説明

家具閉鎖装置

本発明は、ドア、シャッタ、及び引き出しのための、特に車両部門のキャビネット等のための家具閉鎖装置に関する。特に設計及び作製を行いやすくしながらもドア、シャッタ、及び引き出しの密封された確実な閉鎖を確保する家具閉鎖装置を提供するために、その周縁領域に沿ってシール6、把持ストリップ8、及びロック要素7を含む異形レール5が配置され、水平軸23を中心に枢動することができる。シール6は、ロック要素7を閉鎖位置に保持するばね力を有し、開放位置にするために圧縮することができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の家具閉鎖装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、基本的にドア、フラップ、及び/又は引き出しを有する全ての家具類に適している。しかしながら、本発明は特に、事実上全ての位置及び実質的に全ての状況で確実な閉鎖を確保する必要がある、車両部門のキャビネット等、すなわち陸上車、船艇、及び航空機のためのものである。好ましい使用分野は、保温、保冷、又は冷凍保存すべき製品がコンパートメント及び/又は引き出しに貯蔵される、空調キャビネット、例えば加熱キャビネット、冷却キャビネット、又は凍結キャビネットによって構成される。
【0003】
最低限のエネルギー消費で空調を行うために、コンパートメント及び引き出しを密封すると同時に確実な閉鎖と容易且つ迅速な開放及び再閉とを可能にする必要がある。
【0004】
ドアに、又はキャビネットコンパートメント又は引き出し用の家具開口部を囲むと共にドア、フラップ、又は引き出しの前板が突き当たる合わせ面に、周囲シール形材を設けることが知られている。一般的には、フラップ、引き出し、ドア等の閉鎖に役立つ、ベローズ状に構成されるシール形材又は磁気シールが用いられる。
【0005】
閉鎖目的では、磁気閉鎖装置、圧力閉鎖装置、又はばね要素が利用される。
【0006】
磁気シールは、比較的高価であり、いかなる引き出し又はコンパートメント構成にも適していない。さらに、悪影響を及ぼす冷橋が生じ得る。ベローズシールの欠点は、洗浄できないか又は洗浄に多大な努力を伴うことが避けられないため、ドア、フラップ等を閉じるときに常に空調キャビネットに細菌が導入される危険があることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、特に単純な構成で製造費が安く、ドア、フラップ、及び引き出しの強力で確実な閉鎖及び容易な開放を確保すると共に特にシールの効率的な洗浄を可能にする、特に車両部門のキャビネット等のための家具閉鎖装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴によって達成される。適当で有利な発展形態は、従属請求項及び図面に関する説明に記載されている。
【0009】
締め付けトルクを加え、且つ開放位置から確実な閉鎖位置又はその逆へのドア、フラップ、及び引き出しのロック及びアンロック並びに枢動を保証する閉鎖構造を、ドア、フラップ、又は引き出しに設けることが、本発明の基本原理である。
【0010】
本発明によれば、ドア、フラップ、及び引き出し用の家具閉鎖装置であって、いずれの場合も家具類の開口部を覆うか又は開口部に受け入れられ、ドア、フラップ、又は引き出しの前板の接触面が開口部を越えて突出して閉鎖位置で家具類の合わせ面と係合する、家具閉鎖装置が、例えばドア、フラップ、又は前板の上方領域又は側方領域の周縁に位置付けられる異形レールを有する。異形レールには、シール及びロック部材が設けられ、閉鎖位置から開放位置に枢動させることができる。
【0011】
異形レールがばね作用を有するシールを受け入れるように構成され、異形レールを閉鎖位置でばね要素としての役割を果たすシール及びロック部材と共に水平軸を中心に調整できることが有利である。そのばね張力の結果として、シールは、付加的なばね要素を用いずにドア、フラップ、又は引き出しの確実なロックを保証するようにロック部材をロック位置に押す。
【0012】
例えばフラップ又は前板の上方領域に位置決めされると、シール及び異形レールは、ドア、フラップ、又は引き出しの前板の上方領域の全幅にわたって延びることができ、シールが、家具開口部全体をシールして縦方向側部及び下横方向側部にも位置付けられる。
【0013】
大きなばね張力を有しロック部材を閉鎖位置に保つシールが特に有利に利用される。弾性プラスチック又は発泡ゴムでできているシールが好ましい。さらに、リップシール及びセル状シールが有利である。
【0014】
適宜、絶縁特性を有する弾性シール(springy seal)が、空調キャビネットの家具閉鎖装置に用いられる。
【0015】
異形レールの長手方向に位置付けられるピボットピンは、ヒンジ状又は継手状に適宜構成される。異形レールは、バンド(帯又はストラップ)若しくは弾性ヒンジ、ピボット継手、又はピボットピンを用いて、ドア、フラップ、又は引き出しの前板に調整可能に固定することもできる。
【0016】
ドア、フラップ、又は引き出しの開閉のために、異形レールに把持ストリップが設けられることが有利である。閉鎖位置から開放位置への異形レールの枢動を制限するために、少なくとも1つの傾斜停止部も設けられる。
【0017】
特に単純な構成変形形態では、異形レールは、概ねI字形又はT字形の断面構成を有し、フラップ、前板等の上方領域での配置に関して鉛直脚部を有し得る。鉛直脚部は、ドア、フラップ、又は引き出し前板のうち家具開口部に面する側に異形レールを係着するために用いることができ、例えば、ばね付勢され得るヒンジを受けることができる。
【0018】
水平脚部は、非対称構成又は外方に傾斜を付けた構成を有することができ、末端部が把持ストリップに移行する。さらなる変形形態では、異形レールの水平脚部の内側に、シールを係止するための固定支柱が設けられ得る。
【0019】
さらなる変形形態では、異形レールは、2つの部品で構成することができ、第1の部品は、継手、例えば自在継手又は軸継手を有し、第2の部品は、継手を受け入れて異形レールの水平軸を形成する継手受口、例えば自在座又は軸座(universal or shaft seat)を有する。異形レールの第1の部品は、例えばリップシールの形態のシールが係止される鉛直脚部と、末端部の把持ストリップを備える水平脚部とを有する。継手受口又は継手座と角度を付けて配置された2つの係着脚部とを含む異形レールの第2の部品は、例えばナックル継手を用いて特にドア、フラップ、又は引き出しの前板(extraction front)の上方領域に係着する目的で用いられる。
【0020】
適宜、ナックル継手は、自在継手又は軸継手を受け入れた継手座を越えて延びて傾斜停止部に移行し、ここで開放位置での第1の異形レール部品の枢動を制限する。
【0021】
ロック部材は、異形レールに、適宜鉛直脚部に堅固に固定され得る。ロック部材を異形レールに組み込むことも可能である。ロック部材は、異形レールの鉛直脚部からキャビネット本体の開口部内に概ね直角に突出し、ストリップ、有利にはテーパジブストリップ、又は家具開口部を囲む表面にあるスロットと協働する。
【0022】
異形レールは、金属、例えばアルミニウムでできていてもよく、又はプラスチック材料、例えばPVCでできていてもよい。ロック部材も同様に作製することができる。
【0023】
適宜、シールは、家具本体の合わせ面との直線状の又は平らなシール係合が確保されるように構成される。圧縮することができ、異形レールを閉鎖位置から開放位置に、またその逆に調整するためのばね張力を与えるシールがあることが、特に有利である。例えばキャッチ部材として構成されているロック部材は、異形レールを開放位置に枢動させてシールを圧縮させると家具本体のスロット又はロックストリップから係脱するが、閉鎖位置ではこの中又は後ろに係合又はロックしている。
【0024】
異形レールの開放位置は、少なくとも1つの傾斜停止部によって制限される。傾斜停止部は、例えばロック部材に形成されて、ドア、フラップ、又は引き出し前板の内側と協働することができる。代替的又は付加的に、傾斜停止部を、I字形又はT字形異形レールの水平脚部の下側に設けて、ドア、フラップ、又は前板の外側と協働させることもできる。
【0025】
ドア、フラップ、又は引き出しの閉鎖位置は、保持部材によって付加的に確保され得る。保持部材は、例えば水平脚部の領域に設けることができ、鉛直方向に調整可能であることが好ましい。閉鎖位置では、保持部材は、異形レールがドア、フラップ、又は引き出し前板の外側に保持されるようにして異形レールを拘束することができる。ドア、フラップ、又は引き出しを開けるには、保持部材が異形レールの水平脚部を越えて延びて開放位置への異形レールの枢動を妨げなくなるように保持部材を上方に移動させる。有利には、保持部材は、プラグインロックとして構成される。
【0026】
フラップ又は引き出しの前板の上方領域での水平配置及びドアの縦方向側部での鉛直配置の両方に適している代替的な家具閉鎖装置の場合、異形レールに回転内管が設けられ、回転内管には、弾性シール、少なくとも1つのロック部材、及び把持ストリップが係着される。異形レールは、断面が概ね半円形であるか又は比較的短いU脚部を有するU字形であり、U開口部が家具類の合わせ面の方を向くようにドア、フラップ、又は前板の絶縁壁に配置される。
【0027】
弾性シールは、セル状シールとして構成され、弧状のシール足部で内管の内側に保持、例えばロック又は締着される。
【0028】
内管は、異形レールのU開口部の付近に長手方向スロットがある円形形態で異形レールと相補的に構成され、弾性シールに概ね向かい合う部分が、把持ストリップを保持するための少なくとも1つの係着部材、例えば締め付けねじを受け入れるために平坦化されている。弾性シール、ロック部材、及び把持ストリップを含む内管の調整機能を確保するために、締め付けねじの付近で異形レールに凹部が設けられ、凹部は、ロック部材の開放移動を制限するような寸法であることが有利である。同時に、絶縁壁として適宜構成されるドア、フラップ、又は前板の内側には、ロック部材のための停止部が設けられる。
【0029】
ドア、フラップ、又は前板の周縁領域に係着するために、異形レールは、完成した異形レールを押し込むか又はロックすることができるように、ドア、フラップ、又は前板の金属形材と相補的に構成される係着足部を備える。内管は、長手方向スロットの付近に外向き脚部を有し、外向き脚部は、異形レールのU脚部の内向き脚部端と協働して確実な保持を保証する。
【0030】
例えば2つの中空室を有し得るシールヘッドを用いて、弾性シールは、家具形材又はそこに受け入れられる異形シールと係合し、且つ家具形材のコーナ領域で斜め外方に突出しておりロック部材のためのスロットを有するストリップと係合する。家具形材は、例えば、欧州特許第213310号明細書に記載の冷却キャビネット等の押出し形材に概ね対応し得る。
【0031】
例えば押出しプラスチック製の回転内管とそこに固定されている弾性シール、ロック要素、及び把持ストリップとを有する、堅固に設けられた異形レールの構成は、製造しやすく特にシール及び絶縁作用が大きいと同時に確実な閉鎖及び容易な開放が得られることを特徴とする。
【0032】
特に、弾性シール、少なくとも1つのロック部材、及び把持ストリップを備える異形レールを一部領域、例えばドアの縦方向側部に配置する場合、シール延長部によって弾性シールのばね張力を増大させることが有利である。シール延長部は、例えばシール形材の係着スロット内でシールが保持される係着領域の外側に設けられることが特に適切である。
【0033】
この場合、比較的短い異形レールには、ドア又はフラップの周縁領域の係着点に適宜固定され得る端部キャップが設けられる。
【0034】
家具閉鎖装置の代替的な構成では、把持凹部が形成されるドア、フラップ、又は前板の周縁領域に、弾性シール、少なくとも1つの閉鎖部材、把持ストリップ、及び長手方向側部ピボットピンを備える異形レールがある。この場合も、弾性シールにはシール延長部が設けられ、ロック部材は、フック状構成を有し、閉鎖位置では家具形材に位置付けられているストリップの後ろに係合する。
【0035】
本発明を、非常に概略的な添付図面に関して本明細書でより詳細に後述する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】閉鎖位置にある本発明の家具閉鎖装置の縦断面図である。
【図2】開放位置にある図1による本発明の家具閉鎖装置の縦断面図である。
【図3】閉鎖位置にある本発明の家具閉鎖装置の第2の変形形態の縦断面図である。
【図4】図3の線IV−IVに沿った平面図である。
【図5】図3の線V−Vに沿った平面図である。
【図6】閉鎖位置にある本発明の家具閉鎖装置の第3の変形形態の斜視詳細図である。
【図7】図6による本発明の家具閉鎖装置の縦断面図である。
【図8】図6及び図7に示した本発明の家具閉鎖装置の開放位置にある縦断面図である。
【図9】閉鎖位置にある本発明の家具閉鎖装置の第4の変形形態の縦断面図である。
【図10】図9の、但し開放位置にある家具閉鎖装置の縦断面図である。
【図11】ドアに取り付けられておりシールを一部破断した、本発明の家具閉鎖装置の第5の変形形態の斜視詳細図である。
【図12】連続したシールを有する図11の家具閉鎖装置の斜視詳細図である。
【図13】閉鎖位置にある図11及び図12の家具閉鎖装置の縦断面図である。
【図14】図13の、但し開放位置にある家具閉鎖装置の縦断面図である。
【図15】閉鎖位置にある本発明の家具閉鎖装置の第6の変形形態の縦断面図である。
【図16】図15の、但し開放位置にある家具閉鎖装置の縦断面図である。
【図17】閉鎖位置にある本発明の家具閉鎖装置の第7の変形形態の縦断面図である。
【図18】本発明の家具閉鎖装置を備える空調キャビネットのドアの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1は、引き出し2の前板3によって覆われる開口部12を有する家具類11、例えば空調キャビネットを詳細な形態で示す。この実施形態では、家具閉鎖装置は、鉛直脚部20と把持ストリップ8を含む水平脚部21とを備える、概ねI字形の異形レール5から成る。
【0038】
異形レール5は、前板3の上方領域に位置付けられて全幅にわたって延びる。
【0039】
異形レール5には、少なくとも1つのロック部材7が係着され、ロック部材7は、キャッチ部材として構成され、家具類11の領域でウェッジ形ストリップ14の後ろに係合する。異形レール5は、シール6も有し、シール6は、この例ではリップシールとして構成され、異形レール5の概ねT字形のスロット内に係止されて閉鎖装置のばねとして働く。シール6は、異形レール5の全幅にわたって延び、前板3の縦方向側部及び下横方向側部(図示せず)で必要なシールも確保する。
【0040】
図1は、閉鎖位置にある家具閉鎖装置を示し、この位置ではロック部材7がストリップ14の後ろに係合する。開放位置にするには、例えばピボット継手として構成され得る長手方向軸(水平軸)23を中心に異形レール5を矢印A及びB(図2を参照)に従って枢動させ、シール6を圧縮させる。
【0041】
ロック部材7の下には、前板3の内側16と協働する傾斜停止部31が設けられ、傾斜停止部31は、例えばロック部材7に溶接され得る。代替的に、第2の傾斜停止部37が、水平脚部21の下側に位置付けられ、異形レール5の開放移動を制限するために前板3の外側17に突き当たる。テーパ・ジブ・ストリップ(傾斜くさび片)14の後ろでのロック部材7のロックは、異形レール5の領域でのシール6のばね張力の結果として行われる。
【0042】
図3は、本発明の家具閉鎖装置の別の変形形態を示す。異形レール5は、第1の部品18及び第2の部品19を含む2つの部品で構成される。第2の部品19は、ドア、フラップ、又は引き出し前板3の周縁領域に係着されるように構成され、概ねV字形に離間している相補的な構成の係着ラグ32、33で周縁領域の周りに係合する。第2の部品19は、自在継手又は軸継手28のための継手受口又は継手座29を有し、自在継手又は軸継手28は、異形レール5の第1の部品18の下方領域上に構成されて長手方向軸23を形成し、この長手方向軸23を中心に、異形レール5の第1の部品18を開放位置から閉鎖位置に、またその逆に枢動させることが可能である。
【0043】
図3は、家具閉鎖装置の閉鎖位置を示す。ばね張力を有するシール6は、この場合も、異形レール5の全幅にわたって位置付けられるリップシールであり、異形レール5の水平脚部21の末端部が把持ストリップ8に伸びている。水平異形レール5の両側にナックル継手30(図4も参照)が係着され、ナックル継手30は、上方領域に傾斜が付けられて傾斜停止部31を形成する。傾斜停止部31を有するナックル継手30は、異形レール5の第1の部品18が第2の部品19から外れるのを防止すると共に、開放位置への異形レール5の移動も制限する。
【0044】
図4は、図3による家具閉鎖装置の左側コーナ領域の水平断面図であり、ばね張力を有するリップシール6及び異形レール5の端部キャップ34を、上方傾斜停止部31を有するナックル継手30、ロック部材7、及びストリップ14と共に示している。
【0045】
図5は、前板3のうち異形レール5よりも下の領域の水平断面である。前板3は、両方の縦方向側部に縁材35を有するが、そのうち左側の縦方向側部のみが図示されている。家具本体11の合わせ面13と係合する縦方向側部及び下横方向側部でもシール6を見ることができる。
【0046】
図6〜図10は、家具閉鎖装置のさらなる変形形態を示す。同一の特徴には同一の参照符号が付いている。
【0047】
図6〜図8の変形形態では、シール6及びロック部材7を含む異形レール5が、前板3の接触面4の領域に固定され、水平長手方向軸23を中心に枢動可能である。図6及び図7では、シール6及びロック部材7を含む異形レール5が閉鎖位置にあるが、図8は開放位置を示す。ロック部材7は、スタッド24を用いて異形レール5に堅固に固定される。
【0048】
異形レール5は、断面が概ねT字形であり、鉛直脚部20で前板3の接触面4の領域に調整可能に固定される。ほぼ水平の脚部が、非対称に構成され、前板3の接触面4又は周縁領域を越えて外方に傾いて延び、末端部が把持ストリップ8に伸びている。
【0049】
把持ストリップ8は、曲がってビード25が設けられる。
【0050】
水平脚部21は、内側の方が短く、シール6を係止するための曲がった係着ウェブ又は支柱22が末端に設けられる。異形レール5へのシール6のさらなる係止は、下方係着支柱又はウェブ26(図7及び図8)を用いて行われ、下方係着支柱又はウェブ26は、上方係着支柱22に対向する向きにあるため、異形レール5の上又は中にシール6を保持するのに役立つ。
【0051】
シール6は、弾性の圧縮性材料でできているため、図8の矢印Aに従って、異形レール5を図6及び図7の閉鎖位置から図8の開放位置に移動させることが可能である。
【0052】
このためには、異形レール5の外側の水平脚部21の領域に位置付けられる保持部材9を、矢印Bに従って図6及び図7の留め付け位置から図8の開放位置に移動させる。
【0053】
保持部材9は、図6及び図7の閉鎖位置で接触面4の外側17に突き当たることで異形レール5を図6及び図7に示す閉鎖位置に挟み付ける、プラグインロックであり得る。図8において保持部材9を異形レール5の水平脚部21の外側又は上に調整した後で、異形レール5を調整することが可能である。ロック部材7をストリップ14から係脱させることで、矢印Cに従って引き出し2を家具開口部12から抜き出すことができるようになる。
【0054】
ストリップ14は、テーパ・ジブ・ストリップとして構成され、その結果、閉鎖工程中に、ロック部材7又はそのフック27がストリップ14の後ろで係合する(図6及び図7)までウェッジ表面に沿って摺動することが確実になる。
【0055】
図9及び図10に示す、開口部12を有する家具類11及びそれに収容される引き出し2の変形形態は、異形レール5、シール6、ロック部材7、及び保持部材9を含む基本的な閉鎖構成に関して図6〜図8の構成とは異ならないが、シール6及びロック部材7の造形と、ここではスロット15の形態である、家具類11の係合部材とが異なる。
【0056】
さらに、異形レール5及びロック部材7が一体となっている。図9に示す閉鎖位置では、フック状のロック部材7が家具類11のスロット15と係合し、シール6が家具類11の合わせ面13と平らに係合する。断面を考えると、シール6は、概ねロック部材7まで延びており、図10に示すシール6及びロック部材7を含む異形レール5の開放位置は、ロック部材7又はシール6と前板3の段状構成とによって制限される。アンロック及び引き出し2の抜き出しに関する保持部材9の機能は、図6〜図8の変形形態と同じである。
【0057】
図11〜図14による家具閉鎖装置の別の変形形態は、フラップ3又は引き出しの前板に対する水平配置と、家具類11の形態の空調キャビネットのドアリーフ41の縦方向側部40(図18を参照)に対する鉛直配置との両方に関して提供される。
【0058】
この変形形態では、異形レール5は、ドア41又はフラップ3の周縁領域に強固に係着され、概ね水平方向のUのように概ね半円形又はU字形に構成される。異形レール5は、回転内管51を受け入れるように構成され、弾性シール6、少なくとも1つのロック部材7、及び把持ストリップ8は、長手方向軸23を中心に調整することができる内管51に係着され、内管51と共に閉鎖位置(図13)から開放位置(図14)に移行することができる。
【0059】
内管51の内側で保持されるシール足部61と、家具類11の合わせ面13と平らに係合するように構成される2つ中空室63、64を含むシールヘッド62とを有するセル状シール60として構成される結果として、弾性シール6は、家具閉鎖装置の閉鎖位置及び開放位置を効果的に支持する比較的大きなばね張力を有する。
【0060】
この実施形態では、家具類11の合わせ面13は、互いに直角を成す室形材43、44及び外向きに開いたコーナ領域45を有する家具形材42によって形成される。コーナ領域45は、異形シール46を受け入れると共に閉鎖位置でロック部材7と係合するように構成される。異形レール5の弾性シール6又はセル状シール60は、異形シール46及び家具形材42のストリップ14と係合する。ストリップ14は、末端部がコーナ領域45で概ね斜めに位置決めされており、異形シール46とロック部材7のフック又はノーズ27が係合するスロット15のための異形凹部との境界を定める。
【0061】
固定されているU字形異形レール5は、比較的短いU脚部47、48及び内向きに曲がった脚部端が設けられ、U開口部を合わせ面13の方に向けた状態で水平に位置決めされる。U脚部47の外側には、異形レール5をドア、フラップ、又は前板3の周縁領域に係着するための異形足部49、50が角度を付けて構成される。異形足部49、50と、金属カバー58、59を有する絶縁壁として構成されるフラップ3又はドア41(図18)の周縁領域とは、異形レールを押し込むか又は挟み込んで確実に保持することができるように構成される。冷蔵用家具類のドアの絶縁壁の構成に関しては、欧州特許第660056号明細書を参照されたい。
【0062】
異形レール5のU開口部と相補的な長手方向開口部を有する内管51には、異形レール5の脚部端と協働する外向き脚部52、53が設けられる。その結果、内管51は、異形レール5に滑り込ませることができ、確実に保持されて限られた範囲で枢動可能である。弾性シール6のシール足部61は、内管51の長手方向開口部の後ろに係合し、2つの中空室63、64を含むシールヘッド62は、外方に突出して家具形材42又は異形シール46と平らに係合する。
【0063】
弾性シール6の事実上向かい側に、内管51は、把持ストリップ8を内管51に保持する少なくとも1つの係着要素54、例えば締め付けねじのための係着領域を有し、当該領域はここでは平坦な構成になっている。
【0064】
締め付けねじ54の付近に、異形レール5は、いずれの場合も締め付けねじ54が貫通する凹部55を有する。凹部55は、弾性シール6、ロック部材7、及び把持ストリップ8を含む内管51の開放移動を、前もって定めることができる範囲に制限できるような寸法であり得る。
【0065】
少なくとも1つのロック部材7は、固定支柱56を用いて内管51内に固定され、冷橋を防止する、例えば発泡された、絶縁材57が、ロック部材7及び弾性シール6の確実な保持にさらに役立ち得る。ニップル形態で構成されて互いに向かい合っている、内管51の2つの突起67が、内管51でロック部材7を拘束するのに用いられる。
【0066】
図11及び図12の斜視図においてロック部材7を見ることができるが、図11では弾性シール6が一部破断されている。異形レール5は、前部に端部キャップ34が設けられ、ドア41又はフラップ3は、絶縁壁として構成される(図13及び図14を参照)。
【0067】
図面において、同一の構成要素には同一の参照符号が付けられている。
【0068】
図14は、開放位置にある図11〜図13の家具閉鎖装置を示す。開放位置は、内管51の外向き脚部52、53の領域、異形レール5の凹部55の領域、及びドア、フラップ3、又は引き出しの前板の絶縁壁にあるロック部材7のための停止部材31によって制限される。
【0069】
図15及び図16は、図6〜図10の家具閉鎖装置にほぼ対応する家具閉鎖装置を示す。ばね張力を増大させるために、弾性シール6は、シール6の係着領域71を越えて延びてドア、フラップ、又は引き出し前板3の段状周縁領域に形成される、シール延長部70を有する。
【0070】
異形レール5は、長手方向軸23を中心に図15に示す閉鎖位置から開放位置(図16)に移動させることができ、異形レール5の両端側部にある端部キャップ34は、ドア41又はフラップ3の周縁領域の係着点73で保持される。弾性シール6は、係着領域71で異形レール5の概ねT字形の係着スロット72内に保持される。異形レール5の空洞には、冷橋を防止するために絶縁材57が充填される。
【0071】
ロック部材7は、フック形であるか又は末端部にノーズ27が設けられ、閉鎖位置(図15)で家具類11のストリップ14の後ろに係合する。把持ストリップ8は、異形レール5の斜め脚部に形成される。
【0072】
弾性シール6及びシール延長部70を含む家具係着装置は、ドア41又はフラップ3の全長又は全幅にわたって延びるのではなく例えば10cm〜15cmの長さである異形レール5に特に適している(図18を参照)。
【0073】
図17の家具閉鎖装置は、長手方向側部ピボットピン23、シール延長部70を有する弾性シール6、ロック部材7、及び把持ストリップ8を備える異形レール5を有し、異形レール5は、外側把持凹部65を有するドア、フラップ、又は前板3の周縁領域に調整可能に固定される。弾性シールは、図17の閉鎖位置では家具形材42と係合し、家具形材42は、外向きに開いた中空室内にストランド状の異形シール46が設けられる。直角に配置されている室形材43、44及び異形シール46に関しては、家具形材42は、図13及び図14のものに対応する。しかしながら、コーナ領域45では、ロック部材7のためのストリップ14は室形材44の外部に配置され、ロック部材7は、ストリップ14と相補的なフック状である。
【0074】
図18は、一部領域にわたってしか延びていない家具閉鎖装置39を縦方向側部40に有する、空調キャビネットのドア41の付近を例示的に示す。このような閉鎖装置には、シール延長部を含む弾性シールが特に適している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア、フラップ、及び引き出し用の家具閉鎖装置であって、いずれの場合も家具類(11)の開口部(12)を覆うか又は該開口部(12)に受け入れられ、前記ドア、前記フラップ、又は前記引き出し(2)の前板(3)の接触面(4)が前記開口部(12)を越えて突出して閉鎖位置で前記家具類(11)の合わせ面(13)と係合する、家具閉鎖装置において、
前記ドア、前記フラップ、又は前記前板(3)の周縁領域に、異形レール(5)が設けられ、該異形レール(5)は、シール(6)及びロック部材(7)を備え、前記閉鎖位置から開放位置に、またその逆に調整可能であることを特徴とする、ドア、フラップ、及び引き出し用の家具閉鎖装置。
【請求項2】
前記シール(6)及び前記ロック部材(7)を含む前記異形レール(5)は、長手方向軸(23)を中心に枢動可能であり、前記シール(6)は、前記ロック部材(7)を、したがって前記ドア、前記フラップ、又は前記引き出し(2)を前記閉鎖位置に保つばね張力を有することを特徴とする、請求項1に記載の家具閉鎖装置。
【請求項3】
弾力性があり、ばね張力を有する材料でできている前記シール(6)は、前記閉鎖位置で前記家具類(11)の前記合わせ面(13)と密封係合し、前記ドア、前記フラップ、又は前記引き出し(2)のアンロック及び開放のために圧縮可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の家具閉鎖装置。
【請求項4】
前記シール(6)は、弾性プラスチック又は発泡ゴムでできており、及び/又はリップシール又はセル状シールとして構成されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項5】
前記シール(6)は、シーリング材又は絶縁材でできていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項6】
前記異形レール(5)の前記長手方向軸(23)は、ヒンジ状又は継手状構成を有し、前記異形レール(5)は、帯又は弾性ヒンジ、ピボット継手、又はピボットピンを用いて前記ドア、前記フラップ、又は前記引き出し(2)の前記前板(3)に固定されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項7】
前記異形レール(5)は、2つの部品で構成され、第1の部品(18)が、継手(28)、例えば自在継手又は軸継手、並びに前記シール(6)及び前記ロック部材(7)を有し、第2の部品(19)が、前記水平軸(23)を形成するように前記継手(28)を受け入れる継手受口(29)、例えばローラ座又は軸座(roller or shaft seat)を有することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項8】
前記異形レール(5)は、把持ストリップ(8)を有することを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項9】
前記異形レール(5)に、前記開放位置への該異形レール(5)の枢動を制限する少なくとも1つの傾斜停止部(31、37)が設けられることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項10】
前記異形レール(5)は、断面が概ねI字形又はT字形であり、鉛直脚部(20)及び水平脚部(21)を有し、該水平脚部(21)は、外部に前記把持ストリップ(8)が設けられ、前記異形レール(5)の枢動可能な係着が、前記鉛直脚部(20)の領域で行われることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項11】
前記異形レール(5)及び該異形レール(5)の中又は上に保持されるシール(6)は、水平配置の場合、前記ドア、前記フラップ、又は前記引き出し(2)の前記前板(3)の上方領域で幅にわたって延び、鉛直配置の場合、特にドアの縦方向側部で該ドアの一部領域にわたって延び、前記シール(6)は、前記ドア、前記フラップ、又は前記前板の残りの側部にも位置付けられることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項12】
前記異形レール(5)は、プラスチック、例えばPVC、又は金属、例えばアルミニウムでできていることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項13】
少なくとも1つのロック部材(7)が、前記異形レール(5)に固定されるか又は組み込まれることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項14】
前記ロック部材(7)は、キャッチ部材として、前記ドア、前記フラップ、又は前記引き出し(2)が前記閉鎖位置にあるときに前記家具類(11)のストリップ(14)、特にテーパジブストリップの後ろに係合するように構成されることを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項15】
前記ロック部材(7)は、前記異形レール(5)に組み込まれ、前記家具類(11)のスロット(15)内に係合するように構成されることを特徴とする、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項16】
前記異形レール(5)の前記第2の部品(19)は、前記ドア、前記フラップ、又は前記引き出し(2)の前記前板(3)の前記周縁領域(10)にナックル継手(30)で固定することができ、該ナックル継手(30)は、前記異形レール(5)の前記第1の部品(18)の前記開放位置のための傾斜停止部(31)として構成されることを特徴とする、請求項7乃至15のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項17】
前記異形レール(5)の前記開放位置は、前記シール(6)及び/又は前記ロック部材(7)及び/又は前記接触面(4)及び/又は前記ドア、前記フラップ、若しくは前記前板(3)の内側(16)の構成によって制限することができることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項18】
保持部材(9)が、前記異形レール(5)に、特に前記水平脚部(21)に位置決めされることを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項19】
前記保持部材(9)は、鉛直方向に調整可能であり、プラグインロックとして構成され、前記異形レール(5)、したがって前記ドア、前記フラップ、又は前記引き出し(2)は、前記閉鎖位置で保持されることを特徴とする、請求項17に記載の家具閉鎖装置。
【請求項20】
前記保持部材(9)は、前記閉鎖位置で前記接触面(4)の外側(17)に当接して保持され、前記開放位置で前記異形レール(5)の上に突出することを特徴とする、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項21】
前記異形レール(5)は、断面が概ね半円形又はU字形であり、回転内管(51)を受け入れるように構成され、前記把持ストリップ(8)、前記弾性シール(6)、及び前記ロック部材(7)は、前記回転内管(51)に固定され、前記閉鎖位置から前記開放位置に、またその逆に調整することができることを特徴とする、請求項6、8、9、11〜15、17乃至20のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項22】
前記弾性シール(6)は、セル状シール(60)として構成され、前記内管(51)に固定されるシール足部(61)と、前記家具類(11)の前記合わせ面(13)に平らに係合するように構成される少なくとも1つのセル(63、64)を含むシールヘッド(62)とを有することを特徴とする、請求項21に記載の家具閉鎖装置。
【請求項23】
前記家具類(11)の前記合わせ面(13)は、家具形材(42)によって形成され、該家具形材(42)は、互いに直角を成す室形材(43、44)、異形シール(46)を受け入れるように構成されるコーナ領域(45)、及び前記閉鎖位置で前記ロック部材(7)を係合させるためのスロット(15)を有することを特徴とする、請求項21又は22に記載の家具閉鎖装置。
【請求項24】
前記異形レール(5)の前記弾性シール(6)は、前記閉鎖位置で前記異形シール(46)及び前記家具形材(42)のストリップ(14)と係合し、該ストリップ(14)は、末端部が前記コーナ領域(45)で概ね斜めに延び、前記異形シール(46)のための異形凹部を前記ロック部材(7)を受け入れる前記スロット(15)から分離することを特徴とする、請求項21乃至23のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項25】
前記U字形の異形レール(5)は、内向きに曲がった脚部端を有する比較的短いU脚部(47、48)を有し、該U脚部の一方(47)には、前記異形レール(5)を前記ドア、前記フラップ、又は前記前板(3)の前記周縁領域に固定する異形足部(49、50)が形成されることを特徴とする、請求項21乃至24のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項26】
前記内管(51)は、前記異形レール(5)のU開口部と相補的な長手方向開口部を有し、該長手方向開口部の領域では、前記弾性シール(6)が設けられてシールヘッド(62)が外方に突出し、前記把持ストリップ(8)は、前記長手方向開口部と概ね向かい合って固定部材(54)を用いて前記回転内管(51)に固定されることを特徴とする、請求項21乃至25のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項27】
長手方向軸(23)を中心に前記弾性シール(6)、前記ロック部材(7)、及び前記把持ストリップ(8)を含む前記内管(51)を回転調整するために、少なくとも前記締め付けねじ(54)の付近で、前記異形レール(5)は凹部(55)を有し、該凹部(55)は、前記内管(51)の開放移動を制限するような寸法であることを特徴とする、請求項21乃至26のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項28】
前記ロック部材(7)は、固定支柱(56)を用いて前記内管(51)内に固定されることを特徴とする、請求項21乃至27のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項29】
冷橋を回避するため、及び前記弾性シール(6)及び前記ロック部材(7)の付加的な保持のために、前記内管(51)に、特に発泡させた絶縁材(57)が設けられることを特徴とする、請求項21乃至28のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項30】
調整可能な前記内管(51)、前記弾性シール(6)、前記少なくとも1つのロック部材(7)、及び前記把持ストリップ(8)を含む前記異形レール(5)は、特に前記ドア、前記フラップ、又は前記前板(3)の上方周縁領域に水平に、又は特に該ドア(41)の縦方向側部(40)の一部領域に鉛直に位置決めされることを特徴とする、請求項21乃至29のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項31】
前記異形レール(5)を前記縦方向側部(40)の一部領域に位置決めする場合、前記ばね張力を増大させるためのシール延長部(70)を含む前記弾性シールが設けられ、該シール延長部(70)は、前記異形レール(5)の係着スロット(72)内で前記弾性シール(6)を受け入れる係着領域(71)を越えて延びることを特徴とする、請求項1乃至30のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。
【請求項32】
前記異形レール(5)は、前部に端部キャップ(34)が設けられ、該端部キャップ(34)は、前記フラップ、前記前板(3)、又は前記ドア(41)の前記周縁領域の係着点(73)に固定することができる、請求項31に記載の家具閉鎖装置。
【請求項33】
前記弾性シール(6)、前記ロック部材(7)、及び前記把持ストリップ(8)を含む、前記長手方向軸(23)を中心に調整可能な前記異形レール(5)は、把持凹部(65)を有する前記ドア、前記フラップ、又は前記前板(3)の前記周縁領域に配置され、前記弾性シール(6)は、前記家具形材(42)の前記異形シール(46)と係合し且つシール延長部(70)を有し、前記ロック部材(7)は、フック状構成を有し、前記ロック位置では、相補的に構成されて前記家具形材(42)に配置されているストリップ(14)の後ろに係合することを特徴とする、請求項1乃至20、31、32のいずれか1項に記載の家具閉鎖装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2010−511109(P2010−511109A)
【公表日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−537525(P2009−537525)
【出願日】平成19年11月20日(2007.11.20)
【国際出願番号】PCT/EP2007/010038
【国際公開番号】WO2008/046666
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(509128030)