説明

容器のベルト構造

【課題】液体容器に取り付けたベルトによって片手飲みができるハンドル構造を構成できるようにすることである。
【解決手段】一対のベルト挿通部33、34を有する容器と、該ベルト挿通部33、34に挿通して取り付けられたベルト22からなり、前記ベルト22は前記一対のベルト挿通部33、34間に渡るベルト基部35と、各ベルト挿通部33、34において折り返されたベルト端部36、37と、該ベルト端部36、37のベルトカバー部23と、ベルト長さ調節部50からなる容器のベルト構造において、前記のベルトカバー部23は、両側カバー片39、40の相互の重なり面にそれぞれ装着された固定用面ファスナー39a、40aによって形成され、前記のベルト長さ調節部50は相互に重ねられた前記ベルト端部36、37の対向面にそれぞれ装着された調節用面ファスナー36a、37aにより形成された構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ポットなどの液体容器の携行や片手飲み等の便宜のために設けられるベルト構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水筒、ポット、ランチジャー等の携行の便宜のために、従来から、これらの容器に肩掛け用ベルトを取り付けることが行われ、また、これらの容器を片手で携行したり片手飲みしたりするための便宜のため、容器胴部の長さ方向に沿ったハンドルを取り付けることも従来から行われている。
【0003】
前記の肩掛け用ベルトに関しては、ランチジャー等について、必要に応じてそのベルトを短縮させ手提げ式に変更して把持できるようにしたものが知られている(特許文献1、特許文献2)。
【0004】
特許文献1のベルト構造は、図10に示したように、ベルト1の両端部を2個所のベルト挿通部2、2に挿通して折り返し、それぞれ留め具3、3で長さ調節可能に固定した構造となっている。前記ベルト1の中央部分に3枚折り重ねられるカバー部材4が取り付けられ、そのカバー部材4の内面に取り付けられたベルト挿通部6にベルト1を挿通するとともに左右のカバー部を折り重ね、各カバー部に装着された面ファスナー5、5’によってカバー部相互を着脱自在に結合するようにしている。ベルト1を短縮する場合は、余分となったベルト端部1’を幾重にも折り畳み、前記のカバー部材4の中に包み込む。
【0005】
特許文献2のベルト構造も同様の構成であるが、この場合はベルト両端部を留め具を用いて長さ調節可能に結合し、その結合部分に面ファスナー付きのカバー部材を装着するようにしたものである。
【0006】
なお、上記いずれの場合も、カバー部材はベルト端部を単にカバーするだけでなく、肩パットやグリップの機能を有するものである。
【0007】
また、液体容器にハンドルを取り付けたものは、単にこれを片手で把持してポットを携行するために使用されるだけでなく、そのハンドルとポット胴部の間に片方の手を差し入れて胴部を把持し、そのまま容器を持ち上げ、いわゆる片手飲みする場合に、手の甲をハンドルの内面で支持することにより、安定良く胴部を把持できるようにしたものである。
【0008】
しかし、前記のハンドルは合成樹脂の成形品によって形成されるので、長さ調整が困難であるほか、剛性が高いために手の甲に対する触感に柔軟性がなく、また樹脂成形が必要であること、取り付け構造が複雑であること等からコスト高になる等の問題があった。
【0009】
合成樹脂製ハンドルの前記の問題を解消するために、液体容器のハンドルを繊維ベルトで構成したものが知られている(特許文献3参照)。この場合のハンドル構造は、図11に示したように、肩部材側のプラグ7にベルト8の始端部9を挿通してリベット10で固定し、底部材側のプラグ7’に挿通したベルト8を折り返し、折り返したベルト8の終端部11を前記プラグ7のもう一つの挿通部に挿通して折り返し、折り返した終端部11を内側ベルト部8aと外側ベルト部8bとの間で挟持するようにしている。前記のプラグ7は肩部材側ソケット12に、またプラグ7’は底部材側ソケット12’にそれぞれ着脱自在に差し込まれる。ベルト8の長さ調節は、肩部材側のプラグ7の挿通部分において終端部11を出し入れさせることにより行われる。
【特許文献1】特開2005−110827号公報(図2、図5、段落0036)
【特許文献2】実公昭64−3379号公報(図1から図3、「考案の実施例」)
【特許文献3】特開2003−144337号公報(図1、図4、段落0017、0022)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1及び特許文献2に開示されたベルト構造は、容器とベルトを結合するために調整具を兼ねた留め具が必要となり、コスト高になる問題がある。また、その留め具によって容器に固定されるので、ベルトを容器から容易に分離させることができず、したがってベルトのみを外して洗濯等の手入れをすることが容易にできない不便もある。
【0011】
また、特許文献3に開示されたハンドル構造は、ソケット12、12’やプラグ7、7’、リベット10等が必要であり、これらの部品によってコスト高になる問題があり、また、プラグ7とベルト8はリベット10で結合されているため、ベルト8をプラグ7から分離させることができず、ベルト8単独での洗濯等の手入れがし難い不便がある。
【0012】
そこで、この発明は、ベルトを容器に取り付ける手段としての留め具、ソケット、プラグ、リベット等の部品を不要としてコストの低減を図り、また、ベルトを容器から簡単に分離できるようにして容易に手入れができるようにした容器のベルト構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記の課題を解決するために、この発明は、一対のベルト挿通部33、34を有する容器と、該ベルト挿通部33、34に挿通して取り付けられたベルト22からなり、前記ベルト22は前記一対のベルト挿通部33、34間に渡るベルト基部35と、各ベルト挿通部33、34において折り返されたベルト端部36、37と、該ベルト端部36、37のベルトカバー部23と、ベルト長さ調節部50からなる容器のベルト構造において、前記のベルトカバー部23は、前記ベルト基部35に取り付けられたカバー基部38と、該カバー基部38の両側部に設けられカバー片39、40と、該両側カバー片39、40の相互の重なり面にそれぞれ装着された固定用面ファスナー39a、40aによって構成され、前記のベルト長さ調節部50は、相互に重ねられた前記ベルト端部36、37の対向面にそれぞれ装着された調節用面ファスナー36a、37aにより構成され、前記ベルト長さ調節部50が前記カバー基部38と両カバー片39、40とによって挟持された構成とした。
【0014】
上記のベルト構造を備えた容器は、容器に設けられた一対のベルト挿通部33,34間に渡るベルト基部35と、調節用面ファスナー36a、37aによって結合された両方のベルト端部36、37が、カバー基部38と一対のカバー片39、40とからなるベルトカバー部23に包まれて一体化された状態で容器に取り付けられる。ベルト22の長さを用途に応じて適宜設定することにより、肩掛け用、吊り下げ用、ハンドル用等の形式をとることができる。また、これらの形式ごとに、ベルト長さ調節部50を構成する調節用面ファスナー36a、37aの結合位置を変えることで長さの調節を行うことができる。
【0015】
また、前記の容器が液体容器21であり、前記ベルト挿通部33、34が該液体容器21の胴部25の高さ方向に離れて設けられ、前記ベルト基部35とその上に折り返された両方のベルト端部36、37及びベルト長さ調節部50及びベルトカバー部23によってハンドル24が構成され、該ハンドル24と胴部25との間のすき間Wが使用者の手を挿入し得る程度に設定された構成を採ることができる。この構成によるとハンドル24を把持し液体容器21を横向き(胴部25が水平になる向き)で携行することができる。また調節用面ファスナー36a、37aの結合位置を変えることにより、ハンドル24と胴部25の間のすき間Wを適宜調整することができる。
【0016】
さらに、前記の液体容器21の上端部に飲み口28が設けられ、かつ前記カバー基部38が前記ベルト22より幅広く形成され甲当て部となっている構成をとると、ハンドル24を把持して片手飲みすることができ、この場合、甲当て部により手の甲が支持されるので安定良く容器を把持することができる。
【0017】
なお、前記カバー基部38の外面に前記ベルト基部35が固着され、その固着されたベルト基部35を覆う中央カバー片41が該カバー基部38の外面に前記ベルト基部35とともに固着された構成を採ると、中央カバー片41によりベルト基部35がカバーされるので体裁がよい。
【0018】
また、前記中央カバー片41とこれに対向した一方のベルト端部37の対向面に結合用面ファスナー41a、37bがそれぞれ装着され、該結合用面ファスナー41a、37bにより中央カバー片41と一方のベルト端部37が結合一体化された構成をとると、ベルト22とカバー基部38との一体化が一層確実に行われる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、この発明に係る容器のベルト構造によれば、金属製又は合成樹脂製等の部品によることなく、これらの部品より安価な面ファスナーを用いてベルトの長さ調節とベルト端部のカバーを行うことができるので、低コストのベルト構造を提供することができる。また、面ファスナーによる結合を外すことにより、ベルトを長さ調整部、ベルトカバー部とともに容器から分離することができ、長さ調節部とベルトカバー部が一体となったベルトを容易に手入れを施すことができる。
【0020】
さらに、ベルトの長さを適宜設定することにより、肩掛け形式、吊り持ち形式、ハンドル形式等の各種形式を採ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例1について説明する。
【実施例1】
【0022】
図1から図7に示した実施例1のベルト構造は、液体容器21に対し、ベルト22とベルトカバー部23等によって構成されたハンドル24(図4、図5参照)を取り付けるようにしたものである。
【0023】
液体容器21は保温ポットからなり、胴部25の上端部に設けた肩部材26に栓体27をねじ結合により固定し、その栓体27上面の偏芯位置に飲み口28が設けられている。飲み口28のキャップ29は紐31により栓カバー部30に結合される。前記胴部25の下端には底部材32が設けられ、前記肩部材26と底部材32には、外方に突き出したベルト挿通部33、34がそれぞれ設けられる。これらのベルト挿通部33、34は飲み口28に対して周方向に大体90度離れた位置において上下に対向して設けられ、それぞれ挿通孔33a、34aが設けられる。
【0024】
前記のハンドル24を構成するベルト22は、ナイロン繊維等で構成された繊維ベルトである。皮革、合成皮革、合成樹脂等で形成したものであってもよい。繊維ベルトは、適当な柔軟性、耐摩擦性及び十分な強度があるとともに、ベルトカバー部23と縫着するのに適している。
【0025】
ベルトカバー部23は前記ベルト22の長さ方向の中間部に取り付けられる。そのベルトカバー部23から延び出したベルト22の両端部が一方のベルト挿通部33に対してはその下方から(図1の矢印参照)、他方のベルト挿通部34に対してはその上方からそれぞれそれらの挿通孔33a、34aに挿通され、それぞれ外方に引き出してベルトカバー部23側に折り返される。両方のベルト挿通部33、34の間に渡るベルト22の部分をベルト基部35と称し、各ベルト挿通部33、34で折り返された部分をベルト端部36、37と称する。ベルト端部36、37は相互に重なる範囲があるように、ベルト22の長さが設定されている(図2参照)。
【0026】
前記の各ベルト端部36、37の相互に重ね合わされる対向面にそれぞれ調節用面ファスナー36a、37aが装着される。これらの調節用面ファスナー36a、37aの一方が雄ファスナーであり、他方が雌ファスナーである。これらの調節用面ファスナー36a、37aがハンドル24の長さ調節部50(図1、図2(a)(b)参照)を構成する。
【0027】
前記のベルトカバー部23は、図1に示したように、ベルト22より幅の広いカバー基部38と、そのカバー基部38の長さ方向の左右両側縁に沿って設けられた一対のカバー片39、40とからなる。図示の場合、各カバー片39、40は、中央カバー片41と一体の1枚のシートにより構成され、中央カバー片41を中心にして縦に三つ折りされたものを示している。中央カバー片41はカバー基部38上に沿わせたベルト基部35上をカバーするように当てられ、縫目42により中央カバー片41とベルト基部35がカバー基部38に縫着される。同時に中央カバー片41と両側カバー片39、40の境界部分が縫目42によりカバー基部38に縫着される。
【0028】
前記両側カバー片39、40は中央カバー片41上に折り重ねられるが、その折り重ねられる対向面にそれぞれ固定用面ファスナー39a、40aが装着される(図2(a)参照)。また、中央カバー片41と一方のハンドル端部37の対向面にそれぞれ結合用面ファスナー41a、37bが装着される(図1、図2(b)参照)。
【0029】
実施例1のベルト構造は以上のようなものであり、図1に示したように、液体容器21から分離されたハンドル24は、ベルト22の長さ方向中間部にベルトカバー部23が縫着され、ベルト端部36、37に装着した調節用面ファスナー36a、37aが長さ調節部50を構成している。この状態のハンドル24を液体容器21の胴部25に取り付ける場合、両方のベルト端部36、37をそれぞれベルト挿通部33の挿通孔33aにはその下方から、またベルト挿通部34の挿通孔34aにはその上部から挿通して折り返す。折り返した両方のベルト端部36、37を、図2に示したようにカバー基部38の中央カバー片41上において重ねると、一方のベルト端部37と中央カバー片41の各結合用面ファスナー37b、41aが結合される。その上にベルト端部36を折り重ねると、ベルト端部36、37の各調節用面ファスナー36a、37aが結合される(図2(a)(b)参照)。調節用面ファスナー36a、37aの長さ方向の重なり量をこれらの面ファスナー36a、37aの長さの範囲内で調節することにより、ハンドル24の長さを調節することができる。
【0030】
次に、図3に示したように、先にカバー片40をベルト端部36上に折り重ね、さらにその上に他方のカバー片39を折り重なると、対向する固定用面ファスナー39a、40aが結合され、ベルト基部35とベルト端部36,37がカバー基部38と一対のカバー片39、40で挟持された状態となり、ハンドル24が構成される(図4、図5参照)。
【0031】
前記のハンドル24を構成するカバー基部38の長さは、図5に示したように、両方のベルト挿通部33、34との間の間隔のほぼ全長に達する長さであり、また、そのカバー基部38と胴部25の間隔Wは使用者の4本の指先を揃えて挿入できる程度に設定される(図7参照)。
【0032】
使用者は前記のハンドル24を握り液体容器21を横向きにして携行することもできるが、図7に示したように、前記のすき間Wに手を差し込み、胴部25を把持して液体容器21を持ち上げると、片手飲みすることができる。このとき、手の甲がカバー基部38の内面に当たるので、安定良く把持することができる。手を差し込む際、ベルトカバー部23が若干持ち上げられるが、ベルト22はその変形に柔軟に対応することができる。また。カバー基部38を柔軟な素材で形成しておくことにより手の甲に対する触感が向上する。
【0033】
ハンドル24は、ベルト基部35がカバー基部38に縫着により固定され、またベルト端部36、37相互が調節用面ファスナー36a、37a、即ち長さ調節部50によって結合されているが、万一調節用面ファスナー36a、37bの結合が外れることがあると、ベルト22がベルトカバー23とともにベルト挿通孔33a、34bから抜け出すおそれがある。
【0034】
このようなおそれを解消するとともに、長さ調節部50をカバーして外観を整えるために両側のカバー片39、40が設けられ、これらのカバー片39、40の固定用面ファスナー39a、40aを結合させることにより、長さ調節部50を押さえるとともにカバーしている。これにより調節用面ファスナー36a、37aの結合が外れるおそれが解消され、外観も良好になり、かつ把持し易くなる。
【0035】
なお、中央カバー片41と一方のハンドル端部37の対向面に設けた結合用面ファスナー41a、37bはベルト22とベルトカバー部23との結合を一層確実にする作用があるが、両側のカバー片39,40によって長さ調節部50が押さえられベルト22とベルトカバー部23の一体化が図られるので、該結合用面ファスナー41a、37bを省略してもよい。
【0036】
使用前又は使用中において、ハンドル24の長さを調節する場合は、図2(a)に示したように、両方のカバー片39、40を開放し、その上でベルト端部36、37の調節用面ファスナー36a、37aの結合位置を長さ方向にずらせることにより、長さ調整することができる。
【0037】
また、ベルト22部分の洗濯等の手入れを行う際は、図2の状態からベルト端部36、37をそれぞれベルト挿通部33、34から抜き出す。そうすると、図1に示したように、ベルト22とベルトカバー部23が一体となって液体容器21から分離されるので、容易に手入れをすることができる
【実施例2】
【0038】
前記のハンドル24の一層実際的な構造を実施例2として図8に示す。この場合は、カバー基部38として合成樹脂製の表シート43に芯材44を裏打ちしたものを用い、その裏面に布製カバー45を当て、さらに前記表シート43と中央カバー片41’との間にベルト基部35を介在している。また、前記中央カバー片41’の両側辺にカバー39、40の一側辺を重ね、さらにテープ46を被せ、縫目47によりカバー基部38の全周にテーピングを施している。その他の構成は前述の実施例1と同様である。
【実施例3】
【0039】
図9に示した実施例3は、ランチジャー48に肩掛け形式のベルトを取り付けたものである。前記実施例1のベルト22の長さを肩掛け形式に必要な長さに変えたものであり、中央部分に前記と同様のベルトカバー部23が設けられる。ベルト22の長さを適当に設定することにより、吊り持ち式とすることもできる。
【0040】
いずれの形式においても、前記実施例1の場合と同様の要領で長さ調節をすることができる。また、ベルトカバー部23が肩パット、グリップ等の機能を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施例1の分解斜視図
【図2】(a)同上のハンドル装着途中の一部斜視図、(b)(a)図の一部断面図
【図3】同上のハンドル装着途中の一部斜視図
【図4】同上のハンドル装着状態の一部斜視図
【図5】同上のハンドル部分の縦断側面図
【図6】同上のハンドル部分の横断平面図
【図7】同上の使用状態の斜視図
【図8】(a)実施例2のハンドル部分の拡大断面図、(b)(a)図の斜視図
【図9】実施例3の斜視図
【図10】(a)従来例の正面図、(b)(a)図の一部斜視図
【図11】他の従来例の一部断面図
【符号の説明】
【0042】
21 液体容器
22 ベルト
23 ベルトカバー部
24 ハンドル
25 胴部
26 肩部材
27 栓体
28 飲み口
29 キャップ
30 栓カバー部
31 紐
32 底部材
33 ベルト挿通部
33a 挿通孔
34 ベルト挿通部
34a 挿通孔
35 ベルト基部
36 ベルト端部
36a 調節用面ファスナー
37 ベルト端部
37a 調節用面ファスナー
37b 結合用面ファスナー
38 カバー基部
39 カバー片
39a 固定用面ファスナー
40 カバー片
40a 固定用面ファスナー
41、41’ 中央カバー片
41a 結合用面ファスナー
42 縫目
43 表シート
44 芯材
45 布製カバー
46 テープ
47 縫目
48 ランチジャー
50 ベルト長さ調節部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のベルト挿通部(33)(34)を有する容器と、該ベルト挿通部(33)(34)に取り付けられたベルト(22)からなり、前記ベルト(22)は前記一対のベルト挿通部(33)(34)間に渡るベルト基部(35)と、各ベルト挿通部(33)(34)において折り返されたベルト端部(36)(37)と、該ベルト端部(36)(37)のベルトカバー部(23)と、ベルト長さ調節部(50)からなる容器のベルト構造において、
前記のベルトカバー部(23)は、前記ベルト基部(35)に取り付けられたカバー基部(38)と、該カバー基部(38)の両側部に設けられたカバー片(39)(40)と、該カバー片(39)(40)の相互の重なり面にそれぞれ装着された固定用面ファスナー(39a)(40a)によって構成され、前記のベルト長さ調節部(50)は相互に重ねられた前記ベルト端部(36)(37)の対向面にそれぞれ装着された調節用面ファスナー(36a)(37a)により構成され、前記ベルト長さ調節部(50)は、前記カバー基部(38)と両カバー片(39)(40)とによって挟持されたことを特徴とする容器のベルト構造。
【請求項2】
前記の容器が液体容器(21)であり、前記ベルト挿通部(33)(34)が該液体容器(21)の胴部(25)の高さ方向に離れて設けられ、前記ベルト基部(35)とその上に折り返されたベルト端部(36)(37)及びベルト長さ調節部(50)及びベルトカバー部(23)によってハンドル(24)が構成され、該ハンドル(24)と胴部(25)との間のすき間Wが使用者の手を挿入し得る程度に設定されたことを特徴とする請求項1に記載の容器のベルト構造。
【請求項3】
前記の液体容器(21)の上端部に飲み口(28)が設けられ、かつ前記カバー基部(38)が前記ベルト(22)より幅広く形成され甲当て部を形成していることを特徴とする請求項2に記載の容器のベルト構造。
【請求項4】
前記カバー基部(38)の外面に前記ベルト基部(35)が固着され、その固着されたベルト基部(35)を覆う中央カバー片(41)が該カバー基部(38)の外面に固着されたことを特徴とする請求項3に記載の容器のベルト構造。
【請求項5】
前記中央カバー片(41)とこれに対向した一方のベルト端部(37)の対向面に結合用面ファスナー(41a)(37b)がそれぞれ装着され、該結合用面ファスナー(41a)(37b)により中央カバー片(41)と一方のベルト端部(37)が結合されたことを特徴とする請求項4に記載の容器のベルト構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−137463(P2007−137463A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−332917(P2005−332917)
【出願日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(000002473)象印マホービン株式会社 (440)
【Fターム(参考)】