することができ、あるいは機械的締結手段によって固定することもできる。垂直プロファイル11は、ヘッドピース5の開口を貫通し、ヘッドピース5とともにラッチすることができる。この目的のために、弾性ブラケット16を備えるストリップ12が各垂直プロファイル11上に配置される。ブラケット16は、ヘッドピース5内のそれぞれの凹所の中にラッチすることができる。脚要素7もまた、底部ヘッドピース5の開口を貫通し、ラッチ手段として同様に弾性ブラケット15を備えるストリップ13によって固定されうる。
【0025】
各家具壁2は家具壁2の上側にカバーストリップ9を備え、カバーストリップ9は両端部側で変更されたヘッドピース10に連結される。カバーストリップ9上のヘッドピース10もまた垂直プロファイル11によって貫通される。
【0026】
図5Aおよび図5Bは、家具壁2の枠組状の構成の下隅を示す。ストリップ13が脚要素7に固定され、ストリップ13は突き出た弾性ブラケット15を備える。ブラケット15は、ヘッドピース5にラッチされ、重量のために生じる力を吸収するために使用される。複数のブラケット15が個々のヘッドピース5にラッチされることもできる。
【0027】
図6Aおよび図6Bに示されているように、各ヘッドピース5上に取付け具、特にヒンジ20を取り付けることができる。ヒンジ20は可動ヒンジ部21を備え、可動ヒンジ部21にはドアを固定することができる。ヒンジ部21はジョイント要素22を介してハウジング23に連結されており、ハウジング23は取付け板25によってヘッドピース5に固定される。この目的で受容要素24が各ヘッドピース5上に配置され、受容装置24は、取付け板25を滑り入れることができる溝を含む。弾性ブラケット27が、ラッチ手段として受容要素24の領域でヘッドピース5に固定される。取付け具を固定するための受容要素24が各ヘッドピース5の両側にそれぞれ1つ設けられるが、実際にはヘッドピース5上の受容要素24の一部しか使用されない。ヒンジ20を受容要素24に固定するために、ブラケット27は取付け板25内の凹所26の中にラッチする。さらに、取付け板25の各縁部は受容装置24上にU字形状で取り囲まれ、したがって、重量負荷またはトルクがヘッドピース5によって吸収されうる。
【0028】
図7Aおよび図7Bは家具壁2の底部領域を示し、水平カバーストリップ9が見られる。カバーストリップ9は両側にそれぞれ1つの溝29を含み、溝29は断面が鉤形になっており、床34が固定される対象である保持プロファイル31を固定するために使用される。保持プロファイル31は、床34の中で突起部32と係合する。鉤状突起部33が保持プロファイル31の反対側に形成されており、鉤状突起部33は、床34がカバーストリップ9の中に滑り入れられるように、カバーストリップ9内の溝29の中で係合する。床34は、他の高さで中間棚として使用することができる。
【0029】
図8Aおよび図8Bは、引抜きガイドのガイドレール40が水平プロファイル4およびヘッドピース5上に取り付けられた家具壁2を示す。ガイドレール40は、1つのリムと共にヘッドピース5上の受容要素24の中に滑り入れられる曲がったL字プロファイルとして配置される。水平プロファイル4もまた、ガイドレール40のリムが挿入されうる受容要素を備える。少なくとも1つの走行レール41がガイドレール40上に移動可能に保持され、走行レール41には概略的にしか示されていない引き出し側板42が固定される。重量による力はガイドレール40によって水平プロファイル4およびヘッドピース5に伝達され、水平プロファイル4およびヘッドピース5は弾性ブラケット16によって垂直プロファイル11上に保持される。
【0030】
図9Aおよび図9Bは家具壁2の上部領域を示し、家具壁2上には、横材30または床34に連結されるカバーストリップ9が設けられる。カバーストリップ9は、床34を固定するためにも横材30を固定するためにも使用することができる。カバーストリップ9は、両側に鉤状断面をもつ溝29を含む。鉤状突起部33を有する保持プロファイル31が溝29の中に滑り入れられ、保持プロファイル31は横材30または床34に連結される。横材30上にはワークトップ、流し台または他の支持される要素(図示せず)を置くことができる。
【0031】
図10および図11は、壁ユニットが個々の要素からどのように形成されるのかを示す。水平プロファイル4’は、ヘッドピース5’、垂直プロファイル11’および端部プロファイル9’と共に家具壁2の枠組状のフレームを形成し、それによって、上方に配置された端部プロファイル9’、ヘッドピース5’および垂直プロファイル43から空洞を形成する。受容要素44は、受容要素44の後側が垂直プロファイル43のU字形溝の中で止まるまで、上記空洞の中に滑り入れられる。受容要素44により展開式取付け具45が確実に収容される。ヘッドピース5’は、例えばヒンジ用の取付け板を収容することができる。
【0032】
図12〜図14に示されているように、複数の家具壁2が、フルハイトキャビネットが形成されるような方法で互いの上部に置くことができる。これは、ヘッドピース5上および水平プロファイル4内に形成されたあり継ぎプロファイルが端部プロファイル9上の一致する輪郭の中に滑り入れられるように行われる(図13参照)。それによって安定した連動結合がもたらされる。図12〜図14は、上述したようなプロセスに従って形成されるフルハイトキャビネットの例として左側の部分を示す。右側は、ワークトップ(図示せず)を支持するために使用されうる横材30のそばのベースユニットの上端部を示す。床34および横材30は、家具壁2を見えるようにするために示されているにすぎない。
【0033】
すべての家具壁2が、所望のサイズ、高さおよび奥行きで組み立てることができ、様々な格子寸法で家具の骨組みに組み付けることができる。水平プロファイル4および垂直プロファイル11ならびにヘッドピース5は、特に金属またはプラスチックで作ることができ、他の材料を使用することもできる。水平プロファイル4の間に空洞を配置した結果、家具壁2は、中身の詰まったプロファイルから作られた材料に比べて比較的軽量の構成で提供される。さらに、水平プロファイル4、ヘッドピース5および垂直プロファイル11で作られた構造体は、自動化生産の範囲内で製造することができる。
【符号の説明】
【0034】
1…家具、2…家具壁、3…仕切りドア、4、4’…水平プロファイル、5、5’…ヘッドピース、6…脚、7…脚要素、9…端部プロファイル、9’…端部プロファイル、10…ヘッドピース、11…垂直プロファイル、11’…垂直プロファイル、12…カバーストリップ、13…ストリップ、14…カバーボード、15…ブラケット、16…ブラケット、20…ヒンジ、21…ヒンジ部、22…ジョイント要素、23…ハウジング、24…受容要素、25…取付け板、25’…取付け板、26…凹所、27…ブラケット、29…溝、30…横材、31…保持プロファイル、32…突起部、33…突起部、34…床、40…ガイドレール、41…走行レール、42…引き出し側板、43…垂直ストリップ、44…受容要素、45…展開式取付け具、46…ミシン目。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の水平プロファイルによって互いに連結された少なくとも2つの垂直プロファイルを備える、特にキッチン家具の家具壁、および家具に関する。
【背景技術】
【0002】
家具本体内に組み付けられ、取付け具とともにねじくぎで取り付けられる、チップボード製の家具壁がある。この種の家具壁は、質量が比較的大きく、製作者によって適合サイズに正確にのこぎりで切断される必要がある。
【0003】
さらに、空洞を有する中間層が例えばハニカムボードの形で設けられた軽量の建築用ボードがある。この種の軽量の建築用ボードには、中間層が圧縮荷重しか受けることができないため、取付け具の取付けが困難であるという問題がある。さらに、一体化された支持機能/支持縁を用いた縁取りが周辺に施される必要があり、この縁取りをいわゆるハニカムボードに施すのは特に困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、質量が非常に小さく、かつフレキシブルなサイズで製造されうる家具壁を提供することである。家具工場内でのばらつきを低いレベルに保つためにモジュラーシステムが望ましい。建設現場での取付け工は、それぞれの機能に対する「標準化された家具要素」を用意する。取付け具用の凹所を設けるためにミシン目の開口部が道具を使わずに側壁から切り離される。次いで、取付け具の取付けは簡単な方法で行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1の特徴をもつ家具壁によって達成される。
【0006】
本発明による家具壁は、複数の水平プロファイルによって互いに連結された少なくとも2つの垂直プロファイルを備え、上記水平プロファイルは端部側にヘッドピースまたは受容装置を備え、ヘッドピースまたは受容装置にはそれぞれ1つの垂直プロファイルが固定され、取付け具を固定するための少なくとも1つの受容要素が各ヘッドピースまたは各受容装置上に配置される。その結果、大きな力は水平プロファイルおよび垂直プロファイルを有する枠組状の構造によって吸収されうるので、家具壁は比較的安定した構成で提供されうる。家具壁は、垂直プロファイルと水平プロファイルとの間に空洞が配置されるので軽量構造で構成され、したがって、家具壁の体積の割には質量が非常に小さい。空洞は、ケーブルダクトへのアクセスとして使用することができるが、変圧器、容器、貯蔵タンクなどの追加の装置を収容するための追加空間としても使用することができる。
【0007】
空洞を発泡材料で詰めることも可能であり、発泡材料は、両側面および表面縁部上にカバー層を形成することもでき、それによって追加のカバーボードが不必要になる。さらに、発泡材料は装飾要素として使用することができる。さらに、発泡材料は、家具の骨組みの内部空間を断熱するために使用することもできる。それによって貯蔵品目を不適切な温度から保護することができる。家具骨組み内部の温度を上げたり下げたりするために、熱交換器装置を枠組構造の空洞内に組み込むことができる。
【0008】
水平プロファイルは垂直プロファイルに結合されて既定の格子の家具壁になり、その格子はキッチン家具の後の機能を反映する。取付け具の取付けは、それぞれ少なくとも1つの受容要素が設けられているヘッドピースまたは受容装置で簡単に行われる。高度に可変な構成および不変の構成の結果として多種多様な組合せが可能である。例えば、引き出しが前方領域で動かされうるのに対して、回転ドアが後方領域に固定される。さらに、骨組み側面の枠組内に個々の補強部分を得るために、あるいは互いに種々の有用な空間の範囲を定めるために、中間壁が任意の所望の位置に挿入されうる。
【0009】
取付けを簡単にするために、少なくとも1つの受容要素は各ヘッドピースに溝を含み、この溝の中にヒンジなどの取付け具の取付け板が挿入されうる。取付け具を固定するためのラッチ手段が各ヘッドピースまたは各受容装置上に配置されることができ、したがって、道具を使わずに取り付けることができる。ラッチ手段は、各ヘッドピースまたは受容装置上に一体に配置された弾性ブラケットを備えることができる。受容要素が各ヘッドピースまたは受容装置の両側に配置されることができ、したがって、種々の取付け具がそれぞれの目的に応じて選択されたヘッドピースまたは受容装置上に取り付けられることができる。ヘッドピースまたは受容装置の受容要素はカバーでふさぐことができ、したがって、各受容要素は、取付け具が取り付けられるときにのみ、カバーを除去することによって開放される。
【0010】
垂直プロファイルは、家具壁の安定した支持のためのヘッドピースまたは受容装置の開口を通って案内されうる。それによって、例えば引き出し、ヒンジ、またはその他の構成要素によって引き起こされる重量による力が、種々の水平プロファイル上で吸収されうる。傾斜に対する安全性が開口を通って垂直プロファイルを案内することによって提供される。垂直プロファイルはラッチ手段を備えることができ、このラッチ手段にはヘッドピースまたは受容装置が対応するラッチ手段で固定されうる。その場合、垂直プロファイルは、道具を使わずに取り付けることができ、測定手段を使わずに等間隔で整列することができる。
【0011】
一実施形態によれば、床またはカバーボードを固定するための端部プロファイルが、上端部および/または下端部に設けられる。端部プロファイルは、保持プロファイル内で摺動するための少なくとも1つの溝を含むことができ、したがって、端部プロファイル上に1つまたは複数のカバーボードまたは床を取り付けることができる。保持プロファイルは床または横材で堅固に連結される。さらに、照明要素や貯蔵用容器などの技術的応用例は、端部プロファイルの外側に設けられた台形のガイドによって固定されうる。
【0012】
好ましくは、2つの相互に離隔された脚要素が各家具壁の底側に設けられる。脚要素は1つまたは複数のヘッドピースに固定されうる。好ましくは、脚要素は柱の形で配置され、ヘッドピースとともにラッチすることができるラッチ手段を有するストリップを備える。その場合、脚要素は、道具を使わずに取り付け、かつ調節することができる。
【0013】
好ましくは、水平プロファイルは、引抜きガイドのガイドレール内で摺動するための受容要素を備える。その場合、ガイドレールはヘッドピースおよび水平プロファイル上に保持することができ、水平プロファイル上の受容要素は、実質的に連動する方法でガイドレールの一部を取り囲むことが好ましい。水平プロファイルは、特にケーブルまたは他の導体を受け入れるために、1つまたは複数の空洞をさらに含むことができる。
【0014】
家具壁は側面に視覚的に一貫した外観のためのカバーボードを備え、カバーボードは水平プロファイルおよび/または垂直プロファイルあるいはヘッドピースに固定される。内側および外側にそれぞれ1つのカバーボードを設けることも可能である。家具ボードの表面縁部もまたカバーストリップで閉鎖することができる。それによってエッジバンドの機能が最初に満たされるが、スナップ式のカバーストリップを用いると、さらなる追加機能を実現することができる。考えられる例が、光ストリップ、電力供給、配電、シーリングプロファイルの収容、および/または保持マグネットの収容である。
【0015】
プレハブ要素からなるモジュラーシステムを、例えば、モービルホーム、移動住宅、航空機または船舶の構造の低質量の構成要素と組み合わせて高い自由度が求められる領域に使用することもできる。その結果、壁要素が顧客の希望に従って組み立てられプレハブ式に作られることができ、その後、壁要素は簡単かつ迅速な方法で所望の場所に組み付けることができる。
【0016】
ベースユニット、タワーユニット、または壁ユニットなどのための家具骨組み全体もまた、プレハブ式に作られ、最終的に目標場所に据え付けることができる。最終組立て全体は、要素を結合しラッチすることによって実質的に道具を使わずに行うことができる。したがって、現地での最終組立ては、迅速かつ費用効果の高い方法で行うことができる。
【0017】
本発明による家具壁を少なくとも2つ有する家具骨組みを備える家具もまた本発明により提供される。
【0018】
本発明について、同封図面に示されている一実施形態を参照して以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による家具の斜視図である。
【図2】本発明による図1の家具の家具壁の斜視図である。
【図3】図2の家具壁のカバーボードのない状態の斜視図である。
【図4】図2の家具壁の分解斜視図である。
【図5A】図3の家具壁のベース部の領域の図である。
【図5B】図3の家具壁のベース部の領域の図である。
【図6A】図3の家具壁の、ヒンジを取り付けるときの図である。
【図6B】図3の家具壁の、ヒンジを取り付けるときの図である。
【図7A】図1の家具の床の領域の図である。
【図7B】図1の家具の床の領域の図である。
【図8A】図2の家具壁の、引抜きガイドが実装された状態の図である。
【図8B】図2の家具壁の、引抜きガイドが実装された状態の図である。
【図9A】図1の家具のカバーボードの領域の図である。
【図9B】図1の家具のカバーボードの領域の図である。
【図10】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【図11】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【図12】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【図13】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【図14】本発明による家具の別の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
家具1、特にキッチン家具は、複数の家具壁2を有する家具の骨組みを備え、各家具壁2は家具の骨組みの側壁を形成する。家具壁2は、横材30によって互いに連結され、キャビネットのドア3または引き出し要素を保持することができる。
【0021】
各家具壁2は複数の水平プロファイル4を備え、各水平プロファイル4は端部側に1つのヘッドピース5を備える。水平プロファイル4のヘッドピース5は、垂直プロファイル11によって互いに連結される。調節可能な脚8を有するストリップ状の脚要素7が家具壁2の底側に設けられ、脚要素7はヘッドピース5に固定される。
【0022】
図1において、ヘッドピース5を有する水平プロファイル4は取付け具を収容するために使用され、ヒンジ20がヘッドピース5に固定される。他の取付け具もまた家具壁2に固定されうる。
【0023】
側面の薄いカバーボード14は、取付け要素のための凹所を提供するために、道具を使わずに切り離すことができるミシン目46を含む。
【0024】
図3および図4は、家具壁2の枠組状の内部配置を示す。水平プロファイル4および垂直プロファイル11は2枚のカバーボード14の間に配置され、2枚のカバーボード14は、プロファイル4およびヘッドピース5上に接着することができ、あるいは機械的締結手段によって固定することもできる。垂直プロファイル11は、ヘッドピース5の開口を貫通し、ヘッドピース5とともにラッチすることができる。この目的のために、弾性ブラケット16を備えるストリップ12が各垂直プロファイル11上に配置される。ブラケット16は、ヘッドピース5内のそれぞれの凹所の中にラッチすることができる。脚要素7もまた、底部ヘッドピース5の開口を貫通し、ラッチ手段として同様に弾性ブラケット15を備えるストリップ13によって固定されうる。
【0025】
各家具壁2は家具壁2の上側にカバーストリップ9を備え、カバーストリップ9は両端部側で変更されたヘッドピース10に連結される。カバーストリップ9上のヘッドピース10もまた垂直プロファイル11によって貫通される。
【0026】
図5Aおよび図5Bは、家具壁2の枠組状の構成の下隅を示す。ストリップ13が脚要素7に固定され、ストリップ13は突き出た弾性ブラケット15を備える。ブラケット15は、ヘッドピース5にラッチされ、重量のために生じる力を吸収するために使用される。複数のブラケット15が個々のヘッドピース5にラッチされることもできる。
【0027】
図6Aおよび図6Bに示されているように、各ヘッドピース5上に取付け具、特にヒンジ20を取り付けることができる。ヒンジ20は可動ヒンジ部21を備え、可動ヒンジ部21にはドアを固定することができる。ヒンジ部21はジョイント要素22を介してハウジング23に連結されており、ハウジング23は取付け板25によってヘッドピース5に固定される。この目的で受容要素24が各ヘッドピース5上に配置され、受容装置24は、取付け板25を滑り入れることができる溝を含む。弾性ブラケット27が、ラッチ手段として受容要素24の領域でヘッドピース5に固定される。取付け具を固定するための受容要素24が各ヘッドピース5の両側にそれぞれ1つ設けられるが、実際にはヘッドピース5上の受容要素24の一部しか使用されない。ヒンジ20を受容要素24に固定するために、ブラケット27は取付け板25内の凹所26の中にラッチする。さらに、取付け板25の各縁部は受容装置24上にU字形状で取り囲まれ、したがって、重量負荷またはトルクがヘッドピース5によって吸収されうる。
【0028】
図7Aおよび図7Bは家具壁2の底部領域を示し、水平カバーストリップ9が見られる。カバーストリップ9は両側にそれぞれ1つの溝29を含み、溝29は断面が鉤形になっており、床34が固定される対象である保持プロファイル31を固定するために使用される。保持プロファイル31は、床34の中で突起部32と係合する。鉤状突起部33が保持プロファイル31の反対側に形成されており、鉤状突起部33は、床34がカバーストリップ9の中に滑り入れられるように、カバーストリップ9内の溝29の中で係合する。床34は、他の高さで中間棚として使用することができる。
【0029】
図8Aおよび図8Bは、引抜きガイドのガイドレール40が水平プロファイル4およびヘッドピース5上に取り付けられた家具壁2を示す。ガイドレール40は、1つのリムと共にヘッドピース5上の受容要素24の中に滑り入れられる曲がったL字プロファイルとして配置される。水平プロファイル4もまた、ガイドレール40のリムが挿入されうる受容要素を備える。少なくとも1つの走行レール41がガイドレール40上に移動可能に保持され、走行レール41には概略的にしか示されていない引き出し側板42が固定される。重量による力はガイドレール40によって水平プロファイル4およびヘッドピース5に伝達され、水平プロファイル4およびヘッドピース5は弾性ブラケット16によって垂直プロファイル11上に保持される。
【0030】
図9Aおよび図9Bは家具壁2の上部領域を示し、家具壁2上には、横材30または床34に連結されるカバーストリップ9が設けられる。カバーストリップ9は、床34を固定するためにも横材30を固定するためにも使用することができる。カバーストリップ9は、両側に鉤状断面をもつ溝29を含む。鉤状突起部33を有する保持プロファイル31が溝29の中に滑り入れられ、保持プロファイル31は横材30または床34に連結される。横材30上にはワークトップ、流し台または他の支持される要素(図示せず)を置くことができる。
【0031】
図10および図11は、壁ユニットが個々の要素からどのように形成されるのかを示す。水平プロファイル4’は、ヘッドピース5’、垂直プロファイル11’および端部プロファイル9’と共に家具壁2の枠組状のフレームを形成し、それによって、上方に配置された端部プロファイル9’、ヘッドピース5’および垂直プロファイル43から空洞を形成する。受容要素44は、受容要素44の後側が垂直プロファイル43のU字形溝の中で止まるまで、上記空洞の中に滑り入れられる。受容要素44により展開式取付け具45が確実に収容される。ヘッドピース5’は、例えばヒンジ用の取付け板を収容することができる。
【0032】
図12〜図14に示されているように、複数の家具壁2が、フルハイトキャビネットが形成されるような方法で互いの上部に置くことができる。これは、ヘッドピース5上および水平プロファイル4内に形成されたあり継ぎプロファイルが端部プロファイル9上の一致する輪郭の中に滑り入れられるように行われる(図13参照)。それによって安定した連動結合がもたらされる。図12〜図14は、上述したようなプロセスに従って形成されるフルハイトキャビネットの例として左側の部分を示す。右側は、ワークトップ(図示せず)を支持するために使用されうる横材30のそばのベースユニットの上端部を示す。床34および横材30は、家具壁2を見えるようにするために示されているにすぎない。
【0033】
すべての家具壁2が、所望のサイズ、高さおよび奥行きで組み立てることができ、様々な格子寸法で家具の骨組みに組み付けることができる。水平プロファイル4および垂直プロファイル11ならびにヘッドピース5は、特に金属またはプラスチックで作ることができ、他の材料を使用することもできる。水平プロファイル4の間に空洞を配置した結果、家具壁2は、中身の詰まったプロファイルから作られた材料に比べて比較的軽量の構成で提供される。さらに、水平プロファイル4、ヘッドピース5および垂直プロファイル11で作られた構造体は、自動化生産の範囲内で製造することができる。
【符号の説明】
【0034】
1…家具、2…家具壁、3…仕切りドア、4、4’…水平プロファイル、5、5’…ヘッドピース、6…脚、7…脚要素、9…端部プロファイル、9’…端部プロファイル、10…ヘッドピース、11…垂直プロファイル、11’…垂直プロファイル、12…カバーストリップ、13…ストリップ、14…カバーボード、15…ブラケット、16…ブラケット、20…ヒンジ、21…ヒンジ部、22…ジョイント要素、23…ハウジング、24…受容要素、25…取付け板、25’…取付け板、26…凹所、27…ブラケット、29…溝、30…横材、31…保持プロファイル、32…突起部、33…突起部、34…床、40…ガイドレール、41…走行レール、42…引き出し側板、43…垂直ストリップ、44…受容要素、45…展開式取付け具、46…ミシン目。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの水平プロファイル(4、4’、9)によって互いに連結された少なくとも2つの垂直プロファイル(11、11’)を備える、特にキッチン家具の家具壁であって、前記水平プロファイルが、前記垂直プロファイル(11、11’)に端部ヘッドピース(5、5’)を用いてまたは直接的に固定され、少なくとも1つの受容要素(24)が、取付け具(20、40)を固定するために各ヘッドピース(5、5’)または各水平プロファイル(4、4’)上に形成される、家具壁。
【請求項2】
前記少なくとも1つの受容要素(24)が各ヘッドピース(5、5’)内に溝を含み、任意の取付け具(20)の取付け板(25)が前記溝の中で摺動されうることを特徴とする、請求項1に記載の家具壁。
【請求項3】
任意の取付け具(20、40)を固定するためのラッチ手段(27)が、各ヘッドピース(5、5’)上に配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載の家具壁。
【請求項4】
前記ラッチ手段(27)が弾性ブラケットを備えることを特徴とする、請求項3に記載の家具壁。
【請求項5】
前記垂直プロファイル(11、11’)が、前記ヘッドピース(5、5’)の開口を通って案内されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項6】
前記垂直プロファイル(11、11’)がラッチ手段(16)を有するストリップ(12)を取り囲み、前記ヘッドピース(5、5’)が前記ラッチ手段(16)に固定されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項7】
床(30)またはカバーボードを固定するための端部プロファイル(9)が、上端部および/または下端部に設けられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項8】
前記カバーストリップ(9)が、保持プロファイル内で摺動するための少なくとも1つの溝(29)を含むことを特徴とする、請求項7に記載の家具壁。
【請求項9】
2つの相互に離隔された脚要素(7)が、前記家具壁の底側に設けられることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項10】
前記脚要素(7)が、1つまたは複数のヘッドピース(5)に固定されることを特徴とする、請求項9に記載の家具壁。
【請求項11】
前記水平プロファイル(4)が、引抜きガイドのガイドレール(40)内で摺動するための受容要素を備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項12】
カバーボード(14)が、前記家具壁の側面に固定されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項13】
前記カバーボード(14)がミシン目(46)を有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の家具壁を少なくとも2つ備える家具の骨組みを備える家具(1)。
【請求項1】
少なくとも2つの水平プロファイル(4、4’、9)によって互いに連結された少なくとも2つの垂直プロファイル(11、11’)を備える、特にキッチン家具の家具壁であって、前記水平プロファイルが、前記垂直プロファイル(11、11’)に端部ヘッドピース(5、5’)を用いてまたは直接的に固定され、少なくとも1つの受容要素(24)が、取付け具(20、40)を固定するために各ヘッドピース(5、5’)または各水平プロファイル(4、4’)上に形成される、家具壁。
【請求項2】
前記少なくとも1つの受容要素(24)が各ヘッドピース(5、5’)内に溝を含み、任意の取付け具(20)の取付け板(25)が前記溝の中で摺動されうることを特徴とする、請求項1に記載の家具壁。
【請求項3】
任意の取付け具(20、40)を固定するためのラッチ手段(27)が、各ヘッドピース(5、5’)上に配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載の家具壁。
【請求項4】
前記ラッチ手段(27)が弾性ブラケットを備えることを特徴とする、請求項3に記載の家具壁。
【請求項5】
前記垂直プロファイル(11、11’)が、前記ヘッドピース(5、5’)の開口を通って案内されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項6】
前記垂直プロファイル(11、11’)がラッチ手段(16)を有するストリップ(12)を取り囲み、前記ヘッドピース(5、5’)が前記ラッチ手段(16)に固定されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項7】
床(30)またはカバーボードを固定するための端部プロファイル(9)が、上端部および/または下端部に設けられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項8】
前記カバーストリップ(9)が、保持プロファイル内で摺動するための少なくとも1つの溝(29)を含むことを特徴とする、請求項7に記載の家具壁。
【請求項9】
2つの相互に離隔された脚要素(7)が、前記家具壁の底側に設けられることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項10】
前記脚要素(7)が、1つまたは複数のヘッドピース(5)に固定されることを特徴とする、請求項9に記載の家具壁。
【請求項11】
前記水平プロファイル(4)が、引抜きガイドのガイドレール(40)内で摺動するための受容要素を備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項12】
カバーボード(14)が、前記家具壁の側面に固定されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項13】
前記カバーボード(14)がミシン目(46)を有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の家具壁。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の家具壁を少なくとも2つ備える家具の骨組みを備える家具(1)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2012−526573(P2012−526573A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510197(P2012−510197)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/055574
【国際公開番号】WO2010/130569
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(511238941)ヘティッヒ ホールディング ゲーエムベーハー ウント コンパニー オーハーゲー (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/055574
【国際公開番号】WO2010/130569
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(511238941)ヘティッヒ ホールディング ゲーエムベーハー ウント コンパニー オーハーゲー (6)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]